JP2905183B2 - 廃ガラスびんの払い出し方法及びその装置 - Google Patents
廃ガラスびんの払い出し方法及びその装置Info
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Description
生資源として利用するため、びんを１本ずつ色によって
選別するに際し、色検出されたコンベヤ上のびんを色別
のシュートに払い出す廃ガラスびんの払い出し方法及び
その装置に関する。
方法としては、図６に示すように、水平なコンベヤ３１
により長手方向が搬送方向となるように搬送される廃ガ
ラスびんＷを、コンベヤ３１の中央の上方に配設された
搬送方向と平行で水平な支軸３２を中心として揺動自在
に設けられると共に、シリンダー３３を介して搬送方向
と直交する方向へ揺動され、かつ搬送方向と平行な払い
出し板３４によってコンベヤ３１の一側方又は他側方へ
払い出す方法が知られている（特開平８−２２９５１６
号公報参照）。
スびんの払い出し方法では、払い出し板３４がコンベヤ
３１の搬出方向と平行に廃ガラスびんＷと衝接するの
で、廃ガラスびんＷとの衝接を確実にしようとすると、
払い出し板の長さを大きくしなければならず、これによ
って払い出し板の移動速度が遅くなる不具合がある。す
なわち、図７に示すように、コンベヤ３１の速度をＶ1
（ｍ／ｓ）、払い出し板３４の速度をＶ2 （ｍ／ｓ）と
すると（Ｖ1 とＶ2 は近い値を持つ）、廃ガラスびんＷ
と払い出し板３４は共に運動しているが、廃ガラスびん
Ｗから見た払い出し板３４の相対運動は、図８に示すよ
うになり、その相対速度ＶR （ｍ／ｓ）は、ＶR ＝Ｖ2
＋（−Ｖ1 ）となる。又、衝接角度θは、θ＝ tan
-1（｜Ｖ2 ／Ｖ1 ｜）となる。このことは、Ｌ0 の長さ
の払い出し板３４の廃ガラスびんＷと接触する有効長さ
が、Ｌ0 ×sin θとなり、Ｌ0 より減少し、払い出しに
くくなることを意味している。そこで、本発明は、払い
出し確度を高く保ち、かつ払い出し板を小さくし得る廃
ガラスびんの払い出し方法及びその装置を提供すること
を目的とする。
め、本発明の廃ガラスびんの払い出し方法は、水平なコ
ンベヤにより長手方向が搬送方向となるように搬送され
る廃ガラスびんを、コンベヤの上方を搬送方向と直交す
る方向へほぼ水平に又は下方に凸のゆるやかな曲線に沿
って往動又は復動する払い出し板によってコンベヤの他
側方又は一側方へ払い出す際に、払い出し板の角度を搬
送方向の下流側が上流側より移動方向の適宜前方に位置
するように変化させることを特徴とする。一方、廃ガラ
スびんの払い出し装置は、廃ガラスびんを長手方向が搬
送方向となるように搬送する水平なコンベヤの上方に配
設され、搬送方向と直交する方向へほぼ水平に又は下方
に凸のゆるやかな曲線に沿って往復動する移動台と、移
動台に基端部が垂直な軸を介して枢着され、先端部が搬
送方向の下流を指向しかつ所要範囲で回動可能なレバー
と、レバーにその長手方向へ延在させて垂設され、廃ガ
ラスびんと衝接可能な払い出し板と、レバーの先端部と
ピストンロッドの端部を介して連続され、移動台を往動
又は復動するシリンダーとを備えることを特徴とする。
上流側より移動方向の適宜前方に位置するように変化さ
せることにより、払い出し板の廃ガラスびんＷに対する
有効接触長さの減少が防止される。変化させる角度は、
払い出し板の衝接角度と余角をなす大きさの角度とする
ことが好ましい。又、変化させる角度の大きさは、可変
であることが好ましい。このようにすることにより、コ
ンベヤ及び／又は払い出し板の速度の変化に対処でき
る。
て図面を参照して説明する。図１、図２は本発明に係る
廃ガラスびんの払い出し装置の実施の形態の一例を示す
平面図、図１におけるII−II線断面図である。図中１は
廃ガラスびんＷを長手方向が搬送方向（図１において白
抜き矢印で示す方向）となるように搬送する水平なコン
ベヤで、このコンベヤ１の上方には、払い出し装置の一
部を構成するガイドレール２が搬送方向と直交する方向
へほぼ水平に配設されている。ガイドレール２には、移
動台３がガイドレール２に案内されて搬送方向と直交す
る方向へほぼ水平に往復移動可能に装着されており、こ
の移動台３には、レバー４の基端部が垂直な軸５を介し
て枢着されている。レバー４の先端部は、搬送方向の下
流（図１においては下方）を指向していると共に、軸５
を通る搬送方向の直線（図示せず）を中心とする移動台
３の線対称位置に取り付けたストッパー６によって所要
範囲で回動可能に設けられ、かつストッパー６に螺入し
た調節ボルト７によって回動範囲を微調節可能に設けら
れている。レバー４には、廃ガラスびんＷと衝接してそ
れを払い出す払い出し板８がレバー４の長手方向へ延在
させて垂設されている。又、レバー４の先端部には、移
動台３を往動（図１においては左方への移動）又は復動
するシリンダー９がピストンロッド９ａの端部を介して
連結されており、シリンダー９は、シリンダー本体９ｂ
を介しコンベヤ１の一側方（図１においては右側方）の
固定系の垂直な軸（共に図示せず）に枢支されている。
おいて、移動台３の往動による廃ガラスびんＷの払い出
しは、先ず、図３（ａ）に示すように、廃ガラスびんＷ
が所要位置に搬送された時点でシリンダー９のピストン
ロッド９ａが伸長作動し、この作動によってレバー４が
回動されると共に、搬送方向の下流側が上流側より移動
台３の移動方向（図３においては左方）の前方となるよ
うに払い出し板８が角度を変えた後、図３（ｂ）に示す
ように、移動台３の移動に伴ってコンベヤ１の一側から
他側に向けて移動した払い出し板８が、上記角度を保っ
て、廃ガラスびんＷに衝接する。次に、図３（ｃ）に示
すように、払い出し板８が、上記角度を保って廃ガラス
びんＷをコンベヤ１の他側に向けて横送した後、コンベ
ヤ１の他側方へ払い出す。一方、移動台３の復動による
廃ガラスびんＷの払い出しは、先ず、図４（ａ）に示す
ように、廃ガラスびんＷが所要位置に搬送された時点で
シリンダー９のピストンロッド９ａが縮小作動し、この
作動によってレバー４が往動時とは逆の方向へ回動さ
れ、搬送方向の下流側が上流側より移動方向（図４にお
いては右方）の前方となるように払い出し板８が角度を
変えた後、図４（ｂ）に示すように、移動台３の移動に
伴ってコンベヤ１の他側から一側に向けて移動した払い
出し板８が、上記角度を保って廃ガラスびんＷに衝接す
る。次に、図４（ｃ）に示すように、払い出し板８が、
上記角度を保って廃ガラスびんＷをコンベヤ１の一側に
向けて横送した後、コンベヤ１の一側方へ払い出す。
は、払い出し板８の衝接角度と余角をなす大きさのもの
とすることが好ましい。すなわち、図５に示すように、
コンベヤ１の速度をＶ1 （ｍ／ｓ）、払い出し板８の速
度をＶ2 （ｍ／ｓ）とすると、廃ガラスびんＷから見た
払い出し板８の相対速度ＶR （ｍ／ｓ）は、ＶR ＝Ｖ2
＋（−Ｖ1 ）となり、かつ衝接角度θは、θ＝ tan
-1（｜Ｖ2 ／Ｖ1 ｜）となる。したがって、払い出し板
８を、搬送方向の下流側が上流側より移動台３の移動方
向の前方となるように、衝接角度θと余角をなす大きさ
の角度α（α＝π／２−θ）を有する状態で廃ガラスび
んＷと衝接して横送することにより、払い出し板８の廃
ガラスびんＷと接触する有効長さの減少が防止される。
イドレール２をほぼ水平に配設し、移動台３をガイドレ
ール２に沿ってほぼ水平に往復移動させる場合について
説明したが、これに限定されるものではなく、例えばガ
イドレールを搬送方向と直交する方向へ下方に凸のゆる
やかな曲線に沿って配設し、かつ移動台をガイドレール
に沿って搬送方向と直交する方向へ下方に凸のゆるやか
な曲線に沿って往復移動させるようにしてもよい。
びんの払い出し方法及びその装置によれば、払い出し板
の廃ガラスびんに対する有効接触長さの減少が防止され
るので、払い出し確度を高く保つことができ、又、払い
出し板を小さくすることができ、ひいては払い出し板の
移動を高速に行え、処理量を高めることができる。
施の形態の一例を示す平面図である。
動台の往動時の各工程を示す概略平面図である。
動台の復動時の各工程を示す概略平面図である。
る。
ある。
る。
る。
Claims (2)
- 【請求項１】 水平なコンベヤにより長手方向が搬送方
向となるように搬送される廃ガラスびんを、コンベヤの
上方を搬送方向と直交する方向へほぼ水平に又は下方に
凸のゆるやかな曲線に沿って往動又は復動する払い出し
板によってコンベヤの他側方又は一側方へ払い出す際
に、払い出し板の角度を搬送方向の下流側が上流側より
移動方向の適宜前方に位置するように変化させることを
特徴とする廃ガラスびんの払い出し方法。 - 【請求項２】 廃ガラスびんを長手方向が搬送方向とな
るように搬送する水平なコンベヤの上方に配設され、搬
送方向と直交する方向へほぼ水平に又は下方に凸のゆる
やかな曲線に沿って往復動する移動台と、移動台に基端
部が垂直な軸を介して枢着され、先端部が搬送方向の下
流を指向しかつ所要範囲で回動可能なレバーと、レバー
にその長手方向へ延在させて垂設され、廃ガラスびんと
衝接可能な払い出し板と、レバーの先端部とピストンロ
ッドの端部を介して連結され、移動台を往動又は復動す
るシリンダーとを備えることを特徴とする廃ガラスびん
の払い出し装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30491697A JP2905183B2 (ja) | 1997-10-20 | 1997-10-20 | 廃ガラスびんの払い出し方法及びその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30491697A JP2905183B2 (ja) | 1997-10-20 | 1997-10-20 | 廃ガラスびんの払い出し方法及びその装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11124227A JPH11124227A (ja) | 1999-05-11 |
| JP2905183B2 true JP2905183B2 (ja) | 1999-06-14 |
Family
ID=17938857
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP30491697A Expired - Fee Related JP2905183B2 (ja) | 1997-10-20 | 1997-10-20 | 廃ガラスびんの払い出し方法及びその装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2905183B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011212556A (ja) * | 2010-03-31 | 2011-10-27 | Anritsu Sanki System Co Ltd | 選別装置 |
-
1997
- 1997-10-20 JP JP30491697A patent/JP2905183B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011212556A (ja) * | 2010-03-31 | 2011-10-27 | Anritsu Sanki System Co Ltd | 選別装置 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH11124227A (ja) | 1999-05-11 |
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