JP2891144B2 - 極低温冷凍機 - Google Patents

極低温冷凍機

Info

Publication number
JP2891144B2
JP2891144B2 JP7254978A JP25497895A JP2891144B2 JP 2891144 B2 JP2891144 B2 JP 2891144B2 JP 7254978 A JP7254978 A JP 7254978A JP 25497895 A JP25497895 A JP 25497895A JP 2891144 B2 JP2891144 B2 JP 2891144B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve
cooling
compressor
refrigerator
shaft
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP7254978A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0996453A (ja
Inventor
達也 山口
伸一 笠原
和夫 三浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Kogyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daikin Kogyo Co Ltd filed Critical Daikin Kogyo Co Ltd
Priority to JP7254978A priority Critical patent/JP2891144B2/ja
Publication of JPH0996453A publication Critical patent/JPH0996453A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2891144B2 publication Critical patent/JP2891144B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2309/00Gas cycle refrigeration machines
    • F25B2309/02Gas cycle refrigeration machines using the Joule-Thompson effect
    • F25B2309/022Gas cycle refrigeration machines using the Joule-Thompson effect characterised by the expansion element

Landscapes

  • Separation By Low-Temperature Treatments (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、極低温冷凍機に関
し、特に、JT弁と該JT弁の調節手段との連結構造に
係るものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、ヘリウムガスを冷媒とした極
低温冷凍機としては、米国特許第4223540号公報
に開示されているように、予冷冷凍機とJT冷凍機とを
組み合わせたものがある。上記予冷冷凍機は、GMサイ
クル(ギフォード・マクマホンサイクル)の冷凍機で、
圧縮機で圧縮されたヘリウムガス(冷媒)を膨張機で断
熱膨張させ、その冷媒の温度降下によりヒートステーシ
ョンに極低温レベルの寒冷を発生させるものである。
【0003】一方、JT冷凍機は、圧縮機から供給され
たヘリウムガスを予冷冷凍機における膨張機のヒートス
テーションとの間で熱交換して予冷する予冷器と、ヘリ
ウムガスをジュール・トムソン膨張させるJT弁とを備
えている。そして、上記JT冷凍機は、圧縮機からのヘ
リウムガスを予冷器で予冷すると共に、該予冷されたヘ
リウムガスをJT弁でジュール・トムソン膨張させて4
Kレベルの寒冷を発生させるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した極低温冷凍機
において、予冷冷凍機の膨張機やJT冷凍機の予冷器及
びJT弁は、ハウジングに収納されて冷凍機ユニットを
構成している。そして、上記JT弁の開度を調節するた
めの調節手段がハウジングの外部に設けられており、こ
の調節手段とJT弁とは連結手段によって連結されてい
る。
【0005】この連結手段は、JT弁のバルブケースと
ハウジングとに連続するパイプ状のケーシングと、該ケ
ーシングに挿入されたステムシャフトとより構成され、
該ステムシャフトが調節手段とJT弁のステムとに連結
されている。
【0006】従来、上記調節手段が常温部に配置される
一方、JT弁が4Kレベルの冷却部に近接して配置され
ているので、ステムシャフトを中空シャフトに形成し、
該ステムシャフトの熱伝導を小さくして熱侵入を抑制す
るようにしていた。この中空のステムシャフトを用いる
と、該中空部にヘリウムガスが流入するものの、冷凍機
ユニットが縦置きに配置された場合には、中空部で対流
が生じることがないので、熱侵入はほぼ皆無である。
【0007】しかしながら、上記冷凍機ユニットが横置
きに配置された場合には、ステムシャフトも横向きに配
置されることになり、シャフトの中空部でヘリウムガス
の対流が生じることになる。この結果、調節手段の常温
部から極低温の冷却部に熱侵入が生じ、冷凍性能が低下
するという問題があった。
【0008】本発明は、斯かる点に鑑みてなされたもの
で、JT弁と調節手段とを連結する連結手段からの熱侵
入を抑制して冷凍性能の向上を図ることを目的とするも
のである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明が講じた手段は、JT弁と調節手段とを熱
移動の小さい連結手段によって連結するようにしたもの
である。
【0010】具体的に、図1に示すように、請求項1に
係る発明が講じた手段は、先ず、冷媒を圧縮する圧縮機
(21)と、圧縮機(21)からの高圧ガス冷媒を膨張させ
て寒冷を発生させる低温部(2S-1,2S-2)とを有する予
冷冷凍回路(20)が設けられている。そして、冷媒を圧
縮する圧縮機(31,32)と、圧縮機(31,32)からの高
圧ガス冷媒を予冷冷凍回路(20)の低温部(2S-1,2S-
2)で予冷する予冷部(3C-1,3C-2)と、該予冷部(3C-
1,3C-2)で予冷されたガス冷媒を膨脹させるJT弁(4
0)と、該JT弁(40)で膨張した冷媒によって寒冷と
なる冷却部(36)とを有するJT冷凍回路(30)が設け
られている。更に、上記予冷冷凍回路(20)の低温部
(2S-1,2S-2)とJT冷凍回路(30)の予冷部(3C-1,
3C-2)、JT弁(40)及び冷却部(36)とを内蔵して構
成される冷凍機ユニット(11)のハウジング(12)の外
部には、JT弁(40)の開度を調節するための調節手段
(50)が設けられている。加えて、該調節手段(50)と
JT弁(40)とが熱移動の小さい連結手段(60)によっ
て連結されている。
【0011】その一方、連結手段(60)が、JT弁(4
0)の弁体(45)と調節手段(50)とに連結されて調節
手段(50)の調整動作を弁体(45)に伝達するシャフト
(62)と、該シャフト(62)が貫挿されてシャフト(6
2)を覆い且つJT弁(40)のバルブケース(41)に連
続する中空のケーシング(61)とより形成されたもので
ある。そして、上記シャフト(62)が中空シャフトで形
成されて該シャフト(62)の中空部に熱伝導率の低い充
填剤(63)が設けられている。
【0012】−作用−上記の構成により、請求項1に係
る発明では、先ず、予冷冷凍回路(20)における予冷冷
凍機(2A)で圧縮機(21)から供給された高圧の冷媒が
膨張し、この冷媒の膨張作用により低温部(2S-1,2S-
2)が温度下降する。
【0013】これと同時に、JT冷凍回路(30)におい
て、冷媒が圧縮機(31,32)で圧縮された後、この高圧
冷媒は、予冷冷凍回路(20)の低温部(2S-1,2S-2)で
予冷される。そして、予冷された冷媒は、JT弁(40)
でジュール・トムソン膨張して冷却部(36)へ供給さ
れ、該冷却部(36)が寒冷となる。
【0014】一方、上記JT弁(40)は調節手段(50)
によって開度が調節され、また、上記冷凍運転時におい
て、JT弁(40)と調節手段(50)との連結手段(60)
は、熱移動が小さく設定されているので、調節手段(5
0)の常温部から極低温の冷却部(36)への方向に熱侵
入が生じることはない。
【0015】具体的に、連結手段(60)におけるシャフ
ト(62)の内部には充填剤(63)が設けられているの
で、このシャフト(62)の内部にヘリウムガスが侵入し
ても対流が生じないことから、調節手段(50)の常温部
から極低温の冷却部(36)への方向に熱侵入が生じるこ
はない。
【0016】
【発明の効果】従って、請求項1に係る発明によれば、
連結手段(60)におけるシャフト(62)の内部にグラス
ウール等の充填剤(63)を設けるようにしたために、こ
のシャフト(62)の内部でヘリウムガスの対流を確実に
防止することができる。この結果、調節手段(50)の常
温部から極低温の冷却器(36)への方向の熱侵入を確実
に阻止することができるので、冷凍効率の向上を図るこ
とができる。
【0017】また、上記シャフト(62)の断面積は従来
と同様であるので、熱伝導を従来と同様に小さく保持す
ることができるので、該熱伝導による熱侵入が増大する
ことはなく、充填剤(63)による効果を確実に発揮させ
ることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。
【0019】図1に示すように、極低温冷凍機(10)
は、2元2段圧縮サイクルのヘリウム冷凍機で構成され
ている。
【0020】上記極低温冷凍機(10)は、冷凍機ユニッ
ト(11)と予冷圧縮機ユニット(2B)とJT圧縮機ユニ
ット(3B)とを備える一方、上記冷凍機ユニット(11)
は、予冷冷凍機(2A)とJT冷凍機(3A)とを備えてい
る。そして、上記JT冷凍機(3A)とJT圧縮機ユニッ
ト(3B)とが、極低温を発生するためにヘリウムガスを
圧縮してジュール・トムソン膨張させるJT冷凍回路
(30)を構成している。また、上記予冷圧縮機ユニット
(2B)と予冷冷凍機(2A)とが、ジュール・トムソン膨
張で冷凍を得るためにヘリウムガスを予冷する予冷冷凍
回路(20)を構成している。
【0021】上記予冷圧縮機ユニット(2B)は、ヘリウ
ムガスを圧縮する予冷用圧縮機(21)と、該圧縮機(2
1)で圧縮された高圧のヘリウムガスから圧縮機(21)
の潤滑油を分離除去する油分離器(22)と、該油分離器
(22)を通過したヘリウムガス中の水分や不純ガス等の
不純物を吸着除去する吸着器(23)とを備え、該吸着器
(23)は高圧配管(2H)を介して冷凍機ユニット(11)
の予冷冷凍機(2A)の高圧側入口に接続されている。
【0022】また、上記予冷冷凍機(2A)には、膨張後
の低圧のヘリウムガスを吐出させる低圧側出口が開口さ
れ、該低圧側出口は低圧配管(2L)を介して上記予冷用
圧縮機(21)の吸入側に接続され、予冷冷凍機(2A)か
ら吐出された低圧のヘリウムガスが圧縮機(21)に吸引
される。
【0023】上記予冷冷凍機(2A)は、GM(ギフォー
ド・マクマホン)サイクルの冷凍機で構成されていて、
冷凍機ユニット(11)のハウジングである真空槽(12)
の外部に配置されるバルブ機構(24)と、該バルブ機構
(24)に連続して大小2段構造に構成された大径シリン
ダ(25)及び小径シリンダ(26)とを備えている。そし
て、上記バルブ機構(24)には、高圧側入口と低圧側出
口とが開口されている。
【0024】上記大径シリンダ(25)は、真空槽(12)
を貫通してその内部に延びており、先端部は所定温度レ
ベルに冷却保持される低温部である第1ヒートステーシ
ョン(2S-1)に構成され、また、小径シリンダ(26)の
先端部は上記第1ヒートステーション(2S-1)よりも低
い温度レベルに冷却保持される低温部である第2ヒート
ステーション(2S-2)に構成されている。
【0025】すなわち、図示しないが、上記各シリンダ
(25,26)内には、各ヒートステーション(2S-1,2S-
2)に対応する位置にそれぞれ膨張空間を区画形成する
フリータイプのディスプレーサ(置換器)が往復動可能
に嵌挿されている。
【0026】一方、上記バルブ機構(24)内には、回転
する毎に開閉するロータリバルブと、該ロータリバルブ
を駆動するバルブモータとが収容されている。上記ロー
タリバルブは、高圧側入口から流入したヘリウムガスを
各シリンダ(25,26)内の各膨張空間に供給し、又は各
膨張空間内で膨張したヘリウムガスを低圧側出口から排
出するように切り換わる。
【0027】そして、上記ロータリバルブの開閉により
高圧ヘリウムガスを各シリンダ(25,26)の各膨張空間
でサイモン膨張させて、その膨張に伴う温度降下により
極低温レベルの寒冷を発生させ、その寒冷を第1及び第
2ヒートステーション(2S-1,2S-2)にて保持する。つ
まり、予冷冷凍機(2A)では、予冷用圧縮機(21)から
吐出された高圧のヘリウムガスを断熱膨張させてヒート
ステーション(2S-1,2S-2)の温度を低下させ、JT冷
凍機(3A)における後述の予冷器を予冷している。
【0028】一方、上記JT圧縮機ユニット(3B)に
は、ヘリウムガスを所定圧力に圧縮する低段圧縮機(3
1)と、該圧縮機(31)から吐出された高圧ヘリウムガ
スを更に高圧に圧縮する高段圧縮機(32)と、該圧縮機
(32)から吐出された高圧ヘリウムガスから圧縮機(3
1,32)の潤滑油を分離除去する油分離器(33)と、該
油分離器(33)を経由した高圧ヘリウムガス中の不純物
を吸着除去する吸着器(34)とが設けられている。
【0029】上記冷凍機ユニット(11)のJT冷凍機
(3A)には、1次側及び2次側をそれぞれ通過するヘリ
ウムガスの間で互いに熱交換させる3つのJT熱交換器
(3X-1,3X-2,3X-3)が配設され、第1JT熱交換器
(3X-1)の1次側は高圧配管(3H)を介しJT圧縮機ユ
ニット(3B)の吸着器(34)に接続されている。
【0030】上記第1JT熱交換器(3X-1)及び第2J
T熱交換器(3X-2)の各1次側同士は、予冷冷凍機(2
A)の第1ヒートステーション(2S-1)の外周に配置し
た予冷部である第1予冷器(3C-1)を介して接続される
と共に、第2JT熱交換器(3X-2)及び第3JT熱交換
器(3X-3)の各1次側同士は、同様に予冷冷凍機(2A)
の第2ヒートステーション(2S-2)の外周に配置した予
冷部である第2予冷器(3C-2)を介して接続されてい
る。
【0031】更に、上記第3JT熱交換器(3X-1)の1
次側は、吸着器(35)及び高圧のヘリウムガスをジュー
ル・トムソン膨張させるJT弁(40)を介して、冷凍機
ユニット(11)の下端に位置する冷却部である冷却器
(36)に接続されている。該冷却器(36)は、第3JT
熱交換器(3X-3)及び第2JT熱交換器(3X-2)の各2
次側を経て第1JT熱交換器(3X-1)の2次側に接続さ
れ、該第1JT熱交換器(3X-1)の2次側は低圧配管
(3L)を介してJT圧縮機ユニット(3B)における低段
圧縮機(31)の吸入側に接続されている。
【0032】尚、上記JT圧縮機ユニット(3B)には、
吸着器(34)の吐出側と低段圧縮機(31)の吐出側とを
接続するバラストライン(3a)が設けられている。該バ
ラストライン(3a)は、高圧制御弁(SV-H)とバラスト
タンク(37)と中間圧制御弁(SV-M)とが直列に接続さ
れ、高圧のヘリウムガスを低段圧縮機(31)の吐出側に
供給して該低段圧縮機(31)の吐出圧を制御している。
【0033】次に、本発明の特徴とするJT弁(40)と
該JT弁(40)の調節手段(50)との連結構造について
説明する。
【0034】先ず、図2及び図3に示すように、JT弁
(40)は、バルブケース(41)にバルブステム(42)が
ネジを介して螺合されると共に、バルブステム(42)に
ニードル弁(43)が取付けられて構成されている。上記
バルブケース(41)のバルブ室(44)には、ヘリウムガ
スの流入路(3s)と流出路(3d)とが接続され、該流出
路(3d)に上記ニードル弁(43)が臨んでおり、上記バ
ルブステム(42)とニードル弁(43)とで弁体(45)が
構成されている。
【0035】上記JT弁(40)には、調節手段(50)が
連結手段(60)によって連結されており、該連結手段
(60)は、ケーシング(61)とシャフト(62)とより形
成されている。該ケーシング(61)は、中空状のパイプ
に形成されており、一端がバルブケース(41)に連続
し、他端が真空槽(12)の壁体(12-W)の内面に当接し
ている。
【0036】上記シャフト(62)は、ケーシング(61)
に貫挿され、一端がバルブステム(42)の軸部にピン連
結される一方、他端が真空槽(12)の壁体(12-W)を貫
通して調節手段(50)に連結されている。そして、該調
節手段(50)は、壁体(12-W)に固定される取付け片
(51)に操作片(52)が設けられてなり、操作片(52)
を操作してJT弁(40)の開口を調節するように構成さ
れている。
【0037】更に、上記シャフト(62)は、調節手段
(50)の調整動作を弁体(45)に伝達するものであっ
て、中空シャフトによって構成されており、熱移動が小
さく形成されている。具体的に、上記シャフト(62)の
中空部には、熱伝導率の低い充填剤(63)が設けられて
おり、この充填剤(63)としては、グラスウール、ウー
ル、ウールフェルト及びエポキシ樹脂などの軽量で熱伝
導率の低いものが挙げられる。
【0038】ここで、上記充填剤(63)を設けた理由
は、真空槽(12)を横置きに設置すると、シャフト(6
2)も横向きに配置されることになる。一方、ヘリウム
ガスは、バルブ室(44)からバルブステム(42)のネジ
部分からケーシング(61)に流入すると共に、シャフト
(62)に通気孔が形成されていることから、シャフト
(62)の内部に流入することになる。
【0039】したがって、上記充填剤(63)を設けない
とすると、図3において、シャフト(62)の内部で反時
計回り方向の楕円上の対流が生じることになり(図3矢
符参照)、調節手段(50)の常温部から冷却器(36)の
方向に熱侵入が生じることになる。
【0040】そこで、上述したようにシャフト(62)に
充填剤(63)を設けることによって、ヘリウムガスの対
流を防止して熱侵入を阻止するようにしている。
【0041】−冷凍動作− 次に、上記実施形態の極低温冷凍機(10)の作動につい
て説明する。
【0042】先ず、予冷冷凍回路(20)の圧縮機(21)
とJT冷凍回路(30)との各圧縮機(31,32)とを起動
した後、定常運転状態になると、予冷冷凍回路(20)に
おける予冷冷凍機(2A)で圧縮機(21)から供給された
高圧のヘリウムガスが膨張し、このガスの膨張作用によ
り各ヒートステーション(2S-1,2S-2)が順に温度下降
する。
【0043】一方、これと同時に、JT冷凍回路(30)
において、冷凍機ユニット(11)からJT圧縮機ユニッ
ト(3B)にリターンするヘリウムガスが低段圧縮機(3
1)により圧縮され、圧縮機周りの冷却水コイルの冷却
水により常温300Kまで冷却され。このヘリウムガス
は高段圧縮機(32)でさらに圧縮される。その後、上記
ヘリウムガスは圧縮機周りの冷却水コイルで冷却水によ
り常温300Kまで冷却されて油分離器(33)で油分離
された後、吸着器(34)で不純物が吸着され、クリーン
な高圧ヘリウムガスがJT冷凍機(3A)に供給される。
【0044】この冷凍機ユニット(11)のJT冷凍機
(3A)に供給された高圧ヘリウムガスは、第1JT熱交
換器(3X-1)の1次側に入り、JT圧縮機ユニット(3
B)へ戻る2次側の低圧ヘリウムガスと熱交換されて常
温300Kから約70Kまで冷却され、その後、予冷冷
凍機(2A)の50〜60Kに冷却されている第1ヒート
ステーション(2S-1)の外周の第1予冷器(3C-1)に入
って該第1ヒートステーション(2S-1)により約55K
まで冷却される。
【0045】この冷却されたガスは、第2JT熱交換器
(3X-2)の1次側に入って、JT圧縮機ユニット(3B)
へ戻る2次側の低圧ヘリウムガスとの熱交換により約2
0Kまで冷却された後、予冷冷凍機(2A)の15〜20
Kに冷却されている第2ヒートステーション(2S-2)の
外周の第2予冷機に入って、該ヒートステーション(2S
-2)により約15Kまで冷却される。
【0046】更に、ガスは第3JT熱交換器(3X-2)の
1次側に入って、JT圧縮機ユニット(3B)へ亘る2次
側の低圧ヘリウムガスとの熱交換により約5Kまで冷却
され、JT弁(40)に至る。このJT弁(40)で高圧ヘ
リウムガスは絞られてジュール・トムソン膨張し、1気
圧、4.2Kの気液混合状態のヘリウムとなって冷却器
(36)へ供給される。この冷却器(36)では、上記気液
混合状態のヘリウムにおける液部分の蒸発潜熱が他のヘ
リウムガスの液化や再凝縮あるいは被冷却体の冷却に利
用される。
【0047】しかる後、上記冷却器(36)から第3JT
熱交換器(3X-3)の2次側に戻る低圧ヘリウムガスは、
約4.2Kの飽和ガスとなり、第2JT熱交換器(3X-
2)及び第1JT熱交換器(3X-1)において1次側の高
圧ヘリウムガスを冷却して、約300Kに温度上昇した
後、JT圧縮機ユニット(3B)へ戻る。以後、同様なサ
イクルが繰り返されて冷凍運転が行われる。
【0048】一方、上記JT弁(40)は調節手段(50)
によって開度が調節され、つまり、操作片(52)を操作
するとシャフト(62)が回転してバルブステム(42)が
回転し、ニードル弁(43)が移動して開度が調節され
る。
【0049】また、上記冷凍運転時において、本発明の
特徴として、JT弁(40)と調節手段(50)との連結手
段(60)におけるシャフト(62)の内部には充填剤(6
3)が設けられているので、このシャフト(62)の内部
にヘリウムガスが侵入しても対流が生じないことから、
調節手段(50)の常温部から極低温の冷却器(36)への
方向に熱侵入が生じることはない。
【0050】−実施形態1の効果− 以上のように、上記JT弁(40)と調節手段(50)との
連結手段(60)におけるシャフト(62)の内部にグラス
ウール等の充填剤(63)を設けるようにしたために、こ
のシャフト(62)の内部でヘリウムガスの対流を確実に
防止することができる。この結果、調節手段(50)の常
温部から極低温の冷却器(36)への方向の熱侵入を確実
に阻止することができるので、冷凍効率の向上を図るこ
とができる。
【0051】また、上記シャフト(62)の断面積は従来
と同様であるので、熱伝導を従来と同様に小さく保持す
ることができるので、該熱伝導による熱侵入が増大する
ことはなく、充填剤(63)による効果を確実に発揮させ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のヘリウム冷凍機を示す構成図である。
【図2】実施形態のJT弁と調節手段との連結構造を示
す断面図である。
【図3】実施形態のシャフトを示す拡大断面図である。
【符号の説明】
10 極低温冷凍機 11 冷凍機ユニット 12 真空槽(ハウジング) 20 予冷冷凍回路 2A 予冷冷凍機 3B 予冷圧縮機ユニット 21 圧縮機 2H-1,2H-2 ヒートステーション(低温部) 30 JT冷凍回路 3A JT冷凍機 3B JT圧縮機ユニット 31,32 圧縮機 36 冷却器(冷却部) 3C-13C-2 予冷器(予冷部) 40 JT弁 41 バルブケース 45 弁体 50 調節手段 60 連結手段 61 ケーシング 62 シャフト 63 充填剤
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−257870(JP,A) 実開 平3−118476(JP,U) 実公 昭46−5736(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F25B 9/02 F25B 9/00 395

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷媒を圧縮する圧縮機(21)と、圧縮機
    (21)からの高圧ガス冷媒を膨張させて寒冷を発生させ
    る低温部(2S-1,2S-2)とを有する予冷冷凍回路(20)
    と、 冷媒を圧縮する圧縮機(31,32)と、圧縮機(31,32)
    からの高圧ガス冷媒を予冷冷凍回路(20)の低温部(2S
    -1,2S-2)で予冷する予冷部(3C-1,3C-2)と、該予冷
    部(3C-1,3C-2)で予冷されたガス冷媒を膨脹させるJ
    T弁(40)と、該JT弁(40)で膨張した冷媒によって
    寒冷となる冷却部(36)とを有するJT冷凍回路(30)
    とを備えた極低温冷凍機において、 上記予冷冷凍回路(20)の低温部(2S-1,2S-2)とJT
    冷凍回路(30)の予冷部(3C-1,3C-2)、JT弁(40)
    及び冷却部(36)とを内蔵して構成される冷凍機ユニッ
    ト(11)のハウジング(12)の外部に設けられて、JT
    弁(40)の開度を調節するための調節手段(50)と、 該調節手段(50)とJT弁(40)とを連結する熱移動の
    小さい連結手段(60)とを備える一方、 該連結手段(60)は、JT弁(40)の弁体(45)と調節
    手段(50)とに連結されて調節手段(50)の調整動作を
    弁体(45)に伝達するシャフト(62)と、該シャフト
    (62)が貫挿されてシャフト(62)を覆い且つJT弁
    (40)のバルブケース(41)に連続する中空のケーシン
    グ(61)とより形成され、 上記シャフト(62)が中空シャフトで形成されて該シャ
    フト(62)の中空部に熱伝導率の低い充填剤(63)が設
    けられていることを特徴とする極低温冷凍機。
JP7254978A 1995-10-02 1995-10-02 極低温冷凍機 Expired - Fee Related JP2891144B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7254978A JP2891144B2 (ja) 1995-10-02 1995-10-02 極低温冷凍機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7254978A JP2891144B2 (ja) 1995-10-02 1995-10-02 極低温冷凍機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0996453A JPH0996453A (ja) 1997-04-08
JP2891144B2 true JP2891144B2 (ja) 1999-05-17

Family

ID=17272520

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7254978A Expired - Fee Related JP2891144B2 (ja) 1995-10-02 1995-10-02 極低温冷凍機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2891144B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105627609B (zh) * 2015-12-30 2017-10-13 上海理工大学 圆柱群印刷电路板式微通道制冷装置
CN108759165B (zh) * 2018-06-08 2020-06-09 上海理工大学 具有多边形孔交错型微通道节流制冷器的冷却装置及设备
CN108895695B (zh) * 2018-06-08 2020-07-14 上海理工大学 回热节流板、组件、多边形孔形微通道制冷器及制冷装置
CN108759145B (zh) * 2018-06-08 2020-02-14 上海理工大学 回热节流组件、组合型微通道节流制冷器及装置
CN108759164B (zh) * 2018-06-08 2020-05-05 上海理工大学 具有叠层交叉型微通道节流制冷器的复合冷却装置及设备
CN108759185B (zh) * 2018-06-08 2020-02-18 上海理工大学 回热节流组件、组合型微通道节流制冷器及装置
CN108981236B (zh) * 2018-06-08 2020-07-14 上海理工大学 回热节流组件、组合型微通道节流制冷器及装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0996453A (ja) 1997-04-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0776641B2 (ja) 極低温冷凍機
KR20060041722A (ko) 냉매 사이클 장치
JP2891144B2 (ja) 極低温冷凍機
JP2001004235A (ja) 蒸気圧縮式冷凍サイクル
JP2006023028A (ja) 冷媒冷却回路
CN114739031B (zh) 一种稀释制冷系统
JP3573384B2 (ja) 極低温冷凍装置
JP2734893B2 (ja) 極低温冷凍機
JP3278973B2 (ja) 極低温冷凍機
JP3966262B2 (ja) 冷凍冷蔵庫
JP2001108320A (ja) 極低温冷凍装置
JP3589434B2 (ja) 極低温冷凍装置
KR100594423B1 (ko) 이원싸이클을 이용한 심온 냉동시스템
JP2697476B2 (ja) 極低温冷凍機の熱交換器
JP3596825B2 (ja) 極低温冷凍機の低圧制御装置
JP3109243B2 (ja) 極低温冷凍機
JP2723342B2 (ja) 極低温冷凍機
CN215637633U (zh) 空调室外机
WO2021117254A1 (ja) スポットクーラー装置
JP2010210133A (ja) 冷凍サイクル装置
JP2002310518A (ja) 冷凍装置
JPH09236344A (ja) 極低温冷凍装置
JP4341492B2 (ja) 冷媒冷却回路
JP3267163B2 (ja) 極低温冷凍機
JPH09236340A (ja) 極低温冷凍装置

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19980922

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19990126

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees