JP2901150B1 - ネットワーク型能力テストシステム - Google Patents

Abstract

【要約】 【課題】 ネットワークを利用して遠隔地でテストを行
うことが考えられるが、テスト用紙を用いて行うテスト
のように一定時間内で解答を回収することが難しかっ
た。 【解決手段】 テスト問題を出題するサーバーと、受験
者が出題されたテスト問題に解答を入力する解答装置を
ネットワークを介して接続し、サーバーから解答装置に
テスト問題を送信する。また、テスト時間に制限時間を
設定し、制限時間を過ぎたら解答装置におけるそれまで
の解答データを強制的にサーバーに送信して自動的に解
答を回収する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ネットワークを利
用して遠隔地に配置された解答装置を用いて能力テスト
を行うことが可能なネットワーク型能力テストシステム
に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、能力テストを行う場合、教室など
でテスト問題を受験者に配布し、制限時間を過ぎたら解
答用紙を回収して採点するのが一般的である。このよう
な従来方法では、受験者を教室などに集める必要があ
る。そこで、ネットワークを利用して遠隔地で能力テス
トを行うことが考えられる。ネットワークを利用したシ
ステムとしては、例えば、特開平３−１６６５８５公報
で提案されているように教師端末と学習端末がネットワ
ークを介して接続され、教師端末から教材を学習端末に
送信するネットワーク型教育システムがある。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】同公報で提案されたシ
ステムは、ネットワークを利用して教材を学習端末に送
付するというものであり、能力テストを行うものではな
い。また、前述のようにネットワークを利用して遠隔地
で能力テストを実施しようとすると、テスト用紙を用い
て行う能力テストのように制限時間がきたら解答用紙を
回収することはできず、何らかの回収手段が必要であっ
た。

【０００４】本発明は、上記従来の事情に鑑みなされた
もので、制限時間を過ぎたら強制的に解答内容を回収す
ることが可能なネットワーク型能力テストシステムを提
供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段及び作用】本発明では、サ
ーバーと解答装置をネットワークを介して接続し、サー
バーから解答装置にテスト問題を出題する。この際、テ
スト時間に制限時間を設定し、設定時間を過ぎたら解答
装置においてそれまでに受験者によって解答した解答内
容のデータを強制的にサーバーに送信する。これによっ
て、従来のテスト用紙を用いてテストを実施するのと同
様に制限時間を過ぎたら解答内容を回収することが可能
となる。

【０００６】

【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。図１は本発明のネッ
トワーク型能力テストシステムの一実施形態の構成を示
すブロック図である。図１において、まず、サーバー４
０は各々のテスト受験者へのテスト問題の出題、テスト
受験者からの解答の回収、解答の採点などを行う制御装
置である。サーバー４０には、テスト問題や回収した解
答内容などを記憶するための記憶装置５０が接続されて
いる。

【０００７】また、サーバー４０にはネットワーク３０
を介して複数の解答装置１０、１１が接続されている。
図１では解答装置を２つとしているが、それ以上の解答
装置を接続することが可能である。各々の解答装置１
０、１１はネットワーク３０を介して遠隔地に設置され
ていて、テスト受験者が出題されたテスト問題に対して
解答する装置である。

【０００８】即ち、各々の解答装置１０、１１はキーボ
ードなどの入力装置（図示せず）やディスプレイなどの
出力装置（図示せず）などを備えており、テスト受験者
はディスプレイ上に表示されたテスト問題に対してキー
ボードなどの入力装置を用いて解答を入力し、ディスプ
レイ上に答案を作成できるように構成されている。ま
た、解答装置１０、１１には、タイマー２０、２１がそ
れぞれ接続されている。タイマー２０、２１は、詳しく
後述するように能力テストの制限時間を設定するのに用
いられる。

【０００９】次に、本実施形態の具体的な動作を図２の
フローチャートを参照しながら説明する。図２におい
て、まず、各々のテスト受験者が解答装置１０、１１を
用いてテストを開始する場合、キーボードなどの入力装
置を操作し、テストの開始を示すテスト開始信号をネッ
トワーク３０を介してサーバー４０に送信する。この場
合、予めテストの開始時間を決めていて、各々の受験者
が決められた時間にテスト開始信号をサーバー４０に送
信するのがよい。サーバー４０はテスト開始信号を受信
すると、テスト開始信号の各発信元解答装置に対して記
憶装置５０に記憶されているテスト問題を送信し、解答
装置のディスプレイ上にテスト問題を表示する（ステッ
プ２０１）。

【００１０】また、同時にサーバー４０はテスト開始信
号の各発信元解答装置に予め設定されたテストの制限時
間を示すタイマー情報を送信する。各々の解答装置はタ
イマー情報を受信すると、付随しているタイマーに制限
時間を設定し、計時動作を開始する（ステップ２０
２）。このようにして能力テストを開始し、各々のテス
ト受験者は出題されたテスト問題に対して解答を入力し
ていく。

【００１１】ここで、テスト時間中においては各々の解
答装置は付随するタイマーの計時時間を監視し（ステッ
プ２０３）、また、受験者からの解答データの送信要求
があるかどうかを監視している（ステップ２０４）。タ
イマーが設定時間を計時すると、解答装置はそれまでに
入力された解答内容のデータを強制的にサーバー４０に
送信し（ステップ２０５）、能力テストを終了する。こ
のように制限時間を過ぎたら強制的に解答データを送信
することにより、一定の時間内で受験者の解答内容を自
動的に回収することができる。

【００１２】また、制限時間以内であってもテストを制
限時間よりも早く終了した場合などに受験者が所定の操
作を行うことにより解答データの送信要求があると（ス
テップ２０４）、同様に解答装置は解答内容のデータを
サーバー４０に送信し（ステップ２０５）、テストを終
了する。サーバー４０は各々の解答装置から送信された
データをネットワーク３０を介して受信すると、各解答
データを記憶装置５０に記憶させた後、各々の解答デー
タに対して採点処理を行い、採点結果を記憶装置５０に
記憶させる。

【００１３】図３は本発明の第２の実施形態の構成を示
すブロック図である。図１の実施形態では各々の解答装
置にタイマーを接続しているが、本実施形態ではサーバ
ー４０にタイマー６０を接続している。タイマー６０は
各々の解答装置に対応して複数設けられている。その他
の構成は図１と同じである。次に、本実施形態の動作を
図４、図５を参照して説明する。図４はサーバー４０の
動作、図５は解答装置の動作を示すフローチャートであ
る。始めに、図４に基づいてサーバー４０の動作につい
て説明する。

【００１４】図４において、まず、サーバー４０は各解
答装置からのテスト開始信号を監視している（ステップ
４０１）。サーバー４０は、各々の解答装置からテスト
開始信号を受信すると、各解答装置に対応するタイマー
６０にテストの制限時間であるタイマー情報を設定する
（ステップ４０２）。このようにして解答装置に対応し
て設けられた各タイマー６０は計時動作を開始する（ス
テップ４０３）。またサーバー４０は記憶装置５０に記
憶されているテスト問題を各解答装置にネットワーク３
０を介して送信し（ステップ４０４）、各々の解答装置
において能力テストを開始する。

【００１５】次いで、サーバー４０は各解答装置からの
解答データを待ち、解答データを受信したかどうかを判
定する（ステップ４０５）。解答データを受信しない間
は（ステップ４０５がＮｏ）、各々のタイマーの計時時
間を監視し（ステップ４０６）、タイマーの計時時間が
制限時間を過ぎるとそれに対応する解答装置に制限時間
を過ぎたことを示す制限時間切れ信号を送信する（ステ
ップ４０７）。また、ステップ４０５で受験者の解答デ
ータの送信要求により解答データを受信したときはその
時点で処理を終了する。

【００１６】次に、図５を参照して解答装置の動作を説
明する。図５において、まず、各々の解答装置はサーバ
ー４０から送信されたテスト問題をディスプレイ上に表
示し（ステップ５０１）、テストを開始する。この状態
で、サーバー４０からの制限時間切れ信号を待ち、時間
切れ信号が送られてきたかどうかを判定する（ステップ
５０２）。時間切れ信号を受信しない間は受験者からの
解答データの送信要求があったかどうかを判定し、も
し、受験者から制限時間内にテストを終了して送信要求
があったときは解答データをネットワーク３０を介して
サーバー４０に送信して処理を終了する（ステップ５０
４）。

【００１７】また、各解答装置はステップ５０２でサー
バー４０からの時間切れ信号を受信すると、制限時間を
経過したのでそれまでの受験者の解答データを強制的に
サーバー４０に送信し（ステップ５０４）、処理を終了
する。サーバー４０においては図１の実施形態と同様に
各解答装置から回収した解答データを記憶装置５０に記
憶させた後、各々の解答データの採点処理を行い、採点
結果を記憶装置５０に記憶させる。

【００１８】

【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、能
力テストに制限時間を設定し、制限時間を過ぎたら強制
的にそれまでの解答データを送信することにより、一定
の制限時間内で受験者の解答を自動的に回収でき、ネッ
トワークを利用して遠隔地でテストを実施する場合であ
っても、テスト用紙を用いてテストを行う場合と全く同
様に能力テストを行うことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のネットワーク型能力テストシステムの
一実施形態の構成を示すブロック図である。

【図２】図１の実施形態の動作を示すフローチャートで
ある。

【図３】本発明の他の実施形態の構成を示すブロック図
である。

【図４】図３の実施形態のサーバーの動作を示すフロー
チャートである。

【図５】図３の実施形態の解答装置の動作を示すフロー
チャートである。

【符号の説明】

１０、１１ 解答装置 ２０、２１、６０ タイマー ３０ ネットワーク ４０ サーバー ５０ 記憶装置

Claims (5)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 サーバーと、前記サーバーにネットワー
   クを介して接続された解答装置とを含み、前記サーバー
   からネットワークを介して前記解答装置にテスト問題を
   送信し、前記解答装置において受験者が出題されたテス
   ト問題に対して解答を入力するシステムであって、前記
   テスト問題に解答するテスト時間に制限時間を設定し、
   設定された制限時間を経過したときに前記解答装置にお
   ける受験者の解答データを前記サーバーに送信すること
   を特徴とするネットワーク型能力テストシステム。
2. 【請求項２】 前記制限時間は、前記解答装置に接続さ
   れたタイマーに前記サーバーから制限時間情報を送信す
   ることにより設定することを特徴とする請求項１に記載
   のネットワーク型能力テストシステム。
3. 【請求項３】 前記制限時間は、前記サーバーに接続さ
   れたタイマーに設定し、制限時間を過ぎたら前記解答装
   置に通知することを特徴とする請求項１に記載のネット
   ワーク型能力テストシステム。
4. 【請求項４】 前記サーバーは、前記解答装置から送信
   された解答データを採点し、採点結果を記憶装置に格納
   することを特徴とする請求項１に記載のネットワーク型
   能力テストシステム。
5. 【請求項５】 前記サーバーは、予め記憶装置に格納さ
   れたテスト問題を前記解答装置に送信することを特徴と
   する請求項１に記載のネットワーク型能力テストシステ
   ム。