JP2899915B2 - 潜函躯体の沈下工法および潜函躯体 - Google Patents

潜函躯体の沈下工法および潜函躯体

Info

Publication number
JP2899915B2
JP2899915B2 JP19242290A JP19242290A JP2899915B2 JP 2899915 B2 JP2899915 B2 JP 2899915B2 JP 19242290 A JP19242290 A JP 19242290A JP 19242290 A JP19242290 A JP 19242290A JP 2899915 B2 JP2899915 B2 JP 2899915B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
submersible
wall
soil
submerged
submerging
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP19242290A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0480423A (ja
Inventor
光夫 柴田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP19242290A priority Critical patent/JP2899915B2/ja
Publication of JPH0480423A publication Critical patent/JPH0480423A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2899915B2 publication Critical patent/JP2899915B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は潜函工法および潜函工法で使用される潜函
躯体に関し、特に潜函躯体をバランス良く沈下させる工
法および均等沈下の可能な潜函躯体に関する。
(従来の技術) 従来より潜函躯体の刃口内部の底盤土を掘削して排出
し、潜函躯体を自重で沈下させる潜函躯体の沈下工法が
知られている。
この従来例では刃口先端の下方を含む刃口内部の底盤
土を掘削し、排土を一旦、潜函躯体の周辺へ運び出し、
その都度トラック等の車で運搬している。
また従来より潜函躯体の下端周囲に断面三角状の刃口
を周設したものが知られているが、この従来例による刃
口コーナーは第3図1点鎖線a若しくは2点鎖線bで示
すように厚く形成して強度を大きくしている。
なお潜函躯体の沈下の際に生ずる側土の巻き込みに対
しては従来よりなんらの対策もされていない。ちなみに
側土の巻き込みとは、第9図示のように潜函躯体1が沈
下すると矢印cで示すように側土6が巻き込まれる現象
をいい、この巻き込みは表土60より始まり、表面距離も
大きく、やがて側土下方に及ぶものである。また第10図
示のように潜函躯体1がなんらかの原因により不等沈下
して傾くと巻き込みもそれに比例して大きくなる。
(発明が解決しようとする課題) 底盤土には硬・軟の差や湧水がある等、一定の状態で
はない。このため潜函躯体は底盤土のうち抵抗の小さい
部分へ傾く、つまり不等沈下をおこす傾向にある。ここ
に潜函躯体の重量が大であれば、前記硬・軟の差等の種
々の条件にかかわらず底盤土を断ち切って均等に沈下す
るが、重量が小さい場合には不等沈下を起こし、傾くこ
とになる。従来例では潜函躯体の自重のみ若しくは地中
不動埋設物を引抜抵抗とするジャッキの反力を前記自重
に加えるだけであり、不等沈下の発生自体を避けること
ができず、潜函躯体を安定良く沈下させることができな
い。なお、不等沈下が生じた場合にインゴット等の重錘
を加えたり、前記ジャッキを部分的に駆動して修正する
ことが従来よりなされているが、これはあくまでも不等
沈下が生じた場合の処置であり、不等沈下の発生自体を
防ぎ得るものではない。
また従来例では刃口先端の下方の底盤土をも掘削する
ので、潜函躯体がバランスを崩し、不等沈下が生じやす
い。さらに従来例では排土を潜函躯体外へ運び出すの
で、その都度、配車しなければならず、煩わしく、しか
も車の用意をしなければ排土できず、掘削作業に集中す
ることができず、殊に繁華な市街地にあっては道路上の
規制もあってさらに不都合である。
従来例では刃口下端の底盤土を掘削するが、コーナー
の刃口が前述のとおり厚いため、作業員の手が届きにく
く、しかもコーナーは2方向からの壁に囲まれ、潜函躯
体の沈下とともに土が寄って圧密化し、抵抗がより大き
く、極めて掘削しにくい。このため掘削全体にばらつき
が生じ、潜函躯体の不等沈下が生ずる。
また従来例では潜函躯体の下端に周設された刃口全体
が断面三角状であるため、沈下時にブレーキが効かず、
潜函躯体は抵抗の小さい方向へ引き寄せられ、不等沈下
しやすい。
さらに従来より側土の巻き込みについてはなんら対処
されていないため、隣接する地盤を下水管等の埋設物と
ともに引き込んでしまう。しかも潜函躯体の周辺の側土
自体にも硬・軟がある等、ばらつきがあり、巻き込みに
よる潜函躯体への加圧も不均等であり、潜函躯体は巻き
込み圧の小さい方向へ傾き、不等沈下の原因の1つにな
り、また第10図のようになんらかの理由により潜函躯体
が傾いた場合にはさらに不等沈下を助長するものであ
る。
(課題を解決するための手段) この発明は潜函躯体の不等沈下という共通の課題を解
決するとともに前記の他の課題をも解決しようとするも
ので、 第1に潜函躯体の刃口内部の底盤土を掘削して排出
し、前記潜函躯体を沈下させる潜函躯体の沈下工法にお
いて、前記潜函躯体へ貯溜手段を形成しておき、前記刃
口の先端を底盤土に刺し込みつつ前記刃口の内周土を溝
堀りして前記刃口の先端の底盤土を緩め、前記掘削によ
り生じた排土を前記貯溜手段へ入れることを特徴とする
ものであり、 第2に内部へ床板を設けるとともに前記床板と躯体壁
との間に排土を運搬する空間を形成し、前記床板へ仮壁
を突設して排土の貯溜手段を形成することを特徴とする
ものであり、 第3に潜函躯体の刃口内部の底盤土を掘削して排出
し、前記潜函躯体を沈下させる潜函躯体の沈下工法にお
いて、刃口コーナーの内側へ掘削作業用の凹部を設けて
コーナー位置の刃口を薄刃に形成し、前記薄刃へ補強材
を埋設しておき、前記凹部を介して前記薄刃の近傍を掘
削することを特徴とするものであり、 第4に潜函躯体の刃口内部の底盤土を掘削して排出
し、前記潜函躯体を沈下させる潜函躯体の沈下工法にお
いて、前記潜函躯体の下端周囲に形成された断面三角状
の刃口の斜辺上方より水平底面を有する抵抗盤を内向き
に突設しておき、前記潜函躯体を前記抵抗盤で制動しつ
つ沈下させることを特徴とするものであり、 第5に潜函躯体の刃口内部の底盤土を掘削して排出
し、前記潜函躯体を沈下させる潜函躯体の沈下工法にお
いて、前記潜函躯体を沈設すべき位置の周囲で、かつ表
土内へ壁を周設しておき、前記潜函躯体を沈下させると
ともに前記沈下により生ずる側土表面の巻き込みを前記
壁で阻止することを特徴とするものであり、 第6に潜函躯体の刃口内部の底盤土を掘削して排出
し、前記潜函躯体を沈下させる潜函躯体の沈下工法にお
いて、躯体壁へ上向きの噴射孔を段階的かつ全周に巡ら
せておき、前記潜函躯体の沈下により前記躯体壁と側土
壁との間に形成される間隙へ砂を供給して前記間隙を埋
めるとともに前記噴射孔より安定液を上向きに噴射して
側土の巻き込みを阻止することを特徴とするものであ
り、 第7に潜函躯体の刃口内部の底盤土を掘削して排出
し、前記潜函躯体を沈下させる潜函躯体の沈下工法にお
いて、前記潜函躯体を沈設すべき位置の周囲で、かつ表
土内へ壁を周設しておき、また躯体壁へ上向きの噴射孔
を段階的かつ全周に巡らせておき、前記潜函躯体を沈下
させるとともに前記沈下により生ずる側土表面の巻き込
みを前記壁で阻止し、しかも前記潜函躯体の沈下により
前記躯体壁と側土壁との間に形成される間隙へ砂を供給
して前記間隙を埋めるとともに前記噴射孔より安定液を
上向きに噴射して側土の巻き込みを阻止することを特徴
とするものである。
(実施例) 図中、符号1は潜函躯体であり、この潜函躯体1の下
端周囲へ第5図のような断面三角状の刃口2を周設し、
第3図示のように刃口コーナー21へ凹部22を設けてコー
ナー位置の刃口を第4図示のように薄刃2′に形成し、
第3図の符号l…で示す範囲の刃口部分に抵抗盤24を内
向きに突設する。つまり第6図示のように刃口2の斜辺
23上方へ水平底面25を有する抵抗盤24を内向きに突設
し、しかも刃口2の全周へH鋼製の補強材16を埋設す
る。また第1・2図で示すように回廊17内へ回廊17と一
体の床板13を形成する。第2図中、符号17の破線は床板
13と一体化する前の回廊を示す。そして床板13の左右へ
仮壁14、14を突設して貯溜手段12を形成し、床板13の左
右と躯体壁10との間へ空間15、15を形成し、各空間15へ
横架材18を架設し、横架材18へセンターホール型のジャ
ッキ40を設置する。さらに図示を省略した超高圧噴流液
の発生装置と連結するパイプ製の導通路19、19‥(第1
・7・8図示)を躯体壁10および刃口2へ段階的に埋設
し、躯体壁10および刃口2の外向面へ段階的かつ鉢巻き
状に固定したパイプ11′、11′‥へ各導通路19の外端を
連結し、各パイプ11′の上面へ細溝状の噴射孔11、11、
11…を千鳥状に、しかも全周にわたって穿ち、各パイプ
11′の上方へ上向きの通路10′を形成する。なお第8図
は部分図であるためパイプ11′の一部を示しているが、
このパイプ11′が躯体壁10および刃口2の外向面に沿っ
て全周に巡っているものであり、また図中、符号4は地
中不動埋設物の一例である公知の開閉羽根式のアンカー
41を介して形成された根であり、42はアンカー41と連結
されて引抜抵抗力を伝達する杆であり、杆42の上部をジ
ャッキ40のセンターホールを貫通させるとともにジャッ
キ40のピストン40aへ置いたナット40bに接続する。一
方、潜函躯体1を沈設すべき位置の周囲の側土6へ多数
本のH鋼よりなる支持杭30、30、30…を間隔をおいて埋
め込んで安定土層7へ立設し、各支持杭30の上端を壁3
へ連結して壁3を支持するとともに壁3を側土6の表面
部つまり表土60へ埋設する。これにより壁3および支持
杭30、30、30…よりなる巻き込み防止手段で潜函躯体1
を囲むものである。なお支持杭30、30、30…の間隔は土
質の硬・軟にしたがって定め、軟度が高いほど間隔を小
さくする。
次に前記潜函躯体および巻き込み防止手段を用いてこ
の発明工法を説明する。
壁3で囲まれた地表へ潜函躯体1を置き、刃口2の内
周を掘削するとともにジャッキ40を始動する。ここに潜
函躯体1は自重およびジャッキ40により伝達された地中
不動埋設物4の引抜抵抗力により地中へ沈下しはじめ
る。つまりジャッキ40のピストン40aが伸長しようとす
ると、杆42を介して地中不動埋設物4と一体のナット40
bが壁となり、反力を生じて逆に潜函躯体1を沈下する
方向へ作用するものであり、この反力手段、反力による
沈下促進方法自体は公知である。なお前記ジャッキ40に
よる反力は必ずしも併用しなくてもよく、特許請求の範
囲は前記反力を加えない場合も加える場合も含むもので
ある。また第1図示のように刃口2の先端20を底盤土5
へ刺し込んで潜函躯体1を底盤土5で支持しつつ、刃口
2の内周土51を符号51′で示す溝状に掘削し、符号51″
で示す部分の土を緩めて潜函躯体1を沈下させるもので
ある。ここに刃口2の先端20は底盤土5で支持されつつ
沈下する。しかも作業員は刃口コーナー21の掘削に際し
て凹部22へ身体を入れ、前記と同様に薄刃2′近傍の内
周土51を溝堀りする。このため他の刃口2の近傍同様に
刃口コーナー21をも充分、掘削することができる。そし
て排土50をバケット26へ入れ、バケット26を引き上げて
空間15へ通し、さらに引き上げて排土50を貯溜手段12内
へ入れる。ここに潜函躯体1は排土50により加重され、
より重量化し、底盤土5の抵抗の小さい部分は勿論、抵
抗の大きい部分をも断ち切って均等に沈下する。また潜
函躯体1は抵抗盤24で制動されつつ沈下する。さらに潜
函躯体1が沈下しはじめると表土60より巻き込みが始ま
ろうとするが、壁3の抵抗により巻き込み開始(一次巻
き込み)を阻止する。また潜函躯体1の沈下により躯体
壁10と側土壁61との間に間隙62が形成される。そこで、
この間隙62へ砂8を供給して間隙62を埋めるとともに超
高圧噴流液の発生装置を駆動し、安定液9としてベント
ナイト液を所望段の噴射孔11、11…よりジェットとして
噴射する。ここに砂と砂との間隙をベントナイト粒子が
埋めていき、砂8は安定し、クッション機能を有するよ
うになり、側土6内の巻き込み(二次巻き込み)を阻止
する。なお、潜函躯体1の沈設終了後に貯溜手段12内の
排土50を集中的に運び出し、その後、仮壁14、14を取外
すものである。
(発明の効果) 請求項1の発明では刃口の先端を底盤土に刺し込みつ
つ刃口の内周土を溝堀りし、刃口先端の底盤土を緩めて
潜函躯体を沈下させるので、潜函躯体は常時、支持され
ながら沈下し、安定性がよく、不等沈下の発生を防止で
き、しかも潜函躯体にあらかじめ貯溜手段を形成してお
き、これへ排土を入れるので、潜函躯体は加重され、よ
り重量化し、底盤土の抵抗の小さい部分は勿論、大きい
部分をも断ち切って均等に沈下することになり、不等沈
下の発生を未然に防ぐことができ、また掘削により生じ
た排土をその都度、運送する煩わしさがなく、沈設終了
後に集中的に運送すればよく、効率の良い作業をするこ
とができ、繁華な市街地で施工しても近隣への迷惑を最
小限におさえることができる。
請求項2の発明では貯溜手段を有するので、排土を貯
めることにより、潜函躯体へ加重でき、その結果、前記
請求項1の場合と同様に不等沈下の発生を未然に防ぐこ
とができるとともに効率の良い作業をするのに適してお
り、しかも床板と躯体壁との間に空間を形成するので、
容易に排土を運搬することができ、また貯溜手段を床板
と仮壁とにより形成するので安価に製造できるとともに
潜函躯体の沈設後は仮壁を取り外すことにより容易に元
通りにすることができる。
請求項3の発明では凹部を介して刃口コーナーへ入り
こみ、刃先近傍の圧密化した底盤土を容易に掘削するこ
とができ、他の刃先部分と均等な掘削が可能となり、潜
函躯体の不等沈下を防止することができ、しかも前記凹
部により刃口が薄刃となっても補強材を埋設するので、
強度も大きいものである。
請求項4の発明では抵抗盤で制動しつつ潜函躯体を沈
下させるので、底盤土の抵抗の小さい部分へ刃先の一部
がかかっても抵抗盤で食い止めることができ、不等沈下
を未然に防ぐことができる。
請求項5の発明では潜函躯体の沈下開始により生ずる
側土表面の一次巻き込みを壁により阻止するので、隣接
地およびその埋設物に悪影響を及ぼすことがなく、隣接
地を保護することができ、しかも巻き込み時における圧
力差による潜函躯体の傾きを防いで不等沈下を未然に防
止することができる。
請求項6の発明では潜函躯体の沈下により躯体壁と側
土壁との間に形成される間隙へ砂を供給して前記間隙を
埋めるとともに安定液を噴射するのでクッションの機能
を発揮でき、側土の二次巻き込みを未然に防いで隣接地
の保護および潜函躯体の不等沈下をあらかじめ防ぐこと
ができる。
請求項7の発明では壁により側土表面の一次巻き込み
を阻止し、また砂と安定液により側土の二次巻き込みを
阻止し、より効果的に隣接地の保護および潜函躯体の不
等沈下をあらかじめ防ぐことができる。
請求項8の発明によれば壁が安定し、より効果的であ
る。
請求項9の発明によれば前記請求項1および3〜7の
効果に加え、潜函躯体の沈下促進および不等沈下の修正
を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1〜8図はこの発明の実施態様を示すもので、第1図
は縦断面図、第2図はA−A断面図、第3図はB−B断
面図、第4図はC−C拡大断面図、第5図はD−D拡大
断面図、第6図はE−E拡大断面図、第7図は噴射孔付
近の拡大縦断面図、第8図は同上の横断平面図、第9・
10図は巻き込み状態を示すもので、第9図は側土の状態
の説明図、第10図は潜函躯体が不等沈下した状態の説明
図である。 1……潜函躯体、1′……内部 2……刃口、2′……薄刃 3……壁、4……地中不動埋設物 5……底盤土、6……側土 7……安定土層、8……砂 9……安定液、10……躯体壁 11……噴射孔、12……貯溜手段 13……床板、14……仮壁 15……空間、16……補強材 20……刃口の先端、21……刃口コーナー 22……凹部、23……斜辺 24……抵抗盤、25……水平底面 30……支持杭、40……ジャッキ 50……排土、51……内周土 60……表土、61……側土壁 62……間隙

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】潜函躯体の刃口内部の底盤土を掘削して排
    出し、前記潜函躯体を沈下させる潜函躯体の沈下工法に
    おいて、前記潜函躯体へ貯溜手段を形成しておき、前記
    刃口の先端を底盤土に刺し込みつつ前記刃口の内周土を
    溝堀りして前記刃口の先端の底盤土を緩め、前記掘削に
    より生じた排土を前記貯溜手段へ入れることを特徴とす
    る潜函躯体の沈下工法。
  2. 【請求項2】内部へ床板を設けるとともに前記床板と躯
    体壁との間に排土を運搬する空間を形成し、前記床板へ
    仮壁を突設して排土の貯溜手段を形成することを特徴と
    する潜函躯体。
  3. 【請求項3】潜函躯体の刃口内部の底盤土を掘削して排
    出し、前記潜函躯体を沈下させる潜函躯体の沈下工法に
    おいて、刃口コーナーの内側へ掘削作業用の凹部を設け
    てコーナー位置の刃口を薄刃に形成し、前記薄刃へ補強
    材を埋設しておき、前記凹部を介して前記薄刃の近傍を
    掘削することを特徴とする潜函躯体の沈下工法。
  4. 【請求項4】潜函躯体の刃口内部の底盤土を掘削して排
    出し、前記潜函躯体を沈下させる潜函躯体の沈下工法に
    おいて、前記潜函躯体の下端周囲に形成された断面三角
    状の刃口の斜辺上方より水平底面を有する抵抗盤を内向
    きに突設しておき、前記潜函躯体を前記抵抗盤で制動し
    つつ沈下させることを特徴とする潜函躯体の沈下工法。
  5. 【請求項5】潜函躯体の刃口内部の底盤土を掘削して排
    出し、前記潜函躯体を沈下させる潜函躯体の沈下工法に
    おいて、前記潜函躯体を沈設すべき位置の周囲で、かつ
    表土内へ壁を周設しておき、前記潜函躯体を沈下させる
    とともに前記沈下により生ずる側土表面の巻き込みを前
    記壁で阻止することを特徴とする潜函躯体の沈下工法。
  6. 【請求項6】潜函躯体の刃口内部の底盤土を掘削して排
    出し、前記潜函躯体を沈下させる潜函躯体の沈下工法に
    おいて、躯体壁へ上向きの噴射孔を段階的かつ全周に巡
    らせておき、前記潜函躯体の沈下により前記躯体壁と側
    土壁との間に形成される間隙へ砂を供給して前記間隙を
    埋めるとともに前記噴射孔より安定液を上向きに噴射し
    て側土の巻き込みを阻止することを特徴とする潜函躯体
    の沈下工法。
  7. 【請求項7】潜函躯体の刃口内部の底盤土を掘削して排
    出し、前記潜函躯体を沈下させる潜函躯体の沈下工法に
    おいて、前記潜函躯体を沈設すべき位置の周囲で、かつ
    表土内へ壁を周設しておき、また躯体壁へ上向きの噴射
    孔を段階的かつ全周に巡らせておき、前記潜函躯体を沈
    下させるとともに前記沈下により生ずる側土表面の巻き
    込みを前記壁で阻止し、しかも前記潜函躯体の沈下によ
    り前記躯体壁と側土壁との間に形成される間隙へ砂を供
    給して前記間隙を埋めるとともに前記噴射孔より安定液
    を上向きに噴射して側土の巻き込みを阻止することを特
    徴とする潜函躯体の沈下工法。
  8. 【請求項8】安定土層へ多数本の支持杭を立設し、前記
    支持杭で壁を支持してなる請求項(5)または(7)記
    載の潜函躯体の沈下工法。
  9. 【請求項9】潜函躯体の刃口内部の底盤土を掘削して排
    出し、しかも地中不動埋設物を引抜抵抗とし、ジャッキ
    の反力によって前記潜函躯体の沈下を促進する請求項
    (1)、(3)、(4)、(5)、(6)または(7)
    記載の潜函躯体の沈下工法。
JP19242290A 1990-07-20 1990-07-20 潜函躯体の沈下工法および潜函躯体 Expired - Lifetime JP2899915B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19242290A JP2899915B2 (ja) 1990-07-20 1990-07-20 潜函躯体の沈下工法および潜函躯体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19242290A JP2899915B2 (ja) 1990-07-20 1990-07-20 潜函躯体の沈下工法および潜函躯体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0480423A JPH0480423A (ja) 1992-03-13
JP2899915B2 true JP2899915B2 (ja) 1999-06-02

Family

ID=16291057

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19242290A Expired - Lifetime JP2899915B2 (ja) 1990-07-20 1990-07-20 潜函躯体の沈下工法および潜函躯体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2899915B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109322318A (zh) * 2018-10-24 2019-02-12 上海市基础工程集团有限公司 沉井组合式可调配重液压压沉纠偏系统

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109322318A (zh) * 2018-10-24 2019-02-12 上海市基础工程集团有限公司 沉井组合式可调配重液压压沉纠偏系统

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0480423A (ja) 1992-03-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11313098B2 (en) Gravity-based structure
JP5204063B2 (ja) オープンシールド工法における函体基礎の築造方法
JP2899915B2 (ja) 潜函躯体の沈下工法および潜函躯体
JP3967473B2 (ja) 地下構造物の構築方法
JP3446647B2 (ja) 水中基礎構造物用ケーソン躯体および同躯体を用いる水中基礎構造物の構築工法
JP4498571B2 (ja) 底部拡大構造物の構築方法
JP2809105B2 (ja) 地下タンクの構築方法
JP7469608B2 (ja) 支持構造、重力式防波堤及び重力式防波堤の施工方法
JP4279818B2 (ja) オープンシールド工法
KR100581403B1 (ko) 연약지반용 방파제의 시공 방법
JP2000178966A (ja) 地中連続壁の構造
JPH10280448A (ja) 水底トンネル用沈埋函
CN211773687U (zh) 一种沟槽快速无振动开挖支护结构
JP3766423B2 (ja) 擁壁の構築方法
JP2000352053A (ja) 既設杭の撤去工法
JP3470954B2 (ja) 既設埋設管に対する人孔の割り込み敷設方法
JP3065228B2 (ja) 建物基礎の構築方法
JP2000248527A (ja) 既設構造物の耐震補強工法
JP2976390B2 (ja) 既設構造物直下地盤の液状化抑止方法
JP2564819B2 (ja) 既設ケーソンの耐震補強構造
JPH06108478A (ja) 液状化対策工法
JP3854577B2 (ja) 既設地中構造物の補強方法および補強用構造体
JPH1121909A (ja) 全旋回型ケーソンとその沈設方法
JPH05295736A (ja) オープンシールド工法およびオープンシールド機
JPH03279516A (ja) 地中埋設管の布設方法