JP2908440B1 - 基板表面に実装された部品の分離装置および分離方法 - Google Patents

基板表面に実装された部品の分離装置および分離方法

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JP2908440B1 JP10175729A JP17572998A JP2908440B1 JP 2908440 B1 JP2908440 B1 JP 2908440B1 JP 10175729 A JP10175729 A JP 10175729A JP 17572998 A JP17572998 A JP 17572998A JP 2908440 B1 JP2908440 B1 JP 2908440B1
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Abstract

【要約】 【課題】部品21をプリント配線基板20から分離する
分離装置において、消費電力が少なくて済み分離された
部材を容易に種分けできるとともに自動化が図れかつメ
ンテナンスし易くする。 【解決手段】ロ−ラ1によって部品21が粉砕され分離
された粉砕片21aを落とし込み収集するシュ−タ−2
と、部品21が除去されたプリント配線基板20を短冊
状の切断片22に裁断する切断機構3とを設け、少電力
で有価物を含む部品を収集するとともに基板の処理コス
トを安価にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子部品等の部品
が実装されたプリント配線基板から部品を分離する分離
装置および分離方法に関し、特に、分離された部材を種
分けする機能を有する分離装置および分離方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、パソコンなど新旧交代の頻度の高
い家電製品は廃棄される量は年毎に増加の一途を辿って
いる。また、廃棄するにしても、内部にあるプリント配
線基板は、有害な物質が含まれるていたり、逆に有価物
が含まれている。このため、プリント配線基板を取り外
しこれら有害物質や有価物を回収する方法が種々提案さ
れるようになった。
【0003】また、プリント配線基板から有害物質およ
び有価物を回収するのに、鉛などの有害物質を含むプリ
ント配線基板と有価物を含む実装部品とを分離しなけれ
ばならい。しかしながら、この実装部品の分離は、手作
業では能率が悪いばかりか、半田に含まれる鉛の粉塵の
中で行うので、人体に有害となる。
【0004】そこで、この分離作業を自動化した方法と
して、例えば、特開平10−107426号公報に開示
されている。この方法は回転ドラム内にプリント配線基
板を収納し、高周波加熱装置に回転ドラムを挿入し、回
転しながら加熱し、プリント配線基板を回転ドラムの内
壁に衝突させ、高周波加熱により半田を溶かし内壁に衝
突による衝撃力で電子部品を取外している。
【0005】また、他の例として、特開平7−1783
85号公報に開示されている。この方法は、ケ−シング
内に設置された複数の溝が設けられた粉砕テ−ブルの溝
と、溝に対応する粉砕ロ−ラとの間にプリント配線基板
を挟み、粉砕テ−ブルを回転させプリント配線基板およ
び電子部品を粉砕している。そして、上部に設けられた
分級羽根を回転させ、粉砕物を気流で吹き上げられる程
度の粒径に粉砕し、排気流により粉砕物を装置外に排出
し回収することを特徴としている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の分離方
法における前者の装置では、電子部品を取り外すのに、
回転ドラムを回転させプリント配線基板を落下させ電子
部品に衝撃を与えかつ高周波加熱で半田を溶解してい
る。このことは、回転エネルギを効率良く利用できない
上に加熱エネルギを必要とし、エネルギコストが高くな
るという欠点がある。また、分離された電子部品とプリ
ント配線基板と種分けしてそれぞれを回収する機能を持
たないので、回転ドラムから取り出して電子部品とプリ
ント配線基板とを種分けしなければならないという取扱
い難く自動化が図れないという問題が前記切削機構は、
回転することによって前記表層を削るカッタを備えるあ
る。
【0007】一方、後者である有価物を回収機能をもつ
分離装置は、有価物を回収するのに気流で舞い上がる程
度の粒径に粉砕しなければならず、装置自体が大掛かり
となり、処理に長時間を要し多大な電力を消費するとい
う問題がある。そして、バッチ式に適合するものの自動
化が図れないという問題がある。また、吸い上げられな
い粉砕物が下方の粉砕テ−ブルに堆積し機構部に不具合
をもたらすという懸念がある。さらに、粉砕ロ−ラおよ
びテ−ブルなどの機構がケ−シング内に配置されている
ので、故障修理やメンテナンスが容易に行えないという
欠点がある。
【0008】従って、本発明の目的は、消費電力が少な
くて済み分離された部材を容易に種分けできるとともに
自動化が図れかつメンテナンスし易い分離装置および分
離方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決する手段】本発明の第一の特徴は、一方向
に送られてくるとともに部品の複数が表面に実装された
プリント配線基板を挟み回転することにより前記部品の
少なくとも一部を破砕し該部品を分離する少なくとも一
対のロ−ラと、一部が粉砕した前記部品および粉砕片を
収集する第1の収集手段とを備える分離装置である。ま
た、前記プリント配線基板が挟まれる隙間を無段で調節
し得る間隔調整機構を備えることが望ましい。さらに、
前記ロ−ラの挟み力を調節する予圧機構を備えることが
望ましい。
【0010】前記第一の特徴の分離装置に加えて前記部
品が除去された前記プリント配線基板を裁断する切断機
構を備えることが望ましい。また、前記部品が除去され
た前記プリント配線基板の表層を削り取る切削機構と、
この切削機構による切屑を収集する第2の収集手段とを
備えることが望ましい。そして、前記切削機構は、回転
することによって前記表層を削るカッタであるか、ある
いは、前記プリント配線基板に刃先を前記ロ−ラが複数
のロ−ラ部材に分割されていること切り込み移動するこ
とにより前記表層を削り取るスクレ−パであるかであ
る。
【0011】前記ロ−ラが複数のロ−ラ部材に分割され
ていることを備えることが望ましい。また、前記ロ−ラ
の表面に複数の溝が形成されているか、あるいは前記ロ
−ラの表面から突出する複数の突起が形成されているか
が望ましい。
【0012】本発明の第二の特徴は、一方向に送られて
くるとともに部品の複数が表面に実装されたプリント配
線基板を一対のロ−ラで挟み回転し前記部品の少なくと
も一部を破砕し該部品を前記プリント配線基板から分離
し、分離され破砕された前記部品を収集し、前記部品が
除去された前記プリント配線基板を裁断し、裁断された
前記プリント配線基板の裁断片を収集する分離方法であ
る。また、前記裁断片が短冊状であることが望ましい。
さらに、前記部品が除去された前記プリント配線基板の
表層を削り取り、削り取られた切屑を収集することが望
ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】次に、本発明について図面を参照
して説明する。
【0014】図1は本発明の第1の実施の形態における
分離装置を示す図である。この分離装置は、図1に示す
ように、部品21が実装されたプリント配線基板20に
平行に配置されるとともに部品21を伴いプリント配線
基板20を挟み回転し部品21の少なくとも一部を破損
させ部品21をプリント配線基板20から分離する一対
のロ−ラ1と、ロ−ラ1により分離された部品21の粉
砕片21aを捕捉し下方に滑り落とし込むシュ−タ−2
と、部品21が取去られたプリント配線基板20を一方
向に送り込む送りロ−ラ4と、送れるプリント配線基板
20を短冊状に裁断する切断機構3とを備えている。
【0015】また、プリント配線基板20の厚みや部品
の厚みに応じてロ−ラ1の隙間を調節する必要があるの
で、間隔調整機構6を設けることが望ましい。さらに、
ロ−ラ1の回転機構に過負荷が掛かりロ−ラ1が回転不
能にならないように、油圧ではなく圧縮性のある空気あ
るいはばねによる予圧機構5を設けることが望ましい。
すなわち、この部品の基板からの分離作用はロ−ラの回
転によるせん断力によるからである。言い換えれば、部
品21の部分的に破損するが、部品21をプリント配線
基板20からむしり取る作用である。
【0016】なお、図面では、ロ−ラ対は一対である
が、ロ−ラの隙間が除除に小さくなる複数対のロ−ラと
し多段ロ−ラにしても良い。プリント配線基板から部品
21を取外すロ−ラ1の材質は高クロム鋳鉄か、高価で
あるが剛性の高いニッケルクロムモリブデン鋼に硬質
膜、例えば、タングステンカ−バイトなどの超硬質膜を
施したものが望ましい。要はロ−ラ1本体は剛性があっ
て表面が耐摩耗性であることが必要である。
【0017】送りロ−ラ4で送られる部品21が取去ら
れたプリント配線基板20は、切断機構3により短冊状
に切断され、トレ−7に収納される。このようにプリン
ト配線基板を短冊状に切断することによって、短冊状の
切断片22はトレ−などの回収箱内に整列させ積み重ね
て収納できるので、粉砕物のように嵩張ることなく収納
効率が高く運搬コストの低減が図れるという利点があ
る。
【0018】切断機構3は、空圧あるいは油圧駆動の切
断刃3aと、送り出されるプリント配線基板20を載せ
走行させるダイ3bと、ダイ3bとでプリント配線基板
20を固定するクランパ3cとで構成される単純な機構
である。この切断機構3の代わりに、例えば、フライス
盤で使用するメタルソ−を並べギャングカッタにし、縦
方向に切り込み入れ切断しても良いが、プリント配線基
板上の半田が刃に付着し切れ味が悪くなる。その点、シ
ャリングマシ−ンと同じ機構をもつ切断機構3は瞬時に
プリント配線基板20を切断するので刃先に付着する半
田が極めて少なく切れ味を損なうことがない。
【0019】次に、この分離装置の動作について説明す
る。プリント配線基板に実装される部品21の実装方法
は、ネジ止め、スル−ホ−ルにリ−ドを挿入し半田付け
するものおよび部品を半田あるいは接着材でじかに貼り
付けるものがある。この実装され方によりロ−ラ1のせ
ん断力をまず決めることである。
【0020】このせん断力を設定するには、ロ−ラ1の
回転数を一定にし予圧機構5によって調整し設定する。
なお、プリント配線基板20の中にネジ止め部品21が
混在していたら、ネジを切断するまで大きくせん断力を
設定するのではなく、部品21のネジ部自体を破壊させ
ネジを引き抜ける程度のせん断力に設定すればよい。ま
た、必要以上に大きくせん断力を設定しても、ロ−ラ1
の損耗するだけで効果が期待した程得られない。一方、
この装置では、ロ−ラ1を回転させるモ−タが過負荷と
なったとき、自動的にオ−バカレントリレ−が動作しロ
−ラ1の回転を停止させている。
【0021】次に、ロ−ラ1の隙間の設定する。この隙
間調整には間隔調整機構6によって行われる。この間隔
調整機構6は公知の機構を使用しており、ロ−ラ1の軸
受け本体を移動させる送りネジ機構と軸受け本体を固定
する締結手段を備えている。また、この隙間の調整範囲
は、部品の厚さにもよるが、総てに対応できるように、
3mmから50mmが望ましい。そして、隙間は、部品
21を含めたプリント配線基板20の厚みより狭く、プ
リント配線基板20自体の厚みより広く設定し準備作業
を完了する。
【0022】このように準備作業が完了すると、ベルト
コンベアあるいはシュ−タ−などによって搬送されるプ
リント配線基板20の一側端がロ−ラ1の隙間に挿入さ
れる。そして、互いに反対方向に回転するロ−ラ1の間
に引き込まれ部品21は押しつぶされ破壊すると同時に
ロ−ラ1の回転によるせん断力で破壊された部品21を
プリント配線基板20から引き剥がし、ロ−ラ1により
破壊された粉砕片21aや引き剥がされた粉砕片21a
はロ−ラ1の後方に送られ、シュ−タ−2に移載され滑
り落ちてトレイに収納される。
【0023】ここで、もし、部品21が破壊されずプリ
ント配線基板20に残った場合あるいは部品21の一部
が破損してもプリント配線基板20に残った場合には、
シュ−タ−2の先端付近からプリント配線基板20の表
面上に投射されるレ−ザ光が遮断され、ロ−ラ1は逆転
しプリント配線基板20が押し戻され、再びロ−ラ1は
正転し残された部品を引き剥がす。そして、レ−ザ光の
部品21の有無をチェクされ、有れば再び前述の動作が
繰り返して行われる。また、破壊された部品21の粉砕
片が飛び散らないように、ロ−ラ1とシュ−タ−2の部
分にカバ−を設けることが望ましい。
【0024】プリント配線基板20から部品21が取り
外れたら、送りロ−ラ4がプリント配線基板20を挟
み、送りロ−ラ4が回転しプリント配線基板20を切断
機構3に送り込む。そして、プリント配線基板20の一
側端がダイ3bの刃部より所定の長さではみ出したら、
送りロ−ラ4の回転が止まり、クランパ3cがプリント
配線基板20を押さえ保持し、切断刃3aが移動しプリ
ント配線基板20を短冊状に切断する。
【0025】そして、切断刃3aおよびクランパ3cは
後退し、送りロ−ラ4により所定の寸法だけプリント配
線基板20が送られ切断機構3で短冊状に切断され、ト
レ−7に切断片22として落とし込まれる。一方、ロ−
ラ1に送られる他のプリント配線基板20は、前述した
ように、ロ−ラ1による部品21の取り外し、切断機構
によるプリント配線基板の裁断処理が引き続き行われ
る。
【0026】このように連続して投入されるプリント配
線基板の実装部品の取り外しとその収集およびプリント
配線の裁断処理とその収集が自動的に行われる。しか
も、収集された有価物を含む部品の破砕片と有害物を含
むプリント配線基板片とを完全に種分けできる。さら
に、プリント配線基板を直接粉砕する工程を含んでいな
いので、鉛を含むダストの発生が無く排気設備を必要と
しない安全な環境下で作業ができる。また、メンテナン
スを行うにしても、単純な機構を使用しているので、容
易に行え、その頻度もより少なくて済む。
【0027】図2は本発明の第2の実施の形態における
分離装置を示す図である。この分離装置は、図2に示す
ように、部品21を取り除いたプリント配線基板20の
表層を削り取りプリント配線基板20に被着する半田を
収集する表層切削機構8を設けたことである。それ以外
は前述の実施の形態における分離装置と同じである。
【0028】この表層切削機構は、プリント配線基板2
0の半田を含む表層を削り取るカッタ9と、削り取られ
た切削屑を収集するシュ−タ−10を備えている。カッ
タ9は、フライス盤で使用している市販のミ−リングカ
ッタで充分である。もし、長さ足りなければ、短いミ−
リングカッタをギャングにしても良い。
【0029】次に、この分離装置の動作を説明する。ま
ず、前述したように、準備作業を行ってからロ−ラ1に
より部品21の除去を行う。しかる後、部品21が除去
されたプリント配線基板20は送りロ−ラ4により送ら
れカッタ9の隙間に挿入される。このときカッタ9の隙
間は、プリント配線基板20の表面から0.1mm程度
カッタ9が切り込むように予め調整されている。従っ
て、送りロ−ラ4の送りに伴ってプリント配線基板20
の半田を含む表層が切り取られる。
【0030】削り取られた切屑20bはカ−ル状となる
ため、シュ−タ−10に落とし込まれて滑り落ちやすく
シュ−タ−10内に停留することはない。そして、表層
を削り取られたプリント配線基板20は送りロ−ラ11
に送られ、前述したように、切断機構3により短冊状に
切断され切断片22aとして収納箱に収集される。
【0031】このように表層切削機構8を設けることに
よって、粉塵を発生せずに鉛を含む半田が単独に収集出
来、しかも鉛の回収率を高める。また、近年、鉛を含ま
ない半田が使用されるようになると、これら半田には金
やインジウムなど高価な有価金属が含まれているので、
回収で得られる利益が多大なものとなる。一方、短冊状
に裁断処理された基板部材の廃棄処理は、鉛を含まない
ことから容易に処理できる。また、プリント配線基板を
バクテリアが侵食して無くなる樹脂で製作すれば、単に
地中に埋めるだけで済む。
【0032】図3は図2の分離装置の変形例を示す図で
ある。一般に、硬度の高い材料を切削するときは、刃先
角度を鈍角に、硬度の低いときは、鋭角にすると良いと
いわれている。そこで、半田のような鉛を含む材料や基
板自体がエポキシ樹脂材料は、鉄鋼材料に比べ硬度が低
く、鉄鋼を削るミ−リングカッタでは適合しないではな
いかとの疑問をもとに考えてみた。そこで、図3に示す
ように、表層切削機構8aの切削工具としてスクレ−パ
12を用いてみた。
【0033】その結果、切屑は、前述のミ−リングカッ
タに比べ長く持続し大きく丸められた状態でシュ−タ−
13に落ち込み収集し易くなった。言い換えれば、スク
レ−パ12が基板表面に切り込み走行する限り切屑20
cは途中で途切れることなくつながった状態になり、基
板を切り終わると、ロ−ル状に巻かれた切屑20cとな
る。また、スクレ−パ12は、通常の工具鋼あるいは高
速度鋼を焼き入れし研磨したものを用いた。
【0034】また、切屑がスクレ−パ12の刃先のすく
い面に付着し切れ味が悪くならないように、すくい面に
Rをもたせ潤滑油を塗布することが望ましい。なお、切
り込み量を設定するために、スクレ−パ12がプリント
配線基板20に向け移動できるように摺動溝あるスライ
ドブロック14とスクレ−パ12の位置を設定するスッ
トッパを設けることが望ましい。そして、油圧シリンダ
を用いスクレ−パ12を基板に食い込ませたり、離間さ
せスクレ−パ12の交換などのメンテナンスを行う。
【0035】このスクレ−パ12は単刃であるため、多
数の砥粒が埋め込む研磨砥石や多数の刃が並べ形成され
るミ−リングカッタのように、砥粒と砥粒の間あるいは
刃と刃の間に軟らかい半田が詰まることが無いから、切
れ味を長く維持できる。また、機構にしても、前述のミ
−リングカッタのようにミ−リングカッタの回転軸受や
駆動用のモ−タなどの高価な部品を必要としないしメン
テナンスの頻度も少なくやり易いという利点がある。
【0036】以上説明した分離装置は縦型であるが、横
型でも適用できる。この横型の場合は、架台にロ−ラ機
構、表層切削機構および切断機構を適宜間隔おいて並べ
配置し、プリント配線基板が脱落しないように必要に応
じて送りロ−ラを設ける。また、横型の場合は、粉砕片
や切屑を落とし込み滑降させるシュ−タを必要ではな
い。単に切断片や粉砕片を落とし込む収納箱が有れば良
い。
【0037】しかしながら、図1のロ−ラ1は、繰り返
している内に部品21に含まれているシリカや固い金属
との打撃を受け摩耗する。このため、ロ−ラの交換頻度
が高いという欠点があった。通常、プリント配線基板に
実装される部品は比較的に中央部に集中している。この
ため、ロ−ラ1の中央部の摩耗が激しく端側の摩耗が比
較的に少ない。しかし、分離性能を確保するのに新しい
ロ−ラに交換しなければならず、メンテナンスコストが
高くなるという問題が新たに生じた。そこで、その対策
を図るように、以下の試みがなされた。
【0038】図4は図1のロ−ラを改善した一実施例を
示す図である。このロ−ラ1aは、図4に示すように、
回転軸16に並べて挿入され回転軸16のフランジ18
とロックリング17と締結される複数のリング状ロ−ラ
15で構成されている。勿論、図面には示していない
が、リング状ロ−ラ15が回転軸に対してすべりを起こ
さず確実に回転力を伝えるようにキ−が備えられてい
る。
【0039】このように、ロ−ラ本体を複数に分割すれ
ば、ロ−ラ本体の中央部にあるリング状ロ−ラ15が摩
耗したら、この中央部のリング状ロ−ラ15のみ交換す
るだけで済む。また、直径150mm,長さ500mm
のロ−ラ本体を製作するよりは直径150mm,幅25
mmのリング状ロ−ラを製作する方が製作し易いばかり
か安価である。何となれば、前者は特別に鋳造し、しか
る後外径を切削するのに対し、後者は、市販のダイス鋼
の丸棒を輪切りするだけで済むからである。
【0040】図5(a)および(b)は図4のリング状
ロ−ラの変形例を示す図である。ロ−ラは全面部品と接
触しているため部品の微細で高硬度の粉砕片がロ−ラの
表面に付着し易い。この付着物がロ−ラの回転に伴って
移動し、ロ−ラにスクラッチを生じさせ寿命を短くす
る。そこで、図5(a)に示すように、リング状ロ−ラ
の外周上に複数の溝19aを形成し、この溝19aに微
細な粉砕片が入り込むようにする。いわゆる逃げ溝を形
成することである。
【0041】また、前述したネジ止め部品のような部品
を分離するのに部品を破壊すれば、容易に分離すること
ができる。そこで、ロ−ラに破壊力を付けることを考慮
し、図5(b)に示すように、リング状ロ−ラの外周囲
に複数の突起19bを設けた。この突起19bはロ−ラ
の回転に伴い部品を叩いて割る作用がある。
【0042】この突起19bを安価に製作するには、リ
ング状ロ−ラの外周囲面に挿入孔を開け、硬い超硬質合
金材料から挿入孔の内径より大きめの直径をもつピン状
の棒体を製作し、リング状ロ−ラを加熱させ膨張させて
挿入孔が大きくなったとき、ピン状の棒体を挿入しその
まま冷やして棒体を挿入孔に固定する。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、プリント
配線基板から部品にせん断力を与え分離する回転ロ−ラ
対と破砕もしくは分離された部品を収集する手段を設け
るくとによって、長時間回転させ部品を取り除く回転ド
ラム方式や気流で舞い上がるまで粉砕する方式に比べ消
費電力が少なくて済み効率良く有価物を回収できるとい
う効果がある。また、回転ロ−ラ対の後段に部品が除去
されたプリント配線基板を裁断する切断機構を設けるこ
とによって積載効率の上がるように裁断できるので、運
搬コストの低減ができるという効果がある。
【0044】さらに、部品が除去されたプリント配線基
板の表層を削り取る切削機構と切削屑を収集する手段を
設けることによって、有害な粉塵を発生させることなく
プリント配線基板から有害物質を取り除き回収できるの
で、有害物質を有価物として回収できるとともにプリン
ト配線基板の廃棄コストを低減させるという効果があ
る。
【0045】一方、回転ロ−ラ対による部品分離機、切
削機構、種分けて収集する手段および基板切断機構を一
つのライン上に配置できるから連続的に処理する自動化
が図れるという効果がある。また、これら機構は単純な
機構であることと装置全体を覆うカバ−など必要無く、
メンテナンスの頻度が少なくて済みやり易く総じてメン
テナンスコストの低減ができるという効果がある。ま
た、摩耗し易く高価な回転ロ−ラを複数のリング状ロ−
ラに分割し、摩耗したリング状ロ−ラのみ交換すること
によって、さらにメンテナンスコストを安くすることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における分離装置を
示す図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態における分離装置を
示す図である。
【図3】図2の分離装置の変形例を示す図である。
【図4】図1のロ−ラを改善した一実施例を示す図であ
る。
【図5】図4のリング状ロ−ラの変形例を示す図であ
る。
【符号の説明】
1,1a ロ−ラ 2,10,13 シュ−タ− 3 切断機構 3a 切断刃 3b ダイ 3c クランパ 4,11 送りロ−ラ 5 予圧機構 6 間隔調整機構 7 トレ− 8,8a 表層切削機構 9 カッタ 12 スクレ−パ 14 スライドブロック 15 リング状ロ−ラ 16 回転軸 17 ロックリング 18 フランジ 19a 溝 19b 突起 20 プリント配線基板 20b,20c 切屑 21 部品 21a 粉砕片 22,22a 切断片
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−246382(JP,A) 特開 平10−94781(JP,A) 実開 平4−134434(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B02C 4/00 - 4/44 B09B 5/00

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方向に送られてくるとともに部品の複
    数が表面に実装されたプリント配線基板を挟み回転する
    ことにより前記部品の少なくとも一部を破砕し該部品を
    分離する少なくとも一対のロ−ラと、一部が粉砕した前
    記部品および粉砕片を収集する第1の収集手段とを備え
    ることを特徴とする分離装置。
  2. 【請求項2】 前記プリント配線基板が挟まれる隙間を
    無段で調節し得る間隔調整機構を備えることを特徴とす
    る請求項1記載の分離装置。
  3. 【請求項3】 前記ロ−ラの挟み力を調節する予圧機構
    を備えることを特徴とする請求項1または請求項2記載
    の分離装置。
  4. 【請求項4】 前記部品が除去された前記プリント配線
    基板を裁断する切断機構を備えることを特徴とする請求
    項1および請求項2並びに請求項3のいずれか記載の分
    離装置。
  5. 【請求項5】 前記部品が除去された前記プリント配線
    基板の表層を削り取る切削機構と、この切削機構による
    切屑を収集する第2の収集手段とを備えることを特徴と
    する請求項1、請求項2、請求項3および請求項4のい
    ずれか記載の分離装置。
  6. 【請求項6】 前記切削機構は、回転することによって
    前記表層を削るカッタを備えることを特徴とする請求項
    5記載の分離装置。
  7. 【請求項7】 前記切削機構は、前記プリント配線基板
    に刃先を切り込み移動することにより前記表層を削り取
    るスクレ−パを備えることを特徴とする請求項5記載の
    分離装置。
  8. 【請求項8】 前記ロ−ラが複数のロ−ラ部材に分割さ
    れていることを特徴とする請求項1、請求項2、請求項
    3、請求項4および請求項5のいずれか記載の分離装
    置。
  9. 【請求項9】 前記ロ−ラの表面に複数の溝が形成され
    ていることを特徴とする請求項1、請求項2、請求項
    3、請求項4、請求項5および請求項7のいずれか記載
    の分離装置。
  10. 【請求項10】 前記ロ−ラの表面から突出する複数の
    突起が形成されていることを特徴とする請求項1、請求
    項2、請求項3、請求項4、請求項5および請求項7の
    いずれか記載の分離装置。
  11. 【請求項11】 一方向に送られてくるとともに部品の
    複数が表面に実装されたプリント配線基板を一対のロ−
    ラで挟み回転し前記部品の少なくとも一部を破砕し該部
    品を前記プリント配線基板から分離し、分離され破砕さ
    れた前記部品を収集し、前記部品が除去された前記プリ
    ント配線基板を裁断し、裁断された前記プリント配線基
    板の裁断片を収集することを特徴とする分離方法。
  12. 【請求項12】 前記裁断片が短冊状であることを特徴
    とする請求項11記載の分離方法。
  13. 【請求項13】 前記部品が除去された前記プリント配
    線基板の表層を削り取り、削り取られた切屑を収集する
    ことを特徴とする請求項11または請求項12記載の分
    離方法。
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