JP2901579B2 - パイプライン制御回路 - Google Patents

パイプライン制御回路

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JP2901579B2
JP2901579B2 JP9174218A JP17421897A JP2901579B2 JP 2901579 B2 JP2901579 B2 JP 2901579B2 JP 9174218 A JP9174218 A JP 9174218A JP 17421897 A JP17421897 A JP 17421897A JP 2901579 B2 JP2901579 B2 JP 2901579B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はパイプライン回路に
関し、特にデータパス回路等多段、多ビット構成による
命令処理、演算処理系回路に関する。
【0002】
【従来の技術】マイクロプロセッサ等の演算処理部にお
いて複数段、複数ビットのレジスタ回路と組合わせ論理
回路にて構成され、命令フェッチ、ALU操作、メモリ
へのアクセス、結果の書き込み等の各ステージにおける
データ処理を時系列に実行するパイプライン処理回路に
おける、従来の回路例について以下に説明する。なお、
パイプライン処理に関しては例えば、「パターソン&ヘ
ネシー,コンピュータ・アーキテクチャ」 David A.Pat
terson, John L.Hennessy (日経BP出版センター刊)
に記載されている。
【0003】(従来例の構成)従来のパイプライン制御
回路は、同一のクロック信号CLKを入力とする複数段
のマスタースレーブ型のレジスタ回路と前記レジスタ回
路の各段間に挿入される組合わせ論理回路により構成さ
れる複数ビット、複数段の構成によって作られていた。
以下は従来例の説明のため4ビット、3段構成のパイプ
ライン回路を例にして説明する。図6において、クロッ
ク信号CLKを図7に示す構成のバッファ回路CBa、
CBb、CBcにより正負の2相のクロック信号を、そ
の出力信号および反転信号101と102、103と1
04、105と106を生成する。
【0004】入力信号110、111、112、113
は図8に示す2段のラッチ回路で実現されるマスタ−ス
レーブ型フリップフロップ回路で構成されるレジスタ回
路RGa(0)〜RGa(3)の各々のビットに入力す
る。このレジスタ回路の出力120、121、122、
123はその他の入力信号Lad(0)、Lad
(1)、Lad(2)、Lad(3)とともに任意の組
合わせ論理回路La(0)、La(1)、La(2)、
La(3)に入力され、出力124、125、126、
127として出力される。これら各々の信号はレジスタ
回路RGb(0)、RGb(1)、RGb(2)、RG
b(3)に入力する。その出力信号130、131、1
32、133はその他の入力信号Lbd(0)、Lbd
(1)、Lbd(2)、Lbd(3)とともに任意の組
合わせ論理回路Lb(0)、Lb(1)、Lb(2)、
Lb(3)に入力され、出力134、135、136、
137として出力される。その出力信号はレジスタ回路
RGc(0)、RGc(1)、RGc(2)、RGc
(3)に入力し出力140、141、142、143と
して出力される。また、レジスタ回路RGa(0)〜R
Ga(3)は出力信号,反転信号である101および1
02、レジスタ回路RGb(0)〜RGb(3)は出力
信号,反転信号である103および104、レジスタ回
路RGc(0)〜RGc(3)は出力信号,反転信号で
ある105および106により制御されるよう各々の端
子に接続されている。
【0005】(従来例の動作)この回路における動作を
図9に示すタイムチャートを用いて説明する。尚、各ビ
ットの回路動作においてはほぼ0ビット目と同様である
ことより、0ビット目の回路についてのみ説明する。
【0006】クロック信号CLKに対し、信号101は
同相、信号102は逆相の信号として出力される。パイ
プラインへの入力信号110はクロック信号がLowの
期間、すなわち信号101がLow、信号102がHi
ghの期間に変化する。クロック信号CLKがHig
h、信号101の立上がりで入力信号110は第1のレ
ジスタ回路のマスタ側ラッチRGa(0)のMLATに
書込み遅延tw後に書込まれる。次にクロック信号CL
KがLow、信号102の立上がりでレジスタ回路RG
a(0)のSLATにtw後に書込まれると同時に出力
120として出力される。この出力120は任意の組合
わせ論理回路La(0)に入力される。この信号は論理
回路La(0)を通過後、出力120に対しtla分遅
れて出力124として出力される。1段目と同様に出力
124は信号103の立上がりtw後に第2のレジスタ
回路RGb(0)のMLATに書込まれ、信号104の
立上がりtw後にレジスタ回路RGb(0)のSLAT
に書込まれ同時に出力130として出力される。また出
力130は、組合わせ論理回路Lb(0)により遅延t
lb分遅れて出力134として出力される。この信号は
信号105の立上がりからtw分遅れて第3のレジスタ
回路RGc(0)のMLATに書込まれ、信号106の
立上がりからtw後にレジスタ回路RGc(0)のSL
ATに書込まれ、かつ出力140として出力される。す
なわち図6に示す各ノードを信号1′、信号2′、信号
3′、信号4′の順にデータが時系列にシフトし出力端
に出力される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年のマイ
クロコンピュータ、画像、音声処理用集積回路の分野で
はマルチメディア関連等の高速命令処理対応への要求か
ら、クロックスピードの高速化、パイプライン処理ステ
ージ段数の多段化や多ビット化、また割り込み、分岐処
理やバイパス処理など演算処理機能の複雑化が著しく進
化している。これに対応し演算、制御等の命令が増加、
複雑化するとともにこれらの処理回路が大規模化するた
め、これらの演算処理を行う回路が著しく増大してい
る。
【0008】前述したような従来の回路を用いた回路を
集積回路で実現する場合、まず第1の問題点は、レイア
ウト面積の拡大、すなわちチップサイズの増大を招くこ
とである。
【0009】その理由は、従来例で述べた回路動作を保
証する(誤動作防止)のため、マスタ−スレーブ型のラ
ッチを使用することになるからである。例えば、32ビ
ット系の回路では1段64個のラッチが、64ビット系
の回路では128個のラッチが必要となる。DFF構成
する回路の1個あたりの面積が約500μm2 程度であ
ると、15段程度のレジスタ回路の追加により約0.5
mm2 程度のサイズの増加が起こり得る。
【0010】第2の問題点は、回路の大規模化により消
費電力が増大することである。
【0011】その理由は、レジスタ部は毎クロックで動
作する回路であり、毎クロックで素子がスイッチングす
る。パイプラインステージ段数の多段化や多ビット化に
よりクロックに接続する回路が増加すると、それにより
動作する素子が増加する。スタティック構成のDFFを
用いた場合、1つのラッチにつき10個程度のトランジ
スタを使用する。このうちの半数の素子がクロック毎に
切り替わることとなるため、その部分での消費電力が増
加する。また特に、この回路を制御するクロックスピー
ドの高速化により消費電力が増大する。
【0012】第3の問題点は、上記した問題点を解決す
るためにレジスタ部分を半ラッチ構成にした場合、命令
の実行時においてデータ筒抜けを起こし、回路が誤動作
することである。
【0013】その理由はパイプラインを構成する回路に
おいては、その命令処理において動作する回路が変わる
からである。すなわち、命令によりパイプライン各段で
の遅延値にばらつきが生じるため、その遅延値がクロッ
クの半分、半クロック以内の場合には次段のラッチがオ
ンしており、データが次段回路へ筒抜けて、誤った値を
書き込んでしまう。例えば、図6においてレジスタ回路
を半ラッチ構成にした場合、図9において2tw+tl
a<T/2となるとデータ1′はRGaでの書込み時に
RGbに書込まれ130の信号まで到達してしまい、誤
動作を起こすことになる。
【0014】
【課題を解決するための手段】複数ビットのレジスタ回
路を複数段有し、そのレジスタ回路の各段間に任意の組
合わせ論理回路を有する構成のパイプライン制御回路に
おいて、ラッチ構成の前記レジスタ回路とそのレジスタ
回路と同一回路、同一遅延を持つラッチと、クロックの
Low期間毎にHigh、Lowが交互に切りかわる信
号を入力とし、クロックにより制御されるラッチ回路
と、そのラッチの入力信号および出力信号を入力する排
他論理和の反転(ENOR)回路を持つパルス生成回路
により、この出力信号とクロック信号のAND信号およ
びその反転信号を、作成し遅延幅のパルスを出力する遅
延検出回路によりパイプライン制御用の複数ビット構成
のレジスタの書込みクロックとして使用し、また前記遅
延検出回路および制御信号生成回路をパイプライン処理
に応じ各段の制御を行うレジスタ部段数毎に配置し、複
数ビット構成の各段レジスタに個別に入力することを特
徴とするパイプライン制御回路を用いることにより、任
意の組合わせ論理回路における遅延を考慮することなく
パイプラインを構成することができ、上記問題点を解決
する。
【0015】
【実施例】本発明の実施例について、従来例での構成と
同様に4ビット、3段構成のパイプライン回路に本発明
を実施した場合につき図1、図2、図3、図4、および
図5を用いて説明する。
【0016】(実施例の構成)図1に示すように、本実
施例では、パイプライン制御信号生成部に遅延検出回路
DD、制御信号生成回路(制御信号発生回路となる。)
PG、CLK反転用バッファ、パイプライン構成部に半
ラッチ型のレジスタ回路REGおよび組合わせ論理回路
Lを持つ。
【0017】遅延検出回路DDおよび制御信号生成回路
PGは段数構成によって各段に各1個づつの回路を有
し、1段目より遅延検出回路DDa,DDb,DDc、
制御信号生成回路PGa,PGb,PGcが設けられて
いる。また、レジスタ回路REGおよび組合わせ論理回
路Lは、段数構成およびビット構成により1段目0ビッ
ト目よりレジスタ回路REGa(0)〜REGa
(3),REGb(0)〜REGb(3),REGc
(0)〜REGc(3),REGc′(0)〜REG
c′(3)、組合わせ論理回路La(0)〜La
(3),Lb(0)〜Lb(3)を順番毎に配列する。
また、REGc′(0)〜REGc′(3)は出力部調
整用でパイプライン構成部最終段に配列する。
【0018】パイプライン制御信号生成部において、遅
延検出回路DDaは外部信号00(第1のクロックとな
る。)、クロック信号CLK(メインクロックとな
る。)を入力信号とし、その出力01はPGaに、他方
の出力は端子02に接続される。DDbは外部信号0
0、クロック信号CLKを入力、その出力03はPGb
に、他方の出力は端子04に接続される。DDcは外部
信号00、クロック信号CLKを入力、その出力05は
PGcに、他方の出力は端子06に接続されている。各
段の遅延検出回路DDの出力01、03、05(第2の
クロックとなる。)はそれぞれにおいて、遅延検出回路
DDaの出力01はクロック信号CLKおよび入力信号
51とともに制御信号生成回路PGaに入力され出力0
7を出力し、遅延検出回路DDbの出力03はクロック
信号CLKおよび入力信号52とともに制御信号生成回
路PGbに入力され出力08を出力し、遅延検出回路D
Dcの出力05はクロック信号CLKおよび入力信号5
3とともに制御信号生成回路PGcに入力され出力09
を出力するように接続されている。
【0019】パイプライン構成部において、4ビットの
入力信号10、11、12、13は1段目のレジスタ回
路REGa(0)、REGa(1)、REGa(2)、
REGa(3)の入力となる。それらの各々の出力2
0、21、22、23は組合わせ論理回路La(0)、
La(1)、La(2)、La(3)の入力信号とな
る。組合わせ論理回路Laの他の入力信号Lad
(0)、Lad(1)、Lad(2)、Lad(3)は
本回路内、外部からの任意の信号である。組合わせ論理
回路Laの出力24、25、26、27はそれぞれ次段
のレジスタ回路REGb(0)、REGb(1)、RE
Gb(2)、REGb(3)の入力となる。1段目と同
様にその出力30、31、32、33は組合わせ論理回
路Lb(0)、Lb(1)、Lb(2)、Lb(3)に
対し他の任意の信号Lbd(0)、Lbd(1)、Lb
d(2)、Lbd(3)とともに入力される。組合わせ
論理回路Lbの出力34、35、36、37はそれぞれ
REGc(0)、REGc(1)、REGc(2)、R
EGc(3)に入力され、出力40、41、42、43
として出力される。また、パイプライン構成部の各段、
各ビットのレジスタ回路REGa(0)〜REGa
(3)、REGb(0)〜REGb(3)、REGc
(0)〜REGc(3)はそれぞれパイプライン制御信
号生成部からの出力信号07、08、09に接続され、
制御される。出力40、41、42、43はそれぞれR
EGc′(0)、REGc′(1)、REGc′
(2)、REGc′(3)の入力として接続され、その
出力は45、46、47、48の端子に接続されてい
る。また、REGc′(0)〜REGc′(3)はパイ
プライン制御信号生成部においてクロック信号CLKを
入力とするインバータ回路の出力CLKBにより制御さ
れるよう接続されている。尚、REGc′(0)、RE
Gc′(1)、REGc′(2)、REGc′(3)は
従来例との出力タイミングを一致させる目的で、他と同
一レジスタ回路を配置している。
【0020】次に遅延検出回路DD、制御信号生成回路
PGおよびレジスタ回路REGの個々の回路について説
明する。
【0021】遅延検出回路DDは、図2に示すようにラ
ッチ回路と排他論理和の反転回路(ENOR)を持つ。
初段のラッチ回路は第1および第2の入力端子からの信
号を入力とし第1の出力端子に信号を出力する。第2の
出力端子には第1の入力信号と第1の出力信号のENO
Rの出力となるよう接続されている。
【0022】ここで、遅延検出回路DDaでの第1の入
力端子は図1における00に、第2の入力端子はCLK
に、第1の出力端子は02に、第2の出力端子は01に
接続される。遅延検出回路DDb、DDcも図2におい
て遅延検出回路DDaと同一の回路であり、遅延検出回
路DDbでの第1の入力端子は図1における00に、第
2の入力端子はCLKに、第1の出力端子は04に、第
2の出力端子は03に接続される。遅延検出回路DDc
での第1の入力端子は図1における00に、第2の入力
端子はCLKに、第1の出力端子は06に、第2の出力
端子は05にそれぞれ接続されている。
【0023】制御信号生成回路PGは、図3に示すよう
に論理積(AND)回路を持つ。第1と第2の入力端子
から2つの信号をNAND入力とし、出力端子に信号を
出力する。
【0024】制御信号生成回路PGaでの第1の入力端
子は図1におけるCLKに、第2の入力端子は01に、
出力端子は07に接続される。制御信号生成回路PG
b、PGcも図3において制御信号生成回路PGaと同
一の回路であり、制御信号生成回路PGbでの第1の入
力端子は図1におけるCLKに、第2の入力端子は03
に、出力端子は08に接続される。制御信号生成回路P
Gcでの第1の入力端子は図1におけるCLKに、第2
の入力端子は05に、出力端子は09にそれぞれ接続さ
れている。
【0025】レジスタ回路REGは、図4に示すように
ラッチ回路と否定(NOT)回路を持つ。初段のラッチ
回路は第1および第2の入力端子からの信号を入力と
し、ラッチ回路の出力はNOT回路に接続され、NOT
回路の出力が出力端子に接続される。
【0026】ここで、レジスタ回路REGa(0)、R
EGa(1)、REGa(2)、REGa(3)の各第
1の入力端子は図1における10、11、12、13に
それぞれ接続され、各第2の入力端子は07に接続され
る。レジスタ回路REGa(0)、REGa(1)、R
EGa(2)、REGa(3)の各出力端子は20、2
1、22、23にそれぞれ接続される。レジスタ回路R
EGb、REGcもレジスタ回路REGaと同一の回路
であり、レジスタ回路REGb(0)、REGb
(1)、REGb(2)、REGb(3)の各第1の入
力端子は図1における24、25、26、27にそれぞ
れ接続され、各第2の入力端子は08に接続される。レ
ジスタ回路REGb(0)、REGb(1)、REGb
(2)、REGb(3)の各出力端子は30、31、3
2、33にそれぞれ接続される。またレジスタ回路RE
Gc(0)、REGc(1)、REGc(2)、REG
c(3)の各第1の入力端子は図1における34、3
5、36、37にそれぞれ接続され、各第2の入力端子
は09に接続される。レジスタ回路REGc(0)、R
EGc(1)、REGc(2)、REGc(3)の各出
力端子は40、41、42、43にそれぞれ接続され
る。さらに、レジスタ回路REGc′(0)、REG
c′(1)、REGc′(2)、REGc′(3)の各
第1の入力端子は図1における40、41、42、43
にそれぞれ接続され、各第2の入力端子はクロック信号
CLKの反転信号であるCLKBに接続される。レジス
タ回路REGc′(0)、REGc′(1)、REG
c′(2)、REGc′(3)の各出力端子は45、4
6、47、48にそれぞれ接続される。
【0027】(実施例の動作)上記回路における動作を
図5に示すタイムチャートを用いて説明する。尚、各ビ
ットの回路動作においてはほぼ0ビット目と同様である
ことより、0ビット目の回路についてのみ説明する。
【0028】図5において、クロック信号CLKがLo
w期間、High,Lowが交互に切り替わる外部信号
00を入力する。遅延検出回路DDaにおいて、外部信
号00がクロック信号CLKのLow期間にLowから
Highへと変化すると、出力01は外部信号00の立
上がりに対しENOR回路の遅延ten分遅れてLow
からHighへと変化する。
【0029】制御信号生成回路PGa、PGb、PGc
の入力信号51、52、53がともにHighである、
すなわちレジスタ回路REGa、REGb、REGcへ
の書き込み許可時において、クロック信号CLKがLo
wからHighへと変化すると、その立上がりに対しラ
ッチ分の遅延tw分遅れて出力02がHighからLo
wへと変化する。出力01はこの出力02の立下がりを
受けて、出力02よりten分遅れてHighからLo
wへと立下がる。この信号はPGaに入力され、その出
力07は、クロック信号CLKの立上がりに対しAND
回路の遅延tcg分遅れてLowからHighへと立上
がり、出力01の立下がりに対しtcgだけ遅れて立下
がる。すなわち、出力07は立上がりにおいてクロック
信号CLK、立下がりにおいて出力01に対しtcg分
遅れて、High期間tnc分のパルスを発生する。
【0030】次にクロック信号CLKのLow期間に外
部信号00がHighからLowへ変化すると、出力0
1は外部信号00の立下がりに対しten遅れて立上が
り、出力02はクロック信号CLKの立上がり後tw遅
れて立上がるため、出力01は出力02に対しten遅
れて立下がる。この時も出力07は立上がりにおいてク
ロック信号CLK、立下がりにおいて出力01に対しt
cg分遅れてHigh期間tncの同一パルスを発生す
る。その後もクロック信号CLKの周期毎に同一の遅延
を持つ、同一幅のパルスを生成する。これは遅延検出回
路DDbと制御信号生成回路PGb、遅延検出回路DD
cと制御信号生成回路PGcも同一の回路を用いている
ことから、出力08および出力09においても同一のパ
ルスが生成される。
【0031】パイプライン構成部において0ビット目の
入力信号10はクロック信号CLKのLow期間に変化
する。図5に示すように、10の端子に信号1が入力す
ると、信号1は出力07がHighとなると半ラッチ構
成のレジスタ回路REGの遅延tw後にREGa(0)
に取込まれ、ti後に出力20として出力される。出力
20は任意の組合わせ論理回路La(0)を通過した
後、その回路遅延tla分遅れて出力24として出力さ
れる。この信号1は次の出力08の立上がりからtw後
にREGb(0)に取込まれ、ti後に出力30として
出力される。出力30は任意の組合わせ回路Lb(0)
を通過した後、その回路遅延tlb分遅れて出力34と
して出力される。この信号1は次の出力09の立上がり
からtw後にREGc(0)に取込まれ、ti後に出力
40として出力される。出力40はクロック信号CLK
の反転信号CLKBの立上がり後tw分遅れてREG
c′(0)に書込まれ、ti後に端子45に出力され
る。すなわちクロック信号CLKの立下がりに対しRE
Gc′(0)の遅延tw+tiだけ遅れて端子45に出
力する。端子10に対しては信号1以降クロック信号C
LKのLow期間毎に信号2、信号3、信号4とデータ
が次々と入力される。これらの場合も信号1同様、信号
2、信号3、信号4は各ステージで処理され入力から3
番目のクロック信号CLKに同期して信号2、信号3、
信号4と順序どおり端子45に出力される。ここで、レ
ジスタ書き込み許可信号51がLowの場合、PGaの
出力07はLowとなりREGaへの書き込みはでき
ず、前クロック時のデータを保持する。52、53がL
owの場合も同様にPGb、PGcの出力08、09は
それぞれLowとなりREGb、REGcへの書き込み
はできず、それぞれ前クロック時のデータを保持する。
また、51、52、53はそれぞれ独立してHigh、
Lowが変化し、REGa、REGb、REGcのレジ
スタ列の書き込みを許可あるいは不許可にすることによ
り、パイプライン動作を制御している。
【0032】次に上記本実施例による効果について説明
する。本実施例における第1の効果は、半ラッチ構成レ
ジスタ回路の使用した場合のデータ筒抜け防止である。
【0033】その理由は、実施例にて説明したような回
路構成により動作する本件の回路について、図1、図
2、図3、図4、図5および図6においてレジスタ書込
み時間tw、ENOR回路遅延ten、AND回路遅延
tcg、レジスタ回路出力インバータ遅延ti、遅延検
出信号幅tncおよび任意の組合わせ論理回路遅延tl
a(またはtlb)には以下のような関係がある。
【0034】 tnc=tw+ten(+tcg−tcg) ・・・(1) ここで、この回路について2つの条件について考える。
1点はレジスタ回路への書込み条件で、書込み遅延値に
対し制御信号幅が広くなければならない。すなわち、 tnc>tw ・・・(2) となる。もう一方が、データ筒抜け条件である。図1に
おいて、端子10に入力したデータが、tncのHig
h期間に30の端子に達する場合である。つまり、10
の変化と同時間に同じ値が30に現れる。しかし、実際
にはtncの期間にREGb(0)のラッチの出力が変
化すると筒抜けとなるため、これが起こらないための条
件は tnc≦tla+2tw+ti ・・・(3) である。このことから、 tw+ten≦tla+2tw+ti ten≦tla+tw+ti ここで、組合わせ論理回路の遅延tla及びラッチによ
る遅延twを考慮しなくても良いためには、 ten≦ti ・・・(4) であればよい。
【0035】また、動作スピードを向上させるためには
回路上の遅延値を最小に押さえたいことから、tiは
(4)の条件での最小値が望ましい。すなわち、レジス
タ回路中のインバータ遅延tiを遅延検出回路中のEN
OR回路遅延tenと同じ値(ti=ten)にするこ
とにより、上記筒抜け条件を回避でき、半ラッチ構成の
レジスタ回路を用いた場合でも誤動作を防止することが
できる。
【0036】第2の効果は、レイアウト(チップ)面積
を削減することができることである。その理由は、パイ
プライン構成部において、半ラッチ構成のレジスタ回路
を用いることができるため、従来例で示したようなマス
タ−スレーブ型のレジスタ回路に比べて素子数を減らす
ことができる。従来例に示したレジスタ回路の素子数が
16トランジスタであるのに対し、本実施例におけるレ
ジスタ回路は10個であり、約37%の削減となる。例
えば前述した従来例でのレジスタ回路の面積は100μ
2 であるのに対し、本実施例での回路では650μm
2 となる。これがそのパイプライン制御を受けるレジス
タ段数×データパスビット数分削減されることとなる。
仮に、6段パイプライン構成の回路において、パイプラ
イン制御を受けるレジスタが20段、このデータパス部
のビット幅が64ビットであるとすると0.45mm2
の面積削減となる。この構成では大規模になるに従い、
面積削減比効果が向上する。
【0037】第3の効果は、消費電力を削減することが
できることである。その理由は、クロック変化時毎に動
作するレジスタ部の素子を削減することによりスイッチ
ング時の電流を低減できる。例えば第2の効果であげた
例での回路構成の場合の電源電圧を5V、削減分の素子
の総容量を2.5pF、クロック周波数を100MHz
であるとすると削減分消費電流∂I=fcv=1.25
mAの削減となる。それによると電力の低減∂P=7.
5mW程度の低減ができる。この効果はクロック周波数
に比例して大きくなる。
【0038】第4の効果はクロックスキューの低減によ
り安定した回路動作を実現できることである。その理由
は、各レジスタ制御段毎に遅延検出回路および制御信号
生成回路を用いていること、また同一のレジスタ回路を
パイプライン構成部内の回路に使用していることから、
配線遅延のバラツキやファンアウト数の均一化を行う。
このことにより各回路の相関的なレイアウト特性の相違
や容量負荷等のバラツキを押さえることが可能となり、
より安定した回路遅延の作り込みが可能となるためであ
る。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
半ラッチ構成レジスタ回路の使用した場合のデータ筒抜
けを防止することができる。また、レイアウト(チッ
プ)面積を削減することができる。また、消費電力を削
減することができる。さらに、クロックスキューの低減
により安定した回路動作を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例でのパイプライン回路構成図で
ある。
【図2】実施例での遅延検出回路を示す図である。
【図3】実施例での制御信号生成回路を示す図である。
【図4】実施例でのレジスタ回路を示す図である。
【図5】実施例での回路動作を示すタイムチャートであ
る。
【図6】従来例でのパイプライン回路構成図である。
【図7】従来例でのバッファ回路を示す図である。
【図8】従来例でのレジスタ回路を示す図である。
【図9】従来例での回路動作を示すタイムチャートであ
る。
【符号の説明】
CLK クロック信号 CLKB クロック反転信号 1,2,3,4 パイプライン実行データ 00 遅延検出回路制御用信号 01,03,05 遅延検出回路信号 02,04,06 遅延検出回路ENOR入力信号 07〜09 レジスタ回路制御信号 10〜13 パイプライン回路入力端子 20〜23 REGa出力信号 24〜27 La出力信号 30〜33 REGb出力信号 34〜37 Lb出力信号 40〜43 REGc出力信号 45〜48 パイプライン回路出力端子 51,52,53 レジスタ回路への書き込み許可信
号 DDa,DDb,DDc 遅延検出回路 PGa,PGb,PGc 制御信号生成回路 REGa,REGb,REGc レジスタ回路 tw ラッチ書込み遅延時間 ti インバータ回路遅延時間 ten ENOR回路遅延時間 tcg 制御信号生成回路遅延時間 tnc 制御信号パルス幅 tla,tlb 組合わせ論理回路遅延時間 101〜106 レジスタ回路制御信号 110〜113 パイプライン入力端子 120〜123 RGa出力信号 124〜127 La出力信号 130〜133 RGb出力信号 134〜137 Lb出力信号 140〜143 パイプライン回路出力端子 CGa,CGb,CGc CLKバッファ回路 RGa,RGb,RGc レジスタ回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G06F 9/38 G06F 1/06

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 n(nは整数)ビットのレジスタ回路を
    m(mは整数)段有し、前記nビットのレジスタ回路の
    各段間を任意の組合せ論理回路を介し接続するか又は直
    接接続してなるパイプライン制御回路において、 第1のクロックとメインクロックとを入力し前記レジス
    タ回路を構成するラッチ回路と同等な遅延値のパルスを
    出力する遅延検出回路と、 前記遅延検出回路の出力である第2のクロックと前記メ
    インクロックとを入力とする制御信号発生回路と、を有
    し、 前記制御信号発生回路の出力を前記nビットのレジスタ
    回路のm段のうち上位段のm−1段に供給し、最下位段
    のnビットのレジスタ回路は前記メインクロックの反転
    信号を供給することを特徴とするパイプライン制御回
    路。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のパイプライン制御回路に
    おいて、前記遅延検出回路および前記制御信号発生回路
    を、前記nビットのレジスタ回路m段のうち上位段のm
    −1段に対しおのおの設け、前記制御信号発生回路の出
    力をレジスタ回路の書き込み制御信号として用いること
    を特徴とするパイプライン制御回路。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のパイプライン制御回路に
    おいて、 前記遅延検出回路は、前記レジスタを構成するラッチと
    同一の遅延値を持つラッチに、前記メインクロックのL
    ow期間毎に立ち上がりと立ち下がりを交互に繰り返す
    前記第1のクロックを入力し、前記メインクロックをラ
    ッチ信号とし、 前記第1のクロックと前記ラッチの出力とを入力とする
    排他的論理和の反転(E−NOR)回路によりパルス生
    成する回路であることを特徴とするパイプライン制御回
    路。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のパイプライン制御回路に
    おいて、前記制御信号発生回路は前記第2のクロックと
    前記メインクロックとを論理合成し、かつイネーブル信
    号により制御され、前記レジスタ回路m−1段のうち任
    意のレジスタ回路の書き込みを禁止できることを特徴と
    するパイプライン制御回路。
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