JP2907100B2 - ドキュメントファイルの仕切材 - Google Patents

ドキュメントファイルの仕切材

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JP2907100B2
JP2907100B2 JP4856096A JP4856096A JP2907100B2 JP 2907100 B2 JP2907100 B2 JP 2907100B2 JP 4856096 A JP4856096 A JP 4856096A JP 4856096 A JP4856096 A JP 4856096A JP 2907100 B2 JP2907100 B2 JP 2907100B2
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昌男 佐藤
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Kokuyo Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はドキュメントファイ
ルの仕切材に係り、特に、収納ポケットの数が異なった
各種タイプのドキュメントファイルを製造する場合に、
部品の共用化を図ることのできる仕切材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、内部に仕切材を配置して書類
等の収納ポケットが形成されたドキュメントファイルが
市販されている。この種のドキュメントファイルは、例
えば、図7の上面図に示されるように、内部に所定の収
納幅を備えて上部が開閉可能に設けられたドキュメント
ファイル本体70と、このドキュメントファイル本体7
0内に配置された仕切材71と、当該仕切材71をドキ
ュメントファイル本体70側に連結するとともに、全体
が蛇腹状に折り畳み可能に設けられた連結片72とによ
り構成されている。
【0003】仕切材71は、相互に略平行に配置されて
複数の収納ポケット74を形成する仕切面75と、当該
仕切面75の両端側に折り曲げ可能に連設されたマチ部
76とを備えており、このマチ部76と前記連結片72
との合せ面内を溶着することによって仕切材71の形成
が行えるようになっている。
【0004】前記ドキュメントファイル本体70におい
て、その正面片77及び背面片78の各両端は内側に折
り返される折り返し片77A,78Aをそれぞれ備えて
おり、これらの各折り返し片77A,78Aに前記連結
片72の両端が溶着され、これにより、仕切材71がド
キュメントファイル本体70内に支持されるようになっ
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記仕
切材71は、各仕切面75を一体構造型とするための連
結片72を用いる構成であり、仕切面75の数を増減し
て収納ポケット74の数を増減する場合には、連結片7
2の長さを変えた異なる連結片を用いなければならな
い。従って、従来構造では、収納幅が異なる各種タイプ
のドキュメントファイルにおいて部品の共用化を図るこ
とができなくなり、これが、ドキュメントファイルの製
造コストを上昇させる要因となっていた。
【0006】
【発明の目的】本発明は、かかる従来例の不都合に着目
して案出されたものであり、その目的は、収納ポケット
の数を増減する場合であっても部品の共用化を図りつ
つ、製造コストの軽減を達成することのできるドキュメ
ントファイルの仕切材を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明は、収納ポケットを形成するための仕切面に
折り曲げ可能なマチ部を設けるとともに、隣り合うマチ
部相互間を重ね合せて連結するという構成を採用した。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明に係る仕切材は、所定の収
納幅を有するドキュメントファイル本体内に配置されて
複数のポケットを形成する仕切面と、これら仕切面の両
側にそれぞれ折り曲げ可能に連設されたマチ部とを備
え、前記仕切面を相互に略平行となるように配置すると
ともに、前記各マチ部を同一方向に折り曲げて、前記マ
チ部の自由端側内側面を隣設するマチ部の基端側外側面
順次連結する、という構成を採っている。この構成に
おいて、仕切面をそれぞれ略平行となるように複数列配
置した状態で、前記マチ部を同一方向に折り曲げる。こ
の折り曲げられたマチ部は、その折り曲げ方向側で隣設
するマチ部の基部外側面に重合され、溶着、接着等の方
法によって相互に連結される。従って、収納ポケットの
形成数を増加、減少させる場合でも、仕切面の使用数を
調整するだけで足りることとなる。
【0009】前記仕切材において、前記ドキュメントフ
ァイル本体における正面片及び背面片の各内面に相対す
る仕切面のマチ部には、当該マチ部を前記正面片及び背
面片側に連結するための別体の延長マチ部が連結さ
る、という構成を採ることが好ましい。延長マチ部を設
けることによって、ドキュメントファイル本体側との連
結領域を容易に確保できるとともに、定形寸法となった
延長マチ部を用いて各種のドキュメントファイルに適用
することができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明に係る仕切材の一実施例を図面
を参照しながら説明する。
【0011】図1には本実施例に係る仕切材を備えたド
キュメントファイルの外観斜視図が示され、図2には仕
切材が未装着となったドキュメントファイル本体が示さ
れている。これらの図において、ドキュメントファイル
10は、内部に一定の収納幅を有するように適宜折り曲
げて形成されたドキュメントファイル本体11と、この
ドキュメントファイル本体11内に装着されて複数の収
納ポケット12を形成する仕切材13とにより構成され
ている。
【0012】前記ドキュメントファイル本体11は樹脂
シート等を折り曲げて形成されている。このドキュメン
トファイル本体11は、細長い片状に設けられた底部片
15と、この底部片15の短寸幅方向両端に連設された
正面片16及び背面片17と、当該背面片17の上端縁
に連設されて前記正面片16側にフック係合可能となる
カバー片18とにより構成されている。正面片16及び
背面片17の左右両端縁にはこれらの内面側に折り返し
可能となった折り返し片16A,17Aがそれぞれ連設
されている。
【0013】前記仕切材13は、図3に示されるよう
に、樹脂シート等からなる略方形の仕切面20と、この
仕切面20の左右両側に折り曲げ線20Aを介して連設
された一対のマチ部21と、前記仕切面20の上部側に
折り曲げ線20Bを介して連設された見出し収納ポケッ
ト形成片22とにより構成されている。マチ部21は、
後述する蛇腹状への形成を可能とするための折り曲げ線
21Aを備えているとともに、その外側に溶着代21B
をそれぞれ備えて構成されている。また、前記収納ポケ
ット形成片22は、短寸幅方向における略中央部位置に
折り曲げ線22Aを備えており、この折り曲げ線22A
の上方部分を折り返した後、前記折り曲げ線20B位置
にて更に折り曲げられ、つまり二重に折り曲げられて左
右開通型の袋状に設けられる。そして、その折り曲げら
れた状態で下縁側となる部分を仕切面20の上方領域内
で溶着することで、見出し片25(図1参照)を脱落不
能に差し込む隙間が形成可能となっている。なお、仕切
面20の下縁部分には、切欠部20Cが形成され、図示
しない位置決め具を用いて各仕切面20の左右位置決め
に利用される。
【0014】前記複数の仕切面20のうち、ドキュメン
トファイル本体10における正面片16の内面側に相対
する仕切面20のマチ部21には、図4に示されるよう
に、第1の延長マチ部27が溶着部27Aを介して連結
される。この延長マチ部27は、その幅方向略中間位置
に折り曲げ線27Bを備えているとともに、この折り曲
げ線27Bよりも外側に連結代29を備えた細長いシー
ト状の平面形状となっている。そして、連結代29は前
記正面片16の左右に設けられた折り返し片16Aへの
溶着領域として利用される。この一方、前記背面片17
の内面側に相対する仕切面20のマチ部21基端側外面
には、図5に示されるように、前記第1の延長マチ部2
7よりも短寸方向幅が若干広く設けられた第2の延長マ
チ部30が溶着部30Aを介して連結される。この延長
マチ部30には、相互に略平行となる折り曲げ線30
B,30Cがそれぞれ形成されている。折り曲げ線30
Cよりも外側(図5中右側)は連結代32として形成さ
れており、この連結代32は前記背面片17における折
り返し片17Aへの溶着領域として利用されるようにな
っている。
【0015】次に、前記仕切材12を形成する要領につ
いて、図6をも参照しながら説明する。
【0016】先ず、各仕切面20を相互に略平行となる
ように所定間隔を隔てて配置するとともに、仕切面20
の下縁に形成された切欠部20Cを図示しない位置決め
具で各仕切面20の左右両端位置をそれぞれ一致させて
おく。この後、各マチ部20を同一方向に向けて折り曲
げる。この際、前記ドキュメントファイル本体11の正
面片16及び背面片17に相対する仕切面20,20の
各マチ部21には、前述した第1及び第2の延長マチ部
27,30を同時に配置しておく。そして、各マチ部2
の溶着代21Bが対応するマチ部2の基端側、すな
わち前記折り曲げ線20Aに沿う外側面に重合される一
方、延長マチ部27,30も対応するマチ部21の溶着
代21B側に重合される。この状態で各重合部分を溶着
することによって全体が一体化される。なお、見出し片
25用の収納ポケット形成片22は、マチ部21の相互
溶着に前後して、前述した要領によって折り曲げて溶着
しておけばよい。この後、各マチ部21の幅方向略中間
位置に設けられた折り曲げ線21A位置にて折り曲げ癖
を付けることによって各マチ部21を全体として蛇腹状
に折り曲げることができる。
【0017】このようにして仕切材13が形成された
後、当該仕切材13はドキュメントファイル本体11内
に配置され、前記延長マチ部27,30の連結代29,
32が対応する折り返し片16A,17Aに溶着され、
これによって、ドキュメントファイル10全体の形成を
終了する。
【0018】なお、前記実施例では、溶着によって各マ
チ部21等の連結を行う場合を説明したが、本発明はこ
れに限らず、その他の接着方法等を採用することができ
る。また、第1及び第2の延長マチ部27,30は別体
のシート材を用いて構成する場合の他、当該延長マチ部
27,30を一体的に備えた二種の仕切面を用いること
でもよい。この場合でも、中間に配置される仕切面の使
用数を変えることで収納幅の異なるドキュメントファイ
ルの製造を行うことができる。
【0019】また、本発明は、一定の強度を確保する観
点より、樹脂シートを用いて構成することが好ましい
が、必要に応じ、紙、布等のシート材を用いて仕切材を
形成することも可能である。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
各仕切面のマチ部を互いに重合する態様で連結する構成
を採用したから、ドキュメントファイルの収納幅に対応
して収納ポケットの数を適宜増加減少させる必要があっ
ても、単に、用いる仕切面の使用数を変えるのみで足り
るという効果を得る。従って、従来のように、複数の仕
切面を一体的に連結するための連結片を不要とすること
が可能となる。
【0021】また、本発明は、ドキュメントファイルの
正面片及び背面片に相対する二枚の仕切面に延長マチ部
をそれぞれ設ける構成としたから、これら二枚の間に位
置する仕切面の数を調整することのみでポケット数を増
加減少させることが可能となる。しかも、延長マチ部
は、収納幅が異なる各種タイプのドキュメントファイル
本体に適用可能となり、延長マチ部自体も部品として共
用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ドキュメントファイルの全体構成を示す斜視
図。
【図2】ドキュメントファイル本体を示す斜視図。
【図3】仕切面の平面図。
【図4】仕切面に第1の延長マチ部を連結した要部平面
図。
【図5】仕切面に第2の延長マチ部を連結した要部平面
図。
【図6】仕切材を形成する要領を説明するための上面
図。
【図7】従来の仕切材を示す上面図。
【符号の説明】
10 ドキュメントファイル 11 ドキュメントファイル本体 12 収納ポケット 13 仕切材 16 正面片 17 背面片 20 仕切面 21 マチ部 27 延長マチ部 30 延長マチ部

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の収納幅を有するドキュメントファ
    イル本体内に配置されて複数のポケットを形成する仕切
    面と、これら仕切面の両側にそれぞれ折り曲げ可能に連
    設されたマチ部とを備え、前記仕切面を相互に略平行と
    なるように配置するとともに、前記各マチ部を同一方向
    に折り曲げて、前記マチ部の自由端側内側面を隣設する
    マチ部の基端側外側面に順次連結したことを特徴とする
    ドキュメントファイルの仕切材。
  2. 【請求項2】 前記ドキュメントファイル本体における
    正面片及び背面片の各内面に相対する仕切面のマチ部に
    は、当該マチ部を前記正面片及び背面片側に連結するた
    めの別体の延長マチ部が連結されていることを特徴とす
    る請求項1記載のドキュメントファイルの仕切材。
JP4856096A 1996-03-06 1996-03-06 ドキュメントファイルの仕切材 Expired - Lifetime JP2907100B2 (ja)

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