JP2916444B2 - ウエスト調節具 - Google Patents

ウエスト調節具

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、体型の変化や食事後の
胴囲の変化でウエストが窮屈になったスカートやズボン
等の衣類に適用し、簡単にウエストを調節できるウエス
ト調節具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、ウエスト調節具としては実開
平1−173114号公報、特開平8−144107号
公報等に記載されたものが公知となっており、これらの
公報に記載されたウエスト調節具は、いづれもベルト調
節具自体を操作せずに、取り付けられた衣服の表面から
簡便に操作できる構成となっており、簡単にウエスト調
節が可能となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記公報に記
載されている公知のウエスト調節具は、スカートやズボ
ン等に予め取り付けて使用するものであるため、上記ウ
エスト調節具を使用しようとした時には従来からの環フ
ックやボタンを取り外し、改めて上記ウエスト調節具を
衣類に付け直す必要があり面倒である。またウエスト調
節具自体の構成が比較的複雑であり高価であるため、わ
ざわざそうしたウエスト調節具を購入し付け替えること
も少ない等の問題点がある。
【0004】そこで、本発明は、肥満によりウエストが
変化して着慣れた愛着のある衣服が着られなくなった
時、あるいは普段は体型にフィットしている衣服であっ
ても食事後の胴囲の変化でウエストがきつくなった時等
に、衣類のウエスト部の環フック間、あるいはボタン・
ボタン穴間に係止できるウエスト調節具を提供すること
により、上記の問題点を解決することを目的とする。
【0005】本発明のウエスト調節具は、環・フック
間、あるいはボタン・ボタン穴間に装着することにより
簡単にウエストの調節を行うことができ、さらに、ウエ
スト調節具自体が衣類と分離した別体の小物として構成
されているため、ウエスト調節具をハンドバック等に入
れて持ち歩くだけで、肥満によりウエスト部が窮屈にな
った衣類や、食事後の胴囲の変化できつくなった衣類に
対して、いつでもどこでも、ウエスト調節が可能となり
常に体型にフィットした状態で衣類を着用することがで
きる。また、どのような衣類にも容易に使用することが
でき非常に便利である。さらに、必要に応じてウエスト
調節具にその衣類のとも布等からなる補助布を設けてお
くことにより、ウエスト調節時に衣類の横開き部分が開
いた状態となっても、補助布によって開き部の下着等を
隠すことができ、使用時の違和感を無くすことができ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明が採用した技術解
決手段は、衣類の横開き部分に取り付けた環とフックと
からなる係止部に利用するウエスト調節具であって、前
記ウエスト調節具は、所定の長さを持った帯状の金属板
の一端に、前記衣類に取り付けてある環に係合するフッ
クを前記金属板を折り曲げて一体に形成するとともに、
前記帯状の金属板の本体に、前記衣類に取り付けてある
フックが係合するフック係合孔を本体長手方向の軸方向
に、所定間隔で複数形成したことを特徴とするウエスト
調節具であり、前記ウエスト調節具には、本ウエスト調
節具使用時に衣類側に形成される横開き部を覆うことが
できる装飾用補助布が設けられていることを特徴とする
ウエスト調節具である。
【0007】
【実施の形態】以下本発明の好ましい実施の形態につい
て説明する。図1は本発明に係る第1実施形態としての
ウエスト調節具の正面図、図2は同背面図、図3は同ウ
エスト調節具の図1中A−A断面図である。
【0008】図において、1は所定の長さを持った帯状
の本体であり(必要に応じて体の線に合わせて湾曲させ
ることもできる)、この本体の一端には衣類に取り付け
てある環に係合するフック2が設けられている。また帯
状本体の長手方向には衣類に取り付けてあるフックが係
合するフック係合孔3が同一ピッチで複数個形成されて
いる。ウエスト調節具は布、革、合成樹脂、金属板等の
材料で形成され必要に応じて塗装したりして装飾される
が、例えば金属板(ステンレスなど)を使用して同調節
具を形成する場合には所定形状の本体に係合孔3を打ち
抜いた後、フックを折り曲げ加工することで、本体とフ
ックとを一体に形成することができる。スレンレスを使
用した場合には錆等の恐れがなくなり、また外観上でも
特に不都合はない。さらに本体を革や布製の帯等で形成
した場合には、本体端部に市販のフックを縫いつけた
り、接着材で取り付ける。
【0009】上記のように構成したウエスト調節具の使
用態様を図を参照して説明すると、図4(イ)は通常使
用状態の衣類(スカートやズボンなど)の外観図、図4
(ロ)は図(イ)中のB−B断面図、図5は本ウエスト
調節具を使用した状態の衣類の斜視図、図6は図5中の
C−C断面図である。なお、図中4は衣類の横開き部分
であり、ウエスト調節具を使用していない時の衣類は通
常は図4(イ)に示すように横開き部分4はファースナ
等によって閉めた状態とされ、さらに、図4(ロ)に示
すように横開き部分4の上部はファースナが開かないよ
うに環フック5で係止された状態となっている。
【0010】このような状態で、たとえば食事後等に胴
囲が変化した場合には、図5のように環とフックをはず
し、ファースナを下ろして横開き部分4を開き、本発明
に係わるウエスト調節具1のフック2を図6に示すよう
に衣類側の環5bに係合し、また衣類側のフック5aを
ウエスト調節具1の適当な係合孔3に係止する。こうす
ることで簡単にウエストを調節することができ、食事後
でも窮屈にならずに楽な状態で衣類を着用することがで
きる。なお、前述のような使用形態では、衣類の横開き
部分が開いたままとなるが、通常は上着等によってこの
部分は隠れているため、外観上では特に問題はない。
【0011】しかし、横開き部分が気になる場合には、
ウエスト調節具の上縁に衣類のとも布等からなる適宜大
きさの補助布6を図7に示すように予め取り付けてお
き、ウエスト調節具を使用した状態の時にその補助布6
を衣類の内側に垂らすことで、開いている部分を目立た
なくすることができる。とも布はウエスト調節具本体に
縫い付けたり、接着材で接着する等して取り付けるが、
ウエスト調節具本体を金属板で形成した場合には、補助
布を縫い付けるための孔7を予め形成しておいてもよ
い。また補助布6には、どのような衣類にもあう色や柄
のものを使用しておけば、一つのウエスト調節具であら
ゆる衣類にも適用可能となる。さらに、補助布を使わず
に、必要に応じて開いた部分を手持ちのハンカチーフや
スカーフ等で隠すことも可能であり、この場合にはハン
カチーフやスカーフ等がアクセサリーの役目も果たすこ
とになる。
【0012】つづいて本発明に係る第2実施形態として
のウエスト調節具を説明すると、図8(イ)は同ウエス
ト調節具の正面図、(ロ)は調整部材の拡大正面図およ
び側面図である。本実施形態のウエスト調節具は環フッ
クではなく、ボタンに対応した例である。図8におい
て、11は所定の長さをもったゴムひも等からなる伸縮
自在の本体であり、この本体11の一端には衣類に取り
付けてあるボタンに係合するループ12が形成されてい
る。このループ12にはループ12の径を調整できる調
整部材13が取り付けられている。前記調整部材13は
大きさの異なる種々のボタンに対応できるよう予めルー
プ形状を比較的大きく形成しておく必要があることか
ら、使用時にループ12の径を小さくしボタンから外れ
にくくする機能を果たす。この調整部材13を図8中矢
印方向に左右に移動することでループ12径を簡単に調
整することができる。また前記本体の他端には衣類側に
形成したボタン穴に係合するボタン14が取り付けられ
ている。
【0013】使用時は、衣類のボタンを外して横開き部
分を開き、本発明に係わるウエスト調節具のループ12
を衣類側のボタン係合し、調整部材13を使用してボタ
ンの外れを防止する。また衣類側のボタン穴にウエスト
調節具のボタン14を係止する。この状態で伸縮自在の
本体が伸長し簡単にウエストを調節することができる。
また横開き部分が気になる場合には、ウエスト調節具に
第1実施形態と同様に適宜大きさの補助布を予め取り付
けておけば、開いている部分を目立たなくすることがで
きる。
【0014】また本実施形態のウエスト調節具は、細い
ゴム紐を複数本束ねて折り曲げてループ状を形成し、折
り曲げ端部を組紐状に織り、該組紐状に織った端部に衣
類側に形成したボタン穴に係合するボタンを取り付けて
構成することもできる。この場合、使用する細いゴム紐
は、異なる色のものを使用することにより、組紐状に織
った時に装飾性に優れたウエスト調節具とすることがで
きる。
【0015】上記のようにウエスト調節具を使用するこ
とで、体型が変化して着られなくなった衣類や、食事後
のウエストの変化にも簡単に対応することができ、衣類
の有効活用をすることができる。なお、本発明の精神ま
たは主要な特徴から逸脱することなく本発明は他の色々
な形で実施することができ、そのため、前述の実施例は
あらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈しては
ならない。
【0016】
【発明の効果】以上詳細に説明した如く本発明のウエス
ト調節具は、 1)環フック間、あるいはボタン・ボタン穴間に装着す
ることにより簡単にウエストの調節を行うことができる
ため、肥満によりウエスト部が窮屈になった衣類や、食
事後の胴囲の変化できつくなった衣類のウエスト調節を
簡単に行うことができ、常に体型にフィットした状態で
衣類を着用できる。 2)ウエスト調節具自体が衣類とは分離した別体で構成
されているため、ウエスト調節具をハンドバック等に入
れておくことにより、いつでもどこでも、また、どのよ
うな衣類にも容易に使用することができ非常に便利であ
る。 3)必要に応じてウエスト調節具にその衣類のとも布等
からなる補助布を設けておくことにより、ウエスト調節
時にその衣類の開き部分が開いた状態となっても、補助
布によって下着等を隠すことができ、使用時の違和感を
無くすことができる。等の優れた効果を奏するものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1実施形態としてのウエスト調
節具の正面図である。
【図2】同背面図である。
【図3】同ウエスト調節具の図1中A−A断面図であ
る。
【図4】ウエスト調節具を使用しない状態の衣類の横開
き部の斜視図である。
【図5】本ウエスト調節具を使用した状態の衣類の横開
き部の斜視図である。
【図6】図5中C−C断面図である。
【図7】第1実施形態のウエスト調節具に補助布を付け
た状態の正面図および断面図である。
【図8】本発明に係る第2実施形態としてのウエスト調
節具の正面図と調整部材の拡大図である。
【符号の説明】
1 帯状の本体 2 フック 3 フック係合孔 4 横開き部分 5 環フック 6 補助布 7 孔 12 ループ 13 調整部材 14 ボタン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭54−40748(JP,A) 実開 昭63−41207(JP,U) 実開 昭57−196108(JP,U) 実開 昭49−96120(JP,U) 実開 昭51−13407(JP,U) 実開 昭61−120709(JP,U) 実開 昭59−24709(JP,U) 実開 昭57−44117(JP,U) 実開 昭55−164314(JP,U) 実開 昭55−142511(JP,U) 実開 昭52−141413(JP,U) 実開 昭51−143512(JP,U) 実開 昭49−79417(JP,U) 実公 昭29−10626(JP,Y1) 実公 昭36−16822(JP,Y1) 実公 昭43−18963(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A44B 13/00,21/00 A41D 1/06 A41D 1/14

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】衣類の横開き部分に取り付けた環とフック
    とからなる係止部に利用するウエスト調節具であって、
    前記ウエスト調節具は、所定の長さを持った帯状の金属
    板の一端に、前記衣類に取り付けてある環に係合するフ
    ックを前記金属板を折り曲げて一体に形成するととも
    に、前記帯状の金属板の本体に、前記衣類に取り付けて
    あるフックが係合するフック係合孔を本体長手方向の軸
    方向に、所定間隔で複数形成したことを特徴とするウエ
    スト調節具。
  2. 【請求項2】前記ウエスト調節具には、本ウエスト調節
    具使用時に衣類側に形成される横開き部を覆うことがで
    きる装飾用補助布が設けられていることを特徴とする請
    求項1に記載のウエスト調節具。
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