JP2912947B1 - 給配液のためのマルチヘッダ - Google Patents
給配液のためのマルチヘッダInfo
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16L—PIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16L55/00—Devices or appurtenances for use in, or in connection with, pipes or pipe systems
- F16L55/04—Devices damping pulsations or vibrations in fluids
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- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Pipe Accessories (AREA)
- Steam Or Hot-Water Central Heating Systems (AREA)
Abstract
【要約】
【課題】各所に生じた液撃を確実に消滅させることがで
きて、お風呂等の液体装置における異音の発生を防止す
ることのできるマルチヘッダを、提供する。 【解決手段】液体を、1つ以上の液体装置に分配して送
るためのマルチヘッダであって、内部に通液路12を有
したヘッダ本体11と、流路が通液路12と直交すべく
ヘッダ本体11に一体化されて、外端が液撃吸収器30
を接続するための接続口13aとなっており、内端が環
状の第1隔壁13bとなっている第1接続部13と、流
路が第1隔壁13bの軸心と略一致すべく、ヘッダ本体
11の第1接続部13とは反対側に一体化されて、外端
が液体装置への配管21a・22aを接続するための接
続口14aとなっており、内端が環状の第2隔壁14b
となっている第2接続部14とを備え、第1隔壁内に第
2隔壁を挿入する。
きて、お風呂等の液体装置における異音の発生を防止す
ることのできるマルチヘッダを、提供する。 【解決手段】液体を、1つ以上の液体装置に分配して送
るためのマルチヘッダであって、内部に通液路12を有
したヘッダ本体11と、流路が通液路12と直交すべく
ヘッダ本体11に一体化されて、外端が液撃吸収器30
を接続するための接続口13aとなっており、内端が環
状の第1隔壁13bとなっている第1接続部13と、流
路が第1隔壁13bの軸心と略一致すべく、ヘッダ本体
11の第1接続部13とは反対側に一体化されて、外端
が液体装置への配管21a・22aを接続するための接
続口14aとなっており、内端が環状の第2隔壁14b
となっている第2接続部14とを備え、第1隔壁内に第
2隔壁を挿入する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、給液管あるいは配管途
中に接続されるマルチヘッダに関し、クーラーやエアコ
ン等の液体を熱媒あるいは冷媒として使用する装置、あ
るいは水道水を利用する給水装置等の液体装置に適用す
るのに適したマルチヘッダに関するものである。
中に接続されるマルチヘッダに関し、クーラーやエアコ
ン等の液体を熱媒あるいは冷媒として使用する装置、あ
るいは水道水を利用する給水装置等の液体装置に適用す
るのに適したマルチヘッダに関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、水や湯等の液体そのものを利用
する液体装置50としては、図1中に示したようなシス
テムキッチン51、洗面化粧台52、洗濯機53、トイ
レ54あるいはお風呂55等のような種々なものがあ
り、液体を熱媒または冷媒として使用するものとして
は、所謂クーラーやエアコンディショナーのような空調
設備機器がある。
する液体装置50としては、図1中に示したようなシス
テムキッチン51、洗面化粧台52、洗濯機53、トイ
レ54あるいはお風呂55等のような種々なものがあ
り、液体を熱媒または冷媒として使用するものとして
は、所謂クーラーやエアコンディショナーのような空調
設備機器がある。
【0003】図1中に種々示した液体装置50では、給
液装置40、すなわち図1に示したような給湯器41ま
たは水道管42から供給されてきた湯や水を、直接ある
いは混合しながら使用するのであるが、例えばシステム
キッチン51における蛇口を急に閉めると、その操作に
よる異音が、例えば洗面化粧台52やお風呂55内にて
大きく発生する場合がある。この異音は、システムキッ
チン51の蛇口を急に閉めることによって、所謂ウオー
ターハンマー(以下、単に液撃という)現象が発生する
ことによって生じるものであり、システムキッチン51
の蛇口に接続されている配水管22a等を通して、お風
呂55内等に伝わるものである。
液装置40、すなわち図1に示したような給湯器41ま
たは水道管42から供給されてきた湯や水を、直接ある
いは混合しながら使用するのであるが、例えばシステム
キッチン51における蛇口を急に閉めると、その操作に
よる異音が、例えば洗面化粧台52やお風呂55内にて
大きく発生する場合がある。この異音は、システムキッ
チン51の蛇口を急に閉めることによって、所謂ウオー
ターハンマー(以下、単に液撃という)現象が発生する
ことによって生じるものであり、システムキッチン51
の蛇口に接続されている配水管22a等を通して、お風
呂55内等に伝わるものである。
【0004】この液撃現象は、特に図1に示したような
場合には顕著に起きるものである。何故なら、図1に示
した例では、各液体装置50への配湯管21aまたは配
水管22aを接続したマルチヘッダによって、給液装置
40である1つの給湯器41あるいは1本の水道管42
からの湯や水の分配を行えるようにしているから、例え
ばシステムキッチン51によって生じた液撃が、配湯管
21aまたは配水管22aを介してマルチヘッダ側へ行
き、ここから今度は別の配湯管21aまたは配水管22
aを介してお風呂55等に行くと考えられるからであ
る。
場合には顕著に起きるものである。何故なら、図1に示
した例では、各液体装置50への配湯管21aまたは配
水管22aを接続したマルチヘッダによって、給液装置
40である1つの給湯器41あるいは1本の水道管42
からの湯や水の分配を行えるようにしているから、例え
ばシステムキッチン51によって生じた液撃が、配湯管
21aまたは配水管22aを介してマルチヘッダ側へ行
き、ここから今度は別の配湯管21aまたは配水管22
aを介してお風呂55等に行くと考えられるからであ
る。
【0005】以上のことは、熱媒や冷媒である水以外の
液体を使用する空調設備機器についても、同様に言える
ことである。すなわち、この液体装置50である空調設
備機器が1つ1つの部屋に設備してあって、その部屋の
温度を感知して熱媒等の供給・停止を行う電磁弁を有し
たものであって、しかもこれらの液体装置50に、上述
したようなマルチヘッダを介して給液装置40からの熱
媒等が供給されるものであれば、上述したような液撃に
由来する異音が各部屋に発生することになるのである。
液体を使用する空調設備機器についても、同様に言える
ことである。すなわち、この液体装置50である空調設
備機器が1つ1つの部屋に設備してあって、その部屋の
温度を感知して熱媒等の供給・停止を行う電磁弁を有し
たものであって、しかもこれらの液体装置50に、上述
したようなマルチヘッダを介して給液装置40からの熱
媒等が供給されるものであれば、上述したような液撃に
由来する異音が各部屋に発生することになるのである。
【0006】このような液撃を吸収するものとしては、
例えば図4等に示すような液撃吸収器30が既に提案さ
れている。この液撃吸収器30は、内部にゴム等からな
る緩衝部31を形成しておいて、この緩衝部31内と管
路内とを連通させて使用されるものであり、緩衝部31
内に入った液撃を、当該緩衝部31の弾性変形によって
吸収するようにしたものである。
例えば図4等に示すような液撃吸収器30が既に提案さ
れている。この液撃吸収器30は、内部にゴム等からな
る緩衝部31を形成しておいて、この緩衝部31内と管
路内とを連通させて使用されるものであり、緩衝部31
内に入った液撃を、当該緩衝部31の弾性変形によって
吸収するようにしたものである。
【0007】ところが、このような液撃吸収器30は、
ある一定の周波数のものに対しては緩衝部31の特性に
よって効果を発揮することができるものではあるが、そ
の範囲外の高周波あるいは低周波の液撃に対しては、緩
衝部31内面にて反射することもあって、十分な効果を
発揮しない場合があることが知られている。
ある一定の周波数のものに対しては緩衝部31の特性に
よって効果を発揮することができるものではあるが、そ
の範囲外の高周波あるいは低周波の液撃に対しては、緩
衝部31内面にて反射することもあって、十分な効果を
発揮しない場合があることが知られている。
【0008】そこで、本発明者は、液撃の吸収をより一
層効果的に行うにはどのようにしたらよいか、について
種々検討を重ねてきた結果、上述したマルチヘッダにお
いて液撃の吸収を行えるようにすることがよい結果を生
むことに気付き、本発明を完成したのである。
層効果的に行うにはどのようにしたらよいか、について
種々検討を重ねてきた結果、上述したマルチヘッダにお
いて液撃の吸収を行えるようにすることがよい結果を生
むことに気付き、本発明を完成したのである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上の経緯
に基づいてなされたもので、その解決しようとする課題
は、液撃吸収を効果的に行うことである。
に基づいてなされたもので、その解決しようとする課題
は、液撃吸収を効果的に行うことである。
【0010】すなわち、本発明の目的とするところは、
従来より使用されているものの基本的構成は変えない
で、各所に生じた液撃を確実に消滅させることができ
て、お風呂55等の液体装置50における異音の発生を
防止することのできるマルチヘッダ10を、簡単な構成
によって提供することにある。
従来より使用されているものの基本的構成は変えない
で、各所に生じた液撃を確実に消滅させることができ
て、お風呂55等の液体装置50における異音の発生を
防止することのできるマルチヘッダ10を、簡単な構成
によって提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めに本発明の採った手段は、後述する実施の形態の説明
中において使用する符号を付して説明すると、「給液装
置40から供給されてくる液体を、1つ以上の液体装置
50に分配して送るためのマルチヘッダ10であって、
内部に略直線状の通液路12を有したヘッダ本体11
と、流路が通液路12と直交すべくヘッダ本体11に一
体化されて、外端が液撃吸収器30を接続するための接
続口13aとなっており、内端が環状の第1隔壁13b
となっている第1接続部13と、流路が第1隔壁13b
の軸心と略一致すべく、ヘッダ本体11の第1接続部1
3とは反対側に一体化されて、外端が液体装置50への
配管21a・22aを接続するための接続口14aとな
っており、内端が環状の第2隔壁14bとなっている第
2接続部14とを備え、第1隔壁13b内に第2隔壁1
4bを挿入するとともに、両者の間に液体通路15を形
成したことを特徴とする給配液のためのマルチヘッダ1
00」である。
めに本発明の採った手段は、後述する実施の形態の説明
中において使用する符号を付して説明すると、「給液装
置40から供給されてくる液体を、1つ以上の液体装置
50に分配して送るためのマルチヘッダ10であって、
内部に略直線状の通液路12を有したヘッダ本体11
と、流路が通液路12と直交すべくヘッダ本体11に一
体化されて、外端が液撃吸収器30を接続するための接
続口13aとなっており、内端が環状の第1隔壁13b
となっている第1接続部13と、流路が第1隔壁13b
の軸心と略一致すべく、ヘッダ本体11の第1接続部1
3とは反対側に一体化されて、外端が液体装置50への
配管21a・22aを接続するための接続口14aとな
っており、内端が環状の第2隔壁14bとなっている第
2接続部14とを備え、第1隔壁13b内に第2隔壁1
4bを挿入するとともに、両者の間に液体通路15を形
成したことを特徴とする給配液のためのマルチヘッダ1
00」である。
【0012】すなわち、本発明に係るマルチヘッダ10
は、図1に示した例の場合、給液装置40であるボイラ
ー等の給湯器41からの熱湯、または給液装置40であ
る1本の水道管42からの水道水が、給湯管21または
給水管22を介して供給されてくるようにしたものであ
り、図2及び図3に示すように、複数の配湯管21aま
たは配水管22aを介してシステムキッチン51等の液
体装置50に給湯または給水するようにしたものであ
る。
は、図1に示した例の場合、給液装置40であるボイラ
ー等の給湯器41からの熱湯、または給液装置40であ
る1本の水道管42からの水道水が、給湯管21または
給水管22を介して供給されてくるようにしたものであ
り、図2及び図3に示すように、複数の配湯管21aま
たは配水管22aを介してシステムキッチン51等の液
体装置50に給湯または給水するようにしたものであ
る。
【0013】そして、このマルチヘッダ10は、図3及
び図4に示すように、内部に略直線状の通液路12を有
したヘッダ本体11と、流路が通液路12と直交すべく
ヘッダ本体11に一体化されて、外端が液撃吸収器30
を接続するための接続口13aとなっており、内端が環
状の第1隔壁13bとなっている第1接続部13と、流
路が第1隔壁13bの軸心と略一致すべく、ヘッダ本体
11の第1接続部13とは反対側に一体化されて、外端
が液体装置50への配管21a・22aを接続するため
の接続口14aとなっており、内端が環状の第2隔壁1
4bとなっている第2接続部14とを備えたものであ
る。
び図4に示すように、内部に略直線状の通液路12を有
したヘッダ本体11と、流路が通液路12と直交すべく
ヘッダ本体11に一体化されて、外端が液撃吸収器30
を接続するための接続口13aとなっており、内端が環
状の第1隔壁13bとなっている第1接続部13と、流
路が第1隔壁13bの軸心と略一致すべく、ヘッダ本体
11の第1接続部13とは反対側に一体化されて、外端
が液体装置50への配管21a・22aを接続するため
の接続口14aとなっており、内端が環状の第2隔壁1
4bとなっている第2接続部14とを備えたものであ
る。
【0014】以上のように構成したマルチヘッダ10で
は、システムキッチン51等の液体装置50において、
液体である湯や水が使用されている場合は、図3に示し
た左から1番目及び3番目の第1接続部13と第2接続
部14との間に示した点線矢印のように、液体が流れる
ことになる。つまり、ヘッダ本体11の通液路12内を
流れる液体は、第1隔壁13b及び第2隔壁14bによ
って形成されている流体通路15を通して、該当する配
湯管21aまたは配水管22aに流れる。勿論、これら
の配湯管21aまたは配水管22aは、各液体装置50
側に接続されているものであるが、液体の使用がなされ
ていない液体装置50側に対しては、ヘッダ本体11内
の液体が、これらの配湯管21a又は配水管22aを介
して、流れ込むことがないことは言うまでもない。
は、システムキッチン51等の液体装置50において、
液体である湯や水が使用されている場合は、図3に示し
た左から1番目及び3番目の第1接続部13と第2接続
部14との間に示した点線矢印のように、液体が流れる
ことになる。つまり、ヘッダ本体11の通液路12内を
流れる液体は、第1隔壁13b及び第2隔壁14bによ
って形成されている流体通路15を通して、該当する配
湯管21aまたは配水管22aに流れる。勿論、これら
の配湯管21aまたは配水管22aは、各液体装置50
側に接続されているものであるが、液体の使用がなされ
ていない液体装置50側に対しては、ヘッダ本体11内
の液体が、これらの配湯管21a又は配水管22aを介
して、流れ込むことがないことは言うまでもない。
【0015】ここで、図3に示した第2接続部14の
内、図示左から2番目及び4番目に示したもののよう
に、これに接続されている各配湯管21aまたは配水管
22a側の液体装置50において液撃が発生したとする
と、この液撃は、図3中の実線にて示した直線状矢印の
ように、各第2接続部14から第1接続部13側に伝播
する。これらの第2接続部14及び第1接続部13は、
前述したように、その軸心が略一致するように配置して
あるから、第2接続部14から入ってきた液撃は、第1
接続部13を通して液撃吸収器30内に入り、この液撃
吸収器30である程度の吸収がなされる。
内、図示左から2番目及び4番目に示したもののよう
に、これに接続されている各配湯管21aまたは配水管
22a側の液体装置50において液撃が発生したとする
と、この液撃は、図3中の実線にて示した直線状矢印の
ように、各第2接続部14から第1接続部13側に伝播
する。これらの第2接続部14及び第1接続部13は、
前述したように、その軸心が略一致するように配置して
あるから、第2接続部14から入ってきた液撃は、第1
接続部13を通して液撃吸収器30内に入り、この液撃
吸収器30である程度の吸収がなされる。
【0016】各液撃吸収器30では、液撃の全てを吸収
できない場合があるが、そのときには吸収されなかた液
撃は、図3中の波線にて示した矢印のように、第1接続
部13の第1隔壁13bと第2接続部14の第2隔壁1
4bによって形成された流体通路15から外に出ようと
するが、その際にある程度のエネルギー吸収がなされる
とともに、ヘッダ本体11の図示座面に衝突して、これ
によってもエネルギー吸収される。
できない場合があるが、そのときには吸収されなかた液
撃は、図3中の波線にて示した矢印のように、第1接続
部13の第1隔壁13bと第2接続部14の第2隔壁1
4bによって形成された流体通路15から外に出ようと
するが、その際にある程度のエネルギー吸収がなされる
とともに、ヘッダ本体11の図示座面に衝突して、これ
によってもエネルギー吸収される。
【0017】以上のように、液撃吸収器30から出てき
た残留液撃の殆どは吸収され弱められるのであるが、そ
れでも残っていれば、他の配湯管21aまたは配水管2
2a側にもどろうとする。しかしながら、他の第2接続
部14においては、図3及び図4にて示すように、第1
接続部13側の第1隔壁13bによって第2接続部14
側の第2隔壁14bが囲まれているから、図4の外側の
波線矢印にて示したように、この液撃は両第1隔壁13
b及び第2隔壁14bによって遮られるため、配湯管2
1aまたは配水管22a側に戻ることなく吸収されるの
である。
た残留液撃の殆どは吸収され弱められるのであるが、そ
れでも残っていれば、他の配湯管21aまたは配水管2
2a側にもどろうとする。しかしながら、他の第2接続
部14においては、図3及び図4にて示すように、第1
接続部13側の第1隔壁13bによって第2接続部14
側の第2隔壁14bが囲まれているから、図4の外側の
波線矢印にて示したように、この液撃は両第1隔壁13
b及び第2隔壁14bによって遮られるため、配湯管2
1aまたは配水管22a側に戻ることなく吸収されるの
である。
【0018】従って、本発明のマルチヘッダ10によれ
ば、1つの液体装置50において生じた液撃を他の液体
装置50側に戻すことがなく、他の液体装置50側にお
いて異音を発生することがないのである。
ば、1つの液体装置50において生じた液撃を他の液体
装置50側に戻すことがなく、他の液体装置50側にお
いて異音を発生することがないのである。
【0019】
【発明の実施の形態】以上のように構成した本発明を、
図面に示した実施の形態であるマルチヘッダ10につい
て説明すると、図1には、本発明に係るマルチヘッダ1
0を採用して構成した、1つの独立した家屋における給
湯給水経路が示してある。この図1では、液体として湯
及び水を採用した場合を示すものであるが、本発明に係
るマルチヘッダ10は、クーラー等の液体装置50にお
いて使用される水以外の冷媒等も対象とすることができ
ることは、前述した通りである。
図面に示した実施の形態であるマルチヘッダ10につい
て説明すると、図1には、本発明に係るマルチヘッダ1
0を採用して構成した、1つの独立した家屋における給
湯給水経路が示してある。この図1では、液体として湯
及び水を採用した場合を示すものであるが、本発明に係
るマルチヘッダ10は、クーラー等の液体装置50にお
いて使用される水以外の冷媒等も対象とすることができ
ることは、前述した通りである。
【0020】図1の給湯給水経路では、給液装置40で
ある水道管42から、同じく給液装置40であるボイラ
ー等の給湯器41に水道水が供給できるようにしてあ
り、この給湯器41には給湯管21を介して1つのマル
チヘッダ10が接続してある。また、水道管42には、
他のマルチヘッダ10が給水管22を介して接続してあ
る。つまり、この図1の経路では、給湯用のマルチヘッ
ダ10と、給水用のマルチヘッダ10とが採用されてい
るのである。
ある水道管42から、同じく給液装置40であるボイラ
ー等の給湯器41に水道水が供給できるようにしてあ
り、この給湯器41には給湯管21を介して1つのマル
チヘッダ10が接続してある。また、水道管42には、
他のマルチヘッダ10が給水管22を介して接続してあ
る。つまり、この図1の経路では、給湯用のマルチヘッ
ダ10と、給水用のマルチヘッダ10とが採用されてい
るのである。
【0021】給湯用のマルチヘッダ10については、シ
ステムキッチン51、洗面化粧台52、あるいはお風呂
55に湯を供給するための配湯管21aが接続されるも
のであり、給水用のマルチヘッダ10については、以上
のシステムキッチン51、洗面化粧台52あるいはお風
呂55の他に、水のみを使用する洗濯機53やトイレ5
4に対する水の供給を行うための配水管22aが接続さ
れるものである。
ステムキッチン51、洗面化粧台52、あるいはお風呂
55に湯を供給するための配湯管21aが接続されるも
のであり、給水用のマルチヘッダ10については、以上
のシステムキッチン51、洗面化粧台52あるいはお風
呂55の他に、水のみを使用する洗濯機53やトイレ5
4に対する水の供給を行うための配水管22aが接続さ
れるものである。
【0022】以上のようなマルチヘッダ10は、図2〜
図4に示すように、内部に略直線状の通液路12を有し
たヘッダ本体11と、流路が通液路12と直交すべくヘ
ッダ本体11に一体化されて、外端が液撃吸収器30を
接続するための接続口13aとなっており、内端が環状
の第1隔壁13bとなっている第1接続部13と、流路
が第1隔壁13bの軸心と略一致すべく、ヘッダ本体1
1の第1接続部13とは反対側に一体化されて、外端が
液体装置50への配管21a・22aを接続するための
接続口14aとなっており、内端が環状の第2隔壁14
bとなっている第2接続部14とを備え、第1隔壁13
b内に第2隔壁14bを挿入するとともに、両者の間に
液体通路15を形成したものとして構成してある。この
実施形態のマルチヘッダ10では、第1接続部13とこ
れに対向する第2接続部14の組を4つ有しているが、
この数はこれに限定されるものではないことは、当然で
ある。
図4に示すように、内部に略直線状の通液路12を有し
たヘッダ本体11と、流路が通液路12と直交すべくヘ
ッダ本体11に一体化されて、外端が液撃吸収器30を
接続するための接続口13aとなっており、内端が環状
の第1隔壁13bとなっている第1接続部13と、流路
が第1隔壁13bの軸心と略一致すべく、ヘッダ本体1
1の第1接続部13とは反対側に一体化されて、外端が
液体装置50への配管21a・22aを接続するための
接続口14aとなっており、内端が環状の第2隔壁14
bとなっている第2接続部14とを備え、第1隔壁13
b内に第2隔壁14bを挿入するとともに、両者の間に
液体通路15を形成したものとして構成してある。この
実施形態のマルチヘッダ10では、第1接続部13とこ
れに対向する第2接続部14の組を4つ有しているが、
この数はこれに限定されるものではないことは、当然で
ある。
【0023】この種のマルチヘッダ10において、配湯
管21aまたは配水管22aが接続される第2接続部1
4の第2隔壁14b内に、液撃吸収器30が接続される
第1接続部13の第1隔壁13bを収納するようにする
ことも考えられるが、配湯管21aまたは配水管22a
側から侵入してくる液撃の全てを液撃吸収器30内に導
くためには、本発明のマルチヘッダ10のように、第1
隔壁13b内に第2隔壁14bを挿入するとともに、両
者の間に液体通路15を形成することが好ましい。ま
た、このような位置関係になる第1接続部13及び第2
接続部14の対をヘッダ本体11に形成するには、鋳造
という手段を採用することが複雑形状のものを比較的簡
単に行えることから有利である。
管21aまたは配水管22aが接続される第2接続部1
4の第2隔壁14b内に、液撃吸収器30が接続される
第1接続部13の第1隔壁13bを収納するようにする
ことも考えられるが、配湯管21aまたは配水管22a
側から侵入してくる液撃の全てを液撃吸収器30内に導
くためには、本発明のマルチヘッダ10のように、第1
隔壁13b内に第2隔壁14bを挿入するとともに、両
者の間に液体通路15を形成することが好ましい。ま
た、このような位置関係になる第1接続部13及び第2
接続部14の対をヘッダ本体11に形成するには、鋳造
という手段を採用することが複雑形状のものを比較的簡
単に行えることから有利である。
【0024】ヘッダ本体11は、これを円筒状のものと
して形成してもよいが、本実施形態では、図2に示した
ように、角筒状のものとしている。その理由は、第1接
続部13及び第2接続部14の対をヘッダ本体11にた
いして製造しておき、これらの対するネジ切り等の後加
工を施すのに有利だからであり、また配湯管21aや配
水管22a等の複数の管の接続作業を容易に行うことが
できるからである。
して形成してもよいが、本実施形態では、図2に示した
ように、角筒状のものとしている。その理由は、第1接
続部13及び第2接続部14の対をヘッダ本体11にた
いして製造しておき、これらの対するネジ切り等の後加
工を施すのに有利だからであり、また配湯管21aや配
水管22a等の複数の管の接続作業を容易に行うことが
できるからである。
【0025】各第1接続部13の接続口13aに接続さ
れる液撃吸収器30は、種々なタイプのものが採用でき
るものであり、実施形態では、図4にも示したように、
ゴム等の弾性材料によって有座筒状に形成した緩衝部3
1を、本体内部に気密的に収納したものを採用してい
る。すなわち、この液撃吸収器30は、その緩衝部31
が中に侵入してきた液撃によって膨張しようとすると
き、これを本体との間に存在する空気を圧縮することに
よって、液撃吸収を行うようにしたものである。
れる液撃吸収器30は、種々なタイプのものが採用でき
るものであり、実施形態では、図4にも示したように、
ゴム等の弾性材料によって有座筒状に形成した緩衝部3
1を、本体内部に気密的に収納したものを採用してい
る。すなわち、この液撃吸収器30は、その緩衝部31
が中に侵入してきた液撃によって膨張しようとすると
き、これを本体との間に存在する空気を圧縮することに
よって、液撃吸収を行うようにしたものである。
【0026】
【発明の効果】以上、詳述した通り、本発明において
は、上記実施形態にて例示した如く、「給液装置40か
ら供給されてくる液体を、1つ以上の液体装置50に分
配して送るためのマルチヘッダ10であって、内部に略
直線状の通液路12を有したヘッダ本体11と、流路が
通液路12と直交すべくヘッダ本体11に一体化され
て、外端が液撃吸収器30を接続するための接続口13
aとなっており、内端が環状の第1隔壁13bとなって
いる第1接続部13と、流路が第1隔壁13bの軸心と
略一致すべく、ヘッダ本体11の第1接続部13とは反
対側に一体化されて、外端が液体装置50への配管21
a・22aを接続するための接続口14aとなってお
り、内端が環状の第2隔壁14bとなっている第2接続
部14とを備え、第1隔壁13b内に第2隔壁14bを
挿入するとともに、両者の間に液体通路15を形成する
ようにしたこと」にその構成上の特徴があり、これによ
り、従来より使用されているものの基本的構成は変えな
いで、各所に生じた液撃を確実に消滅させることができ
て、お風呂55等の液体装置50における異音の発生を
防止することのできるマルチヘッダ10を、簡単な構成
によって提供することができるのである。
は、上記実施形態にて例示した如く、「給液装置40か
ら供給されてくる液体を、1つ以上の液体装置50に分
配して送るためのマルチヘッダ10であって、内部に略
直線状の通液路12を有したヘッダ本体11と、流路が
通液路12と直交すべくヘッダ本体11に一体化され
て、外端が液撃吸収器30を接続するための接続口13
aとなっており、内端が環状の第1隔壁13bとなって
いる第1接続部13と、流路が第1隔壁13bの軸心と
略一致すべく、ヘッダ本体11の第1接続部13とは反
対側に一体化されて、外端が液体装置50への配管21
a・22aを接続するための接続口14aとなってお
り、内端が環状の第2隔壁14bとなっている第2接続
部14とを備え、第1隔壁13b内に第2隔壁14bを
挿入するとともに、両者の間に液体通路15を形成する
ようにしたこと」にその構成上の特徴があり、これによ
り、従来より使用されているものの基本的構成は変えな
いで、各所に生じた液撃を確実に消滅させることができ
て、お風呂55等の液体装置50における異音の発生を
防止することのできるマルチヘッダ10を、簡単な構成
によって提供することができるのである。
【図1】 本発明に係るマルチヘッダを使用して構成し
た給湯給水経路を示す斜視図である。
た給湯給水経路を示す斜視図である。
【図2】 本発明に係るマルチヘッダの斜視図である。
【図3】 同マルチヘッダの縦断面図である。
【図4】 図3に示した最右端の第1接続部及び第2接
続部の位置関係を示す部分拡大縦断面図である。
続部の位置関係を示す部分拡大縦断面図である。
10 マルチヘッダ 11 ヘッダ本体 12 通液路 13 第1接続部 13a 接続口 13b 第1隔壁 14 第2接続部 14a 接続口 14b 第2隔壁 15 流体通路 21 給湯管 21a 配湯管 22 給水管 22a 配水管 30 液撃吸収器 31 緩衝部 40 給液装置 41 給湯器 42 水道管 50 液体装置
Claims (1)
- 【請求項1】 給液装置から供給されてくる液体を、1
つ以上の液体装置に分配して送るためのマルチヘッダで
あって、 内部に略直線状の通液路を有したヘッダ本体と、 流路が前記通液路と直交すべく前記ヘッダ本体に一体化
されて、外端が液撃吸収器を接続するための接続口とな
っており、内端が環状の第1隔壁となっている第1接続
部と、 流路が前記第1隔壁の軸心と略一致すべく、前記ヘッダ
本体の前記第1接続部とは反対側に一体化されて、外端
が前記液体装置への配管を接続するための接続口となっ
ており、内端が環状の第2隔壁となっている第2接続部
とを備え、 前記第1隔壁内に前記第2隔壁を挿入するとともに、両
者の間に液体通路を形成するようにしたことを特徴とす
る給配液のためのマルチヘッダ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10088776A JP2912947B1 (ja) | 1998-04-01 | 1998-04-01 | 給配液のためのマルチヘッダ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10088776A JP2912947B1 (ja) | 1998-04-01 | 1998-04-01 | 給配液のためのマルチヘッダ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2912947B1 true JP2912947B1 (ja) | 1999-06-28 |
JPH11287463A JPH11287463A (ja) | 1999-10-19 |
Family
ID=13952267
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10088776A Expired - Fee Related JP2912947B1 (ja) | 1998-04-01 | 1998-04-01 | 給配液のためのマルチヘッダ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2912947B1 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20030070159A (ko) * | 2002-02-21 | 2003-08-29 | 대구광역시 도시개발공사 | 수격방지용 분배장치 및 이를 이용한 급수, 급탕배관 시스템 |
SG2014013932A (en) * | 2014-02-13 | 2015-09-29 | Yu Zhenhua Freeman | Freshwater collector |
-
1998
- 1998-04-01 JP JP10088776A patent/JP2912947B1/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH11287463A (ja) | 1999-10-19 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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