JP2915815B2 - 水深検出器 - Google Patents

水深検出器

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JP2915815B2
JP2915815B2 JP33159994A JP33159994A JP2915815B2 JP 2915815 B2 JP2915815 B2 JP 2915815B2 JP 33159994 A JP33159994 A JP 33159994A JP 33159994 A JP33159994 A JP 33159994A JP 2915815 B2 JP2915815 B2 JP 2915815B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水深検出器に関し、詳
細には、小型、高精度で、かつ、安定して水深を検出す
ることのできる水深検出器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、水深検出器としては、種々のもの
があるが、例えば、井戸等の水深を検出する水深検出器
としては、フロート型のものや帯状型のものがある。
【0003】上記フロート型の水深検出器は、測定する
水の進入する筒内に当該水に浮遊するフロートが上下動
可能に入れられており、当該フロートと筒の内面には、
常時接触する電極がそれぞれ設けられているものであ
る。このフロート型の水深検出器は、筒内の水の水位に
応じて、フロートが上下に移動し、このフロートに設け
られた電極の接触する筒内面の電極が、フロートの位置
に応じて変化することにより、筒内面の水位を検出する
ものである。
【0004】前記帯状型の水深検出器は、帯状の部材に
所定間隔で電極が形成されており、この帯状の部材を測
定する水槽等に入れると、水面下の電極が導通して、水
位を検出するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の水深検出器にあっては、大型で、検出精度が
粗く、また、故障が発生し易いという問題があった。即
ち、従来のフロート型の水深検出器にあっては、測定す
る水深に応じた筒とフロートが必要であり、また、筒と
フローとには、常時接触する電極を設ける必要があり、
大型化するとともに、高価ともなる。また、筒内面やフ
ロートの汚れにより、フロートが動き難くなったり、筒
の電極とフロートの電極との接触不良が発生して、故障
が発生し易いという問題もあった。
【0006】従来の帯状型の水深検出器にあっては、所
定間隔で電極の形成された帯状部材を水深に応じた長さ
だけ必要とし、大型化するとともに、高価である。ま
た、電極が所定間隔で形成されているため、検出精度が
粗く、電極面の汚れにより、適切な検出を行えないとい
う問題があった。
【0007】そこで、本発明は、小型、高精度で、安定
して水深を検出することのできる水深検出器を提供する
ことを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の構成の要旨とす
るところは、可変周波数の信号を発生する発振手段と、
記発振手段の発振する信号の周波数を水圧の変化に応
じて変化させる周波数可変手段であって、前記発振手段
に接続され、水圧の変化に応じてその容量を変化させる
水圧応動手段を備えた可変容量コンデンサで構成した周
波数可変手段と、前記発振手段の発振する信号をその周
波数に対応する水深信号に変換する変換手段と、を備え
た水深検出器に於いて、 前記可変容量コンデンサを、固
定電極板と、回転軸に取り付けられた可動電極板であっ
て、回転することにより上記固定電極板との重なり面積
を変化させて容量を変化させる可動電極板とで構成し、
前記水圧応動手段を、前記回転軸に取り付けられた付勢
手段であって、水深0のときに前記可動電極板が位置す
べき位置の方向に回転すべく、前記回転軸に付勢する付
勢手段と、前記回転手段に取り付けられた可動板であっ
て、水圧により押されて前記回転軸を、上記付勢手段に
よる付勢力に抗して、それと逆廻り方向に回転駆動すべ
く該回転軸の周廻り方向に動く可動板とで構成した水深
検出器であり、これによって前記課題を解決することが
できる。
【0009】この場合、例えば、前記変換手段に、これ
が変換した水深信号を表示出力する表示手段を接続し、
この表示手段によって使用者が水深を何時でも必要に応
じて読み取れるように構成することができる。
【0010】
【0011】
【0012】
【0013】また前記変換手段としては、前記発振手段
の発振する信号を、その周波数に対応する電圧値の電圧
信号に変換する周波数−電圧変換手段と、上記周波数−
電圧変換手段の変換した電圧信号を該電圧信号の電圧値
に対応したディジタル信号に変換するアナログ/ディジ
タル変換手段と、上記アナログ/ディジタル変換手段の
変換したディジタル信号から水深を算出する演算手段
構成したものを採用することができる。勿論、前記変
換手段はこの構成に限る訳ではない。
【0014】
【作用】したがって本発明の水深検出器によれば、その
発振手段の発振周波数は、周波数可変手段により、この
水深検出器の置かれた水中の水圧の変化に応じて変化さ
せられる。そして発振手段の発生する周波数の信号は、
変換手段により、その周波数に対応する水深信号に変換
され、水深信号として出力される。
【0015】したがって、水深を先ず対応する周波数の
信号として検出することができるものであり、水深検出
器を、容易に小型化し、かつ、高精度なものとすること
ができるとともに、変換手段で対応する周波数の水深信
号に変換することで、使い易い水深信号を得ることがで
きるものである。
【0016】この場合、例えば、前記変換手段に、これ
が変換した水深信号を表示出力する表示手段を接続した
場合には、この表示手段によって使用者が水深を何時で
も必要に応じて読み取れるために好都合である。勿論、
同時に、水深信号をポンプその他の制御用の信号として
用いることも可能である。
【0017】本発明の水深検出器に於ては、前記のよう
に、前記周波数可変手段を、前記発振手段に接続される
可変容量コンデンサであって、水圧の変化に応じてその
容量を変化させる水圧応動手段を備えた可変容量コンデ
ンサで構成したため、簡単な構成で、水深の変化に応じ
て発振手段の発振周波数を変化させることができ、水深
検出器を小型で、高精度なものとすることができる。
【0018】更に、本発明の水深検出器に於ては、前記
可変容量コンデンサを、固定電極板と、回転軸に取り付
けられた可動電極板であって、回転することにより上記
固定電極板との重なり面積を変化させて容量を変化させ
る可動電極板とで構成し、前記水圧応動手段を、前記回
転軸に取り付けられた付勢手段であって、水深0のとき
に前記可動電極板が位置すべき位置の方向に回転すべ
く、前記回転軸に付勢する付勢手段と、前記回転手段に
取り付けられた可動板であって、水圧により押されて前
記回転軸を、上記付勢手段による付勢力に抗して、それ
と逆廻り方向に回転駆動すべく該回転軸の周廻り方向に
動く可動板とで構成したため、付勢手段の付勢力を水深
測定対象の液体の比重により適宜設定することにより、
水深に応じて、前記回転軸を回転させるべく、可動板を
適切に周廻り方向に動かすことができ、これを通じて可
変容量コンデンサの容量を、水深の変化に応じて適切に
変化させることができ、より一層小型で、かつ、種々の
液体の水深を簡単に、かつ、適切に検出することができ
ものである
【0019】
【0020】なお前記変換手段を、前記のように、前記
発振手段の発振する信号を、その周波数に対応する電圧
値の電圧信号に変換する周波数−電圧変換手段と、上記
周波数−電圧変換手段の変換した電圧信号を該電圧信号
の電圧値に対応したディジタル信号に変換するアナログ
/ディジタル変換手段と、上記アナログ/ディジタル変
換手段の変換したディジタル信号から水深を算出する演
算手段と、で構成した場合には、周波数から水深を容易
かつ正確に算出することができる。
【0021】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例を添付図面に基
づいて詳細に説明する。なお、以下に述べる実施例は、
本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種
々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説
明に於いて特に本発明を限定する旨の記載がない限り、
これらの態様に限られるものではない。
【0022】図1〜図3は、本発明の水深検出器の一実
施例を示す図であり、図1は、水深検出器の回路ブロッ
ク図、図2は、図1の水深検出器の周波数可変部の正面
断面図、図3は、図2の周波数可変部の側面断面図であ
る。
【0023】図1に於いて、水深検出器1は、発振器
(発振手段)2、周波数可変部(周波数可変手段)3及
び変換部(変換手段)4で構成し、これに表示部(表示
手段)5等を加えたものである。上記変換部4は、FV
コンバータ(周波数−電圧変換手段)11、直線補正部
12、A/Dコンバータ(アナログ/ディジタル変換手
段)13及び制御部(演算手段)14等を備えている。
【0024】前記発振器2は、この例では、通常のLC
発振回路が用いられており、LC共振回路の振動周期に
対応する周波数の信号を水深検出信号として変換部4の
FVコンバータ11に出力する。
【0025】前記周波数可変部3は、発振器2のLC共
振回路のコンデンサの全部、あるいは、一部を構成する
ものであり、水深の変化に応じてその容量の変化する可
変容量コンデンサを備えている。即ち、周波数可変部3
は、図2及び図3に示すように、円筒状の箱体20の中
心部に回転軸21が回転可能に取り付けられており、箱
体20内は、壁22、23により3つの室24、25、
26に分割されている。
【0026】上記室24内には、可変容量コンデンサ2
7が収納されており、この可変容量コンデンサ27は、
所定間隔を空けて設けられた複数枚の固定電極板28
と、この固定電極板28に対面するように配設された複
数枚の可動電極板29とを備えている。
【0027】上記固定電極板28は、所定面積を有した
半円形に形成されており、図示しない絶縁体を介して箱
体20に固定されている。この固定電極板28には、前
記発振器2に接続されたリード線30が接続されてい
る。また前記可動電極板29は、所定面積を有した半円
形に形成されており、この可動電極板29には、前記発
振器2に接続されたリード線31が回転軸21の部分を
通じて接続されている。この可動電極板29は、回転軸
21に固定されており、この回転軸21が回転すること
により回転して、固定電極板28との重なり面積が変化
する。
【0028】前記可変容量コンデンサ27は、これら固
定電極板28と可動電極板29との重なり面積に応じた
容量を有し、可動電極板29が回転して、固定電極板2
8との重なり面積が変化すると、その重なり面積の変化
に応じて、容量が変化する。
【0029】前記室25内には、回転軸21を中心に巻
かれたコイルバネ(付勢手段)32が収納されており、
コイルバネ32は、その内端が前記回転軸21に固定さ
れ、外端が箱体20に固定されている。コイルバネ32
は、図3中、反時計廻り方向(図3中、破線矢印Fで示
す方向)に回転軸21を付勢しており、この反時計廻り
方向は、可変容量コンデンサ27の容量が最大、あるい
は、最小になる方向であって、水深が0のときの可変容
量コンデンサ27の可動電極板29の位置方向である。
【0030】上記コイルバネ32としては、測定対象の
液体、例えば、海水、井戸内の水又は井戸水等の比重や
後記可動板34の表面積等を考慮して、水圧(水深)を
適切に検出できるバネ力のものを使用する。
【0031】前記箱体20の前記室26を形成する部分
は、その周壁の1/4部分が切り取られた状態の開口部
20aを有しており、上記室26は、この開口部20a
を有した箱体20と、室25との間の壁23と、隔壁3
3と、可動板34と、により形成されている。
【0032】上記隔壁33は、箱体20及び壁23側の
側面が、それらに固定、あるいは、一体形成されてお
り、その回転軸21側の側面が、回転軸21の表面に摺
動可能に密接している。したがって、隔壁33は、回転
軸21が回転可能に回転軸21に密接しつつ、室26を
外部から密封している。
【0033】前記可動板34は、その回転軸21側の端
部が該回転軸21に固定されており、箱体20の周壁側
の端面が、該箱体20の周壁内面に摺動可能に密接して
いる。更に、可動板34の箱体20の側面側及び壁23
側の両側端面は、箱体20の内側面及び壁23に摺動可
能に密接している。したがって、可動板34は、室26
内を外部から密封しつつ、開口部20aからかかる水の
圧力(水圧)により、回転軸21を中心として、図3
中、矢印G方向に回転移動し、この可動板34の回転に
伴って、回転軸21を同方向に回転させる。
【0034】また、箱体20の内周壁には、開口部20
aとの境界部分にストッパー35が設けられており、可
動板34は、ストッパー35により矢印G方向と反対方
向への移動が規制される。
【0035】したがって、周波数可変部3は、回転軸2
1に可変容量コンデンサ27の可動電極板29、コイル
バネ32及び可動板34が取り付けられ、回転軸21が
コイルバネ32により破線矢印F方向に付勢されてい
る。そして、開口部20aから進入する水の圧力により
可動板34が押され、該可動板34が、コイルバネ32
の付勢力に抗して、矢印G方向に回転する。
【0036】上記可動板34の回転に伴って、回転軸2
1が回転し、該回転軸21の回転に伴って、可動電極板
29が回転する。こうして可動電極板29が回転するこ
とにより、可変容量コンデンサ27の可動電極板29と
固定電極板28との重なり面積が変化し、可変容量コン
デンサ27の容量が変化する。
【0037】上記可変容量コンデンサ27は、以上のよ
うに、発振器2のLC共振回路のコンデンサの一部、あ
るいは、全部を構成しており、可変容量コンデンサ27
の容量が変化することにより、発振器2の発振周波数が
変化する。したがって、周波数可変部3は、水圧の変
化、即ち、水深の変化に応じて可変容量コンデンサ27
の容量を変化させることにより、発振器2の発振周波数
を変化させ、可変容量コンデンサ27の容量に応じた、
即ち、水深に応じた周波数で発振することとなる。
【0038】再び、図1に於いて、発振器2は、周波数
可変部3により水深に応じてその発振周波数の定まる水
深検出信号をFVコンバータ11に出力し、該FVコン
バータ11は、発振器2から入力される水深検出信号
を、その周波数に対応した電圧値の水深検出信号に変換
して、直線補正部12に出力する。上記直線補正部12
は、FVコンバータ11から入力される水深検出信号を
直線補正し、補正後の水深検出信号をA/Dコンバータ
13に出力する。上記A/Dコンバータ13は、直線補
正部12から入力されるアナログの水深検出信号をディ
ジタル変換し、制御部14に出力する。
【0039】制御部14は、例えば、CPU(Central
Processing Unit)、ROM(ReadOnly Memory)及びR
AM(Random Access Memory)等を備え、ROM内に
は、水深変換プログラムやシステムデータ等が予め格納
されている。制御部14は、そのCPUが、ROM内の
プログラムに基づいて、RAMをワークメモリとして使
用しつつ、A/Dコンバータ13から入力されるディジ
タルの水深検出信号を演算処理、あるいは、テーブル参
照処理により水深に変換し、変換した水深データを表示
データに変換した後、表示部5に出力する。
【0040】表示部5は、例えば、液晶表示器等で構成
され、制御部14から入力される水深データを数値等に
より表示出力する。なお前記制御部14では、以上の表
示部5に対する表示データの作成及びその出力の他、そ
のプログラムを備えておくことにより、これが用いられ
ている、例えば、複数の井戸等のポンプの制御信号を生
成する等の動作を行ない得るのは云うまでもない。
【0041】次に、本実施例の作用を説明する。この実
施例の水深検出器1は、水深の変化を発振器2の周波数
の変化として検出するところにその特徴がある。
【0042】即ち、周波数可変部3は、水中に入れられ
ると、開口部20aから水が進入して、この水が、可動
板34を水深に応じた水圧で、図3中、矢印G方向に押
し、回転軸21とともに、可動板34を矢印G方向に回
転移動させようとする。ところで上記回転軸21には、
コイルバネ32が取り付けられており、該コイルバネ3
2は、回転軸21を矢印Gとは反対方向の破線矢印F方
向に回転させる向きに付勢している。したがって、可動
板34にかかる水圧がコイルバネ32の付勢力に抗し
て、可動板34を回転させると、回転軸21に取り付け
られた可変容量コンデンサ27の可動電極板29が回転
し、該可動電極板29と固定電極板28との重なり面積
が変化して、可変容量コンデンサ27の容量が水圧に応
じて変化する。
【0043】そして、この可変容量コンデンサ27は、
発振器2のLC共振回路のコンデンサの全部、あるい
は、一部として機能しており、発振器2は、水圧の変
化、即ち、水深の変化に応じて、可変容量コンデンサ2
7の容量が変化するため、その容量に応じた、即ち、水
深に応じた発振周波数の水深検出信号を発生して、FV
コンバータ11に出力する。
【0044】上記FVコンバータ11は、発振器2の出
力する水深検出信号をその周波数に対応した電圧の水深
検出信号に変換して、直線補正部12に出力し、直線補
正部12は、FVコンバータ11から入力される水深検
出信号を直線補正して、A/Dコンバータ13に出力す
る。上記A/Dコンバータ13は、直線補正部12で直
線補正されたアナログの水深検出信号をディジタル信号
に変換して、制御部14に出力し、制御部14は、ディ
ジタルの水深検出信号を水深に変換して、変換した水深
を表示部5に表示出力させる。
【0045】したがって、水深検出器1は、少なくとも
その周波数変換部3が水中に入れられると、水圧によ
り、コイルバネ32の付勢力に抗して可動板34が回転
し、これにともない可変容量コンデンサ27の可動電極
板29が回転して、該可変容量コンデンサ27の容量が
水圧の変化、即ち、水深の変化に応じて変化し、これが
投入された位置の水深を発振器2の対応する発振周波数
の信号として検出することができる。その結果、水深検
出器1を小型で、安価なものとすることができるととも
に、水深の変化を連続的に検出することができ、水深検
出器1の検出精度を向上させることができる。
【0046】このように、この実施例によれば、発振器
2が、所定の周波数の水深検出信号を発生し、この水深
検出信号の周波数を、変換部4により水深に変換して、
変換した水深を表示部5により表示出力するが、周波数
可変部3が、発振器2の発振する水深検出信号の周波数
を水圧の変化に応じて変化させるものである。それ故、
水深の変化は周波数の変化となり、水深は、それに応じ
た周波数の信号として検出することができ、水深検出器
1を小型、かつ、高精度なものとすることができるとと
もに、安定して水深を検出することができる。
【0047】また、この実施例によれば、周波数可変部
3が、発振器2に接続され、その容量が可変の可変容量
コンデンサ27で構成され、水圧の変化に応じて可変容
量コンデンサ27の容量を変化させているので、簡単な
構成で、水深の変化に応じて発振周波数を変化させるこ
とができ、より一層、水深検出器1を小型で、高精度な
ものとすることができる。
【0048】また、この実施例によれば、周波数可変部
3が、発振器2に接続され、固定電極板28と回転軸2
1に取り付けられた可動電極板29とを備え、可動電極
板29が回転して固定電極板28との重なり面積が変化
することによりその容量の変化する可変容量コンデンサ
27と、回転軸21に取り付けられ、可変容量コンデン
サ27の可動電極板29が水深0のときの位置の方向に
付勢するコイルバネ32と、回転軸21に取り付けら
れ、水圧により該回転軸廻りに回転駆動される可動板3
4とを備え、可動板34がコイルバネ32の付勢力に抗
して、水圧により押されると、回転軸21を介して可動
電極板29が回転して、可変容量コンデンサ27の容量
が水深の変化に応じて変化するので、コイルバネ32の
付勢力を測定対象の液体の比重により適宜設定すること
により、水深の変化に応じて可動板34を適切に回転さ
せて可変容量コンデンサ27の容量を、水深の変化に応
じて適切に変化させることができ、水深検出器1をより
一層小型化することができるとともに、種々の液体の水
深を適切に検出するものとすることができる。
【0049】更に、この実施例によれば、変換部4が、
発振器2の発振した水深検出信号を、該水深検出信号の
周波数に対応した電圧値の電圧信号に変換するFVコン
バータ11と、FVコンバータ11の変換した電圧信号
を該電圧信号の電圧値に対応したディジタル信号に変換
するA/Dコンバータ13と、A/Dコンバータ13の
変換したディジタル信号から水深を算出する制御部14
とを備えたものとしているので、水深検出器1を周波数
から水深を正確に算出することができるし、これに基づ
いて種々の周辺機器の制御を行なうこともできる。
【0050】
【0051】また、前記実施例に於いては、発振回路2
の出力する水深検出信号をFVコンバータコンバータ1
1により周波数に対応した電圧の水深検出信号に変換し
ているが、電圧に変換するものに限るものではなく、例
えば、周波数に対応した電流値の信号に変換しても良
く、また、電圧や電流に変換することなく、周波数から
直接、水深に変換してもよい。
【0052】更に、前記実施例に於いては、直線補正部
12を設けて、検出信号を直線化しているが、直線補正
部12は、必ずしも必要ではなく、水深と周波数との変
化割合から、水深検出信号を直接水深に変換してもよ
い。
【0053】また、前記実施例に於いては、水深検出信
号をディジタル変換して、ディジタル処理により水深検
出信号を水深に変換して、表示しているが、ディジタル
変換するものに限るものではなく、アナログ信号のま
ま、水深に変換して、表示するようにしても良い。
【0054】更に、前記実施例に於いては、表示部5と
して、液晶表示器を用いているが、これに限るものでは
なく、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)を用いても
よいし、また、電圧計や電流計等のような針方式の表示
装置を用いてもよい。この針方式の表示装置を用いる場
合、アナログの水深検出信号をそのまま用いて、表示さ
せることができる。
【0055】このような、水深検出器1は、図4に示す
ように、例えば、複数の井戸から浄水を供給する場合の
浄水供給施設の水位計として適用することができる。
【0056】即ち、図4に於いて、浄水供給施設40に
は、3つの井戸41、42、43と、この井戸41、4
2、43から汲み上げた浄水を貯めるタンク44とを備
えており、各井戸41、42、43には、井戸41、4
2、43内の水をタンク44に汲み上げるためのポンプ
45、46、47と、水位計50の検出部51a、51
b、51cと、がそれぞれ設置されている。
【0057】水位計50としては、前記実施例の水深検
出器1と同様のものが用いられており、水位計50は、
3つの検出部51a、51b、51c、コントローラ5
2及び表示部53等を備えている。上記検出部51a、
51b、51cは、それぞれ前記実施例の水深検出器1
の発振器2、周波数可変部3及び変換部4が組み込まれ
たものであり、各井戸41、42、43の水深を検出し
て、ディジタルの水深検出信号をコントローラ52に出
力する。
【0058】コントローラ52は、前記実施例の制御部
14と同様で、3つの検出部51a、51b、51cか
らの水深検出信号を処理可能な制御部と、この制御部の
変換した水深(水位)から各井戸41、42、43の水
量を算出して、どの井戸41、42、43のポンプ4
5、46、47を駆動するかを選択し、ポンプ45、4
6、47の駆動を制御する駆動制御部とを有している。
コントローラ52は、また、各検出部51a、51b、
51cからの水深検出信号を水深に変換して、各水深を
そのまま、あるいは、水深を水位、または、水量に変換
して、表示部53に表示出力させる。
【0059】なお、水深から水位、あるいは水量に変換
するには、検出部51a、51b、51cの設置される
井戸41、42、43の底面積と、井戸41、42、4
3に導入されている浄化水の比重とから演算により簡単
に算出することができる。
【0060】前記表示部53は、液晶表示器を用いたも
のであっても良いし、LED(Light Emitting Diode)
等を用いたものであっても良く、水深(水位)、あるい
は、水量を表示可能であれば良い。また、表示部53に
は、どの井戸のポンプ45、46、47を稼動させてい
るかを表示させるようにしても良い。
【0061】ポンプ45、46、47からタンク44に
汲み上げられた浄水は、タンク44から需要家等に送ら
れる。
【0062】このように、水位計50を浄水供給施設の
井戸41、42、43の水位や水量を検出するのに適用
すると、従来のように、大型の水深検出器を設置するこ
となく、小型の水位計50により、高精度に水位や水量
を検出することができる。
【0063】
【発明の効果】本発明の水深検出器によれば、発振手段
が、発振動作を行なっており、その出力信号の周波数
を、変換手段により水深に変換して、変換した水深信号
を出力し、その水深信号を目的に応じて使用することが
できるが、通常、表示手段により表示出力する。前記発
振手段の発振周波数は、周波数可変手段により、投入設
置された水中の水圧に応じたそれに変化させられる。
【0064】したがって、水深の変化を周波数の変化と
して検出することができ、水深検出器を小型、かつ、高
精度なものとすることができるとともに、安定して水深
を検出することができる。
【0065】この場合、前記変換手段に、これが変換し
た水深信号を表示出力する表示手段を接続した場合に
は、水深の表示を行ない、使用者がそれを容易に確認す
ることができるようになる一般の用い方をすることがで
きる。
【0066】また本発明の水深検出器に於ては、前記周
波数可変手段を、前記発振手段に接続される可変容量コ
ンデンサであって、水圧の変化に応じてその容量を変化
させる水圧応動手段を備えた可変容量コンデンサで構成
したため、簡単な構成で、水深の変化に応じて発振周波
数を変化させることができ、水深検出器を小型で、高精
度なものとすることができる。
【0067】更に前記可変容量コンデンサを、固定電極
板と、回転軸に取り付けられた可動電極板であって、回
転することにより上記固定電極板との重なり面積を変化
させて容量を変化させる可動電極板とで構成し、前記水
圧応動手段を、前記回転軸に取り付けられた付勢手段で
あって、水深0のときに前記可動電極板が位置すべき位
置の方向に回転すべく、前記回転軸に付勢する付勢手段
と、前記回転手段に取り付けられた可動板であって、水
圧により押されて前記回転軸を、上記付勢手段による付
勢力に抗して、それと逆廻り方向に回転駆動すべく該回
転軸の周廻り方向に動く可動板とで構成したため、付勢
手段の付勢力を測定対象の液体の比重により適宜設定す
ることにより、水深の変化に応じて可動板を適切に回転
させて可変容量コンデンサの容量を、水深の変化に応じ
て適切に変化させることができ、より一層小型で、か
つ、種々の液体の水深を簡単に、かつ、適切に検出する
ことができる。
【0068】
【0069】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の水深検出器の一実施例の回路ブロック
図。
【図2】図1の周波数可変部の正面断面説明図。
【図3】図2の周波数可変部の側面断面図説明。
【図4】図1の水深検出器を浄水供給施設に適用した井
戸の正面断面説明図。
【符号の説明】
1 水深検出器 2 発振器 3 周波数可変部 4 変換部 5 表示部 11 FVコンバータ 12 直線補正部 13 A/Dコンバータ 14 制御部 20 箱体 20a 開口部 21 回転軸 22、23 壁 24、25、26 室 27 可変容量コンデンサ 28 固定電極板 29 可動電極板 30、31 リード線 32 コイルバネ 33 隔壁 34 可動板 35 ストッパー 40 浄水供給施設 41、42、43 井戸 44 タンク 45、46、47 ポンプ 50 水位計 51a、51b、51c 検出部 52 コントローラ 53 表示部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可変周波数の信号を発生する発振手段
    と、 記発振手段の発振する信号の周波数を水圧の変化に応
    じて変化させる周波数可変手段であって、前記発振手段
    に接続され、水圧の変化に応じてその容量を変化させる
    水圧応動手段を備えた可変容量コンデンサで構成した周
    波数可変手段と、 前記発振手段の発振する信号をその周波数に対応する水
    深信号に変換する変換手段と、 を備えた水深検出器に於いて、 前記可変容量コンデンサを、固定電極板と、回転軸に取
    り付けられた可動電極板であって、回転することにより
    上記固定電極板との重なり面積を変化させて容量を変化
    させる可動電極板とで構成し、 前記水圧応動手段を、前記回転軸に取り付けられた付勢
    手段であって、水深0のときに前記可動電極板が位置す
    べき位置の方向に回転すべく、前記回転軸に付勢する付
    勢手段と、前記回転手段に取り付けられた可動板であっ
    て、水圧により押されて前記回転軸を、上記付勢手段に
    よる付勢力に抗して、それと逆廻り方向に回転駆動すべ
    く該回転軸の周廻り方向に動く可動板とで構成した 水深
    検出器。
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