JP2895036B1 - 整流回路およびその回路の全波整流方法並びに半波整流方法 - Google Patents
整流回路およびその回路の全波整流方法並びに半波整流方法Info
- Publication number
- JP2895036B1 JP2895036B1 JP1167498A JP1167498A JP2895036B1 JP 2895036 B1 JP2895036 B1 JP 2895036B1 JP 1167498 A JP1167498 A JP 1167498A JP 1167498 A JP1167498 A JP 1167498A JP 2895036 B1 JP2895036 B1 JP 2895036B1
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- current
- mos transistor
- signal
- output
- circuit
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Rectifiers (AREA)
- Control Of Electrical Variables (AREA)
Abstract
【要約】
【課題】 簡単な回路構成で、MOSトランジスタを使用
し、安定回路動作を実現できる軽薄短小な整流回路およ
びその回路の全波整流方法並びにその回路の半波整流方
法を提供すること。 【解決手段】 差動増幅回路15の出力電流を電流ミラー
回路16に取り込み、出力段の電流比を1対1になるよう
に構成させることで、回路の動作を安定化させ、発振な
どを生じにくくなるように構成する。そして、交流信号
を入力端子11から入力した場合、出力端子14から出力さ
れる信号電圧は、入力端子11に印加される交流信号と同
じ1倍の振幅の全波整流波形信号が出力される。一方、
交流信号が入力端子12から入力された場合、出力端子14
から出力される信号電圧は、入力抵抗7と帰還抵抗8が
同じ場合入力端子12に印加される交流信号の2倍の振幅
の半波整流波形信号が出力される。
し、安定回路動作を実現できる軽薄短小な整流回路およ
びその回路の全波整流方法並びにその回路の半波整流方
法を提供すること。 【解決手段】 差動増幅回路15の出力電流を電流ミラー
回路16に取り込み、出力段の電流比を1対1になるよう
に構成させることで、回路の動作を安定化させ、発振な
どを生じにくくなるように構成する。そして、交流信号
を入力端子11から入力した場合、出力端子14から出力さ
れる信号電圧は、入力端子11に印加される交流信号と同
じ1倍の振幅の全波整流波形信号が出力される。一方、
交流信号が入力端子12から入力された場合、出力端子14
から出力される信号電圧は、入力抵抗7と帰還抵抗8が
同じ場合入力端子12に印加される交流信号の2倍の振幅
の半波整流波形信号が出力される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、全波整流や半波整
流を行う整流回路およびその整流回路による全波整流方
法並びにその整流回路による半波整流方法に関する。
流を行う整流回路およびその整流回路による全波整流方
法並びにその整流回路による半波整流方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、デジタル回路とアナログ回路とが
混在する1チップ回路の需要が増えており、アナログ回
路で使用されているトランジスタも低消費電力化を図る
ためバイポーラトランジスタからCMOS(Complementary
Metal Oxide Semiconductor:相補型金属酸化物半導
体)トランジスタへ移行し、さらにコスト削減のためチ
ップサイズの軽薄短小化が求められている。
混在する1チップ回路の需要が増えており、アナログ回
路で使用されているトランジスタも低消費電力化を図る
ためバイポーラトランジスタからCMOS(Complementary
Metal Oxide Semiconductor:相補型金属酸化物半導
体)トランジスタへ移行し、さらにコスト削減のためチ
ップサイズの軽薄短小化が求められている。
【0003】たとえば、図3は、特開平8-289554号公報
に記載されている発明「全波整流回路」の説明に用いら
れている回路図である。(以下、この回路を“従来例1
の回路”という。) 従来例1の回路は、図3に示すように、演算増幅回路30
1および電圧比較回路302を備えている。演算増幅回路30
1は、反転増幅回路を構成しており、抵抗301a,301bと
演算増幅器301cとからなる。演算増幅器301cの非反転入
力(+)がグランドレベルにされており、抵抗301a,301b
の一端は反転入力(−)に接続されており、抵抗301aの他
端には入力信号が印加され、入力信号に対する反転信号
が抵抗301bの他端が接続されている演算増幅器301cの出
力から出力されスイッチ303に印加される。
に記載されている発明「全波整流回路」の説明に用いら
れている回路図である。(以下、この回路を“従来例1
の回路”という。) 従来例1の回路は、図3に示すように、演算増幅回路30
1および電圧比較回路302を備えている。演算増幅回路30
1は、反転増幅回路を構成しており、抵抗301a,301bと
演算増幅器301cとからなる。演算増幅器301cの非反転入
力(+)がグランドレベルにされており、抵抗301a,301b
の一端は反転入力(−)に接続されており、抵抗301aの他
端には入力信号が印加され、入力信号に対する反転信号
が抵抗301bの他端が接続されている演算増幅器301cの出
力から出力されスイッチ303に印加される。
【0004】一方、入力信号はスイッチ304に印加され
ると共に電圧比較器302の(+)入力に与えられ、(−)入
力はグランドレベルにされており、入力信号とグランド
レベルとの電圧比較によって得られる信号が電圧比較器
302から出力されスイッチ303,304の制御信号として印
加され、入力信号と反転信号とが制御信号によって直接
切り替えられ出力される。
ると共に電圧比較器302の(+)入力に与えられ、(−)入
力はグランドレベルにされており、入力信号とグランド
レベルとの電圧比較によって得られる信号が電圧比較器
302から出力されスイッチ303,304の制御信号として印
加され、入力信号と反転信号とが制御信号によって直接
切り替えられ出力される。
【0005】また、図4も、特開平8-289554号公報に記
載されている発明「全波整流回路」の説明に用いられて
いる別の回路図である。(以下、この回路を“従来例2
の回路”という。) 従来例2の回路(全波整流回路)は、図4に示すように、
大きく分けて、差動入力回路401と、電流減算回路402
と、電流加算回路403とから構成されている。電流減算
回路402は、差動入力回路401の一対の出力電流から一定
電流(たとえば、I/2)を差し引くための回路である。
電流加算回路403は、電流減算回路402の一対の出力電流
を加え合わせる回路である。
載されている発明「全波整流回路」の説明に用いられて
いる別の回路図である。(以下、この回路を“従来例2
の回路”という。) 従来例2の回路(全波整流回路)は、図4に示すように、
大きく分けて、差動入力回路401と、電流減算回路402
と、電流加算回路403とから構成されている。電流減算
回路402は、差動入力回路401の一対の出力電流から一定
電流(たとえば、I/2)を差し引くための回路である。
電流加算回路403は、電流減算回路402の一対の出力電流
を加え合わせる回路である。
【0006】図4において、入力交流信号“Vin”は、
差動入力回路401の中のNチャネルトランジスタのゲート
に印加されている。これにより、トランジスタ401aには
電流“I1”が流れ、トランジスタ401bには“I−I1”
の電流が流れる。これらの電流を電流減算回路402のト
ランジスタ402a,402bにそれぞれ電流ミラーすることに
よって、トランジスタ402c,402dには“I/2”だけ減
算された電流が流れる。すなわち、トランジスタ402cに
流れる電流を“I(402c)”とすると「I(402c)=I1−
I/2」となり、トランジスタ402dに流れる電流を“I
(402d)”とすると「I(402d)=I−I1−I/2=−(I
1−I/2)」となる。
差動入力回路401の中のNチャネルトランジスタのゲート
に印加されている。これにより、トランジスタ401aには
電流“I1”が流れ、トランジスタ401bには“I−I1”
の電流が流れる。これらの電流を電流減算回路402のト
ランジスタ402a,402bにそれぞれ電流ミラーすることに
よって、トランジスタ402c,402dには“I/2”だけ減
算された電流が流れる。すなわち、トランジスタ402cに
流れる電流を“I(402c)”とすると「I(402c)=I1−
I/2」となり、トランジスタ402dに流れる電流を“I
(402d)”とすると「I(402d)=I−I1−I/2=−(I
1−I/2)」となる。
【0007】ところが、実際には、“I1<I/2”の
とき「I(402c)<0」となり、また、“I1>I/2”
のとき「I(402d)<0」となるので、このときには各ト
ランジスタ402c,402dに電流が流れない。最後に、これ
らのトランジスタ402c,402dに流れる電流を電流加算回
路403のトランジスタ403a,403bに電流ミラーしてトラ
ンジスタ403cで加算することにより、トランジスタ404
から全波整流信号を出力することができる。
とき「I(402c)<0」となり、また、“I1>I/2”
のとき「I(402d)<0」となるので、このときには各ト
ランジスタ402c,402dに電流が流れない。最後に、これ
らのトランジスタ402c,402dに流れる電流を電流加算回
路403のトランジスタ403a,403bに電流ミラーしてトラ
ンジスタ403cで加算することにより、トランジスタ404
から全波整流信号を出力することができる。
【0008】図5は、一般的に知られているバイポーラ
トランジスタで構成される整流回路のトランジスタをCM
OSトランジスタに置き換えた整流回路の構成図である。
(以下、この回路を“従来例3の回路”という。) 従来例3の回路では、入力段の差動増幅回路501の出力
信号を直接Nチャネルトランジスタ502のゲートに与え
オン/オフ制御する。(なお、この回路では、後記する
とおり、出力段の利得が高い構成となっているため、回
路動作が不安定となり易く、発振する可能性が大きいと
いう問題がある。)
トランジスタで構成される整流回路のトランジスタをCM
OSトランジスタに置き換えた整流回路の構成図である。
(以下、この回路を“従来例3の回路”という。) 従来例3の回路では、入力段の差動増幅回路501の出力
信号を直接Nチャネルトランジスタ502のゲートに与え
オン/オフ制御する。(なお、この回路では、後記する
とおり、出力段の利得が高い構成となっているため、回
路動作が不安定となり易く、発振する可能性が大きいと
いう問題がある。)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記従来例
1の回路(図3の回路構成による全波整流回路)では、抵
抗,演算増幅器,電圧比較器,スイッチなどを用いるた
め、LSI化した場合に占有面積が大きくなるという問
題がある。たとえば、図3の回路を実現するためには、
素子数をおよそ25とした場合に、チップ面積はおよそ28
0μmとなる。
1の回路(図3の回路構成による全波整流回路)では、抵
抗,演算増幅器,電圧比較器,スイッチなどを用いるた
め、LSI化した場合に占有面積が大きくなるという問
題がある。たとえば、図3の回路を実現するためには、
素子数をおよそ25とした場合に、チップ面積はおよそ28
0μmとなる。
【0010】また、前記従来例2の回路(図4の回路構
成による全波整流回路)においても、電流減算回路402,
電流加算回路403を用いているため、前掲の図3の回路
構成と同じように、LSI化した場合に占有面積が大き
くなるという問題がある。たとえば、図4の回路を実現
するためには、素子数をおよそ15とした場合に、チップ
面積はおよそ120μmとなる。
成による全波整流回路)においても、電流減算回路402,
電流加算回路403を用いているため、前掲の図3の回路
構成と同じように、LSI化した場合に占有面積が大き
くなるという問題がある。たとえば、図4の回路を実現
するためには、素子数をおよそ15とした場合に、チップ
面積はおよそ120μmとなる。
【0011】さらに、前記従来例3の回路では、前記し
たように、バイポーラトランジスタで構成される整流回
路のトランジスタをCMOSトランジスタに置き換えた整流
回路の構成からなり、入力段の差動増幅回路501の出力
信号を直接Nチャネルトランジスタ502のゲートに与え
オン/オフ制御する構成からなる(前掲の図5参照)。し
かし、出力段の利得が高い構成となっているため、回路
動作が不安定となり易く、発振する可能性が大きいとい
う問題があり、改善が求められている。
たように、バイポーラトランジスタで構成される整流回
路のトランジスタをCMOSトランジスタに置き換えた整流
回路の構成からなり、入力段の差動増幅回路501の出力
信号を直接Nチャネルトランジスタ502のゲートに与え
オン/オフ制御する構成からなる(前掲の図5参照)。し
かし、出力段の利得が高い構成となっているため、回路
動作が不安定となり易く、発振する可能性が大きいとい
う問題があり、改善が求められている。
【0012】このようなことから、本発明は、前述の問
題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするとこ
ろは、非常に簡単な回路構成で、CMOSトランジスタを使
用し、安定回路動作を実現できる軽薄短小な整流回路お
よびその回路の全波整流方法並びにその回路の半波整流
方法を提供することにある。
題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするとこ
ろは、非常に簡単な回路構成で、CMOSトランジスタを使
用し、安定回路動作を実現できる軽薄短小な整流回路お
よびその回路の全波整流方法並びにその回路の半波整流
方法を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明の整流回
路は、「第1の信号入力端子に直列接続される入力抵抗
を介して信号を取り込む第1のMOS型トランジスタと、
第2の信号入力端子からの信号を取り込む第2のMOS型
トランジスタと、前記第1のMOS型トランジスタおよび
前記第2のMOS型トランジスタに電流を供給する定電流
源と、前記第1のMOS型トランジスタから出力される電
流を電流制御する第3のMOS型トランジスタと、前記第
2のMOS型トランジスタから出力される電流を制御する
ものであって前記第3のMOS型トランジスタからのミラ
ー電流を取り込む第4のトランジスタとを含む差動増幅
手段と、前記入力抵抗を介して整流出力端子との間に直
列接続される帰還抵抗と、前記第2のMOS型トランジス
タから出力される電流を電流ミラーさせるとともに、前
記整流出力端子に出力される信号電圧を制御する電流ミ
ラー手段とを含むこと」(請求項1)を特徴(発明を特定
する事項)とする。
路は、「第1の信号入力端子に直列接続される入力抵抗
を介して信号を取り込む第1のMOS型トランジスタと、
第2の信号入力端子からの信号を取り込む第2のMOS型
トランジスタと、前記第1のMOS型トランジスタおよび
前記第2のMOS型トランジスタに電流を供給する定電流
源と、前記第1のMOS型トランジスタから出力される電
流を電流制御する第3のMOS型トランジスタと、前記第
2のMOS型トランジスタから出力される電流を制御する
ものであって前記第3のMOS型トランジスタからのミラ
ー電流を取り込む第4のトランジスタとを含む差動増幅
手段と、前記入力抵抗を介して整流出力端子との間に直
列接続される帰還抵抗と、前記第2のMOS型トランジス
タから出力される電流を電流ミラーさせるとともに、前
記整流出力端子に出力される信号電圧を制御する電流ミ
ラー手段とを含むこと」(請求項1)を特徴(発明を特定
する事項)とする。
【0014】このような構成で、差動増幅手段の第3の
MOS型トランジスタと第4のMOS型トランジスタとによる
電流ミラー回路を第1のMOS型トランジスタと第2のMOS
型トランジスタの負荷として使用している。そして、差
動増幅手段の出力電流を電流ミラー手段に取り込み入力
抵抗と帰還抵抗とに流れる電流を制御し整流出力端子の
信号電圧を制御するように構成している。このような構
成であるため、回路構成が非常に簡単でしかも素子数を
多くすることなく、出力段の回路動作を安定させる作用
を得ることができる。なお、MOS型トランジスタとして
は、Pチャネル型MOS、Nチャネル型MOS、CMOSなどを使
用することができる。
MOS型トランジスタと第4のMOS型トランジスタとによる
電流ミラー回路を第1のMOS型トランジスタと第2のMOS
型トランジスタの負荷として使用している。そして、差
動増幅手段の出力電流を電流ミラー手段に取り込み入力
抵抗と帰還抵抗とに流れる電流を制御し整流出力端子の
信号電圧を制御するように構成している。このような構
成であるため、回路構成が非常に簡単でしかも素子数を
多くすることなく、出力段の回路動作を安定させる作用
を得ることができる。なお、MOS型トランジスタとして
は、Pチャネル型MOS、Nチャネル型MOS、CMOSなどを使
用することができる。
【0015】そして、この電流ミラー手段を、第2のMO
S型トランジスタから出力される電流を取り込む第5のM
OS型トランジスタと、この第5のMOS型トランジスタに
流れる電流のミラー電流を流す第6のMOS型トランジス
タとを含むように構成した場合(請求項2)、差動増幅手
段からみた電流ミラー手段の利得を1倍に設定すること
で、回路の安定動作を実現することができる(請求項
3)。
S型トランジスタから出力される電流を取り込む第5のM
OS型トランジスタと、この第5のMOS型トランジスタに
流れる電流のミラー電流を流す第6のMOS型トランジス
タとを含むように構成した場合(請求項2)、差動増幅手
段からみた電流ミラー手段の利得を1倍に設定すること
で、回路の安定動作を実現することができる(請求項
3)。
【0016】また、電流ミラー手段を、第5のMOS型ト
ランジスタに流れる電流と、第6のMOS型トランジスタ
に流れる電流との比を1対1に設定するとよい(請求項
4)。
ランジスタに流れる電流と、第6のMOS型トランジスタ
に流れる電流との比を1対1に設定するとよい(請求項
4)。
【0017】また、具体的に前述の整流回路の整流方法
として、本発明は、「第1の信号入力端子に直列接続さ
れる入力抵抗を介して信号を取り込む第1のMOS型トラ
ンジスタと、第2の信号入力端子からの信号を取り込む
第2のMOS型トランジスタと、前記第1のMOS型トランジ
スタおよび前記第2のMOS型トランジスタに電流を供給
する定電流源と、前記第1のMOS型トランジスタから出
力される電流を電流制御する第3のMOS型トランジスタ
と、前記第2のMOS型トランジスタから出力される電流
を制御するものであって前記第3のMOS型トランジスタ
からのミラー電流を取り込む第4のMOS型トランジスタ
とを含む差動増幅手段と、前記入力抵抗を介して整流出
力端子との間に直列接続される帰還抵抗と、前記第2の
MOS型トランジスタから出力される電流を電流ミラーさ
せると共に前記整流出力端子に出力される信号電圧を制
御する電流ミラー手段とを含む整流回路における全波整
流方法であって、前記第1の信号入力端子に交流信号を
印加し、前記第2の信号入力端子に直流電圧を印加する
こと」(請求項5)により、整流出力端子から全波整流波
形信号を得ることができる。
として、本発明は、「第1の信号入力端子に直列接続さ
れる入力抵抗を介して信号を取り込む第1のMOS型トラ
ンジスタと、第2の信号入力端子からの信号を取り込む
第2のMOS型トランジスタと、前記第1のMOS型トランジ
スタおよび前記第2のMOS型トランジスタに電流を供給
する定電流源と、前記第1のMOS型トランジスタから出
力される電流を電流制御する第3のMOS型トランジスタ
と、前記第2のMOS型トランジスタから出力される電流
を制御するものであって前記第3のMOS型トランジスタ
からのミラー電流を取り込む第4のMOS型トランジスタ
とを含む差動増幅手段と、前記入力抵抗を介して整流出
力端子との間に直列接続される帰還抵抗と、前記第2の
MOS型トランジスタから出力される電流を電流ミラーさ
せると共に前記整流出力端子に出力される信号電圧を制
御する電流ミラー手段とを含む整流回路における全波整
流方法であって、前記第1の信号入力端子に交流信号を
印加し、前記第2の信号入力端子に直流電圧を印加する
こと」(請求項5)により、整流出力端子から全波整流波
形信号を得ることができる。
【0018】また、前述の整流回路において、半波整流
を行うためには、第1の信号入力端子に直流電圧を印加
し、第2の信号入力端子に交流信号を印加することで、
整流出力端子から半波整流波形信号を得ることができる
(請求項6)。ここで、例えば、入力抵抗と帰還抵抗との
相対比に応じて任意の振幅の半波整流波形を得ることが
でき(請求項7)、また、入力抵抗の抵抗値と帰還抵抗の
抵抗値とをほぼ同じ値にすることで、入力交流信号の振
幅の2倍の振幅の半波整流信号波形を得ることができる
(請求項8)。さらに、帰還抵抗の代わりに入力抵抗を介
して整流出力端子との間を直接に接続することで、入力
交流信号の一倍の振幅の半波整流信号波形を得ることも
できる(請求項9)。
を行うためには、第1の信号入力端子に直流電圧を印加
し、第2の信号入力端子に交流信号を印加することで、
整流出力端子から半波整流波形信号を得ることができる
(請求項6)。ここで、例えば、入力抵抗と帰還抵抗との
相対比に応じて任意の振幅の半波整流波形を得ることが
でき(請求項7)、また、入力抵抗の抵抗値と帰還抵抗の
抵抗値とをほぼ同じ値にすることで、入力交流信号の振
幅の2倍の振幅の半波整流信号波形を得ることができる
(請求項8)。さらに、帰還抵抗の代わりに入力抵抗を介
して整流出力端子との間を直接に接続することで、入力
交流信号の一倍の振幅の半波整流信号波形を得ることも
できる(請求項9)。
【0019】
【発明の実施の形態】次に本発明の好適な実施の形態を
図面を用いて説明する。図1は、本発明の整流回路を適
用した整流回路の実施例の回路構成図である。この図に
おいて、端子10は、回路動作上必要な最高電位を印加す
る電力供給端子である。端子11は、全波整流動作を行う
ときには、交流信号を印加し、半波整流動作を行うとき
には直流電圧を印加する端子である。端子12は、全波整
流動作を行うときには、直流電圧を印加し、半波整流動
作を行うときには、交流信号を印加する端子である。端
子13は、回路動作上の最低電位に保持または維持させる
端子である。
図面を用いて説明する。図1は、本発明の整流回路を適
用した整流回路の実施例の回路構成図である。この図に
おいて、端子10は、回路動作上必要な最高電位を印加す
る電力供給端子である。端子11は、全波整流動作を行う
ときには、交流信号を印加し、半波整流動作を行うとき
には直流電圧を印加する端子である。端子12は、全波整
流動作を行うときには、直流電圧を印加し、半波整流動
作を行うときには、交流信号を印加する端子である。端
子13は、回路動作上の最低電位に保持または維持させる
端子である。
【0020】図1において、交流信号や直流電圧を取り
込む入力段には、差動増幅回路15を備え、この差動増幅
回路15の出力段には電流ミラー回路16を備えている。差
動増幅回路15には、端子11から入力抵抗7を介して交流
信号または直流電圧をゲートに取り込むPチャネルトラ
ンジスタ1と、端子12に印加される直流電圧または交流
信号をゲートに取り込むPチャネルトランジスタ2を備
える。端子11から入力抵抗7を通じて帰還抵抗8が出力
端子14に直列に接続されている。
込む入力段には、差動増幅回路15を備え、この差動増幅
回路15の出力段には電流ミラー回路16を備えている。差
動増幅回路15には、端子11から入力抵抗7を介して交流
信号または直流電圧をゲートに取り込むPチャネルトラ
ンジスタ1と、端子12に印加される直流電圧または交流
信号をゲートに取り込むPチャネルトランジスタ2を備
える。端子11から入力抵抗7を通じて帰還抵抗8が出力
端子14に直列に接続されている。
【0021】さらに、Pチャネルトランジスタ1、2の
ドレイン側には端子10から定電流源9を通じて電力が供
給される。さらに、Pチャネルトランジスタ1、2のソ
ース側は電流ミラー負荷としてNチャネルトランジスタ
3、4のドレインに接続されている。すなわち、Nチャ
ネルトランジスタ3、4のゲート間が接続され、Pチャ
ネルトランジスタ1のソースからの電流によって制御さ
れている。Nチャネルトランジスタ3、4のソースは最
低電位の端子13に接続されている。
ドレイン側には端子10から定電流源9を通じて電力が供
給される。さらに、Pチャネルトランジスタ1、2のソ
ース側は電流ミラー負荷としてNチャネルトランジスタ
3、4のドレインに接続されている。すなわち、Nチャ
ネルトランジスタ3、4のゲート間が接続され、Pチャ
ネルトランジスタ1のソースからの電流によって制御さ
れている。Nチャネルトランジスタ3、4のソースは最
低電位の端子13に接続されている。
【0022】差動増幅回路15の中のPチャネルトランジ
スタ2のソースから出力される電流は、出力段の電流ミ
ラー回路16に出力され、この電流ミラー回路16の中のN
チャネルトランジスタ5のドレインに流し込むと共に、
Nチャネルトランジスタ5、6のゲートに与える。Nチ
ャネルトランジスタ5、6のソースは、最低電位の端子
13に接続されている。Nチャネルトランジスタ6のドレ
インは出力端子14に接続され、差動増幅回路15の出力電
流によってオン/オフ制御され、出力端子14の電圧制御
を行う。
スタ2のソースから出力される電流は、出力段の電流ミ
ラー回路16に出力され、この電流ミラー回路16の中のN
チャネルトランジスタ5のドレインに流し込むと共に、
Nチャネルトランジスタ5、6のゲートに与える。Nチ
ャネルトランジスタ5、6のソースは、最低電位の端子
13に接続されている。Nチャネルトランジスタ6のドレ
インは出力端子14に接続され、差動増幅回路15の出力電
流によってオン/オフ制御され、出力端子14の電圧制御
を行う。
【0023】[図1の回路の動作説明]次に図1の整流
回路の全波整流動作を説明する。図2は、図1の整流回
路の動作波形図である。この図において、波形201は入
力端子11に印加される入力交流信号の波形図である。波
形202は出力端子14から出力される全波整流波形図であ
る。波形203は入力抵抗7と帰還抵抗8とを同じ定数と
したときに、出力端子14から出力される半波整流波形図
である。波形204は出力端子14とPチャネルトランジス
タ1のゲートとが直接接続された場合に出力端子14から
出力される半波整流波形図である。以下に図1に示す整
流回路における全波整流動作と半波整流動作とを説明す
る。
回路の全波整流動作を説明する。図2は、図1の整流回
路の動作波形図である。この図において、波形201は入
力端子11に印加される入力交流信号の波形図である。波
形202は出力端子14から出力される全波整流波形図であ
る。波形203は入力抵抗7と帰還抵抗8とを同じ定数と
したときに、出力端子14から出力される半波整流波形図
である。波形204は出力端子14とPチャネルトランジス
タ1のゲートとが直接接続された場合に出力端子14から
出力される半波整流波形図である。以下に図1に示す整
流回路における全波整流動作と半波整流動作とを説明す
る。
【0024】(全波整流波形を得るための動作説明)図1
の回路構成において、出力端子14から全波整流波形を得
るために、入力端子12に直流電圧源を接続し、所定の直
流電圧を印加すると共に、入力端子11に図2の波形201
のような交流信号を重畳した入力端子と同じ電圧値の直
流電圧源を接続し交流信号が重畳した直流電圧を印加す
る。ここで、入力抵抗7と帰還抵抗8とは同じ抵抗値に
設定する。
の回路構成において、出力端子14から全波整流波形を得
るために、入力端子12に直流電圧源を接続し、所定の直
流電圧を印加すると共に、入力端子11に図2の波形201
のような交流信号を重畳した入力端子と同じ電圧値の直
流電圧源を接続し交流信号が重畳した直流電圧を印加す
る。ここで、入力抵抗7と帰還抵抗8とは同じ抵抗値に
設定する。
【0025】ここで、入力端子11に印加される電圧が入
力端子12に印加される電圧よりも高くなった場合、定電
流源9の電流はPチャネルトランジスタ2に流れ、Nチ
ャネルトランジスタ4がオフのため、電流はNチャネル
トランジスタ5に流れ、このNチャネルトランジスタ5
と電流ミラー回路16を構成するNチャネルトランジスタ
6に電流が流れる。このNチャネルトランジスタ6に電
流が流れると、帰還抵抗8から電圧によって出力端子14
は電圧降下されるように作用を受け、入力端子11と逆相
の信号波形が出力端子14から出力される。
力端子12に印加される電圧よりも高くなった場合、定電
流源9の電流はPチャネルトランジスタ2に流れ、Nチ
ャネルトランジスタ4がオフのため、電流はNチャネル
トランジスタ5に流れ、このNチャネルトランジスタ5
と電流ミラー回路16を構成するNチャネルトランジスタ
6に電流が流れる。このNチャネルトランジスタ6に電
流が流れると、帰還抵抗8から電圧によって出力端子14
は電圧降下されるように作用を受け、入力端子11と逆相
の信号波形が出力端子14から出力される。
【0026】次に、入力端子11に印加される電圧が入力
端子12に印加される電圧よりも低くなった場合、定電流
源9の電流はPチャネルトランジスタ1に流れ、さらに
Nチャネルトランジスタ3にも流れる。このNチャネル
トランジスタ3と電流ミラー回路を構成しているNチャ
ネルトランジスタ4は、Pチャネルトランジスタ2がオ
フのため電流が流れず、Nチャネルトランジスタ5およ
びNチャネルトランジスタ6も電流は流れずオフにな
る。このNチャネルトランジスタ6に電流が流れないた
め、出力端子14に出力される電圧は、帰還抵抗8による
電圧降下がなく、出力端子14には入力端子11と同じ電圧
が出力される。
端子12に印加される電圧よりも低くなった場合、定電流
源9の電流はPチャネルトランジスタ1に流れ、さらに
Nチャネルトランジスタ3にも流れる。このNチャネル
トランジスタ3と電流ミラー回路を構成しているNチャ
ネルトランジスタ4は、Pチャネルトランジスタ2がオ
フのため電流が流れず、Nチャネルトランジスタ5およ
びNチャネルトランジスタ6も電流は流れずオフにな
る。このNチャネルトランジスタ6に電流が流れないた
め、出力端子14に出力される電圧は、帰還抵抗8による
電圧降下がなく、出力端子14には入力端子11と同じ電圧
が出力される。
【0027】以上のようにして、交流信号が入力端子11
から入力された場合、出力端子14から出力される信号電
圧は図2の波形202に示すように入力端子11に印加され
る交流信号と同じ1倍の振幅の全波整流波形信号が出力
されるようになる。図1の回路は従来に比べ非常に簡単
な構成であり、LSI化する際、素子数で換算すれば、た
とえば、9素子程度で実現でき、しかもチップ面積はお
よそ70μm程度で構成することができるので、前述の従
来の回路構成に比べて、チップ面積を縮小化し軽薄短小
な整流回路を実現することができる。また、簡単な回路
構成であるため、いろいろの回路(たとえば、電源回路
や周波数変換回路や増幅回路やレベル検出回路など)に
応用することがきるという汎用性を有する。
から入力された場合、出力端子14から出力される信号電
圧は図2の波形202に示すように入力端子11に印加され
る交流信号と同じ1倍の振幅の全波整流波形信号が出力
されるようになる。図1の回路は従来に比べ非常に簡単
な構成であり、LSI化する際、素子数で換算すれば、た
とえば、9素子程度で実現でき、しかもチップ面積はお
よそ70μm程度で構成することができるので、前述の従
来の回路構成に比べて、チップ面積を縮小化し軽薄短小
な整流回路を実現することができる。また、簡単な回路
構成であるため、いろいろの回路(たとえば、電源回路
や周波数変換回路や増幅回路やレベル検出回路など)に
応用することがきるという汎用性を有する。
【0028】(半波整流波形を得るための動作説明)次
に、図1の整流回路において、出力端子14から半波整流
波形信号を得るための動作を説明する。本半波整流の動
作説明においても前述の図2の波形図を参照しながら説
明する。まず、出力端子14に半波整流波形を得るには、
前述の全波整流の動作のときとは逆に入力端子11に直流
電圧源を接続し、入力端子12に図2の波形201のような
交流信号を重畳した入力端子11と同じ信号電圧値を出力
する直流電圧源を接続する。
に、図1の整流回路において、出力端子14から半波整流
波形信号を得るための動作を説明する。本半波整流の動
作説明においても前述の図2の波形図を参照しながら説
明する。まず、出力端子14に半波整流波形を得るには、
前述の全波整流の動作のときとは逆に入力端子11に直流
電圧源を接続し、入力端子12に図2の波形201のような
交流信号を重畳した入力端子11と同じ信号電圧値を出力
する直流電圧源を接続する。
【0029】ここで、入力端子12の電圧値が入力端子11
に加えられている電圧値よりも高くなった場合、定電流
源9の電流はPチャネルトランジスタ1に流れ、さらに
Nチャネルトランジスタ3に流れる。このNチャネルト
ランジスタ3と電流ミラー回路を構成しているNチャネ
ルトランジスタ4は、Pチャネルトランジスタ2がオフ
になっているため電流が流れず、Nチャネルトランジス
タ5およびNチャネルトランジスタ6も電流は流れずオ
フ状態にされる。このようにして、Nチャネルトランジ
スタ6に電流が流れないため、出力端子14の出力電圧は
帰還抵抗8による電圧降下が生じず、出力端子14には入
力端子11と同じ直流電圧の信号が出力される。
に加えられている電圧値よりも高くなった場合、定電流
源9の電流はPチャネルトランジスタ1に流れ、さらに
Nチャネルトランジスタ3に流れる。このNチャネルト
ランジスタ3と電流ミラー回路を構成しているNチャネ
ルトランジスタ4は、Pチャネルトランジスタ2がオフ
になっているため電流が流れず、Nチャネルトランジス
タ5およびNチャネルトランジスタ6も電流は流れずオ
フ状態にされる。このようにして、Nチャネルトランジ
スタ6に電流が流れないため、出力端子14の出力電圧は
帰還抵抗8による電圧降下が生じず、出力端子14には入
力端子11と同じ直流電圧の信号が出力される。
【0030】次に、逆に入力端子12に印加される電圧が
入力端子11に印加される電圧よりも低くくなった場合、
定電流源9の電流はPチャネルトランジスタ2に流れ、
Nチャネルトランジスタ4がオフにされるため、電流は
Nチャネルトランジスタ5に流れ、このNチャネルトラ
ンジスタ5と電流ミラー回路16を構成しているNチャネ
ルトランジスタ6とに電流が流れる。このNチャネルト
ランジスタ6に電流が流れると、帰還抵抗8によって電
圧降下が生じ、出力端子14から出力電圧には電圧降下が
生じ、入力端子11と同相の信号波形が出力端子14から出
力される。
入力端子11に印加される電圧よりも低くくなった場合、
定電流源9の電流はPチャネルトランジスタ2に流れ、
Nチャネルトランジスタ4がオフにされるため、電流は
Nチャネルトランジスタ5に流れ、このNチャネルトラ
ンジスタ5と電流ミラー回路16を構成しているNチャネ
ルトランジスタ6とに電流が流れる。このNチャネルト
ランジスタ6に電流が流れると、帰還抵抗8によって電
圧降下が生じ、出力端子14から出力電圧には電圧降下が
生じ、入力端子11と同相の信号波形が出力端子14から出
力される。
【0031】ここで、入力抵抗7と帰還抵抗8とを同じ
定数とすると、出力端子14から出力される信号電圧波形
は図2の波形203に示すように入力端子12に印加されて
いる交流信号の2倍の振幅の半波整流波形となる。ま
た、帰還抵抗8がなく、出力端子14とPチャネルトラン
ジスタ1のゲートとが直接接続された場合は、図2の波
形204に示すように、入力端子12に印加されている交流
信号と同じ1倍の振幅の半波整流波形の出力信号を得る
ことができる。
定数とすると、出力端子14から出力される信号電圧波形
は図2の波形203に示すように入力端子12に印加されて
いる交流信号の2倍の振幅の半波整流波形となる。ま
た、帰還抵抗8がなく、出力端子14とPチャネルトラン
ジスタ1のゲートとが直接接続された場合は、図2の波
形204に示すように、入力端子12に印加されている交流
信号と同じ1倍の振幅の半波整流波形の出力信号を得る
ことができる。
【0032】以上のようにして交流信号が入力端子12か
ら入力された場合、出力端子14から出力される信号電圧
は、図2の波形204に示すように、入力抵抗7と帰還抵
抗8とがほぼ同じ場合は入力端子12に印加される交流信
号の2倍の振幅の半波整流波形信号が出力されるように
なり、入力抵抗7と帰還抵抗8との相対比に応じて任意
の振幅の半波整流波形信号を出力することができる。し
たがって、図1の回路は従来に比べ非常に簡単な構成で
あり、LSI化する際、素子数で換算すれば、たとえ
ば、9素子程度で実現でき、しかもチップ面積はおよそ
70μm程度で構成することができるので、前述の従来の
回路構成に比べてチップ面積を縮小化し軽薄短小な整流
回路を実現することができる。また、簡単な回路構成で
あるため、いろいろの回路(たとえば、電源回路や周波
数変換回路や増幅回路やレベル検出回路など)に応用す
ることがきるという汎用性を有することができる。
ら入力された場合、出力端子14から出力される信号電圧
は、図2の波形204に示すように、入力抵抗7と帰還抵
抗8とがほぼ同じ場合は入力端子12に印加される交流信
号の2倍の振幅の半波整流波形信号が出力されるように
なり、入力抵抗7と帰還抵抗8との相対比に応じて任意
の振幅の半波整流波形信号を出力することができる。し
たがって、図1の回路は従来に比べ非常に簡単な構成で
あり、LSI化する際、素子数で換算すれば、たとえ
ば、9素子程度で実現でき、しかもチップ面積はおよそ
70μm程度で構成することができるので、前述の従来の
回路構成に比べてチップ面積を縮小化し軽薄短小な整流
回路を実現することができる。また、簡単な回路構成で
あるため、いろいろの回路(たとえば、電源回路や周波
数変換回路や増幅回路やレベル検出回路など)に応用す
ることがきるという汎用性を有することができる。
【0033】なお、図1の回路構成のうち、出力段を電
流ミラー回路構成16としているが、さらに具体的には、
出力段の電流比を1対1に設定することによって、入力
段を構成している差動増幅回路15から出力段の利得を1
倍とすることができ、発振などを起こさない安定な回路
動作を実現することができる。このため回路の信頼性を
向上させることができる。
流ミラー回路構成16としているが、さらに具体的には、
出力段の電流比を1対1に設定することによって、入力
段を構成している差動増幅回路15から出力段の利得を1
倍とすることができ、発振などを起こさない安定な回路
動作を実現することができる。このため回路の信頼性を
向上させることができる。
【0034】また、前述の図1の整流回路構成では、入
力される直流電圧値の下側(低レベル側)に全波整流波
形信号または半波整流波形信号が得られるが、入力段の
差動増幅回路15のPチャネルトランジスタ1、2をNチ
ャネルトランジスタに変更し、差動増幅回路15の中の電
流ミラー負荷機能を果たすNチャネルトランジスタ3、
4をPチャネルトランジスタに変更し、出力段の電流ミ
ラー回路16を構成しているNチャネルトランジスタ5、
6をPチャネルトランジスタに変更することにより、入
力される直流電圧値の上側(高レベル側)に全波整流波
形信号または半波整流波形信号を得ることができるよう
になる。
力される直流電圧値の下側(低レベル側)に全波整流波
形信号または半波整流波形信号が得られるが、入力段の
差動増幅回路15のPチャネルトランジスタ1、2をNチ
ャネルトランジスタに変更し、差動増幅回路15の中の電
流ミラー負荷機能を果たすNチャネルトランジスタ3、
4をPチャネルトランジスタに変更し、出力段の電流ミ
ラー回路16を構成しているNチャネルトランジスタ5、
6をPチャネルトランジスタに変更することにより、入
力される直流電圧値の上側(高レベル側)に全波整流波
形信号または半波整流波形信号を得ることができるよう
になる。
【0035】
【発明の効果】以上述べたように本発明は、第1の信号
入力端子から信号を取り込む第1のMOS型トランジスタ
と、第2の信号入力端子からの信号を取り込む第2のMO
S型トランジスタとの電流を制御する第3のMOS型トラン
ジスタと第4のMOS型トランジスタとでなる電流ミラー
回路を負荷とする差動増幅手段の出力電流を、出力段の
電流ミラー手段で取り込み整流出力電圧を制御するよう
に構成したので、非常に簡単な回路構成で回路を安定動
作させることができるようになり、LSI化した場合でも
軽薄短小にすることができ、汎用性も向上させることが
できる。
入力端子から信号を取り込む第1のMOS型トランジスタ
と、第2の信号入力端子からの信号を取り込む第2のMO
S型トランジスタとの電流を制御する第3のMOS型トラン
ジスタと第4のMOS型トランジスタとでなる電流ミラー
回路を負荷とする差動増幅手段の出力電流を、出力段の
電流ミラー手段で取り込み整流出力電圧を制御するよう
に構成したので、非常に簡単な回路構成で回路を安定動
作させることができるようになり、LSI化した場合でも
軽薄短小にすることができ、汎用性も向上させることが
できる。
【0036】また、本発明の整流回路は、第1の信号入
力端子に交流信号を印加し、第2の信号入力端子に直流
電圧を印加すると、整流出力端子から全波整流波形信号
を得ることができ、また、第1の信号入力端子に直流電
圧を印加し、第2の信号入力端子に交流信号を印加する
と、整流出力端子から半波整流波形信号を得ることがで
きるという利点も備えているので機能性が高い。
力端子に交流信号を印加し、第2の信号入力端子に直流
電圧を印加すると、整流出力端子から全波整流波形信号
を得ることができ、また、第1の信号入力端子に直流電
圧を印加し、第2の信号入力端子に交流信号を印加する
と、整流出力端子から半波整流波形信号を得ることがで
きるという利点も備えているので機能性が高い。
【図1】本発明の実施の形態の整流回路の回路構成図で
ある。
ある。
【図2】図1の整流回路の各部の動作波形図である。
【図3】演算増幅回路や電圧比較器などを使用した従来
の整流回路(従来例1の回路)の構成を説明するための図
である。
の整流回路(従来例1の回路)の構成を説明するための図
である。
【図4】電流減算回路や電流加算回路などを使用した従
来の整流回路(従来例2の回路)の構成を説明するための
図である。
来の整流回路(従来例2の回路)の構成を説明するための
図である。
【図5】入力段に差動増幅回路を使用した従来の整流回
路(従来例3の回路)の構成例の図である。
路(従来例3の回路)の構成例の図である。
1,2 Pチャネルトランジスタ 3〜6 Nチャネルトランジスタ 7 入力抵抗 8 帰還抵抗 9 定電流源 10,11,12 入力端子 14 出力端子 15 差動増幅回路 16 電流ミラー回路 301 演算増幅回路 301a,301b 抵抗 301c 演算増幅器 302 電圧比較回路 303,304 スイッチ 401 差動入力回路 401a,401b トランジスタ 402 電流減算回路 402a〜402d トランジスタ 403 電流加算回路 403a〜403c トランジスタ 404 トランジスタ 501 入力段の差動増幅回路 502 Nチャネルトランジスタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H02M 7/00 - 7/40 G05F 3/00 - 3/30 H03D 1/18
Claims (9)
- 【請求項1】 第1の信号入力端子に直列接続される入
力抵抗を介して信号を取り込む第1のMOS型トランジス
タと、第2の信号入力端子からの信号を取り込む第2の
MOS型トランジスタと、前記第1のMOS型トランジスタお
よび前記第2のMOS型トランジスタに電流を供給する定
電流源と、前記第1のMOS型トランジスタから出力され
る電流を電流制御する第3のMOS型トランジスタと、前
記第2のMOS型トランジスタから出力される電流を制御
するものであって前記第3のMOS型トランジスタからの
ミラー電流を取り込む第4のトランジスタとを含む差動
増幅手段と、 前記入力抵抗を介して整流出力端子との間に直列接続さ
れる帰還抵抗と、 前記第2のMOS型トランジスタから出力される電流を電
流ミラーさせると共に前記整流出力端子に出力される信
号電圧を制御する電流ミラー手段とを含むことを特徴と
する整流回路。 - 【請求項2】 請求項1に記載の整流回路において、 前記電流ミラー手段は、前記第2のMOS型トランジスタ
から出力される電流を取り込む第5のMOS型トランジス
タと、この第5のMOS型トランジスタに流れる電流のミ
ラー電流を流す第6のMOS型トランジスタとを含むこと
を特徴とする整流回路。 - 【請求項3】 請求項1または2に記載の整流回路にお
いて、 前記電流ミラー手段は、前記差動増幅手段からみた前記
電流ミラー手段の利得を1倍に設定することを特徴とす
る整流回路。 - 【請求項4】 請求項2に記載の整流回路において、 前記電流ミラー手段は、前記第5のMOS型トランジスタ
に流れる電流と、前記第6のMOS型トランジスタに流れ
る電流との比をほぼ1対1に設定することを特徴とする
整流回路。 - 【請求項5】 第1の信号入力端子に直列接続される入
力抵抗を介して信号を取り込む第1のMOS型トランジス
タと、第2の信号入力端子からの信号を取り込む第2の
MOS型トランジスタと、前記第1のMOS型トランジスタお
よび前記第2のMOS型トランジスタに電流を供給する定
電流源と、前記第1のMOS型トランジスタから出力され
る電流を電流制御する第3のMOS型トランジスタと、前
記第2のMOS型トランジスタから出力される電流を制御
するものであって前記第3のMOS型トランジスタからの
ミラー電流を取り込む第4のMOS型トランジスタとを含
む差動増幅手段と、 前記入力抵抗を介して整流出力端子との間に直列接続さ
れる帰還抵抗と、 前記第2のMOS型トランジスタから出力される電流を電
流ミラーさせると共に前記整流出力端子に出力される信
号電圧を制御する電流ミラー手段とを含む整流回路にお
ける全波整流方法であって、 前記第1の信号入力端子に交流信号を印加し、前記第2
の信号入力端子に直流電圧を印加し、前記整流出力端子
から全波整流波形信号を得ることを特徴とする整流回路
の全波整流方法。 - 【請求項6】 第1の信号入力端子に直列接続される入
力抵抗を介して信号を取り込む第1のMOS型トランジス
タと、第2の信号入力端子からの信号を取り込む第2の
MOS型トランジスタと、前記第1のMOS型トランジスタお
よび前記第2のMOS型トランジスタに電流を供給する定
電流源と、前記第1のMOS型トランジスタから出力され
る電流を電流制御する第3のMOS型トランジスタと、前
記第2のMOS型トランジスタから出力される電流を制御
するものであって前記第3のMOS型トランジスタからの
ミラー電流を取り込む第4のMOS型トランジスタとを含
む差動増幅手段と、 前記入力抵抗を介して整流出力端子との間に直列接続さ
れる帰還抵抗と、 前記第2のMOS型トランジスタから出力される電流を電
流ミラーさせると共に前記整流出力端子に出力される信
号電圧を制御する電流ミラー手段とを含む整流回路にお
ける半波整流方法であって、 前記第1の信号入力端子に直流電圧を印加し、前記第2
の信号入力端子に交流信号を印加し、前記整流出力端子
から半波整流波形信号を得ることを特徴とする整流回路
の半波整流方法。 - 【請求項7】 請求項6に記載の整流回路の半波整流方
法において、 前記入力抵抗と前記帰還抵抗との相対比に応じた振幅の
半波整流波形信号を前記整流出力端子から出力すること
を特徴とする整流回路の半波整流方法。 - 【請求項8】 請求項6に記載の整流回路の半波整流方
法において、 前記入力抵抗の抵抗値と前記帰還抵抗の抵抗値とをほぼ
同じ値にすることを特徴とする整流回路の半波整流方
法。 - 【請求項9】 請求項6に記載の整流回路の半波整流方
法において、 前記帰還抵抗の代わりに前記入力抵抗を介して前記整流
出力端子との間を直接に接続することを特徴とする整流
回路の半波整流方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1167498A JP2895036B1 (ja) | 1998-01-23 | 1998-01-23 | 整流回路およびその回路の全波整流方法並びに半波整流方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1167498A JP2895036B1 (ja) | 1998-01-23 | 1998-01-23 | 整流回路およびその回路の全波整流方法並びに半波整流方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2895036B1 true JP2895036B1 (ja) | 1999-05-24 |
JPH11215831A JPH11215831A (ja) | 1999-08-06 |
Family
ID=11784548
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1167498A Expired - Lifetime JP2895036B1 (ja) | 1998-01-23 | 1998-01-23 | 整流回路およびその回路の全波整流方法並びに半波整流方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2895036B1 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113778166A (zh) * | 2021-09-28 | 2021-12-10 | 电子科技大学 | 一种超低功耗的电压微分电路 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009296570A (ja) | 2008-05-08 | 2009-12-17 | Seiko Epson Corp | 電子回路及び電子装置 |
-
1998
- 1998-01-23 JP JP1167498A patent/JP2895036B1/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113778166A (zh) * | 2021-09-28 | 2021-12-10 | 电子科技大学 | 一种超低功耗的电压微分电路 |
CN113778166B (zh) * | 2021-09-28 | 2022-10-04 | 电子科技大学 | 一种超低功耗的电压微分电路 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH11215831A (ja) | 1999-08-06 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5220207A (en) | Load current monitor for MOS driver | |
US20010005163A1 (en) | Semiconductor integrated circuit | |
US6297698B1 (en) | Circuit for automatic regulation of a differential amplifier's gain | |
EP0037406B1 (en) | Cmos operational amplifier with reduced power dissipation | |
JPH0669127B2 (ja) | 大スイングcmos電力増幅器 | |
US6566951B1 (en) | Low voltage variable gain amplifier having constant common mode DC output | |
US6590454B2 (en) | System and method for current splitting for variable gain control | |
US6642788B1 (en) | Differential cascode amplifier | |
JP2895036B1 (ja) | 整流回路およびその回路の全波整流方法並びに半波整流方法 | |
JP3408788B2 (ja) | I/v変換回路およびdaコンバータ | |
EP0618674B1 (en) | Voltage-to-current conversion circuit | |
JP4090660B2 (ja) | 電流−電圧変換回路 | |
JPH02104009A (ja) | Cmos型トランジスターを利用した電流―電圧変換回路 | |
US6924674B2 (en) | Composite source follower | |
JP3673058B2 (ja) | コンパレータ回路 | |
JP2004274207A (ja) | バイアス電圧発生回路および差動増幅器 | |
JP3123094B2 (ja) | 演算増幅器 | |
US6844781B1 (en) | Dual differential-input amplifier having wide input range | |
US4761615A (en) | Voltage repeater circuit with low harmonic distortion for loads with a resistive component | |
JP2003152538A (ja) | A/dコンバータ | |
JPH02224410A (ja) | 低ひずみ電流ミラー回路 | |
JPH04330812A (ja) | Vca回路 | |
JPH06244661A (ja) | 自動レベル制御を有するゲイン・ステージ回路 | |
JP2001251848A (ja) | スイッチングレギュレータ | |
KR100323196B1 (ko) | 모스 전계효과 트랜지스터를 이용한 정밀전파정류기 |