JP2908383B2 - バッグの製造法 - Google Patents
バッグの製造法Info
- Publication number
- JP2908383B2 JP2908383B2 JP16806997A JP16806997A JP2908383B2 JP 2908383 B2 JP2908383 B2 JP 2908383B2 JP 16806997 A JP16806997 A JP 16806997A JP 16806997 A JP16806997 A JP 16806997A JP 2908383 B2 JP2908383 B2 JP 2908383B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- stitch
- gusset
- bag
- main body
- edges
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Purses, Travelling Bags, Baskets, Or Suitcases (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はバッグの製造法に係
り、殊更ありふれた汎用ミシンを用いて、ステッチの表
出しない保形強度に富むバッグを容易に製造できるよう
に工夫したものである。
り、殊更ありふれた汎用ミシンを用いて、ステッチの表
出しない保形強度に富むバッグを容易に製造できるよう
に工夫したものである。
【0002】
【従来の技術】主に女性の手提げ用バッグやショルダー
バッグとして、図12のように本体(1)の端縁部に裏
向くほぼL字状の折り曲げ片(1a)と、マチ(2)の
対応位置する端縁部に裏向くほぼU字状の折り返し重合
片(2a)とを積層して、その合計3層の貫通状態に縫
い合わせた形態は、公知である。
バッグとして、図12のように本体(1)の端縁部に裏
向くほぼL字状の折り曲げ片(1a)と、マチ(2)の
対応位置する端縁部に裏向くほぼU字状の折り返し重合
片(2a)とを積層して、その合計3層の貫通状態に縫
い合わせた形態は、公知である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記形態の
バッグでは本体(1)の折り曲げ片(1a)とマチ
(2)の折り返し重合片(2a)とを縫い合わせるステ
ッチ(3)が、そのマチ(1)の端縁部に沿って表側へ
露出するため、バッグのデザイン仕様と相容れないこと
が起り、そのデザイン上の自由度に制約を与えることと
なる。
バッグでは本体(1)の折り曲げ片(1a)とマチ
(2)の折り返し重合片(2a)とを縫い合わせるステ
ッチ(3)が、そのマチ(1)の端縁部に沿って表側へ
露出するため、バッグのデザイン仕様と相容れないこと
が起り、そのデザイン上の自由度に制約を与えることと
なる。
【0004】このような場合、従来では別個な皮革や布
などのカバー片を貼り付けることにより、上記ステッチ
(3)を被覆しているが、その貼り付け作業上面倒であ
ることは勿論、バッグにおける生地材料との関係如何で
は、上記カバー片の貼り付け困難であったり、又デザイ
ン仕様を却って阻害することになったりする問題があ
る。
などのカバー片を貼り付けることにより、上記ステッチ
(3)を被覆しているが、その貼り付け作業上面倒であ
ることは勿論、バッグにおける生地材料との関係如何で
は、上記カバー片の貼り付け困難であったり、又デザイ
ン仕様を却って阻害することになったりする問題があ
る。
【0005】又、上記形態のバッグでは図13〜15の
ような背高いポスト型ベッド(4)と、両刃型又は二叉
フオーク型の生地押え金(5)とを備えた立体縫製物用
の特殊ミシン(通称−ポストミシン)(6)を使って、
そのポスト型ベッド(4)上へ図15のように、展開し
た上記本体(1)の折り曲げ片(1a)と、マチ(2)
の折り返し重合片(2a)とを積み重ね、その生地押え
金(5)の鋸歯状粗面(5a)により安定良く押え付け
なければ、正しく高能率に縫い合わせ作業することがで
きない。つまり、特殊・高価な上記ポストミシン(6)
が不可欠である。(7)はそのポストミシン(6)の縫
い針を示している。
ような背高いポスト型ベッド(4)と、両刃型又は二叉
フオーク型の生地押え金(5)とを備えた立体縫製物用
の特殊ミシン(通称−ポストミシン)(6)を使って、
そのポスト型ベッド(4)上へ図15のように、展開し
た上記本体(1)の折り曲げ片(1a)と、マチ(2)
の折り返し重合片(2a)とを積み重ね、その生地押え
金(5)の鋸歯状粗面(5a)により安定良く押え付け
なければ、正しく高能率に縫い合わせ作業することがで
きない。つまり、特殊・高価な上記ポストミシン(6)
が不可欠である。(7)はそのポストミシン(6)の縫
い針を示している。
【0006】殊更、柔軟又は薄肉な生地材料を採用しつ
つ、そのマチ(2)に補強芯を入れることにより、保形
強度に富むバッグとして仕上げるような場合には、上記
縫い合わせ作業がますます煩らわしく困難となるため、
高度の手技と豊富な経験を有しない作業者では、その保
形強度に富むバッグを容易に製造することができない。
つ、そのマチ(2)に補強芯を入れることにより、保形
強度に富むバッグとして仕上げるような場合には、上記
縫い合わせ作業がますます煩らわしく困難となるため、
高度の手技と豊富な経験を有しない作業者では、その保
形強度に富むバッグを容易に製造することができない。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような課題
の改良を企図しており、そのために役立つバッグの製造
法として、補強芯を挟んだ表マチと裏マチとを積み重
ね、その端縁部同志を狭い縫い代での第1ステッチによ
り縫い合わせ袋化して、上記補強芯を封入状態に保ち、
次いで上記裏マチと縫い合わせ済みの表マチへ本体を積
み重ねて、その本体の端縁部を両マチの端縁部へ、上記
第1ステッチとほぼ平行な広い縫い代での第2ステッチ
により縫い合わせ、引続き両マチの端縁部を折り返し片
として裏側へほぼU字状に折り返すと共に、その両折り
返し片と上記第2ステッチを介して連繋状態にある本体
とを、その端縁部が裏側へほぼL字状に折れ曲がるよう
に変移させて、上記第1、2ステッチを表側からの目視
不能に隠蔽することを第1の特徴とし、
の改良を企図しており、そのために役立つバッグの製造
法として、補強芯を挟んだ表マチと裏マチとを積み重
ね、その端縁部同志を狭い縫い代での第1ステッチによ
り縫い合わせ袋化して、上記補強芯を封入状態に保ち、
次いで上記裏マチと縫い合わせ済みの表マチへ本体を積
み重ねて、その本体の端縁部を両マチの端縁部へ、上記
第1ステッチとほぼ平行な広い縫い代での第2ステッチ
により縫い合わせ、引続き両マチの端縁部を折り返し片
として裏側へほぼU字状に折り返すと共に、その両折り
返し片と上記第2ステッチを介して連繋状態にある本体
とを、その端縁部が裏側へほぼL字状に折れ曲がるよう
に変移させて、上記第1、2ステッチを表側からの目視
不能に隠蔽することを第1の特徴とし、
【0008】又、表マチと、中途部に補強芯挿入スリッ
トが切り欠かれた裏マチとを積み重ねて、その端縁部同
志を狭い縫い代での第1ステッチにより縫い合わせ袋化
し、その袋化した内部へ、上記裏マチの補強芯挿入スリ
ットから補強芯を挿入し、これと相前後して、上記裏マ
チと縫い合わせ済みの表マチへ本体を積み重ねて、その
本体の端縁部を両マチの端縁部へ、上記第1ステッチと
ほぼ平行な広い縫い代での第2ステッチにより縫い合わ
せ、引続き両マチの端縁部を折り返し片として裏側へほ
ぼU字状に折り返すと共に、その両折り返し片と上記第
2ステッチを介して連繋状態にある本体とを、その端縁
部が裏側へほぼL字状に折れ曲がるように変移させて、
上記第1、2ステッチを表側からの目視不能に隠蔽する
ことを第2の特徴とするものである。
トが切り欠かれた裏マチとを積み重ねて、その端縁部同
志を狭い縫い代での第1ステッチにより縫い合わせ袋化
し、その袋化した内部へ、上記裏マチの補強芯挿入スリ
ットから補強芯を挿入し、これと相前後して、上記裏マ
チと縫い合わせ済みの表マチへ本体を積み重ねて、その
本体の端縁部を両マチの端縁部へ、上記第1ステッチと
ほぼ平行な広い縫い代での第2ステッチにより縫い合わ
せ、引続き両マチの端縁部を折り返し片として裏側へほ
ぼU字状に折り返すと共に、その両折り返し片と上記第
2ステッチを介して連繋状態にある本体とを、その端縁
部が裏側へほぼL字状に折れ曲がるように変移させて、
上記第1、2ステッチを表側からの目視不能に隠蔽する
ことを第2の特徴とするものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面に基いて本発明の詳細
を説明すると、図1〜8はその目的とするバッグ(B)
の基本実施形態を示しており、(11)は布や合成皮
革、ビニール、ナイロン、その他の可撓な各種生地材料
から成る本体の向かい合う一対であって、そのバッグ
(B)の品物出し入れ用口縁部(上縁部)を除く端縁部
は、何れも折り曲げ片(11a)として裏側へほぼL字
状に折り曲げられている。
を説明すると、図1〜8はその目的とするバッグ(B)
の基本実施形態を示しており、(11)は布や合成皮
革、ビニール、ナイロン、その他の可撓な各種生地材料
から成る本体の向かい合う一対であって、そのバッグ
(B)の品物出し入れ用口縁部(上縁部)を除く端縁部
は、何れも折り曲げ片(11a)として裏側へほぼL字
状に折り曲げられている。
【0010】(12)(13)は上記本体(11)の向
かい合う相互間に介在する表裏一対の2重構造をなすマ
チであって、本体(11)と同一又は別異の可撓な生地
材料から成り、その表裏一対によって補強芯(14)を
挟んでいる。そして、その表マチ(12)と裏マチ(1
3)との端縁部同志が、第1ステッチ(15)によって
縫い合わせ封止されている。(L1)はその第1ステッ
チ(15)の縫い代を示しているが、これは狭く定めら
れている。尚、上記補強芯(14)は厚紙や合成樹脂板
などの保形強度を有する材料から成る。
かい合う相互間に介在する表裏一対の2重構造をなすマ
チであって、本体(11)と同一又は別異の可撓な生地
材料から成り、その表裏一対によって補強芯(14)を
挟んでいる。そして、その表マチ(12)と裏マチ(1
3)との端縁部同志が、第1ステッチ(15)によって
縫い合わせ封止されている。(L1)はその第1ステッ
チ(15)の縫い代を示しているが、これは狭く定めら
れている。尚、上記補強芯(14)は厚紙や合成樹脂板
などの保形強度を有する材料から成る。
【0011】しかも、表マチ(12)の端縁部と裏マチ
(13)の端縁部は何れも折り返し片(12a)(13
a)として、その縫い合わせ状態のまま裏側へほぼU字
状に折り返えされていると共に、その両マチ(12)
(13)の折り返し片(12a)(13a)と上記本体
(11)の折り曲げ片(11a)とが、第1ステッチ
(15)とほぼ平行な第2ステッチ(16)によって縫
い合わされている。
(13)の端縁部は何れも折り返し片(12a)(13
a)として、その縫い合わせ状態のまま裏側へほぼU字
状に折り返えされていると共に、その両マチ(12)
(13)の折り返し片(12a)(13a)と上記本体
(11)の折り曲げ片(11a)とが、第1ステッチ
(15)とほぼ平行な第2ステッチ(16)によって縫
い合わされている。
【0012】その際、図4から明白なように、第2ステ
ッチ(16)の縫い代(L2)は上記第1ステッチ(1
5)の縫い代(L1)よりも広く定められており、これ
によって第1、2ステッチ(15)(16)が何れもバ
ッグ(B)の表側へ露出しないようになっている。その
ため、上記補強芯(14)が両マチ(12)(13)の
内部へ封入されているにとどまり、そのマチ(12)
(13)へ縫い付けられていないこととも相俟って、頗
る優美なデザインのバッグ(B)に仕上げることができ
るのである。
ッチ(16)の縫い代(L2)は上記第1ステッチ(1
5)の縫い代(L1)よりも広く定められており、これ
によって第1、2ステッチ(15)(16)が何れもバ
ッグ(B)の表側へ露出しないようになっている。その
ため、上記補強芯(14)が両マチ(12)(13)の
内部へ封入されているにとどまり、そのマチ(12)
(13)へ縫い付けられていないこととも相俟って、頗
る優美なデザインのバッグ(B)に仕上げることができ
るのである。
【0013】上記構成のバッグ(B)は図5のような平
板型ベッド(17)を備えたありふれた汎用ミシン(1
8)を使って、誰でも次の通り容易に縫製することがで
きる。(19)はそのミシン(18)の縫い針である。
板型ベッド(17)を備えたありふれた汎用ミシン(1
8)を使って、誰でも次の通り容易に縫製することがで
きる。(19)はそのミシン(18)の縫い針である。
【0014】即ち、上記バッグ(B)を製造するに当っ
ては、先ず図6のように補強芯(14)を挟んだ表マチ
(12)と裏マチ(13)とを、上記汎用ミシン(1
8)の平板型ベッド(17)上に積み重ね、その端縁部
同志の2層を第1ステッチ(15)により縫い合わ袋化
して、上記補強芯(14)を封入状態に保つ。その際、
第1ステッチ(15)の縫い代(L1)は必要最小限度
での狭く定めておく。
ては、先ず図6のように補強芯(14)を挟んだ表マチ
(12)と裏マチ(13)とを、上記汎用ミシン(1
8)の平板型ベッド(17)上に積み重ね、その端縁部
同志の2層を第1ステッチ(15)により縫い合わ袋化
して、上記補強芯(14)を封入状態に保つ。その際、
第1ステッチ(15)の縫い代(L1)は必要最小限度
での狭く定めておく。
【0015】次いで、その裏マチ(13)と縫い合わせ
済みの表マチ(12)へ、図7のように本体(11)を
積み重ねた上、その本体(11)の端縁部を両マチ(1
2)(13)の端縁部へ第2ステッチ(16)によって
縫い合わせる。その合計3層を縫い合わせる第2ステッ
チ(16)の縫い代(L2)は、上記第1ステッチ(1
5)の縫い代(L1)よりも広く定める。
済みの表マチ(12)へ、図7のように本体(11)を
積み重ねた上、その本体(11)の端縁部を両マチ(1
2)(13)の端縁部へ第2ステッチ(16)によって
縫い合わせる。その合計3層を縫い合わせる第2ステッ
チ(16)の縫い代(L2)は、上記第1ステッチ(1
5)の縫い代(L1)よりも広く定める。
【0016】その場合、図示の実施形態では本体(1
1)を上段として、裏マチ(13)をミシン(18)の
ベッド(17)に接触させているが、その言わば逆向き
として、本体(11)をベッド(17)に接触させるこ
とにより、上記縫い合わせ作業を実行しても良い。
1)を上段として、裏マチ(13)をミシン(18)の
ベッド(17)に接触させているが、その言わば逆向き
として、本体(11)をベッド(17)に接触させるこ
とにより、上記縫い合わせ作業を実行しても良い。
【0017】何れにしても、その後図7から図8のよう
に、両マチ(12)(13)の端縁部を折り返し片(1
2a)(13a)として裏側へほぼU字状に折り返すと
共に、その折り返し片(12a)(13a)と第2ステ
ッチ(16)を介して連繋した状態にある本体(11)
とを、その端縁部が裏側へほぼL字状に折れ曲がるよう
に変移させるのである。
に、両マチ(12)(13)の端縁部を折り返し片(1
2a)(13a)として裏側へほぼU字状に折り返すと
共に、その折り返し片(12a)(13a)と第2ステ
ッチ(16)を介して連繋した状態にある本体(11)
とを、その端縁部が裏側へほぼL字状に折れ曲がるよう
に変移させるのである。
【0018】そうすれば、図1〜4から明白なように、
上記第1、2ステッチ(15)(16)が表側からの目
視不能に隠蔽された、しかも補強芯(14)が封入され
た保形強度に富む優美なバッグ(B)を得ることができ
る。
上記第1、2ステッチ(15)(16)が表側からの目
視不能に隠蔽された、しかも補強芯(14)が封入され
た保形強度に富む優美なバッグ(B)を得ることができ
る。
【0019】図1〜8の上記基本実施形態では、表裏一
対のマチ(12)(13)によって補強芯(14)を挟
み、その端縁部同志を引き続き第1ステッチ(15)に
より縫い合わせ袋化して、上記補強芯(14)を封入状
態に保っているが、図9〜11の変形実施形態から示唆
されるように、裏マチ(13)の中途部に予じめ補強芯
挿入スリット(20)を切り欠いておき、その裏マチ
(13)の端縁部と表マチ(12)の対応位置する端縁
部とを第1ステッチ(15)により縫い合わせ封止し
て、両マチ(12)(13)を袋化した後、その内部へ
上記スリット(20)から補強芯(14)を挿入するこ
とも可能である。
対のマチ(12)(13)によって補強芯(14)を挟
み、その端縁部同志を引き続き第1ステッチ(15)に
より縫い合わせ袋化して、上記補強芯(14)を封入状
態に保っているが、図9〜11の変形実施形態から示唆
されるように、裏マチ(13)の中途部に予じめ補強芯
挿入スリット(20)を切り欠いておき、その裏マチ
(13)の端縁部と表マチ(12)の対応位置する端縁
部とを第1ステッチ(15)により縫い合わせ封止し
て、両マチ(12)(13)を袋化した後、その内部へ
上記スリット(20)から補強芯(14)を挿入するこ
とも可能である。
【0020】つまり、上記表マチ(12)と、中途部に
補強芯挿入スリット(20)が切り欠かれた裏マチ(1
3)とを積み重ねて、その端縁部同志を狭い縫い代(L
1)での第1ステッチ(15)により縫い合わせ袋化
し、その袋化した内部へ、上記裏マチ(13)の補強芯
挿入スリット(20)から補強芯(14)を挿入し、こ
れと相前後して、上記裏マチ(13)と縫い合わせ済み
の表マチ(12)へ本体(11)を積み重ねて、その本
体(11)の端縁部を両マチ(12)(13)の端縁部
へ、上記第1ステッチ(15)とほぼ平行な広い縫い代
(L2)での第2ステッチ(16)により縫い合わせ、
引続き両マチ(12)(13)の端縁部を折り返し片
(12a)(13a)として裏側へほぼU字状に折り返
すと共に、その両折り返し片(12a)(13a)と上
記第2ステッチ(16)を介して連繋状態にある本体
(11)とを、その端縁部が裏側へほぼL字状に折れ曲
がるように変移させて、上記第1、2ステッチ(15)
(16)を表側からの目視不能に隠蔽すれば良い。
補強芯挿入スリット(20)が切り欠かれた裏マチ(1
3)とを積み重ねて、その端縁部同志を狭い縫い代(L
1)での第1ステッチ(15)により縫い合わせ袋化
し、その袋化した内部へ、上記裏マチ(13)の補強芯
挿入スリット(20)から補強芯(14)を挿入し、こ
れと相前後して、上記裏マチ(13)と縫い合わせ済み
の表マチ(12)へ本体(11)を積み重ねて、その本
体(11)の端縁部を両マチ(12)(13)の端縁部
へ、上記第1ステッチ(15)とほぼ平行な広い縫い代
(L2)での第2ステッチ(16)により縫い合わせ、
引続き両マチ(12)(13)の端縁部を折り返し片
(12a)(13a)として裏側へほぼU字状に折り返
すと共に、その両折り返し片(12a)(13a)と上
記第2ステッチ(16)を介して連繋状態にある本体
(11)とを、その端縁部が裏側へほぼL字状に折れ曲
がるように変移させて、上記第1、2ステッチ(15)
(16)を表側からの目視不能に隠蔽すれば良い。
【0021】その場合には、上記本体(11)の品物出
し入れ用口縁部(上縁部)へ第3ステッチ(21)によ
って、裏袋(22)を吊り下げ状態に縫い付けて、その
裏袋(22)により上記補強芯挿入スリット(20)を
裏側からの目視不能に隠蔽すれば良い。尚、変形実施形
態におけるその他の構成は上記基本実施形態と実質的に
同一であるため、その図9〜11に図1〜8との対応符
号を記入するにとどめて、その詳細な説明を省略する。
し入れ用口縁部(上縁部)へ第3ステッチ(21)によ
って、裏袋(22)を吊り下げ状態に縫い付けて、その
裏袋(22)により上記補強芯挿入スリット(20)を
裏側からの目視不能に隠蔽すれば良い。尚、変形実施形
態におけるその他の構成は上記基本実施形態と実質的に
同一であるため、その図9〜11に図1〜8との対応符
号を記入するにとどめて、その詳細な説明を省略する。
【0022】
【発明の効果】以上のように、本発明に係るバッグの製
造法では、補強芯(14)を挟んだ表マチ(12)と裏
マチ(13)とを積み重ね、その端縁部同志を狭い縫い
代(L1)での第1ステッチ(15)により縫い合わせ
袋化して、上記補強芯(14)を封入状態に保ち、次い
で上記裏マチ(13)と縫い合わせ済みの表マチ(1
2)へ本体(11)を積み重ねて、その本体(11)の
端縁部を両マチ(12)(13)の端縁部へ、上記第1
ステッチ(15)とほぼ平行な広い縫い代(L2)での
第2ステッチ(16)により縫い合わせ、引続き両マチ
(12)(13)の端縁部を折り返し片(12a)(1
3a)として裏側へほぼU字状に折り返すと共に、その
両折り返し片(12a)(13a)と上記第2ステッチ
(16)を介して連繋状態にある本体(11)とを、そ
の端縁部が裏側へほぼL字状に折れ曲がるように変移さ
せて、上記第1、2ステッチ(15)(16)を表側か
らの目視不能に隠蔽するようになっているため、図12
〜15に基いて説示した従来技術の課題を完全に改良で
きる効果がある。
造法では、補強芯(14)を挟んだ表マチ(12)と裏
マチ(13)とを積み重ね、その端縁部同志を狭い縫い
代(L1)での第1ステッチ(15)により縫い合わせ
袋化して、上記補強芯(14)を封入状態に保ち、次い
で上記裏マチ(13)と縫い合わせ済みの表マチ(1
2)へ本体(11)を積み重ねて、その本体(11)の
端縁部を両マチ(12)(13)の端縁部へ、上記第1
ステッチ(15)とほぼ平行な広い縫い代(L2)での
第2ステッチ(16)により縫い合わせ、引続き両マチ
(12)(13)の端縁部を折り返し片(12a)(1
3a)として裏側へほぼU字状に折り返すと共に、その
両折り返し片(12a)(13a)と上記第2ステッチ
(16)を介して連繋状態にある本体(11)とを、そ
の端縁部が裏側へほぼL字状に折れ曲がるように変移さ
せて、上記第1、2ステッチ(15)(16)を表側か
らの目視不能に隠蔽するようになっているため、図12
〜15に基いて説示した従来技術の課題を完全に改良で
きる効果がある。
【0023】即ち、本発明の上記製造法によれば、従来
の特殊・高価な立体縫製物用のポストミシン(6)を使
う必要がなく、図5のような平板型ベッド(17)を備
えたありふれた汎用ミシン(18)を使って、補強芯
(14)の封入による保形強度に富む、且つ第1、2ス
テッチ(15)(16)の表出しない優美なバッグ
(B)を、誰でも容易に製造できるのである。
の特殊・高価な立体縫製物用のポストミシン(6)を使
う必要がなく、図5のような平板型ベッド(17)を備
えたありふれた汎用ミシン(18)を使って、補強芯
(14)の封入による保形強度に富む、且つ第1、2ス
テッチ(15)(16)の表出しない優美なバッグ
(B)を、誰でも容易に製造できるのである。
【0024】そして、このような効果は請求項2の製造
法によっても、ほぼ同様に達成することができ、殊更請
求項3の製造法を採用するならば、裏マチ(13)に補
強芯挿入スリット(20)を切り欠き、ここから補強芯
(14)を挿入できるように定めつつも、そのスリット
(20)を本体(11)の品物出し入れ用口縁部(上縁
部)から吊り下がる裏袋(22)によって、裏側からも
目視不能に隠蔽できるため、ますます優美なバッグ
(B)に仕上げ得る効果がある。
法によっても、ほぼ同様に達成することができ、殊更請
求項3の製造法を採用するならば、裏マチ(13)に補
強芯挿入スリット(20)を切り欠き、ここから補強芯
(14)を挿入できるように定めつつも、そのスリット
(20)を本体(11)の品物出し入れ用口縁部(上縁
部)から吊り下がる裏袋(22)によって、裏側からも
目視不能に隠蔽できるため、ますます優美なバッグ
(B)に仕上げ得る効果がある。
【図1】本発明に係るバッグの基本実施形態を示す概略
斜面図である。
斜面図である。
【図2】図1の2−2線に沿う拡大断面図である。
【図3】図2の3−3線に沿う拡大断面図である。
【図4】本発明に係るバッグの縫製部分を拡大して示す
側断面図である。
側断面図である。
【図5】同じくバッグの縫製に使用するミシンの斜面図
である。
である。
【図6】バッグの第1ステッチによる縫い合わせ工程を
示す部分拡大断面図である。
示す部分拡大断面図である。
【図7】図6に続く第2ステッチでの縫い合わせ工程を
示す部分拡大断面図である。
示す部分拡大断面図である。
【図8】図7に続く折り返し状態を示す部分拡大断面図
である。
である。
【図9】本発明に係るバッグの変形実施形態を示す図2
に対応する断面図である。
に対応する断面図である。
【図10】図9の10−10線断面図である。
【図11】図10の11−11線に沿う部分断面図であ
る。
る。
【図12】従来におけるバッグの縫製部分を拡大して示
す側断面図である。
す側断面図である。
【図13】従来のバッグ縫製用特殊ミシンを示す斜面図
である。
である。
【図14】図13の生地押え金を抽出して示す斜面図で
ある。
ある。
【図15】従来におけるバッグの縫製工程を示す部分拡
大断面図である。
大断面図である。
(11)・本体 (12)・表マチ (12a)・折り返し片 (13a)・折り返し片 (13)・裏マチ (14)・補強芯 (15)・第1ステッチ (16)・第2ステッチ (20)・補強芯挿入スリット (21)・第3ステッチ (22)・裏袋 (L1)・縫い代 (L2)・縫い代
Claims (3)
- 【請求項1】補強芯(14)を挟んだ表マチ(12)と
裏マチ(13)とを積み重ね、その端縁部同志を狭い縫
い代(L1)での第1ステッチ(15)により縫い合わ
せ袋化して、上記補強芯(14)を封入状態に保ち、 次いで、上記裏マチ(13)と縫い合わせ済みの表マチ
(12)へ本体(11)を積み重ねて、その本体(1
1)の端縁部を両マチ(12)(13)の端縁部へ、上
記第1ステッチ(15)とほぼ平行な広い縫い代(L
2)での第2ステッチ(16)により縫い合わせ、 引続き、両マチ(12)(13)の端縁部を折り返し片
(12a)(13a)として裏側へほぼU字状に折り返
すと共に、その両折り返し片(12a)(13a)と上
記第2ステッチ(16)を介して連繋状態にある本体
(11)とを、その端縁部が裏側へほぼL字状に折れ曲
がるように変移させて、上記第1、2ステッチ(15)
(16)を表側からの目視不能に隠蔽することを特徴と
するバッグの製造法。 - 【請求項2】表マチ(12)と、中途部に補強芯挿入ス
リット(20)が切り欠かれた裏マチ(13)とを積み
重ねて、その端縁部同志を狭い縫い代(L1)での第1
ステッチ(15)により縫い合わせ袋化し、 その袋化した内部へ、上記裏マチ(13)の補強芯挿入
スリット(20)から補強芯(14)を挿入し、 これと相前後して、上記裏マチ(13)と縫い合わせ済
みの表マチ(12)へ本体(11)を積み重ねて、その
本体(11)の端縁部を両マチ(12)(13)の端縁
部へ、上記第1ステッチ(15)とほぼ平行な広い縫い
代(L2)での第2ステッチ(16)により縫い合わ
せ、 引続き、両マチ(12)(13)の端縁部を折り返し片
(12a)(13a)として裏側へほぼU字状に折り返
すと共に、その両折り返し片(12a)(13a)と上
記第2ステッチ(16)を介して連繋状態にある本体
(11)とを、その端縁部が裏側へほぼL字状に折れ曲
がるように変移させて、上記第1、2ステッチ(15)
(16)を表側からの目視不能に隠蔽することを特徴と
するバッグの製造法。 - 【請求項3】本体(11)の品物出し入れ用口縁部へ第
3ステッチ(21)によって、裏袋(22)を吊り下げ
状態に縫い付け、その裏袋(22)により裏マチ(1
3)の補強芯挿入スリット(20)を裏側からの目視不
能に隠蔽することを特徴とする請求項2記載のバッグの
製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16806997A JP2908383B2 (ja) | 1997-06-09 | 1997-06-09 | バッグの製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16806997A JP2908383B2 (ja) | 1997-06-09 | 1997-06-09 | バッグの製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11215A JPH11215A (ja) | 1999-01-06 |
JP2908383B2 true JP2908383B2 (ja) | 1999-06-21 |
Family
ID=15861271
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16806997A Expired - Lifetime JP2908383B2 (ja) | 1997-06-09 | 1997-06-09 | バッグの製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2908383B2 (ja) |
-
1997
- 1997-06-09 JP JP16806997A patent/JP2908383B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH11215A (ja) | 1999-01-06 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
AU2004227938B2 (en) | Method of making mattresses | |
JPH0695968B2 (ja) | 車両座席組立体 | |
US6237174B1 (en) | Cloth slipper | |
JP2908383B2 (ja) | バッグの製造法 | |
JP2908384B2 (ja) | バッグの製造法 | |
JP3041425U (ja) | 補強芯入りバッグ | |
JP2908382B2 (ja) | バッグの製造法 | |
JPH08299627A (ja) | 布地の縫製方法 | |
JP3041424U (ja) | バッグ | |
JP3041500U (ja) | シースルーバッグ | |
JPH0421775Y2 (ja) | ||
JP3146250B2 (ja) | トリムカバーの装飾用皺形成方法 | |
JP3673842B2 (ja) | 縫製製品の製造方法 | |
JP3460058B2 (ja) | デニムパンツの縫製方法及び該方法により製造されたデニムパンツ | |
CN217136873U (zh) | 具有隐形拉链的双层服装 | |
JPH0732727B2 (ja) | ランドセルの製造方法 | |
JP3034017U (ja) | ワイシャツ等における剣ボロの滑脱防止縫着構造 | |
JP3013065U (ja) | 前立開き付き衣類 | |
JP4397243B2 (ja) | 羽毛布団 | |
JPH0759761B2 (ja) | パッチワークによる薄物生地の製法 | |
JPH0650494Y2 (ja) | ポケット袋 | |
US2953791A (en) | Waistband construction | |
JP2023037503A (ja) | 衣服、ファン付き衣服及びそれらの製造方法 | |
JP3154454U (ja) | シーティング編み物 | |
JP2633819B2 (ja) | 切りポケット・くり抜き模様の形成方法 |