JP2915499B2 - プレキャスト鉄筋コンクリート構造物の柱梁接合工法 - Google Patents
プレキャスト鉄筋コンクリート構造物の柱梁接合工法Info
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Description
【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 この発明はプレキャスト鉄筋コンクリート構造物の柱
梁接合工法、特に梁下端筋の改良に関するものである。
梁接合工法、特に梁下端筋の改良に関するものである。
「従来の技術、発明が解決せんとする問題点」 従来、柱間の梁中央部に梁筋の接合箇所を設けるプレ
キャスト鉄筋コンクリート構造物の柱梁接合工法とし
て、第５図に示すように柱頭部上に一段の梁下端筋によ
って互いに連結されたＸ方向の一対のプレキャスト梁の
端部を載せた後、同様のＹ方向の一対のプレキャスト梁
の端部を載せて相互の梁下端筋を交差させ、次いでXY両
方向の梁上端筋を配筋して柱梁接合部に接合コンクリー
トを打設することにより、接合する工法が実施されてい
る。
キャスト鉄筋コンクリート構造物の柱梁接合工法とし
て、第５図に示すように柱頭部上に一段の梁下端筋によ
って互いに連結されたＸ方向の一対のプレキャスト梁の
端部を載せた後、同様のＹ方向の一対のプレキャスト梁
の端部を載せて相互の梁下端筋を交差させ、次いでXY両
方向の梁上端筋を配筋して柱梁接合部に接合コンクリー
トを打設することにより、接合する工法が実施されてい
る。
しかしながら、前記従来工法では、XY方向の梁を直交
させて相互の下端筋同士を交差状に重ねるため、最初に
載せたＸ方向の梁下端筋を上下二段に配筋すると、Ｙ方
向の梁を載せる際にその梁筋がＸ方向の梁の上側の下端
二段筋に引っかかってＹ方向の梁を所定位置まで下ろす
ことができず、Ｘ方向の梁の下端筋は一段配筋とせざる
を得なかった。
させて相互の下端筋同士を交差状に重ねるため、最初に
載せたＸ方向の梁下端筋を上下二段に配筋すると、Ｙ方
向の梁を載せる際にその梁筋がＸ方向の梁の上側の下端
二段筋に引っかかってＹ方向の梁を所定位置まで下ろす
ことができず、Ｘ方向の梁の下端筋は一段配筋とせざる
を得なかった。
そのため、多くの梁筋を必要とする高層建築物には適
応できない等の制約があった。
応できない等の制約があった。
「問題点を解決するための手段」 この発明は前記従来の問題を解決するために、上部が
解放された溝型に成形され、相対する接合端面の下部間
において相互に連続一体の下端一段筋によって連結され
た水平Ｘ方向に相対した一対のプレキャスト鉄筋コンク
リート梁の接合端部を、柱の頭部上に載せ、次いで相対
する接合端面の下部間において相互に連続一体の上下二
段に配した下端一段筋及び下端二段筋によって連結され
た水平Ｙ方向に相対した一対のプレキャスト鉄筋コンク
リート梁の接合端部を、柱の頭部上に載せ、この状態で
Ｘ方向の梁の溝底面に置いた下端二段筋をスライド移動
してＹ方向の下端二段筋と直交させながらＸ方向の梁の
溝底面間に架け渡すことを特徴とするプレキャスト鉄筋
コンクリート構造物の柱梁接合工法を提案するものであ
る。
解放された溝型に成形され、相対する接合端面の下部間
において相互に連続一体の下端一段筋によって連結され
た水平Ｘ方向に相対した一対のプレキャスト鉄筋コンク
リート梁の接合端部を、柱の頭部上に載せ、次いで相対
する接合端面の下部間において相互に連続一体の上下二
段に配した下端一段筋及び下端二段筋によって連結され
た水平Ｙ方向に相対した一対のプレキャスト鉄筋コンク
リート梁の接合端部を、柱の頭部上に載せ、この状態で
Ｘ方向の梁の溝底面に置いた下端二段筋をスライド移動
してＹ方向の下端二段筋と直交させながらＸ方向の梁の
溝底面間に架け渡すことを特徴とするプレキャスト鉄筋
コンクリート構造物の柱梁接合工法を提案するものであ
る。
「作用」 Ｙ方向の梁を載せるとき、Ｘ方向の梁の接合端面間に
は下端二段筋が配筋されていないため、Ｙ方向梁の上下
二段の下端一段筋及び下端二段筋をＸ方向の梁の下端一
段筋に直交上に重ねて、Ｙ方向の梁を柱頭部上に支障な
く載せることができる。
は下端二段筋が配筋されていないため、Ｙ方向梁の上下
二段の下端一段筋及び下端二段筋をＸ方向の梁の下端一
段筋に直交上に重ねて、Ｙ方向の梁を柱頭部上に支障な
く載せることができる。
また、Ｘ方向の下端二段筋は、Ｘ方向梁の溝底面上か
らスライド移動させてＹ方向の下端二段筋と直交状に配
筋するため、溶接等の接合作業を要することなくきわめ
て簡単な作業で下端筋を上下二段に配筋することが可能
となる。
らスライド移動させてＹ方向の下端二段筋と直交状に配
筋するため、溶接等の接合作業を要することなくきわめ
て簡単な作業で下端筋を上下二段に配筋することが可能
となる。
「実施例」 以下この発明を図面に示す実施例について説明する
と、水平Ｘ方向に所要間隔で相対して配置する一対のプ
レキャスト鉄筋コンクリート梁1,1は、上部が解放され
た溝型に形成され、その相対する接合端面の下部間にお
いて、相互に連続一体の下端一段筋２によって連結され
おり、溝底面の高さはその上面に下端二段筋３を配筋す
るのに必要な高さに設定されている。
と、水平Ｘ方向に所要間隔で相対して配置する一対のプ
レキャスト鉄筋コンクリート梁1,1は、上部が解放され
た溝型に形成され、その相対する接合端面の下部間にお
いて、相互に連続一体の下端一段筋２によって連結され
おり、溝底面の高さはその上面に下端二段筋３を配筋す
るのに必要な高さに設定されている。
水平Ｙ方向に相対して配置する一対のプレキャスト鉄
筋コンクリート梁１′,1′は、その接合面間の下部間に
おいて上下二段の下端一段筋２′及び下端二段筋３′に
よって連結されている。
筋コンクリート梁１′,1′は、その接合面間の下部間に
おいて上下二段の下端一段筋２′及び下端二段筋３′に
よって連結されている。
柱梁の接合に際しては、Ｘ方向の梁１の溝底面に予め
所要数の下端二段筋３を移動自在にフリーな状態に置い
ておき、まず第１図に示すように、上方に柱筋５を突設
したプレキャストコンクリートまたは現場打ちコンクリ
ートからなる柱４の頭部上にＸ方向の梁1,1の端部を載
せ、次いでＹ方向の梁１′,1′の端部を柱１の頭部上に
載せ、相互の下端一段筋2,2′同士を直交上に重ねる。
所要数の下端二段筋３を移動自在にフリーな状態に置い
ておき、まず第１図に示すように、上方に柱筋５を突設
したプレキャストコンクリートまたは現場打ちコンクリ
ートからなる柱４の頭部上にＸ方向の梁1,1の端部を載
せ、次いでＹ方向の梁１′,1′の端部を柱１の頭部上に
載せ、相互の下端一段筋2,2′同士を直交上に重ねる。
この状態でＸ方向の梁１の溝底面に置いた下端二段筋
３をスライド移動してＹ方向の下端二段筋３′と直交さ
せながら梁1,1の溝底面間に架け渡す。
３をスライド移動してＹ方向の下端二段筋３′と直交さ
せながら梁1,1の溝底面間に架け渡す。
このようにしてXY両方向の梁1,1′の下端筋を二段に
配置した後、第３図に示すように梁1,1′上に上端筋６
を配筋して、柱梁接合部及び梁1,1′の内部及び上部に
接合コンクリートを一体に打設すると共に、梁1,1及び
１′,1′の中間の接合部に接合コンクリートを一体に打
設する。
配置した後、第３図に示すように梁1,1′上に上端筋６
を配筋して、柱梁接合部及び梁1,1′の内部及び上部に
接合コンクリートを一体に打設すると共に、梁1,1及び
１′,1′の中間の接合部に接合コンクリートを一体に打
設する。
「発明の効果」 以上の通りこの発明によれば、Ｙ方向の梁を載せると
き、Ｘ方向の梁の接合端面間には下端二段筋が配筋され
ていないため、Ｙ方向梁の上下二段の下端一段筋及び下
端二段筋をＸ方向の梁の下端一段筋に直交上に重ねて、
Ｙ方向の梁を柱頭部上に支障なく載せることができる。
き、Ｘ方向の梁の接合端面間には下端二段筋が配筋され
ていないため、Ｙ方向梁の上下二段の下端一段筋及び下
端二段筋をＸ方向の梁の下端一段筋に直交上に重ねて、
Ｙ方向の梁を柱頭部上に支障なく載せることができる。
また、Ｘ方向の下端二段筋は、Ｘ方向梁の溝底面上か
らスライド移動させてＹ方向の下端二段筋と直交状に配
筋するため、溶接等の接合作業を要することなくきわめ
て簡単な作業で下端筋を上下二段に配筋することができ
る。
らスライド移動させてＹ方向の下端二段筋と直交状に配
筋するため、溶接等の接合作業を要することなくきわめ
て簡単な作業で下端筋を上下二段に配筋することができ
る。
従って、柱梁接合部に梁下端筋を二段に配して高層建
築物等における柱梁接合部の強度を制約なく強化するこ
とができる。
築物等における柱梁接合部の強度を制約なく強化するこ
とができる。
第１図及び第２図はこの発明による柱梁接合工程を順に
示す側面図、第３図はこの発明に係るＸ方向の梁の正面
図、第４図は同Ｙ方向の梁の正面図、第５図は従来の柱
梁接合部の配筋状態を示す側面図である。 １……Ｘ方向の梁、１′……Ｙ方向の梁、2,2′……下
端一段筋、3,3′……下端二段筋、４……柱、５……柱
筋、６……梁上端筋。
示す側面図、第３図はこの発明に係るＸ方向の梁の正面
図、第４図は同Ｙ方向の梁の正面図、第５図は従来の柱
梁接合部の配筋状態を示す側面図である。 １……Ｘ方向の梁、１′……Ｙ方向の梁、2,2′……下
端一段筋、3,3′……下端二段筋、４……柱、５……柱
筋、６……梁上端筋。
Claims (1)
- 【請求項１】上部が解放された溝型に成形され、相対す
る接合端面の下部間において相互に連続一体の下端一段
筋によって連結された水平Ｘ方向に相対した一対のプレ
キャスト鉄筋コンクリート梁の接合端部を、柱の頭部上
に載せ、次いで相対する接合端面の下部間において相互
に連続一体の上下二段に配した下端一段筋及び下端二段
筋によって連結された水平Ｙ方向に相対した一対のプレ
キャスト鉄筋コンクリート梁の接合端部を、前記柱の頭
部上に載せ、この状態で前記Ｘ方向の梁の溝底面に置い
た下端二段筋をスライド移動して前記Ｙ方向の下端二段
筋と直交させながらＸ方向の梁の溝底面間に架け渡すこ
とを特徴とするプレキャスト鉄筋コンクリート構造物の
柱梁接合工法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15372990A JP2915499B2 (ja) | 1990-06-12 | 1990-06-12 | プレキャスト鉄筋コンクリート構造物の柱梁接合工法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15372990A JP2915499B2 (ja) | 1990-06-12 | 1990-06-12 | プレキャスト鉄筋コンクリート構造物の柱梁接合工法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0444542A JPH0444542A (ja) | 1992-02-14 |
| JP2915499B2 true JP2915499B2 (ja) | 1999-07-05 |
Family
ID=15568823
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP15372990A Expired - Fee Related JP2915499B2 (ja) | 1990-06-12 | 1990-06-12 | プレキャスト鉄筋コンクリート構造物の柱梁接合工法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2915499B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN104164920A (zh) * | 2014-07-23 | 2014-11-26 | 南京长江都市建筑设计股份有限公司 | 一种键槽节点预制框架梁的底部钢筋连接结构 |
-
1990
- 1990-06-12 JP JP15372990A patent/JP2915499B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0444542A (ja) | 1992-02-14 |
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Legal Events
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