JP2901547B2 - エアプレス機の制御装置 - Google Patents

エアプレス機の制御装置

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JP2901547B2 JP8197632A JP19763296A JP2901547B2 JP 2901547 B2 JP2901547 B2 JP 2901547B2 JP 8197632 A JP8197632 A JP 8197632A JP 19763296 A JP19763296 A JP 19763296A JP 2901547 B2 JP2901547 B2 JP 2901547B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エアプレス機の制
御装置に関し、特にエアシーケンスを用いた制御装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来のエアプレス機の制御装置を図5を
引用して説明する。直動両側ソレノイドバルブ24はエ
アシリンダー1へのエア切換弁である。このバルブ24
からは速度制御バルブ19を通り圧力室1aへの配管
と、速度制御バルブ20を通り圧力室1bへの配管と、
消音器22と消音器23とが設けられている。また、エ
ア源2の圧力をロス無く使用する為、エア源2からの配
管が直接行われている。
【0003】シーケンス制御回路25は直動両側ソレノ
イドバルブ24を制御する回路であり、プログラマブル
コントローラあるいはリレーシーケンス回路である。ス
タート用押しボタンスイッチ26、スタート用押しボタ
ンスイッチ27、スライドベースストローク端検出用リ
ミットスイッチ28、安全カバーインターロック用リミ
ットスイッチ29、非常停止用押しボタンスイッチ30
及びシーケンス制御回路用電源31が配線されている。
【0004】この構成において、スライドベースストロ
ーク端検出リミットスイッチ28及び安全カバーインタ
ーロック用リミットスイッチ29が入力状態で且つ非常
停止用押しボタンスイッチ30が押されていない状態で
スタート用押しボタンスイッチ26及びスタート用押し
ボタンスイッチ27を同時に入力すると、直動両側ソレ
ノイドバルブ24が切り替わり、圧力室1aへエアが送
られ、エアシリンダー1が作動する。また、スタート用
押しボタンスイッチ26,27を切ると、直動両側ソレ
ノイドバルブ24がもとに戻り、圧力室1bへエアが送
られ、エアシリンダー1がもとに戻る動作を行う。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来技術の第1の問題
点は、ソレノイドバルブを用いてエアシリンダーの駆動
を行っているので、シーケンス制御回路が必要である。
従って、エアー源の他にシーケンス制御回路を駆動させ
る電源を用意しなければならない。
【0006】第2の問題点としては、ソレノイドバルブ
を用いてエアシリンダーの駆動を行っているので、防爆
性が無く引火性ガス等の雰囲気内で使用することができ
ない。
【0007】第3の問題点としては、エア源から直接ソ
レノイドバルブへ配管をしているので、エアシリンダー
の推力を可変する事ができない。
【0008】本発明はエアシリンダーの制御に用いられ
ていたソレノイドバルブをエアオペレートバルブに変更
することにより、上記問題点の解消とともに、電力を使
用しない省電力化、シーケンス制御回路を使用しない装
置構成の簡易化、及び電気系配線を用いない保守性の向
上などを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のエアプレス機の
制御装置は、エアシリンダーを駆動するエアオペレート
バルブと、シーケンス制御を行うタイムディレイバルブ
と、前記エアシリンダーのストローク下端検出用プラン
ジャーバルブと、前記エアシリンダーの推力を可変する
フィルターレギュレーターとを備える。
【0010】エア源からの高圧エアはフィルターレギュ
レーターにより圧力を任意に調整しエアオペレートバル
ブへ供給される。このためエアシリンダーの推力を容易
に変更する事が可能である。また、エアシリンダーの下
降量をストローク下端検出用プランジャーバルブにより
検出する事により、タイムディレイバルブを作動させる
ことが可能であり、エアシリンダーの加圧時間を任意に
調整する事が可能である。従って、エアシリンダーの推
力及び加圧時間を容易に制御することが可能である。
【0011】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0012】図1は本発明の第1の実施の形態の配管図
である。エアオペレートバルブ5とエアシリンダー1の
圧力室1aとの間には速度制御パルブ19が設けられて
おり、排気時のエアを絞る事によりエアシリンダー1の
速度を制御している。同様に圧力室1bとの間にも速度
制御バルブ20が設けられ速度を制御している。エアオ
ペレートバルブ5には排気時の消音を目的とした消音器
22及び消音器23を設けてある。また、バルブ5のパ
イロット操作を行う配管としてクイックエグゾーストバ
ルブ14及びクイックエグゾーストバルブ15が設けら
れている。圧縮空気はエア源2からフィルターレギュレ
ーター3を通りミスト除去及び圧力を調整され、エアオ
ペレートバルブ5、スタート用押しボタンバルブ6、ス
トローク下端検出用プランジャーバルブ8、及びタイム
ディレイバルブ4へ送られる。エアシリンダー1のピス
トンロッド1cにはストローク下端検出用プランジャー
バルブ8を動作させる為のストローク下端検出用ドグ2
1が設けられている。
【0013】次に、動作について図面を参照して説明す
る。図2においてスタート用押しボタンバルブ6を押す
(動作させる)と、フィルターレギュレーター3にて任
意に調圧されたエアーがクイックエグゾーストバルブ1
5を通りエアオペレートバルブ5をパイロット操作し動
作させる。これにより調圧されたエアーがバルブ5にて
流路が切り替わりエアシリンダー1の圧力室1aへ流れ
込みピストンロッド1cが矢印A方向に作動する。この
とき圧力室b内の残圧は速度制御バルブ20を通りエア
オペレートバルブ8及び消音器22を通り外へぬける。
このようにエアシリンダー1は作動する。
【0014】エアシリンダー1のピストン1cに設けら
れたストローク下端検出用ドグ21が任意の位置に設け
られたストローク下端検出用プランジャーバルブ8に接
触し作動すると、図3に示す通り調圧されたエアーがス
トローク下端検出用バルブ8を通りタイムディレイバル
ブ4のパイロット操作管へ流れ込む。続いて任意に設定
されたディレイ時間がくると、タイムディレイバルブ4
のパイロット操作が行われて流路が切り替わり、調圧さ
れたエアーがクイックエグゾーストバルブ14へ流れ込
みエアオペレートバルブ5をパイロット操作し作動させ
流路を切り替える。このとき、バルブ5の残圧はクイッ
クエグゾーストバルブ15及びスタート用押しボタンバ
ルブ6を通り外へぬける。エアオペレートバルブ5の流
路が切り替わったので、調圧されたエアーがバルブ5を
通りエアシリンダー1の圧力室1bへ流れ込み、ピスト
ンロッド1cを矢印B方向へ動作させる。このとき、エ
アシリンダーの圧力室1a内の残圧は速度制御バルブ1
9を通り、エアオペレートバルブ5及び消音器23を通
り外へぬける。このようにエアシリンダー1は動作し図
1の形に戻る。エアシリンダー1の加圧力はフィルター
レギュレータ3を構成するレギュレーターを予め調整す
る事により可変できる。またエアシリンダー1のピスト
ンロッド1cの矢印A方向の速度は速度制御バルブ20
を調整する事により可変できる。また、ピストンロッド
1cの矢印B方向の速度は速度制御バルブ19を調整す
る事により可変できる。
【0015】次に、本発明の第2の実施の形態を図4を
参照して説明する。図4に示した配管図は図1に示した
エアプレス機の制御装置に対して自動/手動モード切替
機能、安全カバー用インターロック機能、スライドベー
ス位置決め検出機能、及び非常停止機能を付加したもの
である。自動/手動切換用レバーバルブ11はエアシリ
ンダー1の自動運転モード或いは手動運転モードの切換
えを行うバルブである。スタート用押しボタンバルブ7
及びスタート用押しボタンバルブ6は両手起動を行う為
に2台直列に配管されている。安全カバーインターロッ
ク用プランジャーバルブ10は安全カバーを閉じたとき
に動作を行うようにインターロック機能をもつ為のバル
ブである。スライドベースストローク端検出用プランジ
ャーバルブ9はスライドベースの位置決めが完了したと
きに動作を行う事ができるようにするバルブである。手
動時上昇/下降切換用レバーバルブ12は、自動/手動
切換用レバーバルブ11にて手動モードに切り替えたと
きにエアシリンダー1を動作させるバルブである。非常
停止用押しボタンバルブ13はエアシリンダー1を緊急
時に元の状態へ復帰させる為のバルブである。
【0016】自動/手動切換用レバーバルブ11を手動
側に切り替えると、図4に示すようにフィルターレギュ
レーター3からのエアーが自動/手動切換用レバーバル
ブ11を通り手動時上昇/下降切換用レバーバルブ12
へ入り込む。これによりレバーバルブ12を切り替える
と、エアーの流れが高圧優先形シャトルバルブ17を通
りクイックエグゾーストバルブ15へ送られエアオペレ
ートバルブ5をパイロット操作し、図2で示す矢印A方
向へピストンロッド1cを動作させる。また、手動時上
昇/下降切換用レバーバルブ12を元に戻すと、エアー
の流れが高圧優先シャトルバルブ18及び高圧優先シャ
トルバルブ16を通りクイックエグゾーストバルブ14
へ送られ、エアオペレートバルブ5をパイロット操作
し、図3で示す矢印B方向へピストンロッド1cを動作
させる。
【0017】自動/手動切換用レバーバルブ11を自動
側へ切り替えると、エアーの流れはスタート用押しボタ
ンバルブ7、スタート用押しボタンバルブ6、安全カバ
ーインターロック用プランジャーバルブ10、スライド
ベースストローク端検出用プランジャーバルブ9、及び
高圧優先形シャトルバルブ17を通りクイックエグゾー
ストバルブ15へ送られ、エアオペレートバルブ5をパ
イロット操作する事が可能である。タイムディレイバル
ブ4及びストローク下端検出用プランジャーバルブ8
は、本発明の第1の実施の形態と同じ動作を行う。
【0018】フィルターレギュレーター3からのエアー
は非常停止用押しボタンバルブ13へも配管されている
ので、このバルブ13を作動させるとエアーの流れが高
圧優先形シャトルバルブ18及び高圧優先形シャトルバ
ルブ16を通りクイックエグゾーストバルブ14へ送ら
れ、エアオペレートバルブ5をパイロット操作し常に図
3で示す矢印B方向へピストンロッド1cを動作させる
事が可能である。
【0019】
【発明の効果】本発明の第1の効果は、ソレノイドバル
ブを用いないでエアシリンダーの駆動を行っているの
で、シーケンス制御回路が不要であり、シーケンス制御
回路を駆動させる電源を用意しなくともよく、エアー源
のみで制御可能であるということである。
【0020】また、第2の効果としては、ソレノイドバ
ルブを用いないでエアシリンダーの駆動を行っているの
で、防爆性があり引火性ガス等の雰囲気内で使用する事
が可能である。
【0021】さらに、第3の効果としては、エアー源か
らフィルターレギュレーターを通してバルブを配管して
いるのでエアシリンダーの推力を可変する事が可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の配管図。
【図2】本発明の第1の実施の形態の動作を説明するた
めの配管図。
【図3】本発明の第1の実施の形態の動作を説明するた
めの配管図。
【図4】本発明の第2の実施の形態の配管図。
【図5】従来の技術の配管図及び回路図。
【符号の説明】
1 エアシリンダー 2 エアー源 3 フィルターレギュレーター 4 タイムディレイバルブ 5 エアオペレートバルブ 6 スタート用押しボタンバルブ 7 スタート用押しボタンバルブ 8 ストローク下端検出用プランジャーバルブ 9 スライドベースストローク端検出用プランジャー
バルブ 10 安全カバーインターロック用プランジャーバル
ブ 11 自動/手動切換用レバーバルブ 12 手動時上昇/下降切換用レバーバルブ 13 非常停止用押しボタンバルブ 14 クイックエグゾーストバルブ 15 クイックエグゾーストバルブ 16 高圧優先形シャトルバルブ 17 高圧優先形シャトルバルブ 18 高圧優先形シャトルバルブ 19 速度制御バルブ 20 速度制御バルブ 21 ストローク下端検出用ドグ 22 消音器 23 消音器 24 直動両側ソレノイドバルブ 25 シーケンス制御回路 26 スタート用押しボタンスイッチ 27 スタート用押しボタンスイッチ 28 スライドベースストローク端検出用リミットス
イッチ 29 安全カバーインターロック用リミットスイッチ 30 非常停止用押しボタンスイッチ 31 シーケンス制御回路用電源 1a 圧力室 1b 圧力室 1c ピストンロッド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B30B 15/22 B30B 15/18 F15B 11/06

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エアシリンダーを駆動するエアオペレー
    トバルブと、シーケンス制御を行うタイムディレイバル
    ブと、前記エアシリンダーのストローク下端検出用プラ
    ンジャーバルブと、前記エアシリンダーの推力を可変す
    るフィルターレギュレーターとを備えることを特徴とす
    るエアプレス機の制御装置。
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