JP2908946B2 - ほぞ取り機の昇降制御装置 - Google Patents

ほぞ取り機の昇降制御装置

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JP2908946B2
JP2908946B2 JP4259988A JP25998892A JP2908946B2 JP 2908946 B2 JP2908946 B2 JP 2908946B2 JP 4259988 A JP4259988 A JP 4259988A JP 25998892 A JP25998892 A JP 25998892A JP 2908946 B2 JP2908946 B2 JP 2908946B2
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  • Dovetailed Work, And Nailing Machines And Stapling Machines For Wood (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、丸鋸を保持した摺動部
を所定位置に正確に停止させることの出来るほぞ取り機
の昇降制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば実願平4−37152号に見られ
るように、ほぞ取り機は回転する丸鋸をエアシリンダで
昇降させることにより、下方に固定された被加工材のほ
ぞ取り加工を行うようになっている。ほぞ取り機の制御
盤には、下降スイッチが設けられており、該下降スイッ
チをONにすれば丸鋸が降下し、OFFにすれば下降を
停止するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のほぞ取り機は、下降スイッチをONからOFFに変
化させた時、エアシリンダのバルブに対する出力を下降
から停止に瞬時に切り換えるようになっているが、重
力、エア配管内の空気の粘性等により降下出力がOFF
の後も例えば20cm程度更に降下する。そのため、例
えば丸鋸の位置を材料上面のスミ線に合わせる過程で、
意図した以上に丸鋸が下降してしまい、材料に傷が付い
たりする。また、丸鋸の上下方向での微動が難しいた
め、丸鋸の位置合わせ等が面倒であり作業性が低下す
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、丸鋸(5a,5b)を保持した摺動部
(4)の昇降運動を制御するほぞ取り機の昇降制御装置
において、上記丸鋸(5a,5b)の被加工材(a)に
対する位置合わせに際し、上記摺動部(4)の下降を停
止させる時に上昇力を該摺動部(4)に短時間加えるよ
う構成されたほぞ取り機の昇降制御装置の構成を採用し
ている。
【0005】
【作用】昇降制御装置が摺動部の下降を停止させる際、
摺動部が下降を停止しようとする都度上昇力を摺動部に
短時間加える。
【0006】このため、摺動部及び該摺動部に支持され
た丸鋸は操作者の意図する位置に正確に停止する。ま
た、スイッチ等のオン・オフを繰り返すことにより、丸
鋸の停止位置を上下方向で微調節することも可能とな
る。
【0007】
【実施例】以下、図面に基づき本発明に係るほぞ取り機
の昇降制御装置の実施例について説明する。
【0008】図1及び図2に示されるように、このほぞ
取り機は、機体本体の一部であるベッド1を有し、該ベ
ッド1上の片側には2本の縦ガイドバー2が立設されて
いる。該縦ガイドバー2の上端部同士は支持ホルダ3に
より連結されている。
【0009】該縦ガイドバー2には、該縦ガイドバー2
に沿って上下に摺動運動可能に摺動部4が取り付けられ
ている。摺動部4は、ほぞ取り用の丸鋸5a,5bをそ
の駆動源と共に保持している。
【0010】また、ベッド1上の縦ガイドバー2と反対
側には、ほぞ取りされる被加工材aを固定するためのバ
イス装置6が設置されている。上記ベッド1と前記支持
ホルダ3との間には機体本体の一部である縦棒7が設け
られ、該縦棒7の側面には摺動部4を上昇させる際に駆
動するエアシリンダ8が縦向きに取り付けられている。
【0011】上記エアシリンダ8のピストンロッド9の
上端部と上記摺動部4とは、巻掛け部材であるチェーン
10により連結されている。該チェーン10は、前記支
持ホルダ3に支持部材11を介して軸支されたスプロケ
ットホイール12a,12bに対し、略逆U字形を描く
ように巻回され、その一端はピストンロッド9の上端部
に連結され、他端は上記摺動部4の上端に連結されてい
る。
【0012】しかして、ほぞ取りを行うときは、摺動部
4等の自重がエアシリンダ8内のエア圧に打ち勝つこと
により、摺動部4が丸鋸5a,5bを伴って降下し、丸
鋸5a,5bを被加工材aに押し当てる。ほぞ取りが終
了すると、エアシリンダ8が駆動し、チェーン10を引
き付ける。これにより、摺動部4は縦ガイドバー2に沿
って上昇し、丸鋸5a,5bは被加工材aから離れる。
【0013】該エアシリンダ8は摺動部4の昇降制御装
置により制御されるようになっている。この昇降制御装
置は、エアシリンダ8の上昇用バルブ及び下降用バルブ
の励磁・非励磁をコントロールするようになっており、
図3に示されるように、摺動部4を上昇させる場合に操
作される上昇スイッチ13と、下降させる場合に操作さ
れる下降スイッチ14と、上昇用バルブの操作コイル1
5と、下降用バルブの操作コイル16と、上昇スイッチ
13及び下降スイッチ14による信号を処理して上昇用
バルブの操作コイル15及び下降用バルブの操作コイル
16に所定の出力をするマイクロコンピュータ(CP
U)17とを備えている。
【0014】CPU17はそのプログラムにより上昇用
バルブの操作コイル15又は下降用バルブの操作コイル
16への出力を「H」にするようになっており、CPU
17により上昇用バルブの操作コイル15への出力が
「H」になると上昇用バルブの操作コイル25が励磁さ
れ、下降用バルブの操作コイル16への出力が「H」に
なると下降用バルブの操作コイル16が励磁される。上
昇用バルブの操作コイル15が励磁されると、エアシリ
ンダ8のピストンロッド9は下方に引っ張られ、摺動部
4は丸鋸5a,5bを伴って上昇する。下降用バルブの
操作コイル16が励磁されると、エアシリンダ8のピス
トンロッド9は上方に突出し、摺動部4は丸鋸5a,5
bを伴って下降する。
【0015】該CPU17は、下降スイッチ14が操作
される場合に、図4に示される動作をするようになって
いる。下降スイッチ14が「ON」に押されると、CP
U17は下降用バルブの操作コイル16に対する出力を
「H」にする。これにより、下降用バルブの操作コイル
16が励磁し、エアシリンダ8のピストンロッド9は突
出して摺動部4が下降する(ステップ)。
【0016】下降スイッチ14が「ON」に押され続け
る限り、摺動部4の下降運動は維持される(ステップ
)。CPU17は、下降スイッチ14が「OFF」に
なったのを検知すると(ステップ)、上昇用バルブの
操作コイル15に対する出力を「H」にする。これによ
り、上昇用バルブの操作コイル15が励磁し、エアシリ
ンダ8のピストンロッド9は引っ込み、摺動部4が上昇
する(ステップ)。この出力「H」は、例えば1ms
ecの間だけタイマにより行われる(ステップ)。す
なわち、摺動部4が下降を停止しようとする時に該摺動
部4に上昇力を短時間加えるようになっている。タイマ
の設定時間は数msecであってもよい。
【0017】タイマが切れると、CPU17の上昇用バ
ルブの操作コイル15への出力はオフになり(ステップ
)、メインプログラムに戻る(ステップ)。これに
より、摺動部4及び丸鋸5a,5bは停止すべき位置を
通過することなく、該所定の停止位置に停止することと
なる。
【0018】次に、上記昇降制御装置を備えたほぞ取り
機の作用について説明する。被加工材aのほぞ取り加工
の開始に際し、丸鋸5a,5bの位置合わせをするべ
く、下降スイッチ14を押す。CPU17は下降用バル
ブの操作コイル16を励磁させるので、エアシリンダ8
のピストンロッド9は突出し、摺動部4は丸鋸5a,5
bを伴って降下する。
【0019】丸鋸5a,5bが被加工材aのスミ線に接
近したところで下降スイッチ14を切ると、CPU17
が上昇バルブの操作コイル15を短時間励磁させる。こ
のため、摺動部4が下降を停止しようとする時に該摺動
部4には上昇力が瞬間的に加えられることとなり、丸鋸
5a,5bは被加工材aに接触することなくその直前で
停止する。
【0020】この後、ほぞ取り機のスイッチ(図示せ
ず)を操作し丸鋸5a,5bを回転させることにより、
ほぞ取り加工を行うことができる。ほぞ取りが終了し、
上昇スイッチ13を「ON」にすると、CPU17から
上昇用バルブの操作コイル15に対し出力がなされる。
これにより、上昇用バルブの操作コイル15が励磁し、
エアシリンダ8のピストンロッド9は引っ込み、摺動部
4が上昇する。
【0021】
【発明の効果】本発明は、以上のように、丸鋸の位置合
わせのため下降中の摺動部がその下降を停止しようとす
る時に上昇力を該摺動部に短時間加えるので、丸鋸の下
降停止動作の応答性を高め、丸鋸の位置合わせの精度を
高めることができる。また、丸鋸の被加工材に対する位
置合わせ等の際に被加工材に丸鋸が接触しないようにし
て被加工材の傷付きを防止したり、丸鋸の小刻みな下降
動作により位置合わせ作業を円滑化することが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る昇降制御装置を備えたほぞ取り機
の正面図である。
【図2】上記ほぞ取り機の側面図である。
【図3】上記昇降制御装置の要部の回路図である。
【図4】上記制御装置のフローチャートである。
【符号の説明】
a…被加工材 4…摺動部 5a,5b…丸鋸 8…エアシリンダ 9…ピストンロッド 14…下降スイッチ 15…上昇用バルブの操作コイル 16…下降用バルブの操作コイル 17…CPU

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 丸鋸を保持した摺動部の昇降運動を制御
    するほぞ取り機の昇降制御装置において、上記丸鋸の被
    加工材に対する位置合わせに際し、上記摺動部の下降を
    停止させる時に上昇力を該摺動部に短時間加えるよう構
    成されたことを特徴とするほぞ取り機の昇降制御装置。
JP4259988A 1992-09-29 1992-09-29 ほぞ取り機の昇降制御装置 Expired - Fee Related JP2908946B2 (ja)

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JPS60191305U (ja) * 1984-05-25 1985-12-18 株式会社 日立工機原町 ほぞ取り機の本体保護装置

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