JP2904740B2 - フレキシブル管 - Google Patents

フレキシブル管

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JP2904740B2
JP2904740B2 JP8086097A JP8609796A JP2904740B2 JP 2904740 B2 JP2904740 B2 JP 2904740B2 JP 8086097 A JP8086097 A JP 8086097A JP 8609796 A JP8609796 A JP 8609796A JP 2904740 B2 JP2904740 B2 JP 2904740B2
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眞嗣 小崎
裕之 紀平
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はフレキシブル管に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車の排気系における排気管、
マフラ等を接続するフレキシブル管継手として、一般
に、その軸方向に山部と谷部を有する蛇腹状のベローズ
を使用しているが、このベローズにおいては、低剛性
(振動吸収性)を確保するには柔軟化が必要であるが、
柔軟化すると反面、単位荷重に対する変形量が増大して
応力が大きくなり、耐久性が低下する問題がある。
【0003】この対策として、従来、ベローズの隣接す
る山部間に補強リングを介在したもの(実開昭61−5
9986号公報)やバネ部材を介在したもの(特開平3
−113187号公報)があるが、このものにおいて
は、ベローズの曲げや圧縮時の強度を高めることができ
る反面、ベローズとは別に補強リングやバネ部材を製造
する必要があり、製造上、コスト上の問題がある。
【0004】また、ベローズが限界以上に引っ張られた
り圧縮されないように、所定の引っ張り量又は圧縮量で
ストッパとして作用するインターロックチューブを並設
することも行われているが、該インターロックチューブ
は緩衝作用を持たない上にそのセグメント間の隙間が広
いことから、伸縮時における衝突力が大きくなり、イン
ターロックチューブ自身の変形が避けられず、また、打
音が大きくなり、更に重量の増大、コスト高になる問題
がある。
【0005】そこで本発明は、ベローズとは別の部材を
用いることなく、ベローズ自身で緩衝部分を形成して上
記の問題を解決できるフレキシブル管を提供することを
目的とするものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記の課題を解決する
ために、請求項1記載の第1の発明は、山部と谷部を構
成するベローズ自身で、隣接する山部同士の接近時に当
接する緩衝部と、上記山部同士の離間時に当接する緩衝
部の、少なくとも一方を一体的に形成したセグメント
を、必要数嵌合して連続的に配置するとともにその隣接
する一方のセグメントの他端を他方のセグメントに気密
に嵌合固定したことを特徴とするものである。
【0007】本発明においては、隣接する山部同士の接
近時又は離間時に、ベローズ自身に形成した緩衝部で緩
衝され、山部への衝撃的荷重及び大荷重の伝達が抑制さ
れる。
【0008】また、緩衝部を、山部が疲労限度内の変形
にとどまるように設定することにより、山部を含むベロ
ーズを低剛性の薄肉にしてもベローズの無限寿命が保持
される。更に、セグメントを必要数連結することによっ
て、上記の作用を有するフレキシブル管継手を必要の長
さに容易に形成できる。
【0009】請求項2記載の第2の発明は、上記第1の
発明の緩衝部が、複数回の段階的な当接によって緩衝す
るように形成したことを特徴とするものである。本発明
においては、緩衝作用が、複数回段階的に行われるの
で、1回の衝突力が小さくなり、緩衝時の打音が小さく
なる。また、段階的な緩衝効果が得られ、急激な大荷重
によるベローズの急変形が抑制される。
【0010】
【0011】
【0012】
【発明の実施の形態】図の実施例に基づいて本発明の実
施の形態を説明する。図1乃至図3は本発明の第1実施
例を示すもので、図1は複数のセグメント2を嵌合接続
して形成した円筒状のフレキシブル管1の側断面図であ
り、図2は1個のセグメント2の側断面(フレキシブル
管1の軸方向断面)形状を示す拡大図であり、図3はセ
グメント2相互の接続状態を示す拡大側断面図である。
【0013】図2により1個のセグメント2の断面形状
を説明する。該1個のセグメント2は、1枚の金属板か
らなるベローズ3を図2のように折曲して形成されてい
る。その一端には、構成されるフレキシブル管1の軸芯
である図1のX−X線方向と平行する接合部4が形成さ
れ、該接合部4から、構成されるフレキシブル管1の半
径方向(X−X線と直交する方向)の外方へ折曲した第
1壁5が連続形成されている。そして該第1壁5の外方
には略半円形の屈曲壁6からなる山部Aが連続形成さ
れ、その山部Aの他端には上記半径方向への第2壁7が
連続形成されている。
【0014】上記第2壁7の内側には、上記接合部4が
位置する方向へ上記軸芯X−Xと平行して折曲した第3
壁8が連続形成されている。更に、該第3壁8の接合部
4が位置する側の端部には、上記半径方向の外方へ若干
図のように傾斜した第4壁9が連続形成されている。上
記第2壁7の下部と、第3壁8及び第4壁9によって谷
部Bを形成している。
【0015】上記第4壁9の他端には、上記接合部4が
位置する方向へ上記軸芯X−Xと平行して折曲した第5
壁10が連続形成され、更にその第5壁10の他端に
は、上記半径方向の内方へ折曲した第6壁11が連続形
成されている。
【0016】上記第6壁11の他端には、上記接合部4
が位置する側と反対の側へ軸芯X−Xと平行して折曲し
た第7壁12が、上記第3壁8と所定の隙間D1 をもっ
て連続形成され、その他端には、上記半径方向の外方へ
折曲した第8壁13が、上記第2壁7と所定の隙間D2
をもって連続形成されている。
【0017】上記第8壁13の外端には、上記接合部4
が位置する側と反対の側へ軸芯X−Xと平行に折曲した
第9壁14が連続形成されている。該第9壁14は、上
記第2壁7の略中央部付近に位置して形成されている。
【0018】上記第9壁14の他端には、上記半径方向
の内方へ折曲した第10壁15が連続形成され、その他
端には、上記半径方向の外方へ若干図のように傾斜した
第11壁16が連続形成されている。
【0019】そして、上記第11壁16の他端には、上
記接合部4が位置する側へ軸芯X−Xと平行して折曲し
た第12壁17が、第9壁14とに隙間D5 を有して連
続形成されている。
【0020】尚、図2において、L1 <L2 に設定さ
れ、L3 <L4 に設定され、L5 <L 6 に設定されてい
る。更に(L6 −L5 )>D2 に設定されている。そし
て、上記の断面形状をもって図1に示すような環状に形
成して1個のセグメント2が形成される。
【0021】上記のセグメント2を組付け接続するに
は、図3に示すように、他方のセグメント2aの第10
壁15と第11壁16部を、一方のセグメント2の隙間
2 から圧入し、かつ、一方のセグメント2の接合部4
を他方のセグメント2aの第9壁14の外面に溶接18
等で気密的に接着固定する。尚、このとき、一方のセグ
メント2の第4壁9と他方のセグメント2aの第11壁
16との隙間D3 と、一方のセグメント2の第2壁7と
他方のセグメント2aの第10壁15との隙間D 4 と、
上記一方のセグメント2の隙間D2 との関係が、D2
3 で、かつD4がD2 ,D3 よりも大きな関係になる
ように接合部4の固定位置が定められる。
【0022】そして、上記と同様の組付けによって更に
他のセグメント2を必要数順次組付け固定して、図1に
示すような円筒状のフレキシブル管1を形成する。この
組付けられたフレキシブル管1は、上記の気密的な溶接
18によって、その筒部が気密状態に形成される。
【0023】また、以上の構成により、隙間D1 〜D5
部の対向壁が緩衝部を形成する。次に上記のような組付
け形成したフレキシブル管1を、例えば自動車の排気管
相互の接続等として使用した場合の作用について説明す
る。
【0024】図1及び図3に示す状態において、そのフ
レキシブル管1が振動等によって屈曲し、その軸芯X−
X方向に縮小した場合、すなわち山部A,Aが相互に接
近した場合には、先ず、隙間D2 部における一方のセグ
メント2の第2壁7と第8壁13とが当接して緩衝す
る。このとき、隙間D3 は拡大する。更に縮小すると、
第2壁7が内側(図3の右側)へ押し移動されて、隙間
1 部の第3壁8が内方(図3の下側)へ膨出変形し第
7壁12と当接して緩衝する。更に縮小すると、第8壁
13に押圧された第2壁7が他方のセグメント2aの第
10壁15に当接して緩衝する。このようにして3段階
で縮小による衝撃を順次緩衝し、段階的な緩衝効果が得
られる。更に上記の緩衝部が一定以上に変形すると、山
部Aが縮小変形して荷重を吸収する。
【0025】次に図1及び3に示す状態において、その
フレキシブル管1が、その軸芯X−X方向に伸長した場
合、すなわち山部A,Aが相互に離間した場合には、隙
間D 3 部における一方のセグメント2の第4壁9が他方
のセグメント2aの第11壁16に当接して緩衝する。
このとき、隙間D4 は拡大する。更に伸長すると、隙間
5 において、他方のセグメント2aにおける第12壁
17が第9壁14側へ変形して第9壁14に当接して緩
衝する。このようにして2段階で伸長による衝撃を順次
緩衝し、段階的な緩衝効果が得られる。更に上記の緩衝
部の変形により山部Aが若干開き変形して荷重を吸収す
る。
【0026】したがって、上記緩衝部分の強度及び上記
隙間D1 ,D2 ,D3 ,D4 ,D5の寸法を所望に設定
することにより、伸縮方向の荷重に対する1つの山部A
の変形量を制御することができる。そのため山部Aを弱
剛性に形成してその変形が容易なように形成しても、そ
の山部Aが疲労限度内の変形にとどまるように上記の緩
衝部分を形成することにより、山部Aに無限寿命をもた
せることができる。
【0027】また、上記の伸縮時においては、夫々、比
較的狭い隙間で対向する壁の衝突が複数回段階的に行わ
れて全荷重を緩衝するため、1回の衝突時の打音が小さ
くなる。
【0028】また、以上のことから、セグメント2を多
数接続して長いフレキシブル管1を設計する場合には、
1個のセグメント2の形状及びその強度計算を行えばよ
く、フレキシブル管の長さに応じた強度計算が不要にな
る。
【0029】次に、図4乃至図6は本発明の第2実施例
を示すもので、図4は複数のセグメント21を嵌合接続
して形成した円筒状のフレキシブル管20の側断面図で
あり、図5は1個のセグメント21の側断面形状を示す
拡大図であり、図6はセグメント21相互の接続状態を
示す拡大側断面図である。
【0030】図5により1個のセグメント21の断面形
状を説明する。該セグメント22は1枚の金属板からな
るベローズ22を図5のように折曲して一体形成されて
いる。その一端には、構成されるフレキシブル管20の
軸芯である図4のX−X線方向と平行する接続部23が
形成され、該接合部23から、構成されるフレキシブル
管20の半径方向(X−X線と直交する方向)の外方へ
折曲した第1壁24が連続形成されている。
【0031】そして、該第1壁24の外方には山部Aを
形成する略半円形の屈曲部25が連続形成され、その山
部Aの他端には上記半径方向の内方へ向かう第2壁26
が連続形成され、該第2壁26の下部には谷部Bを形成
する略半円形の屈曲部27が連続形成され、これらが全
体としてS字状に形成されている。
【0032】上記谷部Bの他端には、上記軸芯X−Xと
平行する第3壁28が連続形成され、該第3壁28の他
端には上記半径方向で内方へ向かう第4壁29が連続形
成されている。
【0033】上記第4壁29の他端には、上記軸芯X−
Xと平行する第5壁30が連続形成され、該第5壁30
の他端には上記半径方向の外方へ向かう第6壁31が連
続形成されている。そして、該第6壁31の他端には略
半円形の第7壁32が連続形成されている。
【0034】尚、上記谷部Aの幅L7 と、第4壁29と
第6壁31との間隔L8 は、L7 <L8 に設定されてい
る。そして、上記の断面形状をもって図4に示すような
環状に形成して1個のセグメント21が形成される。
【0035】上記のセグメント21を組付け接続するに
は、図6に示すように、一方のセグメント21を、その
谷部Bが他方のセグメント21aの第4壁29と第6壁
31との間に位置するように他方のセグメント21aの
外部より嵌合し、一方のセグメント21の接合部23を
他方のセグメント21aの第3壁28の外面に溶接33
等で気密的に接着固定する。尚、このとき、一方のセグ
メント21の谷部Bを形成する側壁と他方のセグメント
21aの第6壁31との隙間D6 と、一方のセグメント
21の谷部Bを形成する側壁と他方のセグメント21a
の第4壁29との隙間D7 とは、D6 <D7 に設定し、
また、一方のセグメント21の谷部Bと、他方のセグメ
ント21aの第5壁30の間には若干の隙間D8 が形成
されるようにする。
【0036】そして、上記と同様の組付けによって更に
他のセグメント22bを必要数順次組付け固定して、図
4に示すような円筒状のフレキシブル管20を形成す
る。この組付けられたフレキシブル管20は、上記の気
密的な溶接33によって、その筒部が気密状態に形成さ
れる。
【0037】また、以上の構成により、隙間D6 〜D9
部の対向壁が緩衝部を形成する。次に上記のような組付
け形成したフレキシブル管20を、例えば自動車の排気
管相互の接続等として使用した場合の作用について説明
する。
【0038】図4及び図6に示す状態において、そのフ
レキシブル管20が、その軸芯X−X方向に縮小した場
合、すなわち、山部A,Aが相互に接近した場合には、
先ず、隙間D9 の両壁29,32が当接して緩衝する。
更に縮小すると、隙間D8 部の谷部Bと第5壁30が当
接して緩衝する。そして更に縮小すると、隙間D7 の谷
部Bと第4壁29が当接して緩衝する。このようにして
3段階で縮小による衝撃を順次緩衝し、段階的な緩衝効
果が得られる。また、この緩衝時においては、山部Aと
谷部Bが若干変形して荷重を吸収する。
【0039】次に図4及び図6に示す状態において、そ
のフレキシブル管20が、その軸芯X−X方向に伸長し
た場合、すなわち、山部A,Aが相互に離間した場合に
は、隙間D6 における谷部Bの側壁部と第6壁31とが
当接して緩衝する。
【0040】したがって、上記緩衝部分の材質の強度及
び隙間D7 ,D8 ,D9 の寸法を所望に設定することに
より、伸縮方向の荷重に対する1つの山部A及び谷部B
の変形量を制御することができる。そのため、上記第1
実施例と同様の作用、効果が得られる。
【0041】次に、図7乃至図9は本発明の第3実施例
を示すもので、図7は複数のセグメント41を嵌合接続
して形成した円筒状のフレキシブル管40の側断面図で
あり、図8は1個のセグメント41の側断面形状を示す
拡大図であり、図9はセグメント41相互の接続状態を
示す拡大側断面図である。
【0042】図8により1個のセグメント41の断面形
状を説明する。該セグメント41は、1枚の金属板から
なるベローズ42を図8のように折曲して一体形成され
ている。すなわち、中央部に略半円形の山部Aを有し、
その両側に略半円形の第1の谷部B1 と第2の谷部B2
を有する略蛇腹状に形成されている。また、第1の谷部
1 の他端には半分の山部A1 が形成され、その先部に
は、構成されるフレキシブル管40の軸芯X−X方向と
平行する接合部43が連続形成されている。第2の谷部
2 の他端は、半径方向の外方へ延びた平壁44に形成
され、その先端部には内側へ円弧状に折曲した緩衝壁4
5が連続形成されている。
【0043】尚、第1の谷部B1 の幅L9 と第2の谷部
2 の幅L10は、L9 <L10の関係に設定されている。
更に、山部Aからの第1の谷部B1 の深さL11と第2の
谷部B2の深さL12は、L11<L12に設定されている。
【0044】そして、上記の断面形状をもって図7に示
すような環状に形成して1個のセグメント41が形成さ
れている。上記のセグメント41を組付け接続するに
は、図9に示すように、一方のセグメント41の第1の
谷部B1 を他方のセグメント41aの第2の谷部B2
外部に嵌合し、更に、上記一方のセグメント41の第2
の谷部B2 の外部に更に他のセグメント41bの第1の
谷部B1 を嵌合し、更に同様にして他のセグメントを必
要数順次嵌合する。そして隣接する一方のセグメント4
1の接合部43と他方のセグメント41aの山部Aとを
溶接46等で気密的に接着固定する。
【0045】尚、このとき、図9に示す間隙D10とD13
はほぼ同等寸法に設定され、隙間D 11はD10,D13より
大きく設定され、D12はD10とD13より小さく設定され
ている。
【0046】そして、上記と同様の組付けによって更に
他のセグメントを必要数順次組付け固定して、図7に示
すような円筒状のフレキシブル管40を形成する。この
組付けられたフレキシブル管40は、上記の気密的な溶
接46によって、その筒部が気密状態に形成される。
【0047】また、以上の構成により、D10〜D14部の
対向壁が緩衝部を形成する。図7及び図9に示す状態に
おいて、そのフレキシブル管40が、その軸芯X−X方
向に縮小した場合、すなわち山部A,Aが相互に接近し
た場合には、先ず隙間D10部において一方のセグメント
41の第2の谷部B2 と他方のセグメント41aの第2
の谷部B2 が当接して緩衝し、更に縮小すると隙間D11
部において第1の谷部B1 と第2の谷部B2 が当接して
緩衝し、更に縮小すると隙間D13部における第1の谷部
1 と第2の谷部B2 及び隙間D12部が当接して緩衝作
用をなす。このようにして、4段階で縮小による衝撃を
順次緩衝し、段階的な緩衝効果が得られる。
【0048】次に図7及び図9に示す状態において、そ
のフレキシブル管40が、その軸芯X−X方向に伸長し
た場合、すなわち山部Aが相互に離間した場合には、図
9の隙間D14部の山部Aと緩衝壁45が当接して緩衝
し、次で隙間D12部の第1の谷部B1 と第2の谷部B2
が当接して緩衝する。このようにして2段階で伸長によ
る衝撃を順次緩衝し、段階的な緩衝効果が得られる。
【0049】したがって、上記緩衝部分の材質の強度及
び隙間D10〜D14の寸法を所望に設定することにより、
伸縮方向の荷重に対する1つの山部A及び谷部Bの変形
量を制御することができる。そのため、上記第1実施例
と同様の作用、効果が得られる。
【0050】尚、上記各実施は、セグメントを、軸芯X
−Xに直交する輪切り形状にして連接したが、軸芯X−
Xに対して螺旋状態に連続するようにしてもよい。更
に、緩衝部は、ベローズ自身を、上記3つの実施例以外
の形状に折曲しても形成できるもので、本願発明は、上
記実施例の折曲形状に限定するものではない。
【0051】
【発明の効果】以上のようであるから、請求項1記載の
発明によれば、ベローズ自身に緩衝部を形成したので、
前記従来のインターロック等の別部品を使用するものに
比べて製造が容易でかつ安価になる。更に、ベローズを
低剛性の薄肉にしても無限寿命が保たれ、耐久性を大幅
に向上できる。更に上記の効果を有するフレキシブル管
を必要の長さに容易に形成できる。更に、フレキシブル
管の長さに関係なく強度は1のセグメントの計算で定ま
るので、強度計算が極めて容易になる。
【0052】請求項2記載の発明によれば、緩衝部で段
階的な緩衝効果が得られ、ベローズのダメージを一層低
減でき、耐久性を一層向上できる。しかも、打撃音を小
さくすることができる。
【0053】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す側断面図。
【図2】図1の実施例における1個のセグメントを示す
側断面図。
【図3】図1の実施例におけるセグメント同士の接合状
態を示す拡大側断面図。
【図4】本発明の第2実施例を示す側断面図。
【図5】図4の実施例における1個のセグメントを示す
側断面図。
【図6】図4の実施例におけるセグメント同士の接合状
態を示す拡大側断面図。
【図7】本発明の第3実施例を示す側断面図。
【図8】図7の実施例における1個のセグメントを示す
側断面図。
【図9】図7の実施例におけるセグメント同士の接合状
態を示す拡大側断面図。
【符号の説明】
A…山部 B…谷部 3,22,42…ベローズ D1 〜D14…緩衝部を構成する隙間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−35587(JP,A) 実開 昭60−194689(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16L 11/11 F16L 9/22 F16L 11/18

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 山部と谷部を構成するベローズ自身で、
    隣接する山部同士の接近時に当接する緩衝部と、上記山
    部同士の離間時に当接する緩衝部の、少なくとも一方を
    一体的に形成したセグメントを、必要数嵌合して連続的
    に配置するとともにその隣接する一方のセグメントの他
    端を他方のセグメントに気密に嵌合固定したことを特徴
    とするフレキシブル管。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の緩衝部が、複数回の段階
    的な当接によって緩衝するように形成したことを特徴と
    するフレキシブル管。
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JP3118582B2 (ja) * 1994-07-25 2000-12-18 金尾 茂樹 樹脂管

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