JP2894375B2 - パターン判別方法 - Google Patents

パターン判別方法

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JP2894375B2
JP2894375B2 JP3055203A JP5520391A JP2894375B2 JP 2894375 B2 JP2894375 B2 JP 2894375B2 JP 3055203 A JP3055203 A JP 3055203A JP 5520391 A JP5520391 A JP 5520391A JP 2894375 B2 JP2894375 B2 JP 2894375B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、紙幣におけるパターン
の画像を二値化して該紙幣の金種ならびに真偽の鑑別を
行う場合などに用いるようなパターン判別方法、特に、
判別の精度が高くかつ判別時間の短縮を図ることができ
る方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、紙幣の金種や真偽を鑑別するに際
してこの紙幣におけるパターンの局部的明るさを所定の
二値化レベルで二値化して得た二値化画像と基準画像と
を比較して上記のパターンの判別を行う場合があるが、
この場合、同じパターンでも、該パターンの局部的明る
さに、流通前の紙幣である官封券とかなりの期間流通し
た流通券との間に見られるような紙幣の新旧等にもとづ
く差異があると、当然二値化画像が異なった画像になっ
て正確なパターン判別ができないので、上述の局部的明
るさの補正をする必要があり、このため、従来、以下に
説明する方法によって紙幣におけるパターンの判別をす
ることが行われている。なお、紙幣における上記パター
ンの局部的明るさの該紙幣の新旧等にもとづく変化は前
記パターンのすべての部分において同じ割り合いで生じ
るのが通例であって、以後、前記パターンの全体的な明
るさを該パターンの全体的濃度ということがある。
【0003】すなわち、図3は従来の紙幣鑑別機1にお
ける要部の構成説明図で、図において、2は平面状の搬
送面2aに載せられた紙幣3をH矢印方向に直線的に搬
送するようにした搬送路、4はH矢印方向に直交する直
線に沿った配列状態になるように鑑別機1の筐体1aに
固定され、かつ搬送路2によって搬送される紙幣3に対
向することになるように搬送路搬送面2aの上方に配置
されて、搬送面2aに置かれた任意のパターンの部分の
明るさとしての該パターンの局部的明るさを検知するよ
うにした都合複数個の明るさ検知機としてのいずれも反
射形光センサ、5は紙幣3が置かれた搬送面2aの部分
としての観測面7にH矢印方向に直交するように仮想的
に設定した都合複数本のいずれも直線状の第1の被検線
で、6はセンサ4によって明るさが検知される上記パタ
ーンが置かれていない観測面7の部分の、搬送路2によ
る該観測面7の移動に伴ってこの観測面7に形成される
軌跡としての第2被検線である。そうして、Riは被検
線5と6との交点、Qiは交点Riの観測面7における
二次元的位置で、鑑別機1は、位置Qiにおける観測面
7上の上記パターンの部分、つまり二次元的位置Qiで
の紙幣の面3aにおける該紙幣のパターンの部分の明る
さをセンサ4で検知してこの明るさの測定値としての明
るさデータDiを得るように構成されている。
【0004】鑑別機1は上述のように構成されている
が、この鑑別機1においては図4に示した手順で搬送路
2の搬送面2aに置かれた判別対象パターンGyとして
の紙幣の面3aにおけるパターンが紙幣3の金種別、表
裏別、H矢印方向に対するパターンの向きの別に判別さ
れる。すなわち、図4に示したように、鑑別機1では、
まず第1手順T1の段階で上述のようにして交点Riの
位置Qiの設定を行う。そうして、第2手順T2で、判
別を要する金種、前述した紙幣の新旧の度合い、紙幣面
3aが紙幣の表裏のいずれであるかの紙幣の表裏の状態
のそれぞれ異なるそれぞれ多数枚の都合N枚の紙幣3に
ついて面3aにおけるすべての位置Qiでの明るさデー
タDiとしての測定値Xiを求めて、しかる後上記N枚
の紙幣3におけるXiの一切の合計値をNで除して紙幣
面3aにおける前述した全体的濃度の基準値Sxを決定
し、第3手順で、上記N枚の紙幣3の中から、紙幣面3
aにおけるパターンの上述した金種別、表裏別、パター
ンの向きの別の都合B種類(ここに、Bは複数を表
す。)の判別を要する種類のパターンFの各々ごとに、
上記濃度基準値SxまたはこのSxに近いXiの合計値
を有する上記パターンFとしての基準パターンGxを選
定し、しかる後、明るさデータXiが適宜設定した二値
化レベルLa以上であるとこの場合の二値量W3の値を
「1」とする前記Laによる二値化を一つの基準パター
ンGxにおけるXiに対して行って得た二値量W3の値
を、この一つのパターンGxに対応した画像メモリM3
の該Xiを得た前述の位置Qiに対応した記憶領域に記
憶させる作業を前記一つのパターンGxにおけるすべて
のXiについて行うことによって、B種類の基準パター
ンGxごとに、「1」の値を呈する二値量W3のメモリ
M3における集合体としての基準画像Pxaを求めて、
この結果B種類のPxaのそれぞれが相互間の判別を容
易に行うことができるような特徴のある画像となるよう
に上記二値化レベルLaを二値化レベルLbに決定する
と共にこのLbによってXiを二値化した時のB種類の
画像Pxaを最終的なB種類の基準画像Pxbとして決
定する。
【0005】次に、第4手順T4で、判別対象パターン
Gyとしての搬送面2aに置かれた紙幣3の面3a上の
パターンにおけるすべての位置Qiでの明るさデータD
iとしての明るさデータYiをセンサ4によって求めて
最終的にすべてのYiの合計値Sy=ΣYiを算出し、
しかる後第5手順T5で、補正計数Kを手順T2で決定
したSxと手順T4で算出したSyとを用いてK=Sx
/Syの演算を行って求めて、第6手順T6で、手順T
4で求めたYiと手順T5で算出したKとを用いて補正
後データZiをZi=K・Yiとして算出する。そうし
て、次に、第7手順T7で、上記データZiが手順T3
で決定した二値化レベルLb以上であるとこの場合の二
値量W4の値を「1」とするZiのLbによる二値化を
行うと共にこの二値化によって得られた二値量W4の値
を上述の画像メモリM3に対応した画像メモリM4に記
憶させることによって該メモリM4における「1」の値
を呈する二値量W4の集合体としての測定画像Pzを求
め、その後第8手順T8で、画像Pzと手順T3で求め
たB種類の基準画像Pxbとを比較してB種類のPxb
の中からPzに一致するかまたはもっとも近似したPx
bとしての画像Pxb0を選択し、前述の判別対象パタ
ーンGyが上述した判別を要するB種類のパターンFの
うちの画像Pxb0に対応した種類のパターンFに属す
るパターンであると判定する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】鑑別機1では上述のよ
うにして判別対象パターンGyに対する判別が行われる
ので、この場合パターンGyの紙幣の新旧等によって異
なる全体的濃度Syが基準値Sxに補正されたうえでパ
ターン判別が行われているわけであるが、この場合、光
センサ4の個数が数個となっているため明るさデータY
iの個数が少ないのが通例で、この結果、上述したパタ
ーン判別方法には、それぞれ二値化画像としての測定画
像PzおよびB種類の基準画像Pxbがいずれも精密で
ないのでパターン判別の精度が低いという問題点がある
うえ、手順T4で判別対象パターンGyにおけるすべて
のデータYiを求めた後上述の手順を経て測定画像Pz
を得るようにしているのでパターン判別に時間がかかる
という問題点があり、この後者の問題点は、前者の問題
点を解消しようとしてすべての光センサ4をこのセンサ
4に対応した微小な明るさ検知器が直線状に密接して多
数配置された構成の一個の一次元イメージセンサで置き
換えて多数の光センサ4を設けたのと等価にした場合、
特に顕著である。
【0007】本発明の目的は、判別対象パターンGyに
おけるすべての明るさデータYiを測定し終えた時点
で、等価的に全体的濃度の補正が行われた該パターンG
yにもとづく二値化測定画像Pyの形成が完了するよう
にして、上述の一次元イメージセンサなどを用いてデー
タYiの個数を多くして精密な二値化画像が得られるよ
うにした場合でも短い時間でパターン判別が行えるよう
にすることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明によれば、
【0009】1)平面状観測面における複数個の定点の
それぞれの二次元的位置Qiと、それぞれの前記位置Q
iにおいて測定された前記観測面上のパターンの局部的
明るさの測定値としての各明るさデータXiをこのXi
ごとに判別すべき前記パターンの全体的濃度の変動に応
じた複数種類を表すC種類の二値化レベルLyで二値化
するための該二値化レベルLyと、前記Xiが判別すべ
き前記パターンの基準パターンの全体的濃度に応じた固
有二値化レベルLx以上であるとこの場合の二値量とし
ての第1二値量の値を「1」とする前記Xiの前記Lx
による二値化を前記パターンにおけるすべての前記Xi
について行って得られる前記「1」の値を呈する前記第
1二値量の個数αの値Axとを設定する第1手順と、複
数種類を表すB種類の前記基準パターンの各々ごとに該
基準パターンのすべての前記位置Qiのそれぞれにおけ
る前記Xiを求めてそれぞれの前記基準パターンにおけ
る前記個数αの値が前記Axに等しくなるように都合B
種類の前記Lxを決定する第2手順と、ひとつの前記基
準パターンにおける前記Xiをこの基準パターンに設定
した前記Lxで二値化して得た前記第1二値量をこの基
準パターンに対応した第1画像メモリの前記Xiを得た
前記位置Qiに対応した記憶領域に記憶させる作業を前
記ひとつの基準パターンにおけるすべての前記Xiにつ
いて行うことによって前記「1」の値を呈する前記第1
二値量の前記第1画像メモリ上の集合体としての基準画
像Pxを得る作業を前記B種類の前記基準パターンのそ
れぞれごとに行う第3手順と、前記観測面に置かれた判
別対象パターンにおける前記位置Qiにおいて前記局部
的明るさを測定してこの測定値としての明るさデータY
iを求めしかる後このYiが前記Ly以上であるとこの
場合の二値量としての第2二値量の値を「1」とする前
記Yiの前記Lyによる二値化を前記Yiが求められた
直後に行って前記第2二値量を前記判別対象パターンに
対応した第2画像メモリの前記Yiを得た前記位置Qi
に対応した記憶領域に記憶させる作業を、前記判別対象
パターンにおけるすべての前記Qiについて行って、前
記「1」の値を呈する前記第2二値量の前記第2画像メ
モリ上の集合体としての測定画像PyとこのPyを構成
する前記「1」の値を呈する前記第2二値量の個数Ay
との組を前記C種類の前記Lyのそれぞれごとに求める
第4手順と、前記C種類の前記Ayの中から前記Axに
最も近い前記Ayとしての個数Ay0を選択し、しかる
後このAy0と同じ前記組をなす前記Pyとしての測定
画像Py0と前記B種類の前記Pxとを比較して、前記
判別対象パターンを前記Py0に最も近似した前記基準
画像Pxを生じた前記基準パターンに属するパターンで
あると判定する第5手順と、からなるようにパターン判
別方法を構成し、また、
【0010】2)上記1)項に記載の方法において、第
4手順を、観測面に置かれた判別対象パターンにおける
位置Qiにおいて局部的明るさを測定してこの測定値と
しての明るさデータYiを求め、しかる後このYiが二
値化レベルLy以上であるとこの場合の二値量としての
第2二値量の値を「1」とする前記Yiの前記Lyによ
る二値化を前記Yiが求められた直後に行って前記第2
二値量を前記判別対象パターンに対応した第2画像メモ
リの前記Yiが求められた前記位置Qiに対応した記憶
領域に記憶させると共に前記「1」が前記第2二値量の
値として出現する都度この「1」を数の1として積算す
る作業を前記判別対象パターンにおけるすべての前記Q
iについて行うことによって、前記第2二値量の値
「1」の前記第2画像メモリ上の集合体としての測定画
像Pyと前記積算の結果としての前記第2二値量の値
「1」の個数Ayとを同時に求める作業を、C種類の前
記Lyのそれぞれごとに並列的に行う作業段階とするよ
うにパターン判別方法を構成し、さらに、また、
【0011】3)上記1)項または2)項のいずれかに
記載の方法において、定点の位置Qiを、観測面に置か
れたパターンの局部的明るさをそれぞれ検知する多数の
明るさ検知器が直線状に配置された一次元イメージセン
サにおける前記明るさ検知器の各位置と、前記観測面と
前記一次元イメージセンサとの間の前記明るさ検知器の
直線状配置に直交する方向への相対的移動とにもとづい
て設定するようにパターン判別方法を構成する。
【0012】
【作 用】上記のように構成すると、測定画像の形成と
第2二値量の値「1」の個数の積算とを並行して行わな
い判別方法と行う判別方法とのいずれのパターン判別方
法の場合にも、判別対象パターンGyにおけるすべての
明るさデータYiを測定し終えた時点でC種類の測定画
像Pyの形成がすべて完了し、かつこの場合これらのP
yの中から第2二値量の値「1」の個数Ayを介して選
択されたPyが、全体的濃度について計数Kの補正が加
えられた判定対象パターンGyにもとづく前述した従来
のパターン判別方法における測定画像Pzに一致するか
またはこのPzに近似した画像になっていることが明ら
かであるから、短い時間でパターンGyの判別が行える
ことになり、また一次元イメージセンサを用いた方法の
場合、位置Qiの定点の個数が多くなるので精密なパタ
ーン判別を短時間に行うことができることになる。
【0013】
【実施例】図1は本発明によるパターン判別方法8の構
成を説明するフローチャート、図2は判別方法8を用い
て紙幣3の判別を行うようにした紙幣鑑別機9における
要部の構成説明図で、図2において図3と異なるところ
は、搬送路2の搬送面2aの部分としての観測面7に置
かれた任意のパターンの局部的明るさをそれぞれ検知す
る多数の微小な明るさ検知機がH矢印方向に直交する方
向に直線状に密接して並ぶように配置された一次元イメ
ージセンサ10が、図3の光センサ4に対応して鑑別機
9の筐体9aに固定されていることと、図3の第2被検
線6に対応した第2被検線11が、センサ10における
上記の微小な明るさ検知機によって明るさが検知される
観測面7の部分の搬送路2による該観測面7の移動に伴
ってこの面7に形成される軌跡に一致するように、面7
に設定されていることで、この場合Qiは被検線5と1
1との交点Riの観測面7における二次元的位置であ
る。
【0014】次に鑑別機9において行われる紙幣3の判
別の方法としてのパターン判別方法8を図1と図2とを
参照して説明する。すなわち、判別方法8では、図1に
示したように、まず第1手順V1の段階で、上述のよう
にして交点Riの位置Qiを設定し、かつ位置Qiにお
いてイメージセンサ10の上記明るさ検知器を用いて測
定された観測面7上のパターンの局部的明るさの測定値
としての各明るさデータXiをこのXiごとに複数種類
を表すC種類の二値化レベルLyで二値化するためのこ
れらC種類の二値化レベルLyを設定し、かつ前記の明
るさデータXiが後述する固有二値化レベルLx以上で
あるとこの場合の二値量としての第1二値量W1の値を
「1」とするXiのLxによる二値化を上記観測面7上
のパターンにおけるすべてのXiについて行って得られ
る「1」の値を呈するW1の個数αの値Axを設定す
る。そうして、ここに、二値化レベルLyは、紙幣3の
面3aにおけるパターンとしての判別対象パターンGy
の全体的濃度が紙幣3の新旧等にもとづいて変動しても
必ずXiを複数のレベルで二値化することができるよう
な二値化レベルである。
【0015】そうして、判別方法8では、第2手順V2
で、前述した従来の判別方法におけると同様な、判別を
要する都合B種類のパターンFのそれぞれごとに、任意
の全体的濃度を呈するパターンFとしての基準パターン
Gxを決定し、しかる後都合B種類のパターンGxの各
々ごとにGxのすべての位置Qiのそれぞれにおける明
るさデータXiをセンサ10によって測定して、それぞ
れのパターンGxにおける上記手順V1で説明した個数
αの値が同じくV1で設定したAxに等しくなるように
都合B種類の前述した二値化レベルLxを設定し、第3
手順V3で、手順V2で決定したB種類のGxのうちの
一つGxにおけるXiをこのGxに対して手順V2で設
定した二値化レベルLxで二値化して得た前述の第1二
値量W1の値をこのGxに対応した第1画像メモリM1
の上記Xiを得た位置Qiに対応した記憶領域に記憶さ
せる作業を、上記一つのGxにおけるすべてのXiにつ
いて行うことによって、「1」の値を呈するW1のメモ
リM1上の集合体としての基準画像Pxを得る作業をB
種類のGxの各々ごとに実行する。
【0016】そうして、第4手順V4で、観測面7に置
かれた判別対象パターンGyとしての紙幣3の面3a上
のパターンにおける位置Qiにおいて局部的明るさをセ
ンサ10によって測定してこの測定値としての明るさデ
ータYiを求めしかる後このYiが手順V1で設定した
Ly以上であるとこの場合の二値量としての第2二値量
W2の値を「1」とするYiのLyによる二値化をYi
が求められた直後に行って二値量W2の値をパターンG
yに対応した第2画像メモリM2の上記Yiを得た位置
Qiに対応した記憶領域に記憶させる作業を、パターン
GyにおけるすべてのQiについて行って、「1」の値
を呈するW2のメモリM2上の集合体としての測定画像
Pyを形成した後このPyを構成するW2の値「1」の
個数Ayを算出してこのAyと前記Pyとの組を求める
作業を、手順V1で設定したC種類のLyのそれぞれご
とに行い、第5手順V5で、手順V4で求めた都合C種
類の個数Ayの中から手順V1で設定した個数Axに最
も近い個数Ayとしての個数Ay0を選択し、しかる後
手順V4で求めた都合C種類の画像Pyの中のAy0と
組をなす画像Pyとしての測定画像Py0と手順V3で
求めたB種類の基準画像Pxとを比較して、パターンG
yをPy0に最も近似した画像Pxを生じた基準パター
ンGxに属するパターンFであると判定する。そうし
て、図1に示したパターン判別方法8は上述の手順V1
〜V5で構成されている。
【0017】判別方法8は上述のように構成されてお
り、手順V5でB種類の基準画像Pxと比較する測定画
像Pyoが個数AyoがPxにおける個数Axに一致す
るかまたは近似した画像であるから、このパターン判別
方法8はPyoを得た判別対象パターンGyの全体的濃
度をPxを得た基準パターンGxの全体的濃度に一致す
るかまたは近似するように補正して画像比較を行うよう
にした前述の従来方法と等価であることが明らかであっ
て、そのうえ、この判別方法8を採用した鑑別機9では
イメージセンサ10を用いているので位置Qiの点の個
数が前述の鑑別機1におけるよりもはるかに多くなって
いることが明らかである。故に鑑別機9によれば紙幣の
面3aにおけるパターンの判別を精密かつ正確に行うこ
とができるわけであるが、上述したところから明らかな
ように、判別方法8ではパターンGyにおけるすべての
明るさデータYiを測定し終えた直後の時点でC種類の
測定画像Pyの形成がすべて完了するので、データYi
をすべて測定した後濃度補正を行って測定画像Pzを形
成する上述した従来の判別方法によるよりも判別方法8
による方が短い時間でパターン判別を行うことができる
ことになる。
【0018】判別方法8では手順V4で測定画像Pyを
形成した後このPyから個数Ayを求めるようにした
が、本発明においては、データYiが得られたら直ちに
このYiをレベルLyで二値化して二値量W2の値を画
像メモリM2に記憶させると共にW2=「1」が出現す
る都度この「1」を数の1として積算する作業をパター
ンGyにおけるすべての位置Qiについて行うことによ
って、Pyの形成とAyの算出とが同時に終了する態様
の作業をC種類のLyのそれぞれごとに並列的に行うよ
うにしても差し支えないものであって、このようにパタ
ーン判別方法を構成すると判別方法8におけるよりもさ
らに短い時間でパターン判別が行なえることが明らかで
ある。
【0019】なお、上述の各実施例の説明は紙幣の鑑別
にかかわるものであったが、本発明の方法が紙幣以外の
パターンの判別にも適用できる方法であることは明らか
であり、また上述した紙幣鑑別機9では固定されたパタ
ーン10に対して観測面7が移動するようにしたが、本
発明のパターン判別方法を採用した紙幣鑑別機では観測
面7が固定されていてセンサ10が移動するように該鑑
別機が構成されていてもよいこともまた明らかである。
【0020】
【発明の効果】上述したように、本発明においては、
【0021】1)平面状観測面における複数個の定点の
それぞれの二次元的位置Qiと、それぞれの前記位置Q
iにおいて測定された前記観測面上のパターンの局部的
明るさの測定値としての各明るさデータXiをこのXi
ごとに判別すべき前記パターンの全体的濃度の変動に応
じた複数種類を表すC種類の二値化レベルLyで二値化
するための該二値化レベルLyと、前記Xiが判別すべ
き前記パターンの基準パターンの全体的濃度に応じた固
有二値化レベルLx以上であるとこの場合の二値量とし
ての第1二値量の値を「1」とする前記Xiの前記Lx
による二値化を前記パターンにおけるすべての前記Xi
について行って得られる前記「1」の値を呈する前記第
1二値量の個数αの値Axとを設定する第1手順と、複
数種類を表すB種類の前記基準パターンの各々ごとに該
基準パターンのすべての前記位置Qiのそれぞれにおけ
る前記Xiを求めてそれぞれの前記基準パターンにおけ
る前記個数αの値が前記Axに等しくなるように都合B
種類の前記Lxを決定する第2手順と、ひとつの前記基
準パターンにおける前記Xiをこの基準パターンに設定
した前記Lxで二値化して得た前記第1二値量をこの基
準パターンに対応した第1画像メモリの前記Xiを得た
前記位置Qiに対応した記憶領域に記憶させる作業を前
記ひとつの基準パターンにおけるすべての前記Xiにつ
いて行うことによって前記「1」の値を呈する前記第1
二値量の前記第1画像メモリ上の集合体としての基準画
像Pxを得る作業を前記B種類の前記基準パターンのそ
れぞれごとに行う第3手順と、前記観測面に置かれた判
別対象パターンにおける前記位置Qiにおいて前記局部
的明るさを測定してこの測定値としての明るさデータY
iを求めしかる後このYiが前記Ly以上であるとこの
場合の二値量としての第2二値量の値を「1」とする前
記Yiの前記Lyによる二値化を前記Yiが求められた
直後に行って前記第2二値量を前記判別対象パターンに
対応した第2画像メモリの前記Yiを得た前記位置Qi
に対応した記憶領域に記憶させる作業を、前記判別対象
パターンにおけるすべての前記Qiについて行って、前
記「1」の値を呈する前記第2二値量の前記第2画像メ
モリ上の集合体としての測定画像PyとこのPyを構成
する前記「1」の値を呈する前記第2二値量の個数Ay
との組を前記C種類の前記Lyのそれぞれごとに求める
第4手順と、前記C種類の前記Ayの中から前記Axに
最も近い前記Ayとしての個数Ay0を選択し、しかる
後このAy0と同じ前記組をなす前記Pyとしての測定
画像Py0と前記B種類の前記Pxとを比較して、前記
判別対象パターンを前記Py0に最も近似した前記基準
画像Pxを生じた前記基準パターンに属するパターンで
あると判定する第5手順と、からなるようにパターン判
別方法を構成し、また、
【0022】2)上記1)項に記載の方法において、第
4手順を、観測面に置かれた判別対象パターンにおける
位置Qiにおいて局部的明るさを測定してこの測定値と
しての明るさデータYiを求め、しかる後このYiが二
値化レベルLy以上であるとこの場合の二値量としての
第2二値量の値を「1」とするYiのLyによる二値化
をYiが求められた直後に行って第2二値量を判別対象
パターンに対応した第2画像メモリのYiが求められた
位置Qiに対応した記憶領域に記憶させると共に前記
「1」が第2二値量の値として出現する都合この「1」
を数の1として積算する作業を判別対象パターンにおけ
るすべてのQiについて行うことによって、第2二値量
の値「1」の第2画像メモリ上の集合体としての測定画
像Pyと前記積算の結果としての第2二値量の値「1」
の個数Ayとを同時に求める作業を、C種類のLyのそ
れぞれごとに並列的に行う作業段階とするようにパター
ン判別方法を構成し、さらに、また、
【0023】3)上記1)項または2)項のいずれかに
記載の方法において、定点の位置Qiを、観測面に置か
れたパターンの局部的明るさをそれぞれ検知する多数の
明るさ検知器が直線状に配置された一次元イメージセン
サにおける前記明るさ検知器の各位置と、観測面と一次
元イメージセンサとの間の明るさ検知器の直線状配置に
直交する方向への相対的移動とにもとづいて設定するよ
うにパターン判別方法を構成した。
【0024】このため、上記のように構成すると、測定
画像の形成と第2二値量の値「1」の個数の積算とを並
行して行わない判別方法と行う判別方法とのいずれのパ
ターン判別方法の場合にも、判別対象パターンGyにお
けるすべての明るさデータYiを測定し終えた時点でC
種類の測定画像Pyの形成がすべて完了し、かつこの場
合これらのPyの中から第2二値量の値「1」の個数A
yを介して選択されたPyが、全体的濃度について係数
Kの補正が加えられた判定対象パターンGyにもとづく
前述した従来のパターン判別方法における測定画像Pz
に一致するかまたはこのPzに近似した画像になってい
ることが明らかであるから、本発明には短い時間でパタ
ーンGyの判別が行なえる効果があり、また一次元イメ
ージセンサを用いた方法の場合、本発明には位置Qiの
定点の個数が多くなるので精密なパターン判別を短時間
に行うことができる効果がある。
【0025】そうして、また、本発明の方法では、上述
の説明から明らかなように、B種類のパターンFの各々
ごとに任意の全体的濃度を呈するパターンFから基準パ
ターンGxを決定することができるのに対して、上述し
た従来のパターン判別方法では、上述の鑑別機1に採用
した判別方法におけるT2,T3の各手順内容で説明し
たように、まず極めて多数のパターンFから全体的濃度
の平均値としての全体的濃度の基準値Sxを求め、この
SxにもとづいてB種類のパターンFの各々ごとに基準
パターンGxを決定するという非常に手間のかかる作業
を行わなければならないので、本発明のパターン判別方
法には基準パターンGxの決定が容易でこのためパター
ン判別を行うための準備作業が簡単になるという効果も
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法の構成を説明するフローチャート
【図2】図1に構成説明用のフローチャートを示したパ
ターン判別方法を採用した紙幣鑑別機における要部の構
成説明図
【図3】従来の紙幣鑑別機における要部の構成説明図
【図4】図3に要部構成を示した紙幣鑑別機に採用され
ている従来のパターン判別方法の構成を説明するフロー
チャート
【符号の説明】
7 観測面 8 パターン判別方法 10 一次元イメージセンサ
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G07D 7/00 G01B 11/24 G06T 1/00 G06T 7/00 G01N 21/88

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】平面状観測面における複数個の定点のそれ
    ぞれの二次元的位置Qiと、それぞれの前記位置Qiに
    おいて測定された前記観測面上のパターンの局部的明る
    さの測定値としての各明るさデータXiをこのXiごと
    に判別すべき前記パターンの全体的濃度の変動に応じた
    複数種類を表すC種類の二値化レベルLyで二値化する
    ための該二値化レベルLyと、前記Xiが判別すべき前
    記パターンの基準パターンの全体的濃度に応じた固有二
    値化レベルLx以上であるとこの場合の二値量としての
    第1二値量の値を「1」とする前記Xiの前記Lxによ
    る二値化を前記パターンにおけるすべての前記Xiにつ
    いて行って得られる前記「1」の値を呈する前記第1二
    値量の個数αの値Axとを設定する第1手順と、 複数
    種類を表すB種類の前記基準パターンの各々ごとに該基
    準パターンのすべての前記位置Qiのそれぞれにおける
    前記Xiを求めてそれぞれの前記基準パターンにおける
    前記個数αの値が前記Axに等しくなるように都合B種
    類の前記Lxを決定する第2手順と、 ひとつの前記基準パターンにおける前記Xiをこの基準
    パターンに設定した前記Lxで二値化して得た前記第1
    二値量をこの基準パターンに対応した第1画像メモリの
    前記Xiを得た前記位置Qiに対応した記憶領域に記憶
    させる作業を前記ひとつの基準パターンにおけるすべて
    の前記Xiについて行うことによって前記「1」の値を
    呈する前記第1二値量の前記第1画像メモリ上の集合体
    としての基準画像Pxを得る作業を前記B種類の前記基
    準パターンのそれぞれごとに行う第3手順と、 前記観測面に置かれた判別対象パターンにおける前記位
    置Qiにおいて前記局部的明るさを測定してこの測定値
    としての明るさデータYiを求めしかる後このYiが前
    記Ly以上であるとこの場合の二値量としての第2二値
    量の値を「1」とする前記Yiの前記Lyによる二値化
    を前記Yiが求められた直後に行って前記第2二値量を
    前記判別対象パターンに対応した第2画像メモリの前記
    Yiを得た前記位置Qiに対応した記憶領域に記憶させ
    る作業を、前記判別対象パターンにおけるすべての前記
    Qiについて行って、前記「1」の値を呈する前記第2
    二値量の前記第2画像メモリ上の集合体としての測定画
    像PyとこのPyを構成する前記「1」の値を呈する前
    記第2二値量の個数Ayとの組を前記C種類の前記Ly
    のそれぞれごとに求める第4手順と、 前記C種類の前記Ayの中から前記Axに最も近い前記
    Ayとしての個数Ay0を選択し、しかる後このAy0
    と同じ前記組をなす前記Pyとしての測定画像Py0と
    前記B種類の前記Pxとを比較して、前記判別対象パタ
    ーンを前記Py0に最も近似した前記基準画像Pxを生
    じた前記基準パターンに属するパターンであると判定す
    る第5手順と、 からなることを特徴とするパターン判別方法。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の方法において、第4手順
    を、観測面に置かれた判別対象パターンにおける位置Q
    iにおいて局部的明るさを測定してこの測定値としての
    明るさデータYiを求め、しかる後このYiが二値化レ
    ベルLy以上であるとこの場合の二値量としての第2二
    値量の値を「1」とする前記Yiの前記Lyによる二値
    化を前記Yiが求められた直後に行って前記第2二値量
    を前記判別対象パターンに対応した第2画像メモリの前
    記Yiが求められた前記位置Qiに対応した記憶領域に
    記憶させると共に前記「1」が前記第2二値量の値とし
    て出現する都度この「1」を数の1として積算する作業
    を前記判別対象パターンにおけるすべての前記Qiにつ
    いて行うことによって、前記第2二値量の値「1」の前
    記第2画像メモリ上の集合体としての測定画像Pyと前
    記積算の結果としての前記第2二値量の値「1」の個数
    Ayとを同時に求める作業を、C種類の前記Lyのそれ
    ぞれごとに並列的に行う作業段階としたことを特徴とす
    るパターン判別方法。
  3. 【請求項3】請求項1または2のいずれかに記載の方法
    において、定点の位置Qiを、観測面に置かれたパター
    ンの局部的明るさをそれぞれ検知する多数の明るさ検知
    器が直線状に配置された一次元イメージセンサにおける
    前記明るさ検知器の各位置と、前記観測面と前記一次元
    イメージセンサとの間の前記明るさ検知器の直線状配置
    に直交する方向への相対的移動とにもとづいて設定する
    ことを特徴とするパターン判別方法。
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