JP2893358B2 - 光源用表示管 - Google Patents

光源用表示管

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JP2893358B2 JP5765191A JP5765191A JP2893358B2 JP 2893358 B2 JP2893358 B2 JP 2893358B2 JP 5765191 A JP5765191 A JP 5765191A JP 5765191 A JP5765191 A JP 5765191A JP 2893358 B2 JP2893358 B2 JP 2893358B2
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良行 西井
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  • Cathode-Ray Tubes And Fluorescent Screens For Display (AREA)
  • Discharge Lamps And Accessories Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、大画面カラーディスプ
レイ装置の画素を構成する光源用表示管に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】図4はこの種の従来の光源用表示管の基
本構成を示すもので、同図(a)は平面図,同図(b)
はそのA−A′線の断面図、図5はその分解斜視図であ
り、R(赤色),G(緑色)およびB(青色)の蛍光体
のそれぞれを1画素とする蛍光面を画素数にして3×3
画素のマトリックス状に配列した1セルタイプの光源用
表示管について説明する。同図において、1は前面パネ
ル2と背面パネル3および筒状側板4により気密封止さ
れたガラス管体としての真空外囲器であり、前面パネル
2の内面には、三色蛍光体R,G,Bの各々を単位画素
としてマトリックス状に塗布配置し、3×3画素の蛍光
面5R,5G,5Bからなる蛍光表示部5が形成されて
いる。ここで蛍光面5R,5G,5Bの添字は赤色
(R),緑色(G),青色(B)にそれぞれ対応する。
6は蛍光表示部5の各蛍光面5R,5G,5Bの周辺に
それぞれ対応して配置された複数の加速用陽極61 ,6
2 ・・・からなる陽極電極群であり、これらの加速用陽
極61 ,62 ・・・には外部端子13を介して高電圧が
印加されるようになっている。7は蛍光表示部5の各蛍
光面5R,5G,5Bに対応して電子放出用のカソード
11〜733(図示せず)がそれぞれ独立して配置された
カソード電極群であり、これらのカソード711〜733
各々両端が背面パネル3上に固定された一対のサポート
間に支持されている。ここでカソード711〜733は第
1,第2番目の添え字はそれぞれ第1〜第3行,第1〜
第3列目に対応する。なお、各カソード711〜733
は、例えばNiスリーブ上に酸化物をコーティングした
傍熱型あるいはタングステンに酸化物をコーティングし
た直熱型のものが使用できる。また、8はこのカソード
電極群7と蛍光表示部5との間に配置された行選択用の
制御グリッド81 〜83 からなるグリッド電極群であ
り、これらの制御グリッド81 〜83 には、蛍光表示部
5の各蛍光面5R,5G,5Bに対応してその行方向に
それぞれカソード711〜733よりの電子ビーム11を非
集束ビームとして通過すべく電子通過用穴91 〜93
設けられている。10はカソード電極群7の背面側、つ
まり真空外囲器1の一部をなす背面パネル3上に蛍光表
示部5の各々の蛍光面5R,5G,5Bに対応してその
列方向にそれぞれ対向配置されたストライプ状の列選択
用の背面電極101 〜103 からなる背面電極群であ
り、これらの背面電極101 〜103 はAgなどの導体
層から形成されている。そして前述した各背面電極10
1 〜103 は各カソード711〜733の電位に対して負お
よび0Vまたは数Vの正電位を付与することにより、そ
れらのカソード711〜733から放出する電子ビーム11
を制御するものとなっている。なお、12は背面パネル
3よりカソード電極群7,グリッド電極群8および背面
電極群10の各々の電極を外部へ引き出す外部端子とし
てのリードピン、14は筒状側板4と前面パネル2,背
面パネル3とを接合するフリットシールである。また、
前述したグリッド電極群8を構成する各制御グリッド8
1 〜83 に形成された電子通過用穴91 〜93 を図6
(a)に要部斜視図,図6(b)に要部平面図にそれぞ
れ示すようにドーム状メッシュ部91A〜93Aとすること
により、カソード711〜733から放出される電子を均一
に拡げて蛍光面5G,5B,5Rに均一に照射できると
ともにそのドーム状メッシュ部91A〜93Aの曲率に応じ
て電子ビーム11の拡がりを任意に調整できる。しかも
このドーム状メッシュ部91A〜93Aの曲率を大きくする
ほど電子ビームの拡がりが大きくなり、表示管の管長を
短くすることができる光源用表示管が提案されている
(特開昭62−241256号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
光源用表示管は、カソード711〜733からの電子ビーム
11を蛍光面5G,5B,5Rに拡散させるためにはド
ーム状メッシュ部91A〜93Aを形成するメッシュの線幅
を細くし、かつドーム状に成形する必要があるが、この
ドーム状に成形する際、メッシュの線切れが発生し、電
子ビームの均一拡散が阻害されるという問題があった。
したがって本発明は前述した従来の問題に鑑みてなされ
たものであり、その目的とするところは、蛍光面に電子
ビームを均一に拡散させることができるようにした光源
用表示管を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために本発明による光源用表示管は、グリッド電極群
を構成する各制御グリッドを電子通過部に穿設された多
数の電子通過用穴を有するドーム状メッシュ部と、この
ドーム状メッシュ部に一体形成されてこのドーム状メッ
シュ部を支持する支持体部と、この支持体部のドーム状
メッシュ部周辺に穿設された複数のスリットとから構成
するものである。
【0005】
【作用】本発明においては、制御グリッドのドーム状メ
ッシュ部周辺に複数のスリットを設けたことにより、こ
のスリット部がドーム状メッシュ部の成形加工に伴う歪
みを吸収する。
【0006】
【実施例】以下、図面を用いて本発明の実施例を詳細に
説明する。図1は本発明による光源用表示管の一実施例
による構成を示す図で図1(a)は要部断面図,図1
(b)は制御グリッドの構成を示す要部平面図であり、
前述の図と同一部分には同一符号を付し、その説明は省
略する。図1(a)において、グリッド電極群8Aを構
成する各制御グリッド81A,82Aは、その電子通過部に
多数の電子通過用メッシュを有しかつ蛍光表示部5側方
向に半球状に突出するドーム状メッシュ部8aと、この
ドーム状メッシュ部8aに一体形成されてこのドーム状
メッシュ部8aを支持する支持体部8bとから構成され
とともにこの支持体部8bのドーム状メッシュ部8a周
辺部には、図1(b)に示すようにその周方向に沿って
複数のスリット8cが径方向に交互に配列して形成され
た3重構造のスリット部8dが設けられている。これら
の複数のスリット8cはドーム状メッシュ部8aのプレ
ス成形による製作工程と同一工程で成形加工することが
できる。
【0007】このような構成によると、ドーム状メッシ
ュ部8aの周辺部に複数のスリット8cからなるスリッ
ト部8dを設けることにより、ドーム状メッシュ部8a
をドーム状に成形加工する際、このスリット部8dが成
形に伴う応力歪みを吸収するので、ドーム状メッシュ部
8aを形成するメッシュの線切れの発生がなくなり、均
一の開口径を有するメッシュ構造が得られる。
【0008】なお、前述した実施例においては、支持体
部8bのドーム状メッシュ部8a周辺部に複数のスリッ
ト8cを周方向に交互に配列されて形成されたスリット
部8dを設けた場合について説明したが、本発明はこれ
に限定されるものではなく、図3に同様に要部平面図で
示すように支持体部8bのドーム状メッシュ部8a周辺
に放射方向に複数のスリット8eを配列して形成するス
リット部8fを設けても良く、また、図4に同様に平面
図で示すように支持体部8bのドーム状メッシュ部8a
周辺にドーム状メッシュ部8aよりも開口径の大きい開
口を有する複数のメッシュ8gを形成するメッシュ部8
hを設けても前述と同様の効果が得られる。
【0009】
【発明の効果】以上、説明したように本発明によれば、
グリッド電極群を構成する各制御グリッドは、電子通過
部に穿設された多数の電子通過用穴を有するドーム状メ
ッシュ部と、このドーム状メッシュ部に一体形成されて
このドーム状メッシュ部を支持する支持体部とから構成
され、かつこの支持体部のドーム状メッシュ部周辺に複
数の開口部を設けたたことにより、ドーム状メッシュ部
を成形加工する際の成形歪みが吸収され、メッシュの線
切れの発生がなくなり、電子が均一に拡散されるので、
品質および信頼性の高い光源用表示管が得られるという
極めて優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明による光源用表示管の一実施例
による構成を示す要部断面図、(b)は制御グリッドの
要部拡大平面図である。
【図2】本発明による光源用表示管の他の実施例による
構成を示す制御グリッドの要部拡大平面図である。
【図3】本発明による光源用表示管のさらに他の実施例
による構成を示す制御グリッドの要部拡大平面図であ
る。
【図4】(a)は従来の光源用表示管の基本構成を示す
平面図、(b)はそのA−A′線の断面図である。
【図5】図4の一部の分解斜視図である。
【図6】(a)は従来の制御グリッドの構成を示す要部
斜視図、(b)はその要部平面図である。
【符号の説明】
1 真空外囲器 2 前面パネル 3 背面パネル 4 筒状側板 5 蛍光表示部 6 陽極電極群 7 カソード電極群 8A グリッド電極群 81A 制御グリッド 82A 制御グリッド 83A 制御グリッド 8a ドーム状メッシュ部 8b 支持体部 8c スリット 8d スリット部 8e スリット 8f スリット部 8g メッシュ 8h メッシュ部 10 背面電極群 11 電子ビーム 12 リードピン 13 外部端子 14 フリットシール
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01J 31/12,31/15 H01J 63/06

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状側板の前面に前面パネルを背面に背
    面パネルを気密接合した真空外囲器と、前記前面パネル
    の内面に蛍光面をマトリックス状に配列して形成された
    蛍光表示部と、前記各蛍光面の周辺に配置された複数の
    加速用陽極からなる陽極電極群と、前記各蛍光面に対し
    て電子放出用カソードがそれぞれ独立して配置されたカ
    ソード電極群と、前記カソード電極群と前記蛍光表示部
    との間に前記蛍光表示部の各蛍光面に対応してその行
    (または列)方向に配置され前記各カソードよりの電子
    を非集束ビームとして通過させる電子通過部を有する複
    数の制御グリッドからなるグリッド電極群と、前記カソ
    ード電極群の背面側に前記蛍光表示部の各々の蛍光面に
    対応してその列(または行)方向に配置された複数の背
    面電極からなる背面電極群と、前記各電極群に一端が接
    続されかつ他端が前記背面パネルを貫通して外部に引き
    出されたリードピンとを具備し、前記グリッド電極群の
    各制御グリッドと前記背面電極群の各背面電極とがマト
    リックスを構成する光源用表示管において、前記複数の
    制御グリッドはその電子通過部に穿設された電子通過用
    メッシュを有するドーム状メッシュ部と、このドーム状
    メッシュ部に一体形成されてこのドーム状メッシュ部を
    支持する支持体部と、この支持体部のドーム状メッシュ
    部周辺に穿設された複数のスリットとから構成されるこ
    とを特徴とした光源用表示管。
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