JP2020159361A - 食品機械 - Google Patents

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Abstract

【課題】空気圧シリンダを用いて処理槽のドアを開閉する食品機械において、再起動時にドアが不意に動くことを防止する。【解決手段】処理槽2のドア4を左右にスライドさせる空気圧シリンダ7と、空気圧シリンダ7への給排気を制御するエア制御弁13とを備える。空気圧シリンダ7は、シリンダチューブにピストンが進退可能にはめ込まれ、ピストンを挟んで第一領域と第二領域とに区分される。エア制御弁13は、第二領域から排気しつつ第一領域へ給気する開放用作動位置13Yと、第一領域から排気しつつ第二領域へ給気する閉鎖用作動位置13Zと、第一領域および第二領域に対し給気する非作動位置13Xと、を切替可能とされる。エア制御弁13が非作動位置13Xに切り替えられると共にエア制御弁13への圧縮空気の供給が遮断されても、空気圧シリンダ7内の加圧を解除しない。【選択図】図1

Description

本発明は、空気圧シリンダを用いて処理槽のドアを開閉する食品機械に関するものである。
食品機械として、たとえば、下記特許文献1に開示される真空冷却装置がある。この装置では、処理槽(2)は、開口部を有する処理槽本体(7)と、この処理槽本体に対し左右にスライドして処理槽本体の開口部を開閉するドア(3)とから構成される。
特開2014−119119号公報
特許文献1に開示される発明では、ドアを人力で開閉するが、ドアを自動で開閉したい場合もある。ドアの開閉を自動化するに際し、空気圧シリンダの使用が考えられる。
空気圧シリンダを用いてドアを自動で開閉する場合、通常、ドアを全開位置と全閉位置とで停止させればよい。たとえば、ドアを開放方向へスライドさせてドアストッパに当て止めすることで、ドアを全開位置にするか、ドアを閉鎖方向へスライドさせてドアストッパに当て止めすることで、ドアを全閉位置にすればよい。但し、試運転、点検または故障などの所望時には、ドアを任意の位置まで移動させて停止させたい場合もある。たとえば、操作盤において、自動モードから手動モードに切り替えた状態で、ドア開ボタンを押している間だけドアを開放方向へ動かす一方、ドア閉ボタンを押している間だけドアを閉鎖方向へ動かし、ドアを任意の位置で停止させたい場合もある。その場合、ドアを所望の位置で停止させた後、運転スイッチを切った上で、点検などを行うことになる。
ところが、ドアを全開位置、全閉位置または中途位置で停止させて、空気圧シリンダから空気を抜く(言い換えれば空気圧シリンダに対する加圧を解除する)のでは、次回に運転スイッチを入れた際、ドアが勝手に動き出すおそれが残る。具体的には、次のとおりである。
まず、圧縮空気供給源からの圧縮空気は、エア供給元弁およびエア制御弁を介して、空気圧シリンダに供給されるとする。そして、エア供給元弁を開けた状態で、エア制御弁の切替えにより、ドアを左右にスライドさせたり、停止させたりする。ドアをスライドさせる空気圧シリンダは、シリンダチューブにピストンが進退可能にはめ込まれ、ピストンを挟んで第一領域と第二領域とに区分されている。エア制御弁は、第二領域から排気しつつ第一領域へ給気する開放用作動位置と、第一領域から排気しつつ第二領域へ給気する閉鎖用作動位置と、第一領域および第二領域に対し給気する非作動位置(中立位置)と、を切替可能とされる。
この場合、エア供給元弁を開けた状態で、エア制御弁を開放用作動位置にすれば、ドアを開放方向へ移動させることができ、エア制御弁を閉鎖用作動位置にすれば、ドアを閉鎖方向へ移動させることができ、エア制御弁を非作動位置にすれば、ドアの移動を停止することができる。そして、非作動位置で電源スイッチを切って、点検などを行うことになる。
ところが、非作動位置で運転スイッチを切った際、仮に前記各領域の加圧を解いたのでは、次に運転スイッチを入れて、エア供給元弁を開けた際、非作動位置のエア制御弁から空気圧シリンダの各領域に圧縮空気が供給される。これに伴い、空気圧シリンダの各領域の内、容量が少ない側が先に昇圧して、ピストンひいてはドアを動かす現象を生じるおそれがある。その場合、ドアが不意に動くことになるので、その改善が望まれる。
本発明が解決しようとする課題は、空気圧シリンダを用いて処理槽のドアを開閉する食品機械において、再起動時にドアが不意に動くことを防止することにある。
本発明は、前記課題を解決するためになされたもので、請求項1に記載の発明は、前後少なくとも一方に開口部を有する処理槽本体と、左右にスライドして前記処理槽本体の開口部を開閉するドアと、このドアを左右にスライドさせる空気圧シリンダと、この空気圧シリンダへの給排気を制御するエア制御弁と、このエア制御弁を制御する制御手段とを備え、前記空気圧シリンダは、シリンダチューブにピストンが進退可能にはめ込まれ、前記ピストンを挟んで第一領域と第二領域とに区分され、前記ドアは、前記ピストンの移動に伴いスライドし、前記エア制御弁は、前記第二領域から排気しつつ前記第一領域へ給気する開放用作動位置と、前記第一領域から排気しつつ前記第二領域へ給気する閉鎖用作動位置と、前記第一領域および前記第二領域に対し給気する非作動位置と、を切替可能とされ、前記エア制御弁が非作動位置に切り替えられると共に前記エア制御弁への圧縮空気の供給が遮断されても、前記空気圧シリンダ内の加圧を解除しないことを特徴とする食品機械である。
請求項1に記載の発明によれば、開放用作動位置と閉鎖用作動位置と非作動位置とを切り替えるエア制御弁により、空気圧シリンダの各領域に対する給排気を制御することで、ドアを自動で開閉することができる。また、エア制御弁が非作動位置に切り替えられると共にエア制御弁への圧縮空気の供給が遮断されても、空気圧シリンダ内の加圧を解除しないことで、再起動時にドアが不意に動くことが防止される。つまり、エア制御弁への圧縮空気の供給を再開しても、空気圧シリンダのピストンの動きが不安定になることはなく、ドアが意図しない方向へ動くことはない。
請求項2に記載の発明は、圧縮空気供給源からの圧縮空気は、エア供給元弁および前記エア制御弁を介して、前記空気圧シリンダに供給可能とされ、前記エア供給元弁は、3ポート2位置ノーマルクローズ形シングルソレノイド弁から構成され、前記エア制御弁は、5ポート3位置PAB接続形ダブルソレノイド弁から構成され、前記エア供給元弁および前記エア制御弁の非作動位置において、前記エア制御弁は、AポートおよびBポートが前記空気圧シリンダに接続されると共に、これらポートと連通するPポートが前記エア供給元弁のAポートに接続され、前記エア供給元弁は、このエア供給元弁のAポートに連通するRポートに、手動弁が閉鎖状態で設けられていることを特徴とする請求項1に記載の食品機械である。
請求項2に記載の発明によれば、3ポート2位置ノーマルクローズ形シングルソレノイド弁からなるエア供給元弁と、5ポート3位置PAB接続形ダブルソレノイド弁からなるエア制御弁とを用いて、簡易な構成で、空気圧シリンダの各領域に対する給排気を制御して、ドアを自動で開閉することができる。また、エア供給元弁およびエア制御弁の非作動位置では、空気圧シリンダの各領域は、エア制御弁およびエア供給元弁を介して、閉鎖状態の手動弁に接続される。そのため、エア供給元弁およびエア制御弁の非作動位置では、空気圧シリンダ内の加圧は解除されず、再起動時にドアが不意に動くことが防止される。一方、手動弁を開けて、空気圧シリンダ内の加圧を解除すれば、エア制御弁への圧縮空気の供給が遮断中でも、ドアを人力でスライドさせることが可能となる。
さらに、請求項3に記載の発明は、前記ドアを全開位置と全閉位置とで択一的に停止可能な自動モードと、前記ドアを中途位置でも停止可能な手動モードとを切替可能とされ、前記手動モードでは、前記制御手段は、前記エア供給元弁を作動位置に切り替えた状態で、ドア開放指令がある間だけ前記エア制御弁を開放用作動位置にする一方、ドア閉鎖指令がある間だけ前記エア制御弁を閉鎖用作動位置にすることを特徴とする請求項2に記載の食品機械である。
請求項3に記載の発明によれば、自動モードでは、ドアを全開させるか全閉させることができ、手動モードでは、ドアを中途位置でも停止させることができる。手動モードでは、エア供給元弁を作動位置に切り替えた状態で、ドア開放指令がある間だけエア制御弁を開放用作動位置にしてドアを開放方向へ動かす一方、ドア閉鎖指令がある間だけエア制御弁を閉鎖用作動位置にしてドアを閉鎖方向へ動かすことができる。このようにして、ドアを任意の位置へ動かして停止させることで、装置の点検などを行うことができる。その間も、空気圧シリンダ内の加圧は解除されないので、再起動時にドアが不意に動くことが防止される。
本発明によれば、空気圧シリンダを用いて処理槽のドアを開閉する食品機械において、再起動時にドアが不意に動くことを防止することができる。
本発明の一実施例の真空冷却装置におけるドア開閉システムを示す概略図である。 図1の真空冷却装置の空気圧シリンダに対する圧縮空気の給排気系統の主要部を示す概略図であり、エア供給元弁が作動位置でエア制御弁が開放用作動位置にある状態を示している。 図1の真空冷却装置の空気圧シリンダに対する圧縮空気の給排気系統の主要部を示す概略図であり、エア供給元弁が作動位置でエア制御弁が閉鎖用作動位置にある状態を示している。 図1の真空冷却装置の操作盤の一例を示す概略図である。
以下、本発明の具体的実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
ここでは、本発明を真空冷却装置に適用した例について説明する。つまり、食品機械は真空冷却装置であるとして説明する。
図1は、本発明の一実施例の真空冷却装置1におけるドア開閉システムを示す概略図である。
真空冷却装置1は、食品が収容される処理槽2の他、図示しないが、処理槽2内の気体を外部へ吸引排出して処理槽2内を減圧する減圧手段と、減圧された処理槽2内に外気を導入して処理槽2内を復圧する復圧手段と、これら各手段などを制御する制御手段とを備える。そして、真空冷却装置1は、処理槽2内に食品が収容され、処理槽2のドア4が気密に閉じられた状態で、減圧手段により処理槽2内を減圧して食品を冷却後、復圧手段により処理槽2内を大気圧まで復圧する。
処理槽2は、前面(図1において紙面と直交する手前側)に開口部を有する処理槽本体3と、左右にスライドして処理槽本体3の開口部を開閉するドア4とを備える。図1において、ドア4は、処理槽本体3に対し右側へスライドして開けられる。
処理槽本体3は、略矩形の中空ボックス状に形成され、前面の開口部が、ドア4で開閉可能とされる。ドア4は、略矩形の板状に形成され、処理槽本体3の上部に、左右にスライド可能に吊り下げられる。
具体的には、図1において、処理槽本体3の上部には、左右方向へ沿うと共に処理槽本体3から右側へ延出して吊レール5が設けられており、この吊レール5にランナー6が左右にスライド可能に保持され、そのランナー6にドア4が吊り下げられる。その際、ドア4は、鉛直に保たれたまま若干前後へ移動可能に吊り下げられる。
吊レール5の下部には、ドア4を開閉するための空気圧シリンダ7が設けられる。本実施例では、ロッドレス形の空気圧シリンダ7が用いられる。具体的には、図2に示すように、空気圧シリンダ7は、シリンダチューブ8にピストン9が進退可能にはめ込まれて構成される。シリンダチューブ8内は、ピストン9を挟んで、第一領域7Aと第二領域7Bとに区分され、詳細は後述するが、これら各領域7A,7Bに対する給排気により、ピストン9を左右にスライドさせることができる。そして、ピストン9の動きは、ランナー6に伝達され、ドア4を左右にスライドさせることができる。なお、第一領域7Aは、左側(ドア4の閉鎖方向である戸先側)に設けられる一方、第二領域7Bは、右側(ドア4の開放方向である戸尻側)に設けられる。
図1において、二点鎖線で示すように、ドア4を処理槽本体3に対し右側へスライドさせると、処理槽本体3の開口部を全開することができ、逆に、実線で示すように、ドア4を処理槽本体3に対し左側へスライドさせると、処理槽本体3の開口部を全閉することができる。ドア4の全開位置および全閉位置は、ドア位置検知手段(図示省略)により検知可能とされる。たとえば、ドア4が全開位置または全閉位置にきた際のランナー6(またはドア4)をそれぞれリミットスイッチ(図示省略)により検知可能とすることで、ドア4の全開位置または全閉位置を検知することができる。
ドア4を全閉位置までスライドさせた状態(つまり処理槽本体3の開口部と対応した位置にドア4を配置した状態)で、処理槽本体3にドア4を締め付けて(言い換えれば押し付けて)、処理槽本体3の開口部をドア4で気密に閉じることができる。そのために、ドア4の左右両端部には被引寄部10が設けられる一方、処理槽本体3の左右両側壁には締付装置11が設けられており、処理槽本体3の開口部と対応した位置にドア4を配置した状態で、ドア4の被引寄部10を締付装置11により処理槽本体3の側へ引き寄せて、パッキン(図示省略)を介して処理槽本体3の開口部をドア4で気密に閉じることができる。
次に、図1から図3に基づき、空気圧シリンダ7に対する圧縮空気の給排気系統について説明する。
図1には、空気圧シリンダ7に対する圧縮空気の給排気系統が示されており、この図では、エア供給元弁12およびエア制御弁13がそれぞれ非作動位置12X,13Xにある状態を示している。また、図2および図3は、空気圧シリンダ7に対する圧縮空気の給排気系統の主要部を示す概略図であり、図2は、エア供給元弁12が作動位置12Yでエア制御弁13が開放用作動位置13Yにある状態を示し、図3は、エア供給元弁12が作動位置12Yでエア制御弁13が閉鎖用作動位置13Zにある状態を示している。なお、弁の図示では、一般的に、ポートの表示記号(P,A,Rなど)があるのが非作動位置(初期位置)とされ、ポートの表示記号がないのが作動位置を示すが、図2および図3では、作動位置についてポートの表示を行っている。
図1に示すように、圧縮空気供給源(図示省略)からの圧縮空気は、圧縮空気路14を介して、空気圧シリンダ7に供給可能とされる。空気圧シリンダ7への圧縮空気路14には、フィルタ15、減圧弁16、残圧排出弁17、エア供給元弁12、エア制御弁13およびスピードコントローラ(第一スピードコントローラ18,第二スピードコントローラ19)が順に設けられている。
減圧弁16は、二次側(出口)の圧力を設定圧力に維持する弁である。本実施例では、リリーフ付き減圧弁が用いられ、二次側の圧力を設定圧力に維持するように、機械的に自力で動作する。
残圧排出弁17は、エア供給元弁12への圧縮空気の供給の有無を切り替えると共に、残圧排出弁17の二次側(出口)からエア供給元弁12の一次側(入口)までの区間を大気圧下に開放するか否かを切り替える弁である。本実施例では、残圧排出弁17は、3ポート2位置の手動弁から構成される。具体的には、次のとおりである。
まず、残圧排出弁17は、Pポート、AポートおよびRポートを備える。残圧排出弁17のPポートは、減圧弁16の二次側に接続される。残圧排出弁17のAポートは、エア供給元弁12の一次側(Pポート)に接続される。残圧排出弁17のRポートは、何も接続されず、大気圧下に開口されている。
残圧排出弁17は、非排出位置17Xと排出位置17Yとを手動で切り替えられる。非排出位置17Xでは、PポートからAポートへの開路が形成されると共に、Rポートは閉路とされる。排出位置17Yでは、Pポートは閉路とされると共に、AポートからRポートへの開路が形成される。
残圧排出弁17は、通常は非排出位置17Xに維持される。残圧排出弁17の非排出位置17Xでは、減圧弁16の二次側とエア供給元弁12の一次側とを連通させることで、圧縮空気をエア供給元弁12へ供給する。一方、所望時には、レバー20の手動操作により、残圧排出弁17は排出位置17Yに切り替えられる。残圧排出弁17の排出位置17Yでは、減圧弁16の二次側を閉塞すると共に、残圧排出弁17の二次側からエア供給元弁12の一次側までの区間を、大気圧下に開放して当該区間の加圧を解除する。
エア供給元弁12は、エア制御弁13ひいては空気圧シリンダ7への圧縮空気の供給の有無を切り替える弁である。本実施例では、エア供給元弁12は、3ポート2位置ノーマルクローズ形シングルソレノイド弁から構成される。具体的には、次のとおりである。
まず、エア供給元弁12は、Pポート、AポートおよびRポートを備える。エア供給元弁12のPポートは、残圧排出弁17の二次側(Aポート)に接続される。エア供給元弁12のAポートは、エア制御弁13の一次側(Pポート)に接続される。エア供給元弁12のRポートには、手動弁21が接続される。手動弁21は、手動(人力)で開閉可能な弁であり、通常は閉鎖状態に維持されている。
エア供給元弁12は、非作動位置12Xと作動位置12Yとをソレノイド22で切り替えられる。非作動位置12Xでは、Pポートは閉路とされると共に、AポートからRポートへの開路が形成される。作動位置12Yでは、PポートからAポートへの開路が形成されると共に、Rポートは閉路とされる。エア供給元弁12は、ソレノイド22に通電しない通常時は、バネ23によって非作動位置12Xに保持されるが、ソレノイド22への通電中は、作動位置12Yに切り替えられる。
エア制御弁13は、空気圧シリンダ7の各領域7A,7Bに対する給排気の仕方を切り替える弁である。本実施例では、エア制御弁13は、5ポート3位置PAB接続形ダブルソレノイド弁から構成される。具体的には、次のとおりである。
まず、エア制御弁13は、Pポート、Aポート、Bポート、R1ポートおよびR2ポートを備える。エア制御弁13のPポートは、エア供給元弁12の二次側(Aポート)に接続される。エア制御弁13のAポートは、第一スピードコントローラ18を介して、空気圧シリンダ7の第一領域7Aに接続される。エア制御弁13のBポートは、第二スピードコントローラ19を介して、空気圧シリンダ7の第二領域7Bに接続される。エア制御弁13のR1ポートおよびR2ポートには、それぞれサイレンサ24,25が接続される。
エア制御弁13は、非作動位置13Xと開放用作動位置13Yと閉鎖用作動位置13Zとの間で、ソレノイド26,27により切り替えられる。図1に示すように、非作動位置13Xでは、PポートからAポートおよびBポートへの開路が形成されると共に、R1ポートおよびR2ポートがそれぞれ閉路とされる。図2に示すように、開放用作動位置13Yでは、PポートからAポートへの開路が形成されると共に、BポートからR2ポートへの開路が形成され、R1ポートは閉路とされる。図3に示すように、閉鎖用作動位置13Zでは、PポートからBポートへの開路が形成されると共に、AポートからR1ポートへの開路が形成され、R2ポートは閉路とされる。
エア制御弁13は、両側のソレノイド26,27に通電しない通常時は、両側のバネ28,29によって非作動位置13Xに保持されるが、一方(図面において左側)のソレノイド26への通電中は、開放用作動位置13Yに切り替えられ、他方(図面において右側)のソレノイド27への通電中は、閉鎖用作動位置13Zに切り替えられる。
図1に示される各スピードコントローラ18,19は、それぞれ、図2および図3に示すように、絞り弁30,32と逆止弁31,33とを並列に備える。
具体的には、第一スピードコントローラ18は、エア制御弁13のAポートと空気圧シリンダ7の第一領域7Aとの間に設けられ、絞り弁30と逆止弁31とを並列に備える。第一スピードコントローラ18の逆止弁31は、エア制御弁13のAポートから空気圧シリンダ7の第一領域7Aへの流れは許容するが、逆の流れは許容しない。また、詳細は後述するが、第一スピードコントローラ18の絞り弁30は、空気圧シリンダ7のピストン9の移動速度(閉鎖速度)を所望にするように、予め開度調整されている。
一方、第二スピードコントローラ19は、エア制御弁13のBポートと空気圧シリンダ7の第二領域7Bとの間に設けられ、絞り弁32と逆止弁33とを並列に備える。第二スピードコントローラ19の逆止弁33は、エア制御弁13のBポートから空気圧シリンダ7の第二領域7Bへの流れは許容するが、逆の流れは許容しない。また、詳細は後述するが、第二スピードコントローラ19の絞り弁32は、空気圧シリンダ7のピストン9の移動速度(開放速度)を所望にするように、予め開度調整されている。
ところで、図示しないが、制御手段としての制御器には、前述したとおり、減圧手段および復圧手段が接続されている。そして、この制御器により、後述する冷却運転が可能とされる。
制御器には、第一圧力スイッチ34および第二圧力スイッチ35も接続されている。具体的には、圧縮空気供給源から空気圧シリンダ7への圧縮空気路14には、減圧弁16の一次側(図示例ではフィルタ15よりも上流側)に第一圧力スイッチ34が設けられる一方、減圧弁16の二次側(図示例では残圧排出弁17よりも下流側)に第二圧力スイッチ35が設けられており、各圧力スイッチ34,35は制御器に接続されている。第一圧力スイッチ34は、圧縮空気の元圧が下限圧を下回るかを監視する。第二圧力スイッチ35は、減圧弁16の故障などにより、圧縮空気の圧力が上限圧を上回るかを監視する。減圧弁16の一次側の圧力が下限圧を下回ったことを第一圧力スイッチ34により検知した場合、制御器は、操作盤36(図4)にその旨報知すると共に、運転を停止させるのがよい。また、減圧弁16の二次側の圧力が上限圧を上回ったことを第二圧力スイッチ35により検知した場合、制御器は、操作盤36(図4)にその旨報知すると共に、ドア4の開閉を停止させるのがよい。
制御器には、エア供給元弁12およびエア制御弁13も接続されている。具体的には、エア供給元弁12のソレノイド22や、エア制御弁13のソレノイド26,27は、制御器に接続されている。そして、制御器により、これら弁12,13のソレノイド22,26,27への通電を切り替えることで、空気圧シリンダ7への給排気を制御して、ドア4を開閉することができる。具体的な制御については、後述する。
制御器には、各種の入出力装置も接続されている。この入出力装置として、たとえば、図4に示すような操作盤36がある。作業者による操作盤36の操作により、ドア4の開閉を含む各種制御が可能とされる。
図4において、操作盤36には、タッチパネル37の他、運転スイッチ38、スタートボタン39、ストップボタン40、搬送機停止要求スイッチ41、ドア開ボタン42、ドア閉ボタン43が設けられている。なお、図示例の場合、操作盤36には、さらに、セーフティスイッチ44、洗浄スイッチ45、アラームリセットスイッチ46の他、所望により、非常停止ボタン47が設けられる。
タッチパネル37には、各種表示が可能であると共に、タッチパネル37を用いて、各種設定が可能とされる。運転スイッチ38は、真空冷却装置1に対する電源のオンオフを切り替えるスイッチである。スタートボタン39は、運転開始を指示するボタンであり、ストップボタン40は、運転停止を指示するボタンである。搬送機停止要求スイッチ41は、処理槽本体3に対し搬送機で食品を搬入出させる場合において、搬送機の作動を許容するか否かを切り替えるスイッチである。ドア開ボタン42およびドア閉ボタン43は、詳細は後述するが、手動モードにおいて、これらボタンが押されている間だけ、ドア4を開放方向または閉鎖方向へ移動させるボタンである。
制御器は、さらに、前述したドア位置検知手段(たとえばリミットスイッチ)の他、締付装置11にも接続されている。ドア位置検知手段により、ドア4が全開位置まで開けられたかや、ドア4が全閉位置まで閉じられたかを検知可能である。そして、ドア4が全閉位置にある状態で、締付装置11により、処理槽本体3へのドア4の締付およびその解除が可能である。
処理槽2内に食品が収容された後、スタートボタン39が押されるなど運転開始が指示されると、制御器は、処理槽2のドア4を気密に閉じた状態で、冷却運転を開始する。冷却運転では、減圧手段および復圧手段を制御して、所定の冷却条件を満たすまで処理槽2内を減圧して食品を冷却した後、処理槽2内を大気圧まで復圧する。その後、処理槽2のドア4を開放して、処理槽2外へ食品を取り出すことができる。
なお、処理槽本体3への食品の搬入、処理槽本体3からの食品の搬出は、搬送機により自動で行ってもよい。その場合、真空冷却装置1の制御器は、搬送機にも接続される。そして、冷却運転前、搬送機により処理槽本体3に食品が搬入され、冷却運転後、搬送機により処理槽本体3から食品が搬出される。
次に、ドアの開閉制御について、具体的に説明する。制御器によるドアの開閉の仕方として、自動モードと手動モードとがある。以下、各モードにおけるドア4の開閉方法について説明する。
≪自動モード≫
自動モードでは、ドア4を全開位置と全閉位置との間で択一的に停止させる。前記冷却運転の際には、自動モードでドア4が開閉される。具体的には、処理槽本体3に食品を収容した状態でスタートボタン39が押されるなど(または搬送機で処理槽本体3に食品を搬入する場合には搬送機からの搬入完了信号を受けることに基づき)、運転開始を指示されると、ドア4を全閉位置までスライドして閉める。一方、冷却運転後には、ドア4を全開位置までスライドして開ける。
但し、処理槽本体3に食品を収容した状態で、ドア閉ボタン43が押されることで、処理槽本体3のドア4を閉め、その後、スタートボタン39を押すことで、冷却運転を開始してもよい。また、冷却運転後には、ドア開ボタン42が押されることで、処理槽本体3のドア4を開けて、処理槽本体3から食品を取り出すようにしてもよい。
自動モードでのドア4の開閉について、以下、具体的に説明する。初期状態において、図1に示すように、エア供給元弁12およびエア制御弁13は、それぞれ非作動位置12X,13Xにある。その状態では、エア供給元弁12が閉じられ、エア制御弁13への圧縮空気の供給は遮断される。
ドア4を開放させるには、図2に示すように、エア供給元弁12を作動位置12Yに切り替えると共に、エア制御弁13を開放用作動位置13Yに切り替えればよい。これにより、空気圧シリンダ7では、第二領域7Bから排気されつつ第一領域7Aへ給気され、ピストン9ひいてはドア4を開放方向へ移動させる。
具体的には、エア供給元弁12が開けられると共に、エア制御弁13が開放用作動位置13Yに切り替えられると、エア供給元弁12からの圧縮空気は、エア制御弁13のPポートからAポートを介して、さらに第一スピードコントローラ18の逆止弁31を介して、空気圧シリンダ7の第一領域7Aに供給される。これと並行して、空気圧シリンダ7の第二領域7Bの空気は、第二スピードコントローラ19の絞り弁32を介して、さらにエア制御弁13のBポートからR2ポートを介して、サイレンサ25から排出される。これにより、空気圧シリンダ7のピストン9ひいてはドア4は、開放方向へ移動する。第二スピードコントローラ19の絞り弁32を開度調整しておくことで、ドア4の開放速度を調整することができる。ドア4が全開位置まできたことは、リミットスイッチなどで検知される。なお、ドア4は、全開位置までスライドすると、ドアストッパ(図示省略)に当て止めされるが、全開位置で停止中も、空気圧シリンダ7で開放方向へ押し付けられるのがよい。但し、所望時(たとえば運転終了時)には、ドア4の全開位置において、エア供給元弁12(およびエア制御弁13)を非作動位置12X(13X)に切り替えることで、空気圧シリンダ7による押圧を停止させて、ドア4を全開位置に停止させてもよい。
ドア4を閉鎖させるには、図3に示すように、エア供給元弁12を作動位置12Yに切り替えると共に、エア制御弁13を閉鎖用作動位置13Zに切り替えればよい。これにより、空気圧シリンダ7では、第一領域7Aから排気されつつ第二領域7Bへ給気され、ピストン9ひいてはドア4を閉鎖方向へ移動させる。
具体的には、エア供給元弁12が開けられると共に、エア制御弁13が閉鎖用作動位置13Zに切り替えられると、エア供給元弁12からの圧縮空気は、エア制御弁13のPポートからBポートを介して、さらに第二スピードコントローラ19の逆止弁33を介して、空気圧シリンダ7の第二領域7Bに供給される。これと並行して、空気圧シリンダ7の第一領域7Aの空気は、第一スピードコントローラ18の絞り弁30を介して、さらにエア制御弁13のAポートからR1ポートを介して、サイレンサ24から排出される。これにより、空気圧シリンダ7のピストン9ひいてはドア4は、閉鎖方向へ移動する。第一スピードコントローラ18の絞り弁30を開度調整しておくことで、ドア4の閉鎖速度を調整することができる。ドア4が全閉位置まできたことは、リミットスイッチなどで検知される。なお、ドア4は、全閉位置までスライドすると、ドアストッパ(図示省略)に当て止めされるが、全閉位置で停止中も、空気圧シリンダ7で閉鎖方向へ押し付けられるのがよい。但し、所望時(たとえば運転終了時)には、ドア4の全閉位置において、エア供給元弁12(およびエア制御弁13)を非作動位置12X(13X)に切り替えることで、空気圧シリンダ7による押圧を停止させて、ドア4を全閉位置に停止させてもよい。
≪手動モード≫
手動モードでは、エア供給元弁12を作動位置12Yに切り替えた状態で、ドア開放指令がある間だけエア制御弁13を開放用作動位置13Yにする一方、ドア閉鎖指令がある間だけエア制御弁13を閉鎖用作動位置13Zにする。真空冷却装置1の試運転、点検または故障などの所望時には、手動モードにして、ドア4を任意の位置まで移動させて停止させ、運転スイッチ38を切った上で、点検などを行うことになる。
手動モードでのドア4の開閉について、以下、具体的に説明する。まず、自動モードから手動モードに切り替えるには、搬送機停止要求スイッチ41を切り替えて、搬送機に対し停止を要求する。制御器から停止要求を受けた搬送機では、搬送機が動作中の場合には搬送機を停止させ(停止中の場合にはその状態を維持し)、手動モードに切り替える。但し、たとえば搬送機を設置しない場合などには、搬送機停止要求スイッチ41を単にモード切替スイッチとして用い、自動モードから手動モードに切り替えてもよい。いずれにしても、所定の方法で、自動モードと手動モードとを切替可能とされる。
手動モードでは、操作盤36において、ドア開ボタン42が押されている間だけ、ドア4を開放方向へ移動させ、ドア閉ボタン43が押されている間だけ、ドア4を閉鎖方向へ移動させる。具体的には、手動モードでは、エア供給元弁12が作動位置12Yに切り替えられる(言い換えればエア供給元弁12が開けられる)。その状態で、ドア開ボタン42が押されると、押されている間だけ、エア制御弁13を開放用作動位置13Yに切り替える。これにより、自動モードでのドア開放中の動作(図2)と同様の流れで、ドア4は開放方向へ移動する。ドア開ボタン42の押下げが解除されると、エア供給元弁12を開けたまま、エア制御弁13は非作動位置13Xに切り替えられて、ドア4の現在位置を維持する。
一方、エア供給元弁12を開けた状態で、ドア閉ボタン43が押されると、押されている間だけ、エア制御弁13を閉鎖用作動位置13Zに切り替える。これにより、自動モードでのドア閉鎖中の動作(図3)と同様の流れで、ドア4は閉鎖方向へ移動する。ドア閉ボタン43の押下げが解除されると、エア供給元弁12を開けたまま、エア制御弁13は非作動位置13Xに切り替えられて、ドア4の現在位置を維持する。
このようにして、ドア4を任意の位置に移動させて停止させることができる。つまり、全開位置と全閉位置に限らず、その間の中途位置でも停止可能とされる。真空冷却装置1の点検等を行うには、ドア4を所望の位置で停止させて、運転スイッチ38をオフとした後、作業すればよい。運転スイッチ38をオフとすることで、安全に作業することができる。
運転スイッチ38が切られると、エア供給元弁12およびエア制御弁13は、各ソレノイド22,26,27への通電が遮断され、バネ23,28,29の力により、非作動位置12X,13Xに切り替えらえる。そのため、図1に示すように、空気圧シリンダ7の各領域7A,7Bは、エア制御弁13のAポートおよびBポートからPポートへ連通し、さらにエア供給元弁12のAポートからRポートまで連通する。但し、エア供給元弁12のRポートには、閉鎖状態の手動弁21が設けられているので、空気圧シリンダ7内の加圧は解除されない。
仮に、エア供給元弁12のRポートに手動弁21がない場合、エア供給元弁12およびエア制御弁13が非作動位置12X,13Xに戻ると、空気圧シリンダ7内の加圧は解除される。その場合、次に、エア供給元弁12を開けた際、エア供給元弁12からの圧縮空気が、非作動位置13Xのエア制御弁13のPポートからAポートおよびBポートに供給される。すると、空気圧シリンダ7の各領域7A,7Bの内、容量が少ない側が先に昇圧して、ピストン9ひいてはドア4を動かす現象を生じるおそれがある。
これに対し、本実施例では、エア供給元弁12のRポートに閉鎖状態の手動弁21を設けているので、エア供給元弁12およびエア制御弁13が非作動位置12X,13Xに戻っても、空気圧シリンダ7内の加圧は解除されない。従って、次に、エア供給元弁12を開けた際、エア供給元弁12からの圧縮空気が、非作動位置13Xのエア制御弁13のPポートからAポートおよびBポートに供給されても、ピストン9ひいてはドア4を不意に移動させるおそれはない。
点検等でドア4を人力で移動させたい場合、エア供給元弁12およびエア制御弁13が非作動位置12X,13Xにある状態で、手動弁21を開ければよい。これにより、空気圧シリンダ7の各領域7A,7Bの加圧を解除して、ドア4を人力で左右にスライドさせることができる。なお、点検等の際、残圧排出弁17を排出位置17Yに切り替えて、減圧弁16からの圧縮空気の供給を遮断すると共に、残圧排出弁17からエア供給元弁12までの区間の加圧を解除することもできる。点検等のため、手動弁21を開けた場合、作業終了後には、再び手動弁21を閉じておけばよい。この際、圧縮空気の供給再開時の安全性を考慮して、人力でドア4を全開位置か全閉位置に移動させてから、手動弁21を閉じると共に、運転スイッチ38を入れて、リミットスイッチなどでドア4の位置を検出させるのがよい。運転スイッチ38を入れて圧縮空気の供給を再開しても、制御器は、まずは、ドア4を現在位置である全開位置または全閉位置に保持するように押し続ける側の回路しか開かないことで、ドア4を動かず、再起動時の安全性を確保することができる。
本実施例の真空冷却装置1によれば、エア供給元弁12およびエア制御弁13により、空気圧シリンダ7の各領域7A,7Bに対する給排気を制御することで、ドア4を自動で開閉することができる。また、エア供給元弁12およびエア制御弁13が非作動位置12X,13Xに切り替えられても、空気圧シリンダ7内の加圧を解除しないことで、再起動時にドア4が不意に動くことが防止される。つまり、エア制御弁13への圧縮空気の供給を再開しても、空気圧シリンダ7のピストン9の動きが不安定になることはなく、ドア4が意図しない方向へ動くことはない。一方、所望時には、手動弁21を開けて、人力で所望の位置までドア4をスライドさせることができる。
本発明の食品機械は、前記実施例の構成に限らず、適宜変更可能である。特に、(a)前後少なくとも一方に開口部を有する処理槽本体3と、左右にスライドして処理槽本体3の開口部を開閉するドア4と、このドア4を左右にスライドさせる空気圧シリンダ7と、この空気圧シリンダ7への給排気を制御するエア制御弁13と、このエア制御弁13を制御する制御手段とを備え、(b)空気圧シリンダ7は、シリンダチューブ8にピストン9が進退可能にはめ込まれ、ピストン9を挟んで第一領域7Aと第二領域7Bとに区分され、(c)ドア4は、ピストン9の移動に伴いスライドし、(d)エア制御弁13は、第二領域7Bから排気しつつ第一領域7Aへ給気する開放用作動位置13Yと、第一領域7Aから排気しつつ第二領域7Bへ給気する閉鎖用作動位置13Zと、第一領域7Aおよび第二領域7Bに対し給気する非作動位置13Xと、を切替可能とされ、(e)エア制御弁13が非作動位置13Xに切り替えられると共にエア制御弁13への圧縮空気の供給が遮断されても、空気圧シリンダ7内の加圧を解除しないのであれば、その他の構成は、適宜に変更可能である。
たとえば、前記実施例では、図1において、ドア4は、右側へスライドさせて開放する構成とされたが、場合により、左側へスライドさせて開放する構成とされてもよい。その場合、処理槽本体3の上部には、処理槽本体3から左側へ延出して吊レール5が設けられ、その吊レール5にドア4が吊り下げられる。
また、前記実施例では、処理槽2の前面にのみドア4を備えたが、処理槽2の前面および後面の双方にドア4を備えた両ドア式の装置にも同様に適用可能である。その場合、処理槽2の後面側にも、前面側と前後対称に、吊レール5などを設ければよい。また、後面のドア4についても、前面のドア4と同様に、開閉制御できる。その際、後面のドア4についても、自動モードと手動モードとで切替可能とするのがよい。手動モードでは、後方に配置された操作盤36により、ドア4を任意の位置に移動可能とする。後方の操作盤36は、必ずしも前方の操作盤36と同一の構成とする必要はない。
さらに、前記実施例では、食品機械は真空冷却装置1として説明したが、自動ドアを有するその他の食品機械にも同様に適用可能である。たとえば、真空解凍装置や飽和蒸気調理装置などにも同様に適用可能である。
1 真空冷却装置
2 処理槽
3 処理槽本体
4 ドア
5 吊レール
6 ランナー
7 空気圧シリンダ(7A:第一領域、7B:第二領域)
8 シリンダチューブ
9 ピストン
10 被引寄部
11 締付装置
12 エア供給元弁(12X:非作動位置、12Y:作動位置)
13 エア制御弁(13X:非作動位置、13Y:開放用作動位置、13Z:閉鎖用作動位置)
14 圧縮空気路
15 フィルタ
16 減圧弁
17 残圧排出弁(17X:非排出位置、17Y:排出位置)
18 第一スピードコントローラ
19 第二スピードコントローラ
20 レバー
21 手動弁
22 ソレノイド
23 バネ
24,25 サイレンサ
26,27 ソレノイド
28,29 バネ
30,32 絞り弁
31,33 逆止弁
34 第一圧力スイッチ
35 第二圧力スイッチ
36 操作盤
37 タッチパネル
38 運転スイッチ
39 スタートボタン
40 ストップボタン
41 搬送機停止要求スイッチ
42 ドア開ボタン
43 ドア閉ボタン
44 セーフティスイッチ
45 洗浄スイッチ
46 アラームリセットスイッチ
47 非常停止ボタン

Claims (3)

  1. 前後少なくとも一方に開口部を有する処理槽本体と、
    左右にスライドして前記処理槽本体の開口部を開閉するドアと、
    このドアを左右にスライドさせる空気圧シリンダと、
    この空気圧シリンダへの給排気を制御するエア制御弁と、
    このエア制御弁を制御する制御手段とを備え、
    前記空気圧シリンダは、シリンダチューブにピストンが進退可能にはめ込まれ、前記ピストンを挟んで第一領域と第二領域とに区分され、
    前記ドアは、前記ピストンの移動に伴いスライドし、
    前記エア制御弁は、前記第二領域から排気しつつ前記第一領域へ給気する開放用作動位置と、前記第一領域から排気しつつ前記第二領域へ給気する閉鎖用作動位置と、前記第一領域および前記第二領域に対し給気する非作動位置と、を切替可能とされ、
    前記エア制御弁が非作動位置に切り替えられると共に前記エア制御弁への圧縮空気の供給が遮断されても、前記空気圧シリンダ内の加圧を解除しない
    ことを特徴とする食品機械。
  2. 圧縮空気供給源からの圧縮空気は、エア供給元弁および前記エア制御弁を介して、前記空気圧シリンダに供給可能とされ、
    前記エア供給元弁は、3ポート2位置ノーマルクローズ形シングルソレノイド弁から構成され、
    前記エア制御弁は、5ポート3位置PAB接続形ダブルソレノイド弁から構成され、
    前記エア供給元弁および前記エア制御弁の非作動位置において、
    前記エア制御弁は、AポートおよびBポートが前記空気圧シリンダに接続されると共に、これらポートと連通するPポートが前記エア供給元弁のAポートに接続され、
    前記エア供給元弁は、このエア供給元弁のAポートに連通するRポートに、手動弁が閉鎖状態で設けられている
    ことを特徴とする請求項1に記載の食品機械。
  3. 前記ドアを全開位置と全閉位置とで択一的に停止可能な自動モードと、前記ドアを中途位置でも停止可能な手動モードとを切替可能とされ、
    前記手動モードでは、前記制御手段は、前記エア供給元弁を作動位置に切り替えた状態で、ドア開放指令がある間だけ前記エア制御弁を開放用作動位置にする一方、ドア閉鎖指令がある間だけ前記エア制御弁を閉鎖用作動位置にする
    ことを特徴とする請求項2に記載の食品機械。
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