JP2907442B2 - 印刷装置 - Google Patents

印刷装置

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は出力解像度の変更可能な印刷装置に関するも
のである。
[従来の技術] 従来、ドツトパターン文字を扱う印刷装置において、
その印字解像度を変えると、それまで使つていた文字サ
イズとは異なる文字サイズとして扱かうか(例えば、解
像度が400dpiの時10ポイントの文字を解像度が200dpiの
時は、20ポイントの文字とみなす)、或はドツトの間引
き等の補正により対処していた。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、上記従来例では表示解像度を優先した
がために、解像度を少しでも変えると対応するドツトパ
ターン文字がなくなるといつた不都合が生じていた。
又、逆にドツトパターン文字の方を交換すると解像度が
合わなくなり、不適合な印字が行われていた。
また、近年、ベクトルフオント(アウトラインフオン
ト)による印刷装置が出現しているが、これらの装置で
は、印刷出力する段階になつて、その都度文字パターン
を発生させるという処理を行なつていたため、装置のス
ループツトの低下は免れなかつた。
本発明はかかる課題に鑑みなされたものであり、解像
度変更が可能な印刷装置において、文字を構成する構成
ドツト数を変更しても、自動的に最適な出力解像度で印
刷することが可能な印刷装置を提供しようとするもので
ある。
[課題を解決するための手段] この課題を解決するため、本発明の印刷装置は以下に
示す構成を備える。すなわち、 印刷ドットパターンの文字情報及び自身に格納されて
いる文字のドットパターンの出力密度情報を記憶保持す
る保持手段を有する記憶媒体を着脱可能とし、印刷解像
度の変更可能な印刷装置であって、 装置自身には、前記記憶媒体の出力密度情報を読み出
す読み出し手段と、 該読み出し手段で読み出された出力密度に基づいて印
刷解像度を変更する変更手段とを備える。
[作用] かかる第1の発明の構成において、記憶媒体には、そ
の記憶媒体内に記憶されたドツトパターン文字情報の最
低な出力密度情報が保持されている。そして、その記憶
媒体に記憶されているドツトパターン文字情報で印刷す
るときには、その保持された出力密度情報にして印刷す
る。
[実施例] 以下、添付図面に従つて本発明に係る実施例を詳細に
説明する。
<第1の実施例の説明(第1図,第2図)> 第1図は本実施例における印刷装置の構成図である。
図中、1は印刷装置本体、2は印刷装置本体1内の各
構成要素の制御を司るCPUである。3は印字制御に係る
プログラムをはじめ、後述する第2図に示すフローチヤ
ートに基づくプログラムを格納しているROMである。4
は文字コードに対応する文字パターンを記憶している内
蔵フオントメモリであり、標準装備のものである。5は
CPU2は動作中にそのワークエリアとして使用するRAMで
ある。このRAM5内には、現在の印字時の解像度を示すデ
ータを格納する解像度格納部5aと、後述するフオントカ
ートリツジ内の文字情報をアクセスするための情報を格
納するフオントカートリツジ情報部5bを備える。6は装
置本体1の外部スロツト(図示せず)に着脱自在な構造
になつているフオントカートリツジである。このフオン
トカートリツジには、文字パターンを記憶している文字
フオント部(図示せず)をはじめ、その格納されている
文字パターン群に適した出力解像度を格納している解像
度情報6aと、実際の文字パターンをアクセスするために
必要な情報(例えば、個々の文字パターンのアドレス情
報等)を記憶している文字情報部6bとを備えている。7
は出力部であり、CPU2より指示された出力解像度による
印刷を行なうものである。出力部7は例えばレーザビー
ムによる印刷系からなり、その印刷系に出力するビデオ
信号の出力レートと、記録紙の搬送速度を制御すること
により記録解像度を制御することができるので、その詳
述は割愛する。
上述した構成における本実施例のCPU2の動作処理手順
を第2図のフローチヤートに従つて説明する。
本装置に電源が投入されると、CPU2はステツプS1にお
いて、外部スロツトに接続されているフオントカートリ
ツジ6の解像度情報6aの内容を読み込み、そのデータを
RAM5内の解像度格納部5aに格納する。そして、次のステ
ツプS2において、フオントカートリツジ6内の文字情報
部6bより文字情報を読み出し、その情報をフオントカー
トリツジ情報部5bに格納する。次のステツプS3では、解
像度格納部5a内に格納された値の解像度になるよう、出
力部7を解像度切り換え指示する。以下、外部とり入力
された文字コードに対応する文字パターンは、フオント
カートリツジ情報部5b内に格納された情報に基づいてフ
オントカートリツジ6より読み出し、出力部7に出力す
ることになる。
このようにして、フオントカートリツジ6に記述され
た出力解像度で印刷を行なうことが可能となる。
尚、上述したステツプS1〜3は電源投入時だけでな
く、別のフオントカートリツジと交換したときにも行な
うものとする。また、フオントカートリツジの他にデイ
スク装置やCDROM等を用いても良いことは勿論である。
<第2の実施例の説明(第3図)> 以上の説明では、フオントカートリツジを装着したと
き、そのフオントカートリツジに適した解像度で印刷を
行なうものであつた。ところで、対応できない構成ドツ
ト数のドツトパターンを記憶しているフオントカートリ
ツジを接続したときには、ユーザーの意図しないサイズ
の文字が印刷されるといつた不具合が発生する。
この場合の処理内容を第3図のフローチヤートに従つ
て説明する。尚、装置構成は第1図と同様であるものと
する。
先ず、装置本体に電源が投入されると、処理はステツ
プS11で、プログラムROM3内に予め保持されている出力
解像度を解像度格納部5aに格納し、出力部7に対して出
力解像度の指示を行なう。次にステツプS12に進んで、
フオントカートリツジ6内の解像度情報部6aのデータを
取り込む。そして、ステツプS13で、その取り込んだデ
ータと解像度格納部5aに格納されてりる現在の出力解像
度とが一致するか否かを判断する。この判断が“YES"で
ある場合には、フオントカートリツジ6内の文字情報部
6bのデータを取り込み、RAM5のフオントカートリツジ情
報部5bに格納する。これで、フオントカートリツジ6内
に記憶されている文字パターンがアクセス可能になる。
また、ステツプS13の判断が“NO"である場合には、フオ
ントカートリツジ情報部5にはデータを格納しない。
以上の処理により、フオントカートリツジの持つ出力
解像度と印刷装置の現在の出力解像度とが一致したもの
だけが、RAM内に取り込まれ、出力に使用されることに
なる。
また、ステツプS12〜ステツプS14の処理は、電源投入
時だけでなく、出力解像度の変更時や(例えば、不図示
の操作パネルから変更指示する)、フオントカートリツ
ジを交換する時に行なうものとする。
<第3の実施例の説明(第4図,第5図)> 第4図に本第3の実施例における印刷装置のブロツク
構成図を示す。
図中、41は装置本体であり、42はCPUである。43は不
揮発性で書込み可能なメモリであるNVRAMであり、イニ
シヤライズ時の出力解像度を記憶している解像度格納部
43aと、同じくイニシヤライズ時に作成すべき文字サイ
ズ(実施例では、ポイント数)を記憶している文字サイ
ズ格納部43bとをそなえる。44はプログラムであり、印
刷処理に係るプログラムの他、後述する第5図のフロー
チヤートのプログラムも記憶している。45はCPU42のワ
ークエリアとして使用されるRAMである。このRAM45に
は、NVRAM43に格納されている解像度及び文字サイズに
応じて、後述するベクトルフオント部46の標準化された
文字に対しての乗率を格納するスケーリング計数格納部
45a、及びそのスケーリング係数の乗率で発生したドツ
トパターン文字を格納するドツトパターン文字格納部45
bがある。46はベクトルフオント部(ROM等で構成されて
いる)であり、標準化されたX−Y座標内で文字の輪郭
を定義した文字データを記憶している。47は出力部であ
り、任意の解像度で印刷可能である。
このような構成における本第3の実施例における処理
内容を第5図のフローチヤートに従つて説明する。
先ず、本装置に電源が投入されると、ステツプS1でNV
RAM43内の解像度格納部33aから出力解像度情報を読み出
す。そして、ステツプS2では、文字サイズ格納部43bか
ら論理文字サイズ(ポイント数)を取り込む。ステツプ
S3では、ステツプS1,S2で取り込んだ情報からスケーリ
ング係数を計算する。この計算は、次式より算出する。
但し、em:ベクトルを標準化する際に文字サイズを規定
する基本サイズ pts:ポイント数(1pts=1/72インチ) resol:解像度(1インチ当りの出力ドツト数) また、ステツプS53では、更に、ここで求めたスケー
リング係数を、スケーリング係数格納部5aに格納する。
次に、処理はステツプS54に進んで、ベクトルフオン
ト部46により1文字分のベクトルデータを取り出す。こ
のとき、取り出すべき文字データがない場合には処理は
ステツプS58に進むが、ここでは、1文字分のベクトル
データを取り出した場合を説明する。この場合、処理は
ステツプS56に進む。
ステツプS56では、その取り出した1文字分のベクト
ルデータに、先に算出したスケーリング係数を乗じるこ
とにより、標準化された座標系内の座標値を出力座標系
内の座標値に変換し、各輪郭点間を直線等で結んでい
き、更にはその輪郭内部を塗り潰すことでドツトパター
ン文字を作成する。次に、作成された文字はRAM45内の
ドツトパターン文字格納部45bに格納し、ステツプS4に
戻る。以下、順次、ベクトルフオント部46より1文字分
のベクトル情報を読み込んでは、対応する文字パターン
を作成してはドツトパターン文字格納45bに格納すると
いう処理を繰り返していく。こうして、最後の文字のベ
クトルデータに基づくドツトパターンの格納が終了した
後は、当然のことながら、ステツプS55の判断は“NO"と
なる。この場合には、処理はステツプS58に進んで、出
力部47にそのときの出力解像度になるよう指示する。こ
の後は、受信した文字コードに対応する文字パターンは
RAM45内のドツトパターン文字格納部45bに格納されたド
ツトパターンを出力部47に出力することで印刷処理を行
なう。
以上の処理により、NVRAM内に指示された解像度及び
論理文字サイズのドツトパターン文字をイニシヤライズ
時に作成することにより、予期せぬ大きさの文字が印刷
出力されることがなくなる。
尚、ステツプS51〜ステツプS58は、電源投入時だけで
なく、リセツト時、解像度切り換え時、文字サイズ変更
時等に行なうものとする。
<第4の実施例の説明(第6図,第7図)> 上述した第3の実施例では、解像度を変更した場合
に、その変更後の解像度に適応できるドツトパターン文
字を作成することが必要であり、解像度変更が伴なうと
印刷装置自身のスループツトが低下することが予想され
る。そこで、本第4の実施例では、これを解決する装置
を説明する。
第6図に本第4の実施例における印刷装置の構成を示
す。
図中、61が装置本体であつて、62はデータを出力して
くるホストコンピユータである。装置本体61内には以下
に示す構成を備えている。
63は装置反対全体の制御を司るCPU、64はホストコン
ピユータ62より受信したデータを一次記憶する受信バツ
フアである。65はCPU63の動作処理手順を記憶している
プログラムROMであり、印刷処理に係るプログラムの
他、第8図及び第9図に示すフローチヤートに係るプロ
グラムも格納されている。66は標準化された座標内で文
字の輪郭を定義した文字データが格納されているベクト
ルフオント部、67は印刷装置1が出力可能な各解像度を
記憶している解像度テーブルであり、例えば第7図に示
すようになつている。尚、図示のテーブルの欄21には本
装置で出力可能な解像度の種類の数が記憶されており、
欄22にはそれら各解像度が記憶されている。但し、各解
像度を示す欄中には、例えばその解像度で印刷するとき
のビデオ信号出力レート及び記録紙のパターン速度等、
その解像度を実現するに足る情報が格納されている。68
はCPUのワークエリアとして使用するRAMであり、ホスト
コンピユータより指定された文字サイズ及び解像度に応
じ、ベクトルフオント部66の標準化された文字に対して
の乗率を格納するスケーリング係数格納部68aと、この
スケーリング係数の乗率で発生したドツト文字パターン
を格納するドツト文字パターン格納部68bが設けられて
いる。69は解像度テーブル67の全ての解像度で印刷出力
可能な出力部である。
上述した構成における本第4の実施例の動作処理手順
を第8図及び第9図のフローチヤートを参照して説明す
る。
先ず、ステツプS81でホストコンピュータからの論理
文字サイズデータを受信バツフア64を介して受けると、
処理はステツプS2に進んで、解像度テーブル67を参照す
る。そして次のステツプS3で、全ての解像度に対応する
文字パターンの作成が終了したか否かを判断する。この
判断が“NO"の場合には、ステツプS84に進んで、作成す
べき解像度を解像度テーブル67より取り込む。次にステ
ツプS85でドツト文字パターンの作成を行なう。このス
テツプS85の処理内容を第9図のフローチヤートに従つ
て更に詳しく説明する。
先ず、ステツプS91でスケーリング係数の計算を行な
い、得られたその係数をスケーリング係数格納部68aに
格納する。スケーリング係数の計算式は先の第3の実施
例と同じであるため割愛する。次にステツプS12に進ん
で、ベクトルフオント部61より1文字分の輪郭座標群を
取り出し、ステツプS93でその座標値に基づく文字パタ
ーンの輪郭作成が終了したか否かを判断する。もし“N
O"なら、ステツプS94で、スケーリング係数格納部68aに
格納されているスケーリング係数を取り出し、ステツプ
S92で取り出した座標値との乗算を行ない、その結果をR
AM68に一時的に格納し、ステツプS92に戻る。また、ス
テツプS93の判断が“YES"の場合には、ステツプS95に進
む。ここでは、先にRAM68に一時的に格納された座標値
によつて表わされる文字の輪郭を形成し、その文字パタ
ーン内部を塗り潰す処理を行なう。この後、処理は第8
図に戻ることになる。
このようにして、文字パターンが作成された後は、ス
テツプS86に進み、前述した処理で作成された文字パタ
ーンをドツト文字パターン格納部68bに格納し、ステツ
プS2に戻ることになる。
一方、ステツプS83での判断が“YES"の場合には処理
は終了し、出力部69を制御して、ホストコンピユータよ
り指示された文字サイズ及び解像度で印刷処理を行なう
よう、データの受信を待つ。
以上説明した処理でもつて、本装置の出力可能なそれ
ぞれの解像度に対応したドツト文字パターンがドツト文
字パターン格納部68bに格納されることになる。従つ
て、仮にホストコンピユータ62により解像度及び論理文
字サイズの変更指示があつたとしても、即座に対応でき
ることになる。
[発明の効果] 以上説明したように本発明によれば、ドツトパターン
文字を格納した記憶媒体に最適な出力解像度情報を設
け、その解像度に応じて出力解像度を切り換えることに
より、装着されたドツトパターン文字に適した解像度で
自動適に印刷することが可能となる。従つて、記憶媒体
を交換する都度、解像度の指定を行なうことが不要にな
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本第1の実施例における印刷装置のブロツク構
成図、 第2図は第1の実施例におけるCPUの処理手順を説明す
るためのフローチヤート、 第3図は第2の実施例におけるCPUの処理手順を説明す
るためのフローチヤート、 第4図は第3の実施例における印刷装置のブロツク構成
図、 第5図は第3の実施例におけるCPUの処理手順を説明す
るためのフローチヤート、 第6図は第4の実施例における印刷装置のブロツク構成
図、 第7図は第4の実施例における解像度テーブルの内容を
示す図、 第8図は第4の実施例におけるCPUの処理手順を説明す
るためフローチヤート、 第9図は第8図のフローチヤートの一部詳細を説明する
ためのフローチヤートである。 図中、1、41及び61…印刷装置、2,42及び63…CPU、3,4
4及び65…プログラムROM、4…内蔵フオント、5,45及び
68…RAM、6…フオントカートリツジ、7,47及び69…出
力部、43…NVRAM、46及び66…ベクトルフオント部、67
…解像度テーブルである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G09G 5/26

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】印刷ドットパターンの文字情報及び自身に
    格納されている文字のドットパターンの出力密度情報を
    記憶保持する保持手段を有する記憶媒体を着脱可能と
    し、印刷解像度の変更可能な印刷装置であって、 装置自身には、前記記憶媒体の出力密度情報を読み出す
    読み出し手段と、 該読み出し手段で読み出された出力密度に基づいて印刷
    解像度を変更する変更手段と を備えることを特徴とする印刷装置。
  2. 【請求項2】読み出し手段で読み出した印刷密度情報が
    読み出し時の装置自身の印刷解像度と異なるとき、前記
    記憶媒体のドットパターンの文字情報を使用しないこと
    を特徴とする請求項第1項に記載の印刷装置。
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