JP2909374B2 - 測定物の方向決定方法 - Google Patents

測定物の方向決定方法

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JP2909374B2 JP34870693A JP34870693A JP2909374B2 JP 2909374 B2 JP2909374 B2 JP 2909374B2 JP 34870693 A JP34870693 A JP 34870693A JP 34870693 A JP34870693 A JP 34870693A JP 2909374 B2 JP2909374 B2 JP 2909374B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、手動3次元測定機等に
おいて、タッチ信号プローブで検出された測定点に対し
て測定物がいずれの方向に存在しているかを決定するた
めの測定物の方向決定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】タッチ信号プローブを使用して円の半径
や面の角度等を測定する場合、プローブを手動操作して
測定物の必要箇所に接触させ、必要な数の測定点の位置
情報を取得し、これらの位置情報から必要な計測値を算
出する。測定点の位置情報は、プローブ中心の位置情報
として求められるので、計測値の算出には測定物がプロ
ーブに対していずれの方向に存在するかを決定しておか
なくてはならない。
【0003】従来、測定点に対して測定物がいずれの方
向に存在しているかを決定する方法としては、図7に示
すように、プローブ先端11が測定物12に接触してタ
ッチ信号が出力された後、プローブ先端11が測定物1
2から離れ、その距離が所定の距離dに達したら、その
プローブ位置Paから測定点Pbに至る方向を測定方向
と決定するという方法が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この方
法では、次のような問題がある。即ち、一般に作業者
は、測定物にプローブを接触させたのち、次の測定箇所
にできるだけ速やかにプローブを移動させるため、図7
の点線矢印で示すように、タッチ後のプローブを測定物
12の測定面に沿って移動させることが多い。特に、測
定面が円弧等の場合、極端なケースでは、測定箇所への
入る角度と測定箇所から出る角度とが90°を超えるこ
とがある。また、プローブを測定物に接触させたときの
勢いが大きいと、プローブが測定物を乗り越えしまうこ
ともある。この場合、プローブに対する測定物の正しい
方向を決定することができない。
【0005】本発明はこのような問題点を解決するため
になされたもので、タッチ後のプローブの軌道に拘ら
ず、常に測定点に対する測定物の方向を正しく決定する
ことができる測定物の方向決定方法を提供することを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る測定物の方
向決定方法は、タッチ信号プローブの位置を所定の間隔
でサンプリングする第1のステップと、このステップで
サンプリングされた点PSと過去にサンプリングされて
記憶されている第1の点P1との距離が所定の距離dを
超えたら前記第1の点P1を第2の点P2として記憶
し、前記サンプリング点PSを第1の点P1として記憶
する第2のステップと、前記タッチ信号プローブからタ
ッチ信号が入力されたら前記タッチ信号プローブの位置
Pを検出し、前記第2の点P2から前記プローブの位置
Pの方向を測定方向として決定する第3のステップとを
備えたことを特徴とする。
【0007】本発明の好ましい態様においては、前記第
3のステップが、前記タッチ信号プローブからタッチ信
号が入力されたら前記タッチ信号プローブの位置Pと前
記第1の点P1との距離を判定し、この距離が所定の距
離dを超えている場合には、前記第1の点P1から前記
プローブの位置Pの方向を測定方向として決定すること
を特徴とする。
【0008】
【作用】本発明によれば、タッチ信号プローブの位置を
所定の間隔でサンプリングしておき、過去のサンプリン
グ点として第1及び第2の点P1,P2を記憶する。点
P1,P2は、予め決められた距離dよりもやや大きな
距離だけ離れ、点P1と現サンプリング点PSとの距離
がdより大きくなると、P2がP1に、P1がPSに更
新される。そして、タッチ信号が入力されると、点P2
からプローブ位置Pの方向が測定方向として決定され
る。このような処理を行うことにより、測定方向をタッ
チ後のプローブの軌跡からではなく、タッチ前のプロー
ブの軌跡から決定することができる。
【0009】一般に、測定物にプローブを手動操作によ
って接触させる場合、接触前では、接触面に対してほぼ
直角にプローブを移動させるため、このような接触前の
軌跡によって測定物の方向を決定すれば、常に測定点に
対する測定物の方向を正しく決定することができる。
【0010】距離dが余り長すぎると、接触直前の方向
が正しく検出できず、短すぎると測定機の最小の読みが
1つ誤ったときの方向検出誤差が大きい。これを考慮し
て距離dを決定する。
【0011】タッチ信号プローブからタッチ信号が入力
されたときに、サンプリングのタイミングによっては、
プローブ位置Pと第1の点P1との距離が所定の距離d
を超えていて、まだP1,P2が更新されていない場合
が発生し得る。こような場合には、P1からPの方向を
測定方向として決定することにより、常に距離dをわず
か超える長さで方向判定を行うことができる。
【0012】
【実施例】以下、添付の図面を参照してこの発明の実施
例に係る測定物の方向決定方法について説明する。図1
は、本発明の実施例に係る3次元測定機の機能ブロック
図である。測定物1の必要箇所を手動操作によって接触
させるタッチ信号プローブ2の移動は、エンコーダ3に
よって検出され、その位置は、XYZカウンタ4によっ
て計数される。XYZカウンタ4で求められるプローブ
2の位置情報は、サンプリング部5によってサンプリン
グされる。サンプリング部5は、タイマー6からの一定
時間間隔、例えば20μsec 間隔のサンプリング信号に
よって位置情報をサンプリングする。
【0013】サンプリング部5でサンプリングされた位
置情報は、P1,P2更新部7に供給される。P1,P
2更新部7は、サンプリング点PSに応じて過去のサン
プリング点P1,P2を適宜更新し、メモリ8に格納す
る。方向決定部9は、タッチ信号プローブ2から出力さ
れるタッチ信号を入力すると、メモリ8に格納された過
去のサンプリング点P1,P2に基づいて測定物の方向
を決定する。
【0014】次に、このように構成された3次元測定機
の測定物の方向決定処理について説明する。いま、プロ
ーブ2の先端位置が、図2の点線矢印のように移動した
場合、サンプリング部5は、タイマー6から一定の時間
間隔で入力されるサンプリング信号に従ってその位置情
報をサンプリングする。サンプリング点Pa,Pb,P
c,…間の距離は、プローブ2の移動速度によって変化
する。点Paが第1の点P1であるとして、点Pcがサ
ンプリング点PSとしてサンプリングされると、Pc−
Paが距離dを超えるので、P1がP2に更新され、P
SがP1に更新される。同じく、点Pfがサンプリング
点PSとしてサンプリングされた場合にも、Pf−Pc
が距離dを超えるので、P1がP2に更新され、PSが
P1に更新される。
【0015】この処理は、サンプリング信号が入力され
る度に図3に示す処理をサンプリング部5及びP1,P
2更新部7で実行することによって実現される。即ち、
先ずPSをサンプリングし(S1)、P1−PS≦dで
ある場合にはなにも処理を行わず(S2)、P1−PS
>dである場合には、P2にP1を格納し、P1にPS
を格納する(S2,S3)。
【0016】また、タッチ信号が入力されたら、方向決
定部9を起動し、図4に示すような処理を実行する。即
ち、タッチ信号を検出したときのプローブの位置Pを検
出する(S11)。次に、P−P1がdよりも大きいか
どうかを判定し(S12)、小さい場合には、P2から
Pの方向を測定方向とし(S13)、大きい場合には、
P1からPの方向を測定方向とする(S14)。
【0017】図5(a)に示すように、測定点PとP1
との距離がdより短い場合には、P1からPへの方向検
出の精度が低下するので、P2からPを測定方向とし、
同図(b)のように、測定点PとP1との距離がdより
長い場合には、方向検出の精度は十分であるため、P1
からPを測定方向とする。これにより、測定方向を決定
する測定長を短すぎず且つ長すぎない適度な距離に維持
することができる。
【0018】距離dを、図6に示すように、測定機の目
量(digit) の6倍程度に設定すれば、目量が1つ誤っ
たときの方向検出誤差を0.1rad程度に抑えること
ができる。より具体的には、距離dは目量の10倍程度
(10μm 程度)が好ましい。
【0019】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、測
定方向をタッチ後のプローブの軌跡からではなく、タッ
チ前のプローブの軌跡から決定するようにしているの
で、タッチ後のプローブの軌道に拘らず、常に測定点に
対する測定物の方向を正しく決定することができるとい
う効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例に係る3次元測定システムの
機能ブロック図である。
【図2】 同システムにおけるサンプリング及びP1,
P2更新処理を説明するための図でる。
【図3】 同処理のフローチャートである。
【図4】 同システムにおける方向決定部の処理を示す
フローチャートである。
【図5】 同方向決定処理を説明するための図である。
【図6】 同システムにおける最適距離dの決め方を説
明するための図である。
【図7】 従来の方向決定方法を説明するための図であ
る。
【符号の説明】
1…測定物、2…タッチ信号プローブ、3…エンコー
ダ、4…XYZカウンタ、5…サンプリング部、6…タ
イマー、7…P1,P2更新部、8…メモリ、9…方向
決定部。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タッチ信号プローブの位置を所定の間隔
    でサンプリングする第1のステップと、 このステップでサンプリングされた点PSと過去にサン
    プリングされて記憶されている第1の点P1との距離が
    所定の距離dを超えたら前記第1の点P1を第2の点P
    2として記憶し、前記サンプリング点PSを第1の点P
    1として記憶する第2のステップと、 前記タッチ信号プローブからタッチ信号が入力されたら
    前記タッチ信号プローブの位置Pを検出し、前記第2の
    点P2から前記プローブの位置Pの方向を測定方向とし
    て決定する第3のステップとを備えたことを特徴とする
    測定物の方向決定方法。
  2. 【請求項2】 前記第3のステップは、前記タッチ信号
    プローブからタッチ信号が入力されたら前記タッチ信号
    プローブの位置Pと前記第1の点P1との距離を判定
    し、この距離が所定の距離dを超えている場合には、前
    記第1の点P1から前記プローブの位置Pの方向を測定
    方向として決定するステップであることを特徴とする請
    求項1記載の測定物の方向決定方法。
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