JP2911962B2 - Co▲下2▼センサとco▲下2▼検出方法 - Google Patents
Co▲下2▼センサとco▲下2▼検出方法Info
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Description
【発明の詳細な説明】 [発明の利用分野] この発明は、金属酸化物の静電容量の変化を用いたCO
2の検出に関する。
2の検出に関する。
[従来技術] CO2は化学的に極めて安定なガスであり、検出が最も
難しいガスである。現在検討されているCO2センサに
は、β−アルミナやK2CO3等のCO3 2-イオン導電体を用い
るものがある。このセンサでは、参照雰囲気とCO2含有
雰囲気とのCO2濃度の相違により、導電体に起電力を発
生させ、CO2を検出する。
難しいガスである。現在検討されているCO2センサに
は、β−アルミナやK2CO3等のCO3 2-イオン導電体を用い
るものがある。このセンサでは、参照雰囲気とCO2含有
雰囲気とのCO2濃度の相違により、導電体に起電力を発
生させ、CO2を検出する。
これ以外に特公昭52−43,591号は、BaTiO3等のペロブ
スカイト化合物を、ガスセンサに用いることを提案して
いる。センサの出力には、ペロブスカイト化合物の抵抗
値を用いる。しかしBaTiO3の抵抗値は、CO2によっては
ほとんど変化しない。これとは別に、特開昭61−262,64
7号は、水酸化アパタイトの抵抗値からCO2を検出するこ
とを提案している。
スカイト化合物を、ガスセンサに用いることを提案して
いる。センサの出力には、ペロブスカイト化合物の抵抗
値を用いる。しかしBaTiO3の抵抗値は、CO2によっては
ほとんど変化しない。これとは別に、特開昭61−262,64
7号は、水酸化アパタイトの抵抗値からCO2を検出するこ
とを提案している。
[発明の課題] この発明の課題は、高感度でかつ応答速度が速く、CO
2に選択的な、CO2センサとCO2検出方法とを得ることに
ある。
2に選択的な、CO2センサとCO2検出方法とを得ることに
ある。
[発明の構成] この発明では、BaTiO3とBaTiO3以外の金属酸化物とを
混合し、その静電容量の変化から、CO2を検出する。静
電容量の変化は、BaTiO3以外の金属酸化物とCO2との可
逆的炭酸塩形成反応に基づくものと考えられる。単味の
BaTiO3では、CO2と接触しても、静電容量はほとんど変
化しない。
混合し、その静電容量の変化から、CO2を検出する。静
電容量の変化は、BaTiO3以外の金属酸化物とCO2との可
逆的炭酸塩形成反応に基づくものと考えられる。単味の
BaTiO3では、CO2と接触しても、静電容量はほとんど変
化しない。
用いるBaTiO3以外の金属酸化物(以下「金属酸化
物」)は、可逆的な炭酸塩形成反応が容易なものが好ま
しい。このようなものには、Ca及びMgの酸化物、Fe及び
Co,Ni,Cu,の酸化物、Y及びZrの酸化物、Pb及びBiの酸
化物、La及びCe,Ndの酸化物等がある。
物」)は、可逆的な炭酸塩形成反応が容易なものが好ま
しい。このようなものには、Ca及びMgの酸化物、Fe及び
Co,Ni,Cu,の酸化物、Y及びZrの酸化物、Pb及びBiの酸
化物、La及びCe,Ndの酸化物等がある。
[実施例] (ガスセンサの調製) BaCO3とTiO2との等モル混合物を1200℃で12時間焼成
し、BaTiO3を得た。BaTiO3に各種の金属酸化物を等モル
量混合し、ディスク状に圧縮成型して、500℃で1時間
焼成した。混合比は等モル量でなくても良い。焼成後の
ディスクの両面に銀ペーストを塗布し、第5図のCO2セ
ンサとした。図において、2はBaTiO3と金属酸化物との
混合焼結ディスク(直径13mm,厚さ1mm)、4は銀電極で
ある。
し、BaTiO3を得た。BaTiO3に各種の金属酸化物を等モル
量混合し、ディスク状に圧縮成型して、500℃で1時間
焼成した。混合比は等モル量でなくても良い。焼成後の
ディスクの両面に銀ペーストを塗布し、第5図のCO2セ
ンサとした。図において、2はBaTiO3と金属酸化物との
混合焼結ディスク(直径13mm,厚さ1mm)、4は銀電極で
ある。
CO2センサを流通系に設置し、ヒータで加熱して、2
端子法で抵抗値や静電容量の変化を測定した。試料ガス
には、乾燥空気でCO2を希釈したものを用いた。抵抗値
の変化は一般に僅かであった。
端子法で抵抗値や静電容量の変化を測定した。試料ガス
には、乾燥空気でCO2を希釈したものを用いた。抵抗値
の変化は一般に僅かであった。
第1図に、単味のBaTiO3,単味のPbOと、BaTiO3とPbO
との等モル混合物との、CO2による容量の変化を示す。
測定温度は500℃、縦軸は乾燥空気中を基準とするCO2中
での静電容量を、横軸はCO2濃度を表す。単味のBaTiO3
や単味のPbOの容量はCO2ではほとんど変化せず、BaTiO3
−PbO系の容量はCO2で減少する。
との等モル混合物との、CO2による容量の変化を示す。
測定温度は500℃、縦軸は乾燥空気中を基準とするCO2中
での静電容量を、横軸はCO2濃度を表す。単味のBaTiO3
や単味のPbOの容量はCO2ではほとんど変化せず、BaTiO3
−PbO系の容量はCO2で減少する。
第2図に、CuOとBaTiO3との等モル混合物の、CO2によ
る容量の変化を示す。測定温度は456℃である。低濃度
のCO2へはこの系で最も高い感度が得られ、他の系とは
異なりCO2との接触で静電容量が増加した。最適動作温
度は456℃と低い。
る容量の変化を示す。測定温度は456℃である。低濃度
のCO2へはこの系で最も高い感度が得られ、他の系とは
異なりCO2との接触で静電容量が増加した。最適動作温
度は456℃と低い。
第3図に、CuO−BaTiO3系でのCO2,CO,H2,CH4への応
答波形を示す(測定温度456℃)。ガス濃度は各2%
で、CO2への感度が最も高く、COへの感度がこれに次
ぎ、H2やCH4にはほとんど感じない。COの一部はセンサ
との接触でCO2に酸化されており、COへの感度がセンサ
表面でのCO→CO2酸化反応で発現することが分かる。セ
ンサはH2やCH4には感じず、CO2の検出目標濃度はCOの検
出目標濃度に比べ充分高いので、このセンサは実質的に
CO2に選択的である。
答波形を示す(測定温度456℃)。ガス濃度は各2%
で、CO2への感度が最も高く、COへの感度がこれに次
ぎ、H2やCH4にはほとんど感じない。COの一部はセンサ
との接触でCO2に酸化されており、COへの感度がセンサ
表面でのCO→CO2酸化反応で発現することが分かる。セ
ンサはH2やCH4には感じず、CO2の検出目標濃度はCOの検
出目標濃度に比べ充分高いので、このセンサは実質的に
CO2に選択的である。
2%のCO2に対する80%応答時間は25秒、CO2含有雰囲
気から空気中へ雰囲気を変更した際の回復応答時間は18
0秒程度である。応答速度は、充分に実用的な速さであ
る。
気から空気中へ雰囲気を変更した際の回復応答時間は18
0秒程度である。応答速度は、充分に実用的な速さであ
る。
第4図に、NiO−BaTiO3の等モル混合物での、静電容
量のCO2濃度依存性を示す。図の上部には、静電容量C
を縦軸にCO2への応答波形を示す。測定温度は555℃であ
る。
量のCO2濃度依存性を示す。図の上部には、静電容量C
を縦軸にCO2への応答波形を示す。測定温度は555℃であ
る。
表1に、各種非複合系金属酸化物とBaTiO3との等モル
混合物について、検出特性を示す。
混合物について、検出特性を示す。
表から明らかなように、CuO−BaTiO3系で最も高感度
になり、CuOではCO2により容量が増加し、他の酸化物で
はCO2で容量が減少する。高い感度が得られる非複合系
金属酸化物はCuO,MgO,La2O3,CeO2,NiO,Co3O4であり、
これらはいずれも可逆的な炭酸塩形成反応が容易な酸化
物である。炭酸塩が安定なCaOでは感度は低く、最適動
作温度も高い。また最適動作温度は、炭酸塩の安定性が
高い程高い。更に炭酸塩を形成しない、V2O5やSiO2では
感度が得られない。これらのことから、CO2による容量
の変化は、非複合系金属酸化物とCO2との可逆的反応に
よる炭酸塩の形成に基づくものと考えられる。
になり、CuOではCO2により容量が増加し、他の酸化物で
はCO2で容量が減少する。高い感度が得られる非複合系
金属酸化物はCuO,MgO,La2O3,CeO2,NiO,Co3O4であり、
これらはいずれも可逆的な炭酸塩形成反応が容易な酸化
物である。炭酸塩が安定なCaOでは感度は低く、最適動
作温度も高い。また最適動作温度は、炭酸塩の安定性が
高い程高い。更に炭酸塩を形成しない、V2O5やSiO2では
感度が得られない。これらのことから、CO2による容量
の変化は、非複合系金属酸化物とCO2との可逆的反応に
よる炭酸塩の形成に基づくものと考えられる。
[発明の効果] この発明では、CO2に選択的で応答速度が速く、かつ
高感度な、CO2センサとCO2検出方法とが得られる。この
発明では金属酸化物の容量の変化を利用し、β−アルミ
ナやK2CO3等の固定電解質センサとは異なり、標準雰囲
気を必要としない。
高感度な、CO2センサとCO2検出方法とが得られる。この
発明では金属酸化物の容量の変化を利用し、β−アルミ
ナやK2CO3等の固定電解質センサとは異なり、標準雰囲
気を必要としない。
【図面の簡単な説明】 第1図はBaTiO3−PbO系CO2センサの濃度特性を示す特性
図、 第2図はCuO−BaTiO3系CO2センサの濃度特性を示す特性
図、 第3図はCuO−BaTiO3系CO2センサの応答波形を示す特性
図、 第4図はNiO−BaTiO3系CO2センサの濃度特性を示す特性
図、 第5図は、実施例のCO2センサの斜視図である。
図、 第2図はCuO−BaTiO3系CO2センサの濃度特性を示す特性
図、 第3図はCuO−BaTiO3系CO2センサの応答波形を示す特性
図、 第4図はNiO−BaTiO3系CO2センサの濃度特性を示す特性
図、 第5図は、実施例のCO2センサの斜視図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01N 27/00 - 27/24
Claims (3)
- 【請求項1】BaTiO3と、BaTiO3以外の金属酸化物との混
合物の、静電容量の変化を用いたCO2センサ。 - 【請求項2】前記のBaTiO3以外の金属酸化物を、Ca及び
Mg酸化物、Fe及びCo,Ni,Cu,の酸化物、Y及びZrの酸化
物、Pb及びBiの酸化物、La及びCe,Ndの酸化物、からな
る群の少なくとも一員の酸化物としたことを特徴とす
る、請求項1のCO2センサ。 - 【請求項3】BaTiO3と、BaTiO3以外の金属酸化物とを混
合して、CO2センサとし、 センサ中のBaTiO3以外の金属酸化物と、CO2との可逆的
な炭酸塩形成反応により、センサの静電容量を変化さ
せ、 この静電容量の変化から、CO2を検出する、CO2検出方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12942990A JP2911962B2 (ja) | 1990-05-18 | 1990-05-18 | Co▲下2▼センサとco▲下2▼検出方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12942990A JP2911962B2 (ja) | 1990-05-18 | 1990-05-18 | Co▲下2▼センサとco▲下2▼検出方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0424548A JPH0424548A (ja) | 1992-01-28 |
JP2911962B2 true JP2911962B2 (ja) | 1999-06-28 |
Family
ID=15009273
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12942990A Expired - Lifetime JP2911962B2 (ja) | 1990-05-18 | 1990-05-18 | Co▲下2▼センサとco▲下2▼検出方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2911962B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5993624A (en) * | 1995-12-07 | 1999-11-30 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Carbon dioxide gas sensor |
-
1990
- 1990-05-18 JP JP12942990A patent/JP2911962B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0424548A (ja) | 1992-01-28 |
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