JP2908491B2 - 帯状部材の端縁矯正装置 - Google Patents

帯状部材の端縁矯正装置

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JP2908491B2
JP2908491B2 JP2003397A JP339790A JP2908491B2 JP 2908491 B2 JP2908491 B2 JP 2908491B2 JP 2003397 A JP2003397 A JP 2003397A JP 339790 A JP339790 A JP 339790A JP 2908491 B2 JP2908491 B2 JP 2908491B2
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【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、帯状部材、たとえば、タイヤ用カーカ
ス、ベルトなどのプライコードの切断端部分を挟持し
て、その切断縁位置を所期した通りに矯正する、帯状部
材の端縁矯正装置に関するものである。
(従来の技術) 帯状部材の切断端部分を挟持する従来装置としては、
たとえば、出願人が先に特開昭64−16630号として提案
したものがあり、また、帯状部材の切断端部分を吸着保
持した状態で、その切断縁の延在方向を矯正する従来装
置としては、これもたとえば、出願人が特開昭64−3073
8号として提案したものがある。
ここで、前者の挟持装置は、帯状部材の幅方向へ延在
する挟持体の前後の表面に、シリンダによって支点の周
りに揺動されるそれぞれの挟持爪を枢支したところにお
いて、水平姿勢にある帯状部材の切断端部分を、下方か
ら上方へ突出作動する折曲げ体の作用下で、挟持体と挟
持爪との間へ上向きに折曲げ、次いで、挟持爪を揺動運
動させることにより、それと挟持体との間に帯状部材の
端部分を挟持するものであり、また、後者の矯正装置
は、スチールコード入り帯状部材に、それの切断縁に沿
わせて把持手段を磁気吸着させた状態で、切断端部分の
幾分の持上げをもたらし、しかる後、その把持手段を、
モータおよび歯車機構からなる駆動手段によって、水平
面内で、所要の方向へ所要量回動運動させることにて、
帯状部材切断縁の延在方向を所期した通りに修正するも
のである。
かかる従来技術のうち、前者の挟持装置によれば、帯
状部材の切断端部分を、そこに損傷を与えることなく挟
持することができ、また、後者の矯正装置によれば、帯
状部材の切断縁が、所定の基準直線に対し、一定の角度
をもって直線状に傾斜する場合に、その切断縁の延在方
向を、基準直線に十分に近づけることができる。
(発明が解決しようとする課題) ところで、帯状部材の切断縁は常に直線状であるとは
限らず、たとえば、スチールコードの埋設状態その他の
影響により、その切断縁に、彎曲したり、波打ったりす
る部分が生じることから、従来の挟持および矯正装置で
は、切断縁に直線ガイドを当てて修正する方法がとられ
ていた。
しかしながら、この方法では、剛性の低いテキスタイ
ルコードを埋設した帯状部材の切断縁の、湾曲その他を
矯正することができないことから、その帯状部材を成型
ドラムに巻付けた場合に、オーバラップ接合では、帯状
部材の先端部分と後端部分とのオーバラップ量を、成型
ドラムの幅方向に均一ならしめることができず、また、
突合わせ接合では、その帯状部材の先端縁と後端縁と
を、成型ドラムの全幅にわたって隙間なく突き合わせる
ことができず、それ故に、タイヤのユニフォミティが低
下するという問題があった。
この発明は、従来技術のかかる問題を有利に解決する
ものであり、帯状部材の切断縁が彎曲したり、波打った
りした場合の切断縁の凹凸を、十分有効に修正すること
ができ、併せて、切断縁の延在方向を、基準直線の延在
方向に高い精度で接近させることができる、帯状部材の
端縁矯正装置を提供するものである。
(課題を解決するための手段) この発明の、帯状部材の端縁矯正装置は、受台上を搬
送される帯状部材の上方で、その帯状部材の延在方向へ
往復作動されるメインフレームの下方に、たとえば、モ
ータおよび歯車機構によって水平面内で回動運動される
回動フレームを連結し、そして、この回動フレームのさ
らに下方に、帯状部材を受台上に押圧する複数枚の板状
押え部材を連結し、これらの押え部材を受台に対して一
体的に昇降作動させる昇降手段を回動フレームに取り付
け、また、複数枚の押え部材のそれぞれの端部分を、垂
直姿勢のヒンジピンにより、それらの下端縁レベルを揃
えて相互に枢支連結し、それぞれの押え部材を、ヒンジ
ピンの周りに水平面内で相対揺動させる駆動手段を設
け、さらに、それぞれの押え部材の表面に、シリンダー
その他の作用下で、垂直面内で開閉作動され、帯状部材
を押え部材との間に挟持するクランプ爪を枢支し、前記
受台側に、帯状部材の切断端部分を、開放姿勢のクラン
プ爪と押え部材との間に入れ込む折曲げ体を配設したも
のである。
(作用) このような端縁矯正装置をもって、切断縁の延在方向
の修正を行うに際しては、その切断縁が、たとえば第9
図(a)に線分X−Xで示すように、所要の基準線分Y
−Y、いいかえれば帯状部材aの長さ方向と直交する線
分に対して角度θだけ傾いて位置している場合には、複
数枚の押え部材を直線状に整列させるとともに、それら
の延在方向を、回動フレームの作用によって線分X−X
と実質的に平行な姿勢とした状態で、たとえばシリンダ
とすることができる昇降手段によって押え部材を下降さ
せ、それによって帯状部材aの端部分をその全幅にわた
って受台上に押圧し、次いで、帯状部材aの遊端部分
を、受台から上方へ突出する折曲げ体の作用によって上
向きに折曲げて、その折曲げ端部分を、クランプ爪の開
放下でそれぞれの押え部材の表面に接触させ、続いて、
クランプ爪を閉止作動させて、帯状部材aの端部分をク
ランプ爪と押え部材との間に挟持する。
そしてその後は、折曲げ体を下降させるとともに、押
え部材を、往復駆動手段の再作動によって、帯状部材a
の端部分とともに幾分持上げた状態で、その押え部材
を、回動フレームとともにその長さ方向の中央位置の周
りで、線分X−Xが基準線分Y−Yと一致もしくはそれ
に最も近接する位置まで回動させることにより、帯状部
材aの端部分の塑性変形に基づき、線分X−Xと基準線
分Y−Yとの実質的な一致をもたらし、これにより、切
断縁の延在方向を、所要の基準線分Y−Yの延在方向に
修正する。
ここで、切断縁の延在方向の、上述したような修正と
併せて、または、それとは全く別個に、帯状部材aの切
断縁の湾曲、波打ちなどによる影響を取り除くべく、切
断先端縁の輪郭形状と、切断後端縁の輪郭形状とを適正
に合致させるに際しては、仮に、先後の切断縁が、第9
図(b)に、成型ドラムへの巻付状態で示すような輪郭
形状を有する場合において、切断後端縁a1の輪郭形状を
切断先端縁a2のそれと対応する形状に矯正するとする
と、はじめに複数枚、たとえば三枚の押え部材を直線状
に整列させた状態で、その延在方向を切断後端縁a1の基
準線分Y−Yと平行にし、以後、前述したと同様にし
て、帯状部材aの後端部分を、押え部材とクランプ爪と
で保持する。
次いで、折り曲げ体の下降と、押え部材の上昇とをも
たらし、このことによって、帯状部材aの後端部分を受
台から幾分持ち上げる。
ところで、切断後端縁a1の延在方向の修正と併せて、
その後端縁輪郭の矯正を行うときには、後端縁a1の延在
方向のその修正の終了により、帯状部材aの後端部分
は、上述した各操作を繰り返すまでもなく、上記持ち上
げ姿勢にある。
そこでその後は、三枚の押え部材のそれぞれを、所要
の方向へ相対的に揺動させることによって、切断後端縁
a1の輪郭形状を、切断先端縁a2のそれに十分に近づけ
る。
このことを第9図(c)に示すところに基づいて説明
すると、中央部に位置する押え部材を、回動フレームの
運動に基づいて回動させることにより、その押え部材と
対応する切断縁部分a11を、図の仮想線位置から実線位
置へ変化させ、また、その押え部材に、図では上下に連
結されたそれぞれの押え部材の遊端部分を、前方側およ
び後方側へそれぞれ所要量づつ相対揺動させることによ
り、それらの各押え部材と対応するそれぞれの切断縁部
分a12,a13を、これもまた図の実線位置にもたらし、こ
れらのことによって、切断後端縁a1の輪郭形状を、切断
先端縁a2の輪郭形状に十分な精度をもって合致させる。
なおここで、この合致精度は、押え部材の枚数の増加に
つれて高くなる。
以上のようにして切断縁の延在方向の修正および/ま
たは切断縁輪郭形状の矯正を修正した後は、帯状部材a
を成型ドラムに巻き付けることにより、帯状部材の先端
部分と後端部分とを幅方向にほぼ均等にオーバラップさ
せ、または、帯状部材の先端縁と後端縁とを十分正確に
突き合わせることができる。
なおこの矯正装置によって、切断縁の延在方向の修正
と、切断縁の輪郭形状の矯正との両方を行う場合には、
輪郭の矯正を行った後に、延在方向の修正を行うことも
可能である。
(実施例) 以下にこの発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図はこの発明の一実施例を示す正面図であり、図
中1は、帯状部材aの延在方向、いいかえれば、紙面と
直交する方向へ延在する、角筒形状の梁部材を、2は、
この梁部材1の両側面に水平に固定したガイドレール
を、そして3は、ガイドレール2によって往復移動を案
内されるメインフレームをそれぞれ示す。
ここでこのメインフレーム3は、そこに固定した雌ね
じ部材4に、梁部材1およびガイドレール2と平行に延
在する雄ねじ部材5を螺合させ、そしてこの雄ねじ部材
5を図外のモータによって回転駆動することにより、ガ
イドレール2に沿って所要の方向へ走行することができ
る。
このようなメインフレーム3の下方には、軸6によ
り、回動フレーム7を水平面内で回動自在に連結し、そ
してこの回動フレーム7を、メインフレーム3に取り付
けたモータ8と、このモータ8の出力軸に設けたピニオ
ン9と、軸6に固定されてピニオン9と噛合するセクタ
ーギヤ10とからなる駆動手段によって、所要の方向へ、
所要量に応じて回動可能ならしめる。
またここでは、回動フレーム7のさらに下方に、そこ
に設けたシリンダ11によって昇降作動される中間プレー
ト12を連結し、この中間プレート12の長さ方向の中央部
位置で、二枚の板状押え部材13a,13bの各一端部を、中
間プレート12に支持されて垂直方向に向くヒンジピン14
によって相互連結する。この相互連結は、たとえば、第
2図に縦断面図で示すように、頭部突きのヒンジピン14
を、断面形状がほぼコ字状をなす中間プレート12の頂壁
から底壁へ、それらに対して回動可能に差し込むととも
に、そのヒンジピン14を、それぞれの押え部材13a,13b
の目違い継ぎ部に貫通させ、そして、一方の押え部材13
aをヒンジピン14に対して回動可能ならしめ、また、他
方の押え部材13bを押しねじをもってヒンジピン14に固
定することにより行うことができ、このことによれば、
それぞれの押え部材13a,13bの遊端部を、ヒンジピン14
の周りで、第1図の手前側および後方側へ所要に応じて
相対揺動させることができる。
なおここで、それぞれの押え部材13a,13bの、後方
側、いいかえれば中間プレート側への揺動量は、第2図
に示すところから明らかなように、押え部材13a,13b
と、中間プレート12との間隔によって特定されることに
なるも、現実には、各押え部材13a,13bに、数度、通常
は1〜3°程度の揺動を許容することにて所期した目的
を達成することができるので、前記間隔を特別大きく設
定することは不要である。
そしてまた、各押え部材13a,13bの、上述したような
揺動運動をもたらすべく、この例では、それぞれの押え
部材13a,13bの裏面側にモータ15a,15bを取り付けるとも
に、それぞれのモーター15a,15bの出力軸に固定したプ
ーリ16a,16bを押え部材13a,13bの前面側に配置し、これ
らの各プーリ16a,16bと、押え部材13a,13bの裏面側へ突
出する雄ねじ部材(第3図には一方の雄ねじ部材17bだ
けを縦断面図で示す)に固定したプーリ18a,18bとにベ
ルト19a,19bをそれぞれ掛け渡したところにおいて、そ
れぞれの雄ねじ部材の先端部を、中間プレート12に設け
たそれぞれの雌ねじ部材、第3図に示すところでは一方
の雌ねじ部材20bに螺合させる。
このように構成してなる揺動駆動手段によれば、モー
タ15a,15bひいては、プーリ16a,16bを駆動することによ
って、ベルト19a,19bを介してプーリ18a,18bおよび雄ね
じ部材を回転させることにより、それぞれの押え部材13
a,13bは、雌ねじ部材を取り付けた中間プレート12に対
し、接近する方向および離隔する方向のそれぞれへ、所
要量にわたって揺動することができる。
なお、押え部材13a,13bをこのように水平揺動させる
に際しては、それぞれの雄ねじ部材が、ヒンジピン14の
周りに円弧運動することになるので、雄ねじ部材と雌ね
じ部材との常に適正なる螺合を維持するためには、その
雌ねじ部材を、たとえば水平移動可能ならしめることが
必要である。
さらに、それぞれの押え部材13a,13bの表裏両面に
は、クランプ爪21a,21bを水平に枢支して、これらのク
ランプ爪21a,21bを垂直面内で揺動可能ならしめ、ま
た、押え部材13a,13bの表裏両面に、上下方向に間隔を
おいて取り付けたそれぞれのシリンダ22a,22bと、これ
らの各シリンダ22a,22bによって、押え部材の反対側で
作動される揺動アーム23a,23bとからなる駆動手段を各
クランプ爪21a,21bに連結することにより、それらのク
ランプ爪21a,21bを所要に応じて開閉駆動可能ならしめ
る。
ここで、各クランプ爪21a,21bは、好ましくは、その
先端部に薄肉弾性板を有しており、各薄肉弾性板は、帯
状部材の幅方向での肉厚変化を十分に吸収すべく機能す
る複数本のスリット24を、その長さ方向に所定の間隔を
おいて有する。
以上のようにして構成される端縁矯正装置は、たとえ
ば第4図に示すように配設することによって使用に供さ
れる。
第4図中31は、帯状部材aの搬送手段を構成する複数
本のローラを示し、32は、搬送経路内の所定位置で二本
のローラ間に配設した受台を示す。ここで、この受台32
は、それに対して昇降作動される押え部材13a,13bとそ
れとによって、帯状部材aをその全幅にわたって、平坦
姿勢で挟持すべく機能する。
また、33は、受台内に収納されて、帯状部材aの全幅
にわたって延在する折曲げ体を示し、この折曲げ体33
は、受台32に取付けたシリンダ34の作用により、図に実
線で示す下降位置と、仮想線で示す上昇位置、いいかえ
れば、切断済み帯状部材aの後端部分もしくは先端部分
の折曲げ位置との間で昇降変位することができる。なお
この折曲げ体33は、その中央部に、後述するカッター装
置の切断刃を受けて保護する、たとえばテフロン製の刃
受け35を有する。
ところで、図に36で示すカッター装置は、図示しない
往復駆動装置によって、帯状部材aの長さ方向へ所要に
応じて移動することができる他、図示の切断位置でエア
シリンダ37を作動させることによって、切断刃38を帯状
部材aに突き刺すことができ、さらに、第5図に略線正
面図で示すところから明らかなように、二枚で一対をな
す各切断刃38を保持するそれぞれのカッター装置本体部
分39を、駆動側および被動側のプーリ40,41に掛け渡し
たタイミングベルト42にそれぞれ連結することにより、
そのタイミングベルト42の走行に基づいて、両カッター
装置本体部分39を、切断刃38とともに、帯状部材aの幅
方向の中央部からその各側端へ向けて相互に離隔させる
ことができ、この離隔移動に際して、帯状部材aの幅方
向の中央部に突き刺したそれぞれの切断刃38による、帯
状部材aの幅方向の切裂きをもたらすことができる。
なお、かかるカッター装置36は、たとえば第9図
(a),(b)に示すような切断縁の輪郭形状を、それ
による帯状部材aの切断と同時に計測すべく、第5図に
示すところにおいて、タイミングベルト42の下側走行部
分42aに連結した、図では右側のカッター装置本体部分3
9と、タイミングベルト42の上側走行部分42bに連結した
左側のカッター装置本体部分39、ひいては、両切断刃38
の、帯状部材中央部位置から側端方向への移動量を検知
するためのセンサ、たとえば近接センサ、パルスジェネ
レータ、変位センサなどとすることができるセンサ43
を、いずれか一方のプーリ40と関連する位置に具え、さ
らに、切断刃38の、帯状部材aの長さ方向への変位量を
検知するための変位センサ44(第4図参照)を具える。
従って、このカッター装置によれば、それを第4図に
示す切断位置へ水平移動させた後、各カッター装置本体
部分39に設けたエアシリンダ37を同期作動させて、両切
断刃38を、帯状部材aの幅方向の中央部でその帯状部材
aに突き刺し、次いで、両プーリ40,41を駆動して、そ
れぞれの切断刃38を、帯状部材aの側端方向へ相互に離
隔させることによって、帯状部材aの切断を行うことが
でき、そして、このときのそれぞれの切断刃38の、帯状
部材aの幅方向移動量および長さ方向変位量のそれぞれ
を、センサ43および変位センサ44によって検知すること
により、切断縁の輪郭形状を求めることができる。
さらに第4図中、45は、帯状部材aをその全幅にわた
って受台上に圧下する、帯状部材aの変形防止手段を示
し、この変形防止手段45は、図示しない駆動手段によっ
て、軸受46に対して回動される剛性プレート47と、この
剛性プレート47の先端部に固定した板ばね48とからな
り、この板ばね48は、帯状部材aの幅方向の厚みの変化
を吸収して、その帯状部材aを、受台上に均一に圧下す
べく、その長さ方向に間隔をおく、図示しないスリット
を有する。
このように構成してなる変形防止手段45によれば、カ
ッター装置36による帯状部材aの切断ならびに、帯状部
材aの先端部分および後端部分の、折曲げ体33による折
り曲げに際し、板ばね48を図示位置まで回動させて、帯
状部材aを圧下することにより、繰出し側帯状部材の変
位、変形を十分に防止することができ、また、その板ば
ね48を、帯状部材aの表面から離隔させることにより、
その帯状部材aを十分円滑に繰出すことができる。
この発明の端縁位置矯正装置を、以上のようにして他
の装置と組み合わせたところにおいて、帯状部材aのた
とえば切断後端縁が、第9図(a)に示すような輪郭形
状を有する場合には、その輪郭形状を、前述したよう
に、センサ43からの信号および変位センサ44からの信号
のそれぞれによって求め、併せて、その輪郭形状の近似
線分X−Xをもまた、それらの信号を演算処理すること
によって求める。
ここで、この近似線分X−Xを、たとえば、帯状部材
aの長さ方向と直交する方向へ延在する基準線分Y−Y
に実質的に一致させる場合について考えると、まず、矯
正装置全体を、雌ねじ部材4と雄ねじ部材5との協働下
で、帯状部材aの長さ方向へ移動させて、押え部材13a,
13bを、受台32上で、折曲げ体33の前方側に位置させ
る。なおこのときには、カッター装置36は、矯正装置と
干渉しない位置へ予め変位されており、また、変形防止
手段45の板ばね48は、帯状部材aの切断時から継続して
その帯状部材aを圧下している。
次いで、モータ8、ピニオン9およびセクターギァ10
を作動させて、中間プレート12、ひいては、直線状に整
列する両押え部材13a,13bの延在方向を近似線分X−X
と実質的に平行な姿勢とした状態で、中間プレート12を
シリンダ11によって下降させることにより、両押え部材
13a,13bで、帯状部材aの後端部を、第4図に示すよう
に受台32上に押圧し、続いて、折曲げ体33を、第4図に
仮想線で示すように、その受台32から上方へ突出させる
ことによって、帯状部材aの後端部分a10を上向きに折
り曲げて、その折曲げ後端部分a10を、クランプ爪21a,2
1bの開放下で、それぞれの押え部材13a,13bの裏面側に
接触させ、しかる後、シリンダ22a,22bおよび揺動アー
ム23a,23bを作動させることによってクランプ爪21a,21b
を閉止させて、帯状部材aの後端部分a10を、その全幅
にわたってそれぞれのクランプ爪21a,21bと押え部材13
a,13bの間に挟持する。
そしてその後は、折曲げ体33を原位置へ下降させると
ともに、板ばね48を帯状部材aから離隔させ、また、押
え部材13a,13bを、シリンダ11の作動による中間プレー
ト12の上昇によって、帯状部材aとともに幾分持上げ、
さらに、直線状に整列させた両押え部材13a,13bを回動
フレーム7の駆動手段によって、その回動フレーム7と
ともに、連結軸の周りで、近似線分X−Xが基準線分Y
−Yと一致もしくはそれに最も近接する位置まで回動さ
せることにより、帯状部材aの持上げ端部分の塑性変形
に基づき、近似線分X−Xを基準線分Y−Yに実質的に
一致させ、これによって、切断後端縁の延在方向を、基
準線分Y−Yの延在方向に修正する。
切断後端縁の延在方向をこのように修正した後におい
てなお、その輪郭が、たとえば第6図(a)に実線で示
すように突出方向へ湾曲する場合には、その切断後端縁
a1の輪郭形状を、図に仮想線で示す切断先端縁a2の輪郭
形状に適合させて、先後両端部分のオーバーラップもし
くは、先後両端縁の突き合わせを十分適正なものとすべ
く、前述した端縁修正工程に続けて、押え部材13a,13b
のそれぞれにてクランプした後端部分を、モータ15a,15
bの作動に基づく両押え部材13a,13bの、前方側への揺動
運動によって塑性変形させ、このことにより、切断後端
縁a1の輪郭形状を、第6図(b)に二点鎖線で示す形状
から実線で示す形状に矯正する。
以上のようにして、切断後端縁の延在方向の修正と、
その切断輪郭の矯正とを行った後は、切断先端部分を、
図示しない成型ドラムに予め貼着し、かつ、帯状部材a
をその成型ドラムの周囲に、一周近くにわたって予め巻
き付けた状態の下で、持ち上げ姿勢の切断後端部分を、
成型ドラムの回転作動と同期する、矯正装置の搬送運動
に基づき、ドラム周速より幾分遅い速度で成型ドラムの
方向へ搬送することによって、一本の帯状部材aの残余
の部分を、そこへの一定張力の作用下で、成型ドラムに
貼り付ける。
帯状部材aを、成型ドラムにこのようにして巻き付け
ることにより、前述したように、切断後端縁の延在方向
が基準線分Y−Yの方向と実質的に一致するように修正
され、また、その輪郭形状が、切断先端縁のそれと正確
に対応するよう矯正されていることから、帯状部材aの
先端部分と後端部分とを所定の範囲にわたってオーバー
ラップさせたときには、そのオーバーラップ量を、帯状
部材aの全幅にわたって十分均一ならしめることがで
き、また、帯状部材aの先端縁と後端縁とを突き合わせ
たときには、両端縁間への隙間の発生を有効に防止する
ことができる。
ところで、帯状部材aの先端部分と後端部分との成型
ドラム上での、所要に応じたオーバーラップ接合また
は、先後両端縁の突合わせ接合は、それらの部分を、押
え部材13a,13bの事後的な操作によって、成型ドラムに
押圧することにより適正に行うことができる。
以上のようにして一連の操作を終了した後は、矯正装
置を受台33の上方位置へ復帰させることにより、その矯
正装置は、以後、前述したと同様の作業を繰り返し行う
ことができる。
従って、この矯正装置によれば、帯状部材aの切断後
端縁a1の延在方向を、基準線分に実質的に一致させるこ
とができるとともに、その切断縁の輪郭形状を、高い精
度をもって所要形状に矯正することができ、それ故に、
帯状部材の先端部分と後端部分とを、成型ドラム上で、
その幅方向にほぼ均等にオーバラップさせることができ
るとともに、帯状部材の先端縁と後端縁とを適正に突合
わせ接合することができる。
以上、矯正装置の一の適用例について説明したが、第
1図の表面側のクランプ爪を用いることにより、帯状部
材の切断先端縁に対してもまた、上述したと同様の修正
および矯正を施し得ることはもちろん、基準線分の延在
方向を所要に応じて適宜に変更することもできる。
第7図はこの発明の他の実施例を示す正面図であり、
これは押え部材の枚数を三枚としたものである。
ここでは、前述の例と同様にして回動運動される回動
フレーム7の下方に、中央部に位置する押え部材51を、
シリンダ11に直接的に連結し、そして、この押え部材51
の両端部分に、左右の押え部材52a,52bのそれぞれを、
垂直姿勢のヒンジピン53a,53bによって、水平面内で揺
動可能に連結したところにおいて、これらの左右の押え
部材52a,52bの、中央押え部材51に対する相対駆動を、
これもまた前述した実施例と同様、両押え部材52a,52b
の裏面に取り付けたそれぞれのモータ54a,54bと、これ
らのモータ54a,54bの出力軸に固定したプーリ55a,55b
と、図示しない雄ねじ部材に固定したプーリ56a,56b
と、これらのプーリに掛け渡したベルト57a,57bと、中
央押え部材51の裏面側に取り付けられて、雄ねじ部材に
螺合する、これも図示しない雌ねじ部材とからなる揺動
駆動手段によって可能ならしめる。
そしてまた、これらの三枚の押え部材51,52a,52bの表
裏両面には、クランプ爪58,59a,59bを水平に枢支し、こ
れらのクランプ爪のうち、左右の押え部材52a,52bに取
り付けたそれぞれのクランプ爪59a,59bを、それらの各
押え部材52a,52bに取り付けた二個づつのシリンダ60a,6
0bと、これらの各シリンダ60a,60bに連結した揺動アー
ム61a,61bとからなる駆動手段によって、垂直面内で直
接的に開閉作動可能ならしめる一方、中央の押え部材51
に取り付けたクランプ爪58を、他の各クランプ爪59a,59
bに、ユニバーサルジョイント62a,62bによって連結する
ことにより、間接的に開閉作動可能ならしめる。
このように構成してなる矯正装置では、回動フレーム
7の駆動手段を作動させることにより、中央の押え部材
51を、左右の押え部材52a,52bとともに水平面内で回動
運動させることができ、また左右の押え部材52a,52bに
設けた揺動駆動手段を作動させることにより、それらの
各押え部材52a,52bの遊端部を、それぞれのヒンジピン5
3a,53bの周りで、中央押え部材51に対し、前後両方向へ
相対揺動させることができる。
ここで例えば、成型ドラムに巻き付けた帯状部材の切
断先端縁が第8図の左側に実線で示すような波形輪郭を
有し、また、切断後端縁a1が図に仮想線で示すような波
形輪郭を有する場合において、前述した矯正装置をもっ
て、その切断後端縁a1の輪郭形状を切断先端縁a2のそれ
と対応するものに矯正するに際しては、はじめに、三枚
の押え部材51,52a,52bを直線状に整列させた状態で、そ
れらの押え部材51,52a,52bの表面側に、帯状部材aの後
端部分a10を各クランプ爪58,59a,59bによって挟持し、
その後、その後端部分a10の幾分の持ち上げ姿勢で、左
右の押え部材52a,52bの一方を中央の押え部材51に対し
て前方側へ、また、他方を、押え部材51に対して後方側
へ、それぞれ所定量づつ揺動させ、これらのことによっ
て切断後端縁a1のそれぞれの側端部を、帯状部材aの可
塑性に基づき、図の仮想線位置から実線位置に変位さ
せ、矯正後の切断後端縁a1の輪郭形状を切断先端縁a2
それに極めて近似したものとする。
従って、このような矯正作業の終了後において、帯状
部材aの後端部分a10を成型ドラム上に巻き付けた場合
には、前述の実施例と同様、先後の端部分の、成型ドラ
ム上でのオーバーラップ量を、帯状部材aの幅方向に十
分均一ならしめること、または、先後の切断縁の、成型
ドラム上での突き合わせを十分正確ならしめることがで
きる。
(発明の効果) 以上に述べたところから明らかなように、この発明に
よれば、切断された帯状部材の、先後の切断縁の延在方
向を所要に応じて修正することができ、しかも、その帯
状部材の先後の切断縁輪郭を、高い精度をもって所要の
輪郭形状に矯正することができるので、帯状部材の、成
型ドラムへの巻き付け精度を十分に高めて、タイヤのユ
ニフォミテーの大なる向上および、タイヤサイド部の凹
凸の有効なる低減を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明の実施例を示す正面図、 第2図は、第1図のII−II線に沿う縦断面図、 第3図は、第1図のIII−III線に沿う部分縦断面図、 第4図は、発明装置の適用状態を例示する縦断面図、 第5図は、カッター装置を示す略線正面図、 第6図は、切断縁輪郭の矯正例を示す図、 第7図は、この発明の他の実施例を示す正面図、 第8,9図はそれぞれ、切断縁の延在方向の修正例および
切断縁輪郭の矯正例を示す図である。 3……メインフレーム、4,20b……雌ねじ部材 5,17b……雄ねじ部材、6……軸 7……回動フレーム 8,15a,15b,54a,54b……モータ 9……ピニオン、10……セクターギヤ 11,22a,22b,60a,60b……シリンダ 12……中間プレート 13a,13b,51,52a,52b……押え部材 14,53a,53b……ヒンジピン 16a,16b,18a,18b,55a,55b,56a,56b……プーリ 19a,19b,57a,57b……ベルト 21a,21b,58,59a,59b……クランプ爪 23a,23b,61a,61b……揺動アーム

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】受台(32)上を搬送される帯状部材(a)
    の上方で、帯状部材の延在方向に往復作動されるメイン
    フレーム(3)と、メインフレームの下方に連結されて
    水平面内で回動運動される回動フレーム(7)と、回動
    フレームのさらに下方に連結されて、受台(32)上に帯
    状部材(a)を押圧する複数枚の押え部材(13a,13b)
    と、これらの押え部材を受台(32)に対して一体的に昇
    降作動させる昇降手段(11)と、複数枚の押え部材(13
    a,13b)のそれぞれの端部分を、それらの下端縁レベル
    を揃えて相互に枢支連結する垂直姿勢のヒンジピン(1
    4)と、それぞれの押え部材(13a,13b)を、ヒンジピン
    (14)の周りに水平面内で相対揺動させる駆動手段と、
    それぞれの押え部材の表面に枢支されて垂直面内で開閉
    作動され、帯状部材(a)を押え部材(13a,13b)との
    間に挟持するクランプ爪(21a,21b)と、前記受台(3
    2)側に配設されて、帯状部材(a)の切断端部分を、
    開放姿勢のクランプ爪(21a,21b)と押え部材(13a,13
    b)との間に入れ込む折曲げ体(33)とを具えてなる帯
    状部材の端縁矯正装置。
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