JP2906867B2 - レーザダイオード励起固体レーザ波長変換装置 - Google Patents
レーザダイオード励起固体レーザ波長変換装置Info
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- JP2906867B2 JP2906867B2 JP27006792A JP27006792A JP2906867B2 JP 2906867 B2 JP2906867 B2 JP 2906867B2 JP 27006792 A JP27006792 A JP 27006792A JP 27006792 A JP27006792 A JP 27006792A JP 2906867 B2 JP2906867 B2 JP 2906867B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レーザダイオード励起
固体レーザ波長変換装置に関する。
固体レーザ波長変換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の波長変換装置は、図4に示すよう
にレーザダイオード1と、集光レンズ2と、1.06μ
m全反射コート4を有するNd:YVO4 3と、集光レ
ンズ8と、導波路ホルダ7と、高効率で緑色光を得るに
必要な周波数2倍化素子であるSHG6とを有してい
る。次に動作について説明する。レーザ発振媒質はN
d:YVO4 3で、励起はレーザダイオード1により行
われる。レーザダイオード1の励起光を集光レンズ2に
て集光し、Nd:YVO4 3端面でかつ、Nd:YVO
4 レーザのモードボリューム内のNdイオンを光励起す
る。Nd:YVO4 レーザの共振器は、Nd:YVO4
3の両端面に施してある1.06μm全反射コート4に
よって形成され、一部の透過光がNd:YVO4 レーザ
の出力光(波長1.06μm)となる。この光を集光レ
ンズ8で集光し、導波路ホルダ7にて保持されたSHG
6へ入射する。この結果、第2高調波が発生し、波長
0.53μmのグリーンの光が導波路ホルダ7のSHG
6より出力される。
にレーザダイオード1と、集光レンズ2と、1.06μ
m全反射コート4を有するNd:YVO4 3と、集光レ
ンズ8と、導波路ホルダ7と、高効率で緑色光を得るに
必要な周波数2倍化素子であるSHG6とを有してい
る。次に動作について説明する。レーザ発振媒質はN
d:YVO4 3で、励起はレーザダイオード1により行
われる。レーザダイオード1の励起光を集光レンズ2に
て集光し、Nd:YVO4 3端面でかつ、Nd:YVO
4 レーザのモードボリューム内のNdイオンを光励起す
る。Nd:YVO4 レーザの共振器は、Nd:YVO4
3の両端面に施してある1.06μm全反射コート4に
よって形成され、一部の透過光がNd:YVO4 レーザ
の出力光(波長1.06μm)となる。この光を集光レ
ンズ8で集光し、導波路ホルダ7にて保持されたSHG
6へ入射する。この結果、第2高調波が発生し、波長
0.53μmのグリーンの光が導波路ホルダ7のSHG
6より出力される。
【0003】最後に、固体グリーンレーザでSHG6を
用いる背景を述べておく。波長変換を行わない市販固体
レーザは、チタン酸サファイヤレーザ、及半導体レーザ
に限られ、効率の面でグリーンレーザは市販されていな
い。よって固体グリーンレーザを得るには、波長変換す
るSHGを用いざるを得ない。この理由により近年波長
変換技術開発が進んでいる。
用いる背景を述べておく。波長変換を行わない市販固体
レーザは、チタン酸サファイヤレーザ、及半導体レーザ
に限られ、効率の面でグリーンレーザは市販されていな
い。よって固体グリーンレーザを得るには、波長変換す
るSHGを用いざるを得ない。この理由により近年波長
変換技術開発が進んでいる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この従来の波長変換装
置では、導波路ホルダ7の穴の径が数μmでとても小さ
く、Nd:YVO4 レーザ光を集光レンズ8で集光して
も、その径は数十μmまでしか絞れないため、ほとんど
が導波路ホルダ7の端面で反射され効率が悪い。効率を
上げるため円錐レンズを用いて光を回折限界まで集光す
ることはできるが、円錐レンズは非常に高価であり、仮
に円錐レンズを用いたとしても数μmの穴に光を入射さ
せアライメントを取ることは非常に困難であった。
置では、導波路ホルダ7の穴の径が数μmでとても小さ
く、Nd:YVO4 レーザ光を集光レンズ8で集光して
も、その径は数十μmまでしか絞れないため、ほとんど
が導波路ホルダ7の端面で反射され効率が悪い。効率を
上げるため円錐レンズを用いて光を回折限界まで集光す
ることはできるが、円錐レンズは非常に高価であり、仮
に円錐レンズを用いたとしても数μmの穴に光を入射さ
せアライメントを取ることは非常に困難であった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のレーザダイオー
ド励起固体レーザ波長変換装置は、レーザダイオード
と、レーザダイオードの出力光を集光する集光レンズ
と、端面に1.06μm全反射コート4及び1.06μ
mARコート5を施したNd:YVO4 3と、端面に
1.06μm全反射コート4を施した導波路ホルダ7
と、第2高調波を発生させるSHG6とを備えている。
ド励起固体レーザ波長変換装置は、レーザダイオード
と、レーザダイオードの出力光を集光する集光レンズ
と、端面に1.06μm全反射コート4及び1.06μ
mARコート5を施したNd:YVO4 3と、端面に
1.06μm全反射コート4を施した導波路ホルダ7
と、第2高調波を発生させるSHG6とを備えている。
【0006】
【実施例】次に本発明について図面を参照して説明す
る。図1は、本発明の第1の実施例のレーザダイオード
励起固体レーザ波長変換装置の断面図である。レーザダ
イオード1は固体レーザ媒質であるNd:YVO4 3を
光励起する。その際、Nd:YVO4 レーザのモードボ
リューム9外の光励起は、レーザ発振にほとんど寄与し
ないので集光レンズ2によって励起光をNd:YVO4
レーザのモードボリューム9内に集光する。Nd:YV
O4 レーザの共振器は、Nd:YVO4 3の入射端面及
び導波路ホルダ7の片端面によって形成され、おのおの
の端面には、1.06μm全反射コートが施してある。
一方、Nd:YVO4 3の共振器内に位置した端面には
1.06μmARコート5が施され、低損失化を図って
いる。
る。図1は、本発明の第1の実施例のレーザダイオード
励起固体レーザ波長変換装置の断面図である。レーザダ
イオード1は固体レーザ媒質であるNd:YVO4 3を
光励起する。その際、Nd:YVO4 レーザのモードボ
リューム9外の光励起は、レーザ発振にほとんど寄与し
ないので集光レンズ2によって励起光をNd:YVO4
レーザのモードボリューム9内に集光する。Nd:YV
O4 レーザの共振器は、Nd:YVO4 3の入射端面及
び導波路ホルダ7の片端面によって形成され、おのおの
の端面には、1.06μm全反射コートが施してある。
一方、Nd:YVO4 3の共振器内に位置した端面には
1.06μmARコート5が施され、低損失化を図って
いる。
【0007】共振器部を拡大したのが図2である。N
d:YVO4 3と導波路ホルダ7に施してある1.06
μm全反射コート4によってNd:YVO4 レーザが発
振する。光学設計によって決まるNd:YVO4 レーザ
のモードボリューム9内の波長1.06μmの光子の一
部が導波路ホルダ7の1μm程度の穴を通りSHG6内
へ入射し、一部が波長変換され、波長0.53μmの光
が発生する。なお、導波路ホルダの入射側ピンホールは
テーパー状に加工されている。
d:YVO4 3と導波路ホルダ7に施してある1.06
μm全反射コート4によってNd:YVO4 レーザが発
振する。光学設計によって決まるNd:YVO4 レーザ
のモードボリューム9内の波長1.06μmの光子の一
部が導波路ホルダ7の1μm程度の穴を通りSHG6内
へ入射し、一部が波長変換され、波長0.53μmの光
が発生する。なお、導波路ホルダの入射側ピンホールは
テーパー状に加工されている。
【0008】従来例では、固体レーザを光励起する際レ
ンズとして円錐レンズが用いられた。円錐レンズは光を
回折限界付近まで集光できる利点があるが、一方では集
光する際に20〜30%の伝播損失を伴ってしまう。本
実施例では、レーザの出力ミラー部をピンホール化した
ので、集光に際して伝播損失がないので、結果として集
光効率は良くなる。
ンズとして円錐レンズが用いられた。円錐レンズは光を
回折限界付近まで集光できる利点があるが、一方では集
光する際に20〜30%の伝播損失を伴ってしまう。本
実施例では、レーザの出力ミラー部をピンホール化した
ので、集光に際して伝播損失がないので、結果として集
光効率は良くなる。
【0009】図3は、本発明の第2実施例のレーザダイ
オード励起固体レーザ波長変換装置の断面図である。本
実施例ではSHG6へのレーザ光入射方法が図1の第1
の実施例と異っており、その特徴は、超小型レンズ12
の外径を調整することにより最適透過率を設定できる点
にある。レーザダイオード1の出力光は集光レンズ2に
より集光され、Nd:YVO4 3の端面を光励起する。
Nd:YVO4 3には、1.06μm全反射コート4及
び1.06μmARコート5が施されている。導波路ホ
ルダ7の入射側端面には1.06μm全反射コート4が
施されており、2つの1.06μm全反射コート間でN
d:YVO4 レーザは発振する。
オード励起固体レーザ波長変換装置の断面図である。本
実施例ではSHG6へのレーザ光入射方法が図1の第1
の実施例と異っており、その特徴は、超小型レンズ12
の外径を調整することにより最適透過率を設定できる点
にある。レーザダイオード1の出力光は集光レンズ2に
より集光され、Nd:YVO4 3の端面を光励起する。
Nd:YVO4 3には、1.06μm全反射コート4及
び1.06μmARコート5が施されている。導波路ホ
ルダ7の入射側端面には1.06μm全反射コート4が
施されており、2つの1.06μm全反射コート間でN
d:YVO4 レーザは発振する。
【0010】Nd:YVO4 レーザの出力は、セルフォ
ックレンズもしくは円錐レンズを小さくしたレンズであ
る超小型レンズ12端面への透過光となって出力され
る。Nd:YVO4 レーザ光は超小型レンズによって集
光され、導波路ホルダ7により保持されているSHG6
へ入射される。Nd:YVO4 レーザ光はSHG6によ
り波長変換され、光フィルタ11により雑光をカットし
求めるグリーンのレーザ光を得る。又、シングルモード
のレーザ光を得るためには、導波路ホルダ7の最大径は
1〜2μmでなければならない。この点、超小型レンズ
12の径には制限がないので、出力の最適化を図った口
径の超小型レンズ12を設計することができる。
ックレンズもしくは円錐レンズを小さくしたレンズであ
る超小型レンズ12端面への透過光となって出力され
る。Nd:YVO4 レーザ光は超小型レンズによって集
光され、導波路ホルダ7により保持されているSHG6
へ入射される。Nd:YVO4 レーザ光はSHG6によ
り波長変換され、光フィルタ11により雑光をカットし
求めるグリーンのレーザ光を得る。又、シングルモード
のレーザ光を得るためには、導波路ホルダ7の最大径は
1〜2μmでなければならない。この点、超小型レンズ
12の径には制限がないので、出力の最適化を図った口
径の超小型レンズ12を設計することができる。
【0011】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、SHGを
保持した導波路ホルダの端面のピンホールを固体レーザ
の出力部としたので、波長変換する際の集光レンズが不
要となり、又、1.06μmレーザ光の入射アライメン
トも不要となったので光学部点数を低減でき、又組立も
容易となるという効果を有する。
保持した導波路ホルダの端面のピンホールを固体レーザ
の出力部としたので、波長変換する際の集光レンズが不
要となり、又、1.06μmレーザ光の入射アライメン
トも不要となったので光学部点数を低減でき、又組立も
容易となるという効果を有する。
【図1】本発明の第1の実施例の断面図である。
【図2】図1の共振器部の拡大断面図である。
【図3】本発明の第2の実施例の断面図である。
【図4】従来技術を示す断面図である。
1 レーザダイオード 2,8 集光レンズ 3 Nd:YVO4 4 1.06μm全反射コート 5 1.06μmARコート 6 SHG 7 導波路ホルダ 9 モードボリューム 10 1.06μmレーザ出力光 11 光フィルタ 12 超小型レンズ
Claims (4)
- 【請求項1】 レーザダイオードと、前記レーザダイオ
ードで励起される固定レーザ媒質と、導波路ホルダと、
前記導波路ホルダに保持されている周波数2倍化素子
(以下、SHGと略す)を有する波長変換装置におい
て、前記SHG端面を除いた導波路ホルダ端面と前記固
体レーザ媒質の励起光入射端面とに、固体レーザ光全反
射コートを施したことを特徴とするレーザダイオード励
起固体レーザ波長変換装置。 - 【請求項2】 前記導波路ホルダ端面のピンホールをテ
ーパ状に加工したことを特徴とする請求項1記載のレー
ザダイオード励起固体レーザ波長変換装置。 - 【請求項3】 前記導波路ホルダ端面に超小型レンズを
埋め込んだことを特徴とする請求項1記載のレーザダイ
オード励起固体レーザ波長変換装置。 - 【請求項4】 波長変換されたレーザ光から不要光をカ
ットする光フィルタを備えたことを特徴とする請求項1
記載のレーザダイオード励起固体レーザ波長変換装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27006792A JP2906867B2 (ja) | 1992-10-08 | 1992-10-08 | レーザダイオード励起固体レーザ波長変換装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27006792A JP2906867B2 (ja) | 1992-10-08 | 1992-10-08 | レーザダイオード励起固体レーザ波長変換装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06120585A JPH06120585A (ja) | 1994-04-28 |
JP2906867B2 true JP2906867B2 (ja) | 1999-06-21 |
Family
ID=17481064
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27006792A Expired - Lifetime JP2906867B2 (ja) | 1992-10-08 | 1992-10-08 | レーザダイオード励起固体レーザ波長変換装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2906867B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100368790B1 (ko) * | 2001-01-11 | 2003-01-24 | 한국과학기술연구원 | 반도체 레이저와 반도체-광증폭기의 수평 결합을 이용한전광 파장변환기의 구현 방법 |
JP2008146014A (ja) * | 2006-11-13 | 2008-06-26 | Sanyo Electric Co Ltd | レーザー光発生装置 |
US8903211B2 (en) * | 2011-03-16 | 2014-12-02 | Ofs Fitel, Llc | Pump-combining systems and techniques for multicore fiber transmissions |
-
1992
- 1992-10-08 JP JP27006792A patent/JP2906867B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06120585A (ja) | 1994-04-28 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19990302 |