JP2910450B2 - 画像プリンタ - Google Patents

画像プリンタ

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JP2910450B2
JP2910450B2 JP27987392A JP27987392A JP2910450B2 JP 2910450 B2 JP2910450 B2 JP 2910450B2 JP 27987392 A JP27987392 A JP 27987392A JP 27987392 A JP27987392 A JP 27987392A JP 2910450 B2 JP2910450 B2 JP 2910450B2
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敬之 河村
和宏 西川
哲也 外村
貴之 小池
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動給紙機構を備えた
画像プリンタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、画像プリンタに於いては、特殊な
記録紙を連続且つ自動的に装置内の記録部に供給するた
めに自動給紙機構を有するものが見られるようになって
きた。簡略な給紙方式の中には、一般に爪方式や特開昭
54−8595号公報にあるようなスリット方式の給紙
方法があるが、カールや静電気密着等により、給紙信頼
性は高いとは言えない。そこで従来は、信頼性を高める
ために、フリクションリタード方式の給紙機構が採用さ
れている。
【0003】以下図面を参照しながら上述した従来の画
像プリンタの例について説明する。図3は、従来の画像
プリンタの断面図を示すものである。図3に於いて、1
4はサーマルヘッド1,プラテン2,インクシート3か
らなる記録部を有する装置本体、8は装置本体14に回
転可能に設けた給紙ローラ、7は給紙ローラ8同様装置
本体に回転可能に設けたセパレートローラ、16はセパ
レートローラ7に押圧可能でありトルクリミッタにより
駆動力を制限された回転可能なリバースローラ、17は
リバースローラ16を保持し装置本体14に回動可能に
取り付けたリバースローラ保持アングルで、給紙ローラ
8・セパレートローラ7・リバースローラ16は給紙手
段を形成する。又、12は枚葉状の記録紙、11は記録
紙12を収納し且つ装置本体14のカセットガイド部1
8にスライド自在で且つ着脱可能な記録紙カセット、1
3は記録紙12を給紙ローラ8に押圧するための昇降手
段、10は記録紙カセット11に装着され且つ昇降手段
13により記録紙12を積載しながら押圧する紙押上
板、6は給紙と排紙の切り換えを行なう切り換えガイ
ド、15は記録紙12をガイドするガイド部材、4・5
は記録紙を給紙後駆動するピンチローラとキャプスタン
ローラである。19・20は記録紙12の排紙を行う排
紙ローラと排紙押えローラである。6は排紙ローラ19
の軸に軸支され且つ記録紙12の方向を切り換える切り
換えガイドである。
【0004】以上のように構成された従来の画像プリン
タについて以下その動作について説明する。
【0005】まず、図3に於いて、記録紙12を複数枚
収納した記録紙カセット11を装置本体14のカセット
ガイド部18に沿った所定の位置に保持する。給紙の際
には、昇降手段13が上昇し、給紙方向上流側の一端を
支点として回動自在な紙押上板10を押し上げ、紙押上
板10上の記録紙12を給紙ローラ8に押圧する。同時
に給紙ローラ8とセパレートローラ7が回転し記録紙1
2を複数枚搬送する。一方、セパレートローラ7に対し
離間していたリバースローラ16がリバースローラ保持
アングル17の記録紙押圧方向への支点を中心とする回
動によってセパレートローラ7を押圧する。ここでリバ
ースローラ16は、駆動力を制限するトルクリミッタを
備え、給紙方向に対して逆回転することより、1枚の記
録紙12ならばそのまま記録紙12を搬送し、2枚以上
ならば2枚目以降はさばいてしまうさばき手段を形成し
ている。
【0006】搬送された一枚の記録紙12は、ガイド部
材15と切り換えガイド6にガイドされキャプスタンロ
ーラ5とピンチローラ4間を通過して給紙動作の完了と
なり、以後キャプスタンローラ5とピンチローラ4の押
圧・回転で記録紙12は搬送され、昇降手段15とリバ
ースローラ16は降下し、記録部での印画動作が始ま
る。記録紙12は切り換えガイド6の先端部を越えた所
で紙搬送の経路を切り換え、印画動作終了後は、排紙ロ
ーラ19と排紙押えローラ20の回転により排紙が行な
われ、全動作が終了する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな構成では、スリップや重送・ジャム等の自動給紙の
トラブルを防ぐために、給紙関連のローラが3本必要
で、更に信頼性を高めるためにトルクリミッタを装備す
るなど、コストが高く、部品点数も多いため組立性も悪
く、装置内のスペースも必要という問題点を有してい
た。
【0008】本発明は上記問題点を解決するもので、コ
ストが安く、組立性が良く、省スペースで、且つ給紙信
頼性の高い画像プリンタを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の画像プリンタは、枚葉状の記録紙に熱転写記
録を行うサーマルヘッド、インクシート、プラテンから
なる記録部と、装置本体に装填されると共に記録紙を積
層して収納する記録紙カセットと、記録部に記録紙を搬
送する給紙手段と、記録紙を給紙手段に押圧せしめる記
録紙押圧板と、記録紙押圧板を昇降せしめる昇降手段
と、給紙手段の軸に回動自在に軸支され且つ記録紙が搬
送開始後に記録紙カセットの縁端部を越えた所で給紙ロ
ーラの給紙方向下流側に複数枚の記録紙を制限するテー
パ状の間隙を持つ制限部材と、更に制限部材の記録紙が
通過する給紙ローラ軸方向の縁端部は、テーパ状の間隙
よりも広く設定した間隙を持つという構成を有してい
る。
【0010】
【作用】本発明は、上記した構成によって、従来セパレ
ートローラとリバースローラで行っていた複数枚の記録
紙から1枚だけをさばいて搬送する機能を、給紙ローラ
の軸に回動自在に軸支した制限部材に持たせており、搬
送開始後に複数枚の記録紙が給紙ローラにより記録紙カ
セットの外へ搬送され、制限部材のテーパ部に沿いなが
ら順次制限され、終端部で1枚のみが搬送されて、簡単
な構成で自動給紙を行うことができる。又、制限部材の
記録紙が通過する給紙ローラ軸方向の縁端部は、テーパ
状の間隙よりも広い間隙を持つので、カールの大きい記
録紙でも引っかかりなく搬送され、ジャムやスリップを
起こさずに容易に搬送が行われる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例について、図面を参
照しながら説明する。
【0012】図1は、本発明の一実施例に於ける画像プ
リンタの正面断面図を示すものである。図1に於いて、
14はサーマルヘッド1,プラテン2,インクシート3
からなる記録部を有する装置本体、8は装置本体14に
回転可能に設けた給紙ローラ、9は給紙ローラ8の軸に
回動自在に設けた制限部材、12は枚葉状の記録紙、1
1は記録紙12を収納し且つ装置本体14のカセットガ
イド部18にスライド自在で且つ着脱可能な記録紙カセ
ット、13は記録紙12を給紙ローラ8に押圧するため
の昇降部材、10は記録紙カセット11に装着され且つ
昇降部材13により記録紙12を積載しながら押圧する
紙押上板、6は給紙と排紙の切り換えを行なう切り換え
ガイド、15は記録紙12をガイドするガイド部材、4
・5は記録紙を給紙後駆動するピンチローラとキャプス
タンローラである。19・20は記録紙12の排紙を行
う排紙ローラと排紙押えローラである。6は排紙ローラ
19の軸に軸支され且つ記録紙12の方向を切り換える
切り換えガイドである。
【0013】以上のように構成された画像プリンタにつ
いて以下その動作について説明する。
【0014】まず、図1に於いて、記録紙12を複数枚
収納した記録紙カセット11を装置本体14のカセット
ガイド部18に沿って装着し、記録紙カセット11は所
定の位置に保持される。給紙の際には、図1に示すよう
に、昇降部材13が上昇し給紙方向上流側の一端を支点
として回動自在な紙押上板10を押し上げ、紙押上板1
0上の記録紙12を給紙ローラ8に押圧する。同時に給
紙ローラ8が回転し記録紙12を複数枚搬送する。複数
枚搬送された記録紙12は、記録紙カセット11の縁端
部を越えた所で制限部材9に制限され、さばかれる。こ
こで、制限部材9については図2(a)・(b)で動作
説明を行う。
【0015】図2(a)は本発明の実施例に於ける主要
部分の断面図であり、図2(b)は同側面図である。制
限部材9は給紙ローラ8の軸8aに回動自在に軸支さ
れ、ストッパで制限される範囲で回動可能であり、テー
パ面の上面9bで記録紙12をガイドし、テーパ面の下
面9aとの距離を狭めることにより複数枚の記録紙12
を順次制限することにより、下の記録紙12がさばかれ
ることになる。制限部材9の終端部は記録紙12の厚み
1枚分よりわずかに広く設定(例えば紙厚が0.2mm
なら0.25mm)しておき、最終的に1枚の記録紙1
2が通過できることになる。ここで、最も狭いスリット
部は給紙ローラ8の直後に設定することにより、記録紙
12のカールによる影響を受けず、信頼性を高めること
ができる。また、図2(b)に示すように、制限部材9
の記録紙12が通過する給紙ローラ8軸方向の縁端部9
cは、記録紙12のカールによる影響を最も強く受ける
ので、使用する記録紙12のカール特性に見合った十分
に広い間隙(例えば10mm)を設定すると、スムース
な搬送を得られる。
【0016】次に図1に於て、搬送された一枚の記録紙
12は、ガイド部材15と切り換えガイド6にガイドさ
れキャプスタンローラ5とピンチローラ4間を通過して
給紙動作の完了となり、以後キャプスタンローラ5とピ
ンチローラ4の押圧・回転で記録紙12は搬送され、昇
降部材13は降下し、記録部での印画動作が始まる。記
録紙12は切り換えガイド6の先端部を越えた所で紙搬
送の経路を切り換え、印画動作終了後は、排紙ローラ1
9と排紙押えローラ20の回転により排紙が行なわれ、
全動作が終了する。
【0017】尚、本実施例では間隙を記録紙1枚が通過
できるように設定したが、2〜3枚に制限する設定とし
てもよい。この場合は、制限部材の給紙方向下流側に従
来例のようなさばき手段が必要だが、さばき部に突入す
る記録紙を少なくでき、給紙信頼性を高めることができ
る。
【0018】
【発明の効果】以上のように本発明は、枚葉状の記録紙
に熱転写記録を行うサーマルヘッド、インクシート、プ
ラテンからなる記録部と、装置本体に装填されると共に
記録紙を積層して収納する記録紙カセットと、記録部に
記録紙を搬送する給紙手段と、記録紙を給紙手段に押圧
せしめる記録紙押圧板と、記録紙押圧板を昇降せしめる
昇降手段と、給紙手段の軸に回動自在に軸支され且つ記
録紙が搬送開始後に記録紙カセットの縁端部を越えた所
で給紙手段の給紙方向下流側に複数枚の記録紙を制限す
るテーパ状の間隙を持つ制限部材とを設け、更に制限部
材の記録紙が通過する給紙ローラ軸方向の縁端部は、テ
ーパ状の間隙よりも広く設定した間隙を設けることによ
り、コストが安く、組立性が良く、省スペースで、且つ
給紙信頼性の高い優れた画像プリンタを実現できるもの
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に於ける画像プリンタの断面
【図2】(a) 本発明の一実施例に於ける主要構成要
件の断面図 (b) 本発明の一実施例に於ける主要構成要件の側面
【図3】従来の画像プリンタの断面図
【符号の説明】
1 サーマルヘッド 2 プラテン 3 インクシート 8 給紙ローラ 9 制限部材 10 紙押上板 11 記録紙カセット 12 記録紙 13 昇降部材 14 装置本体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小池 貴之 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B65H 1/00 - 3/68

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 枚葉状の記録紙に熱転写記録を行うサー
    マルヘッド、インクシート、プラテンからなる記録部
    と、装置本体に装填されると共に前記記録紙を積層して
    収納する記録紙カセットと、前記記録部に前記記録紙を
    搬送する給紙手段と、前記記録紙を前記給紙手段に押圧
    せしめる記録紙押圧板と、前記記録紙押圧板を昇降せし
    める昇降手段と、前記給紙手段の軸に回動自在に軸支さ
    れ且つ前記記録紙が搬送開始後に前記記録紙カセットの
    縁端部を越えた所で前記給紙ローラの給紙方向下流側に
    複数枚の前記記録紙を制限するテーパ状の間隙を持つ制
    限部材とを設けたことを特徴とする画像プリンタ。
  2. 【請求項2】 制限部材の記録紙が通過する給紙ローラ
    軸方向の縁端部は、テーパ状の間隙よりも広く設定する
    ことを特徴とする請求項1記載の画像プリンタ。
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