JP2908586B2 - 接着性磁気シート - Google Patents

接着性磁気シート

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JP2908586B2 JP8436191A JP8436191A JP2908586B2 JP 2908586 B2 JP2908586 B2 JP 2908586B2 JP 8436191 A JP8436191 A JP 8436191A JP 8436191 A JP8436191 A JP 8436191A JP 2908586 B2 JP2908586 B2 JP 2908586B2
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裕一 米山
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は接着性着色磁気シートに
関する。
【0002】
【従来技術】接着性着色磁気シートは、特公昭62−3
9488号に見られるように、裏面に接着剤層を設けた
基体表面に磁性層を形成し、この磁性層上に金属蒸着膜
層を形成し、更にその上に着色層を形成してなるもの
で、裏面の接着剤層を利用して基材に接着することによ
り、銀行預金通帳、磁気カード等に広く応用されてい
る。このように、磁性層上に金属蒸着層を設け、更にこ
の上に樹脂層を介して着色層を形成することにより、着
色層の厚みを可及的に薄くでき、鮮明な色調が得られて
いた。
【0003】
【発明が解決すべき課題】しかし、磁性層の上に単なる
樹脂層を形成したフィルムの場合、樹脂層表面が鏡面に
なるため、その後の加工時に適度な滑り性に欠け、他の
層のコーティング時の安定走行が困難であった。又、鏡
面であるため、フィルム走行時にわずかなしわや傷が発
生した場合、あるいはわずかな磁性層のむらや樹脂層自
身のむらが発生した場合、これらが金属蒸着面に現わ
れ、最終的には着色層の色むらになって現われていた。
更にフィルム巻き取り後のブロッキングを起こし易かっ
た。
【0004】従って、本発明の目的は接着性着色磁気シ
ートに適度な滑り性を与え、走行安定性を確保し、コー
ティング時の色むらの発生を防止することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、裏面に接着剤
層を設けた基体表面に磁性層を形成し、その上に金属蒸
着層を設け、更にその上に着色層を形成してなる接着性
磁性シートにおいて、磁性層と金属蒸着層との間、また
は転写型の場合は金属蒸着層と着色層との間(ただしい
ずれの場合もこの順の積層となる場合)に顔料入り樹脂
層を設けることにより、接着性磁性シートの表面に適度
な粗さを導入し、それにより本発明の目的を達成する。
【0006】本発明は、金属蒸着層のアンカーとなる樹
脂層を単なる樹脂だけでなく、顔料を添加することによ
り、つまり鏡面ではなく適度に粗らすことにより、今ま
で得られていた効果(着色層の厚さを可及的に薄くす
る。鮮明な色調を得る)を損なうことなく、上記の効果
を達成できる。この目的に適した顔料としては、微粒子
シリカ、タルクなどの無機顔料、ポリエチレン、エポキ
シをなどの有機顔料などがあるが、微粒子のシリカが最
も適している。例えば、一次粒子径が数mμ〜10m
μ、二次粒子(一次粒子が凝集してできる粒子)1〜4
μの微粒シリカが適当である。一般に次層を形成する前
の顔料入り樹脂層の表面粗さがRa0.1〜0.7μと
なるようにすると良好であった。顔料入り樹脂層の樹脂
としては、熱可塑性樹脂または熱硬化性樹脂のいずれで
も良く、代表的な樹脂として塩化ビニル−酢酸ビニル−
ビニルアルコール共重合体、塩化ビニリデン樹脂、等が
使用できる。その他バインダ樹脂として知られている任
意の樹脂が使用できる。微粒シリカの添加量は樹脂10
0重量部に対して1〜20重量部が適当なことをが分か
った。
【0007】
【実施例の説明】次に、図面を参照して本発明の接着性
着色磁気シートの構造を具体的に説明する。図1におい
て、ポリエステル等のフイルムよりなる基体1の裏面に
は接着剤層8が施され、基体の表面には磁気記録用の磁
性層2が形成されている。磁性層2の表面には本発明に
従って顔料入り樹脂層3が形成され、これにより金属蒸
着層に対するアンカーの作用を有すると共に、適度な滑
りを与える表面粗さを有する表面が形成される。次に金
属蒸着層4が形成され、さらに無顔料の樹脂層5が形成
される。この層は金属蒸着層4と着色層の間の接着性を
高める。樹脂層5の表面には着色層6が形成される。着
色層6は金属蒸着層4と樹脂層5の作用で、着色層の厚
みを可及的に薄くでき、鮮明な色調が得られる従来知ら
れている効果を生じる他、顔料入り樹脂層3の作用で前
述の滑り性向上とそれに伴う作用効果を生じる。なお着
色層6の表面を保護するために透明樹脂による保護層7
を形成しても良い。
【0008】図2は本発明の接着性着色磁気シートの他
の構造を示すもので、基体1、接着剤層8、磁性層2、
顔料入り樹脂層3、金属蒸着層4、着色層6及び保護層
7は図1に示したものと同様である。この例では更に図
1の樹脂層5の代わりに、樹脂層3と同様な顔料入り樹
脂層5が使用されている。この層は後の工程で更に滑り
性を向上する。
【0009】図3は本発明の接着性着色磁気シートの他
の構造を示すもので、図1、2に示したものと基本的に
は同様の構成を有するが、転写型磁気シートとして構成
する点で違う。基体1上に離型層9を形成し、ついで必
須ではない保護層7を形成し、着色層6、ついで顔料入
り樹脂層3、金属蒸着層4、顔料入り又は無顔料の樹脂
層5、ついで磁性層2及び接着剤層8を形成したもので
ある。この例は、図1、2とは積層の順序がほぼ逆にな
るため着色層6に接する層が顔料入り樹脂層3になって
いる。以上のように、本発明の接着性着色磁気シートは
顔料入り樹脂層3を有することにより初期の効果を奏す
ることが出来る。
【0010】実施例1 約38μの厚さのポリエステルフィルム上に組成1の磁
性層を約12μの厚さに形成し、この上に組成2の顔料
入り樹脂層を約1μの厚さに形成した。乾燥後の表面粗
さRaは約0.5μmであった。次にこの上に真空蒸着
法にてアルミニウムの蒸着層を約0.05μの厚さに形
成し、更にこの上に組成2の顔料入り樹脂層又は無顔料
の樹脂層を約1μの厚さに形成し、その上に組成3の着
色層を約2μの厚さに形成し、更に組成4の保護層を1
μの厚さに形成した。最後にポリエステルフィルムの反
対側の面に接着剤層を約30μの厚さに形成した。
【0011】組成1(磁性塗料) γ−Fe23 75重量部 塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニルアルコール共重合体(米国UCC社性V AGH) 15重量部 ポリウレンエラストマー(日本ポリウレタン社製ニッポラン2304) 30重量部 メチルイソブチルケトン 100重量部 トルエン 100重量部 組成2(顔料入り樹脂塗料) 微粒状シリカ(富士デヴィソン化学(株)サイロイド150、二次粒子径 約2.5μ) 1.5重量部 塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニルアルコール共重合体(米国UCC社性V AGH) 10重量部 メチルイソブチルケトン 50重量部 トルエン 50重量部
【0012】比較例1 実施例1において、顔料入り樹脂層から顔料を除いた、
つまり樹脂のみの層上にアルミニウム蒸着層を蒸着して
同様に着色磁気シートを製作した。
【0013】実施例2 約25μの厚さの離型性ポリエステルの上に、実施例1
の組成4の保護層(約1μ)、同組成3の着色層(約2
μ)、同組成2の顔料入り樹脂層(約1μ)を順次形成
した。次にこの上に真空蒸着法にて錫の蒸着を約0.0
5μの厚さに形成し、更に組成2の顔料入り樹脂層ある
いは組成2により顔料成分を除いた樹脂層(約1μ)を
形成した。更に、組成1の磁性層(約12μ)、及び接
着剤層(約3μ)を形成し、転写型磁気シートを製作し
た。
【0014】得られた磁気シートの特性を表1に示す。
加工適性は蒸着層の形成直前の状態のフィルムにおける
走行性等の総合的判断を示し、耐候性は40℃90%R
Hの雰囲気に48時間保存した時の色調の変化を示し、
耐食性は酸(5%酢酸)、アルカリ(1%炭酸ソー
ダ)、塩水(5%塩化ナトリウム)の浸漬テストを示
し、色調は蒸着面が鏡面仕上げの色調に対して色差△E
=1.0以内を示す。表中〇は良好、×は不良、△はや
や不十分である。
【0015】比較例1の金属蒸着前の樹脂層の表面は鏡
面であった。このため蒸着作業におけるフィルム走行時
に滑らず、しわ、折れなどが入り易く、少々の擦り傷で
も蒸着後に目立ってしまった。実施例1、2のフイルム
の表面粗さRaはそれぞれ0.2μ、0.15μであっ
た。適度な粗面状態のためフィルムの走行が非常にスム
ーズでしわ、折れが発生せず、少々の擦り傷でも外観上
目立たず、更に巻き取り後のブロッキングが見られなか
った。又、仕上がった製品の耐候性(高温度保存性)、
耐食性(薬品による腐蝕性)、蒸着金属の密着性などは
実施例1、2の方が比較例1よりも優れ、外観上の色調
には差が認められなかった。顔料入りと無顔料の樹脂の
ガスバリアー機能を比較すると、顔料入りの方がすぐれ
ている。特に、着色磁気シートの場合、蒸着層の上層は
記録特性の関係で薄いほど有利であり、内部といえども
顔料入りの樹脂層のバリアー機能が有効になる。よっ
て、樹脂層5に顔料が入っていれば更に保存性などに有
利である。走行性は蒸着前、蒸着時、及び蒸着層に更に
塗布する時に役立つ。したがってこれらのいずれの状態
でも適度な表面荒さがあるとフイルムの走行性が良好に
保つ。
【0016】
【表1】
【0017】
【作用効果】以上のように本発明によれば、顔料入り樹
脂層を金属蒸着層の下に形成するため、蒸着時及びその
後の加工時に適度な滑り性が付与され、安定走行が可能
になる。またしわや傷が発生しにくく、あるいはわずか
な磁性層のむらや樹脂層自身のむらが発生した場合でも
これらが最終的には着色層の色むらになって現われるお
それもなく、更に蒸着前でフィルム巻き取り後のブロッ
キングが生じない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による接着性磁気シートの断面
図である。
【図2】本発明の他の実施例による接着性磁気シートの
断面図である。
【図3】本発明の更に実施例による転写型接着性磁気シ
ートの断面図である。
【符号の説明】
基体1、磁性層2、顔料入り樹脂層3、金属蒸着層4、
無顔料又は顔料入りの樹脂層5、着色層6、保護層7、
接着剤層8

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 裏面に接着剤層を設けた基体表面に磁性
    層を形成し、この磁性層の上に顔料入り樹脂層を設け、
    更にこの顔料入り樹脂層の上に金属蒸着層を介して着色
    層を形成してなる接着性磁性シート。
  2. 【請求項2】 前記金属蒸着層と着色層との間に、顔料
    入り又は無顔料の樹脂層が設けられている請求項1に記
    載の接着性磁性シート。
  3. 【請求項3】 基体上に離型層、着色層、ついで顔料入
    り樹脂層、金属蒸着層、磁性層及び接着剤層を形成した
    転写型磁気シート。
  4. 【請求項4】 前記金属蒸着層と磁性層との間に、顔料
    入り又は無顔料の樹脂層が設けられている請求項3に記
    載の転写型磁性シート。
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