JP2906262B2 - 組立て水槽用frp製底板パネルの製法 - Google Patents

組立て水槽用frp製底板パネルの製法

Info

Publication number
JP2906262B2
JP2906262B2 JP2027032A JP2703290A JP2906262B2 JP 2906262 B2 JP2906262 B2 JP 2906262B2 JP 2027032 A JP2027032 A JP 2027032A JP 2703290 A JP2703290 A JP 2703290A JP 2906262 B2 JP2906262 B2 JP 2906262B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
panel
bottom plate
manufacturing
water tank
smc
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2027032A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH03240686A (ja
Inventor
岩作 佐山
友山 丹治
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sayama Seisakusho KK
Original Assignee
Sayama Seisakusho KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sayama Seisakusho KK filed Critical Sayama Seisakusho KK
Priority to JP2027032A priority Critical patent/JP2906262B2/ja
Publication of JPH03240686A publication Critical patent/JPH03240686A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2906262B2 publication Critical patent/JP2906262B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 この発明は、組立て水槽用FRP製底板パネルの製法に
関する。
〈従来の技術〉 従来のFRP製底板パネルの一例を第9図、第10図に示
し、これを組込んだ水槽2を、鋼製架台3を介して基礎
コンクリート4上に据え付けた状態を第11図、第12図に
示す。
従来の底板パネル1は水槽2の底面になる底壁1aと、
その回りから下向きに突出するフランジ1bとから成る。
底壁1aが水に接し、フランジ1bは隣接パネルとの接続用
で、又パネル面の変形を防ぐ。
さて、従来の底板パネル1と鋼製架台3との関係であ
るが、第11図のように小形でない一般の組立て水槽2
は、平面的パネルを綴り合わせて立方体にするため剛性
に乏しく、丈夫な鋼製架台3で下面を支え、鋼製架台3
を介して基礎コンクリート4に固定してやらねばならな
かった。
それでは第11図のように槽底が一枚か二枚だけの底板
パネル1のものなら鋼製架台3が不要かというと、従来
の底板パネル1のフランジ1bに、第12図のように側板パ
ネル2aが重なっていても、第11図の両側の基礎コンクリ
ート4,4の間に、鋼製架台3無しで掛け渡し得る強度は
無い。
従来の底板パネル1のフランジ1bは、側板パネル2aや
天井板パネルのフランジと同程度の強さしか与えられて
いないから、鋼製架台3に代わり得るはずがないのであ
る。
〈発明が解決しようとする課題〉 この発明は、従来の組立て水槽用FRP製底板パネル
が、さほど水圧を受けない側板、天井板パネルと変わら
ない剛性しか与えられていない点に着目し、最近の進歩
したFRP加工法により、これを十分補強すれば、鋼製架
台が不要になるのではないか、という発想に始まる。
そして、底板パネルを多数接続した広い槽底でも、個
々の底板パネルが夫々単位架台と称し得る補強部分と、
基礎コンクリートへの取付け部分を備えておれば、鋼製
架台が不要になるであろうという開発方針を立てた。
〈課題を解決するための手段〉 この発明の組立て水槽用FRP製底板パネルの製法は、
プレス機に上下の金型を取付け、その下型の上にSMC
(シート・モールディング・コンパウンド)を載せ、こ
れを上型により圧下して組立て水槽用底板パネルを成形
する組立て水槽用FRP製底板パネルの製法において、上
記上型の圧下により、上記SMCを下型上面沿いから下型
外周沿いに押広げ伸ばして、板状の底壁と、この底壁面
の全周縁から垂下させたフランジ部と、このフランジ部
の下端から伸び出させた、基礎コンクリートに載る踏板
部つき単位架台とを形成し、引続き圧下により外方へは
み出させたバリと、上記踏板部の外周の余剰材料を押切
ることを特徴とする。なお、板材の底壁の下面に基礎コ
ンクリートに載る補助架台を押出してもよい。
〈作用〉 この発明の組立て水槽用FRP製底板パネルの製法は、
最近の進歩したSMC(シート・モールディング・コンパ
ウンド)をプレス成形するもので、強いSMC製品を作る
三条件である、ガラス含量の向上、主応力方向への繊維
の配向、連続繊維の利用の夫々を、ほゞ満足させ得る成
形法とした。
類似のSMC製品としては脚付き浴槽があるが、それは
槽壁を深絞りで形成すると同時に、素材中央付近を押出
して脚を作るため、繊維層を直角に押出した脚は欠陥が
出来やすく、又単純な外形に限られる。
この発明の製法は、底壁を形成する下型の上に、例え
ば140℃〜150℃で、成形面積の50%〜80%の面積の柔ら
かい板状のSMCを載せ、これを上下型の間で押広げ伸ば
して、所要形状にする周知技術によるのであるが、SMC
の繊維層(板面に沿う)は先ず底壁からフランジ部へと
押伸ばされ、フランジ部下端から更に伸び出て脚、踏板
部となるので、繊維層は曲がって進んでも層を乱される
ような伸び方をしない。たゞ底壁裏面から下方へ押出
し、補助架台を形成する場合だけは、上記浴槽の脚と同
様に繊維層を乱すが、これは単に基礎コンクリート上に
載って垂直荷重だけ支える単純な突起ゆえ、あまり問題
にならない。
従って、この発明の製法はガラス含量が多いため、又
長い連続繊維を入れたため流動性の悪いSMCでも使用で
き、単位架台の末端迄強度十分なFRP製パネルを量産で
きる。
〈実施例〉 この発明の製法で製造した底板パネルの一例を第1図
に示し、その上に側板パネルを取付けたところを第2図
に示す。その10が底板パネル、10aが底壁、その回りの
従来のフランジがこの発明の単位架台11のフランジ部11
aとなり、この例では脚11bの先に踏板部11cを付けてい
る。12は基礎ボルト穴、13は列設したボルト穴、14は集
水凹み、15は側板パネル、15aはその下フランジであ
る。
第3図のこの発明の製法で製造した他の例の底板パネ
ル10′は、底壁10aの裏面に補助架台11dが突出し(第8
図参照)、第1図の脚11bが無い平架台形式で、フラン
ジ部11aから外方へ伸び出た全周の鍔が踏板部11cになっ
ている。
第1図の底板パネル10は小形水槽用底板パネルとして
単独で使用されるものであるが、第4図の場合は第1図
とほゞ同形の底板パネル10を単位パネルとして、二個組
合せた場合を示す。底板パネル10同士の接続部は各フラ
ンジ部11aの間に図示しないパッキンを挟んでボルト、
ナット16により締付け固定する。踏板部11cの外側のも
のは基礎ボルト12aで基礎コンクリート4上に固定して
いるが、内側のものは踏板部11cが、底板パネル10相互
の接続を妨げないよう内向きになって基礎コンクリート
4上に載っているだけである。
次ぎに第5図以下により、この発明の底板パネルの製
法の実施例を説明する。
第5図はプレス機に上型20、下型21を取付け、その下
型21の上に適当に加熱したSMC22を載せたところを示
す。第6図は上型20を圧下して、第1図のような底板パ
ネル10を成形し、余分な材料やバリを押切ったところを
示すもので、中心線の右側は単位架台11の脚11bを成形
している部分、左側はフランジ部11aを成形している部
分の断面を示す。右側に踏板部11cの外周の余剰材料17
が上型20により押切られたところ、左側にフランジ部11
aの下端から外方へはみ出させたバリ18が押切られたと
ころを示す。余剰材料17、バリ18が押切られる直前の状
態は第7図のようになっているはずである。
第8図は第3図の底板パネル10′を成形したところを
示す。下型21の上面中央に補助架台11dを成形する凹み
を設けている。踏板部11cは底板パネル10′の全周に出
ているので、その外周の余剰材料17を押切っている。
尚、踏板部11cは、この実施例ではフランジ部11aの全
周補強材となって、単位架台11の剛性を強めている。踏
板部11cの四隅の基礎ボルト穴12は切込みに替えてもよ
い。
第4図の内側へ出た踏板部11cは、中子を使って成形
し、製品脱型後、製品内部から中子を取り出せばよい。
以上、少数の実施例について説明したが、この発明の
実施態様は担当設計者の公知技術により、実施条件に応
じて多様に変化、応用し得る事は言うまでもない。底板
パネル10又は底板パネル10′を数多く敷き並べる大形水
槽の場合、基礎ボルトの位置にないパネルの踏板部11c
は基礎ボルト穴12が無く、隣接パネル同士を水密接接続
する位置では踏板部11cを内向きにし、補助架台11dの下
には基礎コンクリート4があるようにする。
〈発明の効果〉 この発明のパネル製法は、SMCを素材とし、上述の形
状の単位架台つき底板パネルをプレス成形するもので、
上型により圧下されたSMCの周縁が、下型の上面から外
周沿いに円滑に伸びて、底壁を取巻く下向きのフランジ
部を作り、更に伸びて踏板部、又は脚と踏板部と、繊維
層を乱すことなく末端迄進むから、SMCのプレス成形法
として申し分なく、流動性の悪い強力SMCを素材として
使える。
そして、上型を引続き圧下して、フランジ部や脚の垂
直部下端から水平に外方へはみ出させたバリや、踏板部
外周の余剰材料を、上下型間で押切るから、プレス作業
だけでほゞ完成した底板パネルが得られ、生産性を高め
ることが出来る。
尚、この発明により従来の鋼製架台を工場製作し、現
場へ持込み、基礎ボルトに合わせて穴明けし、水槽の底
板パネルと位置決めする資材、労力、時間が一挙に激減
した効果は絶大である。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の製法で製造した底板パネルの一例の
斜視図、第2図はその上に側板パネルを取付けた所を示
す斜視図、第3図はこの発明の製法で製造した底板パネ
ルの他の例の斜視図、第4図は更に他の実施例の立面断
面図、第5図はこの発明の底板パネル製法の一実施例
で、下型上にSMC素材を載せた状態の立面断面図、第6
図は同じく上型を圧下した状態の立面断面図、第7図は
上下型間で成形された素材のバリ等が未だ付いたまゝの
状態の説明図、第8図は第3図の底板パネルを成形した
所を示す立面断面図、第9図、第10図は従来の底板パネ
ルの立面断面図と平面図、第11図は従来の小形組立て水
槽の据付け状態を示す立面図、第12図は第11図の要部拡
大断面図である。 図中、10,10′は底板パネル、10aは底壁、11は単位架
台、11aはフランジ部、11bは脚、11cは踏板部、11dは補
助架台、20上型、21は下型、22はSMCを示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B65D 90/00 - 90/14 B29C 43/02 B29C 43/36

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プレス機に上下の金型を取付け、その下型
    の上にSMC(シート・モールディング・コンパウンド)
    を載せ、これを上型により圧下して組立て水槽用底板パ
    ネルを成形する組立て水槽用FRP製底板パネルの製法に
    おいて、 上記上型の圧下により、上記SMCを下型上面沿いから下
    型外周沿いに押広げ伸ばして、板状の底壁と、この底壁
    面の全周縁から垂下させたフランジ部と、このフランジ
    部の下端から伸び出させた、基礎コンクリートに載る踏
    板部つき単位架台とを形成し、引続き圧下により外方へ
    はみ出させたバリと、上記踏板部の外周の余剰材料を押
    切ることを特徴とする組立て水槽用FRP製底板パネルの
    製法。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の組立て水槽用FRP製底板
    パネルの製法において、 板材の底壁の下面に基礎コンクリートに載る補助架台を
    押出すことを特徴とする組立て水槽用FRP製底板パネル
    の製法。
JP2027032A 1990-02-08 1990-02-08 組立て水槽用frp製底板パネルの製法 Expired - Lifetime JP2906262B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2027032A JP2906262B2 (ja) 1990-02-08 1990-02-08 組立て水槽用frp製底板パネルの製法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2027032A JP2906262B2 (ja) 1990-02-08 1990-02-08 組立て水槽用frp製底板パネルの製法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH03240686A JPH03240686A (ja) 1991-10-28
JP2906262B2 true JP2906262B2 (ja) 1999-06-14

Family

ID=12209731

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2027032A Expired - Lifetime JP2906262B2 (ja) 1990-02-08 1990-02-08 組立て水槽用frp製底板パネルの製法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2906262B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH03240686A (ja) 1991-10-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN205530846U (zh) 一种模块化集成建筑系统
CN110107078A (zh) 混凝土梁柱浇筑模框及其安装方法
JP2906262B2 (ja) 組立て水槽用frp製底板パネルの製法
CN111231067A (zh) 一种水泥制品模台和用该模台生产水泥制品的方法
CN109252660A (zh) 一种销固框节、节拼模、梁模及其梁柱模
CN108656336A (zh) 一种生产无机发泡混凝土墙板固定式可翻转的成型机及无机发泡混凝土墙板的生产工艺
CN107190905A (zh) 冷弯薄壁型钢一体化梁板及其制作方法
CN2061580U (zh) 盒子房屋构件顶升脱模用模板装置
CN219672118U (zh) 一种梁柱节点整体式模板装置
CN214942395U (zh) 一种变截面柱的模板体系
CN214246588U (zh) 灯芯绒装饰混凝土模板及支模结构
CN109702865A (zh) 一种空心楼盖装配箱的混凝土底座的制造模具
CN221567226U (zh) 带牛腿的预制独立基础和模具
CN221297946U (zh) 一种组合式承重台胎模
CN218639928U (zh) 一种混凝土花瓶柱模板
CN218138767U (zh) 一种新型全预制飘窗模具
CN214942314U (zh) 一种清水混凝土成型模板
JP2760718B2 (ja) Pc製品の製造方法及びその製造方法に使用する可動凹凸形成部材
CN211466817U (zh) 预制叠合板制作模具
CN207538451U (zh) 一种钢模板
CN216682673U (zh) 一种预制路沿石的模具装置
CN218150565U (zh) 一种铝合金型材角码
CN100370106C (zh) 一种模壳构件成型模具
CN219190630U (zh) 一种异形飘窗预制构件模具
CN215202573U (zh) 一种拼接式预置叠合楼板的成型模具

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090402

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100402

Year of fee payment: 11

EXPY Cancellation because of completion of term