JP2897347B2 - 無人搬送車の障害物検出制御方法 - Google Patents
無人搬送車の障害物検出制御方法Info
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Description
車を制御するコントローラとから構成される無人搬送シ
ステムにおける無人搬送車の障害物検出制御方法に関す
る。
伴い、複数台の無人搬送車と、これら無人搬送車を制御
するコントローラからなる無人搬送システムが各種開発
され、実用化されている。この無人搬送システムにおい
て、コントローラは各無人搬送車へ無線または有線によ
って行き先およびその行き先において行う作業を指示す
る。コントローラから指示を受けた無人搬送車は、指示
された場所へ自動走行して到達し、その場所で指示され
た作業を行い、作業が終了した時はその場で次の指示を
待つ。
向前方の障害物の有無の検出を行う。障害物を検出する
手段としては、通常光を利用したビームセンサが用いら
れている。この場合、各無人搬送車は障害物を検出する
と、状況判断し、迂回可能ならば迂回走行し、迂回不可
能であればその場で停止し、所定時間待機する。
回走行または停止するが、その際検出範囲に入ったもの
全てを障害物として判断してしまう。このため、カーブ
や袋小路になっている場所における壁や、その他障害物
とは無関係なものを検出してしまうという欠点があり、
この対策として操舵角に応じて一時的に障害物検出動作
を停止させたり、走行路上に運行指示用のマークプレー
トを貼り、その情報を読み取って障害物検出の有効/無
効の判定を行うような機能を持たせている。
複雑になり、また後者にあっては余分なマークプレート
を必要とするという問題があった。
定ノード間の障害物検出動作の無効を操舵角またはマー
クプレートによらず、極めて簡単に行うことができる無
人搬送車の障害物検出制御方法を提供することを目的と
している。
台の無人搬送車と、これらの無人搬送車を制御するコン
トローラとからなり、各無人搬送車が内部の地図メモリ
を用いて目的地までの経路を探索し、この探索した経路
に沿って自動走行する無人搬送システムにおいて、前記
コントローラは、障害物検出動作を有効または無効とす
べきノード間データを各無人搬送車に送り、各無人搬送
車は該データを受け、内部のメモリ内に該データが指示
するノード間の障害物検出動作の有効または無効を書き
込むとともに、前記ノード間データに基づき前記ノード
間における障害物検出動作が無効であると検知した場
合、このノード間における障害物検出動作を行わないこ
とを特徴とする。
動作を有効または無効とすべきノード間データを各無人
搬送車へ送り、各無人搬送車がそのデータを受け、メモ
リにノード間の障害物検出動作の有効または無効を書き
込むとともに、前記ノード間データに基づき前記ノード
間における障害物検出動作が無効であると検知した場
合、このノード間における障害物検出動作を行わない。
このような処理により、特定ノード間の障害物検出動作
の無効を極めて簡単に行うことができる。
物検出制御方法を適用した無人搬送システムについて説
明する。
ック図である。この図において、1はコントローラ、2
−k(k=1,2…10)は各々無人搬送車であり、コント
ローラ1と各無人搬送車2−kとは無線によって接続さ
れている。各無人搬送車2−kは、予め決められた走行
路の床面に貼付された磁気テープに沿って走行するとと
もに、ビームセンサVS1,VS2によって前後方(以下前方
を順方向といい、後方を逆方向という)の障害物の有無
を確認するようになっている。この場合、詳細は後述す
るが、ビームサンサVS1,VS2の有効/無効は地図メモリ
内のシーンテーブルにより設定されるようになってい
る。一方、走行路には適宜間隔をおいてノードが設定さ
れている。第2図は走行路の一例を示す図であり、この
図において,,……,がノードである。各ノー
ドには各々床面にノードマークが貼付されており、無人
搬送車2には、このノードマークを検出する検出器が設
けられている。また、ノードには次の3種類がある。
行路に進入する時のスタート点となるノードであり、第
2図においては、,,,,である。
ードであり、第2図においては、,,である。各
無人搬送車2−kが荷物の積下ろし作業を行う場合は、
この作業ノードで一旦停止し、次いで作業点S1(または
S2またはS3)まで進んで停止し作業を行う。
だけのノードであり、第2図においては上記の各ノード
以外の全てのノードである。
る。この図において、1aはCPU(中央処理装置)、1bはC
PU1aにおいて用いられるプログラムが記憶されたプログ
ラムメモリ、1cは無人搬送車間の衝突を防止するための
データが記憶された衝突テーブルである。1dは地図メモ
リであり、第4図に示すネットワークテーブルと、第5
図に示すシーンテーブルとが各々記憶されている。この
場合、ネットワークテーブルは各ノード〜に関する
情報が記憶されているテーブルであり、図に示すよう
に、各ノード〜に各々対応するデータブロックNB,N
B……から構成され、各データブロックには、ノードの
(X−Y)座標、ノードの種別を示すデータ、そのノー
ドに接続されている他のノードの番号(接続ノード番号
0〜3)、シーンNO.0〜NO.3(後述する)等が記憶され
ている。
情報が記憶されたテーブルであり、第5図に示すよう
に、各ノード間の各々に対応するデータブロックSB,SB
……から構成されている。そして、各データブロックSB
には各々、始点ノード番号、終点ノード番号、ノード間
直線距離、ノード間実測距離等が記憶されていると共
に、ビームセンサVS1,VS2各々の有効方向を示すビーム
センサ有効無効データが記憶されるようになっている。
この場合、ビームセンサ有効無効データは、2ビットで
構成され、「両方向有効」の場合は“00"が設定され、
「順方向有効」の場合は“01"が設定される。また、
「逆方向有効」の場合は“10"が設定され、「両方向無
効」の場合は“11"が設定される。また、前述したネッ
トワークテーブル(第4図)におけるシーンNO.0〜シー
ンNO.3は、そのノードと、接続ノード番号0〜3の欄に
書き込まれている各ノードとの間の各走行路に関するデ
ータが記憶されているデータブロックSB(第5図)の番
号である。上述した地図データは入力部1h(第3図)を
用いてユーザによって作成される。
リ、1fは操作部、1gは通信装置であり、この通信装置1g
はCPU1aから供給されるデータを200〜300MHzの搬送波に
乗せて発信し、また、各無人搬送車2−kから搬送波に
乗せて送信されたデータを受信する。
搬送車2の構成を示すブロック図であり、この図におい
て、2aはCPU、2bはCPU2aにおいて用いられるプログラム
が記憶されたプログラムメモリ、2cはデータ記憶用のデ
ータメモリ、2dは操作部、2eは通信装置、2fはコントロ
ーラ1内の地図メモリ1dと同じネットワークテーブルお
よびシーンテーブルが記憶された地図メモリである。2g
は走行制御装置であり、CPU2aから供給される行き先デ
ータを受け、磁気センサによって床面の磁気テープおよ
びノードマークを検出しつつ駆動モータを制御し、無人
搬送車を目的ノードまで走行させる。2hは障害物検出部
であり、上述したビームセンサVS1,VS2を有している。
おける壁や、その他障害物とは無関係なものを検出する
ような場所において、障害物検出動作を停止させるため
のダミーノードを設ける。例えば、第7図に示すように
ノード間−にダミーノードを、ノード間−に
ダミーノード,をそれぞれ設ける。なお、ダミーノ
ードの設定方法は後述する。
には、無人搬送車2を手動によって地図進入ノード、
,,,,(第2図)のいずれかへ移動し、次
いで、無人搬送車2の操作部2dからそのノードの番号を
入力し、そして、自動モードに切り換える。ノード番号
が入力されると、CPU2aがそのノード番号および自身の
無人搬送車番号を通信装置2eを介してコントローラ1へ
送る。コントローラ1はその無人搬送車番号およびノー
ド番号を受けると、それらをデータメモリ1e内に書き込
む。以上の過程によって、コントローラ1は新たに進入
した無人搬送車の番号およびその位置を検知する。
の下ろし作業が発生した場合、コントローラ1は荷物を
積載していて、その作業点S2に最も近い位置にある無人
搬送車に対して、作業点S2を示す作業点コードおよび作
業プログラム番号を送信する。いま、ノードに無人搬
送車2−1が停止しており、コントローラ1がこの無人
搬送車2−1へ作業コードおよびプログラム番号を送信
したとする。無人搬送車2−1のCPU2aは、受信した作
業コードおよびプログラム番号をデータメモリ2c内に格
納し、次いで、作業点S2までの走行ルートの探索を行
う。まず、地図メモリ2f内のネットワークテーブルのノ
ードに対応するデータブロックNBをアクセスし、ノー
ドに走行路を介して接続されている他のノード番号
「1」,「3」,「6」を読み出す。次にシーンテーブ
ル内のノード間−,−,−に各々対応する
データブロックSBのビームセンサ有効無効データをチェ
ックする。この場合、各ノード間においては両方向有効
になっている。次に、ネットワークテーブル内のノード
,,の各X−Y座標および目的ノードのX−Y
座標からノード,,の各々とノードとの直線距
離を算出する。この処理において算出した距離が最も短
いノードを検出する。この場合、図からわかるようにノ
ードがであるので、上記の処理によって→の経路
がまず確定されたことになる。
ドに接続されているノード番号「2」,「8」,「1
6」を検出し、次いで、ノード間−,−,−
に各々対応するデータブロックSBのビームセンサ有効
無効データをチェックする。この場合も両方向有効にな
っている。次いで、ノード,,と目的ノードと
の間の直線距離を算出する。次に、この算出結果が最小
のノードを検出する。この場合、ノードが検出され、
→の経路が確定される。以下、同様の処理が繰り返
され、これにより目的ノードまでの経路が探索され
る。また、この経路探索においては、ノード−間に
対応するデータブロックSBのビームセンサ有効無効デー
タが逆方向のみ有効になり、ビームセンサVS1による障
害物検出が無効になる。
と、無人搬送車2−1はこの経路に沿って自動走行す
る。そして、ノード間−ではビームセンサVS1によ
る障害物の検出動作を停止するので、作業ステーション
S2における壁W1を障害物として検出しない。
し作業が終了した後に、作業ステーションS3において荷
物の積み要求が生じて、この無人搬送車2−1にこの作
業が割り当てられたとすると、無人搬送車2−1のCPU2
aはコントローラ1から送信されてくる作業コードおよ
びプログラム番号をデータメモリ2c内に格納し、次い
で、作業点S3までの走行ルートの探索を行う。この作業
点S3までの経路探索においては、ダミーノード間−
に対応するデータブロックSBのビームセンサ有効無効デ
ータが「両方向無効」になる。これにより、無人搬送車
2−1は両方向において壁W2,W3を障害物として検出し
ない。
せる操作方法について説明する。まず、オペレータはコ
ントローラ1の操作部1fによってダミーノード番号を入
力し、次いで、ビームセンサVS1,VS2による障害物検出
動作の停止を指示するファンクションキーを操作する。
ファンクションキーには、既に述べたように「両方向有
効」,「順方向有効」,「逆方向有効」および「両方向
無効」の4種類あり、例えばノード間−における順
方向の障害物検出動作を停止する場合には、ノード番号
「2」,「6」を順次入力し、次いで「逆方向有効」の
ファンクションキーを操作する。これらの操作が行なわ
れると、CPU1aがこれを検知し、ノード番号「2」,
「6」および障害物検出動作を逆方向有効とするデータ
を各無人搬送車2−kへ送信する。各無人搬送車2−k
はこれらのデータを受け、地図メモリ2f内のシーンテー
ブルのノード間−に対応するデータブロックSB内の
ビームセンサ有効方向のエリアに“10"を書き込む。こ
れにより、以後、ノード間−の順方向における障害
物検出動作が停止される。「両方向有効」、「順方向有
効」および「両方向無効」も同様により行う。
面の磁気テープを検出して走行させるようにした無人搬
送車システムに適用したものであるが、磁気テープによ
る走行に限らず、超音波センサ等により走行させるよう
にした無人搬送車システムにも勿論適用することができ
ることは言うまでもない。
害物検出制御方法によれば、コントローラが障害物検出
動作を有効または無効とすべきノード間データを各無人
搬送車へ送り、各無人搬送車がそのデータを受け、メモ
リにノード間の障害物検出動作の有効または無効を書き
込むとともに、前記ノード間データに基づき前記ノード
間における障害物検出動作が無効であると検知した場
合、このノード間における障害物検出動作を行わないの
で、各無人搬送車は特定ノード間の障害物検出動作の無
効を極めて簡単に行うことができる。
を適用した無人搬送システムの構成を示すブロック図、
第2図は各無人搬送車が走行する走行路の一例を示す
図、第3図は第1図におけるコントローラ1の構成を示
すブロック図、第4図,第5図は各々地図メモリ内に記
憶されているネットワークテーブルおよびシーンテーブ
ルを示す図、第6図は第1図における無人搬送車2−k
の構成を示すブロック図、第7図は第1図における無人
搬送システムの動作を説明するための図である。 1……コントローラ、1a……CPU、1b……プログラムメ
モリ、2−k(k=1,2…10)……無人搬送車、2a……C
PU、2b……プログラムメモリ、2g……走行制御装置、2h
……障害物検出部、VS1,VS2……ビームセンサ、S1〜S3
……作業ステーション。
Claims (1)
- 【請求項1】複数台の無人搬送車と、これらの無人搬送
車を制御するコントローラからなり、各無人搬送車が内
部の地図メモリを用いて目的地までの経路を探索し、こ
の探索された経路に沿って自動走行する無人搬送システ
ムにおいて、 前記コントローラは、障害物検出動作を有効または無効
とすべきノード間データを各無人搬送車に送り、 各無人搬送車は該ノード間データを受け、内部のメモリ
内に該ノード間データが指示するノード間の障害物検出
動作の有効または無効を書き込むとともに、前記ノード
間データに基づき前記ノード間における障害物検出動作
が無効であると検知した場合、このノード間における障
害物検出動作を行わないことを特徴とする無人搬送車の
障害物検出制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2137640A JP2897347B2 (ja) | 1990-05-28 | 1990-05-28 | 無人搬送車の障害物検出制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2137640A JP2897347B2 (ja) | 1990-05-28 | 1990-05-28 | 無人搬送車の障害物検出制御方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH0431910A JPH0431910A (ja) | 1992-02-04 |
JP2897347B2 true JP2897347B2 (ja) | 1999-05-31 |
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ID=15203370
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2137640A Expired - Fee Related JP2897347B2 (ja) | 1990-05-28 | 1990-05-28 | 無人搬送車の障害物検出制御方法 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2897347B2 (ja) |
Cited By (1)
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---|---|---|---|---|
WO2022211225A1 (ko) * | 2021-03-29 | 2022-10-06 | 네이버랩스 주식회사 | 로봇 주행 제어 방법 및 시스템, 그리고 공간의 혼잡도에 기반하여 이동 경로가 제어되는 로봇이 주행하는 건물 |
Families Citing this family (3)
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---|---|---|---|---|
JP2796949B2 (ja) * | 1995-06-19 | 1998-09-10 | 川崎重工業株式会社 | 無人搬送車及びその非接触式障害物検知方法 |
JP3743461B2 (ja) * | 1996-03-29 | 2006-02-08 | マツダ株式会社 | 搬送車の制御方法及びその制御装置 |
JP2000214928A (ja) * | 1999-01-22 | 2000-08-04 | Shinko Electric Co Ltd | 無人搬送車 |
-
1990
- 1990-05-28 JP JP2137640A patent/JP2897347B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH0431910A (ja) | 1992-02-04 |
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