JP2902309B2 - カードリーダのカッター装置 - Google Patents

カードリーダのカッター装置

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JP2902309B2
JP2902309B2 JP24315694A JP24315694A JP2902309B2 JP 2902309 B2 JP2902309 B2 JP 2902309B2 JP 24315694 A JP24315694 A JP 24315694A JP 24315694 A JP24315694 A JP 24315694A JP 2902309 B2 JP2902309 B2 JP 2902309B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カードを処理するカー
ドリーダに設けられたカッター装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】航空券等に代表される薄くて長いフレキ
シブルなカードは、クーポン券とパス券とに分割可能と
なっている。このようなカードを処理するカードリーダ
には、カードを切断するカッター装置が設けられてい
る。カッター装置は、カードが一方向搬送される搬送路
に臨んで固定された固定刃に対して移動刃を移動させて
搬送されるカードを切断するもので、そのカード侵入側
には、固定刃と移動刃との間にカードを案内する板金製
や樹脂製のガイド板が配置されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、カードリー
ダのコンパクト化を図る目的から、搬送するカードを往
復搬送させてカード処理するカードリーダが本願出願人
から提案されている。しかし、このようなカードリーダ
に上述したカッター装置を用いた場合、カッター装置へ
往搬送されるカードはガイド板で案内されるのでその搬
送はスムーズに行なわれるが、複搬送時においてはガイ
ド板がないのでカードが固定刃にひっかかる場合があ
り、カード詰りが起こるという問題点がある。特に、ワ
レット券と称する袋状のATB券を搬送する場合にこの
不具合が起こりやすい。往搬送されるカードを固定刃と
移動刃の間に案内するガイド板をカッター装置の後方側
に設けることも考えられるが、単にガイド板を設けるだ
けではカッター装置の搬送路方向への大型化を招いてし
まうと共に、保守点検に際してガイド板等を取り外さな
ければならず、作業がしずらいという問題点がある。本
発明の目的は、装置の大型化を抑えて往復搬送されるカ
ードの詰りを防止すると共に、保守点検の作業性の良い
カードリーダのカッター装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで、請求項1記載の
発明では、カードが往復搬送される搬送路に臨んで設け
られた固定刃と、上記固定刃に対して接離自在に支持さ
れた移動刃と、少なくとも復搬送されるカードを上記固
定刃よりも上方に案内するガイド部材とを具備する。請
求項2記載の発明では、上記移動刃が固定刃に対して回
転往復する回転刃とし、上記ガイド部材を上記回転刃の
外径よりも小径に形成して同回転刃に内蔵した。請求項
3記載の発明では、回転刃に内蔵されたガイド部材にお
けるカードの往復搬送方向に位置する両側を、固定刃の
先端よりも低い位置まで延出する傾斜面とし、同ガイド
部材の中央部を上記固定刃の先端よりも高く形成した。
請求項4記載の発明では、ガイド部材を、その初期位置
において固定刃よりも高い案内面を有し、固定刃に対し
て回転往復する回転刃に当接して回動する回動レバー体
とした。請求項5記載の発明では、回動レバー体の案内
面における回転刃と当接する部位にローラを回転自在に
設けた。
【0005】
【作用】請求項1記載の発明によると、カードが往復搬
送される搬送路に臨んで設けられた固定刃より上方に、
少なくとも復搬送されるカードを案内するガイド部材を
備えるので、カードが復搬送されると、ガイド部材によ
って固定刃よりも上方に案内される。請求項2記載の発
明によると、固定刃に対して回転往復する回転刃内に、
同回転刃の外径よりも小さく形成したガイド部材を内蔵
したので、ガイド部材がカッター装置内に収まると共
に、回転刃と一緒にガイド部材が回転する。請求項3記
載の発明によると、回転刃に内蔵されたガイド部材にお
けるカードの往復搬送方向に位置する両側を、固定刃の
先端よりも低い位置まで延出する傾斜面とし、同ガイド
部材の中央部を上記固定刃の先端よりも高く形成したの
で、往復搬送されるカードが、傾斜面で固定刃の先端よ
りも高い位置にある中央部まで案内される。請求項4記
載の発明によると、ガイド部材を、その初期位置におい
て固定刃よりも高い案内面を有し、固定刃に対して回転
往復する回転刃に当接して回動する回動レバー体とした
ので、回転刃が回転往復するとその動作に同期して回転
レバー体が回動する。請求項5記載の発明によると、回
動レバー体の案内面における回転刃と当接する部位にロ
ーラを回転自在に設けたので、回転刃が回動するとロー
ラに当接し、回転刃の回動が進むにつれてその刃先の位
置が移動すると、その移動によってローラが回転する。
【0006】
【実施例】先ず、本発明のカッター装置よって切断され
るカードとカッター装置が装備されたカードリーダとに
ついて説明する。図20に符号1は、カードの一例であ
る航空搭乗券(以下「ATB券」と称す)を示す。この
ATB券1は、厚さが薄い紙材で券の搬送方向に向かっ
て長く作られていて、その表面には、出発地や目的地等
の印字データ(図示せず)が表示されると共にスタンプ
装置により検印され、裏面の一側には、磁気記録層とし
ての磁気ストライプ1aが券の長手方向に沿って設けら
れている。磁気ストライプ1aには、表面の印字データ
を含むデータが磁気的に記録されている。ATB券1
は、ミシン目1bの部分で搭乗者に渡すパス券1Aと、
回収されるクーポン券1Bとに分割可能となっており、
図19に示すカードリーダ2の挿入口3から取込まれて
処理が行なわれる。
【0007】カードリーダ2は、空港等の搭乗ゲートに
配置されており、駆動モータ4,5によってそれぞれ個
別に駆動される第1駆動ベルトユニット6と第2駆動ベ
ルトユニット7及び、両駆動ベルユニット6,7にそれ
ぞれ対向配置された第1従動ベルトユニット8と第2従
動ベルトユニット9によって構成される前搬送路10A
と後搬送路10Bからなる搬送路10、挿入口3から矢
印Aで示すカード挿入方向に向かって順に配置されたシ
ャッター11、磁気ヘッド12、カッター装置13、ス
タンプ装置14から主に構成されている。前搬送路10
Aは、その始端側を挿入口3と連通し、後搬送路10B
は、その終端側は排出口18と連通している。
【0008】駆動モータ4,5は、ステッピングモータ
であって、その起動時にATB券1を矢印Aで示す磁気
券挿入方向に搬送すべく時計回り方向に回転駆動し、磁
気ヘッド12による磁気情報の読取りエラーや磁気情報
の書込み時になると、ATB券1を矢印Bで示す戻り方
向に搬送すべく反時計回り方向に回転駆動するように図
示しない制御装置で制御されている。
【0009】第1従動ベルトユニット8は、カードリー
ダ2の長手方向に延びる図示しないフレーム間に回転自
在に配設された搬送ローラ8a,8bにベルト8cが巻
き掛けられており、図示しないフレームに回転自在に支
持されたローラ8d,8eによって下方に向かって押圧
されている。ローラ8d,8eの間には、磁気ヘッド1
2に所定のパッド圧を与えるヘッドパッドローラ15が
回転自在に支持されている。
【0010】第1駆動ベルトユニット6は、第1従動ベ
ルトユニット8の下方の対向位置に、駆動軸16と支持
軸17によってフレーム8,9に支持されて配設されて
いる。第1駆動ベルトユニット6は、図示しないフレー
ムに回転自在に支持された駆動軸16と支持軸17に固
定された駆動ローラ6aと従動ローラ6bとにベルト8
cと接触するベルト6cが掛け渡されている。駆動軸1
6の端部に固定されたベルトプーリ16aには、駆動モ
ータ4の出力軸4aに取付けられた駆動プーリ4cにつ
ながるベルト4bが掛け渡されている。
【0011】駆動モータ4と並設される駆動モータ5の
駆動軸5aには、プーリ19が固定されている。このプ
ーリ19と、第2駆動ベルトユニット7の駆動ローラ7
aを支持する駆動軸20に固定された駆動プーリ21と
の間には、駆動ベルト22が掛けられるている。駆動ロ
ーラ7aには、図示しない側板に回転自在に支持された
搬送ローラ7b,7cとに掛けられたベルト7dが掛け
渡されている。
【0012】第2駆動ベルトユニット7の上方には、搬
送ローラ9a,9b,9cにベルト9dが掛けられた第
2従動ベルトユニット9が対向配置されている。ベルト
9dは搬送ローラ7a,7bの間でベルト7dに接触し
ている。第2駆動ベルトユニット7の右側には、搬送ロ
ーラ23a,23bにベルト23cが掛けられた第3従
動ベルトユニット23がそれぞれ対向配置されている。
ベルト23cは、駆動ローラ7aと搬送ローラ7cとの
間でベルト7dと圧接していて、回収路24を構成して
いる。前搬送路10A,後搬送路10B及び回収路24
におけるATB券1の搬送は、互いに接触するベルトに
挟持されて搬送される。搬送ローラ9aの近傍には、ベ
ルト9dに圧接するパッドローラ25が配置されてい
て、両者の間にATB1券を挾んで排出口18に搬送す
るようになっている。
【0013】磁気ヘッド12は、磁気情報の読取りと書
込み機能を有するヘッドであって、ATB券1の磁気ス
トライプ1aの位置に合うようにベルト6cの両側にそ
れぞれ配置されて前搬送路10A内に臨んでいる。磁気
ヘッド12はATB券1が矢印Aで示すカード挿入方向
に搬送されるときに磁気ストライプ1aから磁気情報を
読取り(リード)し、挿入口3に向かって搬送される戻
り搬送時に磁気情報の書込み(ライト)を行なうように
なっている。
【0014】シャッター11は、前搬送路10AへのA
TB券1の挿入を規制するもので、搬送ローラ8aと挿
入口3との間に進退自在に支持されて配置されており、
図示しないアクチュエータで作動するようになってい
る。ローラ8aと駆動ローラ6aとの間に配置された第
1支軸26には、ベルト8cに圧接する取込みローラ2
7が回転可能に支持されて設けられている。
【0015】前搬送路10A内に位置する支軸26に
は、第1フラップ28が設けられている。第1フラップ
28は、シャッター11と同期して動作するようってい
て、シャッター11が前搬送路10Aから退避すると同
じく同搬送路10A内から退避して挿入口3と前搬送路
10Aを連通し、シャッター11が前搬送路10Aに進
入すると、同じく前搬送路10Aに進入して挿入口3か
ら前搬送10AへのATB券1の進入を妨げるようにな
っている。
【0016】搬送ローラ23aを支持する第2支軸29
には、第2フラップ30が回動自在に支持されていて、
図示しない駆動機構によって回収路24と後搬送路10
Bとを連通させる第1位置と後搬送路10Bと排出口1
8とを連通させる第2位置に切換えられる。第2フラッ
プ30は、通常、第1位置に図示しないばねで付勢され
ている。回収路24の先端にあたる搬送ローラ7cと搬
送ローラ23bの間に配置された第3支軸31には、第
3フラップ32が回動自在に支持されて配置されてい
る。第3フラップ32は、図示しない駆動機構と連結し
ていて、適時その位置が切替5られ、第3フラップ32
の下方に配置された2つの回収箱33,34の何れかに
に、回収路24を搬送される切断されたATB券1を案
内するようになっている。
【0017】スタンプ装置14は、搬送ローラ9bと搬
送ローラ9cの間に位置する後搬送路10B上に配置さ
れていて、図示しないアクチュエータによってカッター
装置13の動作と同時に駆動されて後搬送路10Bに侵
入し、カッター装置13で切断されたATB券1に検印
するようになっている。
【0018】次に本発明の第1実施例としてのカッター
装置13について説明する。カッター装置13は、固定
刃35と移動刃36とを備えるカットユニット13A
と、移動刃36を往復回転させるカッター駆動モータ3
7とリンク機構38、及びガイド部材39から主に構成
されている。
【0019】カッター駆動モータ37は、図示しない制
御手段から送られる駆動信号によりATB券1のミシン
目1bがカットユニット13内に位置すると、1回転駆
動されるようになっている。リンク機構38は、カッタ
ー駆動モータ37の出力軸37aと移動刃36の軸36
aとを連結していて、出力軸37aの一回転で移動刃3
6を一往復させる機構となっている。
【0020】カットユニット13Aは、前搬送路10A
と後搬送路10Bの間に配置されている。カットユニッ
ト13Aのフレーム40は、図1、図2、図3に示すよ
うに、側板2Aに、その屈曲側部40bをねじで固定さ
れている。屈曲側部40bと対向して形成された屈曲側
部40cと側板2Aには、移動刃36が回転自在に支持
されている。カットユニット13Aは、図示しない取付
け板を介してカードリーダのフレーム2’に取付けられ
る。
【0021】移動刃36は、図9,図10に示すよう
に、外形が円柱形状であって、その軸方向を搬送路10
の幅方向に向かって配置されている。移動刃36は、上
半分に刃部36bを、下半分に空間部36cをそれぞれ
形成されていて、刃部36bの刃先36Aを前搬送路1
0A側に向けて配置されている。刃先36Aは、移動刃
36のカット回転方向の上流側に向かって正面視におい
て左上がりとなる向きに、刃部36bの周面に形成され
ている。空間部36c内に位置する移動刃36の側壁3
6d,36eには、移動刃36の軸方向と直交する方向
に貫通する案内溝43A,43Bが形成されている。後
搬送路10B側に位置する移動刃36の縁部36fは、
側面視において右上がりの傾斜面とされている。移動刃
36の底部36gは、移動刃36がその初期位置に置か
れたときに搬送路10と平行になるように形成されてい
る。
【0022】固定刃35は、図1,図2に示すように長
方形状であって、フレーム40の前面折曲部40aに固
定された一対の板ばね41にねじ42で締結されて、移
動刃36の延出方向に向かって配置されている。固定刃
35の先端35a(以下「固定刃先端35a」と記す)
は、空間部36c内に臨み回転移動する移動刃の刃先3
6Aの軌道上に配置されている。ここで、移動刃36の
初期位置について説明する。移動刃36の初期位置は、
図10に示すように、刃先36Aと固定刃先端35aと
が離れた状態であって底面36gが搬送路10と平行と
なって移動刃36内に前搬送路10Aと後搬送路10B
と連通するカード通過路Rが形成される位置を示し、具
体的には、図5,図10,図11に示す状態を指す。
【0023】ガイド部材39は、図5,図6,図7,図
8に示すように、側面形状が移動刃36の径より小径の
半円形であって、移動刃36の軸方向に延出している。
ガイド部材39の側面39a,39bには、案内溝43
A,43Bと係合する係合突起39c,39dがそれぞ
れ形成されている。ガイド部材39は、係合突起39
c,39dを図3に示すように、移動刃36の案内溝4
3A,43Bに係合固定されて空間部36cに配置され
ている。
【0024】ガイド部材39の前搬送路10A側と後搬
送路10B側には、移動刃36が初期位置に置かれたと
きに、固定刃先端35aよりも下方まで延びる前傾斜案
内面39Aと後傾斜案内面39Bと、各傾斜案内面39
A,39Bと連続して底部36gと平行となる案内面3
9Cが形成されている。案内面39Cは、移動刃36が
初期位置にあるときに固定刃先端35aよりも高くなる
ように形成されている。案内面36Cの中央には、全長
の1/3程度の幅で凸部39Caが形成されている。前
傾斜案内面39Aは、側面視において左下がりの傾斜を
なし、後傾斜案内面39Bは右下がりの傾斜となってい
る。傾斜案内面39Bの傾斜角度αは、図12に示すよ
うに、傾斜した刃先36Aの全てが固定刃先端35aを
通過したカット修了位置において、切断されたATB券
1の後搬送路10Bへの案内面となる角度に設定されて
いる。
【0025】このように構成されたカードリーダ2とカ
ッター装置13の動作について説明する。ATB券1が
図19に示す挿入口3にクーポン券1B側から挿入され
ると、図示しないセンサーによってその幅dを検知さ
れ、適正な券であると判断されるとシャッター11と第
1フラップ28が前搬送路10Aから退避し、駆動モー
タ4,5が正回転に駆動する。駆動モータ4,5が駆動
すると第1駆動ベルトユニット6と第2駆動ベルトユニ
ット7とが時計回り方向に回転し、駆動ベルト6c,7
dに接触する第1、第2、第3の各従動ベルトユニット
8,9,23のベルト8c,9d,23cを反時計回り
方向に従動する。
【0026】ベルト8cが反時計回り方向に従動すると
取込みローラ27が回転し、ATB券1の先端が取込み
ローラ27とベルト8c間からカードリーダ2内に取り
込まれ、ベルト6c,8cに挟持されて磁気ヘッド12
に向かって搬送される。磁気ヘッド12に到達したAT
B券1は、同ヘッド12によって磁気ストライプ1aか
ら磁気情報の読出しが行なわれながら搬送される。移動
刃36は、最初図11示す初期位置に置かれているの
で、搬送されたATB券1は、移動刃36と固定刃35
の間に挿入し前傾斜案内面39Aによって固定刃先端3
5aよりも高い案内面39Cに案内されカード通過路R
内を通って後搬送路10Bに搬送される。
【0027】読込みエラーや記録内容の変更等による磁
気情報の書込みの必要がなければ、搬送されるATB券
1の後端が図示しないセンサー上を通過してから所定時
間後、駆動モータ4,5が一時停止すると共に、制御手
段からの駆動信号によってカッター駆動モータ37と図
示しないアクチュエータが駆動する。
【0028】カッター駆動モータ37が駆動すると、出
力軸37aの回転がリンク機構38を介して軸36aに
伝達され、移動刃36が図11示す初期位置と図12に
示すカット修了位置との間で往復揺動される。初期位置
の移動刃36がカット回転方向である反時計回り方向へ
回動して刃先36Aが固定刃先端35aを通過すると、
カード通過路Rに導入されたATB券1が切断される。
切断されたATB券1は、移動刃36のカット修了位置
で後搬送路10Bと略平行となる後傾斜案内面39Bよ
って、下方から支えられて後搬送路10Bに案内されス
タンプ装置14で検印される。カッター装置13とスタ
ンプ装置14が駆動終了すると、駆動モータ5が再駆動
し、カットされたATB券1が第2フラップ30に案内
されて回収路24に搬送される。回収路24内に搬送さ
れたATB券1は、その種類に応じて回収箱33,34
の何れかに排出される。この実施例では、クーポン券1
B側からATB券1が挿入されているので、回収路24
にはクーポン券1Bが搬送され、第3フラップ32の位
置により回収箱33か回収箱34の何れかに案内され
る。
【0029】クーポン券1Bが回収路24に設けられる
図示しないカードセンサ上を通過すると、第2フラップ
30の図示しない駆動機構が駆動されて第2フラップ3
0が第2位置まで回動して後搬送路10Bと排出口18
とを連通状態とすると共に、一時停止状態にあった駆動
モータ4が再駆動される。すると、前搬送路10A内に
残されたパス券1Aがカード通過路R内を通って後搬送
路10Bに搬送され、図示しないカードセンサによって
検知されると駆動モータ4,5が再度一時停止し、スタ
ンプ装置14が駆動してパス券1Aを検印する。スタン
プ装置14が駆動終了すると駆動モータ5が再度駆動し
てパス券1Aが第2フラップ30で排出口18に案内さ
れて排出される。
【0030】ATB券1に対する磁気情報の書込みや読
取りエラーが発生すると、駆動モータ4,5が逆回転し
てATB券1を戻し方向に搬送する。ATB券1が逆搬
送されると、後搬送路10Bからカード通過路Rを通っ
て前搬送路10Aに案内されるのであるが、カード通過
路Rに位置する案内面39Cが固定刃先端35aよりも
高く形成されているので、カード通過路R内を通過する
ATB券1は固定刃35に接触することなく通過でき
る。また、後搬送路10B側に位置する移動刃の後端3
6fや後傾斜案内面39Bには、傾斜が付けられている
ので、逆搬送されるATB券1が多少折れ曲がって変形
していても、ガイド部材39や移動刃36にひっかかる
ことなく搬送される。
【0031】また、裏面にポケット部が形成された袋状
のワレット券を後搬送路10B側から搬送する場合であ
っても、案内面39Cの中央に凸部39Caを形成して
いるため、ポケット部が凸部39Ca上を通過するとき
に下方から押されてつぶされる。この凸部39Caは、
固定刃先端35aよりも高い位置にある案内面39cに
形成されているので、固定刃先端35aとポケット部の
間隔を十分に空けることができ、ワレット券を固定刃3
5と接触させることなく搬送できる。
【0032】一方、書込みが必要である場合、逆搬送さ
れたATB券1が、磁気ヘッド12上を通過するときに
新たな更新磁気情報を磁気ストライプ1aに記録し、記
録が終わった時点で駆動モータ4,5を正回転させて磁
気ヘッド12で再読取り(ベリファイ)する。読取りエ
ラーの場合、駆動モータ4,5を逆回転させて、一旦A
TB券1を磁気ヘッド12よりも挿入口3側に戻した
後、再度駆動モータ4,5を正回転させて磁気ヘッド1
2で再読取り(ベリファイ)する。再読み取りでエラー
がなければ、ATB券1の切断、検印、振分が上記工程
で行なわれる。
【0033】次に、本発明の第2実施例について説明す
る。第2実施例は、第1実施例におけるガイド部材39
を変形したもので、同ガイド部材以外は第1実施例と略
同様の構成を取る。よって、第1実施例と同様の作用を
行なう部材には、第1実施例で用いた符号と同一符号を
付し、その説明は省略する。図15,図16に示す第2
実施例としてのカットユニット130は、フレーム40
に固定された固定刃35と移動刃36’及びガイド部材
として回動レバー体44から主に構成されている。移動
刃36’は、第1実施例で形成した案内溝43A,43
Bが形成されていない以外は第1実施例の移動刃36と
同一構成に形成されているので、第1実施例における移
動刃36で用いた符号に「’」を付けて、その構成の説
明は省く。
【0034】回動レバー体44は、側面形状がフの字形
状であって、移動刃36’の空間部36’c内の幅と略
同寸法の長さに形成されている。回動レバー体44の折
曲部には、図14に示すように、取付凹部44aが長手
方向に複数形成されていて、この取付凹部44aには、
長手方向に貫通する貫通孔44bが形成されている。回
動レバー体44の開口上辺44Aの縁部44Aaには、
凹部44cが形成されていて、この凹部44c内には、
ローラ45が軸46で回転自在に支持されている。ロー
ラ45の外径は、図15,図16に示すように、案内面
としての開口上辺44Aの上面44Abから突出する大
きさに形成されている。
【0035】フレーム40の下部40dには、移動刃3
6’の軸方向に延出する支持ブロック体46が複数のね
じ47で固定されている。支持ブロック体46には、図
14に示すように、取付凹部44aと対応する取付け凸
部46aが上方に向かって延出形成されている。各取付
凸部46aには、貫通孔44bと連通する取付孔46b
がそれぞれ形成されていて、取付凹部44aと取付け凸
部46aとを係合させて支軸47を各孔44b,46b
に挿通させて、回動レバー44を支持ブロック体46に
回動自在に支持している。回動レバー44は、この支持
された状態において、その回動端側を、軸36’aより
も後搬送路10B側に位置させてフレーム40上に固定
されている。
【0036】支軸47には、一端48aを中央に位置す
る取付凸部46aに設けられたバネ掛け軸49に係止さ
れ、多端48bを開口上辺44Aに係止させたねじりコ
イルバネ48が巻装されていて、このねじりコイルバネ
48によって回動レバー体44が移動刃36’に向かっ
て付勢されて、開口上辺44Aを開口部36’c内に位
置されている。バネ掛け軸49は、ねじりコイルバネ4
8によって付勢される回動レバー体44の開口下辺44
Bと当接可能位置に設けられていて、回動レバー体44
の初期位置を定めている。ここでいう回動レバー体44
の初期位置とは、移動刃36が図16に示す初期位置に
あるときの底面36’gと上面44Abとが平行なっ
て、両者の間にカード通過路Rが形成され、かつ、上面
44Abが固定刃先端35aよりも幾分高い部位に置か
れた位置をいう。
【0037】取付凸部46aの上面46cは、回動レバ
ー体44が初期位置にあるときに上面44Abと同一平
面を構成する高さに設定されていると共に、その両縁4
6d,46eを前搬送路10Aと後搬送路10Bに対し
て下がる向きの斜面に形成させている。
【0038】このような構成のカットユニット130に
よると、移動刃36が図16示す初期位置に置かれてい
る場合、前搬送路10A側から移動刃36’と固定刃3
5の間に搬送されるATB券1は、回動レバー体44の
上面44Abによって固定刃先端35aよりも高い位置
に案内されてカード通過路R内を後搬送路10B側に向
かって搬送される。そして、図19に示すカッタ駆動モ
ータ37が駆動して移動刃36’が図17に示すように
カット方向に回動すると、ローラ45に刃先36’Aが
当接して初期位置に付勢された回動レバー体44が下方
に向かって回動する。刃先36Aが固定刃先端35a上
を通過し終えるカット修了位置まで回動すると、ATB
券1が切断される。回動レバー体44が下方に向かって
回動すると、支持体ブロック46の上面46cがカード
通過路R内に位置することになり、切断されたATB券
1は、上面46cに支持されながら搬送される。
【0039】移動刃36’の刃先36Aは、図18に示
すように、移動刃36’の回動に伴い固定刃先端35a
から離れる軌道を描くので、カット修了位置では、初期
位置に比べL1だけその位置が内側に移動する。従っ
て、移動刃36’が回動すると当接するローラ45が時
計回り方向に回転されて、開口上辺44Aに刃先36A
が直接接触しなくなり、上面48Abの傷付きや刃先3
6Aが保護される。また、ローラ45が回転すること
で、接触している刃先36Aが移動しても刃先36Aと
の接触部が相対的に移動することになり、ローラ45自
身の切れなどが防止できる。このような作用をすること
から、ローラ45はゴム等の弾性部材が好ましい。
【0040】図16において、ATB券1が後搬送路1
0B側からカード通過路Rに向かって搬送されると、開
口上辺の上面44Abによって固定刃先端35aより上
方に案内されて搬送されるので、固定刃35との接触を
防止することができ、固定刃35との接触によるATB
券1の詰り等の不具合が防止できる。なお、本実施例に
おける回動レバー体44は、側面フの字形状としている
が、これに限定されるものではなく、L字形状であって
も良いし、フラット状であっても良い。要は、その初期
位置において上面が固定刃先端35aより上に位置し、
移動刃36’のカット方向への回動時に接触して固定刃
35よりも下方に変位できれば良い。
【0041】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、少なくと
も復搬送されるカードをガイド部材によって固定刃より
も上方に案内できるので、復搬送されるカードと固定刃
との接触を防止でき、両者の接触によるカード詰りを防
止できる。請求項2記載の発明によれば、回転刃内にガ
イド部材を内蔵することで、ガイド部材がカッター装置
内に収まるので、カッター装置の大嵩化を抑えながら、
固定刃とカードとの接触を防止できると共に、保守点検
や装置交換の際の作業性の向上を図ることができる。請
求項3記載の発明によれば、回転刃に内蔵されたガイド
部材におけるカードの往復搬送方向に位置する両側を固
定刃の先端よりも低い位置まで延出する傾斜面とし、同
ガイド部材の中央部を上記固定刃の先端よりも高く形成
することで、往復搬送されるカードが、傾斜面で固定刃
の先端よりも高い位置にある中央部まで案内されるの
で、カードと固定刃との接触を防止して両者の接触によ
るカード詰りを防止できる。請求項4記載の発明による
と、ガイド部材を、その初期位置において固定刃よりも
高い案内面を有し、固定刃に対して回転往復する回転刃
に当接して回動する回動レバー体することで、搬送され
るカードを固定刃よりも上方に案内でき、固定刃とカー
ドとの接触によるカード詰りを防止できる。請求項5記
載の発明によると、回動レバー体の案内面における回転
刃と当接する部位に回転自在なローラを設けたローラの
で、回転刃と回動レバーとの直接接触がなく、回動レバ
ー表面の保護を行なえる。また、回転刃の回動が進むに
つれてローラが回転するので、回転刃の保護や回転刃と
当接するローラの切れ等を防止できカッター装置の耐久
性の向上につながる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示すカッター装置の正面
図である。
【図2】図1に示すカッター装置の一部破断底面図であ
る。
【図3】図1に示すカッター装置の背面図である
【図4】図1に示すカッター装置の拡大側面図である。
【図5】図4に示すカッター装置の断面図である。
【図6】本発明の要部であるガイド部材の背面図であ
る。
【図7】図6に示すガイド部材の側面図である。
【図8】図6A−A断面図である。
【図9】第1実施例で用いられる移動刃の正面図であ
る。
【図10】第1実施例の移動刃と固定刃の側面段面図で
ある。
【図11】第1実施例における移動刃とガイド部材の初
期状態を示す断面図である。
【図12】図11に示す移動刃によるカット動作を示す
断面図である。
【図13】戻り方向からカットユニットに挿入したカー
ドとガイド部材の関係を示す断面図である。
【図14】本発明の第2実施例の要部であるガイド部材
とその支持ブロック体を示す斜視図である。
【図15】本発明の第2実施例の構成を示す一部破断正
面図である。
【図16】第2実施例の構成を示す側面断面図である。
【図17】第2実施例によるカット動作を示す側面断面
図である。
【図18】ローラと移動刃との関係を示す拡大図であ
る。
【図19】本発明のカッター装置が採用されたカードリ
ーダの概略構成を示す側面図である。
【図20】カードの一例であるATB券の平面図であ
る。
【符号の説明】
1 カード(ATB券) 2 カードリーダ 10 搬送路 13 カッター装置 35 固定刃 35a 固定刃の先端 36,36’ 移動刃 37 カッター駆動モータ 38 リンク機構 39 ガイド部材 39A,39B ガイド部材の両側 39C ガイド部材の中央部 44 回動レバー体 44Ab 案内面 45 ローラ

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カードが往復搬送される搬送路に配置され
    たカッター装置であって、 上記搬送路に臨んで設けられた固定刃と、 上記固定刃に対して接離自在に支持された移動刃と、 少なくとも復搬送されるカードを上記固定刃よりも上方
    に案内するガイド部材とを具備するカードリーダのカッ
    ター装置。
  2. 【請求項2】上記移動刃が固定刃に対して回転往復する
    回転刃であって、上記ガイド部材を上記回転刃の外径よ
    りも小径に形成して同回転刃に内蔵したことを特徴とす
    る請求項1記載のカードリーダのカッター装置。
  3. 【請求項3】カードの往復搬送方向に位置するガイド部
    材の両側を固定刃の先端よりも低い位置まで延出する傾
    斜面とし、同ガイド部材の中央部を上記固定刃の先端よ
    りも高く形成したことを特徴とする請求項2記載のカー
    ドリーダのカッター装置。
  4. 【請求項4】上記ガイド部材を、その初期位置で上記固
    定刃よりも高い案内面を有し、上記固定刃に対して回転
    往復する回転刃に当接して回動する回動レバー体とした
    ことを特徴とする請求項1記載のカードリーダのカッタ
    ー装置。
  5. 【請求項5】上記案内面における上記回転刃と当接する
    部位に、回転自在なローラを設けたことを特徴とする請
    求項4記載のカードリーダのカッター装置。
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