JP2910184B2 - アイドル回転数制御装置 - Google Patents

アイドル回転数制御装置

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JP2910184B2
JP2910184B2 JP21349690A JP21349690A JP2910184B2 JP 2910184 B2 JP2910184 B2 JP 2910184B2 JP 21349690 A JP21349690 A JP 21349690A JP 21349690 A JP21349690 A JP 21349690A JP 2910184 B2 JP2910184 B2 JP 2910184B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、車載バッテリの状態に応じてエンジンのア
イドル回転数を制御するアイドル回転数制御装置に関す
る。
〔従来の技術〕
近年、エンジンの回転数制御装置は、燃費向上のため
エンジンのアイドル回転数を低く抑えるように制御して
いる。しかし、アイドル回転数を低く抑えた場合、アイ
ドル回転数によって得ることのできる発電機の最大出力
が低下して電気負荷が必要とする電力に足りない場合が
生じ、その不足分をバッテリから供給し続けるとバッテ
リ上がりを生じるという不具合がある。
そこで、所定の電気負荷が投入された時にはアイドル
回転数を所定量増加させて発電機の発電量を増加させ、
発電機により、電気負荷に必要な電流を供給すると共
に、バッテリを充電してその端子電圧を所定の電圧に制
御してバッテリ上がりを防止する構成にすることが考え
られている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、バッテリの電圧が所定値以下であってもバッ
テリがある程度放電しなければバッテリ上がりにならな
いということを考慮すると、エンジン回転数が低くこれ
に従い発電機の出力を得にくいアイドル時に、バッテリ
を充電するよう発電機の出力を増加させるためにアイド
ル回転数を上昇させることをせず、アイドル時にはバッ
テリをある程度まで放電させて、その後走行状態に入り
エンジンの回転数が上昇して発電機が充分な出力を得る
ことができる時に、アイドル時に放電したバッテリを充
電し回復させる構成にすることで、さらなる燃費の向上
を図ることができると考えられる。
そこで本発明においては上述の思想に基づき、さらな
る燃費の向上を図ることを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために本発明アイドル回転数制御
装置においては、 バッテリ状態を検出し、このバッテリの状態に応じ
て、エンジンのアイドル回転数を設定する構成とするも
のである。
そして、バッテリの状態をその容量によって複数の状
態に分けて検出し、各状態毎に所定のアイドル回転数を
設定するとよく、その場合にバッテリの容量によってバ
ッテリの状態を少なくとも良好状態および不良状態の2
つの状態に分け、良好状態の時はアイドル回転数を第1
のアイドル回転数に設定し、不良状態の時には第1のア
イドル回転数より大きい第2のアイドル回転数に設定す
ると共に、第2のアイドル回転数でエンジンを駆動して
いる時にバッテリが所定量放電した場合には、アイドル
回転数を第2のアイドル回転数から増加させるようにす
るとよい。
また、バッテリの放電電流が設定値以上の時或いは、
バッテリ電圧が設定値以下の時には、各バッテリ状態で
のアイドル回転数から増加させることが好ましい。
そして、アイドル回転数設定手段は、常に最小の第1
のアイドル回転数で車両のアイドリング運転を開始さ
せ、アイドリング運転開始以降のバッテリの状態に応じ
てアイドル回転数を第1のアイドル回転数から増加する
ように構成するとよい。
また、バッテリの放電電流が所定値の時のバッテリの
電圧を基に検出される第1のバッテリ容量を、バッテリ
の放電特性並びに温度特性に基づいて補正し、この補正
後の第1のバッテリ容量に基づいて、バッテリの初期容
量を設定する初期容量設定手段を備える。この初期容量
設定手段により設定された初期容量に、第1のバッテリ
容量検出以降のバッテリ電流積算値を加え、第2のバッ
テリ容量を検出する。初期容量設定手段は、今回検出さ
れた補正後の第1のバッテリ容量と、この第1のバッテ
リ容量を検出する時点で記憶されている前回の第2のバ
ッテリ容量とを比較し、値の小さい方を初期容量として
設定する。
発電機の制御電圧は、バッテリの温度を検出し、その
バッテリ温度とバッテリ容量の状態区分から決定する。
〔作用〕
上述の如く、バッテリ状態を検出する手段により、バ
ッテリの初期容量が設定され、その後、車両は常にバッ
テリの状態に応じたアイドル回転数でアイドリング運転
を行う。
そして、前記バッテリが放電してその容量が所定量減
少した時には、アイドル回転数を増加させバッテリの放
電量を減少させるように働く。
また、バッテリの放電電流が所定値以上の時或いは、
バッテリ電圧が所定値以下の時には、各バッテリの状態
のアイドル回転数から増加させ、バッテリの放電量を減
少させるように働く。
さらに、アイドリング運転を常に最小の第1のアイド
ル回転数で開始させる構成のものでは、アイドリング運
転を開始後にバッテリの状態に応じてアイドル回転数を
増加させる。
〔発明の効果〕
以上述べたように本発明のアイドル回転数制御手段に
おいては、 バッテリ状態検出手段により、正確な初期容量が求め
られ、その初期容量から検出されるバッテリ状態に応じ
てアイドル回転数を設定するため、アイドル回転数を極
力低く制御でき、市街走行等における燃費が向上でき
る。
また、電気負荷が投入されこの所定アイドル回転数に
よって発電機が発生し得る発電量がこの電気負荷の要求
する電力に対して不足する場合、これに対処するために
即座にアイドル回転数を上昇して発電機の発電量を増加
することなく、バッテリが所定量減少するまではバッテ
リから電気負荷に電流を供給してアイドル回転数を低い
状態に維持するため、さらに燃費が向上できる。
そして、放電によりバッテリの容量が所定量減少した
時にはアイドル回転数を増加して、バッテリ上がりを確
実に防止することができる。
〔実施例〕
以下本発明のアイドル回転数制御装置を用いた車両用
充電制御装置の実施例を図に基づき、説明する。
第1図において、1は車載バッテリ、2は車両駆動用
エンジン、3はエンジン始動用のスタータ、4はスター
タ始動用のスタータスイッチであり、周知の如く、スタ
ータスイッチ4を投入し、バッテリ1からの電力をスタ
ータに供給することで、スタータ3が回転して、エンジ
ン2が始動する。
5はエンジン2により、図示しないベルト及びプーリ
を介して駆動され、バッテリ1を充電すると共に、ラン
プ、プロアモータ、デフォッガ等の電気負荷8に電力を
供給する発電機、6はバッテリ1の充放電電流を検出す
る電流検出器、7はバッテリ1の温度を検出する温度検
出器、9はエンジン2の状態、バッテリ1の電圧、電
流、及び温度を検出して、エンジン2の回転数、発電機
5の発電を制御し、さらにバッテリの寿命を検出して表
示器10により表示する制御回路である。
以下、制御回路9内の制御について、(I)バッテリ
状態(容量)検出、(II)発電機制御、(III)アイド
ル回転数制御、(IV)バッテリ上がり警報の順に説明す
る。
(I)バッテリ状態(容量)検出 以下第2図に示す制御回路9内の電気回路図、及び第
3図に示すフローチャートに基き、説明する。
まず、ステップ20にてスタータスイッチ4を投入し、
スタータ3を始動する。次に、ステップ30ではスタータ
始動時の放電特性を測定するもので、これを第8図によ
り説明する。電流検出器6により検出されたバッテリ1
の放電電流IB1をステップ302にて電流検出部9aにより読
み込み、ステップ303にて放電電流IB1が100〔A〕以上
になったことで、スタータ3の始動を確認する。
スタータ3の始動が確認されると、スタータ3の始動
直後は大電流が急激に流れることでノイズが発生するた
め、このノイズの影響を受けないために、上記ステップ
303にてスタータの始動が検出されてから、ステップ304
にて、例えば50〔ms〕待ち、ステップ305にて電流検出
部9aにより、バッテリ1の放電電流IB1を読み込む。
そして、ステップ306では、ステップ305にて読み込ま
れた放電電流IB1が60〔A〕から250〔A〕までの範囲に
入っていれば、スタータ3が作動中であると検出し、ス
テップ307にて、電圧検出部9cによりバッテリ1の電圧V
B1を読み込む。ここで、上述の放電電流の範囲は、スタ
ータ3が作動中で、まだエンジンが始動していない時に
は、スタータ3に60〔A〕〜250〔A〕の電流が流れる
と判断して設定したものであり、特にこの範囲に限定す
る必要はない。
次に、ステップ308にて、第1のバッテリ容量検出手
段をなす放電特性演算部9eにより、上述のバッテリ1の
放電電流IB1、電圧VB1、時間tを記憶する。
ステップ309はスタータ始動後3〔s〕(通常、スタ
ータの始動からエンジンの始動までに、1〔s〕も必要
としないことを考慮して、多めに設定している)経過し
た際、上述の作動を停止するものであり、スタータ始動
後3〔s〕経過していない場合、再びステップ305に戻
る。
この時、上述のステップ305からステップ309の作動、
つまり、スタータ作動時の放電電流IB1、電圧VB1の読み
込み、記憶を25〔ms〕間隔で繰り返すようにし、その時
の時間tに対応した放電電流IB1、電圧VB1を記憶する。
尚、これらデータは、常に新しい10個のデータを記憶し
ている。
そして、ステップ306にて、放電電流が60〔A〕以下
となりエンジンの始動を検出した際には、ステップ307
及びステップ308を除いた作動を繰り返して、スタータ
始動から3〔s〕経過後にステップ309からステップ310
へ移る。ステップ310では、ステップ308にて記憶してい
るデータから、バッテリの放電電流IB1、電圧VB1及び、
時間tの最大値IBmax、VBmax及び、tmaxを算出し、ステ
ップ311では逆に、最小値IBmin、VBmin及び、tminを算
出する。
これらに基づき、ステップ312では、横軸を放電電
流、縦軸を電圧として設定した座標に、ステップ310、
ステップ311にて算出された放電電流、電圧の最大値、
最小値をプロットし、それらを直線で結んだ特性図を描
く。次に、この特性図により、放電電流が150〔A〕の
時の電圧を第1の容量検出電圧VBd1とし、また、スター
タ始動開始時から上記電圧VBd1検出までの時間tは、ス
テップ308で記憶された10個の時間tのデータを平均
し、これを容量検出時間tdとする。ただし、第1の容量
検出電圧VBd1を決定するための放電電流は特に150
〔A〕に限定する必要はない。
次に、上記第1の容量検出電圧VBd1を以下の理由によ
り、第9図に示すように補正する。
バッテリ1を放電した時のバッテリ電圧は時間と共に
低下し、放電開始から5秒程度経過すると安定した電圧
値を示す。これに対してスタータ3の駆動によるエンジ
ン2の始動は、上述したように通常1秒以内で行なわれ
ており、スタータ駆動時におけるバッテリ1の電圧の測
定値、つまり、上述のように測定した第1の容量検出電
圧VBd1は安定した時の電圧より高い値を示す。
そこで、バッテリ特性の放電時間と電圧の関係を予め
求めておき、ステップ402にて、スタータ作動時の放電
電流により決定した第1の容量検出電圧VBd1と、スター
タ3が始動して5秒後に得られる安定値とのズレΔV
を、第1の容量検出電圧VBd1より引いて補正する。この
ように補正することで、バッテリ1が150〔A〕で放電
している時の、より正確なバッテリ1の電圧を得ること
ができ、これを第2の容量検出電圧VBd2とする。
さらに、バッテリ電圧は温度特性を有しているため、
ステップ403にて、バッテリ温度検出器7により検出さ
れたバッテリ温度TBをバッテリ温度検出部9bに入力し、
ステップ404にて、バッテリ温度TBに応じて、第2の容
量検出電圧VBd2を補正する。この補正により、さらに正
確なバッテリ1の電圧を得ることができ、これを第3の
容量検出電圧VBd3とする。
次に、ステップ405にて、この第3の容量検出電圧V
Bd3よりスタータ作動時のバッテリ容量VI1を求めるが、
以下にこれを説明する。
第4図に、バッテリ1が新しい状態において、所定電
流を所定時間放電し、かつバッテリ液比重の成層化、充
電直後の分極の発生等がない場合、バッテリ電圧とバッ
テリ容量との関係を示す特性を実線により示している。
図よりバッテリ容量が小さい時には、バッテリ電圧が小
さくなっていることが理解できる。そして、この特性に
ついては放電特性演算部9eに記憶されている。
この特性図により、ステップ405にて、上述のように
求められた第3の容量検出電圧VBd3を用いて、スタータ
作動時のバッテリ1の容量(以下、第1のバッテリ容量
とする)VI1が決定される。
ここで、前回が初回走行とすると、電流検出器6によ
り検出されバッテリ電流検出部9aに読み込まれた、エン
ジン始動開始以降のバッテリ1の充放電電流を、電流積
算部9dにより積算し、この積算値を前記第1のバッテリ
容量VI1に加えることで、第2のバッテリ容量検出手段
をなすバッテリ容量モニタ部9gは走行時の第2のバッテ
リ容量VI2を検出する。そして、第2のバッテリ容量VI2
の最後の値、つまり走行終了時の値を、第3のバッテリ
容量として、記憶手段もなすバッテリ容量モニタ部9gに
記憶しておく。
今回の走行では、第3図におけるステップ50にて、バ
ッテリ容量モニタ部9gにより記憶された、上記前回走行
終了時の第3のバッテリ容量VI3を読み出す。
そして、ステップ60では、第3のバッテリ容量検出手
段も兼ねたバッテリ容量モニタ部9gにより、上記第1、
第3のバッテリ容量VI1、VI3の大小を比較して、小さい
方の値を第4のバッテリ容量VI4とする。
通常、バッテリ1の状態が良好であれば、上記第1、
第3のバッテリ容量は、略等しい値となり、従ってこれ
ら第1、第3のバッテリ容量のどちらの値を採用しても
良い。
しかし、以下の場合が生じるため、第1、第3のバッ
テリ容量VI1、VI3の内、小さい方を採用しており、その
理由を以下に説明する。
第1には、第1のバッテリ容量VI1が、第3のバッテ
リ容量VI3に対して所定値大きい場合である。
これは、バッテリ液比重の成層化、或いは充電直後
に、電極付近でのバッテリ液の濃度が高くなること(以
下、分極と呼ぶ)により、第4図の破線で示す特性を示
すため、実線で示す真の特性に対して、容量に対するバ
ッテリ電圧が大きくでるために、第1のバッテリ容量VI
1が真の容量に対して大きく求められる場合である。
そのため、この場合は第3のバッテリ容量VI3が真の
バッテリ容量に近いと判断し、第4のバッテリ容量VI4
とする。
第2には、第3のバッテリ容量VI3が第1のバッテリ
容量VI1に対して所定値大きい場合である。
第5図に示すように、バッテリ1の容量が実容量(10
0%充電状態の容量)の略80〔%〕以下では、充電効率
(充電電流に対する容量の増加率)は略100〔%〕であ
るが、バッテリ1の容量が実容量の略80〔%〕以上で
は、ガッシング(バッテリを充電することで、容量が増
加するに伴って電極の電圧が上昇し、所定値以上に上昇
した場合に、充電電流によりバッテリ液中の水が電気分
解される)が起きるため、充電効率が徐々に低下すると
いうように、バッテリの充電効率がバッテリの容量によ
って変動する。
つまり、バッテリが充電されることで、その容量が実
容量の略80〔%〕以上となり、さらに充電を続けた場
合、ガッシングに用いられた充電電流が、バッテリの充
電に用いられたとして積算されるため、第3のバッテリ
容量VI3が真の容量に対して大きく求められるためであ
る。さらに、バッテリが劣化している場合は、破線で示
すように、充電効率の低下が早くなるため、劣化時の第
3のバッテリ容量VI3の方が新品時に対して、さらに大
きく求められる。そのため、この場合は第1のバッテリ
容量VI1が真のバッテリ容量に近いと判断し、第4のバ
ッテリ容量VI4とする。
尚、上述の成層化に対して、ガッシングは電極から気
泡が発生して、この気泡によりバッテリ液がかき混ぜら
れるため、成層化とガッシングとは同時に発生し難い。
従って、第1、第3のバッテリ容量が共に大きくならな
いため、上述のように小さい方の値を採用することで正
確な容量を知ることができるものである。
(II)発電機制御 ステップ70において、第4のバッテリ容量VI4によ
り、走行中のバッテリ1の容量の目標値(上限容量)VI
0を決定する。
例えば、第1のバッテリ容量VI1が第3のバッテリ容
量VI3より大きい場合、上述のように第4のバッテリ容
量VI4として第3のバッテリ容量VI3を採用し、上限容量
VI0は、 VI0=VI3+A とする。ここで、A〔Ah〕は定数であり、第7図に示す
ように、バッテリ1の容量を4つのゾーン(満充電、良
好、不良、危険)に分けた時、第4のバッテリ容量VI4
がどのゾーンに入っているかによって決定する値であ
り、以下の表1に示す。
一方、第3のバッテリ容量VI3が第1のバッテリ容量V
I1より大きい場合、第4のバッテリ容量VI4として、第
1のバッテリ容量VI1を採用するが、この場合は上述し
たように、ガッシングに多くの電流が用いられたと考え
られ、これを補正して、以下のように上限値VI0を決定
する。
VI0=VI1+A−B Bは補正値であり、 B=α(VI3−VI1) ここでαは、経験により設定した係数であり、 α=0.8 とする。
そして、ステップ80にて、走行中のバッテリ1の充放
電電流IB2、電圧VB2及び、温度TB2を読込み、これに基
づいてステップ90では、充放電電流IB2を電流積算部9d
で積算し、ステップ60で求めた第4のバッテリ容量VI4
に加えて走行中の現時点のバッテリ容量つまり、前述の
第2のバッテリ容量VI2を求め、バッテリ容量モニタ部9
gに記憶する。つまり、刻々と変化する第2のバッテリ
容量VI2を常に検出している。
次に、ステップ100では、バッテリ1の充放電電流
IB2、電圧VB2、温度TB2、第2のバッテリ容量VI2、上限
容量VI0の情報、及びエンジン2の情報に基づいて、発
電機5の制御を行うもので、以下の表2から表4に基づ
いて、説明する。
ここで、表2はバッテリ1の状態(充電状態)及び車
両モードに応じたバッテリ1への制御充電電流IBCを示
す表、表3はバッテリ1の状態及びバッテリ温度に応じ
たバッテリ1の制御電圧VBCを示す表、表4は車両モー
ドに応じ、上記表3の制御電圧VBCの設定変更を示す表
である。
混ず、バッテリ1への充電電流IB2の制御について説
明する。第10図は発電機5及び発電制御部9fを、より詳
細に示したものであり、発電機5は、電機子巻線5a、界
磁巻線5b、全波整流器5cよりなる。
発電制御部9fは、界磁巻線5bの電流を制御するトラン
ジスタ9f1、界磁巻線5bの両端に接続されたフライホイ
ールダイオード9f2、トランジスタ9f1の導通率を制御す
る導通率制御回路9f3、制御充電電流IBCを決定する制御
充電電流決定回路9f4、制御電圧VBCを決定する制御電圧
決定回路9f5からなる。
次に、導通率制御回路9f3について、通常走行時、
アイドリング運転時に分けてそれぞれ説明する。
通常走行時 以下第11図に示すフローチャートに従って説明する。
ステップ100bでは、バッテリ1への充電電流IB2を検
出し、この充電電流IB2と、制御充電電流決定回路9f4
より決定された制御充電電流IBCとを比較する。そし
て、充放電電流IB2の方が大きい場合、ステップ100cに
て、現在記憶されているトランジスタ9f1のON時間TON
Δβだけ減少する。ここで、制御充電電流IBCの方が
大きい場合には、ステップ100dにて、現在記憶されてい
るトランジスタ9f1のON時間TONをΔβだけ増加する。
次に、ステップ100eではバッテリ1の電圧VB2を検出
し、このバッテリ1の電圧VB2と、制御電圧決定回路9f5
により決定された制御電圧VBCとを比較する。そして、
バッテリ1の電圧VB2の方が大きい場合のみ、第2のバ
ッテリ容量VI2が上限容量VI0に達していなくても、ステ
ップ100fにてトランジスタ9f1のON時間TONを0として発
電機5の発電を停止し、バッテリ1の過充電の防止また
は、バッテリ1の電圧が高くなり過ぎることで生じる電
気負荷への不具合の防止をする。
一方、バッテリ1の電圧VB2の方が小さい場合には、
ステップ100gにて、前ステップ100cまたは100dで定めた
時間TONだけトランジスタ9f1を導通する。
そして、ステップ100hにて演算周期10〔ms〕が経過し
たことを検出した後に、ステップ100aへ戻る。つまり、
ON時間を一定時間(ΔβまたはΔβ)ずつ増加また
は減少することを10〔ms〕毎に繰り返し、所定の速度で
制御充電電流IBC(所定電流)に近づくようバッテリ1
の充電電流を調整している。(ここまでの制御がバッテ
リ電流調整手段によるものであり、導通率制御回路9f3
による制御に含まれているものとして示す。) ここで、前述の第4のバッテリ容量VI4が第7図の良
好ゾーンに入っていたとすると、上限容量VI0は表1か
ら、VI4+5〔Ah〕に設定される。そして、この上限容
量VI0も良好ゾーンに入っているとする。
この時、第2のバッテリ容量VI2は良好状態にあるた
め、制御充電電流決定回路9f4により表2に示す如く制
御充電電流IBCを5〔A〕に設定し、制御電圧決定回路9
f5により表3に示す如く制御電圧VBCをバッテリ1の温
度TB2に応じて設定する。そして、常に制御充電電流5
〔A〕でバッテリを充電するように制御する。
上記制御充電電流IBCによりバッテリ1は充電され増
加し始め、上限容量VI0に到達すると、制御充電電流IBC
及び制御電圧VBCは、制御充電電流決定回路9f4及び制御
電圧決定回路9f5により、それぞれ第1表に示す満充電
ゾーンにおける制御充電電流IBC=0〔A〕、制御電圧V
BC=12.8〔V〕に設定され、バッテリ1への充電を停止
し、第2のバッテリ容量VI2の増加を停止する。
その後バッテリ1は充電されないため、放電して第2
のバッテリ容量VI2が上限容量VI0より所定値減少する
と、その時点のバッテリ1の状態に応じた、制御充電電
流IBC及び制御電圧BCに設定する。この例の場合は、上
述のように上限容量VI0が良好ゾーンに入っていると仮
定しているため、制御充電電流IBC=5〔A〕、制御電
圧VBC=14.0〔A〕に設定して、再びバッテリ1の充電
を開始し、第2のバッテリ容量VI2の回復を図る。その
後は、上述の状態を繰り返し制御する。
また、上記制御中において、電気負荷8が大きく、か
つ第2のバッテリ容量VI2が良好ゾーンに入っている場
合には、バッテリ1への充電を停止し、発電機5からの
電流を電気負荷8のみに供給することで発電機5の発電
量を減少させる。そして、その減少分に応じてエンジン
2のアイドル回転数を下げ、燃費の向上を図るという負
荷コントロールを行う。その際、バッテリ1は徐々に放
電し、第2のバッテリ容量VI2が所定量減少すると、負
荷コントロールを解除して再びバッテリ1の充電を行
う。
また、上述の制御に対して、上限容量VI0のみが満充
電ゾーンに入っていたとすると、第2のバッテリ容量VI
2が上限容量VI0に到達するまでは、良好ゾーンにおける
制御を行い、到達後に第2のバッテリ容量VI2が所定値
減少した時は、満充電ゾーンにおける制御充電電流IBC
及び制御電圧VBCで制御する。この制御はバッテリ1を
充電しない制御であるため、放電により良好ゾーンまで
減少すると、良好ゾーンにおける制御に変更し、上限容
量VI0に対達するまで良好ゾーンにおける制御で充電を
行う。
また、使用時中の第2のバッテリ容量VI2が満充電ゾ
ーン及び良好ゾーンに入っている時のみ上記負荷コント
ロールを行う。
アイドル時(エンジンが所定回転数例えば1500〔rp
m〕以下の時) 第2のバッテリ容量VI2が危険ゾーン以外にあり、か
つエンジン2がアイドル時において、電気負荷8が投入
された場合は、この電気負荷8に発電機5からの電流ま
たは、バッテリ1からの電流が供給される。このため、
バッテリ1への充電電流が急減し、またはバッテリ1か
ら放電電流が流れる。
これらバッテリ1の電流の急変を電流検出器6により
検出する。
逆に、エンジン2がアイドル時において、電気負荷8
が投入されている状態(例えば、界磁巻線5bに通電され
る界磁電流のDUTYが80%以上である場合)から、この電
気負荷8が遮断した場合には、遮断された電気負荷8に
発電機5から供給されていた電流が一時的にバッテリ1
に供給されるため、充電電流が急増する。
この充電電流の急増を電流検出器6により検出するこ
とで大きな電気負荷8の急減を検出する。
上述の如く負荷が急増または急減した時の制御(以
下、負荷急変制御とよぶ)を、第12図のフローチャート
に従い説明する。
先ずステップ100jにて現時点で負荷急変制御中か否か
を検出するが、これは、図示しないIGスイッチをONした
時にクリアしているため、次のステップ100kにてバッテ
リ1の充電電流または放電電流IB2と、制御充電電流IBC
との差を検出する。
前述したように、これらバッテリ電流IB2は、所定の
速度で制御充電電流IBCに近づけるよう制御されてお
り、電気負荷8が投入または遮断した際も所定の速度で
制御されるため、発電機5が電気負荷の変化に即座に対
応せず時間的遅れを生じる。そのため、電気負荷8が増
加した場合はバッテリ1から電気負荷8へ電流が供給さ
れ、電気負荷8が減少した場合は発電機5からバッテリ
1へ充電電流が供給されるため、バッテリ1の電流IB2
と制御充電電流IBCとの差が大きくなる。
従って、充電電流に対し放電電流を異符号で示し、こ
れらバッテリ1の電流と制御充電電流IBCとの差の絶対
値が所定値I0(例えば15〔A〕)より小さければ負荷の
急変がないとして、ステップ100lにて通常制御にはい
る。(上述の如く電気負荷8の検出は電気負荷検出手段
により行うものであり、本実施例では導通率制御回路9f
3にこの電気負荷検出手段が含まれているものとして示
す。)この通常制御は前述した通常走行状態での制御と
同じ制御であり、説明は省略する。
次に、電気負荷8が急変した場合について説明する
と、通常制御の状態からステップ100kにてバッテリ1の
充電電流または放電電流IB2と制御充電電流IBCとの差の
絶対値が所定値I0より大きいことを検出すると、ステッ
プ100nにて負荷急変制御にはいり、その際に負荷急変制
御中であることを記憶しておく。ステップ100oでは、前
ステップ100kにて演算されたバッテリ1の電流IB2と制
御充電電流IBCとの差により、例えば充電電流の符号を
(+)とすると、IB2−IBC<0の時に電気負荷8が急増
したと判断し、ステップ100pにてトランジスタ9f1のON
時間TONを通常走行時のΔβより小さいΔαだけ増
加する。さらにこの時、表2に示すように制御充電電流
IBCを30〔A〕に設定し、表4に示すように制御電圧VBC
を0.5〔V〕増加して、バッテリ1への充電量を増加す
るよう設定する。
ここで、IB2−IBC>0の時には電気負荷8が急減した
と判断し、ステップ100qにてトランジスタ9f1のON時間T
ONを、通常走行時のΔβより小さいΔαだけ減少す
る。
その後は、通常走行時の制御同様にステップ100rにて
バッテリ1の電圧VB2と制御電圧VBCとを比較し、バッテ
リ1の電圧VB2の方が大きい場合のみ発電機5の発電を
停止する。そして、10〔ms〕経過後にステップ100iへ戻
る。
次に、前回演算時に負荷急変制御中であることを記憶
しているため、ステップ100jにてステップ100mへ移り、
バッテリ1の充電電流IB2と制御充電電流IBCとを比較す
る。両者が同じ値であれば、負荷急変制御によって充電
電流が徐々に上昇または減少した後に制御充電電流IBC
に達したと判断し、ステップ100lにて通常制御にはい
り、その際に通常制御中であることを記憶する。ステッ
プ100mでのバッテリ1の充電電流IB2と制御充電電流IBC
との比比較において、両者が等しくなければ、100nにて
再び負荷急変制御へはいる。尚、ステップ100mにおい
て、バッテリ1の充電電流IB2と制御充電電流IBCとの差
の絶対値が所定の値の時に通常制御にはいるようにして
もよい。
上述の如く、アイドル時に電気負荷8が投入された場
合はこれを確実に検出し、この時点から界磁電流を徐々
に増加させ発電機5の発電量を徐々に増加させて、エン
ジン2への負荷が急増することを防止することで、エン
ジン2への負荷が急増するために生じるエンジンストー
ル等の不具合を防止することができる。
逆に、アイドル時に電気負荷8が遮断された場合はこ
れを確実に検出し、この時点から発電機5の発電量を徐
々に減少させ、その間はバッテリ1への充電電流を増加
させて、エンジン2への負荷が急減することを防止する
ことで、エンジン2への負荷が急減するために生じる回
転数の上昇等の不具合を防止することができる。
ここで、発電機5の界磁巻線5bに通電されている界磁
電流のDUTYが90%以上の時に、電気負荷8が投入された
場合は、界磁電流を徐々に増加する必要はない。
(III)アイドル回転数制御 アイドル回転数設定手段をなすエンジン制御部9jによ
り、アイドル回転数の制御をするものであり、以下第13
図のフローチャートを用いて説明する。
先ず、ステップ100lにて車両がアイドル状態か否かを
判定する。前述の如くエンジンの回転数が1500〔rpm〕
以下の時をアイドル状態としているが、後述する如く本
発明においてはアイドル回転数を550〔rpm〕〜1000〔rp
m〕の範囲で制御するため、1000〔rpm〕以上であれば15
00〔rpm〕に限定する必要はなく、最大のアイドル回転
数以上に設定すればよい。
アイドル状態でなければ、ステップ1010にてアイドル
回転数(以下アイドル目標回転数とする)を最小の第1
のアイドル目標回転数N1(例えば550〔rpm〕)に設定す
る。
アイドル状態であれば、次にバッテリ1の状態を判定
し、バッテリが良好状態以上であれば多少のバッテリ放
電状態が続いてもバッテリ上がりを生じる可能性が低い
ため、燃費を悪化させないためにアイドル目標回転数を
第1のアイドル目標回転数N1に固定する。
不良状態であればエンジンのアイドル目標回転数を上
述の如く第1のアイドル目標回転数N1のままにしておく
と、バッテリ1が放電し続けて、バッテリ上がりを生じ
る可能性が高くなるためアイドル目標回転数を第1のア
イドル回転数N1より大きい第2のアイドル目標回転数N2
(例えば600〔rpm〕)に増加するが、その理由を以下に
説明する。
一般にエンジン冷却のためのファン、エアコンおよ
び、車両停車中のブレーキランプ等の電気負荷を投入し
ているとすると、これら電気負荷に供給される電流はト
ータルで30〔A〕程度となる。これに対して前記第2の
アイドル目標回転数N2でエンジンが駆動されることによ
り発電機5が発電し得る最大出力も30〔A〕程度であ
る。従ってアイドル目標回転数を前記第2のアイドル目
標回転数にすることで、バッテリを充電してその状態を
回復することはできないが、その分低いアイドル回転数
に抑えているため燃費を向上することができる。
そして、第2のアイドル目標回転数N2でエンジンを駆
動している時に、上記以外に他の電気負荷が投入され、
発電機5の最大出力は上述の如く30〔A〕のままである
ためバッテリ1から電気負荷に電流が供給され、バッテ
リが所定量(以下第1の許容量とする)α(例えば0.4
〔Ah〕とし、この程度の放電ではバッテリ上がりが生じ
ることがないことを基に設定している)以上放電する
と、アイドル目標回転数を第2のアイドル目標回転数N2
より大きい第3のアイドル目標回転数N3(例えば700〔r
pm〕)に増加するが、その理由を以下に説明する。
上述の他の電気負荷が例えば20〔A〕の電流を必要と
するものであれば、電気負荷に供給する電圧のトータル
は50〔A〕となり、上述の如く発電機5の最大出力は30
〔A〕であるためバッテリ1からは20〔A〕の電流が持
ち出される。この時、例えば信号待ちの状態であり1分
間この状態が続いたとすると、バッテリの放電量はおお
よそ0.3〔Ah〕となり、第1の許容量0.4〔Ah〕以下であ
るためバッテリの状態はさらに悪化するがその分だけア
イドル目標回転数を抑えることでさらに燃費を向上する
ことができる。一方、上述の如く電気負荷に50〔A〕の
電流が供給される状態が続きバッテリ1が第1の許容量
以上に達すると、バッテリ上がりを防止するためにアイ
ドル目標回転数を第3のアイドル目標回転数N3に増加さ
せ発電機5の最大出力を増加させて、バッテリ1の放電
量を減少させる。
ここで、上述のしたアイドル状態での制御のフローチ
ャートで示すと以下のようになる。
先ずステップ1002にて前述の第2のバッテリ容量VI2
が不良ゾーンにあるか否かを判定し、不良状態でなけれ
ば次のステップ1004で危険ゾーンにあるか否かを判定
し、危険ゾーンになければ良好ゾーン以上であると判定
してアイドル回転数を第1のアイドル回転数N1のまま固
定しておく。
前回のステップ1002にて不良ゾーンにあると判定すれ
ばステップ1003にて、今回のアイドル期間中のバッテリ
1の放電量が上記第1の許容量0.4〔Ah〕以上か否かを
判定する。バッテリ1の放電量が第1の許容量0.4〔A
h〕以上でなければ、ステップ1006にてアイドル目標回
転数を第1のアイドル目標回転数N1から第2のアイドル
目標回転数N2に徐々に増加させる。
バッテリ放電量が第1の許容量0.4〔Ah〕以上であれ
ば、ステップ1007にてアイドル目標回転数を第2のアイ
ドル回転数より大きい第3のアイドル回転数N3に徐々に
増加する。
次に、上述の不良状態の制御と同じ考え方で、危険状
態の時の制御を以下に説明する。
バッテリ1が危険状態の場合は、アイドル目標回転数
を第3のアイドル目標回転数N3より大きい第4のアイド
ル目標回転数N4(例えば800〔rpm〕)に増加する。さら
に、この第4のアイドル回転数N4でエンジンが駆動され
ている時にバッテリ1が前記第1の許容量0.4〔Ah〕よ
り小さい第2の許容量β(例えば0.1〔Ah〕)以上放電
されると、アイドル目標回転数を第4のアイドル目標回
転数N4より大きい第5のアイドル目標回転数N5(例えば
900〔rpm〕)する。
この制御をフローチャートで示すと以下のようにな
る。
前回ステップ1004にてバッテリ容量が危険ゾーンにあ
ると判定すると、ステップ1005にて今回のアイドル期間
中のバッテリ1の放電量が第2の許容量0.1〔Ah〕以上
でなければ、ステップ1008にてアイドル目標回転数を第
4のアイドル目標回転数N4に徐々に増加する。
第2の許容量β〔Ah〕以上であれば、ステップ1009に
てアイドル目標回転数を第5のアイドル目標回転数N5
徐々に増加して、バッテリ1の放電量が第2の許容量0.
1〔Ah〕以下になるように制御する。
さらに、アイドル期間中に電流検出器6により検出さ
れたバッテリ放電電流が設定値(例えば50〔A〕)以上
か、バッテリ電圧検出部9cにより検出されたバッテリ電
圧が設定値(例えば11〔V〕)以下の時には、第13図の
アイドル目標回転数N1〜N5をさらに100〔rpm〕づつ上昇
させてバッテリ上がりを防止する。
尚、上述したフローチャートの演算周期を例えば10
〔ms〕としており、刻々と変化するアイドル時のバッテ
リ1の状態に応じたアイドル回転数を制御している。
上述の如くアイドル時の燃費向上を図るためにバッテ
リ1から所定の電流量を放電するが、この放電量は、車
両が走行状態に移り、走行時のエンジン回転数の高い領
域にて再びバッテリ1へ充電することで回収される。
(IV)バッテリ上がり警報 次に、第3図に示すステップ110では、第2のバッテ
リ容量VI2が危険ゾーンの設定値以下になれば、警報部9
iによりバッテリ上がりの警報を行う。
また、ステップ60において、第2のバッテリ容量VI2
に対して、第1のバッテリ容量VI1が小さく、その差が
大きい場合は、走行時の充電電流IB2の大部分がガッシ
ングに使われて、バッテリ1が充電されていないことに
なり、即ちバッテリ1が寿命であるとして、警報部9iか
ら警報器10へ信号を出力し警報する。
そして、上述の如く車両が走行中或いはアイドル中に
おいて、(I)バッテリ状態(容量)検出〜(IV)バッ
テリ上がり警報の制御を行い、ステップ120にてキース
イッチが切られたと判断すると、ステップ130にて、第
2のバッテリ容量VI2の最後の値を、バッテリ容量モニ
タ部9gに第3のバッテリ容量VI3として記憶し、次回の
走行に備える。
以上述べたように、本発明装置の実施例においては、
走行状態からアイドル状態に移った時、初期のアイドル
回転数は最も低い第1のアイドル目標回転数N1からスタ
ートし、バッテリ容量が低い(バッテリ状態が悪化して
いる)時は発電機5の発電量を増加してバッテリ上がり
を防止するために、目標回転数を第1或いは第2のアイ
ドル目標回転数に設定変更する。
そして、これら第1、第2および第3のアイドル回転
数は極力低く抑えたものであるため燃費を向上すること
ができる。
さらにアイドル目標回転数を設定変更した後でもバッ
テリ1の放電状態が続いた場合、第1或いは第2の許容
量の放電量に達するまでは、アイドル目標回転数を上昇
させることなく低く抑えることでさらなる燃費の向上を
図ることができる。
尚、上記実施例では、常に第1のアイドル回転数でア
イドリング運転を開始させているが、例えば走行時のバ
ッテリ状態が不良状態であり、そのままアイドリング運
転に移る場合、不良状態に応じた第2のアイドル回転数
でアイドリング運転を開始させるというように、バッテ
リの状態に応じたアイドル回転数でアイドリング運転を
開始するようにしても上記実施例と同様な効果を得るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のアイドル回転数制御装置を用いた車両
用充電制御装置の実施例を示す電気回路図、第2図は上
記実施例の制御回路の要部を示す電気回路図、第3図は
上記実施例における制御回路内の制御を示すフローチャ
ート、第4図はバッテリを放電した際の、バッテリ容量
に対するバッテリ電圧の特性を示す特性図、第5図はバ
ッテリを充電した際の、バッテリ容量に対する充電効率
の特性を示す特性図、第6図はバッテリを充電した際
の、バッテリ容量に対するバッテリ充電電流の積算量を
示す特性図、第7図はバッテリの状態をその容量により
4つに分けて示すバッテリ状態指示図、第8図は第3図
のステップ30を詳細に示すフローチャート、第9図は第
3図のステップ40を詳細に示すフローチャート、第10図
は第1図の発電機5及び第2図の発電制御部を詳細に示
す電気回路図、第11図は通常走行時の導通率制御回路に
よる制御を示すフローチャート、第12図はアイドル時の
導通率制御回路による制御を示すフローチャート、第13
図はエンジン制御部内のアイドル回転数制御を示すフロ
ーチャートである。 1……バッテリ,2……エンジン,3……スタータ,4……ス
タータスイッチ,5……発電機,6……電流検出器,7……温
度検出器,9……制御回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−75740(JP,A) 特開 昭58−43146(JP,A) 特開 昭59−5975(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F02D 41/16 F02D 41/06 F02D 45/00 F02D 29/00 F02D 9/02

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両用発電機(5)により充電されるバッ
    テリ(1)と、 このバッテリの状態を検出するバッテリ状態検出手段
    (9g)と、 バッテリ状態に応じて複数に設定されるアイドル回転数
    マップと、 このバッテリ状態検出手段により検出されたバッテリ状
    態に応じて、前記マップよりエンジンのアイドル回転数
    を設定するアイドル回転数設定手段(9i)とを備えるア
    イドル回転数制御装置において、 前記バッテリ状態検出手段は、 バッテリの充放電電流を検出するバッテリ電流検出手段
    と、 前記バッテリの端子電圧を検出するバッテリ電圧検出手
    段と、 前記バッテリ電流検出手段により検出された前記バッテ
    リの充放電電流を積算するバッテリ電流積算手段と、 前記バッテリ電流検出手段により検出された前記バッテ
    リの放電電流が所定値の時の、前記バッテリ電圧検出手
    段により検出された前記バッテリの電圧を基に、第1の
    バッテリ容量を検出する第1のバッテリ容量検出手段
    と、 この第1のバッテリ容量を、前記バッテリの放電特性並
    びに温度特性に基づいて補正するバッテリ容量補正手段
    と、 このバッテリ容量補正手段により補正された補正後の前
    記第1のバッテリ容量に基づいて、前記バッテリの初期
    容量を設定する初期容量設定手段と、 この初期容量設定手段により設定された初期容量に、前
    記バッテリ電流積算手段により積算された、前記第1の
    バッテリ容量検出以降のバッテリ電流積算値を加え、第
    2のバッテリ容量として検出する第2のバッテリ容量検
    出手段と、 前記第2のバッテリ容量を記憶する第2のバッテリ容量
    記憶手段とを備え、 前記初期容量設定手段は、今回検出された補正後の第1
    のバッテリ容量と、この第1のバッテリ容量を検出する
    時点で前記第2のバッテリ容量記憶手段に記憶されてい
    る前回の第2のバッテリ容量とを比較し、値の小さい方
    を初期容量として設定することを特徴とするアイドル回
    転数制御装置。
  2. 【請求項2】車両用発電機(5)により充電されるバッ
    テリ(1)と、 このバッテリの容量を検出すると共に、その容量によっ
    てバッテリを複数の状態に分けて検出するバッテリ状態
    検出手段(9g)と、 このバッテリ状態検出手段により検出されたバッテリの
    各状態毎に所定のアイドル回転数を設定するアイドル回
    転数設定手段(9i)とを備えるアイドル回転数制御装置
    において、 前記バッテリ状態検出手段は、 バッテリの充放電電流を検出するバッテリ電流検出手段
    と、 前記バッテリの端子電圧を検出するバッテリ電圧検出手
    段と、 前記バッテリ電流検出手段により検出された前記バッテ
    リの充放電電流を積算するバッテリ電流積算手段と、 前記バッテリ電流検出手段により検出された前記バッテ
    リの放電電流が所定値の時の、前記バッテリ電圧検出手
    段により検出された前記バッテリの電圧を基に、第1の
    バッテリ容量を検出する第1のバッテリ容量検出手段
    と、 この第1のバッテリ容量を、前記バッテリの放電特性並
    びに温度特性に基づいて補正するバッテリ容量補正手段
    と、 このバッテリ容量補正手段により補正された補正後の前
    記第1のバッテリ容量に基づいて、前記バッテリの初期
    容量を設定する初期容量設定手段と、 この初期容量設定手段により設定された初期容量に、前
    記バッテリ電流積算手段により積算された、前記第1の
    バッテリ容量検出以降のバッテリ電流積算値を加え、第
    2のバッテリ容量として検出する第2のバッテリ容量検
    出手段と、 前記第2のバッテリ容量を記憶する第2のバッテリ容量
    記憶手段とを備え、 前記初期容量設定手段は、今回検出された補正後の第1
    のバッテリ容量と、この第1のバッテリ容量を検出する
    時点で前記第2のバッテリ容量記憶手段に記憶されてい
    る前回の第2のバッテリ容量とを比較し、値の小さい方
    を初期容量として設定することを特徴とするアイドル回
    転数制御装置。
  3. 【請求項3】車両用発電機(5)により充電されるバッ
    テリ(1)と、 このバッテリの容量を検出すると共に、その容量によっ
    て良好状態および、不良状態に分けて検出するバッテリ
    状態検出手段(9g)と、 このバッテリ状態検出手段により検出されたバッテリの
    状態が良好状態の時にアイドル回転数を最小の第1アイ
    ドル回転数に設定し、バッテリの状態が不良状態の時に
    アイドル回転数を前記第1のアイドル回転数より大きい
    第2のアイドル回転数に設定すると共に、この第2のア
    イドル回転数でエンジンが駆動されている時に前記バッ
    テリが所定量放電した場合にはアイドル回転数を前記第
    2のアイドル回転数から増加させるアイドル回転数設定
    手段(9i)とを備えるアイドル回転数制御装置におい
    て、 前記バッテリ状態検出手段は、 バッテリの充放電電流を検出するバッテリ電流検出手段
    と、 前記バッテリの端子電圧を検出するバッテリ電圧検出手
    段と、 前記バッテリ電流検出手段により検出された前記バッテ
    リの充放電電流を積算するバッテリ電流積算手段と、 前記バッテリ電流検出手段により検出された前記バッテ
    リの放電電流が所定値の時の、前記バッテリ電圧検出手
    段により検出された前記バッテリの電圧を基に、第1の
    バッテリ容量を検出する第1のバッテリ容量検出手段
    と、 この第1のバッテリ容量を、前記バッテリの放電特性並
    びに温度特性に基づいて補正するバッテリ容量補正手段
    と、 このバッテリ容量補正手段により補正された補正後の前
    記第1のバッテリ容量に基づいて、前記バッテリの初期
    容量を設定する初期容量設定手段と、 この初期容量設定手段により設定された初期容量に、前
    記バッテリ電流積算手段により積算された、前記第1の
    バッテリ容量検出以降のバッテリ電流積算値を加え、第
    2のバッテリ容量として検出する第2のバッテリ容量検
    出手段と、 前記第2のバッテリ容量を記憶する第2のバッテリ容量
    記憶手段とを備え、 前記初期容量設定手段は、今回検出された補正後の第1
    のバッテリ容量と、この第1のバッテリ容量を検出する
    時点で前記第2のバッテリ容量記憶手段に記憶されてい
    る前回の第2のバッテリ容量とを比較し、値の小さい方
    を初期容量として設定することを特徴とするアイドル回
    転数制御装置。
  4. 【請求項4】車両用発電機(5)により充電されるバッ
    テリ(1)と、 このバッテリの電圧を検出するバッテリ電圧検出手段
    (9c)と、 前記バッテリの電流を検出するバッテリ電流検出手段
    (6)と、 前記バッテリの容量を検出すると共に、その容量によっ
    てバッテリを複数の状態に分けて検出するバッテリ状態
    検出手段(9g)と、 このバッテリ状態検出手段により検出されたバッテリの
    各状態毎に所定のアイドル回転数を設定すると共に、前
    記バッテリ電圧検出手段により検出されたバッテリ電圧
    が設定値以下の時或いは、前記バッテリ電流検出手段に
    より検出されたバッテリ放電電流が所定値以上の時には
    前記各状態のアイドル回転数から更に所定値増加させる
    アイドル回転数設定手段(9i)とを備えるアイドル回転
    数制御装置において、 前記バッテリ状態検出手段は、 バッテリの充放電電流を検出するバッテリ電流検出手段
    と、 前記バッテリの端子電圧を検出するバッテリ電圧検出手
    段と、 前記バッテリ電流検出手段により検出された前記バッテ
    リの充放電電流を積算するバッテリ電流積算手段と、 前記バッテリ電流検出手段により検出された前記バッテ
    リの放電電流が所定値の時の、前記バッテリ電圧検出手
    段により検出された前記バッテリの電圧を基に、第1の
    バッテリ容量を検出する第1のバッテリ容量検出手段
    と、 この第1のバッテリ容量を、前記バッテリの放電特性並
    びに温度特性に基づいて補正するバッテリ容量補正手段
    と、 このバッテリ容量補正手段により補正された補正後の前
    記第1のバッテリ容量に基づいて、前記バッテリの初期
    容量を設定する初期容量設定手段と、 この初期容量設定手段により設定された初期容量に、前
    記バッテリ電流積算手段により積算された、前記第1の
    バッテリ容量検出以降のバッテリ電流積算値を加え、第
    2のバッテリ容量として検出する第2のバッテリ容量検
    出手段と、 前記第2のバッテリ容量を記憶する第2のバッテリ容量
    記憶手段とを備え、 前記初期容量設定手段は、今回検出された補正後の第1
    のバッテリ容量と、この第1のバッテリ容量を検出する
    時点で前記第2のバッテリ容量記憶手段に記憶されてい
    る前回の第2のバッテリ容量とを比較し、値の小さい方
    を初期容量として設定することを特徴とするアイドル回
    転数制御装置。
  5. 【請求項5】前記アイドル回転数設定手段(9i)は、常
    に最小の第1アイドル回転数で車両のアイドリング運転
    を開始させ、アイドリング運転開始以降の前記バッテリ
    の状態に応じてアイドル回転数を第1のアイドル回転数
    から増加することを特徴とする請求項1から請求項4の
    いずれかに記載のアイドル回転数制御装置。
  6. 【請求項6】バッテリ温度を検出するバッテリ温度検出
    手段と、検出した前記バッテリ温度と前記バッテリ容量
    の状態区分から発電機の制御電圧を決定することを特徴
    とする請求項1から請求項5のいずれか1つに記載のア
    イドル回転数制御装置。
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Cited By (3)

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