JP2891661B2 - 配線用遮断器 - Google Patents
配線用遮断器Info
- Publication number
- JP2891661B2 JP2891661B2 JP7273968A JP27396895A JP2891661B2 JP 2891661 B2 JP2891661 B2 JP 2891661B2 JP 7273968 A JP7273968 A JP 7273968A JP 27396895 A JP27396895 A JP 27396895A JP 2891661 B2 JP2891661 B2 JP 2891661B2
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- Japan
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- finger
- spring
- circuit breaker
- wiring
- movable contact
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、配線用遮断器のフ
ィンガ部の改良に関するものである。
ィンガ部の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の配線用遮断器は、図3及び図4に
示すように平板状のフィンガ31を用いたものであり、
その先端に可動接点32を設けるとともに、この可動接
点32よりもやや上方位置にばねかけ部33を設け、フ
ィンガばね34を取り付けた構造となっていた。
示すように平板状のフィンガ31を用いたものであり、
その先端に可動接点32を設けるとともに、この可動接
点32よりもやや上方位置にばねかけ部33を設け、フ
ィンガばね34を取り付けた構造となっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところがこのような従
来のものは、フィンガばね34のばねかけ部33が可動
接点32と同一平面上に設けられているため、短絡遮断
時等に固定接点35との間に発生する高温のアークガス
熱にフィンガばね34がさらされるおそれがあった。ま
た、フィンガ31は平板状であるためにその裏面にもア
ークガスが流れ込み易く、他の機構部にも影響を及ぼす
おそれがあった。さらに、フィンガ31は平板状である
ために強度を持たせるためには幅を広く取る必要があ
り、配線用遮断器の全体幅も広くしなければならなかっ
た。
来のものは、フィンガばね34のばねかけ部33が可動
接点32と同一平面上に設けられているため、短絡遮断
時等に固定接点35との間に発生する高温のアークガス
熱にフィンガばね34がさらされるおそれがあった。ま
た、フィンガ31は平板状であるためにその裏面にもア
ークガスが流れ込み易く、他の機構部にも影響を及ぼす
おそれがあった。さらに、フィンガ31は平板状である
ために強度を持たせるためには幅を広く取る必要があ
り、配線用遮断器の全体幅も広くしなければならなかっ
た。
【0004】本発明は上記した従来の問題点を解決し、
アークガス熱がフィンガばねや他の機構部に影響を及ぼ
すことを無くするとともに、フィンガの強度を高めて幅
を狭くすることもできる配線用遮断器を提供するために
なされたものである。
アークガス熱がフィンガばねや他の機構部に影響を及ぼ
すことを無くするとともに、フィンガの強度を高めて幅
を狭くすることもできる配線用遮断器を提供するために
なされたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
めになされた本発明は、可動接点を設けたフィンガの前
板の両側に接点とは反対側に延びる側板を折曲形成する
とともに、前板の上部を反対側に折り曲げた部分にばね
かけ部を形成して、該ばねかけ部にフィンガばねの下端
を係合させたうえこれらの側板に囲まれたスペース内
に、フィンガばねを取り付けたことを特徴とするもので
ある。
めになされた本発明は、可動接点を設けたフィンガの前
板の両側に接点とは反対側に延びる側板を折曲形成する
とともに、前板の上部を反対側に折り曲げた部分にばね
かけ部を形成して、該ばねかけ部にフィンガばねの下端
を係合させたうえこれらの側板に囲まれたスペース内
に、フィンガばねを取り付けたことを特徴とするもので
ある。
【0006】
【発明の実施の形態】次に本発明の最良の実施の形態
を、図1及び図2に示す2極型の配線用遮断器を例とし
て詳細に説明する。図中、1はケースであり、図2に示
すように中央の絶縁隔壁1aの左右に2極の遮断機構が
組み込まれている。2は固定接点3を備えた端子板、4
はこの固定接点3と接離する可動接点5を先端部に備え
たフィンガである。
を、図1及び図2に示す2極型の配線用遮断器を例とし
て詳細に説明する。図中、1はケースであり、図2に示
すように中央の絶縁隔壁1aの左右に2極の遮断機構が
組み込まれている。2は固定接点3を備えた端子板、4
はこの固定接点3と接離する可動接点5を先端部に備え
たフィンガである。
【0007】各フィンガ4は、可動接点5が取り付けら
れた前板6の両側に接点とは反対側に延びる側板7、7
を折曲形成し、断面コ字状としたものである。またこの
前板6の上部を接点とは反対側に折り曲げ、その部分に
ばねかけ部8が形成されている。そしてフィンガばね9
がその下端をばねかけ部8に係合させて、側板7、7に
囲まれたスペース内に取り付けられている。なお図2に
示されるように、各フィンガばね9はフィンガ中心軸上
に位置するように取り付けられている。さらに、フィン
ガばね9はフィンガ4の前板6を接点とは反対側に折り
曲げた部分にばねかけ部8を設け、この折り曲げ角度は
接点とフィンガばね9のばねかけ部8との直線上に折り
曲げ部14が遮られるように設定されている。
れた前板6の両側に接点とは反対側に延びる側板7、7
を折曲形成し、断面コ字状としたものである。またこの
前板6の上部を接点とは反対側に折り曲げ、その部分に
ばねかけ部8が形成されている。そしてフィンガばね9
がその下端をばねかけ部8に係合させて、側板7、7に
囲まれたスペース内に取り付けられている。なお図2に
示されるように、各フィンガばね9はフィンガ中心軸上
に位置するように取り付けられている。さらに、フィン
ガばね9はフィンガ4の前板6を接点とは反対側に折り
曲げた部分にばねかけ部8を設け、この折り曲げ角度は
接点とフィンガばね9のばねかけ部8との直線上に折り
曲げ部14が遮られるように設定されている。
【0008】10はハンドルであり、フィンガ4、4の
上端部が軸ピン11により枢着されている。また12は
ハンドル10の安定位置を決定する山型状のクレドルで
あり、その中央頂部に設けた係止孔13にフィンガばね
9の上端が係止されている。
上端部が軸ピン11により枢着されている。また12は
ハンドル10の安定位置を決定する山型状のクレドルで
あり、その中央頂部に設けた係止孔13にフィンガばね
9の上端が係止されている。
【0009】このように構成された本発明の配線用遮断
器は、回路に過大電流が流れたことを検出するとフィン
ガ4がフィンガばね9の力により図1の反時計方向に動
かされ、可動接点5を固定接点3から強制開離して回路
を遮断することは従来のものと同様である。しかし本発
明においては、フィンガばね9はフィンガ4の両側に接
点とは反対側に形成された側板7、7によって囲まれた
スペース内に取り付けられており、可動接点5の取付け
面よりも後方に位置している。このため、可動接点5が
固定接点3から離れた際に生じるアークガスはフィンガ
ばね9に影響を及ぼすことはない。また、フィンガ4の
後部両側に側板7、7を折曲形成しているのでアークガ
スは遮られ、フィンガ4の裏面の機構部に流れ込むこと
もない。
器は、回路に過大電流が流れたことを検出するとフィン
ガ4がフィンガばね9の力により図1の反時計方向に動
かされ、可動接点5を固定接点3から強制開離して回路
を遮断することは従来のものと同様である。しかし本発
明においては、フィンガばね9はフィンガ4の両側に接
点とは反対側に形成された側板7、7によって囲まれた
スペース内に取り付けられており、可動接点5の取付け
面よりも後方に位置している。このため、可動接点5が
固定接点3から離れた際に生じるアークガスはフィンガ
ばね9に影響を及ぼすことはない。また、フィンガ4の
後部両側に側板7、7を折曲形成しているのでアークガ
スは遮られ、フィンガ4の裏面の機構部に流れ込むこと
もない。
【0010】また、フィンガ4は後部両側に側板7、7
を折曲形成した断面コ字状のものであるので、従来の平
板状のものよりも大きい強度を持つ。このため、フィン
ガ4の幅を狭くすることができ、配線用遮断器の全体幅
を狭めることができる。従って、従来の単極用の配線用
遮断器と同一幅で2極用の配線用遮断器を構成すること
が可能となる。
を折曲形成した断面コ字状のものであるので、従来の平
板状のものよりも大きい強度を持つ。このため、フィン
ガ4の幅を狭くすることができ、配線用遮断器の全体幅
を狭めることができる。従って、従来の単極用の配線用
遮断器と同一幅で2極用の配線用遮断器を構成すること
が可能となる。
【0011】
【発明の効果】本発明は前記説明によって明らかなよう
に、アークガスがフィンガばねに影響を及ぼすことがな
く、また、フィンガの後部に配置された機構部をアーク
ガスから保護することができる。また、フィンガの強度
を高め、配線用遮断器の全体幅を狭めることもできるも
のである。従って、本発明は従来の問題点を解決した配
線用遮断器として業界の発展に寄与するところ極めて大
なものである。
に、アークガスがフィンガばねに影響を及ぼすことがな
く、また、フィンガの後部に配置された機構部をアーク
ガスから保護することができる。また、フィンガの強度
を高め、配線用遮断器の全体幅を狭めることもできるも
のである。従って、本発明は従来の問題点を解決した配
線用遮断器として業界の発展に寄与するところ極めて大
なものである。
【図1】本発明の実施の形態を示す一部切欠正面図であ
る。
る。
【図2】本発明の実施の形態を示す一部切欠側面図であ
る。
る。
【図3】従来例を示す一部切欠正面図である。
【図4】従来例を示す一部切欠側面図である。
1 ケース 1a 絶縁隔壁 2 端子板 3 固定接点 4 フィンガ 5 可動接点 6 前板 7 側板 8 ばねかけ部 9 フィンガばね 10 ハンドル 11 軸ピン 12 クレドル 13 係止孔 14 折り曲げ部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01H 73/02
Claims (1)
- 【請求項1】 可動接点(5) を設けたフィンガ(4) の前
板(6) の両側に接点とは反対側に延びる側板(7) 、(7)
を折曲形成するとともに、前板(6) の上部を反対側に折
り曲げた部分にばねかけ部(8) を形成して、該ばねかけ
部(8) にフィンガばね(9) の下端を係合させたうえこれ
らの側板(7) 、(7) に囲まれたスペース内に、フィンガ
ばね(9) を取り付けたことを特徴とする配線用遮断器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7273968A JP2891661B2 (ja) | 1995-10-23 | 1995-10-23 | 配線用遮断器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7273968A JP2891661B2 (ja) | 1995-10-23 | 1995-10-23 | 配線用遮断器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09115407A JPH09115407A (ja) | 1997-05-02 |
JP2891661B2 true JP2891661B2 (ja) | 1999-05-17 |
Family
ID=17535092
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7273968A Expired - Fee Related JP2891661B2 (ja) | 1995-10-23 | 1995-10-23 | 配線用遮断器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2891661B2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4120357Y1 (ja) * | 1965-02-15 | 1966-09-27 | ||
JPS60130545U (ja) * | 1984-02-10 | 1985-09-02 | 三菱電機株式会社 | 回路遮断器 |
-
1995
- 1995-10-23 JP JP7273968A patent/JP2891661B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09115407A (ja) | 1997-05-02 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19990205 |
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