JP2908706B2 - スポーツ靴 - Google Patents

スポーツ靴

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JP2908706B2
JP2908706B2 JP6216017A JP21601794A JP2908706B2 JP 2908706 B2 JP2908706 B2 JP 2908706B2 JP 6216017 A JP6216017 A JP 6216017A JP 21601794 A JP21601794 A JP 21601794A JP 2908706 B2 JP2908706 B2 JP 2908706B2
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    • A43BCHARACTERISTIC FEATURES OF FOOTWEAR; PARTS OF FOOTWEAR
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    • A43B5/0427Ski or like boots characterised by type or construction details
    • A43B5/0482Ski or like boots characterised by type or construction details made from materials with different rigidities
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A43FOOTWEAR
    • A43BCHARACTERISTIC FEATURES OF FOOTWEAR; PARTS OF FOOTWEAR
    • A43B5/00Footwear for sporting purposes
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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Footwear And Its Accessory, Manufacturing Method And Apparatuses (AREA)
  • Carbon And Carbon Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、改良型のスポーツ靴に
関する。
【0002】
【従来の技術】現在、スキー靴などのスポーツ靴は、シ
ェルおよび少なくとも一つのクォータを得るため、通常
は、好適な金型を用いたプラスチック射出成形により製
造される。例えば、フランス国特許第2、119、65
3号には、単一要素として結合されるシェルおよびクォ
ータを備えたスキー靴の製造方法が開示され、この要素
は、2種類の材料からなると共に互いに関連づけられた
外側要素および内側要素から構成されている。
【0003】内側要素は、一般に堅固な合成樹脂からな
り、少なくともソールの一部分および踝のカバーの一部
分を形成し、また、内側要素の前部に沿って開口してい
る。外側要素は、一般にはフレキシブルな合成樹脂から
なり、ソールと、足の前部と、上方部分と、踵と、後部
と、踝のカバーと、足の甲と、踝を包囲する部分とを形
成している。
【0004】この製造方法には、外側要素に内側要素を
挿入しなければならないという欠点がある。更に、内側
要素は、その剛性度合が、上方部分を除いて、実際上、
足を包囲する領域全てにおいて均一であるので、最適な
フィット性は達成されない。内側要素に堅固な材料を用
いると、靴の全体重量が相当に大きくなる。
【0005】更に、スキー板と接触する靴のソールは全
体的に堅固な合成樹脂からなり、このため靴の重量が更
に増大する。米国特許3、545、103号に開示のス
キー靴の閉じ装置は、足の外側部分を側方から包囲する
金属サイドプレートを備え、このプレートにはカフスが
回転自在に関連づけられている。
【0006】上記プレートは、靴をある程度は堅固にす
るが、レバーに加わるテンションの影響を受けると共に
足の側方領域のみに影響を及ぼすので、運動(作用力)
を最適に伝達できない。このため、運動をスキー板へ最
適に伝達することなく、脚が移動自在になってしまう。
【0007】更に、上記解決手段は、どの場合にも、プ
レートの影響を受ける足の領域が制限されているため、
足からスキー板への最適な運動伝達を行えない。米国特
許3、067、531号に開示のスキー靴は、内側クォ
ータおよび外側クォータに結合されるソールを備えてい
る。両クォータ同士間には2つの係合要素が介在し、両
係合要素は両クォータに関して長手方向に配されてい
る。
【0008】そして、内側および外側クォータは、湾曲
した固定要素にピボットを介して関連づけられている。
固定要素は、おおよそ踝領域の下方に位置づけられ、内
側クォータと外側クォータとの間に配されている。この
解決手段は、スキー運動中に脚を部分的にのみ安定化可
能であるので、この解決手段もまた欠点を有している。
即ち、係合要素の端が、実際、外側クォータに固定され
ており、従って、外側クォータが受ける変形によって生
起される運動の影響を受ける。
【0009】イタリア国特許1、051、302号に開
示されたスキー靴は、合成樹脂からなるもので、側方結
合線に沿って互いに重なり合う2つの主体部から構成さ
れ、締め付け手段により閉じ位置に保持される。この解
決手段の目的は、バックドラフトを行うことなしに靴を
金型を用いて製造するためのプロセスを提供することに
ある。この靴は、厚くて堅固なリブとこれらのリブ同士
を接続する薄い平坦部分とによって形成されたフレーム
と、靴をスキー板に固定するための装置に靴を適合可能
にする部品とを備えている。
【0010】如何なる場合でも、図示の実施例ではスキ
ー板がフレームの影響が及ばない足の内側により実質的
に制御されるので、上述の技術的問題の観点から見て、
上記解決手段でさえも、足からスキー板への運動を最適
に伝達可能ではない。更に、図示の実施例は、組立てを
要する複数要素により構成されているので、製造コスト
が上昇する。
【0011】また、リブの配置および構成からして、ス
ポーツ運動中に靴が僅かに変形し、このためスキー板へ
の運動伝達を最適に行えなくなる。同一の出願人により
1987年2月25日付けで出願されたイタリア国特許
出願82513 A/87号に開示のスキー靴は、半ば
堅固なインナブーツにより構成され、少なくとも一つの
第1の堅固な要素をインナブーツに関連づけるようにな
っている。この堅固な要素は、半ば堅固なインナブーツ
の下方および側方領域を部分的に包囲している。2つの
第2の堅固な要素は、半ば堅固なインナブーツの両側に
設けられ、第1の堅固な要素に回転自在に関連づけられ
て同要素に関節結合されている。
【0012】この解決手段は、スキー板に堅固に連結さ
れた中央ビンディングと共に用いられるように特別に設
計されている。ビンディングとブーツとは側方係合によ
り連結されている。従って、この解決手段は、スキービ
ンディングへ連結するという特定のタイプに対して特有
のもので、従来のスキーブーツへ直接転用できない。こ
の解決手段は、互いに及び半ば堅固なインナブーツへ連
結する必要がある3つの堅固な要素によって主に構成さ
れている。
【0013】このため製造コストが上昇し、また、どの
場合にも関節結合があるので、スキー板を最適に制御す
るための高効率の運動伝達を行えない。フランス国特許
2、629、691号に開示のスキーブーツは、足の前
部関節に位置づけられたリベット形式の関節部と、この
関節部において揺動するシェルとを備えている。このブ
ーツは、足の先端およびソールに作用する堅固な部分に
より構成されている。
【0014】クォータは、シェルおよび固定装置に回転
自在に関連づけられ、この固定装置により、足の甲を、
踵及び踝と共に、閉じることができるようにしている。
また、この構造は、先端および踵の領域から始まって堅
固な部分に対して側方に突出する外部支持体を備えてい
る。この外部支持体は、クォータのほぼ上端すなわちク
ォータがシェルに関節結合される点の上方において三角
形構造を形成するように収束している。
【0015】また、クォータの移動および傾斜を調節す
るための装置を、この三角形の頂点に関連づけることが
できる。この解決手段には幾つかの欠点がある。その第
1は、この解決手段は、ブーツの構成が複雑になること
である。この解決手段の目的は、主に、シェルと先端の
堅固な要素との特殊な関節結合によって、スキー運動中
にスキーヤがより容易かつより自然にジャンプ可能にす
ることにある。
【0016】踵領域が自由であると共にクォータが外側
支持体に関して滑動自在であることから、堅固な構造の
形状は、ジャンプ中、シェルに対してガイドおよび関節
部として主に作用するが、足からスキー板への最適な運
動伝達を可能とするものではない。欧州特許466、0
32号に開示のブーツ組立体は、歩行可能にするフレキ
シブルな靴部と、このフレキシブルな靴部に対するフレ
ームとを結合したもので、フレームはスキービンディン
グに関連づけ可能である。
【0017】フレームは、ソールとして作用する単一の
プレートを有している。このプレートは、スキービンデ
ィングと相互作用するもので、中空先端と、靴との接続
のための手段とを有している。2つの互いに関節結合さ
れたアームは、プレートから側方に突出し、また、上方
アームは、靴の脛骨領域の前面を包囲している。この解
決手段さえも構成が非常に複雑で、スポーツ運動を一旦
終了するとスキーヤが容易に歩行できるように特別に設
計されている。
【0018】しかしながら、靴がスキービンディングに
直接結合されていないので、また、フレームとの接続部
位に遊びがあるので、脚からスキー板への運動伝達は理
想的に行われるものではない。国際特許出願WO92/
16120号に開示のスキーブーツは、踝の上方で脚に
固定可能でかつバーによりソールに結合される支持体を
備えている。この支持体は、シェルの少なくとも一部分
に固定可能でかつこの部分と協働するマスクのように形
成され、また、脚の半周面をほぼ備えるブラケットによ
り、好ましくは、マスクの2つの閉じた部分の間に位置
するレベルにおいて、バーに結合されている。
【0019】この解決手段は、互いに連結可能かつシェ
ルおよびブーツのクォータに連結可能な複数の要素によ
って構成されているので、スキー板への直接的な運動伝
達に関しては、この解決手段でさえも最適ではない。更
に、注目すべきは、バーに2つのアームが側方に設けら
れ、また、同アームの下側部分がシェルの踵領域に関連
づけられている点である。
【0020】この構成は、湾曲運動を生起可能または風
車作用を生起させるようなモーメントを発生させるの
で、この解決手段は、スキー板への運動伝達に対して最
適であるとはいえない。上記に記載の技術的問題に関連
して、これと同一の出願人が出願したイタリア国特許出
願第82601A/90号には、シェルに関連づけられ
たクォータが開示されている。このクォータは、その側
方領域にスロットを有し、該スロットは、シェルに形成
したガイドに関して同一または異なる傾斜を有してい
る。スロットとガイドとの間にはスライダが滑動自在に
関連づけられている。
【0021】スタッドにより、または、ソールの下方に
おいて横断方向に形成された座に配される横断部材によ
り、クォータが、側方からシェルにピボット結合されて
いるので、この解決手段もまた欠点を有している。一方
では、クォータの構成材料からして、クォータは実際に
は特別な側方剛性特性を具備せず、また他方では、クォ
ータが得ることができる傾斜の変化に関連する機能が特
別なものであることからして、クォータの揺動によって
スキー板への最適な運動伝達が可能になるものではな
い。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、脚か
らスキー板、ローラスケートなどの運動用具への最適な
運動(作用力)伝達を可能とするスポーツ靴を提供する
ことにより従来技術の欠点を解消して、上記に記載の技
術的問題を解決することにある。上述の目的の範囲内に
おいて重要な目的は、構造が簡易であって、高効率の運
動伝達を確実なものとしてスポーツ用具を最適に制御
し、ユーザの足および脚の快適さを維持するような靴を
提供することにある。
【0023】本発明の別の目的は、合成樹脂を使用する
にもかかわらず、所要の剛性を有すると共に軽量なスポ
ーツ靴を提供することにある。別の重要な目的は、剛性
を過大にすることなしに、前述の特性と最適な作用力分
布とを結びつけて、スポーツ運動中、脚の運動が制約さ
れないようにする靴を提供することにある。
【0024】別の目的は、製造コストが低く、また、全
体としての美的特性を実質的に変化させることなく改善
するような靴を提供することにある。別の目的は、スポ
ーツ用具への作用力伝達度合をユーザが特別誂えできる
ような靴を提供することにある。
【0025】
【課題を解決するための手段】上述の、及び後述の説明
から明かになるその他の目的は、シェルに関連づけられ
る少なくとも一つのクォータを備える改良型のスポーツ
靴によって達成される。このスポーツ靴は、シェルに関
連づけられると共に少なくとも足の内側において中足骨
領域、踵領域および踝領域に作用する少なくとも一つの
堅固な要素を備え、前記堅固な要素は、前記踵領域から
スポーツ靴の足の甲領域に向かって延びる第1の側また
第1の指導線を形成し、前記堅固な要素は、踵の上方
にある領域に向かって前記中足骨領域から延びる第2の
側または第2の指導線を形成し、前記第1の側または
1の指導線は前記第2の側または第2の指導線に接続さ
れていることを特徴とする。
【0026】本発明の特徴および利点は、添付図面に非
限定的な例としてのみ図示した特定の実施例の詳細な説
明から明かとなろう。
【0027】
【作用】シェルに関連づけられる堅固な要素は、足から
運動用具への運動・作用力伝達が最適に行われるよう
に、中足骨領域、踵領域および踝領域に作用する。
【0028】
【実施例】添付図面を参照すると、スキーブーツは参照
符号1で示され、このスキーブーツ1は、適合型のスタ
ッドによりシェル2に関連づけられた少なくとも一つの
クォータ(脚部)3によって構成されている。スキーブ
ーツは、参照符号4で示す少なくとも一つの堅固な要素
(剛性要素)を備え、この要素は、シェル2と一体に或
いは別体に形成されている。
【0029】堅固な要素4を形成するための材料は、特
定の要件に従う最適なもので良く、所望の剛性度合また
は所望の弾性度合を具備可能である。堅固な要素4が単
一部品によって形成される場合、この要素は、ソール5
およびシェル2に関連づけ可能であることが好ましい。
堅固な要素4は、好ましくは、逆V字状に形成されて、
踵領域8から延びる第1の側6と、第1および第4の中
足骨の領域9から延びる第2の側7とを形成している。
【0030】堅固な要素4の寸法は、その頂点10が、
ほぼ踝領域に位置づけられるようにされている。第1の
タブ12および第2のタブ13は、第1の側6および第
2の側7の自由端に夫々関連づけられ、第1および第2
の側の構成の平面に略垂直な平面に配され、シェル2に
向けて突出している。
【0031】堅固な要素4は、好ましくは、足の内側に
適用される。また、堅固な要素4は、ソール5およびシ
ェル2にも関連づけ可能であり、第1および第2のタブ
は、好適な相補形状の第1および第2の座14、15の
内側に位置づけ可能である。両方の座は、踵領域8なら
びに第1および第4の中足骨の領域9においてソール5
に関して横断方向に形成されている。
【0032】好適なねじまたはリベットによる第1及び
第2のタブ12、13への結合のために、第1および第
2の孔16、17を第1および第2のタブに夫々形成可
能であり、また、第3および第4の孔18、19を第1
及び第2の座14、15においてソール5に形成可能で
ある。従って、シェル2に対する堅固な要素4の結合
は、一時的なものであるのが好ましい。
【0033】第5の孔20は堅固な要素4の頂点10に
形成されて、堅固な要素4をシェル2に固定し、好まし
くは、ほぼ踝の軸線21においてクォータ3をシェル2
に関節結合する。図示の実施例では、堅固な要素は、成
形したプレートによって得られる。しかし、この要素
は、特定の要件に従う最適形状に形成可能で、従って、
ロッドを用いて形成できる。
【0034】堅固な要素4の特徴は、足を介する脚/足
ユニットからビンディング/スキー板アッセンブリへの
作用力の作用・伝達方向に沿って、第1の側6および第
2の側7が配されていることにある。堅固な要素4なら
びに第1及び第2の側6、7は、シェル2よりも剛性が
大きいものであり、ソール5への最適な作用力伝達を可
能とする。ソール5は、シェルよりも堅固であることが
でき、スキー板に結合されたビンディングへ最適な方法
で作用力を直接伝達する。
【0035】従って、堅固な要素を使用することによっ
て、足によって加えられる作用力を足からブーツのソー
ルへ、また、スキービンディングへ最適方法で伝達する
可能性と快適さとを組合せつつ、合成樹脂からなる従来
のブーツの典型例の快適さを維持可能である。堅固な要
素とシェルとを一時的に関連づけ可能であるので、ユー
ザは、ユーザに特有の解剖学的特性やユーザのスキー技
術上の技量レベルに応じて堅固な要素を変化可能であ
る。
【0036】踵領域、第1および第4の中足骨の領域な
らびに踝領域に実質的に作用する堅固な要素の形状は、
クォータの揺動運動およびスポーツ運動に続く歩行期間
などの、その他のブーツ特性と干渉しないようなものに
される。以上のように、本発明が、企図した目的を達成
することは明かで、又、踝領域から踵ならびに第1及び
第4の中足骨の領域へ延びる堅固な要素が、この堅固な
要素とシェルおよびソールとの結合によって、ビンディ
ングを介する脚および足からソール及びスポーツ用具へ
の最適な作用力・運動伝達を可能とし、ユーザの解剖学
的または技術的要件に従って伝達強度をユーザが選択可
能であるようなスポーツ靴が提供されることが明かとな
った。
【0037】この解決手段は、堅固な要素が作用力の主
たる指導線(準線)に沿って存するので、作用力を脚か
らスポーツ用具へ高効率で伝達可能である。また、堅固
な要素は、例えばスキーブーツの場合、シェルに対する
クォータの回動またはスキーヤの脚の快適レベルなどの
靴のアクセサリ機能に干渉することがない。
【0038】堅固な要素はまた構造的に非常に簡易であ
り、ソールおよびシェルに同様に単純な方法で関連づけ
可能で、スキーヤによってもオプションで容易に交換可
能である。従って、堅固な要素は、ユーザにより特別誂
え可能な美的要素でもある。本発明による靴は、種々に
変形可能で、全ての変形例は同一発明概念に入る。
【0039】例えば、図2は、シェル102に関節結合
された少なくとも一つのクォータ103から構成された
スキーブーツ101を図示する。ここで、堅固な要素1
04は第1の側106を有し、この第1の側は、踵領域
108においてソール105に形成した適合型の第1の
座114に配設可能な第1のタブ112を有している。
【0040】湾曲したバンド122は、堅固な要素10
4をシェル102に固定するための第5の孔120の後
ろにおいて、第1のタブ112と反対側の、第1の側1
06の端に関連づけられている。このバンドも堅固であ
って、シェル102の後部を包囲し、第6の孔123に
至る。第6の孔は、第5の孔120と同一の軸線を有す
るのが好ましい。
【0041】次に、バンド122は第2の側107に結
合される。第2の側は、第1及び第4の中足骨の領域1
09においてシェル102のソール105に形成された
適合型の第2の座115に配設可能な第2のタブ113
を有している。この場合、バンド122の一部分および
第2の側107は、足の外側に作用する。勿論、堅固な
要素104は鏡面対称な構造を有することができる。こ
こでは、第2の側107は足の内側部分に作用し、第1
の側106は外側部分に作用する。
【0042】いずれの場合にも、バンド122は足の後
部支持体を形成する。図5及び図6は別の実施例による
スキーブーツ201を示す。ここで、堅固な要素204
は、第1の側206、第2の側207、第1のタブ21
2、第2のタブ213およびバー224を備えている。
バー224は堅固であって、略C字状に形成されてい
る。ブーツのソールに大きい捻れ剛性を与えるべく、バ
ー224はソール205の下方に配設可能である。
【0043】このバー224は、第1及び第2のタブの
間の空間に等しい長手方向延長部を有している。タブ2
25a、225bにおいて適合型の第7の孔226a、
226bがバー224に形成され、両孔226a、22
6bの軸線は、第1及び第2の孔216、217ならび
に第3及び第4の孔218、219の軸線に合致してい
る。
【0044】代替例として、バー224は、第1及び第
2の座214、215に結合されかつ接合する適合型の
第3の座227に配設可能で、ソール205の内側に位
置づけられる。勿論、バー224を、図7及び図8に示
すように、両T字状またはZ字状などの別の形状に形成
可能である。どの場合にも、斯かる形状によりソールの
捻れ剛性を大きくできる。
【0045】ベースは、例えば、ソールに形成した適合
型の座においてソールの下方に関連づけ可能である。図
9及び図10は別の実施例によるスキーブーツ301を
図示し、ここで、堅固な要素304は、適合型の第1の
挿入体328および第2の挿入体329に配設可能な第
1および第2のタブ312、313を有している。挿入
体328、329は、踵領域308ならびに第1及び第
4の中足骨の領域309に形成された第1及び第2の座
の内側に配設可能である。
【0046】勿論、第1及び第2のタブ312、313
は、第1及び第2の挿入体328、329の表面に形成
した適合型のスロット330a、330b内に配設可能
で、両挿入体はこれらのスロット(溝)に対向してい
る。第1及び第2の挿入体328、329は、ソール3
05に形成した適合型の更なる第4の座333により、
踵331及び/又は爪先332及び/又はソール305
の他側において部分的に突出可能なような形状を有する
ことができる。
【0047】要素304及び挿入体328、329によ
り構成した堅固な構造は、ビンディングに対する結合の
ための領域に達する。従って、第1及び第2の挿入体の
目的は、足からスキー板への作用力伝達をより有効的な
方法で行うことにある。図11及び図12はブーツ40
1を示し、このブーツにおいて、堅固な要素404はY
字状に形成され、第1の側406及び第2の側407の
頂点410は踝領域411に配されている。この領域に
おいて、堅固な要素は、例えば第1のリベット434に
よりシェル402に関連づけられている。
【0048】また、堅固な要素404はステム435を
有している。このステムは、頂点410からステム40
3に向けてステム403に関して長手方向に延びてクォ
ータの上側周縁436を越えて突出している。ステム4
35は、第2のリベット438によりシェルの第3のタ
ブ437に関連づけられている。代替例として、ステム
435の端はシェルから離れていても良く、或いは、シ
ェル及びクォータの双方に結合していても良い。適合型
のスロットは、クォータに形成され、スタッド439の
中心軸線の回りでクォータをシェルに関して回転可能と
する。
【0049】図13はスキーブーツ501を示し、この
ブーツにおいて堅固な要素504はY字状に形成されて
いる。しかし、ステム535は分離され、頂点510に
形成した孔520において第1及び第2の側506、5
07に関連づけられている。ステム535は、プレート
により構成され、その第1の端540には、第5の孔5
20におけるシェル502との関節結合のための長手方
向スロット541が設けられている。
【0050】ステム535の第2の端542はクォータ
503に固定されている。適合型のそれ自体公知の手段
により、スロット541は、「カンティング」として公
知のように、シェルに関してクォータの側方傾斜を変化
可能とする。図14〜図20を参照すると、参照符号6
01は、シェル602に関連づけられたクォータ603
により構成したスキーブーツを示す。
【0051】図示の特定実施例において、両方の部品
は、第1の堅固なグリッド状フレーム604と第2の堅
固なグリッド状フレーム605を有している。第1の堅
固なグリッド状フレーム604は、シェル602に属す
るものであって、ソール607の載置面に関して傾斜し
た第1の指導線606に沿って存し、ソール607の先
端の領域608を足の踵610の上方に存する領域60
9に接続する。
【0052】第1の指導線は、好ましくは、第1のグリ
ッド状フレーム604の両側に影響を及ぼす。また、こ
のフレームは、ソール607の載置面に関して傾斜した
第2の指導線611を有し、足607の踵に隣接する領
域612を足の甲の領域613に向けて第1の指導線6
06に接続する。
【0053】第1の指導線606を横断すべく、第2の
指導線611は、時計方向回転を正とすれば、ソール6
07の載置面に関して鋭角を形成している。クォータ6
03に属する第2のグリッド状フレーム605に関し
て、このフレームは、少なくとも2つの側方開口614
a、614bを有し、両開口は特定実施例において涙滴
形状を有し、その長手方向軸線は地面に対してほぼ垂直
である。
【0054】シェル602及びクォータ603は、第1
のカバー要素615及び第2のカバー要素616により
構成され、両要素は、軟質であって、適所に射出され或
いは第1および第2フレームに夫々関連づけられる。第
2のカバー要素616が機械的結合により第2のグリッ
ド状フレーム605に関連づけられる場合は、フレーム
605に関して第2の軟質カバー要素616を滑動自在
とするのに好適な同カバー要素用のガイド及び/又はセ
ンタリング手段を第2のグリッド状フレーム605に設
けるのが好ましい。この手段は、例えば、第2フレーム
の周縁619に隣接する領域において第2のグリッド状
フレーム605に関して側方に形成された第1の対のス
ロット617および第2の対のスロット618により構
成可能である。
【0055】適合型の第1の対の孔620a、620b
および第2の対の孔621a、621bは、第1及び第
2の対のスロットにおいて第2のカバー要素616に形
成される。適合型のピボット622は、第1及び第2の
対のスロットならびに第1及び第2の対の孔に配設可能
であり、第2のフレーム605に関して第2のカバー要
素616を垂直に滑動させる際のガイドとして作用す
る。
【0056】また、第2のフレームは少なくとも2つの
リッジ623を有し、同リッジは、第1及び第2の対の
スロットの軸線にほぼ垂直の軸線に沿って側方に突出し
得るようになっている。リッジ623は、第2のグリッ
ド状フレーム605の周縁619から始まって一対の側
方開口614a、614bに向けて突出している。複数
の好適な第3の対のスロット624の各対は互いに平行
で、第2のカバー要素616の側方に形成され、また、
リッジ623に対してほぼ相補的形状に形成されてい
る。スロット624はリッジ623と相互作用して、第
2の堅固なフレーム605に関する第2のカバー要素6
16の位置をロックする。
【0057】従って、スキーヤは、第2の堅固なフレー
ム605に関する第2のカバー要素616の位置を選択
可能であり、スキーヤの要件に従って異なる高さをとれ
るクォータを得ることができる。また、シェルに関する
クォータの傾斜を調節するための手段を設けることもで
きる。例えば、踵領域610の上方において、第1のグ
リッド状フレーム604の後部に、第1のカバー要素6
15に形成した相補形状の第2の座626にマッチする
適合型のL字状の第1の座625を設けても良い。
【0058】第4のスロット628は、第2のグリッド
状フレーム605の後部領域に横断方向に形成され、ク
ォータがシェルに関連づけられたときに第1および第2
の座のウィングに配される。スライダ627は、第4の
スロット628および第1の座625ならびに第2の座
626内に配されたステムを有し、同一出願人により出
願された先の欧州特許EP0302414号等に含まれ
る教示に従って、クォータ603の傾斜を変化させる。
【0059】第1のグリッド状フレーム604の第1の
指導線606及び第2の指導線611により、同フレー
ム内において、適合型の第2の対の開口629a、62
9b、第3の対の開口630a、630bおよび第4の
対の開口631を得ることが可能になる。指導線の影響
が及ばないこれらの開口により、製造コストおよび靴の
重量を低減可能になる。
【0060】第1のカバー要素615及び第1の堅固な
グリッド状フレーム604を一旦関連づけると、第2、
第3及び第4の対の開口が閉じられて、足の側方部分お
よび踝を支持するための柔らかい領域が得られる。ま
た、スキーブーツはソール607により構成されてい
る。このソールも、第3及び第4の指導線632、63
3が存してグリッド状構造を有している。両指導線は、
ほぼ凹状であって互いに対向して配されている。指導線
は、踵領域634を第1の中足骨の領域635および第
5の中足骨の領域636に接続する。
【0061】ソールの軽量化のため、第3及び第4の指
導線の間に適合型の凹部637を得ることができる。
又、領域635と領域636とを接続するためのブリッ
ジ638を得ることができ、ソールの先端の領域608
側の追加凹部637を得ることもできる。好ましくは、
踵領域634および領域635、636の材料を一部取
り除くことにより好適な窪み639を形成可能である。
【0062】第1のフレーム604及び第2のフレーム
605は、踵および脹ら脛領域の後部へ延びる第5の指
導線640を有している。第5の指導線640は、第1
のフレーム604の第1及び第2の指導線と交差してい
る。第5の指導線640は、第2のフレーム605の一
対の側方開口614a、614bの境界を定める。
【0063】以上のように、本発明が、企図した目的を
達成することは明かで、又、第1及び第2のグリッド状
フレームならびに第1及び第2の指導線が設けられてい
ることにより、足からスポーツ用具への作用力伝達につ
いての最適特性とユーザに対して最適なフィット性との
双方を有する靴が得られることが明らかとなった。更
に、足からスポーツ用具への作用力伝達の影響が及ばな
い領域に軽量化凹部が設けられ、結果として得た構造に
おける軽量化凹部は大きなものとなる。
【0064】これにより、スポーツ靴の全体重量を抑制
可能となる。注目すべきは、特定のグリッド状構造が、
例えばスキー運動中に加わる捻れ応力と曲げ応力との双
方に最適な方法で耐え、斯かる応力が一般に構造体に生
起させる広がり、そりを低減可能とすることである。こ
れにより、スキー制御運動が高効率で伝達されることに
なり、不可避的な遊びによって脚からスキー板への作用
力伝達中に生じるパワー損失が最小になる。
【0065】従って、作用力伝達上の良好な応答性と、
力伝達の影響が及ぶ領域のみに対して高度の技術特性を
有する材料を制限的に使用可能な点とが相俟って、スポ
ーツ靴の性能/コスト比が最大になる。これにより、ブ
ーツの、動的応力を受けない領域の嵩が低減する。本発
明による靴の重要な利点は、ローラスケート、アイスス
ケート、登山などの幾種類かのスポーツにおいて実施可
能な点である。
【0066】ブーツの個々の部品を構成する材料および
寸法を特定の要件に従って最適なものにすることは当然
に可能である。
【0067】
【発明の効果】上述のように、本発明によれば、シェル
に関連づけられる少なくとも一つのクォータを備える改
良型のスポーツ靴が提供され、このスポーツ靴は、シェ
ルに関連づけられると共に少なくとも足の内側において
中足骨領域、踵領域および踝領域に作用する少なくとも
一つの堅固な要素を備え、前記堅固な要素は、前記踵領
域からスポーツ靴の足の甲領域に向かって延びる第1の
側または第1の指導線を形成し、前記堅固な要素は、踵
の上方にある領域に向かって前記中足骨領域から延びる
第2の側または第2の指導線を形成し、前記第1の側ま
たは第1の指導線は前記第2の側または第2の指導線
接続されているので、脚からスキー板、ローラスケート
などの運動用具への最適な運動(作用力)伝達が可能に
なる。
【0068】また、本発明のスポーツ靴は、構造が簡易
であって、高効率の運動伝達を確実なものとしてスポー
ツ用具を最適に制御し、ユーザの足および脚の快適さを
維持する。また、本発明によれば、合成樹脂を使用する
にもかかわらず、所要の剛性を有すると共に軽量であ
り、剛性を過大にすることなしに、前述の特性と最適な
作用力分布とを結びつけて、スポーツ運動中、脚の運動
が制約されないようにするスポーツ靴が提供される。更
に、本発明のスポーツ靴は、製造コストが低く、また、
全体としての美的特性を実質的に変化させることなく改
善できる。本発明によれば、スポーツ用具への作用力伝
達度合をユーザが特別誂えできるようなスポーツ靴が提
供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるスキーブーツの側方概略斜視図で
ある。
【図2】本発明の第2実施例を示す、図1に類似の図で
ある。
【図3】ブーツから取り外した堅固な要素を示す、図1
に類似の図である。
【図4】ブーツのソールへの堅固な要素の特定の結合を
示す、図3に類似の図である。
【図5】本発明の別の実施例を示す、図3に類似の図で
ある。
【図6】図5に示した実施例における本発明の、図4に
類似の図である。
【図7】ベースの実施例を示す図である。
【図8】ベースの別の実施例を示す図である。
【図9】ブーツのソールへの結合についての更なる実施
例における、図4に示した堅固な要素を示す、図1に類
似の図である。
【図10】図9に示した本発明の分解図である。
【図11】別の実施例の図である。
【図12】図11の面XII−XIIに沿う断面図であ
る。
【図13】更に別の実施例の図である。
【図14】本発明の別の実施例によるスキーブーツの後
方斜視図である。
【図15】図14の実施例によるシェルをこれに関連づ
けた軟質カバー要素と共に示す側方斜視図である。
【図16】シェルの堅固なグリッド状フレームを示す、
図15に類似の図である。
【図17】シェルおよびクォータを形成するグリッド状
の堅固なフレームの分解斜視図である。
【図18】シェルおよびクォータに対する軟質カバー要
素を示す、図17に類似の図である。
【図19】ソールの平面図である。
【図20】図19に示したソールの側面図である。
【符号の説明】
2、102、402、502、602 シェル 403、503、603 クォータ 4、104、204、304、404、504、60
4、605 堅固な要素 5、105、305、607 ソール 6、106、206、406 第1の側 7、107、207、407 第2の側 8、108、308 踵領域 9、109、309 中足骨領域 10 頂点 11 踝領域 12、112、212、312 第1のタブ 13、113、213、313 第2のタブ14、114、214 第1の座 15、115、215 第2の座 16、216 第1の孔 17、217 第2の孔 18、218 第3の孔 19、219 第4の孔 20、120、520 第5の孔 21 踵の軸線 122 湾曲バンド 123 第6の孔 224 バー 226a、226b 第7の孔 227 第3の座 328 第1の挿入体 329 第2の挿入体 330a、330b スロット 333 第4の座 435、535 ステム 436 上方周縁 437 第3のタブ 540 第1の端 541 長手方向スロット 604 グリッド状フレーム 605 第2のグリッド状フレーム 606 第1の指導線 608 ソールの先端の領域 609 踵の上方に存する領域 611 第2の指導線 612 踵およびソールの領域 613 足の甲の領域 614a、614b 側方開口 615 第1のカバー要素 616 第2のカバー要素 617 ガイド及び/又はセンタリング手段(第1の対
のスロット) 618 第2の対のスロット 619 第2のフレームの周縁 620a、620b 第1の対の孔 621a、621b 第2の対の孔 622 ピボット 623 リッジ 624 第3の対のスロット 625、626 クォータの傾斜を変化させる手段 629a、629b 第2の対の開口 630a、630b 第3の対の開口 631a、631b 第4の対の開口 632 第3の指導線 633 第4の指導線 635 第1の中足骨の領域 636 第5の中足骨の領域 637 軽量化凹部 639 窪み 640 第5の指導線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジルベート カニル イタリア国、30033 ノアレ (プロバ ンス オブ ベネツィア)、 ラルゴ エッセ. ジョルジョ 20 (72)発明者 ミルコ テッゼル イタリア国、31044 モンテベルナ (プロバンス オブ トレビソ)、 ビ ア モンテ ペラルバ 39 (72)発明者 ミルコ バッティステーラ イタリア国、31027 スペシアーノ (プロンバンス オブ トレビソ)、 ビア モンテロー 48/1 (56)参考文献 仏国特許出願公開2653310(FR,A 1) 米国特許3807062(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A43B 5/04 PCI(DIALOG) EPAT(QUESTEL)

Claims (52)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シェルに関連づけられた少なくとも一つ
    のクォータを備えるスポーツ靴において、 前記シェルに関連づけられると共に、少なくとも足の内
    側において中足骨領域、踵領域及び踝領域に影響を及ぼ
    す少なくとも一つの堅固な要素を備え、 前記堅固な要素は、前記踵領域から前記スポーツ靴の足
    の甲領域に向かって延びる第1の側または第1の指導線
    を形成し、 前記堅固な要素は、踵の上方にある領域に向かって前記
    中足骨領域から延びる第2の側または第2の指導線を形
    成し、 前記第1の側または第1の指導線は前記第2の側または
    第2の指導線に接続されていることを特徴とするスポー
    ツ靴。
  2. 【請求項2】 前記堅固な要素が、逆V字状に形成され
    ると共に、前記踵領域ならびに第1及び第4の中足骨の
    領域から前記踝領域へ夫々延びる前記第1の側および前
    記第2の側を形成することを特徴とする請求項1に記載
    のスポーツ靴。
  3. 【請求項3】 前記堅固な要素が、ほぼ前記踝領域に位
    置づけられた頂点を有することを特徴とする請求項1ま
    たは2に記載のスポーツ靴。
  4. 【請求項4】 第1のタブ及び第2のタブが前記第1の
    側および前記第2の側の自由端に夫々関連づけられ、
    記第1及び第2のタブは、前記第1および第2の側の配
    置平面に対してほぼ垂直の平面上に配されると共に前記
    シェルに向かって突出していることを特徴とする請求項
    1ないし3のいずれかに記載のスポーツ靴。
  5. 【請求項5】 前記堅固な要素が前記スポーツ靴の内側
    に適用されることを特徴とする請求項1ないし4のいず
    れかに記載のスポーツ靴。
  6. 【請求項6】 前記堅固な要素が前記シェルのソールに
    関連づけられ、前記第1および第2のタブが、前記踵領
    ならびに第1および第4の中足骨の領域において前記
    ソールを横断して形成された好適な相補形状の第1およ
    び第2の座に配されることを特徴とする請求項4に記載
    のスポーツ靴。
  7. 【請求項7】 前記シェルに対する前記堅固な要素の結
    合が一時的であり、また、第1および第2の孔が前記第
    1および第2のタブに夫々形成され、前記第1および第
    2のタブへの好適なねじまたはリベットによる接続のた
    めに、第3の孔および第4の孔が前記第1および第2の
    座において前記ソールに設けられることを特徴とする
    求項6に記載のスポーツ靴。
  8. 【請求項8】 第5の孔が前記堅固な要素の前記頂点に
    形成されて、前記堅固な要素を前記シェルに固定し、ま
    た、ほぼ踝の軸線において前記シェルに前記少なくとも
    一つのクォータを関節結合するようにしたことを特徴と
    する請求項3に記載のスポーツ靴。
  9. 【請求項9】 前記踝の軸線が、前記シェルに対する前
    記少なくとも一つのクォータのピボット結合軸線でもあ
    ることを特徴とする請求項8に記載のスポーツ靴。
  10. 【請求項10】 前記堅固な要素は、成形したプレート
    またはロッドにより構成されることを特徴とする請求項
    1ないし9のいずれかに記載のスポーツ靴。
  11. 【請求項11】 作用力が発揮されまた脚/足ユニット
    から前記スポーツ靴を介してビンディング/スキー板ア
    ッセンブリへ伝達される方向に、前記堅固な要素の前記
    第1及び第2の側が配されていることを特徴とする請求
    項1ないし10のいずれかに記載のスポーツ靴。
  12. 【請求項12】 前記堅固な要素は、前記シェルよりも
    堅固であることを特徴とする請求項1に記載のスポーツ
    靴。
  13. 【請求項13】 前記堅固な要素の前記第1の側は、前
    記踵領域において前記スポーツ靴のソールに形成した適
    合型の第1の座に配設可能な第1のタブを有し、湾曲バ
    ンドが、前記第1の側の、前記第1のタブと反対側の端
    前記第5の孔の後ろで関連づけられ、前記湾曲バンド
    は堅固であり、又、前記湾曲バンドは、前記シェルの後
    部を包囲して前記第5の孔と同一軸線を有する第6の孔
    に至ることを特徴とする請求項8に記載のスポーツ靴。
  14. 【請求項14】 前記湾曲バンドは前記第2の側に結合
    され、前記第2の側は、第1及び第4の中足骨の領域に
    おいて前記シェルの前記ソールに形成された適合型の第
    2の座に配設される第2のタブを有していることを特徴
    とする請求項13に記載のスポーツ靴。
  15. 【請求項15】 前記湾曲バンドおよび前記第2の側の
    一部分が足の外側に影響を及ぼすことを特徴とする請求
    項13または14に記載のスポーツ靴。
  16. 【請求項16】 前記第2の側が足の内側に影響を及ぼ
    し、前記第1の側が足の外側に影響を及ぼすことを特徴
    とする請求項1ないし15のいずれかに記載のスポーツ
    靴。
  17. 【請求項17】 前記湾曲バンドが足に対する後部支持
    体を形成することを特徴とする請求項14、15または
    16に記載のスポーツ靴。
  18. 【請求項18】 前記堅固な要素が前記第1の側、前記
    第2の側、第1のタブ、第2のタブおよびバーにより構
    成され、前記バーもまた堅固であってソールに大きい捻
    れ剛性を与えるような形状を有し、また、前記ソールの
    下方または内側に配されることを特徴とする請求項1に
    記載のスポーツ靴。
  19. 【請求項19】 前記バーはほぼC字状であることを特
    徴とする請求項18に記載のスポーツ靴。
  20. 【請求項20】 前記バーはほぼ両T字状に形成される
    ことを特徴とする請求項18に記載のスポーツ靴。
  21. 【請求項21】 前記バーはほぼZ字状に形成されるこ
    とを特徴とする請求項18に記載のスポーツ靴。
  22. 【請求項22】 第1のタブ及び第2のタブが前記第1
    の側および前記第2の側の自由端に夫々関連づけられ、
    前記第1および第2のタブが、前記踵領域ならびに第1
    および第4の中足骨の領域において前記ソールを横断し
    て形成された好適な相補形状の第1および第2の座に配
    され、第1および第2の孔が前記第1および第2のタブ
    に夫々形成され、前記第1および第2のタブへの好適な
    ねじまたはリベットによる接続のために、第3の孔およ
    び第4の孔が前記第1および第2の座において前記ソー
    ルに設けられ、前記バーは、前記第1及び第2のタブの
    間の空間に等しい長手方向延長部を有し、適合型の第7
    の孔がウィングにおいて前記バーに形成され、前記第7
    孔の軸線が、前記第1、第2、第3及び第4の孔の軸
    線に一致していることを特徴とする請求項18に記載の
    スポーツ靴。
  23. 【請求項23】 第1のタブ及び第2のタブが前記第1
    の側および前記第2の側の自由端に夫々関連づけられ、
    前記第1および第2のタブが、前記踵領域ならびに第1
    および第4の中足骨の領域において前記ソールを横断し
    て形成された好適 な相補形状の第1および第2の座に配
    され、前記バーは、前記第1及び第2の座に結合された
    適合型の第3の座に配されて、前記バーが前記ソールの
    内側に配されるようにしたことを特徴とする請求項18
    記載のスポーツ靴。
  24. 【請求項24】 前記堅固な要素の第1及び第2のタブ
    は、適合型の第1及び第2の挿入体に形成された適合型
    のスロットに配設可能であり、前記第1及び第2の挿入
    体は、前記踵領域ならびに第1及び第4の中足骨の領域
    形成された第1及び第2の座に配設可能であることを
    特徴とする請求項1に記載のスポーツ靴。
  25. 【請求項25】 前記第1及び第2の挿入体が、前記ソ
    ールに形成された適合型の追加の第4の座を介して、前
    記ソールの踵及び/又は爪先及び/又はその他の側にお
    いて突出していることを特徴とする請求項24に記載の
    スポーツ靴。
  26. 【請求項26】 前記堅固な要素はY字状に形成され
    て、前記第1及び第2の側に加えて、前記クォータに関
    して長手方向に延びるステムを形成することを特徴とす
    請求項1に記載のスポーツ靴。
  27. 【請求項27】 前記ステムは、前記クォータの上方周
    縁を越えて突出するその自由端において、前記シェルの
    第3のタブに関連づけられていることを特徴とする請求
    項26に記載のスポーツ靴。
  28. 【請求項28】 前記ステムの自由端は、前記シェルお
    よび前記クォータに関連づけられ、スロットが前記クォ
    ータに形成されて前記クォータを前記シェルに対して回
    転可能としたことを特徴とする請求項26に記載のスポ
    ーツ靴。
  29. 【請求項29】 前記ステムの自由端が、前記シェル及
    び/又は前記クォータにより堅固に連結されていること
    を特徴とする請求項26に記載のスポーツ靴。
  30. 【請求項30】 前記堅固な要素が、前記クォータに関
    して長手方向に配されたステムを有するY字状に形成さ
    れると共に第1の端を有するプレートにより構成され、
    前記第1および第2の側を接続する頂点に形成された第
    5の孔において前記シェルに対する関節結合のために形
    成されカンティング調節可能とする長手方向スロット
    が、前記第1の端に形成されていることを特徴とする
    求項1に記載のスポーツ靴。
  31. 【請求項31】 前記ステムが、前記クォータに関連づ
    けられた第2の端を有することを特徴とする請求項30
    記載のスポーツ靴。
  32. 【請求項32】 堅固なグリッド状フレームと前記堅固
    なグリッド状フレームに関連づけられた柔らかいカバー
    要素とを備え、前記堅固なグリッド状フレームは、少な
    くとも前記第1の指導線に沿って延び、前記第2の指導
    線は、踵およびソールの領域を前記第1の指導線に接続
    し、前記第1の指導線は、少なくとも前記第2の指導線
    に沿って存すると共に踵の上方に存する領域にソールの
    先端の領域を接続することを特徴とする請求項1に記載
    のスポーツ靴。
  33. 【請求項33】 前記シェルは第1の堅固なグリッド状
    フレームを備え、前記第1の堅固なグリッド状フレーム
    は、前記ソールの載置面に関して傾斜しかつ前記ソール
    の先端の領域を足の踵の上方に存する領域に接続する前
    記第1の指導線に沿って延びることを特徴とする請求項
    1に記載のスポーツ靴。
  34. 【請求項34】 前記第1の堅固なグリッド状フレーム
    は前記第2の指導線を有し、前記第2の指導線は、前記
    ソールの載置面に関して傾斜すると共に、足の甲の領域
    において前記ソールの踵に隣接する領域を前記第1の指
    導線に接続することを特徴とする請求項33に記載のス
    ポーツ靴。
  35. 【請求項35】 前記第1及び第2の指導線は、前記第
    1の堅固なグリッド状フレームの両側に影響を及ぼすこ
    とを特徴とする請求項33または34に記載のスポーツ
    靴。
  36. 【請求項36】 前記第2の指導線は、前記第1の指導
    線に交差し、また、時計方向を正とすれば、前記ソール
    の前記載置面に関して鋭角を形成することを特徴とする
    請求項33、34または35に記載のスポーツ靴。
  37. 【請求項37】 前記シェルは、適所に射出されあるい
    は前記第1の堅固なグリッド状フレームに関連づけられ
    た第1の柔らかいカバー要素を備えることを特徴とする
    請求項33に記載のスポーツ靴。
  38. 【請求項38】 前記少なくとも一つのクォータは、少
    なくとも一対の側方開口を形成する第2の堅固なグリッ
    ド状フレームを備えることを特徴とする請求項33に
    載のスポーツ靴。
  39. 【請求項39】 前記少なくとも一対の側方開口は、ほ
    ぼ涙滴形状の構成を有し、その長手方向軸線は地面に対
    してほぼ垂直であることを特徴とする請求項38に記載
    のスポーツ靴。
  40. 【請求項40】 前記少なくとも一つのクォータは、適
    所に射出され或いは前記第2の堅固なグリッド状フレー
    ムに関連づけられる第2の柔らかいカバー要素を備える
    ことを特徴とする請求項38に記載のスポーツ靴。
  41. 【請求項41】 前記第2の堅固なグリッド状フレーム
    は、前記第2の柔らかいカバー要素のためのガイド及び
    /又はセンタリング手段を有し、前記第2の柔らかい
    バー要素は、前記ガイド及び/又はセンタリング手段に
    関連づけられることを特徴とする請求項40に記載のス
    ポーツ靴。
  42. 【請求項42】 前記ガイド及び/又はセンタリング手
    段は、前記第2の堅固なグリッド状フレームの周縁に隣
    接する領域において、前記第2の堅固なグリッド状フレ
    ームに関して側方に形成された第1および第2の対のス
    ロットにより構成されることを特徴とする請求項41に
    記載のスポーツ靴。
  43. 【請求項43】 好適な第1及び第2の対の孔が、前記
    第1及び第2の対のスロットにおいて前記第2の柔らか
    カバー要素に形成され、適合型のピボットが、前記第
    1及び第2の対のスロットならびに前記第1及び第2の
    対の孔に配設可能であり、前記適合型のピボットは、前
    記第2の堅固なグリッド状フレームに関して前記第2の
    柔らかいカバー要素を垂直に滑動させる際のガイドとし
    て作用することを特徴とする請求項42に記載のスポー
    ツ靴。
  44. 【請求項44】 前記第2の堅固なグリッド状フレーム
    が、前記第1及び第2の対のスロットの軸線に対してほ
    ぼ垂直の軸線に沿って側方に突出する少なくとも一対の
    リッジを有し、前記一対のリッジは、前記第2の堅固な
    グリッド状フレームの前記周縁から前記一対の側方開口
    へ突出することを特徴とする請求項42に記載のスポー
    ツ靴。
  45. 【請求項45】 複数の適合型の第3の対のスロットの
    一つが前記少なくとも一対のリッジと相互作用し、前記
    第3の対のスロットは、前記第2の柔らかいカバー要素
    に対して側方にかつ互いに平行にかつ前記少なくとも一
    対のリッジに対してほぼ相補形状に形成されることを特
    徴とする請求項44に記載のスポーツ靴。
  46. 【請求項46】 前記シェルに関して前記クォータの傾
    斜を変化させるのに好適な手段が、前記第1及び第2の
    堅固なグリッド状フレームの後部に設けられることを特
    徴とする請求項40に記載のスポーツ靴。
  47. 【請求項47】 前記第1の堅固なグリッド状フレーム
    上の前記第1及び第2の指導線は、前記第1及び第2の
    指導線による影響が及ばない適合型の第2、第3及び第
    4の対の開口を前記第1の堅固なグリッド状フレームに
    おいて得ることを可能にすることを特徴とする請求項3
    4に記載のスポーツ靴。
  48. 【請求項48】 前記スポーツ靴が、ほぼ凹状の形状を
    有すると共に互いに対向して配された第3および第4の
    指導線を有するグリッド状ソールを備え、前記第3及び
    第4の指導線は、前記踵領域を第1の中足骨の領域およ
    第5の中足骨の領域に接続することを特徴とする請求
    項34に記載のスポーツ靴。
  49. 【請求項49】 軽量化凹部が前記第3及び第4の指導
    線間に設けられ、前記踵領域ならびに前記第1及び第5
    の中足骨の領域において材料を部分的に除去することに
    より、適合型の窪みが形成されることを特徴とする請求
    項48に記載のスポーツ靴。
  50. 【請求項50】 前記第1及び第2の堅固なグリッド状
    フレームが、踵および脹ら脛領域の後部へ延びる第5の
    指導線を有することを特徴とする請求項48に記載のス
    ポーツ靴。
  51. 【請求項51】 前記第5の指導線が、前記第1の堅固
    なグリッド状フレームにおいて前記第1及び第2の指導
    線と交差することを特徴とする請求項50に記載のスポ
    ーツ靴。
  52. 【請求項52】 前記第5の指導線は、一対の側方開口
    の境界を定めることを特徴とする請求項50または51
    記載のスポーツ靴。
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