JP2897024B2 - ワイヤクリーナ装置 - Google Patents

ワイヤクリーナ装置

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JP2897024B2 JP63189737A JP18973788A JP2897024B2 JP 2897024 B2 JP2897024 B2 JP 2897024B2 JP 63189737 A JP63189737 A JP 63189737A JP 18973788 A JP18973788 A JP 18973788A JP 2897024 B2 JP2897024 B2 JP 2897024B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は複写機、ファクシミリ、プリンタ等における
コロナ放電装置のチャージワイヤを清掃するワイヤクリ
ーナ装置に関する。
〔従来の技術〕
コロナ放電装置はチャージワイヤが汚れることによっ
てコロナ放電にムラが生じ、複写機等の画像形成装置に
おける帯電装置として用いられた場合にはそのコロナ放
電のムラにより帯電ムラによる画像上の白すじが発生
し、画像形成装置における転写装置として用いられた場
合にはコロナ放電のムラにより画像の転写抜け(白抜
け)が発生し、画像形成装置における分離装置として用
いられた場合にはコロナ放電のムラにより記録紙の分離
不良が発生する恐れがある。そこで、これらを事前に防
止するために現状ではコロナ放電装置のチャージワイヤ
を清掃するワイヤクリーナ装置を使用している。このワ
イヤクリーナ装置はパッド等からなる清掃手段をモータ
により往復移動させてこの清掃手段でコロナ放電装置に
おけるチャージワイヤを清掃している。清掃手段がチャ
ージワイヤの一端側におるホームポジションからチャー
ジワイヤの他端側まで移動してストッパーに当って停止
したときにモータに過電流が流れ、また清掃手段がホー
ムポジションに戻って停止したときにモータに過電流が
流れる。そこでモータに流れる過電流を検出することに
よって清掃手段がホームポジションからチャージワイヤ
の他端側まで移動したことと、清掃手段がチャージワイ
ヤの他端側からホームポジションまで移動したことを検
出してモータを逆転させ又は停止させ、清掃手段の一回
の往復移動で一回の清掃を終了している。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記ワイヤクリーナ装置では画像形成装置内の現像部
でトナーと呼ばれる超微粒子を用いているために、使用
を重ねることにより清掃手段が現像部からのトナーで汚
れて負荷が大きくなる。そして現像部からのトナー飛散
によりチャージワイヤにトナーが固着してしまって負荷
が大きくなる等により清掃手段が途中で止まってしまう
場合が有り、この場合にはモータの発熱によりチャージ
ワイヤが断線して異常画像やジャムが発生してしまう。
またモータに流れる過電流を検出することによって清掃
手段がホームポジションからチャージワイヤの他端側ま
で移動したことと、清掃手段がチャージワイヤの他端側
からホームポジションまで移動したことを検出している
ので、清掃手段がホームポジションとチャージワイヤの
他端側との間の途中で何等かの原因でロックしてもこれ
をモータの過電流により清掃手段がホームポジション又
はチャージワイヤの他端側に達したものとして検出して
しまい、清掃手段がホームポジションとチャージワイヤ
の他端側との間の途中でロックしたままで複写機等にお
ける複写作業等が行われて白抜け、白すじの異常画像が
出てしまう。そこで清掃手段が途中で止まってしまった
場合それをセンサで探知して異常動作の表示を行い、機
械を停止させてサービスマンコールの表示を行うことが
考えられるが、これは軽微な汚れによる清掃手段の途中
停止でも機械停止になってしまってサービスマンによる
修理が終了するまで画像形成動作が不可となるので、画
像形成装置の画像形成作業悪化の原因となってしまう。
本発明は上記欠点を改善し、清掃手段が途中でロック
したことによる異常画像の発生を防止することができ、
更に清掃手段の軽微な汚れによる途中停止を自動的に解
除できてこの清掃手段の軽微な汚れによる途中停止によ
る異常画像やジャムの発生及び画像形成装置の画像形成
作業悪化を防止することができるワイヤクリーナ装置を
提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、第
1図に示すように、コロナ放電装置におけるチャージワ
イヤに接離可能な清掃部材を有し、移動端で清掃部材を
チャージワイヤから離間させ、移動端から移動後に清掃
部材をチャージワイヤに接触させる清掃手段101と、こ
の清掃手段101を移動させるモータ102と、上記清掃手段
101が停止した時における上記モータ102に流れる過電流
を検出する過電流検出手段103と、上記清掃手段101の上
記移動端からの移動開始と同時に計時を開始する計時手
段104と、上記清掃手段101が停止した時における上記計
時手段104の計時時間より上記清掃手段101が移動途中で
ロックしたかどうかを判定するロック判定手段105とを
備えたものである。
[作用] 請求項1記載の発明では、清掃手段101は、移動端で
清掃部材をチャージワイヤから離間させ、移動端から移
動後に清掃部材をチャージワイヤに接触させる。モータ
102は清掃手段101を移動させ、清掃手段101が停止した
時におけるモータ102に流れる過電流が過電流検出手段1
03により検出される。計時手段104は清掃手段101の上記
移動端からの移動開始と同時に計時を開始し、ロック判
定手段105は清掃手段101が停止した時における計時手段
104の計時時間より清掃手段101が移動途中でロックした
かどうかを判定する。
[実施例] 第2図乃至第7図は請求項1記載の発明の一実施例に
おける機構部を示す。
この実施例は複写機等において帯電用(または転写
用、除電用でもよい)コロナ放電装置に組み込んだもの
である。コロナ放電装置は一対の側板11,12の両端部に
エンドブロック13,14を一体に固定すると共に側板11,12
の上部に背板15を固定してシールドケースを構成し、こ
のシールドケース内に2本のチャージワイヤ16,17を平
行に配置してその両端をエンドブロック13,14に固定し
たものである。このコロナ放電装置はシールドケースの
下側の開口部19が複写機等における感光体18と対向する
ように配置され、チャージワイヤ16,17が駆動回路によ
る高電圧の印加でコロナ放電を行って移動中の感光体18
を一様に帯電させる。シールドケースにおけるエンドブ
ロック13,14と開口部19との間には隔壁部20が形成され
ている。
ワイヤクリーナ装置の機構部はコロナ放電装置内に組
み込まれ、シールドケースにおける背板15の一端部には
モータ21、プーリ22が取付けられていてモータ21がウォ
ームギヤ機構23を介してプーリ22に連結されている。ま
た背板15の他端部にはもう1つのプーリ24が取付けら
れ、ワイヤ25がプーリ22,24に巻回されて清掃手段26の
フック部27,28に固定されている。さらに背板15には一
対のレール29,30がチャージワイヤ16,17と平行に取付け
られ、清掃手段26はレール29,30で案内されて往復移動
する。清掃手段26はレール29,30に係合した支持台31
と、この支持台31上に植立した4本の足32〜35からな
り、この足32〜35は2本ずつがチャージワイヤ16,17を
はさむように配置されていてチャージワイヤ16,17側に
清掃用パッド36〜39が固定されている。清掃手段26は不
使用時には帯電領域(開口部19)から外れたホームポジ
ションに格納されており、このホームポジションでは隔
壁部20に接して傾斜せずに直立状に保たれていて清掃用
パッド36〜39がチャージワイヤ16,17に接していない。
モータ21が通電されてウォームギヤ機構23を介してプー
リ22を回転させると、ワイヤ25が駆動されて清掃手段26
をホームポジションよりチャージワイヤ16,17の他端側
へ移動させる。これにより清掃手段26は斜めに傾いた状
態となってレール29,30に沿って移動する。清掃手段26
がチャージワイヤ16,17の他端側に達してエンドブロッ
ク14に当ると、モータ21が逆転して清掃手段26がホーム
ポジションに復動しながらチャージワイヤ16,17を清掃
する。このとき清掃手段26は往動時とは逆の方に傾き、
清掃用パッド36〜39の全てがチャージワイヤ16,17に摺
擦してこれを清掃する。清掃手段26がホームポジション
に達すると、モータ21が停止して一回のチャージワイヤ
16,17の清掃が終了する。
第8図はこの実施例の回路部を示し、第9図はそのタ
イミングチャートである。図中41はリレー、42,43はモ
ータ21の回転方向を切り換えるためのリレー41の切り換
え接点、44はダイオード、45はリレー41をオン/オフさ
せるトランジスタ、46,47は抵抗、48はモータ21の電流
を検出するための抵抗、49はモータ21をオン/オフさせ
るトランジスタ、50,51は抵抗、52,53はローパスフィル
タ54を構成する抵抗及びコンデンサ、55は演算増幅器、
56,57,58は抵抗である。59,60は演算増幅器、61,62はダ
イオード、63はコンデンサ、64,65,66は抵抗であってこ
れら59〜66はピークホールド回路67を構成する。68はア
ナログ/デジタル(A/D)変換器、69は制御手段として
のマイクロコンピュータ(CPU)、70はCPU69に接続され
た不揮発性ランダムアクセスメモリ(RAM)、71はコン
パレータ、72〜75は抵抗、76はコンデンサである。77は
トランジスタ、78,79は抵抗であってこれら77〜79はリ
セット回路を構成する。80は清掃手段26が途中でロック
したことを表示する異常表示部である。CPU69は不揮発
性メモリ70を用いているので、電源がオフしてもデータ
が消失しない。
CPU69が出力ポートPA1からの高レベルの出力信号によ
りトランジスタ49をオンさせて出力ポートPA2からの低
レベルの出力信号によりトランジスタ45をオフさせてリ
レー41をオフさせたままとすると、モータ21が正方向に
回転して清掃手段26がホームポジションよりチャージワ
イヤ16,17の他端側へ移動する。モータ21を流れる電流
は抵抗48により検出され、この抵抗48に生じた電圧がロ
ーパスフィルタ54を通って演算増幅器55で非反転増幅さ
れる。この演算増幅器55の出力信号aは第9図のように
なり、ピークホールド回路67に入力されてコンデンサ63
を充電することによりその最大電圧値が検出されてホー
ルドされる。このピークホールド回路67の出力信号bは
アナログ/デジタル変換器68によりデジタル信号に変換
されてCPU69に取り込まれる。また演算増幅器55の出力
信号aはコンパレータ71にて抵抗74,75及びコンデンサ7
6による基準電圧dと比較されるが、清掃手段26がチャ
ージワイヤ16,17の他端側でエンドブロック14に当って
停止したときにはモータ21に過電流が流れて第9図に示
すように演算増幅器55の出力信号aが規準電圧dより大
きくなってコンパレータ71の出力信号cが低レベルから
高レベルになる。CPU69はコンパレータ71の出力信号c
をチェックしてこれが高レベルになったことを検知する
ことにより、清掃手段26がチャージワイヤ16,17の他端
側に達してモータ21に過電流が流れたことを検知し、出
力ポートPA2からの高レベルの出力信号によりトランジ
スタ45をオンさせてリレー41をオンさせる。よってリレ
ー41の切り換え接点42,43が切り換わってモータ21の回
転方向が逆になり、清掃手段26がホームポジションへの
移動を開始する。更にCPU69は出力ポートPA0からのパル
スによりトランジスタ77をオンさせてコンデンサ63を放
電させることによりピークホールド回路67をリセットす
る。その後、清掃手段26がホームポジションに達してモ
ータ21に過電流が流れると、CPU69はそれをコンパレー
タ71の高レベル出力の検知により検知して出力ポートPA
1からの低レベルの出力信号によりトランジスタ49をオ
フさせる。したがってモータ21が停止して清掃手段26が
ホームポジションで停止し、チャージワイヤ16,17の一
回の清掃動作が終了する。またCPU69は出力ポートPA0か
らのパルスによりトランジスタ77をオンさせてコンデン
サ63を放電させることによりピークホールド回路67をリ
セットする。
第7図は上記CPU69の処理フローを示す。
CPU69は複写機等のメインスィッチがオンすると、出
力ポートPA1より高レベルの出力信号を出力してモータ2
1を正方向に回転させ、清掃手段26の移動時間(移動位
置)を測定するための計時手段としてのタイマーをオン
させて時間をカウントさせる。次にCPU69は清掃手段26
の移動回数を示すカウンタNを0にリセットし、コンパ
レータ71の出力信号cからモータ21に過電流が流れたか
否かを調べる。これはモータ21に過電流が流れるまで行
う。したがって、CPU69は清掃手段26が停止した時にお
けるモータ21に流れる過電流を検出する過電流検出手段
を構成している。モータ21に過電流が流れたことを検知
したときにはCPU69はカウンタNをインクリメントして
上記タイマーのカウントした時間と清掃手段26が移動を
開始した時間との差分を計算することにより清掃手段26
の移動時間tを算出し、この移動時間tをあらかじめ定
めておいた基準時間tcと比較する。ここに清掃手段26が
正常に動作すればその移動時間tはある一定範囲の時間
内におさまるはずであるが、清掃手段26がホームポジシ
ョンとチャージワイヤ16,17の他端側との間を移動する
途中でロックしてしまうと、清掃手段26の移動時間tは
上記一定範囲の時間より短くなる。規準時間tcは清掃手
段26がホームポジションとチャージワイヤ16,17の他端
側との間を正常に移動する時間よりやや短い時間(上記
一定範囲の時間の下限値以下)に設定される。従って清
掃手段26の動作が正常である場合はt<tcにならず、CP
U69はカウンタNが2か否かを調べてカウンタNが1で
あれば清掃手段26が往動したものとみて出力ポートPA2
から高レベルの出力信号を出力してモータ21を逆転させ
るとともに出力ポートPA0よりパルスを出力してピーク
ホールド回路67をリセットした後に、モータ21の過電流
を検知するステップに戻る。しかし清掃手段26が途中の
帯電領域内でロックしてt<tcになった場合にはCPU69
は異常表示部80に清掃手段26が途中でロックしたことを
表示させ、出力ポートPA1の出力信号を低レベルにして
モータ21を停止させる。オペレータはその異常表示部80
による清掃手段26のロック表示を見た場合にはサービス
マンコールをする。このように、CPU69は清掃手段26が
移動途中でロックしたかどうかを判定するロック判定手
段を構成している。また清掃手段26がチャージワイヤ1
6,17の他端側からホームポジションに移動する場合には
CPU69はコンパレータ71の出力信号cからモータ21に過
電流が流れたか否かを調べ、モータ21に過電流が流れた
ことを検知したときにはカウンタNをインクリメントし
て上記タイマーのカウントした時間と清掃手段26が移動
を開始した時間との差分を計算することにより清掃手段
26の移動時間tを算出し、この移動時間tを規準時間tc
と比較する。そして清掃手段26の動作が正常であってt
<tcでない場合にはCPU69はカウンタNが2か否かを調
べてカウンタNが2であるから、清掃手段26が復動した
ものとみて出力ポートPA1の出力信号を低レベルにして
モータ21を停止させるとともに出力ポートPA0よりパル
スを出力してピークホールド回路67をリセットする。ま
た清掃手段26が途中の帯電領域内でロックしてt<tc
なった場合にはCPU69は異常表示部80に清掃手段26が途
中でロックしたことを表示させ、出力ポートPA1の出力
信号を低レベルにしてモータ21を停止させる。
この実施例によれば、コロナ放電装置におけるチャー
ジワイヤ16,17に接離可能な清掃部材としての清掃用パ
ッド36〜39を有し、移動端で清掃部材36〜39をチャージ
ワイヤ16、17から離間させ、移動端から移動後に清掃部
材36〜39をチャージワイヤ16、17に接触させる清掃手段
26と、この清掃手段26を移動させるモータ21と、上記清
掃手段26が停止した時における上記モータ21に流れる過
電流を検出する過電流検出手段を構成するCPU69と、上
記清掃手段26の上記移動端からの移動開始と同時に計時
を開始する計時手段としてのタイマーと、上記清掃手段
6が停止した時における上記計時手段の計時時間より上
記清掃手段26が移動途中でロックしたかどうかを判定す
るロック判定手段を構成するCPU69とを備えたので、清
掃手段が移動途中でロックしたかどうかを判定すること
ができ、異常画像の発生を未然に防止することが可能と
なる。特に、清掃部材がチャージワイヤに対して接離す
るので、可動部を有する分、清掃手段が移動途中で停止
する確率が高くなるが、この高い確率で発生する清掃手
段の途中停止を確実に判定して異常画像の発生を未然に
防止することが可能となる。しかも、清掃部材が移動端
でチャージワイヤから離間するので、正常な帯電時(清
掃手段が移動端に存在する時)、清掃部材がチャージワ
イヤに接触することによってチャージワイヤと感光体と
の位置関係が変化することを防止することができ、良好
に感光体の均一帯電を行うことができる。
また、清掃手段が移動開始後に途中で停止した場合に
は過電流検出手段により直ちにこれを検出してモータを
停止させることができ、モータの異常発熱、破壊等を防
止することができる。
また、清掃部材とチャージワイヤが接触したままの状
態で移動を開始すると、清掃部材とチャージワイヤとの
間の静止摩擦による抵抗を受けるため、モータが定常回
転となる迄に時間を要する。そして、この静止摩擦係数
は、清掃部材の汚れの状態によって大きく変化するた
め、同距離を移動するに当って要する時間が大きく変化
する。清掃手段の移動開始と同時に計時を始めるものに
おいては、このような移動時間の変化が発生すると、正
しいロック判定が不可能となる。この実施例では、清掃
部材の移動開始時に清掃部材がチャージワイヤから離間
しているため、モータが早期に定常回転となると同時
に、清掃部材とチャージワイヤの間の抵抗が動摩擦係数
であって静止摩擦係数より小さく、時間の変動に与える
影響が小さくて正しいロック判定が可能となる。
[発明の効果] 以上のように、請求項1記載の発明によれば、コロナ
放電装置におけるチャージワイヤに接離可能な清掃部材
を有し、移動端で清掃部材をチャージワイヤから離間さ
せ、移動端から移動後に清掃部材をチャージワイヤに接
触させる清掃手段と、この清掃手段を移動させるモータ
と、上記清掃手段が停止した時における上記モータに流
れる過電流を検出する過電流検出手段と、上記清掃手段
の上記移動端からの移動開始と同時に計時を開始する計
時手段と、上記清掃手段が停止した時における上記計時
手段の計時時間より上記清掃手段が移動途中でロックし
たかどうかを判定するロック判定手段とを備えたので、
清掃手段が移動途中でロックしたかどうかを判定するこ
とができ、異常画像の発生を未然に防止することが可能
となる。特に、清掃部材がチャージワイヤに対して接離
するので、可動部を有する分、清掃手段が移動途中で停
止する確率が高くなるが、この高い確率で発生する清掃
手段の途中停止を確実に判定して異常画像の発生を未然
に防止することが可能となる。しかも、清掃部材が移動
端でチャージワイヤから離間するので、正常な帯電時
(清掃手段が移動端に存在する時)、清掃部材がチャー
ジワイヤに接触することによってチャージワイヤと感光
体との位置関係が変化することを防止することができ、
良好に感光体の均一帯電を行うことができる。また、清
掃手段が移動開始後に途中で停止した場合には過電流検
出手段により直ちにこれを検出してモータを停止させる
ことができ、モータの異常発熱、破壊等を防止すること
ができる。
また、清掃部材とチャージワイヤが接触したままの状
態で移動を開始すると、清掃部材とチャージワイヤとの
間の静止摩擦による抵抗を受けるため、モータが定常回
転となる迄に時間を要する。そして、この静止摩擦係数
は、清掃部材の汚れの状態によって大きく変化するた
め、同距離を移動するに当って要する時間が大きく変化
する。清掃手段の移動開始と同時に計時を始めるものに
おいては、このような移動時間の変化が発生すると、正
しいロック判定が不可能となる。請求項1記載の発明で
は、清掃部材の移動開始時に清掃部材がチャージワイヤ
から離間しているため、モータが早期に定常回転となる
と同時に、清掃部材とチャージワイヤの間の抵抗が動摩
擦係数であって静止摩擦係数より小さく、時間の変動に
与える影響が小さくて正しいロック判定が可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は請求項1記載の発明を示すブロック図、第2図
は請求項1記載の発明の一実施例の一部を示す側面略
図、第3図は第2図のII−II線断面図、第4図は同実施
例の背板側の一端部を示す斜視図、第5図は同実施例の
エンドブロック側の一部を示す斜視図、第6図は同実施
例の背板側の他端部を示す斜視図、第7図は同実施例の
説明図、第8図は同実施例の回路部を示す回路図、第9
図は同実施例のタイミングチャート、第10図は同実施例
におけるCPUの処理フローを示すフローチャートであ
る。 101……清掃手段、102……モータ、103……過電流検出
手段、104……計時手段、105……ロック判定手段。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 船木 睦子 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (72)発明者 藤岡 哲弥 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (56)参考文献 特開 昭62−86371(JP,A) 特開 昭64−82060(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03G 15/02 103

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コロナ放電装置におけるチャージワイヤに
    接離可能な清掃部材を有し、移動端で清掃部材をチャー
    ジワイヤから離間させ、移動端から移動後に清掃部材を
    チャージワイヤに接触させる清掃手段と、この清掃手段
    を移動させるモータと、上記清掃手段が停止した時にお
    ける上記モータに流れる過電流を検出する過電流検出手
    段と、上記清掃手段の上記移動端からの移動開始と同時
    に計時を開始する計時手段と、上記清掃手段が停止した
    時における上記計時手段の計時時間より上記清掃手段が
    移動途中でロックしたかどうかを判定するロック判定手
    段とを備えたワイヤクリーナ装置。
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JPS6482060A (en) * 1987-09-25 1989-03-28 Konishiroku Photo Ind Abnormality detecting device for electrification cleaning device

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