JP2910966B2 - カラーフィルム - Google Patents

カラーフィルム

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JP2910966B2
JP2910966B2 JP5138719A JP13871993A JP2910966B2 JP 2910966 B2 JP2910966 B2 JP 2910966B2 JP 5138719 A JP5138719 A JP 5138719A JP 13871993 A JP13871993 A JP 13871993A JP 2910966 B2 JP2910966 B2 JP 2910966B2
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03CPHOTOSENSITIVE MATERIALS FOR PHOTOGRAPHIC PURPOSES; PHOTOGRAPHIC PROCESSES, e.g. CINE, X-RAY, COLOUR, STEREO-PHOTOGRAPHIC PROCESSES; AUXILIARY PROCESSES IN PHOTOGRAPHY
    • G03C7/00Multicolour photographic processes or agents therefor; Regeneration of such processing agents; Photosensitive materials for multicolour processes
    • G03C7/30Colour processes using colour-coupling substances; Materials therefor; Preparing or processing such materials
    • G03C7/3029Materials characterised by a specific arrangement of layers, e.g. unit layers, or layers having a specific function

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はカラーフィルムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】画像品質の向上は多くの特許において主
題となつている。例えば米国特許第4606625号明
細書は白黒フィルムをカラー化するシステムを開示して
おり、そこでは個々にカラー化されねばならないフレー
ムの数を減らすために間挿技術を用いている。
【0003】従来の画像品質向上の他の例は米国特許第
4907075号であり、その明細書には選ばれた一つ
の画像について大きなパレットから限られた数の表現色
を選択する方法が示されている。画像の3次元カラーヒ
ストグラムが発生され、そしてその画像に最も頻繁に生
じる色にもとづき第1色が選ばれる。以降の表現色は最
も高い発生頻度の重みを有する色から一時に1種ずつ選
ぶことにより選択される。この重みづけは前に選ばれた
色に最も近い色について最小とし、最も遠い色を最大と
するように行われる。
【0004】画像品質向上の更に他の例は米国特許第4
984072号明細書に示されるものである。これは一
つの画像または動画のような一連の画像をディジタル的
に獲得し、同様の色相をもつ画像内の目標に対応するマ
スクを反復的に限定し、それらマスクから領域をつく
り、そして各領域について色相、輝度および飽和度につ
いての固有の値に画像のグレースケール情報を変換する
ためのカラー変換関数を限定することにより画像の色品
質向上を行うシステムおよび方法を開示している。夫々
の領域におけるグレースケール値は次にその領域のカラ
ー変換関数を用いて処理され、そして結果として得られ
た色が画像に与えられ、そして後に回復して表示するべ
く記憶される。
【0005】他の画像システムの例は米国特許第504
1992号明細書に開示されているものであり、これは
ユーザが処理可能な図形エレメントの対話型の設計のた
めのシステムと方法である。
【0006】米国特許第5041995号明細書は現像
済の陰画のプリントに用いられる露光制御方法を開示し
ている。この特許は陰画フィルムを処理した後にその検
査を行うものである。
【0007】米国特許第4554460号明細書は目標
物の電子的な走査中に走査された画像の露出を制御する
ための光検出器自動適応感度システムを開示している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】これら従来の技術およ
び本出願人が知る限りの他の技術のいずれも電子画像技
術を適用することによるフィルム現像品質の向上のため
の方法またはシステムを示すものではない。
【0009】従って本発明の目的は電子画像技術を用い
てのフィルム現像品質の向上である。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、一般に
6層であって、3種の標準的色素を有する新しいフィル
ム媒体をつくることにより達成されるのであり、本発明
のフィルムはそれら層間に6種の色素を割り当てるもの
である。
【0011】
【作用】この処理されたフィルムは各色素について一つ
の色で走査されて各ピクセルに6個の変数を有する一つ
の式を得る。このマトリクスを解くことにより、6個の
色素画像を分離する。次に色素画像またはその合成が最
も粒子の少ない表現を得る各ピクセルについて選ばれ
る。この画像は広い有効フィルム速度範囲にわたり現在
の技術によるフィルムに比較し、優れたものである。
【0012】
【実施例】本発明はIBM社のIBM RISC SY
STEM/6000コンピュータのオペレーティングシ
ステムの文脈において好適に実施される。代表的なハー
ドウェア環境を図1に示す。これは例えば従来のマイク
ロプロセッサのような中央処理ユニット(CPU)10
と、システムバス12を介して相互接続される多数の他
のユニットとを有する本発明によるワークステーション
の代表的なハードウェア構成である。図1のワークステ
ーションはランダムアクセスメモリ(RAM)14と、
読取専用メモリ(ROM)16と、ディスクユニット2
0のような周辺装置をバスに接続するためのI/Oアダ
プタ18と、キーボード24やマウス26、スピーカ2
8、マイクロホン32、他のタッチスクリーン装置(図
示せず)のようなユーザインターフェース装置をバスに
接続するためのユーザインターフェースアダプタ22
と、ワークステーションをデータ処理ネットワークに接
続するための通信アダプタ34と、バスを表示装置38
に接続するためのディスプレイアダプタ36とを含んで
いる。このワークステーションはAIXオペレーティン
グシステムと、ツールキットとして含まれる本発明用の
コンピュータソフトウェアを有している。
【0013】ポリスペクトル符号化フィルム ポリスペクトル符号化フィルムとはユニバーサル多速度
カラーフィルムである。このフィルムは本発明に従って
走査されコンピュータ処理されるべき記録媒体として用
いられる。このフィルムは直接に見たりプリントしたり
するものではない。ただし本発明はそのような能力を否
定するものではない。一般に6層とされ3種の標準的な
色素のみを有する従来のカラーフィルムとは異なり、こ
のフィルムはそれら層の間で6種の色素を割当ててい
る。処理されたフィルムは夫々の色素について別の色で
走査される。6色の色素間でクロストークが生じうる
が、走査により各ピクセル6個の変数を含む一つの式が
与えられる。アルゴリズムは各ピクセルについて最も粒
子の少ない表示を与える色素像すなわち合成像を選択す
る。これは広い有効フィルム速度範囲にわたり現在のフ
ィルムに対しすぐれた画像の合成を可能にするものであ
る。
【0014】従来の写真は光を「見る」ために銀ハライ
ド結晶を用いている。1個の光子は1個の感光色素分子
を励起することが出来、この分子が一つの結晶内の1個
の自由銀原子を発生する。この銀原子は、他の光子が他
の自由銀原子をつくらないかぎり約1秒以内に格子にも
どり、2個の銀原子が吸引し合って安定した核種をつく
り、それがより多くの光子がより多くの銀原子をつくる
ことにより成長する。一般に10個未満の原子でその核
種はゲートとなり、このゲートにより現像剤はその1個
の結晶に結合したすべての銀を減少させることが出来
る。フィルムメーカーは結晶または粒子のサイズを選択
する。それが大きいと、夫々の粒子に適正現像に必要な
露光を与えるために単位面積に必要な光子の数は少なく
なる。しかしながら、粒子が小さいと、画像自体は「微
粒子化」されるが、小さい粒子の夫々に対し現像に必要
な光子を与えるのに必要な単位面積当りの光は多くな
る。これは本発明以前においては写真家が選択すべき事
柄であった。
【0015】光子の内のわずか約1%が実際に銀原子を
生じさせ、残りの多くは単に銀ハライドフィルムを通過
するだけである。このように、フィルムメーカーはフィ
ルムを夫々があたかもその1層であるかのような感度を
もつ数層として塗布している。しかしながら、乳剤は当
然乳白色であり、従ってフィルム内で光の拡散が生じ
る。高速フィルムは夫々の光子を捕獲する機会を最大と
するため厚い乳剤を用いる。微粒子フィルムは光の拡散
を防止し、速度を犠牲にして鮮明度を最大とするためハ
レーション防止染料を用いて暗化された薄い乳剤を用い
る。現在の薄膜乳剤を用いればハレーションが問題とな
る前に数層以上の層を設けることが出来る。
【0016】すべての粒子が同一のサイズであれば一回
の露光で黒色となり、コントラストの高い画像となる。
サイズの異なる粒子を混合することによりフィルムメー
カーは、大きい粒子を僅かな光で現像し、小さい粒子を
より多い光で露光させることによりコントラストを制御
することができる。問題は微粒子の現像に必要な露光時
間では粗い粒子が過露光となること、および同一の乳剤
内の粗い粒子を通して見たときの微粒子ハイライトのダ
メージである。
【0017】市販の発色型単色フィルムは3つの乳剤を
サンドイッチとし、標準的カラー現像剤中でクロモーゲ
ンにより3色に現像する。このフィルムは、それら3つ
のレベルが3種のカラー感度ではなく3つの速度を有す
ることを除き、カラーフィルムと同じである。暗室では
写真家が露光装置における赤、緑、青のフィルタを選択
することにより高、中、低速の乳剤を選択する。実際に
はプリンタに最適なものを選ばせて3枚のフィルムにつ
いて3枚の写真を同時につくる。しかしながら、このプ
リンタの選択は全体としてその画像のみについてなされ
る。このように高速フィルムから影を、そして低速の微
粒子フィルムから白い雲をとり出すことは出来ない。そ
れ故、従来の正しいフィルムと正しい露光を用いた場合
に対する品質上の利点はない。この技術には二つの大き
な限界がある。その第一のものはパンクに感光紙を用い
なければならず、従って可変コントラスト紙および暗室
での明るい暗室灯の使用が出来ないことである。第二の
ものはこの技術はカラーフィルムに応用出来ないことで
ある。
【0018】ほとんどのカラーフィルムは3層よりかな
り多い層を有する。例えば、夫々大粒子と小粒子の2個
のマゼンタを形成する層がある。粒子の大きい層は完全
に露光されたときカプラを部分的に消費する。それ故、
白黒フィルムにおけるようにハイライトをマスクするた
めに大きいシャープな粒子を残すのではなく、その層に
色素カプラを使用することによってその層をより均一な
自然の密度に飽和させる。微粒子ハイライトは、この飽
和が完全でないとき同じくダメージを受けるが白黒フィ
ルムにおけるより軽微であるカラーフィルムは、密度と
共に増加する銀フィルムに対し、ハイライトでの粒子性
は影の部分より小さい。
【0019】ディジタル画像ステッチング この技術をカラーフィルムに拡張する前に、まずコンピ
ュータ技術を用いる標準的な発色フィルムに適用しうる
技術を考える。スキャナとコンピュータ処理を用いると
単色発色フィルムは高速層からの影と低速フィルムから
のほゞ粒子性のないハイライトをコンピュータにより
「組合せ(ステッチング)」しうるようにすることによ
り、従来のフィルムに対しすぐれた画像を発生すること
が出来る。高速層からの低速層の分離はほゞ完全である
から、影の部分からの大粒子によるハイライトのダメー
ジはない。またプリントが常にコンピュータからである
とすればフィルム自体を改善することが出来る。各層は
狭い光度範囲を再生するだけでよいから、この狭い範囲
外の粒子は、粒子性を小さくし、乳剤を薄くすることに
より一層当りの通常の露光範囲についての結果としての
画像の鮮明度を改善するために各層から除くことが出来
る。
【0020】図4は「ステッチング」プロセスを図式的
に示したものである。各ピクセルを走査して「高」感度
層と「低」感度層を読取り、そのピクセルについての高
値と低値を与える。各ピクセルについてのこれら二つの
値にもとづき、低値が強いとき低値を、低値が使用可能
範囲より小さいときよりノイズの多い高値を、そして低
値が弱いが使用可能範囲内であるときその平均をとるよ
うにしてその比を選択する。この高値と低値はそれらの
密度曲線を線形化し整合させるべくガンマ補正される。
選択された比でミキサを駆動し、そのピクセルについて
の処理済レベルを出力させる。より複雑な方法は粒子サ
イズに比例する或る小領域について高および低ピクセル
の平均にもとづく「比選択」ブロックにもとづく、この
例は2つの乳剤速度を用いるがその概念は3つ以上の乳
剤速度でも同じである。
【0021】図5は本発明によるフィルム現像の特性を
示すものである。左のコラム500はピクセル密度対露
光量を示し、右コラム510はSN比512(または粒
子対コントラスト比)対露光量を示す。上段520の行
走査データでは層の感度が低いと露光量が多くなるがS
N比は良好となる。
【0022】中段530では高および低データの両方に
線形化が適用される。線形化すなわち「ガンマ補正」は
フィルム特性の逆を記憶するルックアップテーブルで行
うことが出来る。線形化は粒子とコントラスとの両方を
同量だけ変化させるが、SN比は不変である。
【0023】下段540は高曲線と低曲線の混合であ
る。高乳剤と低乳剤の両方が応答する領域では両画像の
合成が個々のものに対しすぐれたSN比を与える。各密
度についての最良の重みづけ比は統計的に知られるので
あって、低層についてそのSN比を両者の和のSN比で
割ったものであり、高層についてはそのSN比を上記の
和で割ったものである。
【0024】ポリスペクトル符号化カラーフィルム この情報の妥当性は、もし従来のごとくに多速技術がカ
ラーを排除していれば減少することになる。これをカラ
ーに拡張する。図7は3種の基本的フィルム色素および
本発明による特定の受容体からみたその範囲のグラフで
ある。600で示す領域はカラーペーパーにおける緑に
感応する層のような特定の受容体により見ることの出来
る色の範囲を示している。色素吸収幅と受容体のレスポ
ンス幅はひどいクロストークを伴わずに可視スペクトル
内にそれら3色を置きうるようにしていることがわか
る。
【0025】色の名称そのものは重要ではない。それら
は、フィルムが人間の目で見ることの出来るものである
ため3色で変調出来、そしてフィルムが見うるようにさ
れるという旧来のパラダイムにもとづいている。事実、
フィルムは今日のカラーフィルムにおける6以上の層の
夫々について一つの異なる色を用いることが出来る。一
つのフィルムにおける色素は任意の可視波長でピークを
含む選択からとり出される。
【0026】図8は積層フィルムおよび6つの層の夫々
における色素の吸収のプロット、および本発明による特
定の受容体で見られる範囲を示すグラフである。図8は
透明画からの代表的なシアン色素710、ネガからの代
表的なシアン色素720、中間黄色730およびマゼン
タ740に標準黄色760とマゼンタ750の、全部で
6種のカラーを示すものである。ここでフィルムは人間
の目で見ることの出来る情報の2倍の情報を有する。こ
れら色素の重なりにより、印画紙内のどの感光層も、隣
接した色素からのクロストークなしに、色素層の一つに
応答することはできないので、このフィルムはプリント
用には使用出来ない。
【0027】このフィルムは走査用に適している。異な
る波長での6回の走査で各ピクセルに6個の変数が与え
られる。クロストークは存在するが、これら6個の変数
は一つの特定のピクセルについての夫々の色素レベルの
密度である6個の未知数についての6個の式により解く
ことが出来る。6回の走査は異なる色で行われ、そして
このマトリクスが6個の色素レコードを分離するために
加えられる。3個の感応色、赤、緑および青の夫々につ
いて、この例は高および低感度レベルについての2つの
色素レコードを得る。これらレコードは前述のように組
合せ法を用いて合成されて最適画像を発生する。この写
真化学とコンピュータ科学のこの組合せを用いることに
より画像技術にもとづくすぐれたフィルムがつくられ
る。
【0028】図9は本発明による各ピクセル値について
6つの染料密度の夫々を解く、フィルム現像用の画像処
理のブロック図である。立方根回帰領域での演算により
本出願人は単純な線形回帰からすぐれた解を見い出し
た。本発明の方法は従来認められていた常識を変えるも
のである。このコンピュータは写真のアクセサリとして
ではなく写真プロセスについての中心技術となるもので
ある。
【0029】電子フィルム現像 今日、写真家は現像処理ラボにフィルムを渡し、その結
果を待つのが普通である。この処理ラボはそのフィルム
を暗室に送り、現像剤を加え、定着し、そして水洗す
る。次に、得られたネガフィルムがポジプリントのため
露光装置に個々にロードされる。本発明は処理ラボを用
いずコンピュータを用いる。
【0030】これまで写真家は暗室に入り、ネガをはじ
めの化学薬品に入れる時間を注意してモニタしなければ
ならなかった。まれには特殊な染料を用いてフィルムの
不感化を行う技術が用いられた。次に暗室灯を点灯し、
そして写真家は現像剤内で生じる画像を見ることが出来
る。夫々の貴重な画像は正しい時間となり、いくつかは
直ちにとり出され、他は長い時間処理される。しかしな
がら、最適現像時間というものはない。白い雲は3分後
にはレースのような細部を示しうるが、最も暗い影は3
0分以上その細部を表わしえず、結果として白い雲の部
分を破壊することになる。写真家は3分後の雲の像と3
0分後の影の部分の画像を組合せることの不可能な化学
的離れわざを夢みたものである。本発明は化学的現像処
理における夢によってのみ可能なことを電子的な現実に
変えるものである。
【0031】本発明は現像プロセス中複数回のフィルム
の画像捕獲を使用する。走査はフィルムを露光させない
一つの色、通常は赤外線、を用いる。走査のタイミング
は通常現像、超長時間現像および超短時間現像を与える
ものである。
【0032】図2(a)の左側は密度対露光量を、右側
はSN比対露光量を示すものである。写真では信号利得
は「コントラスト」であり、ノイズは「粒子」である。
コントラスト自体は美観的には容易に変えることが出来
るからディジタルシステムには関連しないのであり、従
ってSN比220と222が重要である。図2(a)
は、過現像は影の部分をより詳細にするがハイライト部
分を「阻害」または「消滅」させ、現像不足はハイライ
ト部分を滑らかにするが影の部分の詳細は潜像のままと
することを示している。そのフィルムを3つの方法すべ
てで現像したとすれば夫々の現像時の最適特性をもって
画像がつくられることは明らかである。
【0033】この処理を用い特別にフィルムをつくれは
更に改善が可能である。そのようなフィルムでは微粒子
が図2(b)に示すように粗粒子より高速で現像され
る。この道理は実際に容易に行うことが出来ることであ
り、一般に問題は微粒子が粗粒子より前に現像されない
ように微粒子を低速化することである。そのようなフィ
ルムでは短時間の現像走査が、通常の微粒子フィルムの
SN比で完全に現像された微粒子画像を与える。通常の
現像に続き、この特殊なフィルム内の高速微粒子は通常
のフィルムと比較してハイライト部分を閉じ込める。こ
の閉じ込めはハイライト部分がすべて前の走査で捕獲さ
れているから容認しうる。ここで次の走査が中間トーン
の捕獲のために行われる。フィルムをこのように構成
し、そして現像中に走査することにより、単色発光フィ
ルムの広帯域のユニバーサル的な性質が染料を用いずに
実現される。
【0034】現像中の走査は面倒なプロセスのように思
われるが、それの多くを除去するキーエレメントがあ
る。それは、現像浴しか必要としないことである。現像
停止、定着、クリア、水洗、湿潤剤処理および乾燥のす
べてが省かれる。この現像浴はポッドに蓄えられ、図3
のローラによりクリアカバーフィルムの下に粘性流体と
して加えられる。
【0035】人工的欠陥の補正 図6は本発明によりディジタル画像を発生するため走査
される物理的なフィルム媒体を示している。すり傷やハ
レーション防止染料の変動のようなフィルム基体の欠陥
はこれまで述べたプロセスを用いた画像に望ましくない
人工物を加える。フィルムは現像中の異なる時点で走査
されて、結晶が発生しはじめる前の未現像画像550、
微粒子は現像されたが大粒子の現像開始前の部分的に現
像された画像560および大粒子が現像された後の完全
現像画像570を発生する。すべての画像は同一のフィ
ルム部分であるから、同一の欠陥553とすり傷552
を含んでいる。
【0036】部分的に現像された画像560の各ピクセ
ル562からの光を表わす数値は未現像画像550の各
ピクセル554の数値で除算されてピクセル数値582
を得る。この値は他のピクセルの値と組合わされて仕上
り画像580を得る。処理された画像580において、
未現像フィルム画像550と部分的に現像されたフィル
ム画像560の両方に生じるフィルム欠陥553とすり
傷552はこの除算で打消され、光で生じた形584を
形成する新しく現像された粒子586のみが残る。
【0037】この処理は同様に完全現像画像570のピ
クセルをこの現像プロセスにおいて前につくられた画像
560のピクセルで除算してフィルム欠陥553、すり
傷552のない、そして前の画像560内のすでに現像
された小粒子586からの干渉のない微細な光による形
状594を形成する新しく現像された大粒子592を得
ることにより拡張される。これら処理された画像580
と590は前述の組合せプロセスを用いて合成された粒
子性の小さい、そして物理的フィルム欠陥のない最終画
像を形成する。説明の便宜上、図6は現像中に3回の走
査を行う場合を示している。これより多数回の走査を行
って鮮明度を改善することが出来るのであり、3回であ
るこの例は限界を示すものではない。
【0038】二重フィルム走査 前述のように従来からの技術がカラーを含まないとすれ
ば電子フィルム現像の関連は消滅する。次にこの処理の
カラーへの拡張のための技術について述べる。ここで二
重フィルム走査とは、フィルムの両側からの反射光と透
過光でフィルムを走査することである。この走査は処理
中のフィルムまたは乳剤を乳白色とする溶液にもどされ
たフィルムに対し行われる。このシステムは改善された
細部をもって白黒またはカラーフィルムを現像し、従来
の白黒フィルムから改善された細部を回復して染料を用
いずに改善されたカラーフィルムを構成する手段を与え
るものである。
【0039】これまで本出願人は「ためし現像」と呼ぶ
プロセスを用いていた。パンクロ4×5インチネガフィ
ルムをまず減感剤溶液に入れて現像がほの暗い安全光下
で見えるようにした。影の部分の詳細が乳剤側から生じ
たが基板側からはハイライト部分の詳細のみが生じた。
白黒フィルムは低速の微粒子層の上に高速層を設けてあ
る。立体顕微鏡で見れば仕上りネガフィルムの異なった
深さにサイズの異なる粒子があることがわかる。定着さ
れていない乳剤の乳白光がそれを白っぽくしそして部分
的に不透明とした。背面から見ての後方散乱が乳剤の黒
い微粒子層のみを可視とした。しかしながら、前面から
見れば高速層のみが可視とされた。画像のすべての層を
見るには明るい透過光を用いた。
【0040】本出願人は誤ってこの技術を用いてカラー
フィルムを現像したことがある。それは多数の明るいカ
ラー光を伴った夜の街路のシーンを撮ったものであっ
た。まず前面と後面の間を見るために本出願人が用いた
ハイライト/影の分離は現像しなかったことは特有のも
のと思えた。次に本出願人は、いくつかの光が前面から
生じ、後面からは生じないかあるいはその逆となってい
ることに気付いた。この時点で本出願人はカラーフィル
ムが誤って用いられたことを知った。赤および青の銀画
像が任意の一つのカラーが形成される前に別々に見られ
た。次に本出願人は、フィルムが現像されたとき分離さ
れたカラーを見たとすればスキャナもそうであろうと理
解した。
【0041】図10は本発明による二重フィルム処理シ
ステムを示すものである。同図において、別々のカラー
レベルは現像フィルムの赤層900、緑層910および
青層920内で見ることが出来る。このフィルムは拡大
して示してある。透明なフィルム基板の上に夫々赤光、
緑光および青光に感応する3つの層が配置されている。
これらの層は物理的な色ではない。これらはそれらのカ
ラーに感応するのである。通常のカラー現像では青に感
応する層は黄色の色素を発現し緑に感応する層はマゼン
タ色素を発現し、赤に感応する層はシアン色素を発現す
る。
【0042】現像中、これらの層は乳白色である。上層
すなわち青層920で発現する暗い粒子はフィルムの前
面から見ることが出来るが、背面からは乳白色の乳剤に
より見ることが出来ない。同様に下層すなわち赤に感応
する赤層900の粒子は反射光により背面から見ること
は出来るが前面からは見えない。中間層すなわち緑に感
応する緑層910の粒子は前面または後面からの反射光
によりほとんど見えない。しかしながらこれらは透過光
によれば他の層内の粒子と共に見ることが出来る。前面
および後面から反射された光およびフィルムを通過した
光を検知することによりそのフィルム内の各ピクセルは
3色について解くことの出来る3個の測定数を得る。こ
の解は図9に示すような回帰行列を用いることが出来
る。
【0043】この技術は標準カラーフィルムに適用しう
るが、この目的のために特につくられたフィルムを用い
るとよい。このフィルムはカラー画像が発現しないから
カラーカプラを必要としない。また、スキャナの赤外線
に対するハレーション防止レスポンスの量は画像が暗く
なりすぎたり明くなりすぎたりせず、そして次に乳剤に
より拡散されるようにバランスされる。
【0044】このプロセスは前面から高速画像を、そし
て後面から微粒子ハイライト画像を走査するようにする
ことにより、標準白黒フィルムにも適用することが出来
る。この走査に続き前述の組合せプロセスを用いて、従
来の現像を行ったフィルムから得られるよりも粒子の少
ない画像を回復する。同様に、本発明は従来の白黒フィ
ルムを乳白色の状態にもどし、そして前面と後面から走
査を行って高速層と低速層を別々に明らかにすることに
よりそのようなフィルムにも適用することが出来る。
【0045】従来のすべての技術では、フィルムが露光
機を用いて紙のような他の光化学受容体にプリントしう
るものであるが、人間の目で直接見うるものでなくては
ならないということを前提としている。本発明はこれに
対しスキャナーを併用するコンピュータ処理を用いるも
のである。
【0046】
【発明の効果】結果として得られる画像は広い有効フィ
ルム速度範囲にわたり従来の技術によるフィルムに対し
てすぐれたものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるパーソナルコンピュータシステム
のブロック図である。
【図2】(a)は本発明によるフィルムの密度/SN比
と露光時間の関係を示す図、(b)は本発明による特殊
なフィルムにおける密度/SN比および露光時間の関係
を示す図である。
【図3】本発明によるフィルム現像システムを示す図で
ある。
【図4】本発明による組合せプロセスのブロック図であ
る。
【図5】本発明によるフィルム組合せを示す図である。
【図6】本発明による欠陥除去を示す図である。
【図7】3種の基本的フィルム色素および本発明による
特殊な受容体からみたその範囲を示すグラフである。
【図8】積層フィルム、6種のフィルム色素のプロット
および本発明による特殊な受容体からみたその範囲を示
すグラフである。
【図9】本発明によるピクセル値の夫々を解くフィルム
現像のための画像処理のブロック図である。
【図10】本発明による二重フィルム処理システムを示
す図である。
【符号の説明】
10 中央処理ユニット 12 システムバス 14 RAM 16 ROM 18 I/Oアダプタ 20 周辺装置 22 ユーザインターフェースアダプタ 24 キーボード 26 マウス 28 スピーカ 32 マイクロホン 34 通信アダプタ 36 ディスプレイアダプタ 38 表示装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−155547(JP,A) 特開 昭63−2049(JP,A) 特開 昭61−233732(JP,A) 特開 平4−114153(JP,A) 特開 昭60−53952(JP,A) 特開 昭60−138429(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】それぞれ異なった吸収範囲を有する6種類
    のカラーを与える6つの層を有し、前記カラーの吸収範
    囲が隣接するカラー間で重なり合っていてクロストーク
    を生じ、前記カラーのそれぞれが異なる波長での走査に
    より区別される、コンピュータ処理用カラーフィルム。
JP5138719A 1992-07-17 1993-06-10 カラーフィルム Expired - Lifetime JP2910966B2 (ja)

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US91632292A 1992-07-17 1992-07-17
US916322 1992-07-17

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GB8506092D0 (en) * 1985-03-08 1985-04-11 Minnesota Mining & Mfg Photographic materials & colour proofing system
GB8609132D0 (en) * 1986-04-15 1986-05-21 Minnesota Mining & Mfg Photographic materials
US4963465A (en) * 1989-01-12 1990-10-16 Agfa-Gevaert Aktiengesellschaft Color photographic negative recording material
JPH03155547A (ja) * 1989-11-13 1991-07-03 Konica Corp カラー写真感光材料

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EP0579391A2 (en) 1994-01-19
JPH0695310A (ja) 1994-04-08
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