JP2915049B2 - 波長可変の半導体レーザ - Google Patents
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Description
レーザは光通信技術において必要である。この調整は無
段階的にまた極めて迅速に行われねばならず、従ってそ
のためには電子的な効果を使用し得るにすぎない。波長
可変性は、できるだけ技術的経費をかけずに製造するこ
とができまた長い動作期間にわたってその特性を変える
ことのないレーザ構造において実現されなければならな
い。
導性の半導体物質の一部で屈折率を変えることにある。
半導体レーザは波長可変性のために長手方向で種々の接
触範囲によって、2個又はそれ以上の区間に分割され
る。これらの区間は種々の印加電流で制御される。その
際少なくとも一つの区間は半導体レーザ用に設計され
る。更に波長の同調は半導体レーザ用に設計されていな
い1個又はそれ以上の波長の領域内で有効屈折率を変え
ることにより行う。これらの区間による電流の調節は、
一つの区間による電流の変更が他の区間の動作状態にも
影響することから、狭い限界内でしか行うことができな
い。従って多区間レーザの欠点は、その複雑な製造技術
の他に、大規模な測定プログラムによって種々の電流の
比率を相互に決定しまた最適化する必要があることであ
る。その際多区間レーザの老化により分割が変化し、そ
の結果一定の動作期間の経過後動作データを新たに設定
する必要のあることを考慮しなければならない。
影響による本質的な損傷なしに行うことのできる、波長
可変の半導体レーザ用の簡単に製造可能の構造を提供す
ることにある。
れる。他の実施態様は請求項2以下に記載する。
示す第1図〜第5図に基づき本発明を詳細に説明する。
基づき、米国特許第4352187号明細書に記載されている
ようにして構成される。ストライプ状領域への光線を制
御するための側方への波長誘導は、活性帯域上に施され
た半導体物質からなるリッジによりまたそこから側方へ
削減された被覆層の層厚中で行われる。
の屈折率を調節することにより同調層の放出波長を同調
させる処理は多重不均質構造中で付加的なキャリア注入
により行う。同調セクタが縦方向に配置されている公知
の構造とは異なり、本発明の構造では同調層は活性層の
上方又は下方に配設されている。
に、本発明によるレーザ構造は、同調層と同様に活性層
の上方又は下方に置くことのできるDFB格子を有してい
てもよい。
的制御を可能とする簡単に製造することのできる構造を
提供する点で共通するものである。同時にレーザ活性域
は、リッジ導波路によって特定されるストライプ上に画
定される。構造はそれぞれp型にドープされている基板
2に関して記載する。逆の導電型の場合、導電型並びに
成長した層の符号も相応して替えられている。表面状態
を改善するために基板2上には、同じくp型にドープさ
れている緩衝層3が成長されている。その上に、ストラ
イプ状領域に沿って遮断されまた少なくともその表面に
相当する部分でn型にドープされている障壁層4が続
く。この障壁層4は基板2に対する電流の流れを、この
障壁層4が中断されているストライプ状領域に画定す
る。第1図から第5図までに示されている実施例では、
この障壁層4はそれぞれ第1層部分41、第2層部分42及
び第3層部分43からなる。第1層部分41及び第2層部分
42はそれぞれn型にドープされており、また第3層部分
43はp型にドープされている。障壁層4上には平衡層
5、50が成長されており、これはp型にドープされ、ま
た障壁層4を中断するストライプ状領域並びに場合によ
っては障壁層4を腐食除去した際に生じた緩衝層3内の
ストライプ状溝を満たす。
成長させた活性層6、及び中央層10によってこれから分
離されて基板2とは逆の側で第1接触層95、950と共に
成長された同調層9、90が存在する。保護層7はエピタ
キシャル成長に際して活性層6が次の層と混合するのを
阻止する作用をし、気相からの成長に際しては省略する
こともできる。障壁層4から解放されたストライプ状領
域の上方の成層上にはリッジ導波路が構成されており、
これは被覆層11、その上の第2接触層12及びその上の金
属からなる接触ストライプ13からなる。誘導体からなる
安定化層17、例えば酸化物層は第1接触層95、950上の
領域及び接触ストライプ13に沿った領域には存在しな
い。これらの上には第1接触層95、950と接触する第1
接点14及び接触ストライプ13と接触する第2接点15が施
されている。第1接点14と基板2の自由底面上の第3接
点16との間には、レーザを動作するための電圧が印加さ
れる。同調層9、90へのキャリア注入は第2接点15を介
して行う。被覆層11及び第2接触層12はp型にドープさ
れており、その際第2接触層12は接触ストライプ13への
十分な低オーム遷移のため高度にドープされている。同
調層9、90、第1接触層95、950及び中央層10はn型に
ドープされており、この場合第1接触層95、950は第1
接点14への十分に低い抵抗のため高度にドープされ、ま
た中央層10は十分に高いキャリア密度及びキャリア移動
性のため高度にドープされている。
層3上に施す。
その上に存在する保護層7と共に平衡層5上に成長さ
れ、この上には中央層10及び同調層9が続く。中央層10
内にはDFB格子を組み込むことができる。
な格子層8が障壁層4と平衡層50との間に設けられてい
る。格子は図示面に対して垂直に走る。活性層6、保護
層7、中央層10、同調層9及び第1接触層95の配列順序
は実施例1の場合と同じである。
域で緩衝層3中にDFB格子が構成されている。
の上にまず同調層90が全面的にまたその上に第1接触層
950が成長されている点で先の各実施例と相違する。そ
の後に中央層10、活性層6、保護層7及び場合によって
は、DFB格子を含む格子層80が続く。第5図による実施
例ではこの格子層80は中央層10と活性層6との間に配置
されている。保護層7の上またリッジ導波路の下には更
に耐食層81が施されている。
の側方は、リッジ導波路の幅(最大約5μm、有利には
それより狭い)を約2〜20μm上回る領域に限定されて
いる。
ないし第3図に示した実施例における第1接触層95及び
同調層9をまず部分的に、場合によっては全部を、すな
わち中央層10にまで腐食除去することによって、より良
好に限定することができる。被覆層11及び第1接点14の
各下部では図示した成層がそのまま保持されるが、リッ
ジの側方での層厚はリッジ領域への放射制限が改良され
るように減少されている。
層6の厚さの合計が全体的にできるだけ小さい場合(第
1表によればこの厚さの値は最高0.9μmである)、リ
ッジ領域への放射制限は一層良好であるといえる。しか
し更に有効な同調を得たい場合には、同調層9はあまり
薄くしてはならない。
い導電率を確保するためには十分に高くなければならな
い。厚さは製造工程によって下方に限定される。この中
央層10を中断する孔は存在していてはならない。第1表
における厚さに対する下限値0.02μm及びドーピング高
さに対する上限値1020cm-3は現在の技術水準によって与
えられたものである。本発明におけるよりも中央層10の
厚さに関して一層低い値及び同時にドーピングに関して
一層高い値は有利であると考えられる。
ど、MCRW原理に相応するリッジ縁での準インデックスの
遷移は強くなければならず、これは放射を導く各層の表
面又は界面から被覆層11までの距離を十分に短くし、従
ってこれらの層の厚さを十分に小さくする。妥協点とし
て、同調層9に対してまた更に有効な同調を得るのに十
分な厚さを使用するために、活性層6をできるだけ薄く
する。
る。この表はInP材料での実施例に関し、Qは四元材料
を意味する。各略号は、ch=化学組成、c=導電型、λ
g=波長、d=ドーピング濃度、th=層厚である。カッ
コ内の数字1又は2はそれぞれ有利に維持すべき限界値
又は特に有利な実施例に関する。第2表には5つの実施
例に関する格子層8、80のパラメータを示す。
の実施例を示す略示横断面図である。 2……基板 3……緩衝層 4……障壁層 5、50……平衡層 6……活性層 7……保護層 8、80……格子層 9、90……同調層 10……中央層 11……被覆層 12……第2接触層 13……接触ストライプ 14……第1接点 15……第2接点 16……第3接点 17……安定化層 95、950……第1接触層
Claims (12)
- 【請求項1】基板と、活性層と、同調層と、第1接点、
第2接点及び第3接点とを有する波長可変の半導体レー
ザにおいて、 活性層(6)と同調層(9、90)は上下に配設されてお
り、 活性層(6)及び同調層(9、90)は、半導体物質から
なる中央層(10)により分離されており、 この中央層(10)は導体として導電性を有するようにド
ープされ、 ストライプ状領域によって遮断される障壁層(4)が、
このストライプ状領域上を流れる電流の片側界面として
設けられており、 同調層(9、90)がこの障壁層(4)の基板とは逆の側
面上に配設されており、 同調層(9、90)上に第1接触層(95、950)が、また
その上に第1の接点(14)が施されており、 障壁層(4)を遮断する領域の上方にはリッジ導波路
(11、12、13)がMCRW原理に基づいて構成されており、 このリッジ導波路が帯状の被覆層(11)、その上に施さ
れた第2接触層(12)及びその上に施された金属からな
る接触ストライプ(13)によって構成されており、 第2接点(15)がこの接触ストライプ(13)上に施され
ており、 障壁層(4)のこの第2接点(15)とは逆の側の面上に
は第3接点(16)が施されており、 被覆層(11)及び第2接触層(12)は第1導電型にドー
プされており、 同調層(9、90)、第1接触層(95、950)、中央層(1
0)及び少なくとも障壁層(4)の層部分は反対の第2
導電型にドープされている ことを特徴とする波長可変の半導体レーザ。 - 【請求項2】基板(2)上に順次緩衝層(3)、障壁層
(4)及びこの障壁層(4)をプレーナ化する平衡層
(5、50)が順次成長されており、この緩衝層(3)及
び平衡層(5)が第1導電型にドープされており、また
活性層(6)がその基板(2)とは逆の側面上で保護層
(7)を有することを特徴とする請求項1記載の半導体
レーザ。 - 【請求項3】障壁層(4)と平衡層(5)との間にDFB
格子を有する格子層(8)が成長されていることを特徴
とする請求項2記載の半導体レーザ。 - 【請求項4】緩衝層(3)が少なくともリッジ導波路の
範囲内にDFB格子を含んでいることを特徴とする請求項
2記載の半導体レーザ。 - 【請求項5】平衡層(5)とリッジ導波路との間にDFB
格子を有する格子層(80)が成長されていることを特徴
とする請求項2記載の半導体レーザ。 - 【請求項6】第1導電型がp型であり、第2導電型がn
型であることを特徴とする請求項1ないし5の1つに記
載の半導体レーザ。 - 【請求項7】第1導電型がn型であり、第2導電型がp
型であることを特徴とする請求項1ないし5の1つに記
載の半導体レーザ。 - 【請求項8】中央層(10)がDFB格子を含んでいること
を特徴とする請求項1ないし7の1つに記載の半導体レ
ーザ。 - 【請求項9】活性層(6)が同調層(9)の前に成長さ
れることを特徴とする請求項1ないし8の1つに記載の
半導体レーザ。 - 【請求項10】同調層(90)が活性層(6)の前に成長
されることを特徴とする請求項1ないし8の1つに記載
の半導体レーザ。 - 【請求項11】誘導体からなる安定化層(17)が第1接
点(14)と第2接点(15)の下に施されており、この安
定化層(17)が第1接触層(95、950)上及び接触スト
ライプ(13)上の接触部として予定された範囲を解放し
ていることを特徴とする請求項1ないし10の1つに記載
の半導体レーザ。 - 【請求項12】基板(2)が第1導電型にドープされて
おり、第3接点(16)が基板(2)の露出された下側に
施されていることを特徴とする請求項1ないし11の1つ
に記載の半導体レーザ。
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