JP2895243B2 - 硫黄及びジチオカルボン酸もしくはその塩をベースとする加硫混合物でゴムを加硫する方法 - Google Patents

硫黄及びジチオカルボン酸もしくはその塩をベースとする加硫混合物でゴムを加硫する方法

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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K5/00Use of organic ingredients
    • C08K5/36Sulfur-, selenium-, or tellurium-containing compounds
    • C08K5/38Thiocarbonic acids; Derivatives thereof, e.g. xanthates ; i.e. compounds containing -X-C(=X)- groups, X being oxygen or sulfur, at least one X being sulfur

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、硫黄、及びジチオカル
ボン酸もしくはその塩からなる加硫混合物を用いて、場
合により別の通常の添加物の存在下にゴムを加硫する方
法に関する。本発明による方法は、発癌性物質のニトロ
ソアミンを回避して加硫物を製造することを可能にす
る。
【0002】
【従来の技術】新しい危険物質処方並びに新しいTRGS 5
52(危険物質に対する工業的規則)“ニトロソアミン”
により、ゴム工業(この場合には、製造者及び加工業
者)はニトロソアミン濃度を低下させることを義務つけ
られた。一致していることは、このことを潜在的ニトロ
ソアミン源の回避を介してのみ行われるべきことであ
る。しかしながら、潜在的ニトロソアミン源は、最も普
及している加硫促進剤である(Kautschuk und Gummi-Ku
nststoffe 42.1989年度第2号,16頁以降参照)。
【0003】従って加硫促進剤として過去には屡々アル
カリ金属又はアンモニウムジアルキルジチオカルバメー
ト或はまたそれらのジマー、チウラムが使用され、該チ
ウラムは加硫工程の過程で特にアミンに分解し、該アミ
ンは汎存の(NO)xと反応してニトロソアミンを形成する
(この機構に関しては、前記文献参照)。ニトロソアミン
形成は、前記(NO)xの他に更に、ゴム製造並びに加硫工
程で使用されるような、NO含有添加物(例えば亜硝酸ナ
トリウム)の形のNO源が存在すれば、一層強化される。
今日の認識によれば健康危険物質と見做されるべき("U
mschau" 1985 (1), 24参照)、これらのニトロソアミン
は、一方では外気内に、他方ではまたゴム内で検出する
ことができる。
【0004】窒素不含の加硫促進剤は、例えばキサント
ゲネート及びジチオホスートの形で公知である。しかし
ながら、キサントゲネートはあまり有効ではなく、従っ
てまた製品価値も低い。ジチオホスフェートは特にジエ
ンゴムにおいては加工安全性を不都合に短縮する、従っ
てこれはエチレン−プロピレン−ターポリマー(EPDMゴ
ム)のための特異的促進剤としてのみ使用されるにすぎ
ない。もう1の分類の屡々使用される促進剤は、メルカ
プトチアゾールであり、これも同様に加硫開始が速すぎ
る、即ち低すぎる加工安全性を有する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の課題
は、一面では健康を害するニトロオソアミンの発生を排
除しかつ同時に加硫特性に悪影響を及ぼさないゴムの加
硫法を提供することであった。
【0006】
【課題を解決するための手段】ところで、前記課題は本
発明による方法により解決された。該方法は、加硫混合
物として硫黄及び一般式: B−A [式中、Bは
【0007】
【化2】
【0008】を表し、該式中n,m,p,q及びrは、
n+m+pの和が少なくとも1の値を有すべきであると
いう制限付きで、0又は1を表し、R1及びR2は同じか
又は異なっており、1〜10個の炭素原子を有するアル
キル基、1〜10個の炭素原子を有するアルキレン基、
15個までの炭素原子を有するアラルキル基を表し、D
は水素原子、アンモニウム又は1価及び2価の金属イオ
ン、特にNa,K及びZnを表し、AはBと同じもの又
は水素原子又はアンモニウム又は1価及び2価の金属イ
オン、特にNa,K及びZnを表す]の芳香族ヒドロキ
シジチオカルボン酸もしくはその塩を使用することより
なる。
【0009】本発明で使用されるジチオカルボン酸及び
その塩は、一般に相応するフェノールのジメチルホルム
アミド又はアルコール中でのジチオカルボキシル化によ
り製造される。適当なジチオカルボキシル化剤は、二硫
化炭素と水酸化カリウムの混合物、更にジチオカルボン
酸カリウム又はジチオカルボン酸カリウムである(Sche
ithauer, R. Mayer, A.Senning: Topics in Sulfur Chm
istry, Thio-and Dithiocarboxylic Acids and Ther De
rivatives, Vol.4, Georg Thieme Verlag, Stuttgart,
1979参照)。
【0010】本発明による方法のためは、ゴムとしては
天然及び合成ゴムが該当する。有利な合成ゴムは、例え
ばスチレン−ブタジエン−コポリマー、ポリブタジエ
ン、ポリイソプレン、インテグラルゴム(例えば西独国
特許出願公開第3710002号明細書、同第3724
871号明細書、同第3804574号明細書に記載さ
れている)、アクリルニトリル−ブタジエン−ゴム(N
BR)、エチレン−プロピレン−ターポリマー−ゴム
(EPDM)、ポリオクテニレンゴム又はそれらのブレ
ンドである。
【0011】その他の通常のゴム添加物例えば充填物、
軟化剤、粘着剤、促進剤、活性剤、ステアリン酸、ワッ
クス、老化防止剤及びオゾン保護剤、染料並びに顔料に
関しては、ニトロソ源として挙動すべきでないという制
限が存在するにすぎない。
【0012】加硫は100℃〜300℃、有利には12
0℃〜240℃の温度で実施する。このためには当該技
術で慣用のあらゆる加硫法、例えばプレス加熱、熱蒸
気、熱気、塩浴、流動床、超高周波及び蒸気管を用いた
加熱を使用することができる。
【0013】ゴムの加硫のために主並びに付加的促進剤
として本発明による物質を使用することは新規でありか
つ発癌性物質のニトロソアミンを回避するという利点を
有し、しかも加硫及び加硫物における劣化は生じない。
加硫物の機械的特性、例えばモジュラス、硬度、弾性率
及び圧縮永久歪は、従来の混合物のものと同じである。
従って、本発明による物質は、ジチオカルバメートベー
スの促進剤と結び付いた毒物学的問題を生じる欠陥を排
除するものである。
【0014】本発明による方法を実施する際に、必然的
に本発明に基づき使用される促進剤の高分子に基づき生
じる、テトラメチル−チウラムジスルフィド(TMT
D)に比較して高い調合量は、この芳香族ヒドロキシベ
ンゼンジイチオカルボン酸の立体障害フェノール構造内
に付加的に存在する酸化防止能力により再び相殺され
る。本発明による方法によれば、1つの物質における酸
化防止特性と老化防止特性との組合せがまさにコンパウ
ンド内の老化防止剤を減少させ、ひいては本発明による
コンパウンドの低コストの構成に寄与する。
【0015】
【実施例】本発明に基づき使用される物質で達成される
技術的進歩性を、4−ヒドロキシ−3,5−ジ−t−ブ
チルベンゼン−ジチオカルボン酸もしくはその誘導体及
び以下のベース混合物の例で説明する:
【0016】
【表1】
【0017】該加硫混合物を50℃で圧延しかつ150
℃で加硫する。
【0018】
【表2】
【0019】
【表3】
【0020】実験例1は、スルフェンアミド促進剤に比
較して、特にカリウム塩の形のDBCSにより加硫速度
の驚異的上昇を示す。更に、老化過程において安定性の
向上にたいする寄与は顕著である。
【0021】実験2は、スルフェンアミドと組み合わせ
て第2促進剤としのDBCS及びDBKS−Kの高い反
応性を示す。ジチオカルバメートをベースとする促進剤
の作用効果は達成されかつ凌駕される。
【0022】
【表4】
【0023】
【表5】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (73)特許権者 591063187 Bayerwrk,Leverkuse n,BRD (56)参考文献 特開 平4−99762(JP,A) 米国特許3557194(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C08L 21/00 C08J 3/24 C08K 3/06 C08K 5/38

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加硫混合物及び通常のゴム添加物でゴム
    を加硫する方法において、加硫混合物として硫黄及び一
    般式: B−A [式中、Bは 【化1】 を表し、該式中n,m,p,q及びrは、n+m+pの
    和が少なくとも1の値を有すべきであるという制限付き
    で、0又は1を表し、R1及びR2は同じか又は異なって
    おり、1〜10個の炭素原子を有するアルキル基、1〜
    10個の炭素原子を有するアルキレン基、15個までの
    炭素原子を有するアラルキル基を表し、Dは水素原子、
    アンモニウム又は1価及び2価の金属イオンを表し、A
    はBと同じもの又は水素原子又はアンモニウム又は1価
    及び2価の金属イオンを表す]の芳香族ヒドロキシジチ
    オカルボン酸もしくはその塩を使用することを特徴とす
    る、硫黄及びジチオカルボン酸もしくはその塩をベース
    とする加硫混合物でゴムを加硫する方法。
  2. 【請求項2】 芳香族ヒドロキシジチオカルボン酸もし
    くはその塩を0.1〜5.0phrの量で使用する請求項
    1記載の方法。
JP2401020A 1989-12-12 1990-12-10 硫黄及びジチオカルボン酸もしくはその塩をベースとする加硫混合物でゴムを加硫する方法 Expired - Lifetime JP2895243B2 (ja)

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DE3941001A DE3941001A1 (de) 1989-12-12 1989-12-12 Verfahren zur vulkanisation von kautschuk mit einem vulkanisiersystem auf der basis von schwefel und dithiocarbonsaeuren bzw. derer salze

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JPH0491146A JPH0491146A (ja) 1992-03-24
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BE589249A (ja) *
US3557194A (en) * 1971-01-19 1971-01-19 Ferro Corp Hydroxydithioaromatic acids,derivatives thereof and process for their manufacture

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ATE122703T1 (de) 1995-06-15
EP0432416A3 (en) 1991-10-23
EP0432416B1 (de) 1995-05-17
JPH0491146A (ja) 1992-03-24
ES2072347T3 (es) 1995-07-16
DE59009094D1 (de) 1995-06-22
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