JP2901308B2 - 自動開閉器の即断回路 - Google Patents

自動開閉器の即断回路

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JP2901308B2
JP2901308B2 JP11404890A JP11404890A JP2901308B2 JP 2901308 B2 JP2901308 B2 JP 2901308B2 JP 11404890 A JP11404890 A JP 11404890A JP 11404890 A JP11404890 A JP 11404890A JP 2901308 B2 JP2901308 B2 JP 2901308B2
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switch
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closing coil
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孝之 三浦
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ENAJII SAHOOTO KK
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は自動開閉器の即断回路に関するものであ
る。
[従来の技術] 従来から自動開閉器に投入コイルと保持コイルとの直
列回路を有するソレノイドを備えた自動投入回路を設け
ている。また、保持コイルに対し逆バイアスとなるダイ
オードにより遅延開放時間を持たせている。そして、地
絡事故が発生して配電線に異常電流が流れた場合、自動
開閉器を即断する必要がある。そのため、前記投入コイ
ルおよび保持コイルを消磁するための接点スイッチを設
け、この接点スイッチを開放して即断するように構成し
ている。
[発明が解決しようとする課題] ところが、接点スイッチを開放して投入コイルおよび
保持コイルを消磁し開閉器を即断しようとすると、ダイ
オード、接点スイッチには保持コイルの誘導現象による
ループ電流が流れ、このループ電流により接点スイッチ
が溶損してしまうという問題がある。
本発明の目的は、接点スイッチの溶損を防止する自動
開閉器の即断回路を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 上記の目的を達成するために、本願発明は、直列接続
された投入コイルと保持コイルとを有するソレノイドを
備えた自動開閉器の即断回路において、前記保持コイル
および投入コイルの共通端子には開閉器投入後、両コイ
ルによって投入状態を保持させるように回路構成する第
一スイッチを設けるとともに、投入コイルに対し並列接
続でかつ、前記投入コイルおよび保持コイルの共通端子
に逆バイアスとなるようにダイオードの閉ループ回路を
構成営し、同開ループ回路内に第二スイッチと初期抵抗
値が小さく、温度が上昇すると抵抗値が非直線的に上昇
する正極性サーミスタとの並列回路を設け、前記閉ルー
プ回路内の第二スイッチを開路することによりループ電
流を正極性サーミスタ側に転流し、正極性サーミスタの
増加抵抗によりループ電流を限流して開閉器を即断させ
ることをその要旨とする。
[作用] 上記の構成により、第二スイッチを開路しようとする
と接点間の抵抗値が上昇する。そのため、投入コイルの
誘導現象により発生したループ電流が正極性サーミスタ
側に転流するので、正極性サーミスタの抵抗値が非直線
的に上昇してループ電流を限流し、自動開閉器を即断す
る。
[実施例] 以下、本発明を具体化した一実施例を第1図に基づい
て説明する。
第1図に示すように、1はメイン電流、2はメイン電
源1に接続された整流回路である。前記整流回路2には
マイクロスイッチMSおよびXリレー3の直列回路が接続
されている。前記マイクロスイッチMSは図示しない自動
開閉器が投入したときオフ動作するようになっている。
前記マイクロスイッチMSおよびXリレー3に対し保持
コイルHCおよび投入コイルCCの直列回路が並列に接続さ
れている。また、前記保持コイルHCに対し常時開放の第
一スイッチとしての第一リレースイッチ11が並列に接続
されている。すなわち、第一リレースイッチ11の一端は
正極側に接続されるとともに、他端は前記保持コイルHC
および投入コイルCCの共通端子10に接続されている。ま
た、前記第一リレースイッチ11は前記Xリレー3が励磁
されると閉路し、消磁されると開路するようになってい
る。
前記投入コイルCCには逆バイアスとなるフライホイー
ルダイオード12および第二スイッチととしての第二リレ
ースイッチ13の直列回路が並列に接続され、閉ループ回
路が構成されている。また、前記第二リレースイッチ13
は遠隔操作による外部装置Gに設けられたYリレー6に
より開閉動作するようになっている。すなわち、外部装
置Gのスイッチ7を開閉させることにより前記Yリレー
6が例示され、第二リレースイッチ13が開路し、Yリレ
ー6が消磁されると第二リレースイッチ3が閉路するよ
うになっている。
さらに、前記第二リレースイッチ13には正極性サーミ
スタ14が並列に接続され、この正極性サーミスタ14は初
期の抵抗値が小さく温度が上昇すると抵抗値が非直線的
に上昇するようになっている。
上記のように構成された遅延回路の作用について説明
する。
まず、自動開閉器を開放状態から自動投入する場合、
外部装置Gのスイッチ7をオフ状態にしておく。する
と、Yリレー6は消磁状態にあるため、第二リレースイ
ッチ13は閉路した状態を保持する。
次に、電力がメイン電源1から整流回路2を介して供
給されると、Xリレー3が例示され、第一リレースイッ
チ11が閉路し、投入コイルCCが励磁されて自動開閉器が
自動投入する。そして、自動開閉器の自動投入が完了す
ると同時に、マイクロスイッチMSは開路し、Xリレー3
を消磁して第一リレースイッチ11を開路する。したがっ
て、保持コイルHCおよび投入コイルCCが励磁され、小電
力にて自動投入が保持される。
ここで、地絡事故が発生して配電線に異常電流が流れ
た場合、外部装置Gのスイッチ7を閉路してYリレー6
を例示し、前記第二リレースイッチ13を開路すると投入
コイルCCの誘導によりループ電流Iが流れる。
このループ電流Iにより第二8リレースイッチ13が開
路する直前において、同第二リレースイッチ13の接点間
の抵抗値が上昇する。この抵抗上昇により第二リレース
イッチ13の抵抗値が前記正極性サーミスタ14の抵抗値を
上回ってループ電流Iが正極性サーミスタ14側に転流す
る。したがって、前記第二リレースイッチ13の接点間に
火花放電が発生しにくくなり、第二リレースイッチ13の
接点の溶損を防止することができる。
さらに、正極性サーミスタの抵抗値が上昇するため、
ループ電流Iを限流することができ、投入コイルCCおよ
び保持コイルHCの消磁を確実に行うことができ、自動開
閉器の即断を迅速に行うことができる。
なお、この発明は前記実施例に限定されるものではな
く、この発明の趣旨から逸脱しない範囲内で任意に変更
することは可能である。
[発明の効果] 以上詳述したように、この発明によれば、正極性サー
ミスタ側にループ電流を転流させることができるので、
第二スイッチの溶損を防止することができるとともに、
自動開閉器の即断を迅速に行うことができるという効果
がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明にかかる電気回路図である。 10……共通端子、11……第一スイッチとしての第一リレ
ースイッチ、12……ダイオード、13……第二スイッチと
しての第二リレースイッチ、14……正極性サーミスタ、
I……ループ電流、HC……保持コイル、CC……投入コイ
ル。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】直列接続された投入コイルと保持コイルと
    を有するソレノイドを備えた自動開閉器の即断回路にお
    いて、 前記保持コイルおよび投入コイルの共通端子には開閉器
    投入後、両コイルによって投入状態を保持させるように
    回路構成する第一スイッチを設けるとともに、投入コイ
    ルに対し並列接続でかつ、前記投入コイルおよび保持コ
    イルの共通端子に逆バイアスとなるようにダイオードの
    閉ループ回路を構成し、同閉ループ回路内に第二スイッ
    チと初期抵抗値が小さく、温度が上昇すると抵抗値が非
    直線的に上昇する正極性サーミスタとの並列回路を設
    け、前記閉ループ回路内の第二スイッチを開路すること
    によりループ電流を正極性サーミスタ側に転流し、正極
    性サーミスタの増加抵抗によりループ電流を限流して開
    閉器を即断させることを特徴とする自動開閉器の即断回
    路。
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