JP2908349B2 - バス運行システム - Google Patents

バス運行システム

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JP2908349B2
JP2908349B2 JP26384696A JP26384696A JP2908349B2 JP 2908349 B2 JP2908349 B2 JP 2908349B2 JP 26384696 A JP26384696 A JP 26384696A JP 26384696 A JP26384696 A JP 26384696A JP 2908349 B2 JP2908349 B2 JP 2908349B2
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希典 佐竹
博輝 島田
三七子 小金井
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バス運行における
バス停での接近表示およびバス会社での運行管理表示を
行うバス運行システムに関する。
【0002】
【従来の技術】この種のバス運行システムとしては、例
えばバス停でバスを待っている人に対し、「バスはOO
m手前まで近づいています」等の接近表示のみを行うシ
ステムと、このようなバス停での接近表示の他に、バス
会社においてどのバスが現在何処を走行しているかの運
行状況を管理するための運行管理表示(バスロケーショ
ンシステムとも称する)も行うシステムとが存在する。
【0003】従来のこの種のバス運行システムは、接近
表示のみを行うシステムでは、中出力程度の無線送信機
をバスに備えると共に、バス停に受信機と表示器とを備
え、バス停でこの無線送信機からの信号を受信した場
合、表示器に「バスはOOm手前まで近づいています」
等の表示を行うようになっている。また接近表示と運行
管理表示の両方を行うシステムでは、バス会社の無線装
置でバスおよびバス停と情報を無線交信する必要がある
ため、バスおよびバス停にそれぞれ高出力の無線装置を
備えると共に、バス会社にも同様な高出力の無線装置を
備えておく必要がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のように従来のこ
の種のバス運行システムでは、接近表示と運行管理表示
の両方を行うシステムにあっては、バス,バス停および
バス会社に高出力の無線装置を備えておく必要があり、
システムが大がかりで高価なものになると共に、無線周
波数の有効利用という面からも問題がある。また接近表
示のみを行う従来のシステムでもある程度の出力の無線
装置をバスに搭載しておく必要があり、同様に無線周波
数の有効利用という面から問題があると共に、接近表示
のみでは有益な情報の提供にならない等の問題点があっ
た。
【0005】本発明はかかる問題点を解決するためにな
されたものであり、特定小電力無線装置等の小出力無線
装置をバスに搭載し、既存のポケットベルの機能を利用
することで公衆回線網で接近表示と運行管理表示の両方
が行えるバス運行システムを提供することを目的として
いる。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係わるバス運行
システムは、バス停にバスが接近した場合に当該バス停
の表示器にバス接近表示を行うと共に、バス会社の表示
器にどのバスが現在どの位置を走行中であるかの運行管
理表示を行うバス運行システムにおいて、バスに小出力
無線送信機を搭載すると共に、バスの走行経路にある各
公衆電話ボックスに前記小出力無線送信機からの電波を
受信する無線受信機を設け、この無線受信機で前記小出
力無線送信機からの電波を受信することで当該バスの現
在の走行位置を特定する手段、前記手段で特定された
当該バスの現在の走行位置情報を既存のポケットベル
(ページャ)システムを利用してバス停およびバス会社
に送信する手段とを備え、 この走行位置情報に基づいて
バス停で前記バス接近表示を行い、バス会社で前記運行
管理表示行うことを特徴とする。
【0007】また、バス100に搭載され常時自己のI
D付した無線信号を送信する小出力無線送信機8と、バ
ス100の走行経路にある各公衆電話ボックス200に
設けられる、前記無線信号を受信したとき前記IDで特
定される電話番号で公衆電話回線網5を介し予め定めた
所定の数字メッセージをポケットベルサービス会社30
0へダイヤルするダイヤル機能4を接続した無線受信機
1と、前記ポケットベルサービス会社300に設けられ
る、前記ダイヤル機能4から前記所定の数字メッセージ
を公衆電話回線網5を介して受信したとき、特定のポケ
ットベルIDで当該数字メッセージをポケットベルメッ
セージとして送信するポケットベル送信機7と、前記各
バス停400に設けられる、前記ポケットベルIDによ
り前記ポケットベルメッセージを受信するポケットベル
信号受信機9、受信した前記ポケットベルメッセージが
自己のバス停宛のメッセージの場合に前記バス接近表示
を行う手段10,11,12と、前記バス会社500に
設けられる、前記ポケットベルIDにより前記ポケット
ベルメッセージを受信するポケットベル信号受信機1
4、受信した前記ポケットベルメッセージによりどのバ
スが何処を走行中であるかを位置表示する手段15,1
6,17と、を備えたことを特徴とする。
【0008】また、前記各バス停400に設けられる、
前記小出力無線送信機8からの無線信号を受信する無線
受信機13と、この無線受信機13が前記小出力無線送
信機8からの無線信号を受信したときに前記バス停のバ
ス接近表示内容を変更する手段と、受信した前記無線信
号が受信できなくなったときに前記バス停のバス接近表
示を消去する手段10とを備えたことを特徴とする。
【0009】さらに、前記予め定めた所定の数字メッセ
ージには、バス停No,バス会社No,バスNo,無線
送信機8のIDを示す数字が含まれ、前記バス接近表示
には前記バスNoから特定される当該バスの行き先表示
と前記小出力無線送信機のIDから特定される接近状態
の表示とが含まれることを特徴とする。
【0010】本発明のバス運行システムは以上のように
構成することで、バスとこのバス近傍の公衆電話ボック
スとの通信は特定小電力無線を利用でき、その他の通信
は既存の公衆電話回線およびポケットベル回線網を利用
してシステムを構築できるようになる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
もとに説明する。図1は本発明のバス運行システムのシ
ステム全体の概要を説明するための図、図2はシステム
を構成するための装置構成の一実施形態を示すブロック
図である。図1において、100はバス、200は公衆
電話ボックス、300はポケットベルサービス会社、4
00はバス停、500はバス会社である。また図2にお
いて、101はバス100に搭載される装置であり、8
は特定小電力無線送信機等の小出力無線送信機である。
また、201は公衆電話ボックス200に設置される装
置で、1は小出力無線送信機8からの無線信号を受信す
るための無線受信機、2は全体を制御するCPU、3は
メモリ、4はダイヤリング装置である。
【0012】また、301はポケットベルサービス会社
300に設置される装置であり、6は制御装置、7はポ
ケットベル送信機である。また、401はバス停400
に設置される装置であり、9はポケットベル信号受信
機、10は装置全体を制御するCPU、11はメモリ、
12は表示器、13は小出力無線送信機8からの無線信
号を受信するための無線受信機である。さらに、501
はバス会社500に設置されている装置であり、14は
ポケットベル信号受信機、15は装置全体を制御するC
PU、16はメモリ、17は表示器である。
【0013】本実施形態のバス運行システムは、図1,
図2に示すように、バスの走行中に、常時自己の(当該
バスの)IDを送信し続ける無線送信機8がバスに搭載
されており、またバスの運行順路沿いの公衆電話ボック
ス200には、バスに搭載されている無線送信機8から
の電波を受信する無線受信機1が据え付けられている。
この無線送信機8には特定小電力無線等が使用され、そ
の電波の到達範囲は100m〜200m程度のものとな
っている。
【0014】無線受信機1は無線送信機8からの無線信
号を受信すると、CPU2が動作して、その中のバスI
D番号を抽出し、メモリ3に「バスID」と関連させて
登録されている(すなわち「バスID」をアドレスとし
て登録されている)「電話番号と送出メッセージ」を読
み出し、この電話番号で「送出メッセージ」をダイヤリ
ング装置4を用いて公衆電話回線網5へ出力する。この
「電話番号」はポケットベルサービス会社300の電話
番号であり、従って同時に他の電話ボックスのダイヤリ
ング装置からも同一番号が発呼されることが予想される
ので、ダイヤリング装置4は電話回線が接続されるまで
リダイヤルする構成としている。また上述の「送出メッ
セージ」は、例えば10桁のフォーマットで構成され、
1〜3桁までがバス接近を連絡すべきバス停のNo、4
〜5桁がバス会社のNo、6〜10桁までがコマンドと
なる(図3のデータフォーマット参照)。
【0015】ポケットベルサービス会社300では、公
衆電話回線網5を介して電話ボックス200からの電話
による「送出メッセージ」を受けとると、制御装置6に
よってポケットベル送信機7から特定のポケットベルI
Dで送出メッセージを送信する。このポケットベルの電
波は、そのIDによりバス停400と当該バスを管理す
るバス会社500の両方で受信される。
【0016】バス停400のポケットベル信号受信機9
は、送られてくる送出メッセージ(ポケットベルメッセ
ージ:図3のデータフォーマットで示す)を受信し、C
PU10を動作させてそのデータを読み出し、受信した
データの1〜3桁までのデータが自己のバス停Noと同
一ならば、受信したデータの6〜10桁までのコマンド
を参照する。 コマンド例:00101 (6〜8桁:バスNo)(9
〜10桁:無線送信機ID) メモリ11には、バスNoおよび無線送信機IDをアド
レスとして当該バスの行き先および接近状態を表示する
メッセージが記憶されており、受信したバスNoと無線
送信機IDとで当該バスの行き先および接近状態(すな
わちバス停から何m手前か)が読み出され、表示器12
にバスの行き先と、接近表示が行われる。この表示は、
例えば「XX行きバスはOOm手前まで近づいていま
す」という表示になる。
【0017】次に実際にバスがこのバス停から100m
〜200m前後まで接近した場合、無線送信機8からの
電波をバス停400に設置されている無線受信機13が
受信するようになり、この電波を受信すると表示器12
の表示を「まもなくXX行きバスが到着します」という
様な表示内容に切り換える。そして実際にこのバス停4
00にバスが到着し、乗客の乗降りが行われ、バスが発
車してバスがバス停400から離れると、無線受信機1
3が無線送信機8からの電波を受信しなくなり、この状
態をCPU10が検出して表示器12の表示を消去す
る。この場合バスがバス停400から離れても、少しの
間は表示器12の表示の消込は未だ行われないが、無線
送信機8には小出力の送信機が用いられているので、バ
ス停からバスが見えなくなるときには消込が行われ、特
に問題はない。
【0018】次にバス会社500での運行管理について
説明する。上述のようにバス会社500には、特定のポ
ケットベルIDでポケットベルサービス会社300から
のポケットベルメッセージを受信できるようになってお
り、メッセージを受信した場合、そのメッセージのバス
会社Noの部分を参照して、自己を対象としたデータか
否かを判別する。そして自己のバス会社を対象としたデ
ータであれば、CPU15でデータのコマンド部分6〜
10桁をメモリ16に記憶されている内容と参照する。
メモリ16にはバス停Noをアドレスとして無線送信機
8からの電波を受信した電話ボックス200の地図位置
が記憶されており、表示器17にバスNoと共に当該バ
スの現在位置が表示される。
【0019】なおポケットベルのポケットベルメッセー
ジの送信は、既存のポケットベル通信網を利用できれば
必ずしもポケットベルサービス会社を経由する必要はな
い。さらに本発明をバス運行システムとしているが、電
車やタクシー等の他の移動体の運行システムにも利用で
きることは言うまでもない。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように本発明のバス運行シ
ステムは、バスとこのバス近傍の公衆電話ボックスとの
交信は特定小電力無線を利用でき、その他の通信は既存
の公衆電話回線およびポケットベル回線を利用してシス
テムを構築できるので、設備および工事費共に安価なシ
ステムを提供できる。また無線周波数の無駄な占有も防
止できる等の効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のバス運行システムのシステム全体の概
要を説明するための図である。
【図2】本発明のバス運行システムのシステムを構成す
るための装置構成の一実施形態を示すブロック図であ
る。
【図3】ポケットベルメッセージのデータフォーマット
の一例を示す図である。
【符号の説明】
1,13 無線受信機 2,10,15 CPU 3,11,16 メモリ 4 ダイヤリング装置 5 公衆電話回線網 6 制御装置 7 ポケットベル送信機 8 無線送信機 9,14 ポケットベル信号受信機 12,17 表示器 100 バス 101 バス100に搭載される装置 200 公衆電話ボックス 201 公衆電話ボックス200に設置される装置 300 ポケットベルサービス会社 301 ポケットベルサービス会社300に設置される
装置 400 バス停 401 バス停400に設置される装置 500 バス会社 501 バス会社500に設置されている装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−334796(JP,A) 実開 平2−66046(JP,U) 特公 平5−84959(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G08G 1/127 H04M 11/00 302

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バス停にバスが接近した場合に当該バス
    停の表示器にバス接近表示を行うと共に、バス会社の表
    示器にどのバスが現在どの位置を走行中であるかの運行
    管理表示を行うバス運行システムにおいて、 バスに小出力無線送信機を搭載すると共に、バスの走行
    経路にある各公衆電話ボックスに前記小出力無線送信機
    からの電波を受信する無線受信機を設け、この無線受信
    機で前記小出力無線送信機からの電波を受信することで
    当該バスの現在の走行位置を特定する手段、 前記手段で特定された当該バスの現在の走行位置情報を
    既存のポケットベル(ページャ)システムを利用してバ
    ス停およびバス会社に送信する手段とを備え、 この走行位置情報に基づいてバス停で 前記バス接近表示
    を行い、バス会社で前記運行管理表示を行うバス運行シ
    ステム。
  2. 【請求項2】 バス100に搭載され常時自己のID付
    した無線信号を送信する小出力無線送信機8と、 バス100の走行経路にある各公衆電話ボックス200
    に設けられる、前記無線信号を受信したとき前記IDで
    特定される電話番号で公衆電話回線網5を介し予め定め
    た所定の数字メッセージをポケットベルサービス会社3
    00へダイヤルするダイヤル機能4を接続した無線受信
    機1と、 前記ポケットベルサービス会社300に設けられる、前
    記ダイヤル機能4から前記所定の数字メッセージを公衆
    電話回線網5を介して受信したとき、特定のポケットベ
    ルIDで当該数字メッセージをポケットベルメッセージ
    として送信するポケットベル送信機7と、 前記各バス停400に設けられる、前記ポケットベルI
    Dにより前記ポケットベルメッセージを受信するポケッ
    トベル信号受信機9、受信した前記ポケットベルメッセ
    ージが自己のバス停宛のメッセージの場合に前記バス接
    近表示を行う手段10,11,12と、 前記バス会社500に設けられる、前記ポケットベルI
    Dにより前記ポケットベルメッセージを受信するポケッ
    トベル信号受信機14、受信した前記ポケットベルメッ
    セージによりどのバスが何処を走行中であるかを位置表
    示を行う手段15,16,17と、 を備えたことを特徴とする請求項第1項記載のバス運行
    システム。
  3. 【請求項3】 前記各バス停400に設けられる、前記
    小出力無線送信機8からの無線信号を受信する無線受信
    機13と、この無線受信機13が前記小出力無線送信機
    8からの無線信号を受信したときに前記バス停のバス接
    近表示内容を変更する手段10,11と、受信した前記
    無線信号が受信できなくなったときに前記バス停のバス
    接近表示を消去する手段10,11とを備えたことを特
    徴とする請求項第2項記載のバス運行システム。
  4. 【請求項4】 請求項第2項記載の予め定めた所定の数
    字メッセージには、バス停No,バス会社No,バスN
    o,無線送信機8のIDを示す数字が含まれ、前記バス
    接近表示には前記バスNoから特定される当該バスの行
    き先表示と前記小出力無線送信機のIDから特定される
    接近状態の表示とが含まれることを特徴とする請求項第
    2項記載のバス運行システム。
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