JP2903147B2 - 溶接装置 - Google Patents

溶接装置

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JP2903147B2
JP2903147B2 JP19951896A JP19951896A JP2903147B2 JP 2903147 B2 JP2903147 B2 JP 2903147B2 JP 19951896 A JP19951896 A JP 19951896A JP 19951896 A JP19951896 A JP 19951896A JP 2903147 B2 JP2903147 B2 JP 2903147B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】この発明は、ガイド筒内に進
退式の供給ロッドが設置され、ガイド筒の先端に可動電
極の機能を有する部品の係止管が接合してあり、部品の
導入通路がガイド管と鋭角をなす向きに設置されてガイ
ド管内に開口しているような形式の溶接装置の技術分野
に属するものである。
【0002】
【従来の技術】図1は、本発明の実施例を示しているも
のであるが、この図を流用して従来の技術を説明する。
同図の装置はスタッド溶接機またはプロジェクション溶
接機であって、断面円形のガイド筒1内に供給ロッド2
が摺動可能な状態で挿入され、同図では図示していない
がガイド筒1に結合したエアシリンダのビストンロッド
3に供給ロッド2がボルト4を介して接続してある。ガ
イド筒1の先端部に部品の係止管5が接続されている。
これは特殊鋼を用いて作られており、係止管5の端部を
ガイド筒1内に挿入し、ねじ部6に袋ナット7を締め付
けてガイド筒1と係止管5との一体化がなされている。
係止管5には軸方向に複数本の切り割り8が設けてあ
り、係止管5の端部の内側には係止突起9が設置されて
いる。この係止管5は、ガイド筒1全体が進出したと
き、部品に溶接電流を流す可動電極の機能を果たすよう
になっている。
【0003】ガイド筒1に二点鎖線で図示した導入孔1
0が明けられ、これが従来技術の構造である。この導入
孔10に供給ホース11が接続されている。ガイド筒1
にはブラケット12が溶接され、エアシリンダ13のピ
ストンロッド14がブラケット12に結合されている。
そして、エアシリンダ13は静止部材15に固定され
て、エアシリンダ13の出力で溶接機全体がガイド筒1
の軸線方向に進退するようになっている。ここで扱われ
ている部品は鉄製のボルト16であり、軸部17とフラ
ンジ18を有しており、フランジ18には溶着部分とな
る隆起部19が形成してある。
【0004】さらに、他の従来技術としては、図6や図
7(これらのものも本発明の実施例の一部であるが、こ
れを従来技術の説明に流用する)のように係止突起が内
側に突出していない代わりに係止管5がテーパ状にな
り、ボルトのフランジ18が係止管5の内面で一時係止
されるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする問題点】上述の装置において
は、ボルト16が導入孔10からガイド筒1内へ進入
し、そのまま下降してフランジ18が係止突起9に当た
って停止させられるのであるが、このときの衝撃で係止
突起9が次第に磨耗し、極端な場合には破損したりして
係止機能が低下するという耐久性上の問題がある。一般
に、ボルトのような部品は、供給ホース内を空気噴射で
高速搬送がなされるので、係止突起9に対する衝撃が著
しく高くなり、前述のような磨耗等の問題がより重要に
なるのである。同様に図6のような場合においても、高
速で係止管5の内面にフランジ18が係止されると、こ
の部分の係止管5の内面だけが磨耗し、したがって、正
常な一時係止に支障をきたしたり、係止管5内をフラン
ジ18が円滑に滑動できなくなるという問題がある。
【0006】
【問題を解決するための手段とその作用】本発明は、以
上に述べた問題点を解決するために提供されたもので、
請求項1は、ガイド筒内に進退式の供給ロッドが設置さ
れ、ガイド筒の先端に可動電極の機能を有する部品の係
止管が接合してあり、部品の導入通路がガイド筒と鋭角
をなす向きに設置されてガイド筒内に開口しているもの
において、導入通路の端部に部品の進入速度を適正化す
るための制御面が形成されていることを特徴とするもの
で、導入通路を移動してきた部品は制御面で一旦停止さ
せられたり、あるいは急減速させられたりして、係止管
5の係止突起9や係止管5のテーパ部内面に対する衝撃
を緩和している。請求項2は、請求項1において、導入
通路の端部付近に部品をガイド筒内へ移行させる手段が
設置してあることを特徴とするもので、導入通路内の部
品にガイド筒側への力が付与され、それによって部品は
円滑にガイド管内へ移行させられるのである。請求項3
は、請求項1において、供給ロッドの先端部が樋型形状
の解放部とされ、この解放部が導入通路の開口部に対向
させられていると共に部品を供給ロッドの先端部に保持
する保持手段が設置してあることを特徴とするもので、
制御面で受止められた部品はそのままガイド筒内へ移行
して、解放部内に収容され、同時に解放部から落下した
りしないようにするために、解放部内で部品保持がなさ
れる。請求項4は、請求項1において、ガイド筒または
係止管に管内へ突出する部材が弾性的に支持されている
ことによって一時係止手段が形成されていることを特徴
とするもので、係止管の先端部ではなく、別の箇所に弾
性的な突出の形態で一時係止がなされる。請求項5は、
請求項1において、係止管の先端部またはその近くに係
止管の内径を小さくすることによって一時係止手段が形
成されていることを特徴とするもので、減速された部品
が係止管の小径部で一時係止されるのである。請求項6
は、ガイド筒内に進退式の供給ロッドが設置され、ガイ
ド筒の先端に可動電極の機能を有する部品の係止管が接
合してあり、部品の導入通路がガイド筒と鋭角をなす向
きに設置されてガイド筒内に開口しているものにおい
て、導入通路の途中に部品の進入速度を適正化するため
の制御面が形成されていることを特徴とするもので、前
述と同様な作用が制御面で果たされ、その後、部品が導
入通路を通ってそのままガイド筒内へ送り込まれて行
く。請求項7は、請求項6において、導入通路が屈曲し
ており、その屈曲部に制御面が形成されていることを特
徴とするもので、屈曲部の形状を利用して制御面が形成
され、ここで戦術と同様な進入速度の適正化が図られる
のである。請求項8は、請求項6において、制御面は導
入通路の開口部の近くに設置されていることを特徴とす
るもので、進入速度の適正化が図られた後に部品がガイ
ド筒内へ送り込まれて行く。
【0007】
【発明の実施の形態】つぎに、発明の実施の形態を図示
の実施例にしたがって説明する。図1の導入孔10と供
給ホース11以外は本発明の実施例の一部分になるの
で、前述の説明に加えて実施例の説明を行うことにす
る。供給ロッド2には受入孔20が明けられ、その開口
部にはテーパ部21が形成されている。受入孔20内に
設置される部品の係止手段としては、係止孔20の内面
に板ばねを露出させて、板ばねの弾力で部品を挟み付け
るものや、同様に受入孔20の内面に鋼球を露出させて
この鋼球をコイルスプリングで支持し、部品を鋼球で弾
性的に保持する方法など色々な手段が採用できるが、こ
こでは最も簡素なマグネット(永久磁石)の例を示し
た。そのマグネットは符号22で示され受入孔20の最
奥部にはめ込んである。
【0008】ガイド筒1の外側面を削り取って平面部2
3を形成し、ここにほぼ直方体の形状をしたブロック体
24を溶接する。ブロック体24には部品の導入通路2
5が形成され、これは平面部23に明けた開口部26に
連通させてある。導入通路25の端部に部品の進入速度
を適正化するための制御面27が形成されている。この
制御面27は、図1、図2から明らかなように開口部2
6に形成した面とブロック体24に形成した面が滑らか
に連続した平面となされていて、部品の衝撃による磨耗
を考慮して表面に熱処理を施すと、一層良好である。こ
のように平面にしなくて、部品が図示のような鉄製のボ
ルト16の場合には、凹面にすることも可能である。部
品を通路25からガイド筒1内へスムーズに移行させる
手段として、空気噴射が採用されている。これはブロッ
ク体24に通路25内へ向けて明けた噴出孔28と、噴
出孔29に連通している分配室29と、分配室29に開
口している空気ホース30から構成されている。なお、
分配室29を構成するために厚板31がボルト32でブ
ロック体24に固定され、厚板31に凹部形状の分配室
29が形成されている。なお、図2では理解しやすくす
るために、ボルト16の図示が省略されている。
【0009】ブロック体24の上部に通路25に連通す
る接手管33が溶接され、そこに供給ホース34が接合
され、それは図示していないがパーツフィーダから伸び
てきている。図1から明らかなように接手管33と導入
通路25とは一直線上に整列させてあり、その軸線とガ
イド筒1の軸線とは鋭角をなす関係で交わっている。換
言すると、導入通路25とガイド筒1とが鋭角をなす向
きに設置されている。
【0010】符号39は、ガイド筒1に接続した溶接電
流用のケーブルであり、また、係止管5と同軸上に固定
電極40が配置され、その上に相手方部品である鋼板部
品41が載置されている。ケーブル39からの電流が不
必要な箇所に流れないように適宜、絶縁が施されている
が、ここではその図示を省略している。
【0011】図1、図2の実施例の作動について説明す
ると、供給ホース34内を勢い良く移送させられてきた
ボルト16は、通路25内に進入して制御面27に衝突
する。そして、噴出孔28からの空気でボルト16は引
き続いてガイド筒1内に移行させられて係止管5内へ落
下して行き、フランジ18が係止突起9に引っ掛かって
停止する。その後、供給ロッド2が下降してくると、軸
部17は相対的に受入孔20内に進入し、マグネット2
2の吸引力を受けるようになる。そして、供給ロッド2
の先端がフランジ18に接触してさらに押し下げると、
フランジ18が係止突起9に強く当たって係止管5の先
端を弾性的に拡開させて、フランジ18が係止突起9を
通過したところで供給ロッド2の進出が停止し、図5の
状態となる。それから、エアシリンダ13の作動でガイ
ド筒1や係止管5等の装置全体が下降してボルト16の
隆起部19が鋼板部品41に押し付けられてケーブル3
9から通電されると、電流はガイド筒1、係止管5を経
てフランジ18から鋼板部品41、固定電極40へと流
れ、電気抵抗によるプロジェクション溶接が完了する。
上記のプロジェクション溶接に代えてスタッド溶接を行
うときには、隆起部19を鋼板部品41の直近に静止さ
せてから溶接電流を流し、そこにアークを発生させて隆
起部と鋼板部品に溶融部を形成し、その後、フランジ1
8を鋼板部品に押し付けて溶着が完了する。この場合に
おいては、シールドガスを用いるのであるが、それに要
する構造物は図示を省略している。図1のように制御面
27に対して部品の進入方向が傾斜していると、制御面
27に当たったボルト16には、左方への力が作用する
ので、噴出孔28からの空気速度を弱めるか停止させる
こともできる。係止管5内に一時係止されているボルト
16が、傾いて軸部17の先端が係止管5の内面に接触
していても、供給ロッドの受入孔20にはテーパ部21
が設けてあるので、このテーパ部21が軸部17をすく
い起こすようにして、軸部17が受入孔20内へ進入し
て行く。
【0012】上述のような左方への力をより強くするた
めに、図3のような傾斜した制御面27を構成するとよ
い。この場合には、部品をガイド筒内へ移行させる手段
を省くことが可能となる。
【0013】図1や図3の制御面はボルトがそこに当た
って停止することなく、減速される事例であるが、図4
の場合は制御面27が部品の進入方向に対して直交した
向き、すなわち図3とは逆方向の傾斜とされているの
で、ボルト16は制御面27で一旦停止させられるので
ある。そこで、この実施例ではブロック体24にエアシ
リンダ35を取り付け、そのピストンロッド36の進出
でボルト16をガイド筒1内へ移行させるのである。
【0014】以上に述べてきた実施例では、部品が落下
するような装置の姿勢であるが、ガイド筒や係止管を水
平もしくはそれに近い姿勢で設置するときには、図4に
図示した空気の噴射孔37をガイド筒1内に開口させ、
ガイド筒1内に移行された部品を直ちに噴射孔37から
の噴出空気で係止管5の方へ搬送するのである。この場
合には、通路25は下側に位置させて、制御面27に初
期の作動を行わせるのである。
【0015】なお、溶接電流の絶縁構造は、さきにも述
べたが、通常の方法で容易に実施できるので、ここでは
図示を省略してある。さらに、エアシリンダに接続され
るべき空気ホースの図示は省略してあり、また、作動に
必要なシーケンスは通常の空気電磁切替え弁や制御回路
で簡単に実施することが可能である。
【0016】図6、図7について説明すると、これらは
図1における係止突起がなくて、係止管5がその先端に
向かうにしたがって小径になる、いわゆるテーパ状にな
っていて、制御面27で減速された後に、フランジ18
が係止管5の内面に接触して停止させられている。そこ
へ供給ロッド2が下降してくると、受入孔20内に軸部
17が相対的に進入し、供給ロッド2の先端部がフラン
ジ18の裏面に接触する。さらに供給ロッド2の下降が
進行すると、フランジ18が係止管5を押し拡げて、フ
ランジ18が係止管5の先端部のさらに下方にわずかに
出たところで停止し、その後、供給ロッド2がわずかに
戻ると図7のような状態となり、ボルト16はマグネッ
ト22の吸引力で図7の位置に保持されている。
【0017】前述の実施例においては、係止管5の端部
に係止突起9や、あるいは係止管5をテーパ状にしたも
のを例示しているが、図8のものは、係止管5またはガ
イド管1の内側に突出する部材、たとえば鋼球の一部を
露出させて鋼球を弾性的に支持したものである。すなわ
ち、係止管5の上部寄りにテーパ孔42を円周方向に等
間隔で4個明けてそれぞれに鋼球43をはめ込んでその
一部を係止管5内に突出させ、コイルスプリング44で
鋼球43に弾力を付与している。そのために環状部材4
5をボルト46で袋ナット7に固定し、環状部材45の
直径方向に明けた孔47内にコイルスプリング44が収
容され、プラグボルト48でコイルスプリング44の抜
け止めを図っているのである。制御面27で移動速度が
コントロールされたボルト16がガイド筒1内を下降し
てくると、フランジ18が突出している4個の鋼球43
に引っ掛かって一時停止がなされる。そこへ供給ロッド
2が降りてきて、フランジ18が強制的に鋼球43を後
退させて、その後は、前述と同様な過程で溶接がなされ
る。
【0018】次に、図9、図10の実施例について説明
をすると、前述の供給ロッドは受入孔20が形成された
形式であったが、この実施例では供給ロッドの先端部が
樋型形状になっていて、ボルト16が供給ロッド2の直
径方向に移動させられて、軸部17が供給ロッド2に保
持されるのである。すなわち、樋型部49は供給ロッド
2の先端部を切り欠いて形成したもので、凹溝部50が
形成され、その解放部51が導入通路の開口部26に対
向させられている。樋型部49には部品を保持する手段
が設置されている。それには、マグネット52、53を
図示のように供給ロッド2の先端部に埋設したものもの
が最も簡単で、それらの設置位置はボルト16が樋内に
吸引され、しかも供給ロッド2の上方へ引き上げられる
ような箇所が選定されている。なお吸引力を助成するた
めにガイド筒1に二点鎖線図示のようにマグネット54
を取り付けてもよい。この実施例における他の構造は、
図1のものと同様なので、それと同じ符号を表示して詳
細な説明は省略してある。マグネットの配置の仕方で重
要なのは、マグネット53のように凹溝部50の上方よ
りで解放部51から遠ざかった箇所にすることであり、
こうすることによって、ボルト16が上方に引き上げら
れた力を受け、フランジ18の裏面が供給ロッド2の先
端部に接触して、供給ロッドとボルトの相対位置が確定
する。ボルト6が導入通路を下降してきて制御面27に
受け止められ、次いで噴出口28からの空気でガイド筒
1内に移行されると、ボルト16の軸部17は開口部2
6から樋型部49内にマグネット52、53の吸引力で
引き込まれる。そして、マグネット53の吸引方向によ
って、ボルト16は上方へ引き上げられる状態となり、
したがって、フランジ18が供給ロッド2の先端部に接
触した状態となるのである。
【0019】つぎに、図11の実施例について説明する
と、これは導入通路25の途中に制御面27を設けたも
のであり、実際的には導入通路25が屈曲部55で屈曲
しており、この部分に図示のごとく制御面27を形成し
たのである。ここでは制御面27の下側にマグネット5
6を埋設し、それを外部からボルト57で固定してい
る。制御面27上に停止したボルト16を開口部26の
方へ下降させるために、圧縮空気の噴出孔58が明けら
れ、ここに空気ホース59が接続されている。制御面2
7の少し下流側に進退式の制御部材60が設置され、こ
れは外部に取り付けたエアシリンダ61のピストンロッ
ドによって構成されている。制御面27はできるだけ開
口部26の近くに設置され、制御面27を離れたボルト
16が過剰な速度になるのを防止している。
【0020】この実施例の作動を説明すると、導入通路
25を下降してきたボルト16は、制御面27に受け止
められてマグネット56の吸引力で制御面27上に吸着
される。その後、噴出孔58から圧縮空気がボルト16
に射出されると、ボルト16は制御面27からずれるよ
うにして離れ、後方の導入通路25を下降して開口部2
6からガイド筒1内へ入って行くのである。制御部材6
0は制御面27を離れたボルト16を一時係止するもの
で、二点鎖線図示のように突出していると、一時係止の
機能を果たしており、溶接サイクルに合致させてボルト
の供給制御を果たすものである。なお、このような制御
が必要なければ、制御部材60を廃止してもよい。さら
に、マグネット56もボルト16の下降速度が緩やかで
あれば、これも廃止してもよい。
【0021】つぎに、図12の実施例を説明すると、こ
こでは制御面を静止部材である導入通路25に設置する
ものではなく、進退式の制御部材62で部品速度の適正
化を図るもので、外部に取付けたエアシリンダ63のピ
ストンロッドが制御部材62とされている。そして、こ
のような制御部材62は導入通路25の屈曲部55に設
置されているものであるが、二点鎖線図示のように開口
部26の直近に設置してもよい。ボルト16は、二点鎖
線図示のように制御部材62で一時係止がなされ、下降
速度の適正化が図られるのである。
【0022】
【効果】本発明は、以上の実施例において述べたよう
に、部品が制御面で一旦停止されるか、あるいは制御面
で移動速度を減速させるものであるから、係止管が損傷
や磨耗をしない程度の適正な速度で進入させることがで
き、したがって、係止管の耐久性を向上させることが可
能となる。具体的にいうと、係止管の係止突起やテーパ
状の内面が異常に磨耗したり損傷したりするのを、防止
しているのである。そして、ガイド筒内へ部品を導入す
る通路は、ガイド筒と鋭角をなしてガイド筒に沿うよう
な形態で配置してあるから、その端部に制御面を形成す
ることにより、該通路からガイド筒内までの距離が最短
になり、したがって、迅速な部品移行が円滑になされ
る。さらに、鋭角をなしている部分を利用して制御面を
構成しているので、制御面自体の設置がスペース的にも
簡単にできる。導入通路の端部付近に部品をガイド筒内
へ移行させる手段が設置してあるから、減速された部品
は確実にガイド筒内へ移行され、信頼性の高い作動が実
現する。供給ロッドの先端部が樋型形状の解放部とさ
れ、この解放部が導入通路の開口部に対向させられ、部
品を保持する手段が供給ロッドの先端部に設置してある
から、制御面で減速された部品は、ガイド筒の直径方向
に移動させられ直ちに樋型部内へ収容され、迅速な移行
が確実に得られる。一時係止手段がガイド筒または係止
管内に突出する部材で、これが弾性的に支持されている
から、一時係止手段を所要の箇所に、すなわち最適な箇
所に設置することができ、供給ロッドの進出作動に最適
化させることが可能となる。係止管の内径を小さくする
こと、すなわち前述の係止突起やテーパ形状部の内面に
部品を一時係止させる場合であっても、一時係止手段と
して耐久性の高い作動が確保できる。ガイド筒と導入通
路との組合わせがスペース的な問題で制約があるような
ときには、制御面を導入通路の途中に設置することによ
って、導入通路とガイド筒との接合部を簡素な構造にす
ることができる。さらに、導入通路の屈曲部に制御面を
設置することは、図11のようにガイド筒から離れた箇
所でこの設置がなされるので、スペース上の問題が避け
られる。制御面が開口部の近くに配置されているので、
制御面を離れた部品は、過剰な速度にならず、初期の目
的を果たしているのである。実施例の構造から強調でき
る効果を列記すると、供給ロッドには、部品の受入孔が
形成されると共にこの孔内に部品の保持手段が設置され
ているので、部品を下向きに供給するような場合におい
ても部品が不用意に落下するようなことがなく、正確な
供給に有効である。部品をガイド筒内へ移行する手段と
して、空気噴射を活用することにより、導入通路の形態
に形状的な変形を付与することなく、移行に必要な力が
部品に作用させることが可能となり、構造的に非常に有
利である。供給ロッドの先端部に樋型部を形成したもの
において、マグネットの配置箇所をボルトが供給ロッド
の後方へ引き込まれるように設置することにより、前述
のようにボルトと供給ロッド先端部との相対位置を正確
に設定することが可能となる。本発明装置を、特に、ス
タッド溶接機として活用する場合には、図示のような係
止管が一般的に採用されるのであるが、この係止管には
弾性的作用における耐久性や係止突起に対する耐磨耗性
あるいは耐熱性などが求められるのであるが、弾性や熱
の問題は材料の改善で解決できるが、磨耗の問題は部品
の進入速度が著しく高く、また、部品の質量も大きくな
ることなどから解決が困難とされていたが、本発明によ
って部品の進入速度を減速して適正化することにより、
耐久性の高いスタッド溶接機が得られるのである。ま
た、フランジ付きのボルトをプロジェクション溶接する
ようなものとして本発明を活用する場合には、係止管の
先端部でフランジの裏面を押して、フランジの溶着用の
隆起部を相手方の鋼板部品に押し付けて、通電を行って
溶着させるものであるから、係止管までのボルトの導入
や係止管によるフランジ押し付けが一連の作動で達成で
き、効率的なしかも高精度のプロジェクション溶接が実
現する。制御面を屈曲部に設置し、しかもその近くにマ
グネットを配置することによって、制御面を設置しやす
く、また部品を制御面にしっかりと係止させることが可
能になる。とくに、屈曲部に制御面、マグネット、進退
式の制御部材などが集約的に配置されるので、ガイド筒
から離れた箇所にまとまりよく配置でき、ガイド筒と導
入通路との接続性が良好となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す縦断側面図である。
【図2】図1の(2)−(2)断面図である。
【図3】他の実施例の部分的な縦断側面図である。
【図4】他の実施例の部分的な縦断側面図である。
【図5】供給ロッドが進出した状態を示す部分的な縦断
側面図である。
【図6】他の実施例の部分的な縦断側面図である。
【図7】図6のもののボルトが保持された状態を示す部
分的な縦断側面図である。
【図8】他の実施例の部分的な縦断側面図である。
【図9】他の実施例の部分的な縦断側面図である。
【図10】図9のものの供給ロッド先端部を示す部分的
な立体図である。
【図11】他の実施例を示す部分的な縦断側面図であ
る。
【図12】他の実施例を示す部分的な縦断側面図であ
る。
【符号の説明】
1 ガイド筒 2 供給ロッド 16 部品 5 係止管 25 導入通路 27 制御面 28、36 部品を移行させる手段 49 樋型部 52、53 保持手段 43 突出する部材 55 屈曲部

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガイド筒内に進退式の供給ロッドが設置
    され、ガイド筒の先端に可動電極の機能を有する部品の
    係止管が接合してあり、部品の導入通路がガイド筒と鋭
    角をなす向きに設置されてガイド筒内に開口しているも
    のにおいて、導入通路の端部に部品の進入速度を適正化
    するための制御面が形成されていることを特徴とする溶
    接装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、導入通路の端部付近
    に部品をガイド筒内へ移行させる手段が設置してあるこ
    とを特徴とする溶接装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、供給ロッドの先端部
    が樋型形状の解放部とされ、この解放部が導入通路の開
    口部に対向させられていると共に部品を供給ロッドの先
    端部に保持する保持手段が設置してあることを特徴とす
    る溶接装置。
  4. 【請求項4】 請求項1において、ガイド筒または係止
    管に管内へ突出する部材が弾性的に支持されていること
    によって一時係止手段が形成されていることを特徴とす
    る溶接装置。
  5. 【請求項5】 請求項1において、係止管の先端部また
    はその近くに係止管の内径を小さくすることによって一
    時係止手段が形成されていることを特徴とする溶接装
    置。
  6. 【請求項6】 ガイド筒内に進退式の供給ロッドが設置
    され、ガイド筒の先端に可動電極の機能を有する部品の
    係止管が接合してあり、部品の導入通路がガイド筒と鋭
    角をなす向きに設置されてガイド筒内に開口しているも
    のにおいて、導入通路の途中に部品の進入速度を適正化
    するための制御面が形成されていることを特徴とする溶
    接装置。
  7. 【請求項7】 請求項6において、導入通路が屈曲して
    おり、その屈曲部に制御面が形成されていることを特徴
    とする溶接装置。
  8. 【請求項8】 請求項6において、制御面は導入通路の
    開口部の近くに設置されていることを特徴とする溶接装
    置。
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