JP2909700B2 - タイルの取付装置及び取付工法 - Google Patents

タイルの取付装置及び取付工法

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JP2909700B2 JP6182759A JP18275994A JP2909700B2 JP 2909700 B2 JP2909700 B2 JP 2909700B2 JP 6182759 A JP6182759 A JP 6182759A JP 18275994 A JP18275994 A JP 18275994A JP 2909700 B2 JP2909700 B2 JP 2909700B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建築物の壁面にタイル
を取付けるためのタイルの取付装置及び取付工法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の建築物へのタイル貼りは、長年の
経験、熟練を有するタイル職人が勘や腕を頼りに行って
おり、素人ではなかなか難しいと共に、出来映えも見劣
りのするものとなってしまうという問題があった。ま
た、木造、鉄骨の建築物にタイルを貼ると、地震、風、
大雪等により建築物が歪んだ(変形した)場合、タイル
が剥離して建築物の外観を著しく悪化させるばかりでな
く、高い建築物の場合には落下するタイルが非常に危険
であるという問題があった。
【0003】このような問題を解決するため、従来は図
14に示すようなものが用いられていた。同図において
符号11は、アルミニウム製等の金属製のベース板であ
り、このベース板11に、断面がL字型に折曲げられた
係止部材12が、図面に対して垂直方向に延びるよう
に、予じめ所定の間隔Kを設定して固設されている。
【0004】係止部材12は、図15に示すようにベー
ス板11に打抜き加工することにより形成したり、或は
図16に示すように、ベース板11と共に引抜き加工す
ることによりレール状に形成することができる。
【0005】このような係止部材12が設けられたベー
ス板11は、図14に示すように、釘やビス等の固定部
材14により予じめ建築物の壁部材13に取付けられ
る。そしてベース板11の係止部材12に、同図に示す
ような断面形状のタイル15を係止させ、タイル15間
に目地材料17を充填することにより、タイル15の壁
部材13への取付けが完了する。
【0006】このような従来のタイルの取付工法は、図
14に示すように、タイル15の裏側及び底面側に形成
された係止溝15a,15bを係止部材12の先端部に
係止させるだけで、タイル15の位置も目地幅も自ずと
決まってしまう。このため、長年の経験、熟練を有しな
い素人でも容易にタイル15を取付けることができると
共に、タイル15はその係止溝15a,15bが係止部
材12に係止しているので、タイル15が容易に剥離す
るのを防止することができる。
【0007】また他の従来のタイルの取付工法として
は、図17に示すようなものがある。この従来例におい
ては、前記図14に示した従来例の係止部材12の代り
に、断面が略V字型の係止部材22が用いられ、また前
記従来例の係止溝15a,15bを有するタイル15の
代りに、1つの係止溝25aを有するタイル25を用い
ている。この従来例においても、前記従来例と同様の利
点を有している。図18は、係止部材22のベース板1
1への取付状態を示す斜視図である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記図
14ないし図18に示すような従来のタイルの取付工法
においては、ベース板11が金属製で、壁面全体と同じ
大きさの面積のものが必要となるため、使用材料の量や
施工工数が増大して施工コストが非常に高くつくという
問題がある。
【0009】また前記図14ないし図18に示す従来の
タイルの取付工法においては、タイル15,25の寸法
が決まっていると共に、係止部材12,22の間隔が製
造段階で予じめ決まっているため、タイルを貼りたい壁
面の大きさが、係止部材12,22に係止されるタイル
の区切りのよい端部の位置と一致すればよいが、それら
が一致しない場合は寸法的に半端となってしまい、外観
上の美観を損うという問題がある。
【0010】たとえば、高さ3.1m(310cm)の壁
に幅6cmの(2丁掛の)タイルを横貼りする場合、標準
目地幅1cmとタイル幅6cmを加えた7cmに44をかける
と308cmとなり、310cmよりも2cm足りなくなる。
従来の熟練を要する普通のタイル貼りの場合には、この
2cmを44で割った約0.045cmを標準目地幅1cmに
加えて、目地幅を1.045cmとすることできれいに貼
り込んでいた。
【0011】これに対し前記図14ないし図18に示し
た従来例においては、前述のようにタイル15等の寸法
が決まっていると共に、係止部材12,22の間隔が製
造段階で予じめ決まっているため、目地幅が自ずと固定
されてしまうので、上述のような場合には2cmの小サイ
ズのタイルを作って貼らなければならない。しかも、こ
のような小サイズのタイルは係止部材12,22に係止
できないため接着剤に頼ることになり、剥離のおそれが
あって、タイルの剥離により外観を悪化させたり、建築
物の高さが高くなる程危険となるという問題がある。
【0012】そこで本発明は、このような問題点に鑑
み、使用材料の量や施工工数を減らして施工コストが低
くできると共に、壁面の大きさにかかわらずタイルが区
切りよく配置できて、半端な大きさのタイルが出ないよ
うにできるタイルの取付装置及び取付工法を提供するこ
とを課題とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、以下のような構成としたものである。 (1)建築物の壁面に固設される長い板状の長尺板部材
と、前記長尺板部材の長さ方向に間隔をおいて、長さ方
向が長尺板部材の長さ方向と略直交するように配置して
長尺板部材に固設され、タイルの裏側に形成された溝部
に係合する係合凸部が形成された複数のタイル係合部材
とを備えたタイルの取付装置。
【0014】(2)長い板状の長尺板部材を建築物の壁
面に互いに所定の間隔をおいて複数並べて固設し、前記
長尺板部材の長さ方向に間隔をおいて、長さ方向が長尺
板部材の長さ方向と略直交するように配置して長尺板部
材に固設された、複数のタイル係合部材の各々の係合凸
部に、タイルの裏側に形成された溝部を係合させること
により前記壁面を複数のタイルにより覆うことができる
タイルの取付工法。
【0015】(3)一端部が前記壁面に固定され他端部
が前記壁面から離隔して前記長尺板部材を支持すること
により、前記長尺板部材と前記壁面との間に所定の隙間
を設ける支持部材を設け、前記隙間に断熱材等の他の部
材を設けることができる上記(1)のタイルの取付装
置。
【0016】(4)一端部が前記壁面に固定され他端部
が前記長尺部材を支持する支持部材を介して前記長尺板
部材を前記壁面との間に所定の隙間を設けて取付け、前
記係合凸部にタイルの裏側に形成された溝部を係合させ
てタイルを取付ける前に、前記隙間に断熱材等の他の部
材を設けることができる上記(2)のタイルの取付工
法。
【0017】
【作用】上記構成(1),(2)に係るタイルの取付装
置及び取付工法によれば、タイルの取付装置の長い板状
の長尺板部材を建築物の壁面に、互いに所定の間隔をお
いて複数のタイル取付装置の各々について固設する。こ
のようにして建築物の壁面に固設された複数のタイル取
付装置の各々の長尺板部材には、その長さ方向に間隔を
おいて、長さ方向が長尺板部材の長さ方向と略直交する
ように配置された複数のタイル係合部材が固設されてい
るが、この複数のタイル係合部材が有する係合凸部に、
タイルの裏側に形成された溝部が係合することにより、
タイル係合部材にタイルが取付けられる。
【0018】タイルは1つのタイル取付装置の1つのタ
イル係合部材に取付けられてもよく、或は隣合う2つの
タイル取付装置の各々のタイル係合部材に掛け渡され
て、1つのタイルの両端部が隣合う2つのタイル係合部
材の各々の端部に取付けられるようにしてもよい。この
ようにして壁面を複数のタイルにより覆うことができ
る。
【0019】このような本発明によるタイルの取付装置
及び取付工法によれば、前記従来例におけるベース板の
ように壁面全体と同じ面積を必要とせず、長尺板部材は
その数分の1の面積で足りると共に、タイル係合部材も
タイルの全長にわたって設ける必要がなく、したがって
釘等の固定するための部品もその分必要がないため、使
用材料の量や部品点数を減らすことができると共に、そ
の取付けの為の施工工数を減らすことにより施工コスト
を低減させることができる。
【0020】また長尺板部材に設けられるタイル係合部
材間の間隔を自由に定めることができるため、タイルが
貼られる壁面の大きさに合わせてタイルが区切りよく配
置することができ、半端な大きさのタイルが出て外観を
悪化させることを防止することができる。
【0021】上記構成(3),(4)に係るタイルの取
付装置及び取付工法によれば、一端部が前記壁面に固定
され他端部が前記壁面から離隔して前記長尺板部材を支
持する支持部材が前記長尺板部材を前記壁面との間に所
定の隙間を設けて取付け、この隙間に断熱材等の他部材
を設けてから、タイル係合部材が有する凸部に、タイル
の裏側に形成された溝部が係合することにより、タイル
係合部材にタイルが取付けられる。このため建築物の壁
外に断熱材を設けたり、或は何かの配線を通したり等設
計の自由度を向上させると共に、最表面にタイルを貼り
めぐらせることが可能となる。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面に基づい
て説明する。図1ないし図4は、本発明によるタイルの
取付装置及び取付工法の第1実施例を示す図である。図
1はタイル取付装置30を示し、同図において、符号3
1は長い板状の長尺板部材であり、この長尺板部材31
は例えば幅が約90mm、厚さが約0.5mmのステン
レス板により所定の長さに形成されている。
【0023】このような長尺板部材31の長さ方向の複
数箇所には、互いに間隔をおいて図2に示すような断面
形状を有するタイル係合部材33が、図1に示すように
2箇所の位置Pでスポット溶接されて、タイル係合部材
33の長さ方向が長尺板部材31の長さ方向と直交する
ように配置して固設されている。タイル係合部材33も
長尺板部材31と同様にステンレス板により形成されて
いる。
【0024】タイル係合部材33には図2に示すような
係合凸部33a,33bが形成されており、これらの係
合凸部33a,33bは図3に示すようにタイル35の
裏側に形成された溝部35aに係合し、このことにより
タイル係合部材33にタイル35が係合してタイル係合
部材33はタイル35を支持する。
【0025】このような実施例により、建築物の壁面に
タイルを取付けるには、次のような手順により行われ
る。まずタイル取付装置30の長尺板部材31を建築物
の壁面に、図4に示すように縦方向に延在するように配
置して固設し、横方向に所定の間隔をおいて互いに平行
に並べて固設する。
【0026】このときの固設方法は、図3に示すよう
に、アンカボルト37がタイル係合部材33と長尺板部
材31を貫いて前記壁面のコンクリート地39に埋め込
まれて固設される。アンカボルト37は図1における2
箇所の位置Pの間の中央位置に1箇所打ち込まれ、図3
に示すように、すべてのタイル係合部材33に打ち込ま
れるのではなく何箇所かおきに打ち込まれる。
【0027】このようにして固設されたタイル取付装置
30の長尺板部材31には、上述のようにタイル係合部
材33が設けられており、このタイル係合部材33の係
合凸部33a,33bにタイル35の溝部35aを係合
させることにより、タイル係合部材33にタイル35が
取付けられる。このとき図3に示すように、係合凸部3
3a,33bと溝部35aとの間には接着材43,44
が充填されて、その接着作用により取付けを補強するよ
うになっている。
【0028】このようにして前記コンクリート地39を
複数のタイル35により覆うことができ、最後にタイル
35間に目地モルタル41を充填して完成する。
【0029】ところで図4においては、タイル35Aは
1つのタイル係合部材33Aに取付けられているが、タ
イル35Bはタイル係合部材33B,33Cの各々の一
端部の間に掛け渡されて、タイル35Bの両端部がタイ
ル係合部材33B,33Cの各々の一端部に係合して取
付けられ、タイル35Aとタイル35Bとは互い違いに
配置されて取付けられるようになっている。
【0030】これに対し図5は、タイル35の取付け配
置の他の例を示す図である。図4においては個々のタイ
ル35は互い違いに配置されてタイル係合部材33に取
付けられていたが、図5においてはタイル35はすべて
縦方向に揃えて配置されてタイル係合部材33に取付け
られている。すなわちタイル35はすべてその両端部が
タイル係合部材33の両端部に係合するよう取付けられ
ている。
【0031】このような実施例に係るタイルの取付装置
及び取付工法によれば、前記従来例におけるベース板1
1のように壁面全体と同じ面積を必要とせず、長尺板部
材31はその数分の1の面積で足りると共に、タイル係
合部材33もタイル35の全長にわたって設ける必要が
なく、したがって釘等の固定するための部品もその分必
要がないため、使用材料の量や部品点数を減らすことが
できると共に、その取付けの為の施工工数を減らすこと
により施工コストを低減させることができる。
【0032】また長尺板部材31に設けられるタイル係
合部材33間の間隔を自由に定めて固設することができ
るため、タイル35が貼られる壁面の大きさに合わせて
タイル35が区切りよく配置することができ、半端な大
きさのタイル35が出て外観を悪化させることを防止す
ることができる。
【0033】図6ないし図8は、本発明によるタイルの
取付装置及び取付工法の第2実施例を示す図である。図
6はタイル取付装置50を示し、同図において、符号5
1は前記第1実施例における長尺板部材31と同じ長尺
板部材であり、符号53は前記第1実施例におけるタイ
ル係合部材33と同じタイル係合部材である。
【0034】前記第1実施例におけるタイル取付装置3
0では、長尺板部材31にタイル係合部材33が、隣合
うタイル35間の中心距離と同じ距離のピッチで設けら
れていたが、この第2実施例においては例えば、前記第
1実施例におけるピッチの約3倍の長さの距離のピッチ
で、タイル係合部材53が長尺板部材51に設けられて
いる。したがってタイル係合部材53の数は、前記第1
実施例におけるタイル係合部材33の約3分の1の数で
済むことになる。
【0035】このため図7に示すように、前記第1実施
例におけるタイル35の約3倍の大きさのタイル55を
タイル係合部材53に取付けるのに適する。1つのタイ
ル55を支持するのにはその1つの溝部55aに係合す
るタイル係合部材53があれば十分であり、タイル55
のすべての溝部55aにタイル係合部材53を係合させ
る必要はなく、もしそうすると部品点数や施工工数が増
加して施工のコストアップを招くことになる。
【0036】このような第2実施例により建築物の壁面
にタイル55を取付けるには、まずタイル取付装置50
の長尺板部材51を建築物の壁面に、図8に示すように
やはり縦方向に延在するよう配置して固設し、横方向に
所定の間隔をおいて互いに平行に並べて固設する。この
ときの固設方法は図7に示すように、アンカボルト37
がタイル係合部材53と長尺板部材51を貫いて前記壁
面のコンクリート地39に埋め込まれてタイル取付装置
50が固設される。
【0037】アンカボルト37は図8に示すように、タ
イル係合部材53の少し下側の位置Qに打ち込まれる。
このようにして固設されたタイル取付装置50の、タイ
ル係合部材53の係合凸部53a,53bにタイル55
の溝部55aを係合させる(図7参照)。
【0038】このとき、図6,7に示す領域Aに対応す
る位置の、タイル55と長尺板部材51の両方に予め接
着材45を塗布しておいて、タイル55の取付け時に長
尺板部材51にその接着材45を介して接着すると共
に、係合凸部53a,53bと溝部55aとの間の接着
材43,44の接着作用により取付けを補強するように
なっている。
【0039】図9ないし図13は、本発明によるタイル
の取付装置及び取付工法の第3実施例を示す図である。
図9はタイル取付装置60を示し、同図において、符号
61は長尺板部材であり、その長さ方向途中には長方形
の孔61aがあいていると共に、図13に示すように、
その両側部には補強リブ61bが折り曲げ形成されてい
る点において、前記長尺板部材31,51と異なる。図
9において、符号63は前記タイル係合部材33,53
と全く同じタイル係合部材である。
【0040】タイル取付装置60はこの他に、図10に
示すような支持部材70が組合わせて用いられる。同図
に示す支持部材70において、コンクリート地39には
アンカボルト37を用いてL字形の第1フレーム65の
上端部が固設され、第1フレーム65の水平下端部は中
間部材67の下半部の隙間67aに挾まれて、ボルトと
ナットを用いたネジ締結手段69により締付け固定され
ている。
【0041】中間部材67の上半部の隙間67bには、
L字形の第2フレーム71の水平端部が挾まれて、ネジ
締結手段69により締付け固定されている。第2フレー
ム71の図中左端立設部は長尺板部材61の孔61aを
挿通して長尺板部材61の外側に突出して長尺板部材6
1を支持し、その第2フレーム71と長尺板部材61と
の間にはプラスチック製のクリップ73が挾まれて設け
られている。
【0042】第1フレーム65と第2フレーム71はス
テンレス板により形成され、中間部材67はプラスチッ
ク等の断熱性に優れた材料により形成されている。
【0043】このようにして長尺板部材61を中間部材
67を介してコンクリート地39に設けることにより、
長尺板部材61とコンクリート地39の間には空間75
が設けられる。このような状態を長尺板部材61の正面
側から見ると図11に示すようになる。便宜上同図にお
いてクリップ73はその表示を省略してある。
【0044】上記空間75に断熱材77を設けることに
より、図12に示すように壁面を構成するコンクリート
地39の外側に断熱材77を設けることができる。それ
から長尺板部材61のタイル係合部材63にタイル55
を係合させることにより、コンクリート地39の外側に
設けた断熱材77のさらにその外側からタイル55を設
けることが可能となる。建築物の内部に断熱材77を設
けるスペースが無い場合にはこれは大きな利点となる。
【0045】上記タイル55のタイル係合部材63への
係合の際には、図11,12に示す領域Aに対応する位
置のタイル55と長尺板部材61の両方に予め接着材4
5を塗布しておいて、タイル55の取付け時に長尺板部
材61にその接着材45を介して接着すると共に、係合
凸部63a,63bと溝部55aとの間の接着材43,
44の接着作用により取付けを補強するようになってい
る(図12参照)。
【0046】長尺板部材61と第2フレーム71の間に
クリップ73を設けると共に、中間部材67が第1フレ
ーム65と第2フレーム71を別々のスリットで固定す
るようにしたため、外部から水分がコンクリート地39
側に浸入するのを防止できる。
【0047】また中間部材67が断熱性を有すると共
に、第1フレーム65と第2フレーム71を別々のスリ
ットで固定するようにしたため、外部からの熱がコンク
リート地39側に伝達するのを防止できる。
【0048】なお上記実施例においては、長尺板部材3
1等を壁面に縦方向に延在するよう設けてタイルを壁面
に横方向に向けて設けたが、長尺板部材31等を壁面に
横方向に延在するように設けてタイルを壁面に縦方向に
向けて設けるようにしてもよい。
【0049】また上記実施例においては長尺板部材3
1,51,61,タイル係合部材33,53,63,第
1フレーム65,第2フレーム71等にステンレス板を
用いたが、厚さ等により強度をもたせればアルミニウム
板等の他の錆びない材料を用いてもよい。
【0050】また上記実施例においては空間75に断熱
材77を設けたが、それ以外のものを入れたり、或は何
かの配線を通したり等設計の自由度を向上させると共
に、他の目的に供しても差し支えない。
【0051】さらに上記実施例においては、タイル35
の約3倍のタイル55を取付けるためのタイル取付装置
50,60について説明したが、タイルがタイル35の
約3倍より大きくとも小さくとも本発明を適用できるこ
とはいうまでもない。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、前
記従来例におけるベース板のように壁面全体と同じ面積
を必要とせず、長尺板部材はその数分の1の面積で足り
ると共に、タイル係合部材もタイルの全長にわたって設
ける必要がなく、したがって釘等の固定するための部品
もその分必要がないため、使用材料の量や部品点数を減
らすことができると共に、その取付けの為の施工工数を
減らすことにより施工コストを低減させることができ
る。
【0053】また長尺板部材に設けられるタイル係合部
材間の間隔を自由に定めて固設することができるため、
タイルが貼られる壁面の大きさに合わせてタイルが区切
りよく配置することができ、半端な大きさのタイルが出
て外観を悪化させることを防止することができる。
【0054】また前記第3実施例によれば、建築物の壁
外に断熱材を設けたり、或は何かの配線を通したり等設
計の自由度を向上させると共に、最表面にタイルを貼り
めぐらせることが可能となる。
【0055】また前記第3実施例によれば、長尺板部材
61と第2フレーム71の間にクリップ73を設けると
共に、中間部材67が第1フレーム65と第2フレーム
71を別々のスリットで固定するようにしたため、外部
から水分がコンクリート地39側に浸入するのを防止で
きる。
【0056】さらに前記第3実施例によれば、中間部材
67が断熱性を有すると共に、第1フレーム65と第2
フレーム71を別々のスリットで固定するようにしたた
め、外部からの熱がコンクリート地39側に伝達するの
を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係るタイル取付装置30
を示す正面図である。
【図2】図1に示すタイル取付装置30の側面図であ
る。
【図3】図1に示すタイル取付装置30を用いてコンク
リート地39にタイル35を取付けた状態を示す側面図
である。
【図4】タイル35の配置状態を示す正面図である。
【図5】タイル35の配置状態の他の例を示す正面図で
ある。
【図6】本発明の第2実施例に係るタイル取付装置50
を示す正面図である。
【図7】図6に示すタイル取付装置50を用いてコンク
リート地39にタイル55を取付けた状態を示す側面図
である。
【図8】タイル55の配置状態を示す正面図である。
【図9】本発明の第3実施例に係るタイル取付装置60
を示す正面図である。
【図10】長尺板部材61とコンクリート地39との間
に空間75を設ける支持部材70を示す側面図である。
【図11】図10に示す支持部材70と組合わされた状
態を示すタイル取付装置60の正面図である。
【図12】長尺板部材61,タイル係合部材63及び図
10に示す支持部材70を用いてコンクリート地39に
断熱材77及びタイル55を取付けた状態を示す側面図
である。
【図13】図9に示す長尺板部材61のX−X線断面図
である。
【図14】従来のタイルの取付工法を示す断面図であ
る。
【図15】図14に示す係止部材12の斜視図である。
【図16】図14に示す係止部材12の他の例を示す斜
視図である。
【図17】他の従来のタイルの取付工法を示す断面図で
ある。
【図18】図17に示す係止部材22のベース板11へ
の取付状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
11 ベース板 12,22 係止部材 13 壁部材 14 固定部材 15 タイル 15a,15b 係止溝 17 目地材料 25 タイル 25a 係止溝 30,50,60 タイル取付装置 31,51,61 長尺板部材 33,33A,33B,33C,53,63 タイル係
合部材 33a,33b,53a,53b,63a,63b 係
合凸部 35,35A,35B,55 タイル 35a,55a 溝部 37 アンカボルト 39 コンクリート地 41 目地モルタル 43,44 接着材 61a 孔 61b 補強リブ 65 第1フレーム 67 中間部材 67a,67b 隙間 69 ネジ締結手段 70 支持部材 71 第2フレーム 73 クリップ 75 空間 77 断熱材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04F 13/08 101 E04F 13/08

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建築物の壁面に固設される長い板状の長
    尺板部材と、 前記長尺板部材の長さ方向に間隔をおいて、長さ方向が
    長尺板部材の長さ方向と略直交するように配置して長尺
    板部材に固設され、タイルの裏側に形成された溝部に係
    合する一対の係合凸部が両側部に互いに反対方向に突出
    するよう形成された複数の短尺のタイル係合部材と、 を備えたことを特徴とするタイルの取付装置。
  2. 【請求項2】 長い板状の長尺板部材を建築物の壁面に
    互いに所定の間隔をおいて複数並べて固設し、 前記長尺板部材の長さ方向に間隔をおいて、長さ方向が
    長尺板部材の長さ方向と略直交するように配置して長尺
    板部材に固設された、複数の短尺のタイル係合部材の
    側部に互いに反対方向に突出するよう形成された一対の
    係合凸部に、タイルの裏側に形成された溝部を係合させ
    ることにより前記壁面を複数のタイルにより覆うことが
    できる、 ことを特徴とするタイルの取付工法。
  3. 【請求項3】 一端部が前記壁面に固定され他端部が前
    記壁面から離隔して前記長尺板部材を支持することによ
    り、前記長尺板部材と前記壁面との間に所定の隙間を設
    、前記長尺板部材より幅の狭いフレームを用いる支持
    部材を設け、 前記隙間に断熱材等の他の部材を設けることができるこ
    とを特徴とする請求項1に記載のタイルの取付装置。
  4. 【請求項4】 一端部が前記壁面に固定され他端部が前
    記長尺板部材を支持し、前記長尺板部材より幅の狭いフ
    レームを用いる支持部材を介して前記長尺板部材を前記
    壁面との間に所定の隙間を設けて取付け、 前記係合凸部にタイルの裏側に形成された溝部を係合さ
    せてタイルを取付ける前に、前記隙間に断熱材等の他の
    部材を設けることができる、 ことを特徴とする請求項2に記載のタイルの取付工法。
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