JP2912514B2 - 接触帯電装置 - Google Patents

接触帯電装置

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JP2912514B2
JP2912514B2 JP34203792A JP34203792A JP2912514B2 JP 2912514 B2 JP2912514 B2 JP 2912514B2 JP 34203792 A JP34203792 A JP 34203792A JP 34203792 A JP34203792 A JP 34203792A JP 2912514 B2 JP2912514 B2 JP 2912514B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、複写機,レーザプリ
ンタ等の電子写真法を用いた画像形成装置に備えられる
被帯電体(感光体)に所定の表面電位を供給する帯電装
置に関し、特には、被帯電体の表面に直接当接する導電
性部材から感光体に電圧を供給する接触帯電装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】電子写真法により画像形成を行う画像形
成装置においては、感光体の表面に所定の帯電電位を供
給する帯電装置として、一般にワイヤ電極を有しコロナ
放電によって帯電電位を供給するものが用いられてい
る。ところが、コロナ放電では感光体表面における帯電
効率が低く、感光体表面の帯電電位(例えば−700
V)に対して大きな電圧(−5kV〜−6kV)をワイヤ電
極に印加しなければならず、電源装置が大型化するとと
もに、コストの上昇を招く問題がある。また、コロナ放
電の帯電装置では、コロナ放電によりオゾンが発生して
画像の劣化を招いたり、人体に悪影響を与えてしまう問
題がある。
【0003】そこで近年、例えば、特開昭64−733
65号公報、特開昭63−170673号公報、特開昭
58−49960号公報、特開平1−172857号公
報に開示されるように、接触式の帯電装置の開発が進め
られている。従来の接触帯電装置は、ロール状に構成さ
れた金属製芯材の表面に、絶縁性の弾性材料中に導電材
料(導電性フィラー)を分散させた複合材料を貼付した
もので、複合材料部分を感光体の表面に当接させた状態
で金属製芯材に電圧を印加することによって、導電性フ
ィラーを介して感光体表面に電位が供給されるようにな
っていた。なお、絶縁性の弾性材料としては、例えば、
シリコンゴム,ポリウレタンゴム,EPDMゴム,ニト
リルゴム等の高分子材料があり、導電性フィラーとして
は、例えば、カーボン粉,カーボンファイバ,金属粉,
グラファイト等がある。このように構成される複合材料
は106 〜107 Ωcm程度の体積抵抗を有している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが上記のように
構成される従来の接触帯電装置であると、コロナ放電方
式の帯電装置に比較するとほぼ1/50程度と微量であ
るものの、依然としてオゾンが発生していた。
【0005】また感光体表面の帯電電位(−700V)
と帯電装置への印加電圧(例えば−1.2kV)との間には
500V程度の電位差があり、帯電効率のロスがあっ
た。
【0006】特に、特開昭63−149669号公報、
特開平1−267667号公報等に開示されているよう
な、帯電均一性,環境安定性を得るために直流成分(−
700V)に交流成分(2kVp-p )を重畳した電圧を
印加する方式の場合には、直流電圧のみを印加する方式
に比してほぼ6倍のオゾンが発生し、しかも、電源コス
トが高くなってしまう問題があった。
【0007】従来の接触帯電装置でオゾンが発生するこ
とについて、本発明者等は鋭意検討実験を行った。その
結果、導電性部材と感光体との接触部(ニップ部)で導
電性部材から感光体に対しての電荷注入により感光体表
面に供給される電荷量はわずかであり、ニップ部近傍の
微小空隙部(ギャップ部)での放電現象により感光体表
面に供給される電荷が支配的であることがわかった。こ
の現象を図10を用いて説明する。従来の導電性部材4
1は弾性材料41a中に導電性フィラー41bを分散さ
せた複合部材であり、導電性部材の表面に導電性フィラ
ー41bが分布する割合は1/100以下になってい
る。すなわち表面部のほとんどは絶縁性の弾性材料41
aが露出している。このような導電性部材41により帯
電処理を行った場合、導電性部材41と感光体42のニ
ップ部Lにおいては導電性フィラー41b部分から感光
体42に対して直接電荷の注入が行われるが、表面部に
導電性フィラーが存在していない所では導電性フィラー
41bからの電荷注入が行われない。電荷フィラー41
bが対向しない所では、感光体42の回転方向に対して
入口側のニップ部近傍の微小ギャップ部(10〜100
μm程度)での気中放電による帯電が支配的となってい
た。なお、図では説明のためにニップ部の出口側で放電
が生じている状態を示しているが、出口側においては、
気中放電および電荷注入により既に感光体42がほぼ所
定の電位に帯電されているので、導電性部材−感光体間
の電位差が放電のしきい値以下になり、気中放電は生じ
ない。この気中放電による帯電特性を図11に示す。印
加電圧は帯電電位に対し、しきい値Vth(−550V)
を持ち、それ以下ではほとんど帯電が行われず(気中放
電が生じず)、印加電圧がしきい値Vth以上では帯電電
位は直線的に増加する。このしきい値Vthは、パッシェ
ン曲線と導電性部材−感光体の微小ギャップ間電圧との
関係から次式で表されることが知られている。
【0008】
【数1】
【0009】このように従来の接触帯電装置では、気中
放電による帯電が支配的であり、この放電によりオゾン
が発生していた。
【0010】この発明は上記問題に鑑み、オゾンの発生
を抑制するとともに、帯電性の効率を向上させることの
できる接触帯電装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明の接触帯電装置
は、電圧が印加された導電性部材を、被帯電体に当接さ
せて、該被帯電体の帯電を行う接触帯電装置において、
前記導電性部材を高分子鎖中に電荷移動錯体を組み込ん
だ高分子材料で形成し、帯電を開始するのに必要な印加
電圧を、前記導電性部材−前記被帯電体間における放電
開始電圧以下とした。
【0012】また、前記導電性部材と前記被帯電体との
接触部入口側において、前記導電性部材と前記被帯電体
との接触角を所定の角度以上に設定した
【0013】また、前記被帯電体に、前記被帯電体より
も低い電圧が印加された除電部材を対向させ、気中放電
によって前記被帯電体を前記所定電位にまで除電する除
電手段を設けた。
【0014】
【0015】
【作用】この発明の接触帯電装置に用いられる導電性部
材は、高分子鎖中に電荷移動錯体を組み込んだ高分子材
料からなり、該導電性部材を構成する高分子材料自体が
導電性を有している。しかも、前記導電性部材−前記被
帯電体間において放電が生じる放電開始電圧以下の印加
電圧で帯電を開始するため、導電性部材の表面から被帯
電体に対して直接電荷の注入による帯電が支配的となる
(気中放電による帯電が防止される。)。よって、オゾ
ンの発生を抑制することができる。
【0016】また、請求項2では、前記導電性部材と前
記被帯電体との接触部入口側において、前記導電性部材
と前記被帯電体との接触角を所定の角度以上に設定した
ため、導電性部材と被帯電体との接触部入口側の空隙
(ギャップ部)が広く、導電性部材−被帯電体間で放電
が生じない。導電性部材,被帯電体の接触前には被帯電
体が帯電されておらず、両者の電位差が大きいため、導
電性部材−被帯電体間の距離が短いと、導電性部材に電
圧を印加したときに放電が生じてしまう。しかしこの発
明では、導電性部材−被帯電体間の距離が調整されてい
るため放電が生じない。なお導電性部材と被帯電体との
接触部出口側においては、被帯電体が既に帯電されてい
るため導電性部材−被帯電体間の電位差が小さく、導電
性部材−被帯電体間の空隙が短くても放電が生じること
がない。
【0017】また、請求項3に記載した接触帯電装置で
は、被帯電体は全体に導電性が付与された導電性部材に
より直接電荷が注入されて帯電された後、ある程度除電
されて所定の電位(像形成に必要な電位)に調節され
る。図9は電荷注入および気中放電による帯電特性を示
した図である。電荷注入は気中放電に比べ印加電圧は低
電圧であるが、気中放電による帯電に比べて帯電電位の
ばらつき(リップル)が大きい。また、帯電電位が環境
変化の影響を受けやすく、帯電安定性に劣るという性質
がある。そこで、まず、電圧が印加された導電性部材
(高分子材料自体が導電性を有するもの)により被帯電
体を目的とする電圧(所定電圧)よりも高い電圧に帯電
させる。このときの帯電は電荷注入によって行われるた
めオゾンの発生はないが、帯電電位はリップルが大きい
状態になっている。この後、該被帯電体よりも低い電圧
が印加された除電部材を被帯電体に対向させると、被帯
電体から除電部材に対して気中放電が生じ、被帯電体が
若干除電される。このとき、除電部材の印加電圧を調整
することにより、被帯電体を所定電圧(目的とする電
圧)にすることが可能になる。例えば、目的とする電圧
が−700Vの場合、まず被帯電体を−800Vに帯電
し、次に−150Vの電圧が印加された除電部材を対向
させて気中放電を行わせ、被帯電体を−700Vにまで
ならし除電する。これによりリップルの小さい安定した
帯電電位を得ることができる。ならし除電のとき、被帯
電体の電圧の変移が小さいため(100V)、放電量が
少なく、オゾンの発生は、従来の気中放電のみによるも
のに比べて非常に少ない。
【0018】
【0019】
【実施例】図1はこの発明の実施例に係る接触帯電装置
の構成を表した図である。
【0020】光導電性を有する感光体はφ30mm×長さ
220mm程度のドラム状に構成されている(感光体ドラ
ム1)。感光体ドラム1はアルミニウム等の導電性材料
を素材としたドラム状の基体を回転軸1aにより回転自
在に軸支し、基体の周面に、OPC等からなる光導電層
を形成したものである。基体は回転軸1aを介して接地
されており、感光体ドラム1は矢印A方向に回転する構
成となっている。
【0021】上記感光体ドラム1の周面には帯電ローラ
2が圧接されている。帯電ローラ2はφ6mm程度の金属
製芯材2aの周面に厚さ3mm程度の導電ゴム層(導電性
部材)2bを形成したものである。帯電ローラ2は、金
属製芯材2aがスプリング等を用いた付勢機構によって
感光体ドラム1側に圧接されている。この圧接力は50
0gf程度あり、帯電ローラ2は感光体ドラム1に圧接さ
れることにより弾性変形を生じる。この弾性変形により
感光体ドラム1と帯電ローラ2とが接触している部分が
ニップ部Lである。帯電ローラ2は、感光体ドラム1の
回転(図中矢印A方向)に従動して回転する(矢印B方
向)ように軸支されている。さらに、帯電ローラ2の金
属製芯材2aには電圧印加手段(電源)3に接続され電
圧が印加される。前記導電ゴム層(導電性部材)2bに
は、金属製芯材2aを介して電圧が印加される。
【0022】帯電ローラ2の導電ゴム層(導電性部材)
2bは、ゴム層を形成する高分子弾性材料自体が導電性
を有するもので構成されている。この導電性を有する高
分子弾性材料としては例えば、ポリウレタンに、電子受
容性化合物としてのTCNQ(テトラシアノキノジメタ
ン)と、電子供与性化合物としてのTTF(テトラチア
フルバレン)と、から構成される電荷移動錯体(イオン
的CT錯体)をドーピング(高分子鎖中に組み込む)し
たものである。このようにポリウレタン中に電荷移動錯
体をドーピングすることによって、ポリウレタンの高分
子自体に導電性を持たせ、ポリウレタン自体の体積抵抗
が106 Ωcm程度になるように調整される。このような
材料については、シーエムシー発行の「導電性高分子材
料」に記載されている。なお高分子材料はポリウレタン
に限定されるものではなく、同様の高分子材料に上記の
ような公知の技術を用いて電荷移動錯体をドーピング
し、高分子材料自体に導電性を持たせた弾性材料であれ
ばよい。
【0023】このように導電ゴム層2bを構成する高分
子材料自体に導電性を持たせることにより、帯電ローラ
2の表面が均一に導電性を有するようになり、従来のよ
うに、一部分だけで電荷注入が行われるというようなこ
とがない。すなわちこの実施例の構成によれば、帯電ロ
ーラ2の表面全体が一様の導電性を有し、ニップ部Lで
の電荷注入が感光体全面にわたって均一に行われる。帯
電ローラ2から感光体ドラム1に対して容易に電荷注入
が行われ、帯電ローラ2に必要以上の高電圧を印加する
必要がない。すなわち図2に示したように、この実施例
の接触帯電装置では、帯電ローラ2に印加する電位(横
軸)と感光体ドラム1表面の帯電電位(縦軸)とがほぼ
正比例になり、したがって、帯電しようとする電位とほ
ぼ同等の電位を帯電ローラ2に印加するだけでよくな
る。このように帯電ローラ2から感光体ドラム1に対し
て容易に電荷注入が行われるため、ニップ部近傍の微小
ギャップ部において放電現象が生じることがなく、オゾ
ンの発生を抑制できる。
【0024】図3はこの発明の別の実施例に係る接触帯
電装置の構成を表した図である。この実施例では、帯電
パッドを用いて感光体ドラムの帯電を行う。
【0025】感光体ドラム1は上記の実施例と同様に、
基体上に光導電層を形成したものである。感光体ドラム
1の周面には帯電パッド6が圧接されている。帯電パッ
ド6は厚さ5mmの金属製基板6bに、厚さ10mmの導電
ゴム層(導電性部材)6aを形成したものである。導電
ゴム層6aの感光体ドラム1と接触する側の面には、感
光体ドラム1の曲率にほぼ一致した曲率を持たせてお
り、感光体ドラム1と隙間なく密着する形状となってい
る。さらに帯電パッド6は、感光体ドラム1の表面に対
して接触角Cが大きくなるように構成されている。帯電
パッド6と感光体ドラム1との接触角Cが小さいと、帯
電パッド6−感光体ドラム1間で微小ギャップ部が形成
され、両者間で気中放電が発生する。特に、感光体1と
帯電パッド6とのニップ部の入口側(図中左側)におい
て接触角Cが小さく微小ギャップ部があると、気中放電
が生じ易い。帯電パッド6と感光体ドラム1との接触角
Cが大きくなるように構成すると、両者1,6間の距離
が広くなり(100μm程度以上)気中放電が生じな
い。帯電パッド6の金属製基板6bには電圧印加手段
(電源)7が接続され、帯電パッド6に電圧が印加され
る。
【0026】帯電パッド6の導電ゴム層(導電性部材)
6aは、上記実施例の帯電ローラの導電ゴム層2bとし
て用いられている材料(例えば、ポリウレタンに電荷移
動錯体をドーピングしたもの)と同様のものからなる。
導電ゴム層6aを構成する高分子材料自体に導電性を持
たせることにより、帯電パッド6の表面が均一に導電性
を有し、図示するように、ニップ部での電荷注入8aが
感光体全面に渡って均一に行われる。さらに上記したよ
うに、帯電パッド6と感光体ドラム1との接触角が大き
く、両者1,6間で微小ギャップ部が形成されないた
め、印加電圧がしきい値の−550V以上の領域でも気
中放電が発生せず、オゾンの発生が全くない。
【0027】図4はこの発明の別の実施例の接触帯電装
置を表した図である。この実施例では帯電ブレードを用
いて感光体ドラムの帯電を行う。
【0028】帯電ブレード11は、金属製基板11b
と、導電ゴム層(導電性部材)11aとからなり、導電
ゴム層11aは上記実施例の帯電パッド6に用いた導電
ゴム層6aと同様の材料を用いている。帯電ブレード1
1はニップ部出口側で感光体ドラム1から徐々に離間す
る位置関係で感光体ドラム1に圧接されている。帯電ブ
レード11はニップ部入口側では、接触角が大きく設定
され、帯電ブレード11−感光体ドラム1間に微小ギャ
ップ部が形成されないようになっている。これによりニ
ップ部入口側での放電が防止される。また、帯電ブレー
ド11がニップ部出口側で感光体ドラム1から徐々に離
間する場合、ニップ部出口側では感光体ドラム1と帯電
ブレード11との間に微小ギャップ部が形成されるが、
出口側では放電は生じない。例えば、印加電圧が気中放
電が生じるしきい値以上(例えば−900V)の場合、
ニップ部における電荷注入12aにより感光体ドラム1
は約−700Vに帯電される(帯電電荷12b)ので、
ニップ部出口側の微小ギャップ部では、帯電ブレード
(−900V)と感光体ドラム(−700V)間の電位
差はしきい値以下(−200V)となり、気中放電は発
生しない。したがってオゾンの発生もない。この帯電ブ
レード11による帯電は、帯電パッド6による帯電に比
べ、感光体ドラムとの摩擦抵抗を小さくでき、帯電材料
並びに感光体ドラムの寿命を増加させる効果がある。
【0029】なおこの実施例では、帯電部材の形状とし
てパッド状、ブレード状の二つの場合について説明した
が、帯電部材の形状はこれらに限定されるものではな
く、被帯電体(感光体)とのニップ部入口側において、
気中放電が起こり得る微小ギャップ部が形成されない形
状のものであればよい。
【0030】また、図5はこの発明の別の実施例に係る
図であり、画像形成装置の要部構成を表す図である。
【0031】感光体ドラム1は上記の実施例と同様に構
成されている。接触帯電装置は、帯電ブレード(導電性
部材)21と除電ローラ(除電部材)22とを含んでい
る。
【0032】その他の装置は通常の電子写真式画像形成
装置に設けられる画像形成装置の各装置と同様の公知の
ものであり、露光装置(不図示)、現像装置31、転写
装置32、除電ランプ33、クリーナ34等である。
【0033】帯電ブレード21は金属製基板21bに導
電ゴム層(導電性部材)21aを導電性接着剤で接着し
た構成となっている。帯電ブレード21の金属製基板2
1bには電圧印加手段(電源)23が接続されている。
これにより、導電ゴム層21aには、金属製基板21b
を介して電圧が印加される。帯電ブレード21の導電ゴ
ム層21aは、上記の実施例の帯電装置に備えられる導
電ゴム層(2a,6a等)と同様に、ポリウレタン中に
電荷移動錯体をドーピングした材料で構成されている。
【0034】帯電ブレード21の下流側に除電ローラ2
2が配置されている。除電ローラ22は、金属製芯材2
2bに、カーボン等の導電性粒子を分散したポリウレタ
ンの導電ゴム層22a(比抵抗106 Ωcm程度)を有す
る構成となっている。金属製芯材22bはスプリング等
を用いた付勢機構(図示せず)によって、感光体ドラム
1側に圧接されており、感光体ドラム1の回転に従動し
て回転するように支持されている。金属製芯材22bに
は電圧印加手段(電源)24が接続され、電圧が印加さ
れる。前記導電ゴム層22aには、金属製芯材22bを
介して電圧が印加される。
【0035】ここで、帯電ブレード21および除電ロー
ラ22による感光体ドラム1の帯電工程について図6を
用いて詳細に説明する。図6はこの接触帯電装置(帯電
ブレード21および除電ローラ22)部分の拡大図であ
る。
【0036】帯電ブレード21には電圧印加手段23に
より電圧が印加され、感光体ドラム1に直接電荷が注入
されて感光体ドラム1表面が帯電される。ただし、直接
電荷を注入させた場合には帯電電位にリップルが生じ、
例えば60V程度のリップルが生じる。すなわち、図7
(A)に示すように、感光体ドラム1の帯電電位は−8
00V±30V程度になる。ここで、帯電ブレード21
による感光体の帯電電位をV1 、目的とする感光体帯電
電位(所定電位)をV2 とする。すると、帯電ブレード
21による帯電電位は、次の条件を満たすように設定さ
れる。
【0037】|V1 |>|V2 | ここでの帯電は帯電ブレード21を用いた帯電であり、
100%電荷注入による帯電であるのでオゾンは発生し
ない。帯電ブレード21により帯電された感光体ドラム
1面は、感光体ドラムの回転により除電ローラ22側へ
移動する。除電ローラ22には、電圧印加手段24によ
り電圧が印加されている。なお除電ローラに印加する電
圧Vr は、気中放電による帯電開始電圧(しきい値)を
thとすると次式で表される。
【0038】Vr =V2 −Vth 例えば、所定電位V2 が−700V、しきい値Vthが−
550Vの場合、除電ローラ22への印加電圧Vr
『−700−(−550)=−150(V)』となる。
帯電ブレード21により帯電された感光体ドラム1表面
が、除電ローラ22と感光体ドラム1とのニップ部入口
側の微小ギャップ部に到達すると、感光体ドラム1から
除電ローラ22への逆放電が起こり、感光体ドラム1の
表面電位は−700V(V2 )にならし除電される。除
電ローラ22は、気中放電型ローラであり、帯電特性が
優れているので、このならし除電により、約60V程度
であった帯電のリップルは、10V程度に減少し、均一
な帯電電位が得られる(図7(B)参照)。この場合の
気中放電量は、感光体ドラムを0Vから−100Vに帯
電させる放電量と等しく(−800Vから−700Vに
除電する)、気中放電のみを用いて帯電を行う従来の装
置(感光体ドラムを0Vから−700Vに帯電させる)
の放電量に比べると放電量は1/7程度であり、オゾン
の発生量も1/7程度に低減される。
【0039】ところで、オゾンの発生をなるべく抑える
ためには、除電部材(除電ローラ)による気中放電量を
なるべく小さくする必要があり、このためには導電性部
材(帯電ブレード)による帯電電位を所定電位(目的と
する帯電電位:この実施例の場合−700V)以上でか
つ、なるべく所定電位との電位差が小さい電位にする必
要がある。図8に示したように、定電圧制御の場合、電
荷注入による帯電電位は環境条件により大きく変動する
ので、あらゆる環境下でも帯電電位が−700V以上と
なるように、印加電圧はかなり余裕を持って設定する必
要がある。例えば図8に示すように、帯電され難い条件
下(例えば低温低湿下)でも−800V程度の帯電がさ
れるように、−1100V程度の電圧が導電性部材に印
加される。しかしこのようにすると、帯電され易い条件
下(例えば、高温高湿下)では、帯電電位が非常に高く
なり、−1050V程度になってしまうことがある。一
方、図8に示すように帯電ブレードへの印加電圧を定電
流制御(例えば−13μA)すると、帯電ブレード21
から感光体ドラム1への流れ込み電流が一定になって、
環境条件にかかわらず、感光体ドラム1の帯電電位を一
定の値に近づけることができる。すなわちあらゆる環境
下で目的とする帯電電位(−700V)よりもやや高い
電位(例えば−800V)近くに感光体ドラム1を帯電
させることができる。これにより、帯電ブレード21に
よる帯電電位と、目的とする帯電電位との電位差を最小
限(100V程度)にすることができる。この電位差
(100V)は除電ローラ22によって除電され、この
時表面電位のリップルも緩和される。このようにして除
電ローラ22による除電量を小さくして、オゾンの発生
を抑えることができる。なお、定電流制御は他の実施例
にも適用することができる。
【0040】この実施例では、導電性部材に帯電ブレー
ド、除電部材に除電ローラを用いた場合について説明し
たが、本発明はこれらに限定されるものではなく、例え
ば、導電性部材に帯電ローラや帯電パッドを用い、除電
部材に除電ブレードや除電ブラシ等を用いてもよい。
【0041】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、導電性
部材を構成する高分子材料が全体に導電性を有するた
め、該導電性部材が被帯電体と接触したとき導電性部材
から被帯電体に対して直接電荷が注入される。すなわ
ち、被帯電体の帯電は、直接の電荷注入による帯電が支
配的となるため、放電による帯電が支配的な装置に比べ
てオゾンの発生が少ない。また、直接の電荷注入による
帯電であるため、導電性部材に高電圧を印加する必要が
なく、電源コストおよびランニングコストが安価にな
る。
【0042】請求項2に記載した発明によれば、被帯電
体には導電性材料から直接電荷の注入が行われ、しか
も、導電性部材と被帯電体との接触部入口側における
隙が、導電性部材−被帯電体間で放電が生じない距離
あるために、電荷の直接注入の前(接触部進入前)に導
電性部材−被帯電体間に電位差があっても、両者間で放
電が生じることがない。これにより、放電によるオゾン
の発生を確実に防止できる。
【0043】請求項3に記載した発明によれば、予め、
直接電荷注入による電位が高く設定されており、環境変
化等の影響を受けて直接電荷注入による帯電電位にリッ
プルが生じても、後の除電部材による除電処理によって
安定した帯電電位を得ることができる。このときの除電
部材による除電は、除電量が少ないため、放電量が少な
くオゾンの発生も少ない。
【0044】
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例に係る接触帯電装置の構成を
示す図
【図2】同接触帯電装置への印加電圧と帯電電位との関
係を示した図
【図3】この発明の別の実施例に係る接触帯電装置の構
成を示す図
【図4】この発明の別の実施例に係る接触帯電装置の構
成を示す図
【図5】この発明の別の実施例に係る画像形成装置の要
部構成を示す図
【図6】同実施例の接触帯電装置部分の拡大図
【図7】同接触帯電装置による被帯電体(感光体ドラ
ム)の帯電電位を示す図
【図8】定電位制御,定電流制御による被帯電体の帯電
状態を示す図
【図9】環境条件による被帯電体の帯電状態を示す図
【図10】従来の接触帯電装置の構成を示す図
【図11】気中放電による帯電時の、印加電圧と帯電電
位との関係を示す図
【符号の説明】
1 感光体ドラム 2 帯電ローラ 2a 金属製芯材 2b 導電ゴム層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 横田 昌吾 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (72)発明者 石井 洋 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (72)発明者 沢井 宏之 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−198470(JP,A) 特開 平3−103879(JP,A) 特開 昭64−35459(JP,A) 特開 昭56−132356(JP,A) 特開 平1−309076(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03G 15/02

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電圧が印加された導電性部材を、被帯電
    体に当接させて、該被帯電体の帯電を行う接触帯電装置
    において、 前記導電性部材を高分子鎖中に電荷移動錯体を組み込ん
    だ高分子材料で形成し、帯電を開始するのに必要な印加
    電圧を、前記導電性部材−前記被帯電体間における帯電
    開始電圧以下とした接触帯電装置。
  2. 【請求項2】 前記導電性部材と前記被帯電体との接触
    部入口側において、 前記導電性部材と前記被帯電体との接触角を所定の角度
    以上に設定した請求項1記載の接触帯電装置。
  3. 【請求項3】 前記被帯電体に、前記被帯電体よりも低
    い電圧が印加された除電部材を対向させ、気中放電によ
    って前記被帯電体を前記所定電位にまで除電する除電手
    段を設けた請求項1または2に記載の接触帯電装置。
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