JP2893962B2 - ポ−タブル式トイレ汚水処理剤 - Google Patents

ポ−タブル式トイレ汚水処理剤

Info

Publication number
JP2893962B2
JP2893962B2 JP2414124A JP41412490A JP2893962B2 JP 2893962 B2 JP2893962 B2 JP 2893962B2 JP 2414124 A JP2414124 A JP 2414124A JP 41412490 A JP41412490 A JP 41412490A JP 2893962 B2 JP2893962 B2 JP 2893962B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
treatment agent
toilet
sewage treatment
toilet sewage
portable toilet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2414124A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04225889A (ja
Inventor
田 準 一 郎 平
口 浩 史 森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Materials Corp filed Critical Mitsubishi Materials Corp
Priority to JP2414124A priority Critical patent/JP2893962B2/ja
Publication of JPH04225889A publication Critical patent/JPH04225889A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2893962B2 publication Critical patent/JP2893962B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、簡便に使用できる汚水
処理剤に関する。特に、常に、水分を抱えていることの
でき、消臭に活性のある微生物を有用に含有しているポ
−タブル式トイレ汚水処理剤に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、トイレ汚物処理剤としては、酸
やアルカリなどを用いて、化学的に分解処理するもの、
酵素や微生物を含有する溶液に浸し、分解するもの
が、行なわれている。このうち、トイレ処理剤として、
アルデヒド系でも特にホルムアルデヒド、或いは次亜塩
素酸ナトリウム等の化学薬品を使用しているものは、そ
の薬品自体の特有の臭気のため、与える印象が良くな
く、更に、有機物汚物を分解することができないもので
ある。更に、塩素系処理剤は酸性洗浄剤の予期せぬ混入
による塩素ガスの発生、ホルムアルデヒドは二次公害発
生の要因の一つになる可能性がある等問題が多い。ま
た、その消臭効果の安定性や即効性については一部不安
な面があった。
【0003】また、以上の従来の汚物処理剤では、温度
やpH変化による性能低下がさけられなかった。特に、
冬場の10℃以下や、時として夏場の35℃以上の気温
では、トイレ悪臭が優位になり、従来の方法では消臭で
きなかった。また、時として、トイレに投入される強ア
ルカリ物質などの添加効果によっても、消臭が妨害され
ることもあり、簡易トイレ、列車トイレのように、客が
不用意に投入する食品などによるpH変化も考慮してお
く必要があると考えられる。
【0004】また、従来の処理剤では、比較的長期間の
脱、消臭は困難で、化学薬品によるものが主流である
が、例えば、ホルムアルデヒド、次亜塩素酸ナトリウム
などを使用したものが多い。この他に、微生物と植物抽
出油とを組合わせたものもあるが、これは、微生物によ
り、汚物を分解し、発生したアンモニウムや硫化水素を
植物抽出油に吸収、処理させるタイプのものである。微
生物を利用した消臭剤は、汚物分解し、NH3 等の悪臭
を抑制し、吸着するが、条件を整わないと、逆効果にな
ることもある。微生物と植物抽出油とを組合わせたもの
の場合、微生物が汚物中の有機物を分解し、アンモニア
や硫化水素、メチルメルカプタンなどの発生した悪臭を
植物抽出油が充分に処理できず、3〜4日間の脱、消臭
も困難となっている。更に、上記の方法では、色素を分
解するため、クリ−ン感を持たせる色素の混入が出来
ず、クリ−ン感に欠けることとなる。更に、ポ−タブル
トイレの場合、屋外設置型が主であり、1週間の消臭効
果が維持されなければならず、これまでの方法では、困
難であった。
【0005】更に、ポ−タブルトイレは、使用する期間
が最低でも1週間続き、消臭効果が少なくとも1週間継
続しなければならないが、大抵の消臭剤では不可能であ
る。また、植物精油は、抗菌効果と悪臭中和効果の両者
があるが、それだけでは、マクス効果はあるが、実際の
効果が少なく、不充分である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上の問題
点を克服すべく、温度やpHの変化による消臭効果の妨
害を充分考慮すべく、鋭意研究を重ねた結果、これらの
対策として、強力な防腐剤としてジオ−ル系化合物、
グアニジン系化合物、アルデヒド系化合物から選択され
た防腐剤を利用することにより、多少の温度幅やpH変
化に対しても安定な消臭効果を示すようにしたこと、
更に植物精油を添加して悪臭除去を強化したこと、更
に無水硫酸マグネシウムを併用することにより、粉体に
された消臭剤を提供したこと、有機酸を加えることに
より、pHを低下させ、前記の防腐剤がより効果を示す
pH範囲を作ること。以上の4つの手段をとることによ
り、従来の処理剤より有効な汚物処理剤を提供すること
ができた。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は,上記の技術的
な課題の解決のために成されたもので、ジオール系化合
物、グアニジン系化合物、アルデヒド系化合物から選択
された1つ以上の化合物と、植物精油、有機酸及び無水
硫酸マグネシウムを含有することを特徴とするポータブ
ル式トイレ汚水処理剤を提供する。また、ジオール系化
合物は、2−ブロモ−2−ニトロ−1、3−プロパンジ
オールが好適である。
【0008】
【作用】本発明のポ−タブル式トイレ汚水処理剤には、
防腐剤、殺菌剤として、ジオ−ル系化合物、グアニジン
系化合物、アルデヒド系化合物から選択された1つ以上
の化合物を使用し、更に、植物精油、有機酸、粉体の無
水硫酸マグネシウムを併用することにより、使用に簡便
なポ−タブル処理剤を提供した。更に、本発明の処理剤
は、比較的に長期間にわたり、悪臭を脱、消臭できるポ
−タブル式トイレ汚水処理剤である。
【0009】更に、そのポ−タブル式トイレ汚水処理剤
は、粉体であるので、取り扱いが簡便であり、単に、ト
イレ壷に投入することにより、充分有効に、消臭効果を
働かせることができる。従来の液体の処理剤では、運搬
に不便であり、また、瓶等の容器を必要とするが、本発
明の処理剤では、容器を必要とせず、軽くなり、また、
外部に溢した場合でも、粉体のために、広く流出するこ
とはない。従って、ビル建設や道路工事現場及び事務所
などのある一定期間のみ使用されるポ−タブル式トイレ
の汚水処理に利用されるものである。
【0010】更に、本発明のポ−タブル式トイレ汚水処
理剤には、防腐剤として、ジオ−ル系化合物、グアニジ
ン系化合物、アルデヒド系化合物から選択された1つ以
上の化合物を使用し、防腐、殺菌効果を奏するもので、
実質的に汚水を処理できる処理剤である。ジオ−ル系化
合物としては、2−ブロモ−2−ニトロ−1、3−プロ
パンジオ−ルが好適である。また、グアニジン系化合物
としては、グルコン酸クロロヘキシジンが好適である。
更に、本発明のポ−タブル式トイレ汚水処理剤には、所
望により、色素を添加し、快い色調の処理剤にできる。
好適な色素としては、シリアス系、シアニン系等の青色
色素である。
【0011】本発明のトイレ汚水のためのポ−タプル処
理剤に使用する植物精油は、悪臭物質のアンモニア、硫
化水素、メルカプタン類を吸収、中和する効果のあるも
ので、また、悪臭に対してマスク効果も有する。植物精
油としては、レモンオイル、レモングラス、シナモン
油、ラベンダ−油、ベチバ−油が好適である。また、有
機酸は、汚水の酸性、アルカリ性に対して、影響されな
いように、緩和効果を有し、pH調整でき、また、アン
モニア処理にも効果がある。更に、無水硫酸マグネシウ
ム粉末は、吸湿性を有するので、常に、サラサラした粉
末状態を維持する効果がある。
【0012】本発明のトイレ汚水のためのポ−タブル処
理剤は、好適な配合は、ジオ−ル系化合物、グアニジン
系化合物、アルデヒド系化合物から選択された1つ以上
の化合物25〜60重量%と、植物精油5〜15重量
%、有機酸10〜40重量%及び無水硫酸マグネシウム
40〜80重量%及び色素1〜5重量%である。更に、
使用する好適なジオ−ル系化合物は、2−ブロモ−2−
ニトロ−1、3−プロパンジオ−ルである。
【0013】次に、本発明のトイレ汚水のためのポ−タ
ブル処理剤を具体的に実施例により説明するが、本発明
はそれらによって限定されるものではない。
【0014】
【実施例1】2−ブロモ−2−ニトロ−1、3−プロパ
ンジオ−ル30g、酒石酸26g、精油レモングラスオ
イル10gの混合物を無水硫酸マグネシウム粉末54g
に吸着させた。得られた粉末物を、トイレ処理剤として
用いる。次に、調製した粉末処理剤120gで使用した
結果を示す。以上の試験対象のトイレ汚水のためのポ−
タブル処理剤を、トイレに、投入して、その結果を観察
した。30℃のトイレの上において経日的に、北川式検
知管で測定した。本発明のトイレ汚水処理剤を、試験開
始から、4日目に測定し、また、8日目に測定した。
【0015】[結果]4日目に測定したところ、アンモ
ニア、硫化水素、アミン化合物、メルカプタン化合物い
ずれも、0ppmであった。更に、8日目に測定したと
ころ、アンモニア、硫化水素、アミン化合物、メルカプ
タン化合物いずれも、0ppmであった。
【0016】
【実施例2】グルタルアルデヒド45g、酒石酸12
g、精油ラベンダ−12gの混合物を無水硫酸マグネシ
ウム粉末81gに吸着させた。得られた粉末物を、トイ
レ処理剤として用いる。30℃のトイレの上において経
日的に、北川式検知管で測定した。本発明のトイレ汚水
処理剤を、試験開始から、4日目に測定し、また、8日
目に測定した。
【0017】[結果]4日目に測定したところ、アンモ
ニア、硫化水素、アミン化合物、メルカプタン化合物い
ずれも、0ppmであった。更に、8日目に測定したと
ころ、アンモニア、硫化水素、アミン化合物、メルカプ
タン化合物いずれも、0ppmであった。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のトイレ汚
水のためのポ−タブル処理剤により、前記のような効果
が得られた。それらをまとめると、次のような顕著な技
術的効果となる。即ち、第1に、本発明のトイレ汚水の
ためのポ−タブル処理剤は、簡便に使用でき、携帯に便
利であり、且つ、トイレ汚水の使用にある程度の期間に
わたり、継続して効果を奏することができる。即ち、長
期間に渡り、継続し、当初予測しなかった消臭効果をも
長期的に略完全に持続させることができた。
【0019】第2に、ポ−タブルトイレの設置場所によ
る温度幅やpH変化に対しても、安定な消臭効果を示す
ことができる。即ち、工事、建設現場等における気温の
変化を直接こうむるポ−タブルトイレを汚水pH変化の
少ない、悪臭の発生しないクリ−ンなものに変えること
ができた。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ジオール系化合物、グアニジン系化合物、
    アルデヒド系化合物から選択された1つ以上の化合物
    植物精油、有機酸及び無水硫酸マグネシウムを含有
    することを特徴とするポータブル式トイレ汚水処理剤。
  2. 【請求項2】ジオ−ル系化合物は、2−ブロモ−2−ニ
    トロ−1、3−プロパンジオ−ルである請求項1に記載
    のポ−タブル式トイレ汚水処理剤。
JP2414124A 1990-12-26 1990-12-26 ポ−タブル式トイレ汚水処理剤 Expired - Lifetime JP2893962B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2414124A JP2893962B2 (ja) 1990-12-26 1990-12-26 ポ−タブル式トイレ汚水処理剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2414124A JP2893962B2 (ja) 1990-12-26 1990-12-26 ポ−タブル式トイレ汚水処理剤

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04225889A JPH04225889A (ja) 1992-08-14
JP2893962B2 true JP2893962B2 (ja) 1999-05-24

Family

ID=18522648

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2414124A Expired - Lifetime JP2893962B2 (ja) 1990-12-26 1990-12-26 ポ−タブル式トイレ汚水処理剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2893962B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04225889A (ja) 1992-08-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0451958A (ja) 循環式トイレ汚物処理剤
US5807587A (en) Aldehyde and/or antimicrobial composition for reduction of animal waste odors
US20020102229A1 (en) Product for and method of controlling odor
KR20130115920A (ko) 악취제거효과가 우수한 소취제
JP2893962B2 (ja) ポ−タブル式トイレ汚水処理剤
CN111888909A (zh) 去除氨及氮化合物相关臭气的组合物、制剂及应用
JPS61206449A (ja) 消臭剤
US5609863A (en) Glyoxal composition for reduction of animal waste stench and septicity, and method thereof
JPH0810314A (ja) 消臭用組成物
EP0869822B1 (en) Nitrate deodorant composition
KR100447305B1 (ko) 액상 탈취제
JP2804823B2 (ja) 消臭剤
JP3074597B2 (ja) 消臭剤組成物及び消臭剤の製造法
JPH0515870A (ja) 航空機循環式トイレ用化学系汚水処理剤
KR100289642B1 (ko) 휘발성 유기화합물 및 악취를 처리하기 위한 산업용탈취제 및 이의 사용방법
JPH0523660A (ja) 航空機循環式トイレ用植物精油系汚水処理剤
EP0923952B1 (en) Enhanced nitrate deodorant composition
JP3390904B2 (ja) 多孔質臭気物脱臭剤
JPH119674A (ja) フミン酸を有効成分とする液体消臭剤と、その製造方法及びフミン酸を有効成分とした飲料用消臭剤と、その製造方法
KR102301390B1 (ko) 탈취제 및 이의 제조방법
JP2626104B2 (ja) 循環式トイレ汚物処理剤
JPH04354533A (ja) 防臭性多孔質顆粒材料
JPH0663347A (ja) 脱臭処理剤
KR100276250B1 (ko) 총 질소 및 인 제거제
KR19980085090A (ko) 분뇨처리장 등의 악취제거용 수성 탈취제 조성물

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19990202

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110305

Year of fee payment: 12