JP2904255B2 - メニュー選択システム - Google Patents

メニュー選択システム

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JP2904255B2
JP2904255B2 JP6101252A JP10125294A JP2904255B2 JP 2904255 B2 JP2904255 B2 JP 2904255B2 JP 6101252 A JP6101252 A JP 6101252A JP 10125294 A JP10125294 A JP 10125294A JP 2904255 B2 JP2904255 B2 JP 2904255B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は操作性の良好なメニュー
選択システムに関するもので、特にマウス等のポインテ
ィングデバイスを用いて階層状メニューを選択する場合
に好適なものである。
【0002】
【従来の技術】パーソナルコンピュータ等においてその
性能が向上するとともに、ソフトウェアの機能も大幅に
向上している。多くの機能を効率的に指定し実行させる
ためにマウス等のポインティングデバイスを用い、窓
(ウィンドウ)を開きそこに現れたメニューの一つを選
択することが通常となっている。
【0003】このマウス等によるメニュー選択としては
選択すべきコマンドが多い場合、階層構造のいわゆるプ
ルダウン方式が一般的に採用される。これは画面の上方
にメインメニュー項目が並べられたメニューバーが設け
られており、ポインティングデバイスの操作によりポイ
ンタをメインメニュー項目の一つに位置決めしてマウス
ボタンをクリック(あるいはキー操作)することによ
り、予めそのメインメニュー項目に対して設定されたサ
ブメニューをメインメニュー項目の下に表示するように
したものである。このような状態で実際の動作を行わせ
るには表示されたサブメニュー欄内でポインタを移動さ
せ、そのポインタの移動により表示が反転したり、色が
変化して選択状態にあるサブメニュー項目をクリックす
ることにより設定された機能を実行することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなプルダウン方式のメニュー選択においては、隣のメ
インメニュー項目に移動するには少なくともメニューバ
ー内にポインタを移動させなければならない。したがっ
て、ある機能を実行しようとしてあるメインメニュー項
目のサブメニューを表示状態にあるときに別のメインメ
ニュー項目のサブメニューに移動する場合、ポインティ
ングデバイスを操作してポインタを一旦メニューバーま
で戻し、このメニューバーの中でメインメニュー項目を
選択してサブメニューを開く2ストロークの操作を行わ
なければならない。このため、目的のコマンドを探すの
に時間がかかり、特に種々の機能を切り替えて実行させ
る必要のあるCAD(Computer Aided Design) ソフトウ
ェア等においては操作性が十分ではなかった。
【0005】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、操作性を向上させたメニュー選択システムを提
供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明にかかるメニュー
選択システムは、メインメニューの各項目に対応してそ
れぞれ複数のサブメニュー項目がY方向に配列されたサ
ブメニュー表示領域が複数個X方向に並べられて配置さ
れた表示装置と、この表示装置の画面上の任意の位置を
ポインタで指示する操作手段と、前記操作手段により指
示されたポインタのX座標を検出するX座標検出手段
と、ポインタのY座標に関わりなく、検出されたX座標
に対応するサブメニューを表示するとともに前記画面上
でポインタのX座標が異なるサブメニュー表示領域に移
動したときには移動先のサブメニュー表示領域に対応す
るサブメニューを切り換えて表示するサブメニュー表示
制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0007】前記表示装置の表示画面への表示データを
構成する画像メモリと、前記複数のサブメニューの表示
データを予め記憶した第1の格納領域および選択された
サブメニュー表示領域に相当する前記画像メモリ中のデ
ータを前記サブメニュー表示中は退避させる第2の格納
領域を有するメモリとをさらに備えると良い。
【0008】第1の所定の操作により、メニュー選択モ
ードを通常のプルダウンメニューモードに変更するメニ
ューモード変更手段をさらに備えると良い。
【0009】第2の所定の操作により、コマンド実行モ
ードからメニュー選択モードへ切換えるモード変更制御
手段をさらに備えると良く、この第2の所定の操作が、
画面の最上位置にポインタを移動させることであり、ポ
インタのY座標を検出するY座標検出手段をさらに備え
て、前記モード変更制御手段は前記画面の最上位置にポ
インタが到達したことを検出してモード変更を行うこと
が好ましい。
【0010】
【作用】ポインティングデバイスによるポインタのX座
標およびY座標は常に監視されており、一旦サブメニュ
ーが開かれるとポインタのX方向の移動に伴い、画面上
のX座標位置に対応したサブメニュー欄が切換え表示さ
れる。したがって、ポインタをメニューバーまで戻すこ
となく、画面上でのポインタのX方向の移動に応じてサ
ブメニューを順次切換表示することが可能になり、操作
性が著しく向上する。
【0011】このような切換表示のために画像メモリ中
のサブメニュー表示データを退避させる格納領域が設け
られる。
【0012】また、所定の操作により通常のプルダウン
方式に移行したり、コマンド実行モードに移行すること
ができる。
【0013】
【実施例】以下、図面を用いて本発明の実施例を詳述す
る。
【0014】図1は本発明にかかるメニュー選択システ
ムの構成を示すブロック図である。
【0015】中央処理装置(CPU)1にはキーボード
2等の入力手段、マウス3等のポインティングデバイ
ス、CRTディスプレイ4等の表示手段、フロッピーデ
ィスクドライブ5、ハードディスクドライブ6などの外
部記憶装置が接続されている。
【0016】CPU1はマイクロコンピュータ等により
構成され種々の機能を有しているが、本発明において
は、ポインタのX座標を検出する検出手段51、検出さ
れたX座標に対応するサブメニューを表示させるサブメ
ニュー表示制御手段52、メニューの表示態様を切換え
るメニューモード変更手段53、コマンド実行モードと
の相互変更を制御するモード変更制御手段54をなして
いる。
【0017】また、CPU1にはビデオRAM(VRA
M)11および通常のRAM12からなる記憶装置10
が設けられている。この記憶装置10は後述する図4〜
6に示されるように、VRAM11はCRTディスプレ
イ4に表示される画像情報が構成される。また、RAM
12にはVRAM情報退避領域120および後述する各
サブメニュー領域の表示内容のテキスト情報が記憶され
るサブメニューテキスト格納領域121〜12nなどを
備えている。
【0018】図2は画面上のすべてのサブメニューの配
置を示す説明図である。これによれば、この例では画面
最上段にメニューバーが設けられ、メインメニュー項目
が所定位置に配置されている。そして、メニューバー4
0のメインメニュー項目に対応して画面は横方向(X方
向)に n分割され、各領域ごとに必要なサブメニュー
分の領域41〜4nがY方向に確保されている。この分
割の数は選択すべきコマンドの数と画面の見やすさに応
じて適宜設計することができ、4〜16程度の数とする
ことができるが10等分が一般的である。
【0019】図3は本発明にかかるメニュー選択システ
ムにおける制御部の動作を説明するフローチャートであ
る。ここではポインティングデバイスとしてマウスを用
いるものとするが、トラックボールや他の形式のもので
あっても良い。
【0020】電源投入後特に指示がない限り本発明のメ
ニュー選択モードとなるが、メニュー選択モードの切換
選択があったときには(ステップS101)通常のプル
ダウンメニュー選択処理(ステップS200)が行われ
る。この通常のプルダウンメニュー選択処理については
良く知られているので詳細な説明を省略する。なお、こ
の通常のプルダウンメニュー選択を行わせるにはマウス
等を操作してサブメニュー中の「メニュー表示モード切
換」にポインタを合せてクリックすることなど、適当な
操作を行うように設定することができる。
【0021】まず、ポインタのX座標位置を検出する
(ステップS102)。この位置検出はマイクロプロセ
ッサ内で常に行われており、検出されたポインタ位置が
どのサブメニュー領域(41〜4n)に相当するかが判
定される(ステップS103)。ここではポインタが左
から2番目のサブメニュー領域42にあるものとする。
この判定結果に応じて制御装置は対応するサブメニュー
領域にある画像情報を退避させる。すなわち、図4に示
すように、サブメニュー領域42に対応するVRAM内
のサブメニュー用の所定領域111の画像情報は前述し
たメモリのVRAM情報退避領域120に退避され(ス
テップS104)、図5に示すように、サブメニューテ
キスト格納領域121〜12nのうちの対応するサブメ
ニューテキスト格納領域122に格納された対応するサ
ブメニューのテキストデータS2が代わりにこのサブメ
ニュー領域111に書き込まれ、表示される(ステップ
S105)。
【0022】次にポインタのY座標が検出され(ステッ
プS106)、この検出されたY座標位置がどのサブメ
ニュー項目の位置かを判定し(ステップS107)、対
応する項目の色を変えるようVRAMデータが変更され
る(ステップS108)。この場合、色を変える代わり
に反転表示、下線付き表示、ボールド表示、ブリンク表
示等他と区別することのできる態様で表示することがで
きる。このようにしてVRAM上に展開されたデータは
CRTに表示される。
【0023】このような表示がなされた後、マウスボタ
ンがクリックされたかどうかが一定周期で検出されてお
り(ステップS109)、検出された場合にはクリック
されたサブメニュー項目に対応するコマンドが実行され
(ステップS300)、メニュー選択処理は終了する。
【0024】一方、マウスボタンのクリックが検出され
ない場合には、ポインタのX座標値の変化があったかど
うかが検出され(ステップS110)、変化があったと
きには別のメインメニューに対するサブメニュー領域に
移動したかどうかが調べられる(ステップS111)。
ポインタが別のメインメニュー項目に対応するサブメニ
ュー領域に移動しているときには対応するサブメニュー
に表示を切換える必要があるので図6に示すようにVR
AM情報退避領域120に格納されていたデータを一旦
VRAMに復帰させて上書きし(ステップS112)、
ステップS104の前に戻って該当するサブメニューを
表示する処理を行う。
【0025】また、X座標値が変化していても別のサブ
メニュー領域に移動していないときには、サブメニュー
の表示を変える必要はないので、ステップS109の前
に戻ってマウスのクリック入力をチェックする。
【0026】ポインタのX座標値が変化していないとき
にはY座標値の変化があったかどうかが調べられる(ス
テップS120)。この結果、変化がなければステップ
S109の前に戻ってクリック入力待ちとなる。
【0027】Y座標が変化しているときには、この変化
によって別のサブメニュー項目に移動したかどうかが調
べられ(ステップS121)、別の項目に移動していな
いときにはステップS109の前に戻ってクリック入力
をチェックする。一方、別のサブメニュー項目に移動し
ている場合、このメニュー選択モードが解除されていな
いときにはステップS108の前に戻って移動したサブ
メニュー項目の色を変化させるが、このメニュー選択モ
ードが解除されたときには通常のプルダウンメニュー処
理に移行して(ステップS200)処理を終了する。
【0028】この実施例においては、コマンド実行モー
ドからメニュー選択モードへ移行させるには、ポインタ
をメニューバー領域底辺位置を越えて上側に移動する操
作を行う。メニューバーのない場合には画面上辺にポイ
ンタを接触させることができ、また、マウス等のA、B
ボタン(3A、4A)を同時にクリックするようにして
も良い。
【0029】このようなメニュー選択システムによれ
ば、マウスを横に移動させると、X座標に応じたメイン
メニュー項目に対して設けられたサブメニューが順次開
き、開いたサブメニュー内のサブメニュー項目をクリッ
クして直ちにコマンドを実行させることができる。これ
は、従来、必ずメニューバー位置までポインタを戻さな
いと別のサブメニューを開けなかった点と比べ、メニュ
ー選択動作を著しく高速化することが可能となる。
【0030】サブメニュー表示領域に対応するVRAM
上の画像情報をサブメニュー表示中退避させる格納領域
を設けることでサブメニューの切換えが容易化される。
【0031】また、メニュー選択の態様を変更するメニ
ューモード変更手段およびコマンドモードへの移行を迅
速に行わせるモード変更制御手段は使い勝手を向上させ
る。
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、コマンド実行モードに
おいて、画面上に表示されたポインタをメニューバー位
置まで戻すと、マウスボタンを押すことなく、サブメニ
ーを表示し、メニュー選択モードにおいては、ポインタ
が異なるサブメニュー領域に移動したときは、マウスボ
タンを押すことなく、対応するサブメニューを順次切り
替えて表示し、実行すべきコマンドを選択可能としてい
るので、操作性を著しく向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるメニュー選択システムの構成を
示すブロック図である。
【図2】画面上のすべてのサブメニューの配置を示す説
明図である。
【図3】本発明にかかるメニュー選択システムにおける
動作を示すフローチャートである。
【図4】VRAMからメモリの退避領域への情報の退避
の様子を示す模式図である。
【図5】情報が退避された領域にサブメニューのテキス
トデータを配置する様子を示す模式図である。
【図6】退避された情報を再度VRAMに戻す様子を示
す模式図である。
【符号の説明】
1 CPU 2 キーボード 3 マウス 4 ディスプレイ装置 5 フロッピーディスク 6 ハードディスク装置 10 記憶装置 11 VRAM 12 RAM 40 メニューバー 41〜4n サブメニュー領域 51 座標検出手段 52 サブメニュー表示制御手段 53 メニューモード変更手段 54 モード変更制御手段 111 VRAM内のサブメニュー表示領域 120 VRAM情報退避領域 121〜12n サブメニューテキスト格納領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−80961(JP,A) 特開 平1−142918(JP,A) 特開 平3−268157(JP,A) 特開 平4−216117(JP,A) 特開 平1−263817(JP,A)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】メインメニューの各項目に対応してそれぞ
    れ複数のサブメニュー項目がY方向に配列されたサブメ
    ニュー表示領域が複数個X方向に並べられて配置された
    表示装置と、 この表示装置の画面上の任意の位置をポインタで指示す
    る操作手段と、 前記操作手段により指示されたポインタのX座標を検出
    するX座標検出手段と、 ポインタのY座標に関わりなく、検出されたX座標に対
    応するサブメニューを表示するとともに前記画面上でポ
    インタのX座標が異なるサブメニュー表示領域に移動し
    たときには移動先のサブメニュー表示領域に対応するサ
    ブメニューを切り換えて表示するサブメニュー表示制御
    手段とを備えたメニュー選択システム。
  2. 【請求項2】前記表示装置の表示画面への表示データを
    構成する画像メモリと、 前記複数のサブメニューの表示データを予め記憶した第
    1の格納領域および選択されたサブメニュー表示領域に
    相当する前記画像メモリ中のデータを前記サブメニュー
    表示中は退避させる第2の格納領域を有するメモリとを
    さらに備えた請求項1に記載のメニュー選択システム。
  3. 【請求項3】第1の所定の操作により、メニュー選択モ
    ードを通常のプルダウンメニューモードに変更するメニ
    ューモード変更手段をさらに備えた請求項2に記載のメ
    ニュー選択システム。
  4. 【請求項4】第2の所定の操作により、コマンド実行モ
    ードからメニュー選択モードへ切換えるモード変更制御
    手段をさらに備えたことを特徴とする請求項2に記載の
    メニュー選択システム。
  5. 【請求項5】第2の所定の操作が、画面の最上位置にポ
    インタを移動させることであり、ポインタのY座標を検
    出するY座標検出手段をさらに備えて、前記モード変更
    制御手段は前記画面の最上位置にポインタが到達したこ
    とを検出してモード変更を行うことを特徴とする請求項
    4に記載のメニュー選択システム。
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