JP2900812B2 - 連続冷間圧延ライン - Google Patents

連続冷間圧延ライン

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JP2900812B2
JP2900812B2 JP7017334A JP1733495A JP2900812B2 JP 2900812 B2 JP2900812 B2 JP 2900812B2 JP 7017334 A JP7017334 A JP 7017334A JP 1733495 A JP1733495 A JP 1733495A JP 2900812 B2 JP2900812 B2 JP 2900812B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は冷間圧延ラインの溶接ス
パッタ除去技術に関する。
【0002】
【従来の技術】連続冷間圧延ラインでは、先行鋼帯の後
端と後行鋼帯の前端とを溶接接合して鋼帯を途切れさせ
ないようにしている。上記溶接により溶接スパッタ等の
異物が鋼帯の上下に付着し、そのままでは後の圧延工程
でロール又は鋼帯に噛込み、ロール疵又は鋼帯疵を発生
して、具合が悪いので、圧延ラインにおいて、溶接機と
圧延機との間に清掃装置を設けている。従来、上記清掃
装置に係る発明には特開平4−258309号公報
「鋼帯のブラシ式板面洗浄装置の操作方法」、特開昭
56−95405号公報「鋼帯の連続冷間圧延における
押込み疵防止方法」、特開平1−104408号公報
「溶接スパッターの除去方法及び装置」などが知られて
いる。
【0003】上記は、その公報の図1及び段落番号
{0003}に示される通り、圧延機入側ブライドルロ
ール10とタンデム冷間圧延機2との間にブラシ式板面
洗浄装置3を配置し、この洗浄装置3の近傍に設けた洗
浄液スプレーヘッダ4から洗浄液をスプレーしながら、
上下のブラシロール5a,5bを鋼帯1の上下面に押し
つける、この際に、溶接点前後の範囲のみブラシロール
5a,5bの回転数及び/又は圧下力を増加するという
ものである。
【0004】上記は、その公報の図1に示される通
り、ルーパ6と圧延機10〜13との間にブラシロール
7及び洗浄液噴射装置8を配置し、この噴射装置8から
40℃以上の温水をスプレーしつつ、ブラシ洗浄するも
のである。上記は、その公報の図2のフローに示され
る通り、溶接部−xmでブラシロールを回転開始し、バ
ックアップロールを圧下状態とし、ブラシロールを圧下
状態として、併せて温水ブロー及びエアブローをONし
て、溶接スパッタ等の除去を行なう。溶接部+ymでブ
ラシロール他を開放するというものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記〜は、全て温
水による洗浄スプレーを実施している。温水を使用する
理由は、溶接直後に冷水をスプレーするとサーマルショ
ックによって、溶接部が割れることがあるからである。
温水を準備するためのヒータ、送給・排出するための配
管、そして鋼帯から水を除くための水切りロールが必要
であり、清掃装置は大型に且つ複雑になる。本発明の目
的は、洗浄液スプレーを見直しして、清掃装置(スパッ
タ除去装置)の簡略化を図ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、先行鋼帯の後端に後行鋼帯の前端を接合す
る鋼帯溶接機と、溶接部の両端を切欠くとともに溶接部
の近傍に位置検出用孔を開けるノッチパンチ装置と、ル
ーパと、冷間圧延機とをこの順に配列した連続冷間圧延
ラインにおいて、鋼帯溶接機とノッチパンチ装置との間
に乾式のスパッタ除去装置を置いたことを特徴とする。
【0007】前記スパッタ除去装置のブラシロールを、
砥粒入ナイロンを植毛したブラシロールとする。
【0008】前記スパッタ除去装置は、ブラシロールを
空気冷却するための冷却ノズルを備えている。
【0009】前記スパッタ除去装置に、ダストを真空引
きにて排出する集塵フードを備える。
【0010】前記スパッタ除去装置の前後の少なくとも
一方に、高圧エアを鋼帯面に吹きつけることで異物を払
い落とすエアブロー装置を配置する。
【0011】
【作用】鋼帯溶接機で形成した溶接部を、水を使用しな
い乾式のスパッタ除去装置にて清掃する。その後に、切
欠き及び位置検出用孔を開ける。
【0012】砥粒入ナイロンを採用したことにより、砥
粒で効果的にスパッタ等異物を掻き取る。
【0013】ブラシロールを空気で強制冷却することに
より、熱による損傷を防止する。
【0014】ブラシロールで掻き取られた異物は集塵フ
ードにて効率良く排出する。
【0015】また、鋼帯上の浮いた異物はエアブロー装
置で吹き落とす。
【0016】
【実施例】本発明の実施例を添付図に基づいて以下に説
明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。図
1は本発明に係るスパッタ除去装置を含む連続冷間圧延
ライン図であり、連続冷間圧延ライン1は、鋼帯Wを送
り出すフィードリール2と、先行鋼帯の後端と後行鋼帯
の前端とを接合する鋼帯溶接機3と、スパッタ除去装置
10と、ノッチパンチ装置5と、ノッチパンチ装置5な
らびに前記鋼帯溶接機3の出口に置かれたエアブロー装
置20,20と、溶接工程と圧延工程の間の時間差を吸
収するためのルーパ6と、冷間圧延機7と、鋼帯Wを巻
取るテンションリール8とからなる。
【0017】図2は本発明のスパッタ除去装置の原理図
(第1実施例)であり、スパッタ除去装置10はハウジ
ング11に、上ブラシロール12をジャッキ13にて昇
降自在に取付け、同様に下ブラシロール14をジャッキ
15にて昇降自在に取付けたものである。上下ブラシロ
ール12,14は駆動モータ12M,14Mにて正確に
回動され、また、ジャッキ13,15は昇降モータ13
M,15Mにて正確に駆動され、上下ブラシロール1
2,14を所定のレベルにて所定の回転数で回動する。
【0018】前記ブラシロール12,14は、砥粒入ナ
イロンを植毛してなるブラシロールであり、本発明では
次の仕様の重研削用砥粒入ナイロンブラシを採用した。 ナイロンブラシの太さ:6.6mm 砥材の粒度:#80 砥材の種類:炭化珪素系 すなわち、ブラシロールは乾式研削の場合、溶接接合部
潜熱及び研削熱によってナイロンブラシが熱溶損しやす
い。そこで、引張り強度の異なる複数の鋼帯を加熱した
ものを試験材として、この試験材に上記重研削用砥粒入
ナイロンブラシを含む各種ブラシを試したところ、上記
重研削用砥粒入ナイロンブラシが成績良好であった。な
お、上記重研削用砥粒入ナイロンブラシであってもスパ
ッタ除去研削中に鋼帯が止まった場合には、熱的負担が
過大となるため、ブラシロールを緊急に開放するととも
に空転して冷却を図るように運転上の配慮をしている。
【0019】16,17は集塵フードであり、ブラッシ
ングの際にブラシロールの昇降動作に連動してハウジン
グ11に充満する粉塵を速かに排出するためのものであ
る。18,19はパス修正ロールであり、スパッタの除
去性を均一にするために、鋼帯の持つ反りを修正するた
めのロールである。
【0020】図3は本発明に係るノッチパンチ装置の作
用図であり、先行鋼帯W1(便宜上鋼帯Wに追番を付し
た。)の後端と後行鋼帯W2の前端とを鋼帯溶接機3で
溶接接合すると、溶接ビードBの両端が欠陥部となって
そこから破断することがある。そこで、ビードBの両端
を比較的大きなアールにてノッチ即ち切欠きN,Nを形
成する。また、溶接ビードBの一定寸法前方に位置検出
用孔Hを開け、この孔Hにて圧延ライン中の鋼帯の溶接
の位置をトラッキングするようにしている。この様な、
切欠きN,Nおよび位置検出用孔Hを開けるのがノッチ
パンチ装置5の役割である。
【0021】図4(a),(b)は本発明に係るエアブ
ロー装置の平面図及び側面図であり、(b)に示す通
り、エアブロー装置20は、ブローヘッダ21と、カバ
ー22と、ホッパ23と、ダンパ24と、ダンパ開閉シ
リンダ25と、ダスト容器26とからなり、(a)に示
す通り、ブローヘッダ21は鋼帯のクロスラインに対し
て角度θだけ傾斜している。角度θは15゜程度が適当
である。鋼帯Wの上面のスパッタ等の異物はブローヘッ
ダ21から噴出された圧縮エアで吹き飛ばされてホッパ
23に落下し、また、鋼帯Wの下面の異物は重力にて自
然にホッパ23に落下するので、適時、ダンパ24を開
けてダストをホッパ23からダスト容器26に移せばよ
い。
【0022】以上に述べた連続冷間圧延ラインの作用を
次に説明する。図5は本発明の連続冷間圧延ラインの運
転フロー図(第1実施例)であり、ST××はステップ
番号であり、また、装置に付した番号は図1〜4の構成
図を参照願いたい。 ST01…先行鋼帯W1の後端が鋼帯溶接機3に掛かっ
たら、先行鋼帯W1の後端を鋼帯溶接機3内部に停止
し、一方、フィードリール2から後行鋼帯W2を供給
し、その前端を鋼帯溶接機3内部に供給する。 ST02…鋼帯溶接機3で先行鋼帯W1の後端に後行鋼
帯W2の前端を溶接し始める。 ST03…スパッタ除去装置10のブラシロール12,
14の回転を始める。 ST04…同ブラシロール12,14を待機点(待機レ
ベル)まで移動する。 ST05…鋼帯の溶接が完了。
【0023】ST06…溶接完了に基づいてエアブロー
装置20,20を始動する。具体的には、ブローヘッダ
21から高圧エアを鋼帯Wに吹き掛ける。 ST07…溶接が完了し、スパッタ除去装置10並びに
エアブロー装置20の準備が完了したので、鋼帯W1,
W2の移動(通板という)を開始する。同時に鋼帯位置
のトラッキングを開始する。 ST08…溶接部は鋼帯溶接機3を出て、次のエアブロ
ー装置20で鋼帯上に浮いている程度の異物が除去さ
れ、スパッタ除去装置10に接近する。
【0024】ST09…溶接部がスパッタ除去装置10
の前方Acm(Aセンチメートル)に至ったら、通板速
度を下げ、ブラシロールを圧下(強く押しつけること)
し、集塵フード16,17でダストを真空引きする。 ST10…溶接部がスパッタ除去装置10の後方Bcm
に至ったら、ブラシロール12,14を開放し、停止す
る。ダストの真空引きを停止する。
【0025】ST11…次のノッチパンチ装置5で切欠
きN,N及び位置検出用孔Hを開ける。ノッチパンチ装
置5の出側にもエアブロー装置20が配置されているの
で、僅かに残った異物を鋼帯W上面から吹き落とすこと
ができる。 ST12…抜取り又は必要に応じて溶接部の目視検査を
実施する。 ST13…これで鋼帯溶接並びに清掃を完了したので、
通板速度を増加する。
【0026】ST14…鋼帯溶接処理と無関係に後段の
冷間圧延機7では所定の速度で連続的に鋼帯を移送させ
ている。一方、前段の鋼帯溶接や清掃工程では一時的に
鋼帯Wを止めたり低速移送したりする。そこで、ルーパ
6で鋼帯を溜めることにより時間差を稼ぐ。 ST15…冷間圧延機7で鋼帯を所定の板厚まで圧延す
る。 ST16…圧延処理後の鋼帯をテンションリール8にて
巻取る。
【0027】以上に述べた通り、本発明はスパッタ除去
装置10を乾式としたこと、スパッタ除去装置10を鋼
帯溶接機3の直後、即ちノッチパンチ装置5の前に配置
したことを特徴とする。ノッチパンチ装置5の前工程に
ブラシロール12,14を配置したので、ブラシ(砥粒
入ナイロンワイヤ)が、位置検出用孔Hや切欠きN,N
に引っ掛かる心配は皆無であり、ブラシの寿命を延ばせ
る。また、スパッタ除去装置10を乾式としたので、溶
接部にサーマルショックを与える心配がなく、従来の温
水発生ヒータや温水供給配管並びに排出配管、そして水
切りロールも一切不要となる。
【0028】
【表1】
【0029】表1は本発明装置(第1実施例)を用いて
各種鋼帯を処理した時の通板速度と研削結果との関係を
調べたものであり、鋼帯の引張強さTS(N/mm2
を基準にテスト材1〜5まで区別し、これらテスト材1
〜5についてスパッタ除去装置10の通板速度(mp
m、分速メートル)を5,10,15…35超まで変化
させて、溶接検査場(図5のST12)にて、スパッタ
除去装置10の出口での鋼帯の表面を目視判定したもの
である。通板速度を上げると鋼帯各部がブラシロール1
2,14に接触している時間は短くなるので、通板速度
には自ずと限度があり、テスト材1は25mpmまで、
テスト材2は15mpmまで、テスト材3は10mpm
まで、テスト材4は5mpmまで、テスト材5は5mp
mまで、通板速度を上げることができる。従って、表1
の右欄の「可能通板速度」に示す通りに、鋼帯の種類に
応じて通板速度を管理すれば、良好な表面の鋼帯を簡単
に得ることができる。
【0030】図6は本発明のスパッタ除去装置の原理図
(第2実施例)であり、図2で述べたスパッタ除去装置
10と同一要素には符号を準用し、詳しい説明は省略す
る。即ち、第2実施例に係るスパッタ除去装置30は、
冷却ノズル31を先端に備えた上部空気供給管32と、
冷却ノズル33を先端に備えた下部空気供給管34とを
備え、冷却ノズル31で上ブラシロール12のブラシ部
分を強制冷却し、冷却ノズル33で下ブラシロール14
のブラシ部分を強制冷却する構造としたことを特徴とす
る。
【0031】
【表2】
【0032】表2は強制冷却する時間を例示したもので
あり、本発明の特徴の1つはブラシロールを時間を限定
して冷却することにある。ブラシロールは鋼帯の溶接部
にのみ作用するものであるから、溶接部により熱を受け
たブラシロールをそのときおよびその後に200℃程度
まで冷却すればよい。勿論、ブラシロールを連続的に空
冷することは差支えないが、エネルギーの節約の観点か
ら第2実施例の様に一定時間のみ冷却しその後は冷却を
停止することが望ましい。具体的には、鋼帯を例えば5
種類に区分し、引張り強さが350N/mm2以下及び
350〜400N/mm2のものをT時間だけ、空冷す
る。ここでTは5〜15秒、好しくは10秒とする。よ
りグレードの高い400〜600N/mm 2はT+10
(秒)、600超N/mm2はT+15(秒)、及び特
殊鋼はT+20(秒)だけ、回転させつつ冷却する。
【0033】鋼帯のブラッシング時間は、鋼帯によって
異なるが、例えば3.2mm厚さの鋼帯の場合は、ライ
ン速度が25m/s(ブラッシングのために減速した時
の速度)であり、ブラッシング時間は2.4秒間であ
る。従って、この時間を超えた分はブラシロールは空転
状態(鋼帯と接触しない状態)で空気冷却されることに
なる。
【0034】図7は本発明の連続冷間圧延ラインの運転
フロー図(第2実施例)であり、先に述べた運転フロー
図にST20〜ST24を付加するとともにST09,
10の内容を変更したものである。既説明と一部重複す
るがフロー全体を以下に説明する。 ST01…先行鋼帯W1の後端が鋼帯溶接機3に掛かっ
たら、先行鋼帯W1の後端を鋼帯溶接機3内部に停止
し、一方、フィードリール2から後行鋼帯W2を供給
し、その前端を鋼帯溶接機3内部に供給する。 ST02…鋼帯溶接機3で先行鋼帯W1の後端に後行鋼
帯W2の前端を溶接し始める。 ST03…スパッタ除去装置10のブラシロール12,
14の回転を始める。 ST04…同ブラシロール12,14を待機点(待機レ
ベル)まで移動する。 ST05…鋼帯の溶接が完了。
【0035】ST06…溶接完了に基づいてエアブロー
装置20,20を始動する。具体的には、ブローヘッダ
21から高圧エアを鋼帯Wに吹き掛ける。 ST07…溶接が完了し、スパッタ除去装置10並びに
エアブロー装置20の準備が完了したので、鋼帯W1,
W2の移動(通板という)を開始する。同時に鋼帯位置
のトラッキングを開始する。 ST08…溶接部は鋼帯溶接機3を出て、次のエアブロ
ー装置20で鋼帯上に浮いている程度の異物が除去さ
れ、スパッタ除去装置10に接近する。
【0036】ST09…溶接部がスパッタ除去装置30
の前方Acm(Aセンチメートル)に至ったら、通板速
度を下げ、ブラシロールを圧下(強く押しつけること)
し、冷却ノズル31,33から空気をブラシに吹きつけ
てブラシロールの空冷を開始し、集塵フード16,17
でダストを真空引きする。 ST20…ブラシロールの空冷却時間のカウントを開始
する。 ST21…ブラシロールは回転しつつ空気による冷却を
継続する。ブラシは溶接部の潜熱とブラッシングによる
研削熱とで高温となるが、連続的に冷却されるため、温
度上昇は抑えられる。 ST22…冷却時間が基準時間に達したか否かを判断す
る。 ST23…冷却時間が基準時間に達したら、冷却ノズル
31,33からの空気噴射を中断する。 ST24…ブラシロールの回転を停止する。 以上のST20〜ST24と、次のST10とを並列に
実施る。 ST10…溶接部がスパッタ除去装置30の後方Bcm
に至ったら、ブラシロール12,14を開放する。ダス
トの真空引きを停止する。
【0037】ST11…次のノッチパンチ装置5で切欠
きN,N及び位置検出用孔Hを開ける。ノッチパンチ装
置5の出側にもエアブロー装置20が配置されているの
で、僅かに残った異物を鋼帯W上面から吹き落とすこと
ができる。 ST12…抜取り又は必要に応じて溶接部の目視検査を
実施する。 ST13…これで鋼帯溶接並びに清掃を完了したので、
通板速度を増加する。
【0038】ST14…鋼帯溶接処理と無関係に後段の
冷間圧延機7では所定の速度で連続的に鋼帯を移送させ
ている。一方、前段の鋼帯溶接や清掃工程では一時的に
鋼帯Wを止めたり低速移送したりする。そこで、ルーパ
6で鋼帯を溜めることにより時間差を稼ぐ。 ST15…冷間圧延機7で鋼帯を所定の板厚まで圧延す
る。 ST16…圧延処理後の鋼帯をテンションリール8にて
巻取る。
【0039】上記第2実施例を採用することにより、ブ
ラシロール12,14の寿命を延ばすことができるだけ
でなく、ブラシのグレード(耐熱性)を下げて、コスト
ダウンを図ることも可能である。
【0040】なお、本実施例のスパッタ除去装置10,
30は、主に溶接スパッタを除去するものであるが、こ
の他、ごみ、鉄粉等の異物をも除去できるので、鋼帯面
清掃装置と同意である。
【0041】
【発明の効果】本発明は上記構成により次の効果を発揮
する。請求項1の連続冷間圧延ラインは、鋼帯溶接機と
ノッチパンチ装置との間に乾式のスパッタ除去装置を置
いたことを特徴とし、ノッチパンチ装置の前工程にブラ
シロールを配置したので、ブラシが、位置検出用孔や切
欠きに引っ掛かる心配が無く、ブラシの寿命を延ばせ
る。また、スパッタ除去装置を乾式としたので、溶接部
にサーマルショックを与える心配がなく、従来の温水発
生ヒータや温水供給配管並びに排出配管、そして水切り
ロールも一切無くせ、装置を簡略化できる。
【0042】請求項2は、スパッタ除去装置のブラシロ
ールを砥粒入ナイロンブラシロールとしたので、砥粒で
効果的にスパッタ等異物を掻き取らせることができ、乾
式スパッタ除去装置を容易に構成できる。
【0043】請求項3は、スパッタ除去装置のブラシロ
ールを空気により強制冷却して、ブラシロールの温度上
昇を抑えるようにしたので、ブラシロールの熱による損
傷を抑えることができブラシロールの寿命を延ばすこと
ができる。又は耐熱度を下げた低グレードのブラシロー
ルを使用することも可能なので、コストダウンを図れ
る。
【0044】請求項4は、スパッタ除去装置にダストを
真空引きにて排出する集塵フードを備えたので、ブラシ
ロールで掻き取られた異物は集塵フードにて効率良く排
出できる。
【0045】請求項5は、スパッタ除去装置の前後の少
なくとも一方に、高圧エアを鋼帯面に吹きつけることで
異物を払い落とすエアブロー装置を配置したので、鋼帯
上の浮いた異物はエアブロー装置で吹き落とすことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るスパッタ除去装置を含む連続冷間
圧延ライン図
【図2】本発明のスパッタ除去装置の原理図(第1実施
例)
【図3】本発明に係るノッチパンチ装置の作用図
【図4】本発明に係るエアブロー装置の平面図及び側面
【図5】本発明の連続冷間圧延ラインの運転フロー図
(第1実施例)
【図6】本発明のスパッタ除去装置の原理図(第2実施
例)
【図7】本発明の連続冷間圧延ラインの運転フロー図
(第2実施例)
【符号の説明】
1…連続冷間圧延ライン、2…フィードリール、3…鋼
帯溶接機、5…ノッチパンチ装置、6…ルーパ、7…冷
間圧延機、8…テンションリール、10,30…スパッ
タ除去装置、12,14…ブラシロール、16,17…
集塵フード、20…エアブロー装置、21…ブローヘッ
ダ、31,33…冷却ノズル、32,34…空気供給
管、H…位置検出用孔、N…切欠き、W…鋼帯、W1…
先行鋼帯、W2…後行鋼帯。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B23K 9/32 B23K 9/32 E 37/08 37/08 D (56)参考文献 特開 昭56−95405(JP,A) 特開 昭62−144802(JP,A) 特開 昭57−115902(JP,A) 特開 平4−200974(JP,A) 実開 平3−44549(JP,U) 実公 昭63−12895(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B21B 45/02 330 B08B 1/04 B21B 1/28 B21B 15/00 B23K 9/025 B23K 9/32 B23K 37/08

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先行鋼帯の後端に後行鋼帯の前端を接合
    する鋼帯溶接機と、溶接部の両端を切欠くとともに溶接
    部の近傍に位置検出用孔を開けるノッチパンチ装置と、
    ルーパと、冷間圧延機とをこの順に配列した連続冷間圧
    延ラインにおいて、前記鋼帯溶接機とノッチパンチ装置
    との間に乾式のスパッタ除去装置を置いたことを特徴と
    する連続冷間圧延ライン。
  2. 【請求項2】 前記スパッタ除去装置は、砥粒入ナイロ
    ンを植毛したブラシロールで構成されていることを特徴
    とした請求項1記載の連続冷間圧延ライン。
  3. 【請求項3】 前記スパッタ除去装置は、ブラシロール
    を空気冷却するための冷却ノズルを備えていることを特
    徴とした請求項1又は請求項2記載の連続冷間圧延ライ
    ン。
  4. 【請求項4】 前記スパッタ除去装置は、ダストを真空
    引きにて排出する集塵フードを備えていることを特徴と
    する請求項1、請求項2又は請求項3記載の連続冷間圧
    延ライン。
  5. 【請求項5】 前記スパッタ除去装置の前後の少なくと
    も一方に、高圧エアを鋼帯面に吹きつけることで異物を
    払い落とすエアブロー装置を配置したことを特徴とする
    請求項1、請求項2、請求項3又は請求項4記載の連続
    冷間圧延ライン。
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