JP2908845B2 - インクシートカートリッジの装填方法 - Google Patents

インクシートカートリッジの装填方法

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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明はインクシートを用いて記録を行う記録装置に
関し、更に詳しくはインクシートを収納したインクシー
トカートリッジの装填方法に関する。
<従来の技術> 今日、情報処理システムの発達に伴い、種々の情報処
理機器が開発されている。これら機器のうち、ファクシ
ミリ装置やプリンタ等の記録装置はオフィスのみなら
ず、一般家庭に於いても広く使用されるようになってい
る。
これらファクシミリ装置等にあっては小型化を容易に
するために、加熱により発色する感熱シートを使用した
所謂感熱記録方式が一般的に使用されているが、近年で
はインクシートを使用した所謂熱転写記録方式に係るフ
ァクシミリ装置も開発されている。この熱転写記録方式
のファクシミリ装置にあっては記録シートとして普通紙
を用いることが出来ると共に、画像も鮮明に記録し得る
利点がある。
しかし、前記インクシートは極薄シートであるために
皺が発生し易い。そこで前記インクシートに皺を発生さ
せることなくインクシートを記録装置に装填することが
出来るようにするために、前記インクシートをカートリ
ッジ内に収納し、このインクシートカートリッジを記録
装置に簡単に装填する方法が提案されている。
前記インクシートカートリッジを装置本体に対して装
填する場合、装置本体に対してインクシートカートリッ
ジががたつくと、インクシートの搬送精度が悪くなって
画像品位が低下するために、従来は装填部に対してイン
クシートカートリッジががたつかないように装填してい
る。
<発明が解決しようとする課題> しかしながら、前記インクシートカートリッジを装填
して記録を行う記録装置にあっては、装置本体側に設け
た駆動伝達ギヤとインクシートカートリッジのリールギ
ヤとの噛合や、記録ヘッドやプラテンローラに対するイ
ンクシートカートリッジの位置を正確に位置決めしなけ
ればならない。従って、従来の如く装填部にインクシー
トカートリッジががたつかないように装填する構成にあ
っては、インクシートカートリッジに対する装填部の寸
法を高精度に設定する必要がある。そのため部品管理を
厳密にしなければならず、また製造コストも高くなって
しまう等の課題があった。
本発明の目的は従来の前記課題を解決し、インクシー
トカートリッジに対する装填部の寸法管理を容易にした
インクシートカートリッジの装填方法を提供せんとする
ものである。
<課題を解決するための手段> 前記課題を解決するための本発明に係る代表的な手段
は、開閉可能な記録カバーを開けたときに記録装置本体
において記録シートの搬送経路が露出する記録装置本体
の当該記録カバーに、インクシートを巻き付けた供給リ
ール及び巻取リールを枠体に保持してなるインクシート
カートリッジを装填する際のインクシートカートリッジ
の装填方法であって、前記記録シートの搬送経路を露出
するように開けられた前記記録カバーに対して前記イン
クシートカートリッジをがたつきを有して装填し、前記
記録カバーを閉じることにより前記供給リール及び前記
巻取リールが前記記録装置本体に対して位置決めされる
よう構成したことを特徴とする。
<作用> 前記手段にあっては、記録カバーに装填されたインク
シートカートリッジは多少のがたつきを有するために、
この記録カバーを装置本体に対して閉じたとき、装置本
体側に設けられたプラテンローラ等の部材に対するイン
クシートカートリッジの位置的寸法誤差が前記がたつき
によって吸収される。
従って、インクシートカートリッジに対する記録カバ
ーの装填部に高精度に設定しなくても良くなるものであ
る。
<実施例> 次に前記手段を適用したインクシートカートリッジ及
び前記インクシートカートリッジを用いる記録装置にお
けるインクシートカートリッジの装填方法の一実施例に
ついて説明する。
〔第一実施例〕
この実施例に係る記録装置Aはファクシミリ装置の記
録系として構成されており、第1図はそのファクシミリ
装置の全体構造説明図、第2図は外観斜視説明図、第3
図はインクシートの断面説明図、第4図はインクシート
カートリッジの展開説明図、第5図及び第6図は前記カ
ートリッジの外観斜視説明図である。
(ファクシミリ全体説明) 先ず、第1図及び第2図によりファクシミリ装置の全
体構成を説明する。尚、以後第2図に示す矢印x方向を
装置の左右方向とし、矢印y方向を前後方向とし、矢印
z方向を上下方向として説明する。
このファクシミリ装置は第1図に示すように記録装置
としての記録系Aと、原稿に記載された画像を読み取る
ための読取系Bと、操作パネルCと、装填されたインク
シートカートリッジDによって構成されている。
記録系Aは他機から伝送された画信号、或いは後述す
る読取系Bから伝送された画信号に応じて記録シート1
に画像を記録するものである。即ち、重合した記録シー
ト1とインクシート2とを記録手段3を構成する記録ヘ
ッド3aによってプラテンローラ3b側に押圧し、プラテン
ローラ3bを第1図の矢印方向へ駆動回転させることで記
録シート1を矢印a方向へ搬送すると共に、後述する駆
動機構によってインクシート2を矢印b方向へ搬送す
る。前記記録シート1及びインクシート2の搬送と同期
して記録ヘッド3aを画信号に応じて発熱させてインクシ
ート2に塗布したインクを溶融(昇華を含む、以下同
じ)させ、溶融したインクを記録シート1に転写して画
像を形成するものである。
そして所定の画像を形成した記録シート1を更に矢印
a方向に搬送し、カッター4によって切断した後、排出
ローラ対5a,5bによって搬送して装置外へ排出する。
前記記録シート1は、装置本体6に設けたロールホル
ダー7に収納されており、このロールホルダー7及びプ
ラテンローラ3b、カッター4、更には排出ローラ対5a,5
bは夫々装置本体6に設けられている。
またインクシート2は、本実施例では後述する構成よ
りなるインクシートカートリッジDに収納されている。
そしてこのインクシートカートリッジDは装置本体6に
回動軸8を介して回動可能に構成された蓋体としての記
録カバー9に着脱自在に装填される。また前記記録ヘッ
ド3aは前記記録カバー9の所定位置に設けられている。
一方、読取系Bは原稿10に光を照射してその反射光を
電気信号に変換し、この信号を操作モードに応じて他機
に伝送し、或いは自己の記録系Aに伝送するものであ
る。
即ち、記録カバー9の上面に形成された原稿載置台9a
に原稿10を複数枚載置し、この原稿10を予備搬送ローラ
11a及び押圧片11bで予備搬送すると共に、分離ローラ12
a及びこれに圧接する圧接片12bによって一枚ずつ分離給
送し、その原稿10を搬送ローラ対13a,13b及び排出ロー
ラ対14a,14bによって搬送して排出トレイ15へ排出する
ように構成している。そして前記原稿10が搬送される間
に光源16から原稿面に光照射し、その反射光をミラー17
及びレンズ18を介してCCD等の光電変換素子19に至ら
せ、その画信号をコピーモードの場合には自己の記録系
に伝送し、送信モードの場合は他機の記録系に伝送する
ように構成している。
操作パネルCは、第2図に示すように前記モード切り
換え操作、コピー操作、送信操作等の操作を行うための
パネルであり、各種操作に応じたキーが設けられてい
る。この操作パネルCは、読取系Bに於ける原稿搬送機
構の上部に設けられており、装置本体6に対して回動可
能に構成されている。尚、操作パネルのCの一方端側に
は送信・受信を行う電話機のハンドセット20が装備され
ている。
尚、第1図に於いて、21は電装基板であり、22は電源
部である。
次に上記記録系A及びインクカートリッジD等の各部
の構成について具体的に説明する。
(記録シート) 記録シート1としては、普通紙やプラスチックシート
等及びその他の材質であって、インクを転写し得るもの
を用いることが可能である。本実施例では、B4サイズ幅
又はA4サイズ幅の長尺状の普通紙を記録シート1として
用いる。そして記録シート1をロール状に巻いたシート
ロール1aを装置本体6の所定位置(第1図の略中央)に
設けたロールホルダー7に収納している。
尚、前記記録シート1はロール状に巻き付けられてい
るためにカールが発生するおそれがある。そこでこれを
除去する目的でロールホルダー7のプラテンローラ3b側
近傍には、デカールシャフト23が設けられている。前記
デカールシャフト23は、記録シート1に作用する張力に
応じて回動し、後述するガイドシャフト24と協働して記
録シート1のカールを除去するものである。
また本実施例ではランニングコストの低減を図るため
に記録シート1の搬送速度よりも、インクシート2の搬
送速度を遅くして記録を行う所謂マルチプリント方式を
採用している。このマルチプリント方式は、記録時に於
ける記録シート1の搬送長さLもよりも、インクシート
2の搬送長さlを短く、(L/l=n>1)として記録を
行うものである。このようにすると、記録シート1とイ
ンクシート2の搬送長さを同じにした従来の記録方式
(L/l=1)に比べてインクシート2の使用効率をn倍
にすることが出来る。
(インクシート) インクシート2は前述した如くマルチプリントを行う
ために、同一部分でn回分のインク転写が可能となるよ
うに構成している。そのため、本実施例では第3図に示
すように第1層の耐熱コート層2a、第2層のベースフィ
ルム層2b、第3層のインク層2c、第4層のトップコーテ
ィング層2dの4層で構成してなる。
前記耐熱コート層2aはサーマルヘッドである記録ヘッ
ド3aの熱からベースフィルム2bを保護するものである。
この耐熱コート層2aは同一箇所にnライン分の熱エネル
ギーが印加される可能性のある(発熱情報が連続したと
き)マルチプリントには好適であるが、この耐熱コート
層2aを設けるか否かは記録方式に応じて適宜選択すれば
良い。尚、ポリエステルフィルムのように比較的耐熱性
の低いベースフィルムには前記耐熱コート層2aを設ける
ことは有効である。
第2層のベースフィルム層2bはインクシート2の支持
体となるものであり、マルチプリントの場合、同一箇所
にも何回も熱エネルギーが印加されるため、耐熱性の高
い芳香族ポリアミドフィルムやコンデンサ紙が有利であ
るが、従来のポリエステルフィルムでも使用に耐える。
これらの厚さは、媒体という役割からなるべく薄い方が
印字品質の点で有利となるが、強度の点を加味しなけれ
ばならず、大体3μm〜8μm程度が好ましい。
また第3層のインク層2cは記録シート1にn回分の転
写が可能な量のインクを含有した層である。このインク
成分は、接着剤としてのEVA等の樹脂、着色のためのカ
ーボンブラックやニグロシン染料、バインディング材と
してのカルナバワックス、パラフィンワックス等を主成
分として同一箇所でn回の使用に耐えるように配合され
ている。このインク層2cの塗布量によって感度や濃度が
異なり、これは任意に選択すれば良いが、4g/m2〜9g/m2
程度が好ましい。
また第4層のトップコーテイング層2dは記録しない部
分で記録シート1に第3層のインク層2cが圧力転写され
るのを防止するためのものであり、一般に透明なワック
ス等で構成される。これにより、非記録部分で記録シー
ト1に圧力転写されるのは透明なトップコーティング層
2dだけとなり、記録シート1の地汚れが防止されるもの
である。
尚、インクシート2の構成はこの実施例のものに限定
されるものでなく、例えばベース層及びベース層の片側
に設けられたインクが含有された多孔性インク保持層と
からなるものでも良く、またベースフィルム上に微細多
孔質網状構造を有する耐熱性インク層を設け、そのイン
ク層内にインクを含有させたものでも良い。
またベースフィルム層2bの材質としては、例えばポリ
イミド、ポリエチレン、ポリエステル、ポリ塩化ビニ
ル、トリアセチルセルロース、ナイロン等からなるフィ
ルム、或いは紙であっても良い。更に耐熱コート層2aは
必ずしも必要でないが、その材質としては、例えばシリ
コン樹脂やエポキシ樹脂、フッ素樹脂、エトロセルロー
ス等であっても良い。
また熱昇華性インクを有するインクシート2の一例と
しては、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナ
フタレート、芳香族ポリアミドフィルム等で形成された
基材上に、グアナミン系樹脂とフッ素系樹脂で形成した
スペーサ粒子及び染料を含有する色材層を設けたインク
シートが挙げられる。
本実施例にあっては前記インクシート2の取り扱いを
容易にするために、これをインクシートカートリッジD
に装填している。
{インクシートカートリッジ} インクシートカートリッジDの構成は、第4図乃至第
6図に示すように供給リール25及び巻取リール26を枠体
27の所定位置に装着すると共に、供給リール25に巻き付
けたインクシート2を巻取りリール26側に張り渡すこと
によって、インクシート2を装填している。このインク
カートリッジDを用いることによって、記録系Aに対す
るインクシート2を極めて簡単に、且つ確実に安定した
状態で装填し得るものである。
前記インクシートカートリッジDはインクシート2が
使い終わると、そのインクシート2と共に廃棄される。
即ち、インクシートカートリッジDは使い捨てとなるた
めに、安価に供給し得ることが要求される。次に前記イ
ンクシートカートリッジDの各部の構成について具体的
に説明する。
(枠体) 本実施例に於ける枠体27は第一筐体27a,第二筐体27b
が超音波溶着されている。即ち、第4図に示すように第
一筐体27aと第二筐体27bとの連結部の溶着部27c1,27c2
を超音波溶着し、第一筐体27aと該筐体27aの略先端及び
側端に形成した溶着部27a1,27a4と、第二筐体27bの略先
端及び側端に形成した溶着部27b1,27b6とを超音波溶着
することによって構成している。
前記溶着部27a1,27b1及び27c1,27c2は全長にわたって
形成しても良く、インクシート幅方向へ所定の長さを持
って断続的に形成しても良い。
前記枠体27の成形材料としては、ポリプロピレン樹
脂、ABS樹脂等の樹脂を用いることが可能である。
前記枠体27に於いて、第一筐体27aの略中央には第4
図に示すように記録ヘッド3aを挿入するための窓27dが
形成されており、第二筐体27bの略中央にはプラテンロ
ーラ3bを挿入するための窓27eが形成されており、この
窓27eに連続してプラテンローラ3bの軸部3b1(第1図参
照)を逃げるために切欠27e1が形成されている。
また前記第一筐体27a及び第二筐体27bの両側面には、
夫々側板27a2,27b2が起立形成されており、溶着部27c1,
27c2側及び開放側は夫々1/4円の曲面が形成されてい
る。そして第一筐体27aの開放側曲面端部に形成された
溶着部27a1には嵌入孔27a3が穿孔され、第二筐体27bの
開放側曲面端部に形成された溶着部27b1には前記嵌入孔
27a3に嵌入する嵌入突起27b3が形成されている。更に第
二筐体27bの開放側曲面には、インクシートカートリッ
ジDを記録カバー9に装着した際に、該カバー9に設け
た後述するロックラッチと係合する係止突起27b4が形成
されている。
前記第二筐体27bの側板27b2の両側所定位置には、イ
ンクシートカートリッジDを記録カバー9に装着する際
のガイドとなるガイドピン27fが形成されている。
また前記側板27a2,27b2の所定位置には、供給リール2
5の両端部に装着した軸受28aを遊嵌するためのU溝27g1
と、巻取リール26の両端部に装着した軸受28bを遊嵌す
るためのU溝27g2が夫々形成されている。更に第一筐体
27a,第二筐体27bには夫々供給リール25のリールギヤ25c
及び巻取リール26のリールギヤ26cを露出するための開
口27h1,27h2が形成されている。
(供給リール及び巻取リール) 供給リール25及び巻取リール26は夫々インクシート2
を巻き付けるためのものであり、第4図に示すようにイ
ンクシート2の幅寸法と略同一の長さを有するリール軸
25a,26aの両端にフランジ25b1,25b2、26b1,26b2が設け
られ、一方のフランジ25b1,26b1にはリールギヤ25c,26c
が一体的に形成されている。
そして記録時には前記巻取リールギヤ26cに駆動力を
伝達し、巻取リール軸26aを回転させて該リール軸26aに
インクシート2を巻き付けることによって、該シート2
を記録シート1の搬送方向と逆方向(第1図の矢印b方
向)へ搬送するものである。
前記の如くインクシート2を記録シート1の搬送方向
と逆方向へ搬送巻き取りを行うと、インクシート2の搬
送時には該シート2に大きなテンションがかかる。従っ
て、巻取リール軸26aの強度が不足していると、該軸26a
が撓んでしまい、インクシート2に皺が発生したり、或
いは搬送ムラが発生して画像品位が低下してしまう。
このため本実施例では前記供給リール軸25aを紙製
(例えばクラフト紙)で構成しているのに対し、巻取リ
ール軸26aは材質強度のあるアルミニウム製の管で構成
している。尚、前記巻取リール軸26aは機械的強度の高
い材質、例えば鉄や真鍮で構成しても良いし、強度が低
い材質でも外径を大きくして例えば供給リール軸25aよ
り巻取リール軸26aの外径を大きくすることによって巻
取リール軸26aに強度をもたせるようにしても良い。
尚、本実施例では前記供給リール軸25aの外径D1を約2
2mmに設定し、巻取リール軸26aの外径D2も約22mmに設定
し、更に供給リール25aの肉厚t1を約5mm、巻取リール26
aの肉厚t2を約2mmに設定している。そして前記アルミ合
金製の巻取リール軸26aはブリネル硬度HB26〜150のもの
を使用している。前記構成により供給リール軸25a及び
巻取リール軸26aの曲げ剛性は、供給リール軸25aが曲げ
剛性EI2.1×107kgmm2であるのに対し、巻取リール軸26a
は曲げ剛性EI4.6×107kgmm2であり、供給リール軸25aに
比べて巻取リール軸26aが強度的に強くなっている。
前記曲げ剛性は供給リール軸25aはEI1×107kgmm2〜2.
5×107kgmm2程度の範囲で設定し、巻取リール軸26aはEI
3×107kgmm2〜5.5×107kgmm2程度の範囲で設定するのが
好ましい。このように巻取リール軸26aを強度的に強く
することにより、インクシート巻き取り時に大きな力が
かかったとしても撓んでしまうようなことがなく、巻き
取り時にインクシート2に皺が発生することはなく、ま
た記録に際し画像不良を生ずることがない。
(識別片) また第4図及び第5図に示すように前記第一筐体27a
の所定位置にはインクシートカートリッジDに装填した
インクシート2のサイズや記録シート1に対するインク
シート2の記録n値を識別させるために識別手段27iを
設けている。
本実施例では前記識別手段27iとして3個の識別片27i
1,27i2,27i3を設けている。前記識別片27i1,27i2,27i3
は合成樹脂製よりなる第一筐体27aの一部を切り欠くよ
うにして形成されており、必要に応じて個々に切り取れ
るように元部が第7図(a)に示すように肉薄に形成さ
れている。前記識別片27i1,27i2,27i3はインクシートカ
ートリッジDを記録系Aに装填したときに、記録カバー
9に取り付けたマイクロスイッチ29のアクチュエータを
押圧するものであり、所定の識別片が前記マイクロスイ
ッチ29をオンさせることによってインクシート2のサイ
ズ等を識別させるようにしている。
また前記の如く識別片の元部を肉薄に形成することに
よって各識別片27i1,27i2,27i3が弾性を有するようにな
っている。一般にマイクロスイッチ29のアクチュエータ
の動作量は数mmであり、これを確実に動作させるために
はこのアクチュエータに対して前記識別片27i1,27i2,27
i3がオーバーストロークしなければならない。この点、
本実施例の各識別片27i1,27i2,27i3は前記の如く弾性を
有するために、インクシートカートリッジDが記録カバ
ー9に装填された時、第7図(b)に示すように識別片
が弾性変形してマイクロスイッチ29のアクチュエータを
確実に押圧する。
本実施例では前記識別片27i1,27i2,27i3によってイン
クシートカートリッジDの有無、インクシート2のサイ
ズ及び記録n値の検出を行うが、その検出制御は後述す
る。
(インクシート弛み防止部材) 次にインクシート2の弛み防止については説明する。
第4図及び第8図に示すように第二筐体27bの供給リー
ル25が取り付けられる部分であってフランジ25b1の位置
する部分には弾性部材であるスポンジ30が貼られてい
る。このスポンジ30は供給リール25を装填したときに前
記フランジ25b1に接触し、供給リール25に回転負荷を付
与するものであり、記録カバー9の開閉時に供給リール
25が不用意に回転してインクシート2が弛むのを防止す
るものである。
前記フランジ25b1とスポンジ30との接触圧が大きい程
供給リール25の回転負荷が増大するが、この回転負荷は
記録時に於いて巻取リール26が駆動回転してインクシー
ト2を供給リール25から引き出すときに支障を与えない
程度の大きさに設定している。
尚、本実施例では記録時に於いてフランジ25b1の圧接
によりスポンジ30が約1〜1.5mm変形し、供給リール25
が回転するときに前記スポンジ30の摩擦によって約50〜
200g程度の回転負荷を受けるように構成している。
(記録シートのガイド部材) 前記第二筐体27bに形成したプラテンローラ用の窓27e
の縁部であって、記録シート搬送方向上流側には第1図
及び第6図に示すようにガイド部材31が取り付けられて
いる。このガイド部材31は後述するように記録時に於け
る記録シート1をガイドすると共に、前記記録シート1
がインクシートカートリッジD内に巻き込まれるのを防
止するためのものであり、本実施例では前記窓27eの縁
部に沿ってマイラシートを貼着することによって構成し
ている。
{インクシートカートリッジの組立} 次に前記インクシートカートリッジDを組立梱包する
場合について説明する。
第4図に示すようにインクシート2を巻き付けた供給
リール軸25a及び巻取リール軸26aの両端は、夫々リール
ギヤ25c,26c及びフランジ25b2,26b2の外方に突出して形
成されている。従って、前記リール軸25a,26aの両端に
夫々軸受28a,28bを取り付け、この軸受28a,28bを第二筐
体27bに形成したU溝27g1,27g2に遊嵌する。そして第一
筐体27aを第二筐体27bと対向させ、溶着部27a1,27b1
溶着部27a4,27b6を夫々超音波溶着することで、第5図
及び第6図に示すようにインクシート2を装填したイン
クシートカートリッジDを組み立てる。
(リールギヤ空転防止ストッパー) 前記インクシートカートリッジDを輸送、保管する際
に振動等によって供給リール25及び巻取リール26が空転
すると、インクシート2が弛んでしまう。そこで本実施
例では前記インクシート2の弛みを防止するために第8
図及び第9図に示すように供給リール25及び巻取リール
26の回転を規制する規制部材となるストッパー32を取り
付けている。
前記ストッパー32は合成樹脂製であって、供給リール
ギヤ25cと巻取リールギヤ26c間の距離より若干長く形成
され、弾性変形可能な係止部32aの両端部を、第一筐体2
7aの窓27d端部から露出した供給リールギヤ25cと巻取リ
ールギヤ26c間に噛み込ませることによって、両ギヤ25
c,26cが空転することを防止するものである。
また前記係止部32aの両端部近傍にはカギ状の垂下片3
2bが突設され、第8図に示すように係止部32aを両リー
ルギヤ25c,26c間に噛み込ませたときに垂下片32bの下端
が第二筐体27bに形成された突出部27b5に当接し、係止
部32aの上端が第一筐体27aの窓縁部27d1に当接する。こ
れによって係止部32aの両端部がリールギヤ25c,26cに弾
性的に噛み込み固定される。
また前記係止部32aの長手方向中央部には起立部32cが
突設され、この起立部32cの上端には肉薄部32dを介して
引抜きリング部32eが設けられている。従って、第8図
に示すように供給リールギヤ25c及び巻取リールギヤ26c
間に噛み込み係止されたストッパー32を取り外すときに
は、前記引抜きリング部32eを持って第8図の上方へ引
き抜くことにより、ストッパー32を容易に取り外すこと
が出来る。
尚、前記起立部32cには第8図に示すようにストッパ
ー32を取り付けた状態に於いて、第一筐体27aの深さ以
下に形成されており、肉薄部32dによって引抜きリング
部32eを折り畳んだ状態にあってはストッパー32が第一
筐体27aの上方に突出しないようになっている。
(梱包部材) 前記インクシートカートリッジDを輸送するときに
は、該カートリッジDの落下や振動時の衝撃を和らげる
ために、第10図に示す如き梱包部材33を用いて梱包する
ようにしている。
本実施例に於ける梱包部材33はインクシートカートリ
ッジDの側端部に装填し得るように発泡スチロールに凹
部を形成してなる。具体的には第10図乃至第12図に示す
ように、梱包部材33をインクシートカートリッジDの側
面に装填したときに枠体27の側板27a2,27b2に当接する
当接部33aが形成され、この当接部33aの中央に溶着部27
a4,27b6を逃げるための凹部33bが形成されている。更に
前記当接部33aの両側には軸受28a,28b及びガイドピン27
fを逃げるための凹部33cが形成されている。
従って、前記梱包部材33を装填し、これを第11図に示
すように外箱Eに収納した状態に於いては、第12図(第
11図のA−A断面図)に示すように衝撃に弱い溶着部27
a4,27b6、軸受28a,28b及びガイドピン27fは梱包部材33
から浮いた状態になっている。このためインクシートカ
ートリッジDが輸送時に落下等して衝撃を受けた場合で
も、梱包部材33が受けた衝撃は梱包部材33から前記軸受
28a,28b等に直接伝わらない。これにより軸受28a,28b等
の破損を効果的に防止することが出来るものである。
尚、前記梱包部材33をインクシートカートリッジDの
側面に装填する場合、前記ストッパー32の引抜きリング
部32eは肉薄部32dによって折り畳むことにより、第11図
に示すように梱包の邪魔にならないようになっている。
次に前記インクシートカートリッジDを記録系Aへ装
填するための構成について説明する。
(記録カバー) 第1図及び第2図に示すように装置本体6には、イン
クシートカートリッジDの装填部となる記録カバー9が
開閉可能に取り付けられている。
従来のファクシミリ装置に於いては装置本体6に対す
る記録カバー9の回動中心は、操作パネルCの下方に設
けられている。このため、記録カバー9を開放する際に
該カバー9の上面に設けた原稿載置台の端部と操作パネ
ルCを原稿載置台よりも離隔した位置に設けており、従
って装置全体の長さが長くなっていた。
これに対して本実施例では装置本体6に対する記録カ
バー9の回動中心を、操作パネルCの側方であって、且
つ記録カバー9の上面に形成した原稿載置台9a側の端部
に位置させている。そして記録カバー9の上面を原稿載
置台9aとして構成しており、更には前記原稿載置第9aは
原稿10を載置する水平部9a1と、これに連続して読取系
Bへ向かって下向き傾斜をもった傾斜部9a2を形成し、
且つ前記水平部9a1が操作パネルCの上面と略等しい高
さとなるように構成している。
尚、前記傾斜部9a2には原稿10をガイドするスライダ
ー9cが設けられており、該スライダー9cは原稿10のサイ
ズに合わせてスライド可能になっている。
前記記録カバー9の読取系B側の端部、即ち原稿載置
台9aの傾斜部9a2の端部には、第13図乃び第14図に示す
ように両側部に回動軸8を有する軸部材9bが設けられて
いる。この軸部材9bは記録カバー9の原稿載置台9a側に
突出し、回動軸8を操作パネルCの側方に位置させるよ
うに構成されている。
また装置本体6は両側壁6a,6bで囲われ、且つ記録系
Aと読取系Bとの間に仕切壁6cが設けられており、前記
仕切壁6c側の端部には一対のブラケット6dが対向して形
成されている。このブラケット6dは装置本体6に対して
記録カバー9を回動可能に取り付ける支持部となるもの
である。このため第15図(a),(b)に示すように前
記ブラケット6dには記録カバー9に設けた回動軸8を嵌
挿するための軸孔6d1が形成されている。この軸孔6d1
丸孔で形成しても良いが、本実施例では記録カバー9を
装置本体6に対して前後方向に移動し得る長孔として形
成している。前記軸孔6d1に記録カバー9の回動軸8を
嵌合することによって、装置本体6に記録カバー9を開
閉可能に取り付けるものである。
前記の如く装置本体6に対する記録カバー9の回動中
心を、操作パネルCの側方であって、且つ原稿載置台9a
側の端部に位置させることによって、記録カバー9を開
放する際に、操作パネルCの端部と原稿載置台9aの端部
が干渉しなくなる。従って、操作パネルCを原稿載置台
9a側に接近させて配置することが可能となり、装置全体
の長さを短く構成することが出来る。
(カバーステー) 前記記録カバー9を閉鎖する際に回動軸8には、記録
カバー9の重心に作用する重量と、回動軸8と重心まで
の水平距離とに応じた回動トルクが作用する。従って、
記録カバー9を開放状態から自由落下させた場合には、
該カバー9が閉鎖する際に前記回動トルクの作用によっ
て衝撃を発生するおそれがある。このため従来の記録装
置では記録カバーの回動軸に捩じりコイルバネを取り付
け、このバネによって制動力を発生させるようにしてい
る。しかし、前記回動軸は通常記録カバーの端部に設け
られるため、該回動軸と記録カバーの重心との距離が長
くなり、従って前記捩じりコイルバネのバネ力を高くす
る必要があった。
そこで本実施例では第16図(a),(b)に示す如く
記録カバー9の開放姿勢を維持するためのカバーステー
34を取り付け、このカバーステー34の回動軸に捩じりコ
イルバネを取り付けて前記制動力を発生させるようにし
ている。
即ち、第16図(a),(b)及び第17図に示すよう
に、装置本体6の一方の側壁6bにカバーステー34が回動
可能に装着されており、記録カバー9にピン35が設けら
れている。そして前記カバーステー34は側壁6bに設けた
取付部36に取り付けられている。前記取付部36の位置
は、装置本体6と記録カバー9の回動中心である回動軸
8よりも記録カバー9の重心位置G(第18図参照)に接
近して設けられている。またピン35は記録カバー9の重
心位置近傍に設けられている。
前記カバーステー34は、溝34aを形成した板部34bと、
捩じりコイルバネ37を装着するための軸部34cとによっ
て構成されている。前記溝34aは第17図に示すように軸
部34cの近傍が弧状溝34a1が形成され、該弧状溝34a1
連続して略直線的な直線状溝34a2が形成されている。そ
して記録カバー9に設けたピン35が溝34aに嵌合し、記
録カバー9の回動力がピン35を介してカバーステー34に
伝達される。尚、溝34a2の端部に形成した突起34a3は、
ピン35と係合して記録カバー9の開放状態を保持するた
めのものである。
前記軸部34cは軸方向に貫通して貫通孔34dが形成され
ている。前記貫通孔34dを介してカバーステー34を取付
部36に設けた軸36aに嵌合することによって、該ステー3
4は軸36aを中心にして回動可能に装置本体6に取り付け
られる。
前記軸部34cの外周には抜じりコイルバネ37が取り付
けられている。このネジコイルバネ37の一方の腕37a
は、第17図に示すように取付部36に形成した溝36bに嵌
挿され、他方の腕37bは自由端となっている。そして捩
じりコイルバネ37は、カバーステー34が記録カバー9の
閉鎖方向に回転する際に締まり勝手となり、記録カバー
11の開放方向に回転する際に緩み勝手となるように軸部
34cに装着されている。また捩じりコイルバネ37の内径
は、軸部34cの外径と略等しいか、或いは僅かに小さく
形成されている。従って、捩じりコイルバネ37と軸部34
cとの間には常に摩擦負荷が作用している。前記の如く
構成したカバーステー34を取り付けることによって、記
録カバー9を閉鎖する際に捩じりコイルバネ37によって
制動力を発生させることが可能である。
即ち、第16図(a)に示す記録カバー9の開放状態か
ら第16図(b)に示す記録カバー9の閉鎖状態に移行す
る間(記録カバー9を等角速度運動で開放状態から閉鎖
状態に移行する間)で、第18図(a)に示すようにカバ
ーステー34の直線状溝34a2とピン35とが係合する。この
とき記録カバー9の回動に伴いカバーステー34が回動す
るが、この回動角度は溝34a2が直線状であるために大き
くはない。そして記録カバー9の回動が進行し、ピン35
が第18図(b)に示すように弧状溝34a1と係合すると、
カバーステー34の回動角度が大きくなる。従って、捩じ
りコイルバネ37と軸部34cとの摩擦負荷が大きくなり、
該バネ37が締まり勝手となることにより、カバーステー
34に制動力が作用する。このときカバーステー34の軸部
34cに作用する回動トルクは記録カバー9の回動軸8に
作用する回動トルクよりも小さな値となり、このため抜
じりコイルバネ37の剛性を小さくすることが可能とな
る。
(ガイドシャフトとインクシートカートリッジとの関
係) 前記記録カバー9へインクシートカートリッジDを装
填するが、次にその取り付け構成を説明する。
第13図及び第14図に示すように記録カバー9の所定位
置にはインクシートカートリッジDのガイドピン27fを
係止するカギ状溝9d1を設けた係止部9dが形成され、且
つ軸受28a,28bを位置決めするための軸受溝9e1,9e2及び
9f1,9f2が形成されている。尚、第14図に示すように前
記軸受溝9e1,9f1は記録カバー9を貫通したU溝として
形成され、軸受溝9e2,9f2は軸方向の端部が閉塞された
U溝として形成されている。
また前記記録カバー9には記録シート1の搬送方向を
変向する変向部材であるガイドシャフト24の両端に取り
付けたL字状アーム24aが、第19図(a),(b)に示
すように軸24bを介して回動可能に取り付けられてい
る。このアーム24aは第19図(a)に示すように記録カ
バー9を開いた状態に於いては前記係止部9dの端部に形
成されたストッパー部9d2に当接し、回転が規制される
如く構成されている。
従って、前記インクシートカートリッジDを記録カバ
ー9に装填する際にはカートリッジDを前記ガイドシャ
フト24上に乗せ、該シャフト24に沿わせて挿入すると、
第19図(a)に示す如くカートリッジDのガイドピン27
fが記録カバー9のカギ状係止溝9d1に入り込む。次に前
記係止溝9d1に係止したガイドピン27fを中心にしてイン
クシートカートリッジDを矢印c方向へ回転させると、
第19図(b)に示すようにインクシートカートリッジD
の端部に形成された係止突起27b4が記録カバー9の回動
端部に設けられたラッチ手段38にロックされる。尚、前
記インクシートカートリッジDを第19図(a)の矢印c
方向へ回転すると、第二筐体27bの側板27b2(第4図参
照)に突設した係止ピン27b7がL字アーム24aに係止
し、該アーム24aもインクシートカートリッジDと一体
となって矢印c方向へ回転する。このため例えば記録シ
ート1を交換する際に記録カバー9を開放したとき、ガ
イドシャフト24が邪魔になることはない。
また前記記録カバー9はインクシートカートリッジD
を取り外す場合は、前記と逆にラッチ手段38をロック解
除する。尚、前記ロックラッチ38は後述するようにイン
クシートカートリッジDを該ラッチ38に押し付けるとロ
ックし、再度押し付けるとロック解除するものであり、
ロック及びロック解除が片手で容易になし得る。前記ロ
ック解除したインクシートカートリッジDをガイドピン
27fを中心にして回転し、所定位置まで回転すると第19
図(a)に示すようにL字アーム24aがストッパー部9d2
に当接して停止する。このため不用意にインクシートカ
ートリッジDから手を離した場合でも、記録カバー9の
天面とガイドシャフト24との間に装填されているインク
シートカートリッジDは前記ガイドシャフト24によって
支持されるために記録カバー9から落下することがな
い。そして前記第19図(a)の状態からインクシートカ
ートリッジDをガイドシャフト24に沿って引き抜くこと
により、容易に取り外すことが出来る。
前記の如くインクシートカートリッジDの装填する場
合及び取り外す場合の何れもガイドシャフト24に沿って
スライドさせ、且つカギ状係止溝9d1に係止したガイド
ピン27fを中心にして回動させるだけで良いために、カ
ートリッジDの装填及び取り外しを片手で容易に行うこ
とが出来る。
(ラッチ手段) 前記ラッチ手段38は第20図に示すようにフック部材38
aと、ケース部材38b及び係止片38cとからなる。
前記フック部材38aはスライド部38a1の先端に肉薄部
を介してフック部38a2が回動可能に取り付けられてい
る。このフック部38a2は第一係止部38a3と、これよりも
長い第二係止部38a4とが背板部38a5介して断面コ字状に
形成され、該フック部38a2がコイルスプリング38a6によ
って第20図の矢印d方向へ付勢されるように構成されて
いる。また前記スライド部38a1の所定位置には係止突起
38a7及びスライド溝38a8が設けられている。
前記スライド溝38a8には係止片38cのスライド突起38c
1が嵌入し、該係止片38cが前記スライド溝38a8に沿って
スライド可能に取り付けられ、この状態で前記スライド
部38a1がケース部材38bに挿入され、前記係止突起38a7
がケース部材38bに設けられた長孔38b1に強制嵌入され
て脱落不能状態となる。
従って、前記フック部材38aは係止突起38a7が長孔38b
1に係止した範囲でスライド可能であり、且つこのとき
コイルスプリング38a6によって常に第20図の矢印d方向
へ付勢されている。そして前記フック部材38aをコイル
スプリング38a6の押圧力に抗して1プッシュすると係止
片38cがケース部材38b内に突設された係止突起38b2と係
止してロックし、再度1プッシュするとロック解除する
如く構成されている。
ここで前記ロック及びロック解除させるための構成に
ついて説明する。前記係止片38cには第20図及び第21図
に示すようにガイド凸部38c2,38c3が形成され、且つ係
止凸部38c4が形成され、更にはガイド凹部38c5,38c6
形成されている。そしてフック部材38aに取り付けられ
た係止片38cはコイルスプリング38c6によって第21図の
矢印e方向へ常に付勢されている。
前記状態でフック部材38aを押圧すると第21図(a)
の状態にある係止突起38b2と係止片38cとの関係は、第2
1図(b),(c)に示すようにガイド凸部38c2、係止
凸部38c4及びガイド凹部38c6に沿って変位する。そして
第21図(c)の状態でフック部材38aの押圧を解除する
と、係止片38cがガイド凹部38c6に沿って変位し、第21
図(d)に示すように係止突起38b2が係止凸部38c4に係
止する。即ち、1プッシュでロック状態となる。
次に前記第21図(d)の状態から、再度フック部材38
aを押圧すると、第21図(e),(f)に示すように係
止突起38b2と係止片38cとの関係は、ガイド凸部38c3
沿って変位し、第21図(f)の状態で押圧を解除すると
第21図(g)の如くガイド凸部38c2に沿って変位して第
21図(a)の状態に戻る。即ち、1プッシュでロック解
除状態となる。
従って、第19図(a)に示すようにインクシートカー
トリッジDをカイドピン27fを中心にして矢印c方向へ
回転させると、カートリッジDの係止突起27b4がラッチ
手段38の第一係止部38a3をかわして第二係止部38a4に当
接し、ロック部材38aをケース部材38bへ押圧し、第19図
(b)に示すようにラッチ手段38をロック状態とする。
これによってインクシートカートリッジDは記録カバー
9に装填される。このラッチ手段38はロック状態に於い
て約1kg程度の保持力を有しており、第19図(b)の状
態に於いてインクシートカートリッジD(本実施例に於
けるインクシートカートリッジDの重量は約0.8kg程
度)を確実に保持することが出来る。
また前記インクシートカートリッジDを再度記録カバ
ー9方向へ押圧すると、ラッチ手段38がロック解除さ
れ、第19図(a)に示すようにインクシートカートリッ
ジDを記録カバー9から取り外し可能となるものであ
る。
前記ラッチ手段38を用いることにより、インクシート
カートリッジD1の1箇所に係止突起27b4を設ければロッ
ク出来、該カートリッジDのデザイン自由度を増すこと
が出来、更にはロック及びロック解除操作も片手で容易
になし得る。また前記ラッチ手段38はロック及びロック
解除に際して1プッシュするとクリック感が得られ、ロ
ック及びロック解除したことを容易に知り得るものであ
る。
(インクシートカートリッジのがたつき) インクシートカートリッジDは記録カバー9に装填
し、ラッチ手段38をロック状態にした場合に、軸受28a,
28bが第13図及び第14図に示す夫々の軸受溝9e1,9e2、9f
1,9f2に嵌合して位置決めされる。また前記インクシー
トカートリッジDを装填した記録したカバー9を閉じる
と、第1図に示すように記録カバー9に取り付けられた
記録ヘッド3aが窓27dからカートリッジD内部に入り込
み、装置本体6に取り付けられたプラテンローラ3bが窓
27eから入り込み、更にはリールギヤ25c,26cが装置本体
6に設けられた駆動伝達ギヤと噛合する。従って、記録
ヘッド3aやプラテンローラ3bに対する窓27d,27eの位置
や、駆動伝達ギヤに対するリールギヤ25c,26cの位置が
正確でないと、インクシートカートリッジDの装填が確
実に行えない。
そのためには記録カバー9に対するインクシートカー
トリッジDの装填寸法を厳密にする必要があるが、本実
施例では記録カバー9に対してインクシートカートリッ
ジDが多少のガタツキをもつように構成している。
即ち、第19図(b)に示すようにインクシートカート
リッジDを記録カバー9に装填し、ラッチ手段38をロッ
クした状態に於いて、係止突起27b4と第二係止部38a4
の間に隙間δを有し、係止突起27b4と背板部38a5との
間に隙間δを有するように構成されている。従って、
前記隙間δ1の分だけインクシートカートリッジD
は記録カバー9に対してガタツキを有することとなる。
前記隙間δは0.2mm〜0.5mm程度に設定するのが好まし
く、隙間δは0.5mm〜1.5mm程度に設定するのが好まし
い。尚、本実施例では前記隙間δ=0.2mmに設定し、
隙間δ=1mmに設定している。
前記の如く記録カバー9に対してインクシートカート
リッジDにガタツキを設けることにより、充填寸法に多
少の誤差があったとしても、その寸法誤差は前記ガタツ
キによって吸収され、装置本体6や記録カバー9に対し
てインクシートカートリッジDを確実に装填することが
出来るものである。従って、前記装填寸法にある程度の
自由度をもたせることが出来る。
(記録カバーの固定) 前記の如くインクシートカートリッジDを装填した記
録カバー9を閉鎖すると、該カバー9が装置本体6に対
して固定され、装置前後方向に移動することのないよう
に構成している。
即ち、本実施例の記録系Aはマルチプリント方式を用
いており、記録シート1とインクシート2とを逆方向に
搬送して記録を行うようにしている。従って、正常な熱
転写記録が行われているときは溶融インクが記録シート
2に転写されるが、何らかの事情により記録シート1と
インクシート2が重合した状態で溶融インクが固化した
場合には、大きな貼り付き力が発生し、これにより記録
カバー9が記録シート1の搬送方向に移動するおそれが
ある。
そこで本実施例では第13図及び第14図に示すように、
装置本体6の側壁6a,6bであって、記録シート1の搬送
方向下流側に軸6eを夫々設けている。前記軸6eはプラテ
ンローラ3bの軸方向に対して所定の平行度をもって配設
されている。一方、記録カバー9の両側には前記軸6eと
対向した位置に一対の係止部材9gが固着されている。こ
の係止部材9gは、前記軸6eと係合するU溝9g1を有する
フォーク状に形成されており、U溝9g1の内径寸法は軸
6の外径寸法に対し、所定の嵌め合い公差をもって形成
されている。前記一対のU溝9g1の中心を結ぶ線は、イ
ンクシート2の供給リール25及び巻取リール26と平行に
配設されている。そして装置本体6に対し、記録カバー
9を閉鎖する際に、前記軸6eに係止部材9gを係合させる
ことによって記録カバー9を装置本体6に対して正確に
位置決めすると共に、該カバー9の前後方向に対する移
動を防止している。
また前記記録カバー9に形成した軸受溝9e1,9e2、9
f1,9f2と対向する装置本体6の側壁6a,6bには、第13図
及び第14図に示すように支持部材6fが設けられている。
前記支持部材6fは、各リール25,26の両端に嵌合した軸
受28a,28bと当接し、該軸受28a,28bを前後軸受溝9e1,9e
2、9f1,9f2側に付勢することによって、各リール25,26
の記録カバー9に対する位置を保持させるものである。
また前記支持部材6fは、第14図に示すように側壁6a,6b
に固着されたケース6f1と、一端がケース6f1内に収納さ
れ、他端に軸受28a,28bとの当接面を有する支持片6f
2と、ケース6f1内に収納されたバネとによって構成され
ている。
従って、記録カバー9を図示しないフック部材を係止
して閉鎖すると、軸受28a,28bが支持部材6fの支持片6f2
によって支持されると共に、軸受溝9e1,9e2、9f1,9f2
に付勢され、各リール25,26は夫々記録カバー9に対し
て位置決め固定される。
{記録構成} 前記の如くしてインクシートカートリッジDを装填
し、記録手段3によって熱転写記録を行うものである。
(記録手段) 次に記録手段3について説明する。記録ヘッド3aは通
電により発熱する複数の発熱素子を一列に配列したサー
マルヘッドであり、第1図に示すように記録カバー9に
設けたヘッド支持部3cに揺動可能に取り付けられてい
る。また記録ヘッド3aは、該ヘッド3aと記録カバー9と
の間に配設されたバネ3dによってプラテンローラ3b側に
付勢されている。そしてこの付勢力によって、重合した
記録シート1とインクシート2とをプラテンローラ3b側
に圧接している。
また第13図及び第14図に示ように記録ヘッド3aの長手
方向両側にフォーク部材3eが設けられている。このフォ
ーク部材3eは、記録カバー9にインクカートリッジDを
装着する際に、プラテンローラ3bの軸部3b1が係合して
プラテンローラ3bに対する記録ヘッド3aの位置を設定す
るための位置決め機能を有するものである。
プラテンローラ3bは記録シート1の幅寸法に応じたロ
ーラ部3b2が形成され、このローラ部3b2の両側に軸部3b
1が形成されている。
前記プラテンローラ3bは第13図に示すステッピングモ
ーターよりなるプラテンモーター39の駆動によって駆動
される。このモーター39は、装置本体6の側壁6aに取り
付けられ、この回転力はギヤ40a,40b,40cを介してプラ
テンローラ3bに伝達される。そして記録シート1に対す
る記録に際しては、プラテンローラ3bを第1図の矢印f
方向に回転させて記録シート1を矢印a方向に搬送し、
この記録シート1がカッター4によって切断された後
は、プラテンローラ3bを矢印f方向とは反対方向に回転
させて記録シート1を矢印aとは反対方向に戻して待機
状態にするものである。
(巻取リール駆動機構) 記録に際しては前記プラテンローラ3bによって記録シ
ート1を搬送すると同時に、インクシート2を巻取リー
ル26に巻き取りながら記録を行う。本実施例では前記巻
取りリール26を、第13図及び第14図に示すように記録カ
バー9に設けた駆動機構41によって回転させ、インクシ
ート2を巻取リール26に巻き取る如く構成している。
従来のワンタイムインクシートを用いる記録装置に於
いては巻取リールの駆動機構は装置本体側に設けている
のが一般的であり、その構成は駆動力伝達ギヤを振子ギ
ヤとして構成することによって巻取リールのリールギヤ
と容易に噛合させ、且つ駆動機構に滑りクラッチを配設
してモーターの回転を伝達するように構成するのが一般
的である。このため、インクシートに作用する張力が大
きくなった場合、振子ギヤの噛合部で歯飛びが生じた
り、或いは滑りクラッチに於いて滑りが生ずるおそれが
ある。即ち、駆動機構を構成する駆動モーターの回転が
確実に巻取リールに伝達されないおそれがある。
これに対してマルチプリント記録方式を採用した場
合、インク層内に於いてインクを剪断しつつ画像を形成
するため、インクシート2の搬送はインクシート2と記
録ヘッド3との摩擦力と、インクの剪断力とを加えた力
が必要となる。このためインクシート2に対する搬送力
は従来のワンタイムインクシートを用いた場合の搬送力
と比較して大きな力が必要となる。
またマルチプリンタ記録方式にあっては、記録シート
1に1ライン分の画像を形成する毎にインクシート2を
1/nライン分だけ確実に搬送することが必要であり、前
記搬送を確実に行うことによって記録画像の品質を高め
ることが可能となる。
前記条件を満足させるために、本実施例では巻取リー
ル駆動機構41を記録カバー9に設け、該カバー9に装填
されるインクシートカートリッジDの巻取リールギヤ26
cに駆動力を確実に伝達するものである。
その構成は第22図に示すように、記録カバー9の側面
(本実施例では右側面)にブラケット41aを固着し、該
ブラケット41aにステッピングモーターよりなるインク
シートモーター41bを固着している。このモーター41bの
軸にモーターギヤ41cが取り付けら、ブラケット41aには
第一減速ギヤ41b、第二減速ギヤ41e及び駆動力伝達ギヤ
41gと一体的に形成された第三減速ギヤ41fが夫々回転可
能に、且つ各ギヤ間に於ける所定の軸間距離を保持して
取り付けられている。従って、インクシートモーター41
bの回転はモーターギヤ41cから減速41d,41e,41fを介し
て減速され、巻取リール26のリールギヤ26cと噛合する
駆動力伝達ギヤ41gに確実に伝達される。
従って、前記巻取リール駆動機構41の駆動によってイ
ンクシート2を所定の搬送速度をもって確実に搬送する
ことが可能となるものである。
(バックテンション付与機構) 前記駆動機構41によって巻取リール26が回転してイン
クシート2が供給リール25が引き出されると共に、巻取
リール26に巻き取られるが、このとき供給リール25から
引き出されるインクシート2にバックテンション付与機
構によって一定のバックテンションが付与される如く構
成されている。
前記バックテンション付与機構42は第13図及び第14図
に示すように、装置本体6の側壁6aに回動支点42aを中
心として回動可能に構成した回動板42bと、前記回動板4
2bに固着されると共に、張力伝達ギヤ42cと連結された
滑りクラッチ42dと、回動板42bを上方に付勢する引張バ
ネ42eとによって構成されている。
前記の如く構成したバックテンション付与機構42に於
いて、インクシートカートリッジDを装填した記録カバ
ー9が閉鎖されると、供給リール25のリールギヤ25cと
張力伝達ギヤ42cとが噛合する。そして供給リール25に
巻き付けられたインクシート2が引き出されると、該リ
ール25は滑りクラッチ42dの回転負荷を受けながら回転
し、引き出されるインクシート2をバックテンションを
付与するものである。
(リールギヤの推力) 前記の如くインクシートモーター41bが駆動すると、
インクシート2はバックテンションを受けながら巻取リ
ール26に巻き取られるが、このとき供給リール25及び巻
取リール26には軸方向に一定の推力が作用する如く構成
されている。
一般に一つの操作によって複数方向の位置決めを行う
場合には操作の熟練が要求されるが、記録装置の如き事
務機では操作の熟練を要求することは困難である。この
ための従来の記録装置では、巻取リール及び供給リール
の記録カバーに対する装填を容易にする目的で各リール
の軸方向に多少の余裕、即ちガタを設けている。しか
し、各リールが有するガタのために、画像形成中に搬送
されるインクシートに斜行が発生し、これによりジャム
を発生するおそれがあり、またこのガタを防止するため
に供給リール、巻取リールに側圧を与えるバネ手段が必
要となって部品点数が増加していた。
本実施例では装填部としての記録カバー9にインクシ
ートカートリッジDを装填し、該カバー9を閉鎖するこ
とによって、各リール25,26の前後方向の位置及び上下
方向の位置を軸受溝9e1,9e2、9f1,9ff及び支持部材6fに
よって設定すると共に、各リール25,26に軸方向の推力
を作用させることによって、各リール25,26の左右方向
の位置を設定するように構成し、各リール25,26の左右
方向への位置ブレを防止している。
その構成を説明すると、前記の如く記録カバー9を閉
鎖するとインクシートカートリッジDの供給リール25の
リールギヤ25cはバックテンション付与機構42の張力伝
達ギヤ42cと噛合し、巻取リール26のリールギヤ26cは駆
動機構41の駆動力伝達ギヤ41gと噛合する。
前記各リール25,26のリールギヤ25c,26cを、ヘリカル
ギヤによって構成し、また前記リールギヤ25c,26cと噛
合する張力伝達ギヤ42c及び駆動伝達ギヤ41gも同様にヘ
リカルギヤによって構成している。
巻取リール26を例にとると、第23図に示すようにリー
ルギヤ26cと記録カバー9側の駆動力伝達ギヤ41gとを噛
合させ、駆動力伝達ギヤ41gに回転力を作用させること
によって、巻取リール26に第23図の矢印g方向への推力
を発生させるようにしている。
また供給リール25のリールギヤ25cと、これに噛合す
る張力伝達ギヤ42cとの関係も同様に、インクシート2
の引き出しによって供給リール25が回転すると、その回
転力が張力伝達ギヤ42cに作用する際に巻取りリール26
と同方向の推力を発生させるようにしている。
このため、インクシート2の搬送中は前記各リール2
5,26が記録カバー9に形成した軸受溝9e2,9f2方向に常
に付勢され、各リール25,26がインクシート2の搬送中
に軸方向にブレないようになっている。
(カートリッジ及びn値の識別) 前記構成のインクシートカートリッジDを装填して記
録を行う場合、本実施例にあっては記録に先立って装填
したインクシートカートリッジDの有無、インクシート
2のサイズ及び記録n値を判別するように構成してい
る。
そのために第13図及び第14図に示すように、記録カバ
ー9であって、インクシートカートリッジDを装填した
ときの識別片27i1,27i2,27i3の対向位置にカートリッジ
の有無やインクシート2の種類等の検出手段となるマイ
クロスイッチ29を取り付けている。このマイクロスイッ
チ29は第24図に示すようにインクシートカートリッジD
の各識別片27i1,27i2,27i3に当接する3個のアクチュエ
ータを有しており、インクシートカートリッジDを装填
したときに識別片27i1が第一スイッチ29aを押圧し、識
別片27i2が第二スイッチ29bを押圧し、識別片27i3が第
三スイッチ29cを押圧し、前記押圧によって各スイッチ
がオンする如く構成されている。
本実施例の装置にあっては、前記第一スイッチ29aは
インクシートカートリッジDの有無を検出し、第二スイ
ッチ29bはカートリッジD内に収納されたインクシート
2のサイズがB4サイズであるかA4サイズ及びレターサイ
ズであるかを検出し、第三スイッチ29cが記録n値を検
出するようになっている。従って、各識別片27i1,27i2,
27i3をインクシートサイズや記録n値に応じて適宜切り
取り、そのインクシートカートリッジDを記録カバー9
に装填すると、各スイッチ29a,29b,29cが選択的にオン
してインクシートのサイズ等を検出するものである。
ここで前記スイッチ29による検出動作を説明する。
第25図の記録系A及び前記スイッチ29を中心とした装
置の制御系のブロック図であり、図に於いて43は制御部
であって、CPU43a、ROM43b、RAM43cからなる。
CPU43aは中央演算装置であり、操作パネルCが後述の
ROM43bからプログラムや各種データを読み出し、必要な
演算や判断を行い、各種制御を行うものである。
ROM43bは読み出し専用メモリーであり、CPU43aが動作
するための各種プログラムや文字コード、ドットパター
ン記録等に必要な各種データを格納している。
RAM43cはランダムアクセスメモリーであり、前記CPU4
3aが命令中のデータや演算結果を一時貯えておくワーキ
ングエリア、操作パネルCから入力された各種データを
格納しておくバッファエリア、文書等を保存しておくテ
キストエリア等からなっている。
前記制御部43はインターフェース44を介して読取系B
から伝送された画信号や操作パネルCからの指示信号等
を入力し、またマイクロスイッチ29からの検出信号を入
力する。そして前記制御部43は前記入力信号に応じてプ
ラテンモーター39やインクシートモーター41bを駆動す
るためのモータードライバー45,46に駆動信号を出力
し、また記録ヘッド3aを駆動するためのヘッドドライバ
ー47に駆動信号を出力する如く構成している。
前記制御部43からの信号により記録に際してインクシ
ート2のサイズや記録n値を検出して記録制御を行う手
順は第26図のフローチャートに示すプログラムに従って
行われる。
即ち、第26図に於いてインクシートカートリッジDを
装填して記録を実行させると、先ずステップS1に於いて
マイクロスイッチ29の第一スイッチ29aがオンしている
か否かを判別し、オンしていないときはインクシートカ
ートリッジDが装填されていないとしてステップS2へ進
んで操作パネルC上に設けられた液晶表示部へ『カート
リッジ点検』等のエラー表示を行う。
前記ステップS1で第一スイッチ29aがオンしている
と、ステップS2へ移行して第二スイッチ29bがオンして
いるか否かを判別する。この第二スイッチ29bがオンし
ているときはステップS4へ移行してインクシートカート
リッジD内のインクシート2がB4サイズと判別して液晶
表示部へ『B4』と表示し、第二スイッチ29bがオフして
いるときはステップS5へ移行して前記インクシート2が
A4サイズ若しくはレターサイズであると判別し、液晶表
示部へ『A4/レター』と表示する。
次にステップS6に於いて第三スイッチ29cがオンして
いるか否かを判別する。この第三スイッチ29cがオンし
ている場合にはステップS7へ移行して記録n値をn=5
(インクシートモーター41bの1ライン当たりのステッ
プ数=2)に設定し、前記第三スイッチ29cがオンして
いない場合にはステップS8へ移行して記録n値をn=10
(インクシートモーター41bの1ライン当たりのステッ
プ数=1)に設定する。
次にステップS9に移行して1ライン分の記録データを
記録ヘッド3aに出力し、この記録データの転送が終了す
ると、ステップS10でラッチ信号を出力してヘッドドラ
イバー47のラッチ回路に1ライン分の記録データを格納
する。
そしてステップS11でインクシートモーター41bを駆動
し、インクシート2を1/nライン分第1図の矢印b方向
へ搬送する。更にステップS12でプラテンモーター39を
駆動して記録シート1を第1図の矢印a方向へ1ライン
分搬送する。尚、前記1ライン分は記録ヘッド3aにより
記録される1ドットの長さに相当する長さである。
次にステップS13へ移行して記録ヘッド3aの発熱素子
の各ブロックに通電する(記録ヘッド3aの発熱は発熱素
子ラインを数ブロックに分割し、各ブロック毎に行うも
のである)。尚、前記通電は記録n値に応じてヒート制
御(通電パルス幅制御)を行う。そしてステップS14で
記録ヘッド3aの発熱素子ラインの全てのブロックに通電
されたか否かを判別し、1ラインの記録が終了していな
い場合にはステップS13へ戻り、1ラインの記録が終了
した場合にはステップS15へ移行して1ページ分の記録
が終了したか否かを判別する。1ページ分の記録が終了
していないときは、ステップS16へ移行して次ラインの
記録データを記録ヘッド3aに転送し、ステップS10へ戻
る。
前記ステップS15で1ページ分の記録が終了している
ときはステップS17へ移行し、プラテンモーター39を所
定量駆動して記録シート1の画像後端がカッター4の位
置へ至るように搬送し、ステップS18で前記カッター4
を動作さけて記録シート1を切断する。そしてステップ
S19に於いてプラテンモーター39を逆転駆動して装置内
の記録シート先端を記録ヘッド3aとプラテンローラー3b
との押圧位置まで戻して次ページ記録を待機する。
前記の如く記録に際して装填したインクシートカート
リッジD内のインクシート2な最適な記録n値等をマイ
クロスイッチ29で識別し、インクシート2の搬送や記録
ヘッド3aの発熱制御を自動的に行わせることにより、オ
ペレータがモード設定を行わなくても最適な記録画像を
得ることが出来るものである。
(記録シートの巻き込み防止) 前記の如くして所定画像が記録された記録シート1は
カッター4によって画像後端から切断され、切断された
記録シート1は排出ローラ対5a,5bによって装置外へ排
出される。一方、装置内の記録シートは次ページ記録に
際して先端余白を無くすために、プラテンモーター39を
逆転駆動して記録シート1の先端を前記カッター4位置
から記録ヘッド3aとプラテンローラ3bとのニップ位置ま
で送り戻す。このときプラテンローラ3bの後部に於いて
プラテンローラ3bとカートリッジDの窓27eの縁部との
間隙が大きいと、記録シート1がカートリッジDの中に
折れながら入り込んでしまい、該シート1に折れぐせが
つき、次の記録を行うときにジャム等を起こすことが考
えられる。
この点、本実施例に於けるインクシートカートリッジ
Dは第1図に示す如くカートリッジDに記録シート1の
ガイド部材31を貼ってあるために、前記プラテンローラ
3bと窓27eの縁部との間隙が小さい。従って、前記記録
シート1の逆送に際してもカートリッジDの中に入り込
むことがなく、従って折れぐせが付くこともない。
尚、前記ガイド部材31はインクシート2が巻取リール
26に略巻き取られ、第27図に示すように巻き取り完了直
前状態となってもガイド部材31がインクシート2に触ら
ないように構成されている。もっともこれは記録カバー
9が装置本体6に対して閉鎖状態で、しかもインクシー
ト2にテンションがかかっている状態であって、その他
の状態ではガイド部材31がインクシート2に接触しても
かまわない。
また本実施例では前記ガイド部材31は第二筐体27bに
マイラシートを貼着して構成したが、このガイド部材31
は枠体27の一部で構成しても良い。しかしインクシート
2と接触したときに該シート2を傷つけないためにマイ
ラシートやポリエステル等の弾性体で構成することが好
ましい。
(記録シート有無センサーの反射部) この装置は前記記録の実行中に記録シート1が無くな
るとこれを検出して液晶表示部にその旨を表示する如く
構成している。そのため第1図に示すように記録シート
1の搬送経路であって、ガイドシャフト24とプラテンロ
ーラ3bの間に記録シート有無センサー48を設けている。
本実施例では前記記録シート有無センサー48を反射型
の光センサーで構成してなり、該センサー48の発光素子
からの光が第二筐体27bに形成した窓27eの縁部斜面27e2
と、装置本体6に形成した斜面6gその間を通る記録シー
ト1で反射し、受光素子に至るように構成されている。
即ち、前記センサー48の発光素子面と、ガイド部材31で
ガイドされる記録シート1との面は略平行になるように
構成され、前記発光素子からの光が記録シート1で反射
すると確実に受光素子へ至る如く構成されている。
尚、記録シート1がない場合には前記発光素子からの
光はカートリッジDの縁部斜面27e2で反射し、前記記録
シート1で反射した場合の光量との相違を電圧レベルで
検出し、記録シート1の有無を検出するものである。
ここで前記センサー48の発光素子面とカートリッジD
の縁部斜面27e2とが平行であると、そのときの検出電圧
レベルが記録シート1があるときの検出レベルとあまり
変化せず、その差を検出し難くなる。そのため本実施例
では第6図に示すように前記縁部斜面27e2の一部で、前
記センサー48の発光素子からの光がカートリッジDに当
たって反射する反射面27e3にはシートガイド部材31を貼
着せず、他の縁部斜面27e2とは傾斜角度が変わるように
構成している。
本実施例では反射面27e3の傾斜角度として第28図に示
すように、搬送される記録シート1と略平行なガイド部
材31に対して角度θ=5゜に設定している。尚、この角
度θは1゜〜90゜の範囲となるように、より好ましくは
θ=5゜〜30゜の範囲で設定することが好ましい。
前記の如く反射面27e3に傾斜角度を設けることによ
り、シート有無センサー48の発光素子48aからの光が前
記反射面27e3で反射すると、発光素子48bでは殆ど受光
されない。このため記録シート1で反射した場合と、該
シート1が存在せずに反射面27e3で反射した場合との受
光素子48bの電圧レベルに明らかな差が表れ、記録に際
して記録シート1の有無が確実が検出されるものであ
る。
(ハンドセットとインクシートモーター) 次に前記装置ファクシミリ装置に於けるハンドセット
とモーターとの関係について説明する。
ファクシミリ装置は第13図に示すように電話通信用の
ハンドセットを20を設けているのが一般的である。本実
施例では前記ハンドセット20を巻取リール駆動機構41と
は装置の反対側に配置している。即ち、巻取リール駆動
機構41を装置側壁6a側に設け、ハンドセット20を装置側
壁6b側に設けている。
前記ハンドセット20は装置内に設けられたNCU(網制
御装置)49とカールコード20a等で接続されている。そ
して前記NCU49には電話線20bが接続されており、本装置
がファクシミリモードの場合には送信或いは受信動作
を、電話モードの場合には発呼或いは被呼を行ってい
る。
前記NCU49には様々な電気パーツからなっており、ノ
イズの影響を受け易いためインクシートモーター41bの
ようにノイズ源となる部品からは遠ざけた方が好まし
い。一般にオペレータの通常動作では左手でハンドセッ
ト20を持ち、右手でダイヤルを操作するものであり、こ
のことを考慮すると、ハンドセット20及びNCU49は装置
の左側壁6b側或いは手前側に配置することが好ましい。
このため本実施例ではインクシートモーター41bを前記
ハンドセット20とは装置の反対側である右側壁6a側或い
は奥側に配置してハンドセット20及びNCU49から遠ざか
るようにしている。これにより前記NCU49はインクシー
トモーター41bによるノイズの影響を受け難くなり、正
常な通信,通話が行われる。
尚、本実施例では第13図に示すようにプラテンモータ
ー39も装置右側壁6a側に配置し、前記NCU49へのノイズ
の影響をなくすようにしている。
〔他の実施例〕
次に前述したインクシートカートリッジD及び記録装
置に於ける各部の他の実施例について説明する。
(インクシート弛み防止部材) 前述した実施例ではインクシート2の弛みを防止する
ために、第8図に示すように供給リール25のフランジ25
b1の一部にスポンジ30が接触するようにしたが、前記ス
ポンジ30はフランジ25b1の円周上に連続的に接触するよ
うに貼っても良いし、何箇所かに分割して接触するよう
に貼っても良い。
またスポンジでなくても第29図に示すように第二筐体
27bに永久歪みの少ない弾性部を50を一体的に設け、こ
の弾性部50を供給リール25のフランジ25b1に圧接するよ
うに構成しても供給リール25の空回りを防止してインク
シート2の弛みを防止することが出来る。前記の如く第
二筐体27bと弾性体を一体的に構成ことにより、部品点
数を減少して組立を容易にすると共に、コストダウンを
図ることが出来る。
また前記インクシート2の弛み防止部材を設ける位置
も、前記フランジ25b1以外の他のフランジ25b2、26b1,2
6b2に圧接するようにしても良い。しかし、前記弛み防
止部材はインクシートカートリッジDを装填して記録カ
バー9を閉鎖したときに、第13図に示す支持部材6fの作
用を妨げないように、その反力とならない位置、或いは
記録カバー9を開放した状態で供給リール25又は巻取リ
ール26の自重によってフランジが弛み防止部材と圧接す
る位置、即ち第二筐体27b側に設けた方が効果的であ
る。
(リールギヤ空転防止ストッパー) 前述した実施例ではインクシートカートリッジDの輸
送時等の供給リール25及び巻取リール26が空転しないよ
うに、第8図及び第9図に示すようなストッパー32をリ
ールギヤ25c,26cに係止するようにしたが、前記空転防
止部材とてはリールギヤ25c,26cに係止するものでなく
ても、例えば第30図に示すように軸受28a,28bに切込み5
1a,51bを設け、且つ前記切込み51a,51bと対応したリー
ル軸25a,26aに凹部を形成する。そしてこの切込み51a,5
1bから前記凹部へ差込み部材52に差し込むことにより、
供給リール25及び巻取リール26の回転を規制するように
しても良い。
尚、前記差込み部材52は把手52aを引っ張ることによ
って容易に取り外すことが可能である。
(梱包部材) 前述した実施例では第10図に示すようにインクシート
カートリッジDの側面から梱包部材33を装填するように
したが、第31図に示すようにインクシートカートリッジ
Dの上下から梱包部材53を装填し、このとき軸受28a,28
bや溶着部27a1,27b1及び27a4,27b6を逃げるように構成
し、この状態で外箱Eに収納しても、軸受28a,28b等を
衝撃から守ることが出来る。
(カートリッジ及びn値の識別) 前述した実施例ではカートリッジDの有無やインクシ
ートサイズ及び記録n値を検出するために、カートリッ
ジDに識別片27i1,27i2,27i3を設け、この識別片27i1,2
7i2,27i3が肉薄部によって弾性変形してマイクロスイッ
チ29を確実に押圧するようにしたが、前記肉薄部でなく
バネ部材等によって連設することにより識別片27i1,27i
2,27i3が弾性変形可能に構成しても良い。
また前記検出手段としてはマイクロスイッチ29でなく
ても、例えば反射型センサー等を用いるようにしても良
い。
更に前記識別片は3個に限定するものでなく、インク
シートサイズや記録n値の選択数に応じて適宜変更し得
る。そして識別手段の構成も、前述した実施例のように
識別片27i1,27i2,27i3に限定するものでなく、検出手段
に応じて孔形状や、突起形状に構成しても良い。
更に記録n値に応じて記録シート1及びインクシート
2を搬送するプラテンモーター39及びインクシートモー
ター41bは、前述した実施例ではステッピングモーター
を使用したが、これもDCモーターやサーボモーターを用
いるようにしても良い。
<発明の効果> 本発明は前述した如く、記録カバーに対するインクシ
ートカートリッジの装填に対してがたつきを有するよう
にしたために、インクシートカートリッジと他の部材と
の位置寸法に多少の誤差があったとしても前記がたつき
によって吸収されることになる。このためインクシート
カートリッジ装填部の寸法等を高精度にする必要がない
ために、部品管理が容易になり、製造コストを下げるこ
とが出来るものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を適用したファクシミリ装置
の構成説明図、第2図はファクシミリ装置の外観説明
図、第3図はインクシートの断面説明図、第4図はイン
クシートカートリッジの展開説明図、第5図及び第6図
はインクシートカートリッジの斜視説明図、第7図
(a),(b)は識別片とマイクロスイッチの関係説明
図、第8図及び第9図はインクシートカートリッジにス
トッパーを取り付ける構成説明図、第10図乃至第12図は
インクシートカートリッジを梱包する場合の説明図、第
13図及び第14図は装置本体と記録カバーの説明図、第15
図(a),(b)は装置本体に対する記録カバーの取り
付け説明図、第16図(a),(b)は装置本体に対する
開閉カバーの回動説明図、第17図はカバーステーの取り
付け説明図、第18図(a),(b)はカバーステーの回
動説明図、第19図(a),(b)はインクシートカート
リッジを記録カバーに装填する状態説明図、第20図はラ
ッチ手段の部品分解説明図、第21図はラッチ手段のロッ
ク及びロック解除構成説明図、第22図は巻取リールへの
駆動力伝達構成を示す説明図、第23図はヘリカルギヤに
よる推力の説明図、第24図はマイクロスイッチの説明
図、第25図は制御系のブロック、第26図はインクシート
サイズ等の検出手順を示すフローチャート、第27図はイ
ンクシートの巻き取り完了状態を示す説明図、第28図は
記録シート有無センサーの光反射の説明図、第29図はイ
ンクシート弛み防止構成の他の実施例を示す説明図、第
30図は供給リール及び巻取リールの空回りを防止する他
の実施例の説明図、第31図は梱包部材の他の実施例の説
明図である。 A記録系、Bは読取系、Cは操作パネル、Dはインク
シートカートリッジ、Eは外箱、1は記録シート、1aは
シートロール、2はインクシート、3は記録手段、3aは
記録ヘッド、3bはプラテンローラ、3b1はローラ軸部、3
b2はローラ部、3cはヘッド支持部材、3dはバネ、3eはフ
ォーク部材、4はカッター、5a,5bは排出ローラ、6は
装置本体、6a,6bは側壁、6cは仕切壁、6dはブラケッ
ト、6d1は軸孔、6eは軸、6fは支持部材、6f1はケース、
6f2は支持片、6gは記録シートパス斜面、7はロールホ
ルダー、8は回動軸、9は記録カバー、9aは原稿載置
台、9a1は水平部、9a2は傾斜部、9bは軸部材、9cはスラ
イダー、9dは係止部、9d1はカギ状係止溝、9d2はストッ
パー部、9e1,9e2、9f1,9f2は軸受溝、9gは係止部材、9g
1はU溝、10は原稿、11aは予備搬送ローラ、11bは押圧
片、12aは分離ローラ、12bは押圧片、13a,13bは搬送ロ
ーラ、14a,14bは排出ローラ、15は排出トレイ、16は光
源、17はミラー、18はレンズ、19は光電変換素子、20は
ハンドセット、20aはカールコード、20bは電話線、21は
電装基板、22は電源部、23はデカールシャフト、24はガ
イドシャフト、24aはL字アーム、24bは軸、25は供給リ
ール、25aはリール軸、25b1,25b2はフランジ、25cはリ
ールギヤ、26は巻取リール、26aはリール軸、26b1,26b2
はフランジ、26cはリールギヤ、27は枠体、27aは第一筐
体、27a1は溶着部、27a2は側板、27a3は嵌入孔、27a4
溶着部、27bは第二筐体、27b1は溶着部、27b2は側板、2
7b3は嵌入突起、27b4は係止突起、27b5は突出部、27a6
は溶着部、27c1,27c2は溶着部、27dは窓、27d1は窓縁
部、27eは窓、27e1は切欠、27e2は縁部斜面、27e3は反
射面、27fはガイドピン、27g1,27g2はU溝、27h1,27h2
は開口、27iは識別手段27i1,27i2,27i3は識別片、28a,2
8bは軸受、29はマイクロスイッチ、29aは第一スイッ
チ、29bは第二スイッチ、29cは第三スイッチ、30はスポ
ンジ、31はガイド部材、32はストッパー、32aは係止
部、32bは垂下片、32cは起立部、32dは肉薄部、32eは引
抜きリング部、33は梱包材、34はカバーステー、34aは
溝、34a1は弧状溝、34a2は直線状溝、34a3は突起、34b
は板部、34cは軸部、34dは貫通孔、35はピン、36はステ
ー取付部、36aは軸、37は捩じりコイルバネ、38はラッ
チ手段、38aはフック部材、38a1はスライド部、38a2
フック部、38a3は第一係止部、38a4は第二係止部、38a5
は背板部、38a6はコイルスプリング、38a7は係止突起、
38a8はスライド溝、38bはケース部材、38b1は長孔、38b
2は係止突起、38cは係止片、38c1はスライド突起、38
c2,38c3はガイド凸部、38c4はは係止凸部、38c5,38c6
ガイド凹部、39はプラテンモーター、40a,40b,40cはギ
ヤ、41は巻取リール駆動機構、41aはブラケット、41bは
インクシートモーター、41cはモーターギヤ、41dは第一
減速ギヤ、41eは第二減速ギヤ、41fは第三減速ギヤ、41
gは駆動力伝達ギヤ、42はバックテンション付与機構、4
2aは回動支点、42bは回動板、42cは張力伝達ギヤ、42d
は滑りクラッチ、42eは引張バネ、43は制御部、43aはCP
U、43bはROM、43cはRAM、44はインターフェース、45,46
はモータードライバー、47はヘッドドライバー、48は記
録シート有無センサー、48aは発光素子、48bは受光素
子、49はNCU、50は弾性部、51a,51bは切込み、52は差込
み部材、52aは把手、53は梱包部材である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 横山 実 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 山田 昌克 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−70469(JP,A) 特開 昭60−245574(JP,A) 特開 昭61−227079(JP,A) 特開 昭61−132368(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B41J 35/28

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】開閉可能な記録カバーを開けたときに記録
    装置本体において記録シートの搬送経路が露出する記録
    装置本体の当該記録カバーに、インクシートを巻き付け
    た供給リール及び巻取リールを枠体に保持してなるイン
    クシートカートリッジを装填する際のインクシートカー
    トリッジの装填方法であって、 前記記録シートの搬送経路を露出するように開けられた
    前記記録カバーに対して前記インクシートカートリッジ
    をがたつきを有して装填し、前記記録カバーを閉じるこ
    とにより前記供給リール及び前記巻取リールが前記記録
    装置本体に対して位置決めされることを特徴とするイン
    クシートカートリッジの装填方法。
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