JP2911714B2 - 着信機能切替装置 - Google Patents

着信機能切替装置

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JP2911714B2 JP15076093A JP15076093A JP2911714B2 JP 2911714 B2 JP2911714 B2 JP 2911714B2 JP 15076093 A JP15076093 A JP 15076093A JP 15076093 A JP15076093 A JP 15076093A JP 2911714 B2 JP2911714 B2 JP 2911714B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、網制御装置または網制
御機能を内蔵した変復調装置を用いて着信を行う着信機
能切替装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の着信機能切替装置としては、IT
U(INTERNATIONAL TELECOMMU
NICATION UNION:国際電気通信連合)の
傘下組織であるCCITT(THE INTERNAT
IONAL TELEGRAPH AND TELEP
HONE CONSULTATIVE COMMITT
EE:国際電信電話諮問委員会)の電話網におけるデー
タ通信に関する勧告をまとめたVシリーズ勧告の中の勧
告V.25bis、“100シリーズ相互接続回路を用
いた一般交換電話網における自動起呼および応答装置”
が知られている。
【0003】上記“100シリーズ相互接続回路を用い
た一般交換電話網における自動起呼および応答装置”で
は、データ回線終端装置(DCE)は、着信呼のある時
にデータ端末装置(DTE)がER信号をONにした
後、DTEからDCEにDICコマンドが国内規定で定
められた期間内に送られなかった場合か、あるいはこの
期間内に送られたDCEコマンドに続いてCICコマン
ドが送られた場合に、線路捕捉へ移行する。
【0004】次に、「DTEからDCEにDICコマン
ドが国内規定で定められた期間内に送られなかった場
合」について説明する。
【0005】図25は、着信呼のある時のDTEとDC
E間の各種信号の流れを示す。
【0006】まず、701で電話網からの呼出信号があ
れば、702でDCEからDTEに対してCI信号で着
信呼のあることを知らせ、着信を行う場合は703でD
TEはDCEに対してER信号をONにし、これに対し
て704でDCEはDTEに対してCD信号をONにす
ることで応答し、更に705でDCEはDTEに対して
INCインディケーションを返し、706でCS信号を
ONにしてコマンドが受付可能なことをDCEからDT
Eに知らせる。
【0007】この後、一定期間707内にDICコマン
ドがDTEからDCEに送られなければ、一定期間70
7経過後に708で線路捕捉(ループ閉結と同じ意味)
を行う。
【0008】次に「DICコマンドに続いてCICコマ
ンドが送られた場合」について説明する。
【0009】図26は、着信呼のある時のDTEとDC
E間の各種信号の流れを示す。
【0010】なお、801から806までは図7の70
1から706と同じなので説明を省略する。この後、一
定期間807内に808でDICコマンドがDTEから
DCEに送られれば、809でそれに対してDCEはD
TEにVALインディケーションを返し、線路捕捉を保
留し、その後に810でDTEからDCEに対してCI
Cコマンドが送られれば、811でそれに対してDCE
はDTEにVALインディケーションを返し、812で
線路捕捉を行う。
【0011】809から810までの期間813で、D
TEはDCEに対して各種のモード設定をコマンドで行
える。逆に言えば着信時に、DTEがDCEに対して各
種のモード設定を行いたい場合には、期間807内にD
ICコマンドをDTEからDCEに送り、線路捕捉を一
時的に保留しなければならない。
【0012】また、図25でも図26でも、呼出信号は
ON/OFFの繰り返しであり、CI信号もそれにつれ
てON/OFFを繰り返し、その間隔は交換機側の操作
で変えることができる。例えば構内交換機では、外線か
らの着信ではONを1秒、OFFを1秒にしてこれを繰
り返し、内線からの着信ではONを1秒、OFFを2秒
にしてこれを繰り返すこともできる。しかし、これは、
上記の2つの場合に関連しては利用されていない。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の技術で
は、着信時のDTEがDCEに対して各種のモード設定
を行う必要がない場合でも、一定期間待つか、DICコ
マンドとそれに続いてCICコマンドを送らなければ、
線路捕捉に移行しないので、各種のモード設定を行う必
要がない場合には、着信呼があっても線路捕捉までには
一定の時間が経過してしまうという問題点があった。
【0014】また、逆に各種のモード設定を行いたい場
合には、一定期間内にDICコマンドをDTEからDC
Eに送らなければならず、これはその時のDTEにとっ
ては困難な場合もある。例えば、DTEの能力が低い場
合に、着信呼のあった時に他の処理にその能力のほとん
どを使用しておれば、一定期間内にコマンドを送れない
場合もあるという問題点があった。
【0015】更に、DCEが構内交換機に接続されてい
る場合には、外線からの着信と内線からの着信とが有り
得る。そしてこれら両者の着信に対して、DTEがDC
Eに対して与える各種のモード設定の内容を変えたくて
も変えることができないという問題点があった。
【0016】本発明の目的は、上述した従来の着信機能
切替装置における問題点に鑑み、着信呼の有無に応じて
各種設定のコマンドを出力できると共に、各種設定のコ
マンドを出力する必要がない場合には直ちに線路捕捉が
でき、かつCI信号の時間間隔に応じて複数の種類の処
理を切り分けて行うことができる着信機能切替装置を提
供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、データ
回線とデータ端末装置を接続制御するための着信機能切
替装置であって、データ端末装置からモード切替信号に
より、第1着信モード或いは第2着信モードの何れかの
モード状態を記憶する記憶手段と、データ回線上の着信
呼信号を検出する検出手段と、着信呼信号の検出に応じ
てデータ端末装置に被呼表示信号を出力する手段と、記
憶手段が第1着信モードを記憶しているとき、被呼表示
信号に応答するデータ端末装置からのレディ信号の検出
後に路線捕捉を行う第1制御手段と、記憶手段が第2着
信モードを記憶しているとき、被呼表示信号に応答する
データ端末装置からのレディ信号の検出後に、データ端
末装置に送信許可信号を出力して待機し、データ端末装
置からの着信呼接続コマンドの検出に応じて線路捕捉を
行う第2制御手段と、を備えている着信機能切替装置に
よって達成される。
【0018】また、本発明の目的は、着信呼信号のオン
フ時間間隔を計測して計測した時間間隔の種類によ
各種設定又は出力コマンドの種類を選択する選択手段
更に備えている着信機能切替装置によっても達成され
る。
【0019】
【0020】
【作用】本発明の着信機能切替装置では、記憶手段は、
データ端末装置からモード切替信号により、第1着信モ
ード或いは第2着信モードの何れかのモード状態を記憶
し、検出手段は、データ回線上の着信呼信号を検出し、
着被呼表示信号を出力する手段は、信呼信号の検出に応
じてデータ端末装置に被呼表示信号を出力し、第1制御
手段は、記憶手段が第1着信モードを記憶していると
き、被呼表示信号に応答するデータ端末装置からのレデ
ィ信号の検出後に路線捕捉を行い、第2制御手段は、記
憶手段が第2着信モードを記憶しているとき、被呼表示
信号に応答するデータ端末装置からのレディ信号の検出
後に、データ端末装置に送信許可信号を出力して待機
し、データ端末装置からの着信呼接続コマンドの検出に
応じて線路捕捉を行う。
【0021】また、本発明の着信機能切替装置では、選
択手段は、着信呼信号のオンフ時間間隔を計測して
当該計測した時間間隔の種類により各種設定又は出力コ
マンドの種類を選択する。
【0022】
【0023】
【実施例】以下では前者の直ちに線路捕捉に移行するモ
ードをCICモードと呼び、後者のCICコマンドをD
CEが受付けてから線路捕捉するモードをDICモード
と呼ぶ。そしてこれら2つのモードの事を以下では単に
CIC/DICモードと称すことになる。
【0024】以下、図面を参照して、本発明の着信機能
切替装置の実施例を詳細に説明する。
【0025】図1は、本発明の着信機能切替装置の第1
実施例の構成を示すブロック回路図である。
【0026】図1の着信機能切替装置は、入力信号の変
調、復調及びそれらの制御を主に実行するデータ回線終
端装置(DCE)101、DCE101に接続されてお
り、着信呼の受信時に、直ちに線路捕捉へ移行するモー
ドと、コマンド受付後に着信呼接続コマンドにより線路
捕捉へ移行するモードとを所定の方法に基づいて切り替
える切替手段であるデータ端末装置(DTE)120を
備える着信機能切替装置によって構成されている。
【0027】ここで、DCEは、網制御装置(NCU)
かNCU機能を内蔵した変復調装置(MODEM)をま
とめた呼び名である。
【0028】DCE101は、DCE101全体を制御
する中央処理装置(CPU)102、CPU102に接
続されておりCPU102の制御プログラムを記憶する
リード・オンリー・メモリ(ROM)103、CPU1
02に接続されておりCPU102が作業用エリアとし
て使用するランダム・アクセス・メモリ(RAM)10
4、CPU102に接続されており着信呼を検出する着
信検出部105、送信レベルを調整するレベル調整用A
TT(アッテネータ)106、CPU102に接続され
ておりDTE120との接続部であるコネクタ107、
DCE101内部の各部へ電源を供給する電源108、
CPU102及びレベル調整用ATT106に接続され
ており入力信号の変調、復調及びそれらの制御を行う変
復調制御回路部109によって構成されている。
【0029】上記変復調制御回路部109は、図2に示
すように変調部、復調部、折返し部等で構成されている
が、本発明には直接関係しないので図示のみにとどめ
る。
【0030】次に、上記各構成部分を詳細に説明する。
【0031】コネクタ107には、DCE101からD
TE120にDCE101が被呼信号を受けていること
を示す被呼表示(CI)信号109、DCE101から
DTE120にDCE101のデータ受信チャネルの線
路信号が規定された範囲に入っていることを示すデータ
チャネル受信キャリア検出(CD)信号110、DTE
120からDCE101にDTE120が動作準備がで
きていることや線路捕捉を指示することを示すデータ端
末レディ(ER)信号111、DCE101からDTE
120へDCE101の動作準備ができていることを示
すデータセットレディ(DR)信号112、DTE12
0からDCE101へDCE101が送信モードに入る
ことを要求する送信要求(RS)信号113、DCE1
01からDTE120へDCE101が送信の準備がで
きたことを示す送信可(CS)信号114、DTE12
0からDCE101へ遠隔地の通信相手側へ伝達したい
データを示したりDTE120からDCE101へDC
E101の動作モードを規定する命令(以下、コマンド
と称する)を示す送信データ(SD)信号115、DC
E101からDTE120へ遠隔地の通信相手側から伝
達されたデータを示したりDCE101からDTE12
0へDCE101の状態を示すステータス(以下、イン
ディケーションと称する)を示す受信データ(RD)信
号116がある。
【0032】SD信号115でDTE120からDCE
101に送られるコマンドの中で本発明に関係するの
は、被呼信号を無視して着信しないように指示する着信
呼無効(DIC)コマンド、被呼信号を有効にして着信
を許可することを指示する着信呼接続(CIC)コマン
ドがある。
【0033】また、RD信号116でDCE101から
DTE120に送られるインディケーションの中で本発
明に関係するのは、コマンドが有効なことを示す有効
(VAL)インディケーションと、被呼信号を検出した
ことを示す着信呼(INC)インディケーションがあ
る。
【0034】次に、着信検出部105は、電話回線上の
着信呼を検出する回路であり、その動作に必要な電源は
電話回線から供給されている。従って、電源108から
の電源の供給を受ける必要はない。
【0035】また、レベル調整用ATT106は、本発
明の構成に必要な要素ではないが、本発明の利点を説明
するために記載しているものであり、これはCPU10
2からそのレベルが調整可能なものである。
【0036】DTE120は、DCE101に接続され
ており、DCE101を制御する装置である。以下、D
TE120の構成を説明する。
【0037】DTE120は、DTE120全体を制御
するCPU121、CPU121に接続されておりCP
U121の制御プログラムを記憶するROM122、C
PU121に接続されておりCPU121が作業用エリ
アとして使用するRAM123、CPU121に接続さ
れており外部からのデータの入力を受付る入力装置12
4、CPU121に接続されており外部へデータの出力
を行う出力装置125、DCE101との間に配置され
かつCPU121に接続されており、DTE120とD
CE101との間のデータの電位差のレベル変換や直列
/並列変換(一般にDTE120の内部ではデータは並
列データで扱われ、DCE101の内部と電話回線上で
は直列に扱われるため、これらの間の変換が必要にな
る)などを行うモデムNCUインターフェース126、
モデムNCUインターフェース126に接続されており
DCE101との接続部であるコネクタ127、DTE
120の内部の各部へ電源を供給する電源128によっ
て構成されている。
【0038】コネクタ127の各信号は、DCE101
のコネクタ107の各信号と一対一に対応している。
【0039】また、電源128のON/OFFは、DT
E120に備わった電源スイッチで行えるが、スイッチ
回路129を用いることによりDCE101からのCI
信号109でもONにすることができる。即ち、着信呼
のあった時にこれをDCE101の着信検出部105が
検出し、その出力であるCI信号109でDTE120
の電源を入れることができる。そして、CI信号109
は、DCE101に接続されている電話回線からその電
源を供給されているので、DCE101全体に電源が供
給されていなくても動作が可能である。
【0040】図3は、本発明の着信機能切替装置の第2
実施例の構成を示す。
【0041】なお、以降の実施例では、図1に示す構成
との相違点についてのみ説明する。
【0042】図3の着信機能切替装置と図1の着信機能
切替装置との違いは、DCE201のAC電源208
が、DTE220の電源228のON/OFFと連動し
ていることである。即ち、DTE220に電源228が
入ればDCE201の電源208も入り、DTE220
の電源228が切れればDCE201の電源208も切
れるように構成されている。
【0043】図4は、本発明の着信機能切替装置の第3
実施例の構成を示す。
【0044】図1との違いは、DCE301が独自の電
源を持たず、コネクタ307の電源線317を通じて、
DTE320の電源328より電源の供給を受ける。従
ってDCE301の電源はDTE320の電源328の
ON/OFFと連動することになる。即ち、DTE32
0の電源328がONになればDCE301の電源も入
り、DTE320の電源328がOFFになればDCE
301の電源も切れるように構成されている。
【0045】図5は、本発明の着信機能切替装置の第4
実施例の構成を示す。
【0046】図1との違いは、DCE401の内部にス
イッチ418があり、このスイッチ418のON/OF
F状態をCPU402が自由に検知(センス)できるよ
うに構成されていることである。
【0047】図6は、本発明の着信機能切替装置の第5
実施例の構成を示す。
【0048】図3との違いは、DCE501の内部にス
イッチ518があり、このスイッチ518のON/OF
F状態をCPU502が自由にセンスできるように構成
されていることである。
【0049】図7は、本発明の着信機能切替装置の第6
実施例の構成を示す。
【0050】図4との違いは、DCE601の内部にス
イッチ618があり、このスイッチ618のON/OF
F状態をCPU602が自由にセンスできるように構成
されていることである。
【0051】(A) 次に、図1、図2、図3、及び図
4に示す実施例の構成に関して、図8及び図9を参照し
てCIC/DICモードの各種信号の流れを、また、図
10のフローチャートを参照してDCE内部の制御を、
それぞれ説明する。
【0052】図8は、DCEのROMまたはRAMにC
ICモードと設定されている場合の、着信呼のある時の
DCE関係の各種信号の流れを示す。
【0053】まず、901で回線からの呼出信号があれ
ば、902でDCEからDTEに対してCI信号をON
にして着信呼のあることを知らせ、903でDTEから
DCEに対してER信号をONにすることにより着信が
指示されれば、これに対て904でDCEはDTEに対
してCD信号をONにすることで応答し、更に905で
DCEはDTEに対してINCインディケーションで応
答する。この後直ちに906で線路捕捉を行う。DTE
側はINCインディケーション後にCD信号がONにな
らないので、CICモードであることが分かる。
【0054】図9は、DCEのROMまたはRAMにD
ICモードと設定されている場合の、着信呼のある時の
DCE関係の各種信号の流れを示す。
【0055】なお、1001から1005までは図8の
901から905と同じなので説明を省略する。
【0056】1006でDCEはCS信号をONにして
DICモードであることとコマンドの受付が可能なこと
をDTEに知らせる。
【0057】その後、1007でDTEからDCEに対
してCICコマンドが送られれば、それに対してDCE
はDTEに1008でVALインディケーションを返
し、1009で線路捕捉を行う。
【0058】そして、1006から1007までの期間
1010で、DTEはDCEに対して各種のモード設定
をコマンドで行える。
【0059】次に、図10のフローチャートを参照して
DCE側の動作を説明する。
【0060】まず、1101で電話網からの呼出信号を
待ち、1102でこの呼出信号があればそのことをCI
信号をONにしてDTEに知らせ、1103でDTEが
ER信号をONにするのを待ち、1104でこの信号が
ONになればCD信号をONにしてDTEに知らせ、1
105でその後DTEにINCインディケーションを返
し、1106でDCEのROMまたはRAMに設定され
ているCIC/DICモードのどちらかを判断し、11
07でもしDICモードならCS信号をONにし、11
08でDTEからの各種のコマンドを待ち、1109で
もしコマンドがくればそのコマンドがCICコマンドか
どうかを判断し、もし1110でCICコマンドならV
ALインディケーションをDTEに返し、1111で線
路捕捉を行う。もし上記1109でCICコマンドでな
ければ、1112でそのコマンドを実行し、その後上記
1108に戻って再度コマンドを待つ。また、上記11
06でCICモードなら、直ちに上記1111に進んで
線路捕捉を行う。
【0061】即ち、図1、図2、図3、及び図4の構成
において、いずれもROM103、203、303また
はRAM104、204、304に設定されているモー
ド(CICモードまたはDICモード)に基づいて、C
PU102、202、302が着信検出部105、20
5、305からの呼出信号を検出すれば、上述した図
8、図9、及び図10に従って各部を制御する。
【0062】従って、上記の構成により、着信呼のある
時に、直ちに線路捕捉へ移行するモードと、コマンド受
付後にCICコマンドで線路捕捉へ移行する2つのモー
ドを備えている。これにより着信呼のあるときにDTE
からDCEに対して各種設定のコマンドを出す必要がな
い場合には直ちに線路捕捉に移行でき、また、逆に各種
設定のコマンドを出す必要のある場合にはコマンドの受
付までに一定期間の制約がなくなるので処理能力の低い
DTEでも問題なくDCEに対して各種設定コマンドを
出すことができる。
【0063】更に、着信呼のある時に、DCE内部のR
OMまたはRAM中の設定により、CIC/DICモー
ドを切り替えることができる。
【0064】(B) 次に、図1、図2、図3、及び図
4の構成に関して、図11及び図12を参照してCIC
/DICモードの各種信号の流れを、また、図13のフ
ローチャートを参照してDCE内部の制御を、それぞれ
説明する。
【0065】図11は、着信呼のある前にCICコマン
ドをDTEからDCEに出すことによってDCEをCI
Cモードにする場合の、着信呼のある時のDCE関係の
各種信号の流れを示す。
【0066】まず、着信呼のある前に1201でDTE
はER信号をONにしてDCEにコマンドを送りたいこ
とを伝え、これに1202でDCEはCS/CD信号を
ONにしてDTEへ応え、1203でDTEはDCEへ
CICコマンドを出し、1204でDCEはDTEに対
してVALインディケーションを返し、1205でDT
EはER信号をOFFにして他のコマンドは送らないこ
とを伝え、これに1206でDCEはCS/CD信号を
OFFにしてDTEへ応える。
【0067】その後、1207で回線からの呼出信号が
あれば、1208でDCEからDTEに対してCI信号
をONにして着信呼のあることを知らせ、1209でD
TEからDCEに対してER信号をONにすることによ
り着信が指示されれば、これに対して1210でDCE
はDTEに対してCD信号をONにすることで応答し、
更に1211でDCEはDTEに対してINCインディ
ケーションで応答する。この後、直ちに1212で線路
捕捉を行う。
【0068】図12は、着信呼のある前にDICコマン
ドをDTEからDCEに出すことによってDCEをDI
Cモードにする場合の、着信呼のある時のDCE関係の
各種信号の流れを示す。
【0069】まず、着信呼のある前に1301でDTE
はER信号をONにしてDCEにコマンドを送りたいこ
とを伝え、これに1302でDCEはCS/CD信号を
ONにしてDTEへ応え、1303でDTEはDCEへ
DICコマンドを出し、1304でDCEはDTEに対
してVALインディケーションを返し、1305でDT
EはER信号をOFFにして他のコマンドは送らないこ
とを伝え、これに1306でDCEはCS/CD信号を
OFFにしてDTEへ応える。その後、1307で回線
からの呼出信号があれば、1308でDCEからDTE
に対してCI信号をONにして着信呼のあることを知ら
せ、1309でDTEからDCEに対してER信号をO
Nにすることにより着信が指示されれば、これに対して
1310でDCEはDTEに対してCD信号をONにす
ることで応答し、更に1311でDCEはDTEに対し
てINCインディケーションで応答する。そして131
2でDCEはCS信号をONにしてDICモードである
こととコマンドの受付が可能なことをDTEに知らせ
る。その後、1313でDTEからDCEに対してCI
Cコマンドが送られれば、それに対してDCEはDTE
に1314でVALインディケーションを返し、131
5で線路捕捉を行う。
【0070】1312から1313までの期間1316
で、DTEはDCEに対して各種のモード設定をコマン
ドで行える。
【0071】次に、図13のフローチャートを参照し
て、DCE側の動作を説明する。
【0072】1401でDTEからのコマンドを待ち、
コマンドがくれば1402でDICコマンドか調べ、も
しDICコマンドなら1405以下へ進み、DICコマ
ンドでなければ1403でCICコマンドか調べ、もし
CICコマンドなら1417以下へ進み、もしCICコ
マンドでなければ1404でそのコマンドを実行して、
再び1401でコマンド待ちに入る(なお図が繁雑にな
るで図11及び図12で示したコマンドの前とインディ
ケーションの後のER/CS/CDの各信号の動きは省
略した)。
【0073】1402でもしDICコマンドなら、14
05でDTEへVALインディケーションを返し、14
06で電話網からの呼出信号を待ち、もしこの信号があ
ればそのことを1407でCI信号をONにしてDTE
に知らせ、1408でDTEがER信号をONにするの
を待ち、この信号がONになれば1409でCD信号を
ONにしてDTEに知らせ、その後に1410でDTE
にINCインディケーションを返し、1411でCS信
号をONにし、1412でDTEからの各種のコマンド
を待ち、もしコマンドが来れば1413でそのコマンド
がCICコマンドかどうかを判断し、もしCICコマン
ドなら1414でVALインディケーションをDTEに
返して1415で線路捕捉を行う。もし1413でCI
Cコマンドでなければ、1416でそのコマンドを実行
した後に1412で再度コマンドを待つ。
【0074】1403でもしCICコマンドなら、14
17でDTEはVALインディケーションを返し、14
18で電話網からの呼出信号を待ち、この信号があれば
そのことを1419でCI信号をONにしてDTEに知
らせ、1420でDTEがER信号をONにするのを待
ち、この信号がONになれば1421でCD信号をON
にしてDTEに知らせ、その後に1422でDTEにI
NCインディケーションを返し、直ちに1415で線路
捕捉を行う。
【0075】ブロック図で関係するのが図1/2/3及
び4である。いずれもコネクタ107/207/307
のSD信号115/215/315を通じてDTEから
DCEへ送られるCICコマンドまたはDICコマンド
により、DCEが動作すべきモードをRAM104/2
04/304に設定し、このモード(CICモードまた
はDICモード)に従って、CPU102/202/3
02が着信検出105/205/305からの呼出信号
を検出すれば、図11/12/13に従って各部を制御
する。
【0076】従って、上述した構成により、着信呼のあ
る時に、直ちに線路捕捉へ移行するモードと、コマンド
受付後にCICコマンドで線路捕捉へ移行する2つのモ
ードを備えている。これにより着信呼のあるときにDT
EからDCEに対して各種設定のコマンドを出す必要が
ない場合には直ちに線路捕捉に移行でき、また、逆に各
種設定のコマンドを出す必要のある場合にはコマンドの
受付までに一定期間の制約がなくなるので処理能力の低
いDTEでも問題なくDCEに対して各種設定コマンド
を出すことができる。更に、着信呼のある前にCIC/
DICモードをコマンドで切り替えることにより、着信
呼に対する応答を柔軟に行うことができる。
【0077】(C) 次に、図5、図6及び図7の構成
に関して、図8及び図9を参照してCIC/DICモー
ドの各種信号の流れを、また、図14のフローチャート
を参照してDCE内部の制御を、それぞれ説明する。
【0078】図8は、スイッチでCICモードに設定さ
れている場合であり、DCEのROMまたはRAM中に
設定されたモードの代わりにDCEに設けられたスイッ
チで設定するものであり、それ以外は上記(A)の図8
の説明と同じなのでここでの説明は省略する。
【0079】図9は、スイッチでDICモードに設定さ
れている場合であり、DCEのROMまたはRAM中に
設定されたモードの代わりにDCEに設けられたスイッ
チで設定するものであり、それ以外は上記(A)の図9
の説明と同じなのでここでの説明は省略する。
【0080】次に、図14のフローチャートを参照し
て、DCE側の動作を説明する。
【0081】1501で電話網からの呼出信号を待ち、
この信号があればそのことを1502でCI信号をON
にしてDTEに知らせ、1503でDTEがER信号を
ONにするのを待ち、この信号がONになれば1504
でCD信号をONにしてDTEに知らせ、その後に15
05でDTEにINCインディケーションを返し、15
06でスイッチによりCIC/DICモードのどちらか
を判断し、もしDICモードなら1507でDICはC
S信号をONにし、1508でDTEからの各種のコマ
ンドを待ち、もしコマンドがくれば1509でそのコマ
ンドがCICコマンドかどうかを判断し、もしCICコ
マンドなら1510でVALインディケーションをDT
Eに返して1511で線路捕捉を行う。もし1509で
CICコマンドでなければ、1512でそのコマンドを
実行した後に1508で再度コマンドを待つ。また15
06でCICモードなら、直ちに1511で線路捕捉を
行う。
【0082】図5、図6、及び図7の構成に関して、い
ずれもスイッチ418、518、618で設定されてい
るモード(CICモードまたはDICモード)に従っ
て、CPU402、502、602が着信検出部40
5、505、605からの呼出信号を検出すれば、図
8、図9、及び図14に従って各部を制御する。
【0083】従って、上述した構成により、着信呼のあ
る時に、直ちに線路捕捉へ移行するモードと、コマンド
受付後にCICコマンドで線路捕捉へ移行する2つのモ
ードを備えている。これにより着信呼のあるときにDT
EからDCEに対して各種設定のコマンドを出す必要が
ない場合には直ちに線路捕捉に移行でき、また、逆に各
種設定のコマンドを出す必要のある場合にはコマンドの
受付までに一定期間の制約がなくなるので処理能力の低
いDTEでも問題なくDCEに対して各種設定コマンド
を出すことができる。更に、着信呼でDTEの電源を投
入するシステムにおいて、着信呼のある前にコマンドに
よるCIC/DICモードの切り替えを行う場合には、
DCE側で電源が切れる前にDTEから出されたモード
切り替えのコマンドの内容、つまりどちらのモードに設
定されているのかを記憶しておかなければならない。D
TEのみ電源が切られDCEは通電したままのシステム
においては問題はないが、DCEの電源も切るシステム
においては、このモードの情報をバッテリー・バック・
アップなどの方法で保持しなければならない。
【0084】これに対してこれらCIC/DICモード
をスイッチで切り替えられれば、DTEの電源が切られ
ている期間もDCEのみに通電しておいたり、あるいは
一部の回路をバッテリー・バック・アップしておくよう
な必要はない。
【0085】(D) 次に、図5、図6及び図7の構成
に関して、図8、図9、図11、及び図12を参照して
CIC/DICモードの各種信号の流れを、また、図1
5のフローチャートを参照してDCE内部の制御を、そ
れぞれ説明する。
【0086】電源投入後で着信呼がある前にCICコマ
ンドもDICコマンドもDTEがDCEに出していない
場合は、DCEのスイッチで定められたモード(CIC
モードまたはDICモード)でDCEが動作し、着信呼
がある前にCICコマンドが出されればCICモードで
動作し、同じく着信呼がある前にDICコマンドが出さ
れればDICモードで動作する。前者のスイッチで定め
られたモードで動作する場合の内、スイッチがCICモ
ードに設定されている場合の各種信号の流れが図8であ
り、同じくスイッチで定められたモードで動作する場合
の内、スイッチがDICモードに設定されている場合の
各種信号の流れが図9である。
【0087】また、後者のコマンドで定められたモード
で動作する場合の内、CICコマンドが出された場合の
各種信号の流れが図11であり、同じくDICコマンド
が出された場合の各種信号の流れが図12である。
【0088】次に、図15のフローチャートを参照し
て、DCE側の動作を説明する。
【0089】まず、1601で電源投入時のスイッチを
DCEが読み取り、もしCIC側に設定されていれば1
602でDCEのRAM中の決められたエリア(以下で
はこれをモード・エリアと呼ぶ)に“CIC”と記録
し、逆にDIC側に設定されていれば1603でDCE
のRAM中のモード・エリアに“DIC”と記録する。
その後、1604でDTEからのコマンドを持ち、もし
コマンドがあれば1605でCICコマンドかどうかを
判断し、もしCICコマンドなら1608でVALイン
ディケーションをDTEに返して1609でDCEのR
AM中のモード・エリアに“CIC”と記録する。
【0090】また、1605でCICコマンドでなけれ
ば1606でDICコマンドかどうかを判断し、もしD
ICコマンドなら1610でVALインディケーション
をDTEに返して1611でDCEのRAM中のモード
・エリアに“DIC”と記録する。CICコマンドの場
合も、DICコマンドの場合も、DCEのRAM中のモ
ード・エリアへの記録が終われば、再度1604でコマ
ンド待ちに入る(なお図が繁雑になるのを防ぐために図
11と図12で示したコマンドの前とインディケーショ
ンの後のER/CS/CDの各信号の動きは省略し
た)。
【0091】1606でDTEから受けたコマンドがD
ICコマンドでなければ、1607でそのコマンドを実
行する。
【0092】1604でコマンドがDTEからこなけれ
ば、1612で電話網からの呼出信号があるかどうかを
判断し、もしあればそのことを1613でCI信号をO
NにしてDTEに知らせ、1614でDTEがER信号
をONにするのを待ち、この信号がONになれば161
5でCD信号をONにしてDTEに知らせ、その後に1
616でDTEにINCインディケーションを返し、1
617でDCEのRAM中のモード・エリアに記録され
ているモードにより、もしDICモードなら1618で
CS信号をONにし、1619でDTEからの各種のコ
マンドを待ち、もしコマンドがくれば1620でそのコ
マンドがCICコマンドかどうかを判断し、もしCIC
コマンドなら1621でVALインディケーションをD
TEに返して1622で線路捕捉を行う。もし1620
でCICコマンドでなければ、1623でそのコマンド
を実行した後に1619で再度コマンドを待つ。また1
617でCICモードなら、直ちに1622で線路捕捉
を行う。なお、1612で電話網からの呼出信号がなけ
れば、再度1604でコマンドを待つ。
【0093】従って、上述した構成により、着信呼のあ
る時に、直ちに線路捕捉へ移行するモードと、コマンド
受付後にCICコマンドで線路捕捉へ移行する2つのモ
ードを備えている。これにより着信呼のあるときにDT
EからDCEに対して各種設定のコマンドを出す必要が
ない場合には直ちに線路捕捉に移行でき、また、逆に各
種設定のコマンドを出す必要のある場合にはコマンドの
受付までに一定期間の制約がなくなるので処理能力の低
いDTEでも問題なくDCEに対して各種設定コマンド
を出すことができる。更に、CIC/DICモードの切
り替えをスイッチでもコマンドでも行えれば、着信呼で
電源がONされるようなシステムではスイッチでモード
を設定でき、着信呼のある前から電源がONになってい
るようなシステムにおいては、コマンドでモードを切り
替えられる。また前者のシステムにおいても、電源ON
後のモードをコマンドで自由に切り替えられる。
【0094】即ち、DTEの電源が切られている期間も
DCEのみに通電しておいたり、あるいは一部の回路を
バッテリー・バック・アップしておくような必要がない
と同時に、DTEからコマンドによりDCEのモードを
自由に切り替えられて着信に対して柔軟に応じられる。
【0095】(E) 次に、図1、図2、図3、及び図
4の構成に関して、図16及び図17を参照してCIC
/DICモードの各種信号の流れを、また、図18のフ
ローチャートを参照してDCE内部の制御を、それぞれ
説明する。
【0096】本実施例では、DCEは構内交換機に接続
されており、内線からの着信に対しては呼出信号が1秒
ON/2秒OFFとなり、外線からの着信に対しては1
秒ON/1秒OFFとなるものとする。そして内線から
の着信に対してはその回線品質が一定しているため、D
TEはCICモードとなって直ちに線路捕捉へ移行し、
外線からの着信に対してはDTEがDCEに対して各種
コマンドを出せるようにDICモードになるものとす
る。
【0097】図16は、呼出信号の間隔が1秒間ONで
2秒間OFFな場合のDCE関係の各種信号の流れを示
す。
【0098】1701で回線からの呼出信号があれば、
その開始時点1702でDCEからDTEに対してCI
信号をONにし、その終了時点1703でDCEからD
TEに対してCI信号をOFFにし、これを呼出信号毎
に繰り返すことによって着信呼のあることをDTEに知
らせ、DCE自体は呼出信号のON期間の長さ1704
と呼出信号のOFF期間の長さ1705とを計測し、こ
の時間があらかじめ決められた1秒間ONで2秒間OF
Fかどうかを判断する。もしそうなら1706でDTE
からDCEに対してER信号をONにすることにより着
信が指示されれば、これに対して1707でDCEはD
TEに対してCD信号をONにすることで応答し、更に
1708でDCEはDTEに対してINCインディケー
ションで応答する。この後直ちに1709で線路捕捉を
行う。
【0099】図17は、呼出信号の間隔が1秒間ONで
1秒間OFFな場合のDCE関係の各種信号の流れを示
す。
【0100】1801で回線からの呼出信号があれば、
その開始時点1802でDCEからDTEに対してCI
信号をONにし、その終了時点1803でDCEからD
TEに対してCI信号をOFFにし、これを呼出信号毎
に繰り返すことによって着信呼のあることをDTEに知
らせ、DCE自体は呼出信号のON期間の長さ1804
と呼出信号のOFF期間の長さ1805とを計測し、こ
の時間があらかじめ決められた1秒間ONで1秒間OF
Fかどうかを判断する。もしそうなら1806でDTE
からDCEに対してER信号をONにすることにより着
信が指示されれば、これに対して1807でDCEはD
TEに対してCD信号をONにすることで応答し、更に
1808でDCEはDTEに対してINCインディケー
ションで応答する。そして1809でDCEはCS信号
をONにしてDICモードであることとコマンドの受付
が可能なことをDTEに知らせる。その後、1810で
DTEからDCEに対してCICコマンドが送られれ
ば、それに対してDCEはDTEに1811でVALイ
ンディケーションを返し、1812で線路捕捉を行う。
そして1809から1810までの期間1813で、D
TEはDCEに対して各種のモード設定をコマンドで行
える。
【0101】次に、図18のフローチャートを参照し
て、DCE側の動作を説明する。
【0102】1901で電話網からの呼出信号を待ち、
この信号がONになれば1902でCI信号をONにし
て着信をDTEに知らせると同時に呼出信号のON期間
を測定し、呼出信号がOFFになれば1903でCI信
号をOFFにすると同時に呼出信号のOFF期間を測定
する。そして1904で呼出信号のON期間とOFF期
間を予め決められた基準値と比較することによって、2
つのモードの内、どちらのモードかを判断する。本実施
例では1秒間ONで1秒間OFFなら1905以下へ進
み、1秒間ONで2秒間OFFなら1914以下へ進
む。
【0103】1905へ進んだ場合は、1905でDT
EがER信号をONにするのを待ち、この信号がONに
なれば1906でCD信号をONにしてDTEに知ら
せ、その後に1907でDTEにINCインディケーシ
ョンを返し、1908でCS信号をONにし、1909
でDTEからの各種のコマンドを待ち、もしコマンドが
くれば1910でそのコマンドがCICコマンドかどう
かを判断し、もしCICコマンドなら1911でVAL
インディケーションをDTEに返して1912で線路捕
捉を行う。もし1910でCICコマンドでなければ、
1913でそのコマンドを実行した後に1909で再度
コマンドを待つ。
【0104】1914へ進んだ場合は、1914でDT
EがER信号をONにするのを待ち、この信号がONに
なれば1915でCD信号をONにしてDTEに知ら
せ、その後に1916でDTEにINCインディケーシ
ョンを返し、直ちに1912で線路捕捉を行う。
【0105】図1、図2、図3、及び図4の構成によ
り、いずれも着信検出部105、205、305で呼出
信号を検出し、これをCPU102、202、302で
そのON期間とOFF期間の長さを計測し、その結果に
よって以後の動作をCICモードかDICモードかのど
ちらかに切り替えて、そのモードにしたがってDTEと
の間で応答を行う。
【0106】従って、上述した構成により、CI信号の
時間間隔の違いにより、2種類かそれ以上の処理を切り
分けて行える。また、起呼側の相違(例えば外線からの
着信呼か内線からの着信呼か)によって、DCE自体が
CIC/DICモードを自動的に切り替えられる。
【0107】(F) 次に、図1、図2、図3、及び図
4の構成に関して、図19及び図20を参照して2つの
モードの各種信号の流れを、また、図21のフローチャ
ートを参照してDCE内部の制御を、それぞれ説明す
る。
【0108】本実施例では、DCEは構内交換機に接続
されており、内線からの着信に対しては呼出信号が1秒
ON/2秒OFFとなり、外線からの着信に対しては1
秒ON/1秒OFFとなる2つのモードがあるものとす
る。そして内線からの着信に対しては送信レベル調整と
してレベル調整ATTを10dBに設定し、外線からの
着信に対しては同じく5dBに設定するものとする。
【0109】図19は、呼出信号の間隔が1秒間ONで
1秒間OFFな場合のDCE関係の各種信号の流れを示
す。
【0110】2001で回線からの呼出信号があれば、
その開始時点2002でDCEからDTEに対してCI
信号をONにし、その終了時点2003でDCEからD
TEに対してCI信号をOFFにし、これを呼出信号毎
に繰り返すことによって着信呼のあることをDTEに知
らせ、DCE自体は呼出信号のON期間の長さ2004
と呼出信号のOFF期間の長さ2005とを計測し、こ
の時間があらかじめ決められた1秒間ONで1秒間OF
Fかどうかを判断する。もしそうなら2006でDTE
からDCEに対してER信号をONにすることにより着
信が指示されれば、これに対して2007でDCEはD
TEに対してCD信号をONにすることで応答し、さら
に2008でDCEはDTEに対してINCインディケ
ーションで応答する。この後、2009でDCE内部の
送信レベルを調整するATTを5dBに設定してから直
ちに2010で線路捕捉を行う。
【0111】図20は、呼出信号の間隔が1秒間ONで
2秒間OFFな場合のDCE関係の各種信号の流れを示
す。
【0112】2101で回線からの呼出信号があれば、
その開始時点2102でDCEからDTEに対してCI
信号をONにし、その終了時点2103でDCEからD
TEに対してCI信号をOFFにし、これを呼出信号毎
に繰り返すことによって着信呼のあることをDTEに知
らせ、DCE自体は呼出信号のON期間の長さ2104
と呼出信号のOFF期間の長さ2105とを計測し、こ
の時間があらかじめ決められた1秒間ONで2秒間OF
Fかどうかを判断する。もしそうなら2106でDTE
からDCEに対してER信号をONにすることにより着
信が指示されれば、これに2107でDCEはDTEに
対してCD信号をONにすることで応答し、さらに21
08でDCEはDTEに対してINCインディケーショ
ンで応答する。この後、2109でDCE内部の送信レ
ベルを調整するATTを10dBに設定してから直ちに
2110で線路捕捉を行う。
【0113】次に、図21のフローチャートを参照し
て、DCE側の動作を説明する。
【0114】2201で電話網からの呼出信号を待ち、
この信号がONになれば2202でCI信号をONにし
て着信をDTEに知らせると同時に呼出信号のON時間
を測定し、呼出信号がOFFになれば2203でCI信
号をOFFにすると同時に呼出信号のOFF期間を測定
する。そして2204で呼出信号のON期間とOFF期
間の長さを基準値と比較することによって、2つのモー
ドの内、どちらのモードかを判断する。本実施例では1
秒間ONで1秒間OFFなら2205以下へ進み、1秒
間ONで2秒間OFFなら2210以下へ進む。
【0115】2205へ進んだ場合は、2205でDT
EがER信号をONにするのを待ち、この信号がONに
なれば2206でCD信号をONにしてDTEに知ら
せ、その後に2207でDTEにINCインディケーシ
ョンを返し、2208でDCE内部の送信レベルを調整
するATTを5dBに設定してから直ちに2009で線
路捕捉を行う。
【0116】2210へ進んだ場合は、2210でDT
EがER信号をONにするのを待ち、この信号がONに
なれば2211でCD信号をONにしてDTEに知ら
せ、その後に2212でDTEにINCインディケーシ
ョンを返し、2213でDCE内部の送信レベルを調整
するATTを10dBに設定してから直ちに2009で
線路捕捉を行う。
【0117】図1、図2、図3及び図4の構成により、
いずれも着信検出105、205、305で呼出信号を
検出し、これをCPU102、202、302でそのO
N期間とOFF期間の長さを計測し、その結果によって
同じくCPU102、202、302がDCE内部の送
信レベルを調整するATT106、206、306を設
定する。
【0118】従って、上述した構成により、CI信号の
時間間隔の違いにより、2種類かそれ以上の処理を切り
分けて行える。また、起呼側の相違(例えば外線からの
着信呼か内線からの着信呼か)によって、DTEからコ
マンドを受け取ることなしに、DCE自体がその内部の
設定を自動的に切り替えられる。
【0119】(G) 次に、図1、図2、図3、及び図
4の構成に関して、図22及び図23を参照して2つの
モードの各種信号の流れを、また、図24のフローチャ
ートを参照してDCE内部の制御を、それぞれ説明す
る。
【0120】本実施例ではDCEは構内交換機に接続さ
れており、内線からの着信に対しては呼出信号が1秒O
N/2秒OFFとなり、外線からの着信に対しては1秒
ON/1秒OFFとなる2つのモードがあるものとす
る。そして内線からの着信に対しては送信レベル調整と
してレベル調整ATTを10dBに設定するコマンドを
DTEがDCEに出し、外線からの着信に対しては同じ
く5dBに設定するコマンドを出すものとする。
【0121】図22は、呼出信号の間隔が1秒間ONで
1秒間OFFな場合のDTEとDCE関係の各種信号の
流れを示す。
【0122】2301で回線からの呼出信号があれば、
その開始時点2302でDCEからDTEに対してCI
信号をONにし、その終了時点2303でDCEからD
TEに対してCI信号をOFFにし、これを呼出信号毎
に繰り返すことによって着信呼のあることをDTEに知
らせ、DTEは呼出信号のON期間の長さ2304と呼
出信号のOFF期間の長さ2305とを計測し、この時
間があらかじめ決められた1秒間ONで1秒間OFFか
どうかを判断する。もしそうなら2306でDTEはD
CEに対してER信号をONにすることにより着信を指
示し、これに対して2307でDCEはDTEに対して
CD信号をONにすることで応答し、さらに2308で
DCEはDTEに対してINCインディケーションで応
答する。この後、2309でDCEはCS信号をONに
してコマンドの受付が可能なことをDTEに知らせ、2
310でDTEはDCEに対して送信レベル調整用AT
Tを5dBに設定するコマンドを出し、これに対してD
CEはDTEに2311でVALインディケーションを
返し、その後DCEを線路捕捉に移行させるために23
12でDTEはDCEにCICコマンドを出し、231
3でこれに対してDCEはDTEにVALインディケー
ションを返す。そしてDCEは内部の送信レベルを調整
するATTを5dBに設定してから直ちに2314で線
路捕捉を行う。
【0123】図23は、呼出信号の間隔が1秒間ONで
2秒間OFFな場合のDTEとDCE関係の各種信号の
流れを示す。
【0124】2401で回線からの呼出信号があれば、
その開始時点2402でDCEからDTEに対してCI
信号をONにし、その終了時点2403でDCEからD
TEに対してCI信号をOFFにし、これを呼出信号毎
に繰り返すことによって着信呼のあることをDTEに知
らせ、DTEは呼出信号のON期間の長さ2404と呼
出信号のOFF期間の長さ2405とを計測し、この時
間があらかじめ決められた1秒間ONで2秒間OFFか
どうかを判断する。もしそうなら2406でDTEはD
CEに対してER信号をONにすることにより着信を指
示し、これに対して2407でDCEはDTEに対して
CD信号をONにすることで応答し、さらに2408で
DCEはDTEに対してINCインディケーションで応
答する。この後、2409でDCEはCS信号をONに
してコマンドの受付が可能なことをDTEに知らせ、2
410でDTEはDCEに対して送信レベル調整用AT
Tを10dBに設定するコマンドを出し、これに対して
DCEはDTEに2411でVALインディケーション
を返し、その後DCEを線路捕捉に移行させるために2
412でDTEはDCEにCICコマンドを出し、24
13でこれに対してDCEはDTEにVALインディケ
ーションを返す。そしてDCEは内部の送信レベルを調
整するATTを10dBに設定してから直ちに2414
で線路捕捉を行う。
【0125】次に、図24のフローチャートを参照し
て、DCE側の動作と一部DTE側の動作を説明する。
【0126】DCEは2501で電話網からの呼出信号
を待ち、この信号がONになれば2502でCI信号を
ONにして着信をDTEに知らせ、DTEはこの呼出信
号のON期間を測定し、DCEは呼出信号がOFFにな
れば2503でCI信号をOFFにし、DTEはこの呼
出信号のOFF期間の長さを測定する。そしてDTEは
2504で呼出信号のON期間とOFF期間の長さを基
準値と比較することによって、2つのモードの内、どち
らのモードかを判断する。本実施例では1秒間ONで1
秒間OFFなら2505以下へ進み、1秒間ONで2秒
間OFFなら2510以下へ進む。
【0127】2505へ進んだ場合は、2505でDT
EがER信号をONになるのを待ち、この信号がONに
なれば2506でCD信号をONにしてDTEに知ら
せ、その後に2507でDTEにINCインディケーシ
ョンを返し、2508でCS信号をONにし、2509
でDTEがDCEにDCE内部の送信レベルを調整する
ATTを5dBに設定するコマンドを出し、2510で
これに対してDCEはDTEにVALインディケーショ
ンを返し、DCEに線路捕捉を行わせるために2511
でDTEはDCEにCICコマンドを出し、2512で
これに対してDCEはDTEにVALインディケーショ
ンを返し、2513でDCE内部の送信レベルを調整す
るATTを5dBに設定してから直ちに2514で線路
捕捉を行う。
【0128】2515へ進んだ場合は、2515でDT
EがER信号をONにするのを待ち、この信号がONに
なれば2516でCD信号をONにしてDTEに知ら
せ、その後に2517でDTEにINCインディケーシ
ョンを返し、2518でCS信号をONにし、2519
でDTEがDCEにDCE内部の送信レベルを調整する
ATTを10dBに設定するコマンドを出し、2520
でこれに対してDCEはDTEにVALインディケーシ
ョンを返し、DCEに線路捕捉を行わせるために252
1でDTEはDCEにCICコマンドを出し、2522
でこれに対してDCEはDTEにVALインディケーシ
ョンを返し、2523でDCE内部の送信レベルを調整
するATTを10dBに設定してから直ちに2514で
線路捕捉を行う。
【0129】図1、図2、図3及び図4に示す構成によ
り、いずれも着信検出105、205、305で呼出信
号を検出し、これをCI信号109、209、309と
してDCE側コネクタ107、207、307とDTE
側コネクタ127、227、327を通じてDTE側の
CPU121、221、321でそのON期間とOFF
期間の長さを計測し、その結果によってDCE内部の送
信レベルを調整するATTを設定するコマンドをDCE
に出す。
【0130】従って、上述した構成により、CI信号の
時間間隔の違いにより、2種類かそれ以上の処理を切り
分けて行える。また、起呼側の相違(例えば外線からの
着信呼か内線からの着信呼か)によって、DTEがDC
Eに対して出力する各種コマンドの種類を自動的に切り
替えられる。
【0131】上述したように、本発明の着信機能切替装
置では、従来の装置における問題点を解決するために、
外線より内線の方が回線損失が低いので、それに応じて
送信レベルを切り替える方法を用いており、それにより
エラーの少なく再送の少ない通信が可能であり、言い換
えれば通信を短時間で終えることができる。
【0132】即ち、上述したように、本発明の着信機能
切替装置は、着信呼のある時に、直ちに線路捕捉へ移行
するモードと、コマンド受付後にCICコマンドで線路
捕捉へ移行する2つのモードを備えているので、着信呼
のあるときにDTEからDCEに対して各種設定のコマ
ンドを出す必要がない場合には直ちに線路捕捉に移行で
き、また逆に各種設定のコマンドを出す必要のある場合
にはコマンドの受付までに一定期間の制約がなくなるの
で処理能力の低いDTEでも問題なくDCEに対して各
種設定のコマンドを出すことができる。
【0133】
【発明の効果】本発明の着信機能切替装置は、データ回
線とデータ端末装置を接続制御するための着信機能切替
装置であって、データ端末装置からモード切替信号によ
り、第1着信モード或いは第2着信モードの何れかのモ
ード状態を記憶する記憶手段と、データ回線上の着信呼
信号を検出する検出手段と、着信呼信号の検出に応じて
データ端末装置に被呼表示信号を出力する手段と、記憶
手段が第1着信モードを記憶しているとき、被呼表示信
号に応答するデータ端末装置からのレディ信号の検出後
に路線捕捉を行う第1制御手段と、記憶手段が第2着信
モードを記憶しているとき、被呼表示信号に応答するデ
ータ端末装置からのレディ信号の検出後に、データ端末
装置に送信許可信号を出力して待機し、データ端末装置
からの着信呼接続コマンドの検出に応じて線路捕捉を行
う第2制御手段と、を備えているので、必要ならば各種
設定のコマンドを出力できると共に、各種設定のコマン
ドを出力する必要がない場合には直ちに線路捕捉ができ
る。また、CI信号の時間間隔に応じて複数の種類の処
理を切り分けて行うことができる
【0134】また、本発明の着信機能切替装置は、着信
呼信号のオンフ時間間隔を計測して計測した時間間
隔の種類により各種設定又は出力コマンドの種類を選択
する選択手段を備えているので、CI信号の時間間隔の
違いにより2種類かそれ以上の処理を切り分けて行うこ
とができる。また、起呼側の相違によってコマンドを受
け取ることなしに、内部の設定を自動的に切り替えるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の着信機能切替装置の第1実施例の構成
を示すブロック図である。
【図2】図1の着信機能切替装置の変復調制御回路の一
構成例を示すブロック図である。
【図3】本発明の着信機能切替装置の第2実施例の構成
を示すブロック図である。
【図4】本発明の着信機能切替装置の第3実施例の構成
を示すブロック図である。
【図5】本発明の着信機能切替装置の第4実施例の構成
を示すブロック図である。
【図6】本発明の着信機能切替装置の第5実施例の構成
を示すブロック図である。
【図7】本発明の着信機能切替装置の第6実施例の構成
を示すブロック図である。
【図8】本発明の着信機能切替装置におけるDCEのR
OMまたはRAMにCICモードが設定されている場合
の、着信呼のある時のDCE関係の各種信号の流れの説
明図である。
【図9】本発明の着信機能切替装置におけるDCEのR
OMまたはRAMにDICモードが設定されている場合
の、着信呼のある時のDCE関係の各種信号の流れの説
明図である。
【図10】図1、図2、図3、図4の着信機能切替装置
におけるDCE内部の制御動作を説明するためのフロー
チャートである。
【図11】本発明の着信機能切替装置におけるDCEの
ROMまたはRAMにCICモードが設定されている場
合の、着信呼のある時のDCE関係の各種信号の流れの
他の説明図である。
【図12】本発明の着信機能切替装置におけるDCEの
ROMまたはRAMにDICモードが設定されている場
合の、着信呼のある時のDCE関係の各種信号の流れの
他の説明図である。
【図13】図1、図2、図3、図4の着信機能切替装置
におけるDCE内部の制御動作を説明するためのフロー
チャートである。
【図14】図5、図6、図7の着信機能切替装置におけ
るDCE内部の制御動作を説明するためのフローチャー
トである。
【図15】図5、図6、図7の着信機能切替装置におけ
るDCE内部の制御動作を説明するためのフローチャー
トである。
【図16】本発明の着信機能切替装置におけるDCEの
ROMまたはRAMにCICモードが設定されている場
合の、着信呼のある時のDCE関係の各種信号の流れの
説明図である。
【図17】本発明の着信機能切替装置におけるDCEの
ROMまたはRAMにDICモードが設定されている場
合の、着信呼のある時のDCE関係の各種信号の流れの
説明図である。
【図18】図1、図2、図3、図4の着信機能切替装置
におけるDCE内部の制御動作を説明するためのフロー
チャートである。
【図19】本発明の着信機能切替装置におけるDCEの
ROMまたはRAMにCICモードが設定されている場
合の、着信呼のある時のDCE関係の各種信号の流れの
説明図である。
【図20】本発明の着信機能切替装置におけるDCEの
ROMまたはRAMにDICモードが設定されている場
合の、着信呼のある時のDCE関係の各種信号の流れの
説明図である。
【図21】図1、図2、図3、図4の着信機能切替装置
におけるDCE内部の制御動作を説明するためのフロー
チャートである。
【図22】本発明の着信機能切替装置におけるDCEの
ROMまたはRAMにCICモードが設定されている場
合の、着信呼のある時のDCE関係の各種信号の流れの
説明図である。
【図23】本発明の着信機能切替装置におけるDCEの
ROMまたはRAMにDICモードが設定されている場
合の、着信呼のある時のDCE関係の各種信号の流れの
説明図である。
【図24】図1、図2、図3、図4の着信機能切替装置
におけるDCE内部の制御動作を説明するためのフロー
チャートである。
【図25】従来の着信機能切替装置における着信呼のあ
る時のDTEとDCE間の各種信号の流れの説明図であ
る。
【図26】従来の着信機能切替装置における着信呼のあ
る時のDTEとDCE間の各種信号の流れの他の説明図
である。
【符号の説明】
101 データ回線終端装置(DCE) 102,121 中央処理装置(CPU) 103,122 ROM 104,123 RAM 105 着信検出部 106 レベル調整ATT 107,127 コネクタ 108,128 電源 109 変復調制御回路部 120 データ端末装置(DTE) 124 入力装置 125 出力装置 126 モデムNCUインターフェース 129 スイッチ回路

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データ回線とデータ端末装置を接続制御
    するための着信機能切替装置であって、 データ端末装置からモード切替信号により、第1着信モ
    ード或いは第2着信モードの何れかのモード状態を記憶
    する記憶手段と、 データ回線上の着信呼信号を検出する検出手段と、 着信呼信号の検出に応じてデータ端末装置に被呼表示信
    号を出力する手段と、 記憶手段が第1着信モードを記憶しているとき、被呼表
    示信号に応答するデータ端末装置からのレディ信号の検
    出後に路線捕捉を行う第1制御手段と、 記憶手段が第2着信モードを記憶しているとき、被呼表
    示信号に応答するデータ端末装置からのレディ信号の検
    出後に、データ端末装置に送信許可信号を出力して待機
    し、データ端末装置からの着信呼接続コマンドの検出に
    応じて線路捕捉を行う第2制御手段と、 を備えていることを特徴とする着信機能切替装置。
  2. 【請求項2】 着信呼信号のオンフ時間間隔を計測
    して当該計測した時間間隔の種類により各種設定又は出
    力コマンドの種類を選択する選択手段を備えていること
    を特徴とする請求項1に記載の着信機能切替装置。
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