JP2896831B2 - 火花点火式エンジンの点火装置 - Google Patents

火花点火式エンジンの点火装置

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JP2896831B2
JP2896831B2 JP12089493A JP12089493A JP2896831B2 JP 2896831 B2 JP2896831 B2 JP 2896831B2 JP 12089493 A JP12089493 A JP 12089493A JP 12089493 A JP12089493 A JP 12089493A JP 2896831 B2 JP2896831 B2 JP 2896831B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、火花点火式エンジンの
点火装置に関し、詳しくは、NOX総排出量を少なくで
きるとともに、エンストが起こりにくいものに関する。
【0002】
【従来技術】火花点火式エンジンの点火装置の従来技術
として、本発明と同様、次のような基本構造を備えたも
のがある。すなわち、エンジン負荷検出手段とエンジン
回転速度検出手段とを点火制御装置に連携させ、点火制
御装置がエンジン負荷とエンジン回転速度を検出できる
ように構成し、点火制御装置に点火プラグを連携させ、
エンジン負荷とエンジン回転速度の検出に基づいて、点
火制御手段が、点火プラグの点火時期を制御するように
構成したものがある。
【0003】この従来技術では、図2に実線で示すよう
に、エンジン負荷が全負荷領域にあることを検出したこ
とに基づいて、点火制御装置が、全負荷領域での点火時
期を、同一エンジン回転速度における部分負荷領域より
も遅く、かつ、過負荷領域での点火時期と同一になるよ
うに設定してある。すなわち、同一エンジン回転速度で
は、全負荷領域での点火時期と過負荷領域での点火時期
とを一致させてある。
【0004】点火時期の設定は、出力性能の向上とNO
X排出濃度の低減という相反する性能の妥協点を考慮し
て設定される。ちなみに、出力性能に重点をおいて点火
時期を早めに設定すると、出力確保と燃費低減とエンス
ト防止に有利となるが、最高燃焼温度が高くなるため、
NOX排出濃度が高くなる不利がある。一方、NOX排出
濃度低減に重点をおき、全体に点火時期を遅めに設定す
ると、NOX排出濃度は低くなる利点はあるが、先の場
合よりも燃焼状態が悪くなり、出力性能が低下する不利
がある。
【0005】上記従来技術では、図2の実線で示すよう
に、出力性能に重点をおき、全体に点火時期を早めに設
定してある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術では、全
負荷領域での点火時期と過負荷領域での点火時期とを一
致させているため次の問題がある。 全負荷領域での点火時期と過負荷領域での点火時期と
を一致させ、しかも、出力性能に重点をおいているた
め、これらの運転領域ではいずれも点火時期は早めに設
定されることになる。このため、これらの運転領域で
は、いずれも最高燃焼温度が高く、NOX排出濃度が高
くなる。この場合、最も運転時間の長い全負荷領域での
NOX排出濃度が高くなることにより、NOX総排出量は
多くなる。
【0007】問題を解決するため、出力性能をある
程度犠牲にし、NOX排出濃度の低減に重点をおき、図
2の鎖線で示すように、全体に点火時期を遅めに設定す
ることも考えられる。しかし、このようにすると、全負
荷領域と過負荷領域の双方の点火時期が遅めに設定され
ることになり、出力が低くなる。この場合、高出力を要
する過負荷領域で出力が低くなることにより、エンスト
が起こりやすい。
【0008】本発明の課題は、火花点火式エンジンの点
火装置において、NOX総排出量を少なくできるととも
に、エンストが起こりにくいものを提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、図1(A)に
例示するように、エンジン負荷検出手段1とエンジン回
転速度検出手段2とを点火制御装置3に連携させ、点火
制御装置3がエンジン負荷とエンジン回転速度を検出で
きるように構成し、点火制御装置3に点火プラグ4を連
携させ、エンジン負荷とエンジン回転速度の検出に基づ
いて、点火制御手段3が、点火プラグ4の点火時期を制
御するように構成した、火花点火式エンジンの点火装置
において、次のようにしたことを特徴とする。
【0010】すなわち、エンジン負荷が全負荷領域にあ
ることを検出したことに基づいて、点火制御装置3が、
図1(B)に例示するように、全負荷領域での点火時期
を、同一エンジン回転速度における部分負荷領域及び過
負荷領域での点火時期よりも遅くするように設定したこ
とを特徴とする。
【0011】
【発明の作用及び効果】全負荷領域での点火時期を遅め
に設定すると同時に、過負荷領域での点火時期を早めに
設定することができるため、次の利点がある。 全負荷領域で点火時期を遅めに設定することにより、
最も運転時間の長い全負荷領域でのNOX排出濃度を低
くできるため、NOX排出総量は少なくなる。尚、過負
荷領域での点火時期を早めに設定しても、過負荷領域で
の運転時間は短いため、NOX総排出量に大きな影響は
ない。
【0012】過負荷領域で点火時期を早めに設定する
ことにより、過負荷領域での出力を確保できるため、エ
ンストが起こりにくい。
【0013】
【実施例】本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の実施例に係る火花点火式エンジンの点火
装置を説明する図で、図1(A)はエンジンの模式図、
図1(B)は点火時期の進角特性を示すグラフである。
【0014】このエンジンは、火花点火式の3気筒ガス
エンジンで、その構成は次の通りである。図1(A)に
示すように、シリンダ5内にピストン6を内嵌し、ピス
トン6をコンロッド7を介してクランク軸8に連動連結
してある。シリンダ5内には燃焼室9を形成し、この燃
焼室9に吸気通路10と排気通路11とを連通させてあ
る。吸気通路10内にはベンチュリ12を設け、その下
流側にスロットルバルブ13を配置してある。ベンチュ
リ12にはガスボンベ14を接続してある。スロットル
バルブ13はガバナ装置(図外)を介して調速レバー
(図外)に連動連結してある。
【0015】このエンジンの点火装置の構成は次の通り
である。燃焼室9に点火プラグ4を設け、この点火プラ
グ4をイグニッションコイル15を介して点火制御装置
3に連携させてある。この点火制御装置3はマイクロコ
ンピュータである。クランク軸8には円板状の点火指示
ロータ16を外嵌固定し、その外周に点火指示検出セン
サ17を臨ませ、これを点火制御装置3に連携させてあ
る。点火指示ロータ16は、その外周に、周長の短い単
一の起点設定突起18と、周長の長い点火指示突起19
とを備えている。3個の点火指示突起19の配置は、ク
ランクピン角度に対応して振り分けてある。このエンジ
ンは3気筒であるため、120゜毎に配置してある。
尚、図中の符号23はバッテリである。
【0016】この点火装置では、起点設定突起18と各
点火指示突起19が点火指示検出センサ17付近を通過
した際、その周長に比例した長さの検出信号が、点火指
示検出センサ17から点火制御装置3に発信される。点
火制御装置3では、その検出信号が、起点設定突起18
に基づく起点設定信号であるか、点火指示突起19に基
づく点火指示信号であるかを、その長さの相違により識
別する。また、3種類の点火指示突起19に基づく3種
類の点火指示信号は、起点設定信号の受信を起点とする
受信順序により特定する。そして、この点火指示信号の
受信順序で、対応する3個の気筒の点火を順に行う。
【0017】エンジン運転状態に応じて点火時期を調節
するため、この点火装置は次のような構成を備えてい
る。吸気通路10のスロットルバルブ13下流側に吸気
負圧を検出する負圧センサ20を配置し、これを点火制
御装置3に連携させてある。この負圧センサ20はエン
ジン負荷検出手段1として利用される。すなわち、この
エンジンでは、ガバナ機構の働きにより、一定回転速度
下では、エンジン負荷が大きくなる程、スロットルバル
ブ13の開度が大きくなり、スロットルバルブ13下流
側の吸気負圧が小さくなる(真空側から大気圧側に近づ
く)ため、吸気負圧の検出によりエンジン負荷を検出す
ることができる。
【0018】また、点火指示検出センサ17をエンジン
回転速度検出手段2として兼用してある。エンジン負荷
検出手段1である負圧センサ20からは吸気負圧に対応
する吸気負圧信号が点火制御装置3に発信され、点火制
御装置3でエンジン負荷の検出が行われる。また、エン
ジン回転速度検出手段2である点火指示検出センサ17
から発信された点火指示信号により、点火制御装置3で
エンジン回転速度の検出が行われる。
【0019】点火制御装置3は、エンジン回転速度の検
出とエンジン回転速度の検出に基づいて、点火プラグ4
の点火時期を図1(B)に示すように調節する。すなわ
ち、エンジン負荷が全負荷領域にあることを検出したこ
とに基づいて、点火制御装置3が、全負荷領域での点火
時期を、同一エンジン回転速度における部分負荷領域及
び過負荷領域での点火時期よりも遅くするように設定す
る。
【0020】これにより、全負荷領域での点火時期を遅
めに設定すると同時に、過負荷領域での点火時期を早め
に設定することができる。このため、次の利点がある。
すなわち、全負荷領域で点火時期を遅めに設定すること
により、最も運転時間の長い全負荷領域でのNOX排出
濃度を低くできるため、NOX排出総量は少なくなる。
尚、過負荷領域での点火時期を早めに設定しても、過負
荷領域での運転時間は短いため、NOX総排出量に大き
な影響はない。また、過負荷領域で点火時期を早めに設
定することにより、過負荷領域での出力を確保できるた
め、エンストが起こりにくい。
【0021】この点火制御装置による点火時期の進角特
性の詳細を、図1(B)により説明する。この実施例で
は、負荷100%の位置を全負荷点21とし、負荷90
%〜120%の範囲を全負荷領域とし、負荷90%未満
の範囲を部分負荷領域とし、負荷120%を越える範囲
を過負荷領域として説明する。尚、この負荷領域の設定
は、あくまでも例示にすぎない。この実施例では、負荷
90%〜120%の全負荷領域では、点火時期を一定に
維持するようにしてある。
【0022】また、負荷90%未満の部分負荷領域で
は、負荷の増大にしたがって点火時期を遅くするが、負
荷の増大に対する点火時期の遅角変化率は、ほぼ負荷7
0%の領域を境界にして異なるようにしてある。すなわ
ち、負荷70%〜90%の重部分負荷の場合の遅角変化
率を、負荷70%未満の軽部分負荷の場合の遅角変化率
よりも大きくなるようにしてある。
【0023】これにより、負荷70%未満の軽負荷領域
では全体に点火時期を早めに設定できる。このため、次
の利点がある。すなわち、負荷70%未満の軽部分負荷
領域での点火時期を全体に早めに設定することにより、
ここでの出力を高める。尚、負荷70%未満の場合(特
に負荷50%未満の場合)に点火時期を早めに設定して
も、本来、この範囲ではNOXが発生しにくいため、N
X総排出量に大きな影響を及ぼすことなく出力を高め
ることができる。
【0024】また、図1(B)に示すように、負荷12
0%以上の過負荷領域では、負荷の増大にしたがって点
火時期を早くするが、負荷の増大に対する点火時期の進
角変化率は、負荷70%〜90%の重部分負荷領域での
遅角変化率と同程度にし、負荷70%未満の軽部分負荷
領域での遅角変化率よりも大きくしてある。このため、
最大負荷点22付近での点火時期を早めに設定できる。
このため、次の利点がある。すなわち、最大負荷点22
付近での点火時期を早めに設定することにより、ここで
の出力を高め、エンスト抑制機能を高めることができ
る。尚、最大負荷点22での点火時期を早めに設定して
も、本来、この付近での運転時間は短いため、NOX
排出濃度に大きな影響を及ぼすことなくエンスト抑制機
能を高められる。
【0025】図1(B)においては、点火プラグ4の点
火時期は、縦軸に示すクランク角度により表示する。例
えば、点火時期−10゜とは、クランク角度が上死点手
前側10゜の時に点火が行われることを意味する。尚、
このグラフにより求められる点火時期は、あくまでもエ
ンジン回転速度が所定値である場合の適性値に過ぎず、
エンジン回転速度の変動に応じてこれらの適性な値は変
動する。特定のエンジン回転速度におけるこれらの適性
な値は、実験等に基づいてあらかじめ選定しておき、点
火制御装置3にマップデータとして記憶させ、エンジン
回転速度の検出に基づいて対応するデータを取り出し、
このデータに基づいて点火時期の制御を行う。
【0026】本発明の実施例の内容は以上の通りである
が、本発明は上記実施例に限定されるものではない。例
えば、点火時期の進角特性は、図1(B)に示すものに
限らず、本発明の趣旨に反しない範囲で任意に変更する
ことができる。また、適用するエンジンは、ガスエンジ
ンに限らず、ガソリンエンジン等、他の火花点火式エン
ジンであってもよい。また、エンジン負荷検出手段やエ
ンジン速度検出手段は他のものであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る火花点火式エンジンの点
火装置を説明する図で、図1(A)はエンジンの模式
図、図1(B)は点火時期特性を示すグラフである。
【図2】従来技術の図1(B)相当図である。
【符号の説明】
1…エンジン負荷検出手段、2…エンジン回転速度検出
手段、3…点火制御装置、4…点火プラグ。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジン負荷検出手段(1)とエンジン回
    転速度検出手段(2)とを点火制御装置(3)に連携させ、
    点火制御装置(3)がエンジン負荷とエンジン回転速度を
    検出できるように構成し、点火制御装置(3)に点火プラ
    グ(4)を連携させ、エンジン負荷とエンジン回転速度の
    検出に基づいて、点火制御手段(3)が、点火プラグ(4)
    の点火時期を制御するように構成した、火花点火式エン
    ジンの点火装置において、 エンジン負荷が全負荷領域にあることを検出したことに
    基づいて、点火制御装置(3)が、全負荷領域での点火時
    期を、同一エンジン回転速度における部分負荷領域及び
    過負荷領域での点火時期よりも遅くするように設定し
    た、ことを特徴とする火花点火式エンジンの点火装置。
JP12089493A 1993-04-23 1993-04-23 火花点火式エンジンの点火装置 Expired - Lifetime JP2896831B2 (ja)

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JPH06307320A JPH06307320A (ja) 1994-11-01
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