JP2890920B2 - ショックアブソーバのための電気制御装置 - Google Patents
ショックアブソーバのための電気制御装置Info
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- JP2890920B2 JP2890920B2 JP3257044A JP25704491A JP2890920B2 JP 2890920 B2 JP2890920 B2 JP 2890920B2 JP 3257044 A JP3257044 A JP 3257044A JP 25704491 A JP25704491 A JP 25704491A JP 2890920 B2 JP2890920 B2 JP 2890920B2
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- Japan
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- damping force
- shock absorber
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60G—VEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
- B60G17/00—Resilient suspensions having means for adjusting the spring or vibration-damper characteristics, for regulating the distance between a supporting surface and a sprung part of vehicle or for locking suspension during use to meet varying vehicular or surface conditions, e.g. due to speed or load
- B60G17/015—Resilient suspensions having means for adjusting the spring or vibration-damper characteristics, for regulating the distance between a supporting surface and a sprung part of vehicle or for locking suspension during use to meet varying vehicular or surface conditions, e.g. due to speed or load the regulating means comprising electric or electronic elements
- B60G17/018—Resilient suspensions having means for adjusting the spring or vibration-damper characteristics, for regulating the distance between a supporting surface and a sprung part of vehicle or for locking suspension during use to meet varying vehicular or surface conditions, e.g. due to speed or load the regulating means comprising electric or electronic elements characterised by the use of a specific signal treatment or control method
- B60G17/0182—Resilient suspensions having means for adjusting the spring or vibration-damper characteristics, for regulating the distance between a supporting surface and a sprung part of vehicle or for locking suspension during use to meet varying vehicular or surface conditions, e.g. due to speed or load the regulating means comprising electric or electronic elements characterised by the use of a specific signal treatment or control method involving parameter estimation, e.g. observer, Kalman filter
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Vehicle Body Suspensions (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両のサスペンション
装置内に設けたショックアブソーバの減衰力特性を切り
換え制御するショックアブソーバのための電気制御装置
に関する。
装置内に設けたショックアブソーバの減衰力特性を切り
換え制御するショックアブソーバのための電気制御装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の装置は、例えば特開平3
−96414号公報に示されるように、ショックアブソ
ーバに発生する減衰力の変化率が基準値より大きくなっ
たとき同アブソーバの減衰力をソフト側に切り換え制御
するとともに、この基準値を、路面状態に基づく学習に
より、車両が平坦路を走行している場合には小さな値に
設定し、かつ車両が凹凸の多い悪路を走行している場合
には大きな値に設定するようにしている。これにより、
車両が平坦路を走行している場合には、走行路面に小さ
な凹凸があっても、ショックアブソーバの減衰力特性は
ソフト側に切り換えられるので、路面の小さいな凹凸が
気にならなくなって車両の乗り心地が良好になる。ま
た、凹凸の多い悪路を走行している場合には、ショック
アブソーバの減衰力特性はハード側に保たれる機会が多
くなるので、接地性の不十分さが解消されて操縦安定性
が良好となる。
−96414号公報に示されるように、ショックアブソ
ーバに発生する減衰力の変化率が基準値より大きくなっ
たとき同アブソーバの減衰力をソフト側に切り換え制御
するとともに、この基準値を、路面状態に基づく学習に
より、車両が平坦路を走行している場合には小さな値に
設定し、かつ車両が凹凸の多い悪路を走行している場合
には大きな値に設定するようにしている。これにより、
車両が平坦路を走行している場合には、走行路面に小さ
な凹凸があっても、ショックアブソーバの減衰力特性は
ソフト側に切り換えられるので、路面の小さいな凹凸が
気にならなくなって車両の乗り心地が良好になる。ま
た、凹凸の多い悪路を走行している場合には、ショック
アブソーバの減衰力特性はハード側に保たれる機会が多
くなるので、接地性の不十分さが解消されて操縦安定性
が良好となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の装
置にあっては、路面の大きな周期のうねりによる車体に
対する路面のあおりが考慮されていないので、すなわち
ショックアブソーバに発生するばね上部材の共振周波数
(約1Hz)近傍の減衰力特性が考慮されていないの
で、車両が大きなうねりをもった路面を走行すると、車
体にあおりが発生して乗り心地が良好でなくなる。ま
た、上記従来の装置にあっては、路面状態を学習して基
準値を決定しているので、この学習に多くの時間がかか
り、ショックアブソーバの減衰力特性の制御が応答性よ
く行われないという問題があった。本発明は上記問題に
対処するためになされたもので、その目的は、走行路面
に大きなうねりがあっても乗り心地が良好に保たれると
ともに、ショックアブソーバの減衰力特性の制御の応答
性を良好にしたショックアブソーバのための電気制御装
置を提供することにある。
置にあっては、路面の大きな周期のうねりによる車体に
対する路面のあおりが考慮されていないので、すなわち
ショックアブソーバに発生するばね上部材の共振周波数
(約1Hz)近傍の減衰力特性が考慮されていないの
で、車両が大きなうねりをもった路面を走行すると、車
体にあおりが発生して乗り心地が良好でなくなる。ま
た、上記従来の装置にあっては、路面状態を学習して基
準値を決定しているので、この学習に多くの時間がかか
り、ショックアブソーバの減衰力特性の制御が応答性よ
く行われないという問題があった。本発明は上記問題に
対処するためになされたもので、その目的は、走行路面
に大きなうねりがあっても乗り心地が良好に保たれると
ともに、ショックアブソーバの減衰力特性の制御の応答
性を良好にしたショックアブソーバのための電気制御装
置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の構成上の特徴は、ショックアブソーバに発
生する減衰力の変化率の変動幅を検出する第1検出手段
と、前記検出された変動幅と基準値とを比較して同変動
幅が同基準値以上のときショックアブソーバの減衰力特
性をソフト側に切り換え制御する切り換え制御手段とを
備えたショックアブソーバのための電気制御装置におい
て、ショックアブソーバに発生する減衰力のうちでばね
上部材の共振周波数近傍の低周波数成分を検出する第2
検出手段と、前記基準値を、前記検出された変動幅と前
記検出された低周波数成分とを用いたファジィ推論によ
り、同変動幅が大きくなるにしたがって大きくなるとと
もに同低周波数成分が大きくなるにしたがって大きくな
る値に決定する基準値決定手段とを設けたことにある。
に、本発明の構成上の特徴は、ショックアブソーバに発
生する減衰力の変化率の変動幅を検出する第1検出手段
と、前記検出された変動幅と基準値とを比較して同変動
幅が同基準値以上のときショックアブソーバの減衰力特
性をソフト側に切り換え制御する切り換え制御手段とを
備えたショックアブソーバのための電気制御装置におい
て、ショックアブソーバに発生する減衰力のうちでばね
上部材の共振周波数近傍の低周波数成分を検出する第2
検出手段と、前記基準値を、前記検出された変動幅と前
記検出された低周波数成分とを用いたファジィ推論によ
り、同変動幅が大きくなるにしたがって大きくなるとと
もに同低周波数成分が大きくなるにしたがって大きくな
る値に決定する基準値決定手段とを設けたことにある。
【0005】
【発明の作用・効果】上記のように構成した本発明にお
いては、車両が凹凸の多い路面を走行するほど、ショッ
クアブソーバに発生して第1検出手段によって検出され
る減衰力の変化率の変動幅は大きくなるので、切り換え
制御手段にて前記変動幅と比較される基準値は、基準値
決定手段により、車両が凹凸の少ない路面を走行する場
合には小さな値に設定され、かつ車両が凹凸の多い路面
を走行する場合には大きな値に設定される。そして、前
記変動幅が前記基準値以上になると、切り換え制御手段
がショックアブソーバの減衰力特性をソフト側に切り換
え制御するので、ショックアブソーバの減衰力特性は上
記従来装置と同様に路面の凹凸に応じて制御されて、同
従来装置の場合と同様に、走行路面に凹凸が多くても少
なくても、車両の乗り心地及び操縦安定性が良好に保た
れる。
いては、車両が凹凸の多い路面を走行するほど、ショッ
クアブソーバに発生して第1検出手段によって検出され
る減衰力の変化率の変動幅は大きくなるので、切り換え
制御手段にて前記変動幅と比較される基準値は、基準値
決定手段により、車両が凹凸の少ない路面を走行する場
合には小さな値に設定され、かつ車両が凹凸の多い路面
を走行する場合には大きな値に設定される。そして、前
記変動幅が前記基準値以上になると、切り換え制御手段
がショックアブソーバの減衰力特性をソフト側に切り換
え制御するので、ショックアブソーバの減衰力特性は上
記従来装置と同様に路面の凹凸に応じて制御されて、同
従来装置の場合と同様に、走行路面に凹凸が多くても少
なくても、車両の乗り心地及び操縦安定性が良好に保た
れる。
【0006】また、車両が大きなうねりのある路面を走
行するほど、ショックアブソーバに発生して第2検出手
段によって検出される減衰力のばね上部材の共振周波数
近傍の低周波数成分は大きくなるので、前記基準値は、
基準値決定手段により、車両がうねりの小さな路面を走
行する場合には小さな値に設定され、うねりの大きな路
面を走行する場合には大きな値に設定される。これによ
り、車両が大きなうねりのある路面を走行中には、路面
に多少の凹凸があっても、切り換え制御手段がショック
アブソーバの減衰力特性をソフト側に切り換え制御しな
くなるので、ショックアブソーバの減衰力特性はハード
状態に維持され、この場合には、車体のあおりが抑制さ
れて乗り心地が良好となる。
行するほど、ショックアブソーバに発生して第2検出手
段によって検出される減衰力のばね上部材の共振周波数
近傍の低周波数成分は大きくなるので、前記基準値は、
基準値決定手段により、車両がうねりの小さな路面を走
行する場合には小さな値に設定され、うねりの大きな路
面を走行する場合には大きな値に設定される。これによ
り、車両が大きなうねりのある路面を走行中には、路面
に多少の凹凸があっても、切り換え制御手段がショック
アブソーバの減衰力特性をソフト側に切り換え制御しな
くなるので、ショックアブソーバの減衰力特性はハード
状態に維持され、この場合には、車体のあおりが抑制さ
れて乗り心地が良好となる。
【0007】さらに、基準値決定手段は、ショックアブ
ソーバに発生する減衰力の変化率の変動幅と、同アブソ
ーバに発生する減衰力のうちでばね上部材の共振周波数
近傍の低周波数成分とに基づき、ファジィ推論を用いて
前記基準値を決定するようにしたので、短時間で基準値
を決定することができ、ショックアブソーバの減衰力特
性の制御の応答性が良好になる。
ソーバに発生する減衰力の変化率の変動幅と、同アブソ
ーバに発生する減衰力のうちでばね上部材の共振周波数
近傍の低周波数成分とに基づき、ファジィ推論を用いて
前記基準値を決定するようにしたので、短時間で基準値
を決定することができ、ショックアブソーバの減衰力特
性の制御の応答性が良好になる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を用いて説明
すると、図1は車両のサスペンション装置を概略的に示
している。このサスペンション装置は、各輪FW1,F
W2,RW1,RW2毎に車体10とロワーアーム11
a〜11dとの間に介装されたショックアブソーバ12
a〜12d及びコイルスプリング13a〜13dと、各
ショックアブソーバ12a〜12dの減衰力特性を切り
換え制御する電気制御装置20とを備えている。
すると、図1は車両のサスペンション装置を概略的に示
している。このサスペンション装置は、各輪FW1,F
W2,RW1,RW2毎に車体10とロワーアーム11
a〜11dとの間に介装されたショックアブソーバ12
a〜12d及びコイルスプリング13a〜13dと、各
ショックアブソーバ12a〜12dの減衰力特性を切り
換え制御する電気制御装置20とを備えている。
【0009】ショックアブソーバ12a〜12d及びコ
イルスプリング13a〜13dはそれぞれ公知のもの
(例えば、従来技術の項で引用した特開平3−9641
4号公報に示されたショックアブソーバ及びコイルスプ
リング)を用いることができ、これらのショックアブソ
ーバ12a〜12d内には、電気制御装置20を構成す
る圧電センサ21a〜21d及び圧電アクチュエータ2
2a〜22d(図2参照)がそれぞれ組み込まれてい
る。圧電センサ21a〜21dは各ショックアブソーバ
12a〜12dに発生する減衰力の変化率U1〜U4をそ
れぞれ検出するもので、同変化率U1〜U4を表す検出信
号を出力する。圧電アクチュエータ22a〜22dはシ
ョックアブソーバ12a〜12dの減衰力特性をソフト
・ハードの2段階にそれぞれ切り換え制御するもので、
電圧非付与状態にてショックアブソーバ12a〜12d
の減衰力特性をハード状態に維持するとともに、電圧付
与で前記減衰力特性をソフト状態に切り換える。
イルスプリング13a〜13dはそれぞれ公知のもの
(例えば、従来技術の項で引用した特開平3−9641
4号公報に示されたショックアブソーバ及びコイルスプ
リング)を用いることができ、これらのショックアブソ
ーバ12a〜12d内には、電気制御装置20を構成す
る圧電センサ21a〜21d及び圧電アクチュエータ2
2a〜22d(図2参照)がそれぞれ組み込まれてい
る。圧電センサ21a〜21dは各ショックアブソーバ
12a〜12dに発生する減衰力の変化率U1〜U4をそ
れぞれ検出するもので、同変化率U1〜U4を表す検出信
号を出力する。圧電アクチュエータ22a〜22dはシ
ョックアブソーバ12a〜12dの減衰力特性をソフト
・ハードの2段階にそれぞれ切り換え制御するもので、
電圧非付与状態にてショックアブソーバ12a〜12d
の減衰力特性をハード状態に維持するとともに、電圧付
与で前記減衰力特性をソフト状態に切り換える。
【0010】電気制御装置20は、図2に示すように、
マイクロコンピュータ23を備えている。マイクロコン
ピュータ23は、バス23aに共通に接続されたCPU
23b、RAM23c、ROM23d、入力回路23e
及び出力回路23fからなる。CPU23bは、内蔵す
るタイマの計時動作により、所定時間毎に図3〜5のフ
ローチャートに対応したプログラムを実行する。RAM
23cは前記プログラムの実行に必要な変数を一時的に
記憶する。ROM23dは、前記プログラムを記憶する
とともに、図6,7,9のメンバーシップ関数に対応し
たデータ及び図8の図表に対応したデータを記憶してい
る。
マイクロコンピュータ23を備えている。マイクロコン
ピュータ23は、バス23aに共通に接続されたCPU
23b、RAM23c、ROM23d、入力回路23e
及び出力回路23fからなる。CPU23bは、内蔵す
るタイマの計時動作により、所定時間毎に図3〜5のフ
ローチャートに対応したプログラムを実行する。RAM
23cは前記プログラムの実行に必要な変数を一時的に
記憶する。ROM23dは、前記プログラムを記憶する
とともに、図6,7,9のメンバーシップ関数に対応し
たデータ及び図8の図表に対応したデータを記憶してい
る。
【0011】この場合、図6のメンバーシップ関数は、
下記(1)〜(5)のファジィ制御規則に基づく走行路面の
うねりの所属領域A0〜A4と同領域に属する確率を表し
ている。 (1)ショックアブソーバ12a〜12dに発生する減衰
力のうちで、車体10のあおりの原因となるばね上部材
(車体10)の共振周波数近傍の低周波数成分Xが極め
て小さければ、車体10に対するあおりの原因となる路
面のうねりの程度が極めて小さい(A0 領域)。 (2)前記低周波数成分Xがやや小さければ、前記路面の
うねりの程度がやや小さい(A1 領域)。 (3)前記低周波数成分Xがやや大きければ、前記路面の
うねりの程度がやや大きい(A2 領域)。 (4)前記低周波数成分Xが大きければ、前記路面のうね
りの程度が大きい(A3領域)。 (5)前記低周波数成分Xが極めて大きければ、前記路面
のうねりの程度が極めて大きい(A4 領域)。
下記(1)〜(5)のファジィ制御規則に基づく走行路面の
うねりの所属領域A0〜A4と同領域に属する確率を表し
ている。 (1)ショックアブソーバ12a〜12dに発生する減衰
力のうちで、車体10のあおりの原因となるばね上部材
(車体10)の共振周波数近傍の低周波数成分Xが極め
て小さければ、車体10に対するあおりの原因となる路
面のうねりの程度が極めて小さい(A0 領域)。 (2)前記低周波数成分Xがやや小さければ、前記路面の
うねりの程度がやや小さい(A1 領域)。 (3)前記低周波数成分Xがやや大きければ、前記路面の
うねりの程度がやや大きい(A2 領域)。 (4)前記低周波数成分Xが大きければ、前記路面のうね
りの程度が大きい(A3領域)。 (5)前記低周波数成分Xが極めて大きければ、前記路面
のうねりの程度が極めて大きい(A4 領域)。
【0012】図7のメンバーシップ関数は、下記(6)〜
(10)のファジィ制御規則に基づく走行路面の荒れの所属
領域R0〜R4と同領域に属する確率を表している。 (6)ショックアブソーバ12a〜12dに発生する減衰
力の変化率U1〜U4の変動幅Y1〜Y4が極めて小さけれ
ば、路面の荒れの程度(路面の凹凸の程度)が極めて小
さい(R0 領域)。 (7)前記変動幅Y1〜Y4がやや小さければ、前記路面の
荒れの程度がやや小さい(R1 領域)。 (8)前記変動幅Y1〜Y4がやや大きければ、前記路面の
荒れの程度がやや大きい(R2 領域)。 (9)前記変動幅Y1〜Y4が大きければ、前記路面の荒れ
の程度が大きい(R3 領域)。 (10)前記変動幅Y1〜Y4が極めて大きければ、前記路面
の荒れの程度が極めて大きい(R4 領域)。
(10)のファジィ制御規則に基づく走行路面の荒れの所属
領域R0〜R4と同領域に属する確率を表している。 (6)ショックアブソーバ12a〜12dに発生する減衰
力の変化率U1〜U4の変動幅Y1〜Y4が極めて小さけれ
ば、路面の荒れの程度(路面の凹凸の程度)が極めて小
さい(R0 領域)。 (7)前記変動幅Y1〜Y4がやや小さければ、前記路面の
荒れの程度がやや小さい(R1 領域)。 (8)前記変動幅Y1〜Y4がやや大きければ、前記路面の
荒れの程度がやや大きい(R2 領域)。 (9)前記変動幅Y1〜Y4が大きければ、前記路面の荒れ
の程度が大きい(R3 領域)。 (10)前記変動幅Y1〜Y4が極めて大きければ、前記路面
の荒れの程度が極めて大きい(R4 領域)。
【0013】図8の図表は、路面のうねりの程度が属す
る領域A0〜A4及び路面の荒れの程度が属する領域R0
〜R4に対して、ショックアブソーバ12a〜12dを
ハードからソフトに切り換えるべき路面の荒れに対応し
た基準値Zの属する領域S0 〜S4 との対応関係を示し
ている。なお、この場合、前記領域S0〜S4は、この順
に前記基準値Zが大きくなる領域を表している。図9の
メンバーシップ関数は、前記基準値Zと、同基準値Zが
各領域S0〜S4に属する確率を示している。
る領域A0〜A4及び路面の荒れの程度が属する領域R0
〜R4に対して、ショックアブソーバ12a〜12dを
ハードからソフトに切り換えるべき路面の荒れに対応し
た基準値Zの属する領域S0 〜S4 との対応関係を示し
ている。なお、この場合、前記領域S0〜S4は、この順
に前記基準値Zが大きくなる領域を表している。図9の
メンバーシップ関数は、前記基準値Zと、同基準値Zが
各領域S0〜S4に属する確率を示している。
【0014】また、マイクロコンピュータ23の入力回
路23eには、前述した圧電センサ21a〜21dが接
続されており、各センサ21a〜21dから減衰力の変
化率U1〜U4を表す信号が入力されるようになってい
る。また、圧電センサ21a,21bの出力は、積分回
路24a,24b、バンドパスフィルタ25a,25b
及び最大値抽出回路26を介しても、入力回路23fに
接続されている。積分回路24a,24bは前記変化率
U1〜U4を表す信号を積分して出力するもので、ショッ
クアブソーバ12a,12bに発生している減衰力を表
す信号をそれぞれ出力する。バンドパスフィルタ25
a,25bの中心周波数は、車体10のあおりの原因と
なるばね上部材(車体10)の共振周波数近傍(例え
ば、約1Hz)に設定されていて、各フィルタ25a,
25bは前記減衰力のうちで前記共振周波数近傍の低周
波数成分のみをそれぞれ出力する。最大値抽出回路26
は、前記バンドパスフィルタ25a,25bの信号のう
ち、そのレベルの大きい方の信号を、車体10のあおり
の原因となる低周波数成分Xを表す検出信号として入力
回路23eに出力する。なお、前記最大値抽出回路26
に代えて、バンドパスフィルタ25a,25bの両出力
の平均値を前記低周波数成分Xとして出力する平均値回
路を用いてよい。出力回路23fには前述した圧電アク
チュエータ22a〜22dが接続されており、同出力回
路23fは同アクチュエータ22a〜22dに電圧を付
与するとともに同付与を解除する。
路23eには、前述した圧電センサ21a〜21dが接
続されており、各センサ21a〜21dから減衰力の変
化率U1〜U4を表す信号が入力されるようになってい
る。また、圧電センサ21a,21bの出力は、積分回
路24a,24b、バンドパスフィルタ25a,25b
及び最大値抽出回路26を介しても、入力回路23fに
接続されている。積分回路24a,24bは前記変化率
U1〜U4を表す信号を積分して出力するもので、ショッ
クアブソーバ12a,12bに発生している減衰力を表
す信号をそれぞれ出力する。バンドパスフィルタ25
a,25bの中心周波数は、車体10のあおりの原因と
なるばね上部材(車体10)の共振周波数近傍(例え
ば、約1Hz)に設定されていて、各フィルタ25a,
25bは前記減衰力のうちで前記共振周波数近傍の低周
波数成分のみをそれぞれ出力する。最大値抽出回路26
は、前記バンドパスフィルタ25a,25bの信号のう
ち、そのレベルの大きい方の信号を、車体10のあおり
の原因となる低周波数成分Xを表す検出信号として入力
回路23eに出力する。なお、前記最大値抽出回路26
に代えて、バンドパスフィルタ25a,25bの両出力
の平均値を前記低周波数成分Xとして出力する平均値回
路を用いてよい。出力回路23fには前述した圧電アク
チュエータ22a〜22dが接続されており、同出力回
路23fは同アクチュエータ22a〜22dに電圧を付
与するとともに同付与を解除する。
【0015】次に、上記のように構成した実施例の動作
を説明する。車両走行中、CPU23bは、内蔵タイマ
の計時動作により、図3のステップ100〜111から
なるプログラムを所定時間毎に繰り返し実行する。この
プログラムにおいては、ステップ100にてその実行が
開始され、ステップ101にて入力回路23eを介して
減衰力の低周波数成分X及び変化率U1〜U4を表す検出
信号が取り込まれ、ステップ102,103にて前記変
化率U1〜U4の各極大値P11〜P14及び極小値P21〜P
24がそれぞれ検出されるとともに更新される。この場
合、ステップ102における極大値P11〜P14の検出及
び更新においては、前回のステップ101にて入力する
とともにRAM23c内に記憶しておいた各変化率U1
〜U4と、今回のステップ101にて入力した各変化率
U1〜U4とをそれぞれ比較し、時間経過にしたがって増
加傾向にあった各変化率U1〜U4が減少し始めたとき
に、前回の各変化率U1〜U4を前回までの極大値P11〜
P14に代え新たな極大値P11〜P14としてRAM23c
内に記憶する。また、ステップ103における極小値P
21〜P24の検出及び更新においては、前回のステップ1
01にて入力するとともにRAM23c内に記憶してお
いた各変化率U1〜U4と、今回のステップ101にて入
力した各変化率U1〜U4とをそれぞれ比較し、時間経過
にしたがって減少傾向にあった各変化率U1〜U4が増加
し始めたときに、前回の各変化率U1〜U4を前回までの
極小値P21〜P24に代え新たな極小値P21〜P24として
RAM23c内に記憶する。
を説明する。車両走行中、CPU23bは、内蔵タイマ
の計時動作により、図3のステップ100〜111から
なるプログラムを所定時間毎に繰り返し実行する。この
プログラムにおいては、ステップ100にてその実行が
開始され、ステップ101にて入力回路23eを介して
減衰力の低周波数成分X及び変化率U1〜U4を表す検出
信号が取り込まれ、ステップ102,103にて前記変
化率U1〜U4の各極大値P11〜P14及び極小値P21〜P
24がそれぞれ検出されるとともに更新される。この場
合、ステップ102における極大値P11〜P14の検出及
び更新においては、前回のステップ101にて入力する
とともにRAM23c内に記憶しておいた各変化率U1
〜U4と、今回のステップ101にて入力した各変化率
U1〜U4とをそれぞれ比較し、時間経過にしたがって増
加傾向にあった各変化率U1〜U4が減少し始めたとき
に、前回の各変化率U1〜U4を前回までの極大値P11〜
P14に代え新たな極大値P11〜P14としてRAM23c
内に記憶する。また、ステップ103における極小値P
21〜P24の検出及び更新においては、前回のステップ1
01にて入力するとともにRAM23c内に記憶してお
いた各変化率U1〜U4と、今回のステップ101にて入
力した各変化率U1〜U4とをそれぞれ比較し、時間経過
にしたがって減少傾向にあった各変化率U1〜U4が増加
し始めたときに、前回の各変化率U1〜U4を前回までの
極小値P21〜P24に代え新たな極小値P21〜P24として
RAM23c内に記憶する。
【0016】次に、ステップ104にて、前記極大値P
11〜P14及び極小値P21〜P24を用いた下記数1の演算
の実行により、各変化率U1〜U4の変動幅Y1〜Y4がそ
れぞれ計算される。
11〜P14及び極小値P21〜P24を用いた下記数1の演算
の実行により、各変化率U1〜U4の変動幅Y1〜Y4がそ
れぞれ計算される。
【数1】Y1 =P11−P21 Y2 =P12−P22 Y3 =P13−P23 Y4 =P14−P24 なお、この変動幅Y1〜Y4の決定にあたって、前記方法
によらないで、前記ステップ102にて検出した極大値
P11〜P14を変動幅Y1〜Y4としてもよい。
によらないで、前記ステップ102にて検出した極大値
P11〜P14を変動幅Y1〜Y4としてもよい。
【0017】前記ステップ104の処理後、ステップ1
05にて、前記入力した減衰力の低周波数成分Xに基づ
いてROM23d内の図6のメンバーシップ関数に対応
したデータを参照することにより、走行路面のうねりが
領域A0〜A4のうちでいずれの領域に属すかを決定する
とともに、その領域に属する確率を決定する。この決定
方法を一例を上げて説明すると、前記入力した減衰力の
低周波数成分がXD であると、低周波数成分XD を含む
全ての領域A1,A2が抽出されるとともに、低周波数成
分XD を変数とする各領域A1,A2の関数値「0.
6」,「0.4」が各領域A1,A2 に属する確率として
決定される。なお、この場合、時々刻々と変化する低周
波数成分XD に基づいて路面のうねりが属する領域A0
〜A4を決定するとともにその確率を決定するようにし
たが、これに代えて、時々刻々と変化する低周波数成分
XD の極大値又は極小値に基づいて前記路面のうねりが
属する領域A0〜A4及びその確率を決定するようにして
もよい。
05にて、前記入力した減衰力の低周波数成分Xに基づ
いてROM23d内の図6のメンバーシップ関数に対応
したデータを参照することにより、走行路面のうねりが
領域A0〜A4のうちでいずれの領域に属すかを決定する
とともに、その領域に属する確率を決定する。この決定
方法を一例を上げて説明すると、前記入力した減衰力の
低周波数成分がXD であると、低周波数成分XD を含む
全ての領域A1,A2が抽出されるとともに、低周波数成
分XD を変数とする各領域A1,A2の関数値「0.
6」,「0.4」が各領域A1,A2 に属する確率として
決定される。なお、この場合、時々刻々と変化する低周
波数成分XD に基づいて路面のうねりが属する領域A0
〜A4を決定するとともにその確率を決定するようにし
たが、これに代えて、時々刻々と変化する低周波数成分
XD の極大値又は極小値に基づいて前記路面のうねりが
属する領域A0〜A4及びその確率を決定するようにして
もよい。
【0018】次に、ステップ106にて、前記計算した
各変動幅Y1〜Y4に基づいてROM23d内の図7のメ
ンバーシップ関数に対応したデータを参照することによ
り、走行路面の荒れが領域R0〜R4のうちでいずれの領
域に属すかを決定するとともに、その領域に属する確率
を決定する。この決定方法も一例を上げて説明すると、
前記計算した各変動幅Y1〜Y4の一つがYD であると、
前記場合と同様に、その変動幅YD に関して、領域
R2,R3が抽出されるとともに、関数値「0.8」,
「0.2」が領域R2,R3に属する確率として決定され
る。なお、各変動幅Y1 〜Y4の残りの3つについて
も、それらの属する領域及びその確率がそれぞれ決定さ
れる。
各変動幅Y1〜Y4に基づいてROM23d内の図7のメ
ンバーシップ関数に対応したデータを参照することによ
り、走行路面の荒れが領域R0〜R4のうちでいずれの領
域に属すかを決定するとともに、その領域に属する確率
を決定する。この決定方法も一例を上げて説明すると、
前記計算した各変動幅Y1〜Y4の一つがYD であると、
前記場合と同様に、その変動幅YD に関して、領域
R2,R3が抽出されるとともに、関数値「0.8」,
「0.2」が領域R2,R3に属する確率として決定され
る。なお、各変動幅Y1 〜Y4の残りの3つについて
も、それらの属する領域及びその確率がそれぞれ決定さ
れる。
【0019】次に、前記ステップ105,106の結果
に基づいてROM23d内の図8の図表に対応しデータ
を参照することにより、ショックアブソーバ12a〜1
2dの減衰力特性をハードからソフトに切り換えるため
の基準値Z1〜Z4の属するべき領域とその確率を決定す
る。この場合、前記決定された領域を例に上げて説明す
ると、路面のうねりの属する領域としてA1,A2が決定
されているとともに、路面の荒れの属する領域としてR
2,R3が決定されているので、前記基準値Z1〜Z4 の
一つが属すべき領域として、領域A1,A2と領域R2,
R3の全ての組合せに対応した領域すなわち領域S1,S
2,S3 が決定される。また、前記基準値Z1〜Z4の一
つがこれらの領域S1,S2,S3 に属する確率は、下記
〜のようにしてそれぞれ決定される。
に基づいてROM23d内の図8の図表に対応しデータ
を参照することにより、ショックアブソーバ12a〜1
2dの減衰力特性をハードからソフトに切り換えるため
の基準値Z1〜Z4の属するべき領域とその確率を決定す
る。この場合、前記決定された領域を例に上げて説明す
ると、路面のうねりの属する領域としてA1,A2が決定
されているとともに、路面の荒れの属する領域としてR
2,R3が決定されているので、前記基準値Z1〜Z4 の
一つが属すべき領域として、領域A1,A2と領域R2,
R3の全ての組合せに対応した領域すなわち領域S1,S
2,S3 が決定される。また、前記基準値Z1〜Z4の一
つがこれらの領域S1,S2,S3 に属する確率は、下記
〜のようにしてそれぞれ決定される。
【0020】領域S1 は領域A1,R2の組合せにより
決定されたものであると同時に、路面のうねりが領域A
1に属する確率は「0.6」であり、かつ路面の荒れが
領域R2に属する確率は「0.8」であったので、両確
率の小さな方をとって、前記基準値Z1〜Z4の一つが領
域S1 に属する確率は「0.6」として決定される。 領域S2 は領域A1,R3及び領域A2,R2の組合せに
より決定されたものであるので、前記と同様な方法に
より、前記基準値Z1〜Z4の一つが領域S2 に属する確
率はまず「0.2」又は「0.4」として決定される。
そして、これらの確率のうちで大きいものが最終的に選
択されて、前記基準値Z1〜Z4の一つが領域S2 に属す
る確率は「0.4」として決定される。 領域S3 は領域A2,R3の組合せにより決定されたも
のであるので、前記と同様な方法により、前記基準値
Z1〜Z4の一つが領域S3 に属する確率は「0.2」と
して決定される。 なお、領域S0〜S4に関する確率の決定に際しては、路
面のうねりが領域A0〜A4 に属する確率と,路面の荒
れが領域R0〜R4に属する確率のうちの大きい方の値を
採用したり、両確率の平均値を採用したりするようにし
てもよい。
決定されたものであると同時に、路面のうねりが領域A
1に属する確率は「0.6」であり、かつ路面の荒れが
領域R2に属する確率は「0.8」であったので、両確
率の小さな方をとって、前記基準値Z1〜Z4の一つが領
域S1 に属する確率は「0.6」として決定される。 領域S2 は領域A1,R3及び領域A2,R2の組合せに
より決定されたものであるので、前記と同様な方法に
より、前記基準値Z1〜Z4の一つが領域S2 に属する確
率はまず「0.2」又は「0.4」として決定される。
そして、これらの確率のうちで大きいものが最終的に選
択されて、前記基準値Z1〜Z4の一つが領域S2 に属す
る確率は「0.4」として決定される。 領域S3 は領域A2,R3の組合せにより決定されたも
のであるので、前記と同様な方法により、前記基準値
Z1〜Z4の一つが領域S3 に属する確率は「0.2」と
して決定される。 なお、領域S0〜S4に関する確率の決定に際しては、路
面のうねりが領域A0〜A4 に属する確率と,路面の荒
れが領域R0〜R4に属する確率のうちの大きい方の値を
採用したり、両確率の平均値を採用したりするようにし
てもよい。
【0021】前記ステップ107の処理後、ステップ1
08にて、前記決定された領域S0〜S4 に関する確率
とROM23d内の図9のメンバーシップ関数に対応し
たデータとに基づいて、各ショックアブソーバ12a〜
12dの減衰力特性をハードからソフトに切り換えるた
めの基準値Z1〜Z4が決定される。この場合、基準値Z
1〜Z4の一つが前記決定された領域S1,S2,S3 に属
する確率を例に上げて説明すると、各確率は、それぞれ
「0.6」,「0.4」,「0.2」であるので、これ
らの各確率に対応した各領域S1,S2,S3 の面積の論
理和(図9のハッチング部分)が計算された後、この論
理和の重心位置に対応したX軸の値ZXが基準値として
決定される。なお、このように本実施例では、基準値Z
1〜Z4のデファジィ化を重心法を採用することによって
行ったが、このデファジィ化を面積法(荷重平均法)を
用いて行うようにしてもよい。この場合、各領域S1,
S2,S3 の重心位置に対応した基準値Zを図9の各領
域S1,S2,S3 のハッチング部分の面積でそれぞれ重
み付けしてそれらの総和を計算したのち、同総和を各領
域S1,S2,S3 のハッチング部分の面積の総和で除算
すればよい。
08にて、前記決定された領域S0〜S4 に関する確率
とROM23d内の図9のメンバーシップ関数に対応し
たデータとに基づいて、各ショックアブソーバ12a〜
12dの減衰力特性をハードからソフトに切り換えるた
めの基準値Z1〜Z4が決定される。この場合、基準値Z
1〜Z4の一つが前記決定された領域S1,S2,S3 に属
する確率を例に上げて説明すると、各確率は、それぞれ
「0.6」,「0.4」,「0.2」であるので、これ
らの各確率に対応した各領域S1,S2,S3 の面積の論
理和(図9のハッチング部分)が計算された後、この論
理和の重心位置に対応したX軸の値ZXが基準値として
決定される。なお、このように本実施例では、基準値Z
1〜Z4のデファジィ化を重心法を採用することによって
行ったが、このデファジィ化を面積法(荷重平均法)を
用いて行うようにしてもよい。この場合、各領域S1,
S2,S3 の重心位置に対応した基準値Zを図9の各領
域S1,S2,S3 のハッチング部分の面積でそれぞれ重
み付けしてそれらの総和を計算したのち、同総和を各領
域S1,S2,S3 のハッチング部分の面積の総和で除算
すればよい。
【0022】このようにして各ショックアブソーバ12
a〜12dに関する基準値Z1〜Z4が計算された後、ス
テップ109の「前輪減衰力制御ルーチン」及びステッ
プ110の「後輪減衰力制御ルーチン」が実行され、こ
れらの基準値Z1〜Z4を用いて各ショックアブソーバ1
2a〜12dの減衰力特性が前輪FW1,FW2及び後
輪RW1,RW2毎に独立して制御される。
a〜12dに関する基準値Z1〜Z4が計算された後、ス
テップ109の「前輪減衰力制御ルーチン」及びステッ
プ110の「後輪減衰力制御ルーチン」が実行され、こ
れらの基準値Z1〜Z4を用いて各ショックアブソーバ1
2a〜12dの減衰力特性が前輪FW1,FW2及び後
輪RW1,RW2毎に独立して制御される。
【0023】「前輪減衰力制御ルーチン」は図4のステ
ップ120〜133からなり、ステップ121にて前輪
用ソフトフラグFSFTが”1”であるか否かが判定され
る。この前輪用ソフトフラグFSFTは、”0”によりショ
ックアブソーバ12a,12bの減衰力特性のハード状
態を表し、”1”により同減衰力特性のソフト状態を表
す。今、ショックアブソーバ12a,12bの減衰力特
性がハード状態に設定されていて前輪用フラグFSFTが”
0”に設定されていれば、ステップ121にて「NO」
と判定され、ステップ122にて前記計算した変動幅Y
1と基準値Z1とが比較されるとともに、ステップ123
にて前記計算した変動幅Y2と基準値Z2とが比較され
る。この場合、変動幅Y1,Y2が基準値Z1,Z2より共
に小さければ、前記ステップ122,123にて共に
「NO」と判定されて、ステップ133にてこの「前輪
減衰力制御ルーチン」の実行が終了する。この場合、シ
ョックアブソーバ12a,12bの減衰力特性は共にハ
ード状態に維持される。
ップ120〜133からなり、ステップ121にて前輪
用ソフトフラグFSFTが”1”であるか否かが判定され
る。この前輪用ソフトフラグFSFTは、”0”によりショ
ックアブソーバ12a,12bの減衰力特性のハード状
態を表し、”1”により同減衰力特性のソフト状態を表
す。今、ショックアブソーバ12a,12bの減衰力特
性がハード状態に設定されていて前輪用フラグFSFTが”
0”に設定されていれば、ステップ121にて「NO」
と判定され、ステップ122にて前記計算した変動幅Y
1と基準値Z1とが比較されるとともに、ステップ123
にて前記計算した変動幅Y2と基準値Z2とが比較され
る。この場合、変動幅Y1,Y2が基準値Z1,Z2より共
に小さければ、前記ステップ122,123にて共に
「NO」と判定されて、ステップ133にてこの「前輪
減衰力制御ルーチン」の実行が終了する。この場合、シ
ョックアブソーバ12a,12bの減衰力特性は共にハ
ード状態に維持される。
【0024】一方、変動幅Y1,Y2の一方でも基準値Z
1,Z2以上になれば、ステップ122,123のいずれ
かにて「YES」と判定され、ステップ124にてショ
ックアブソーバ12a,12bの減衰力特性がソフト状
態に切り換え制御される。この切り換え制御において
は、出力回路23fを介して圧電アクチュエータ22
a,22bに電圧が付与され、同アクチュエータ22
a,22bがショックアブソーバ12a,12bの減衰
力特性をソフト状態に切り換える。前記ステップ124
の処理後、ステップ125にて前輪用ソフトフラグFSFT
が”1”に設定され、ステップ126にて前輪用カウン
ト値FCNTが「0」に初期設定される。
1,Z2以上になれば、ステップ122,123のいずれ
かにて「YES」と判定され、ステップ124にてショ
ックアブソーバ12a,12bの減衰力特性がソフト状
態に切り換え制御される。この切り換え制御において
は、出力回路23fを介して圧電アクチュエータ22
a,22bに電圧が付与され、同アクチュエータ22
a,22bがショックアブソーバ12a,12bの減衰
力特性をソフト状態に切り換える。前記ステップ124
の処理後、ステップ125にて前輪用ソフトフラグFSFT
が”1”に設定され、ステップ126にて前輪用カウン
ト値FCNTが「0」に初期設定される。
【0025】このようにして、ショックアブソーバ12
a,12bの減衰力特性がソフト状態に切り換えられる
と、次からの「前輪減衰力制御ルーチン」においては、
前輪用ソフトフラグFSFTが”1”であるので、ステップ
121にて「YES」と判定され、ステップ127以降
の処理が実行される。ステップ127においては、前輪
用カウント値FCNTが所定値CT0 (例えば、数100ミリ
秒〜数秒程度の所定時間に対応した値)以上であるか否
かが判定される。この場合、前記ソフト状態への切り換
えから間もなくて、前輪用カウント値FCNTが所定値CT0
未満であれば、前記ステップ127にて「NO」と判定
され、ステップ128にて前輪用カウント値FCNTに
「1」が加算された後、ステップ133にて「前輪減衰
力制御ルーチン」の実行が終了される。これにより、シ
ョックアブソーバ12a,12bの減衰力特性がハード
状態からソフト状態に切り換えられた場合には、同アブ
ソーバ12a,12bの減衰力特性は少なくとも所定時
間だけソフト状態に維持される。
a,12bの減衰力特性がソフト状態に切り換えられる
と、次からの「前輪減衰力制御ルーチン」においては、
前輪用ソフトフラグFSFTが”1”であるので、ステップ
121にて「YES」と判定され、ステップ127以降
の処理が実行される。ステップ127においては、前輪
用カウント値FCNTが所定値CT0 (例えば、数100ミリ
秒〜数秒程度の所定時間に対応した値)以上であるか否
かが判定される。この場合、前記ソフト状態への切り換
えから間もなくて、前輪用カウント値FCNTが所定値CT0
未満であれば、前記ステップ127にて「NO」と判定
され、ステップ128にて前輪用カウント値FCNTに
「1」が加算された後、ステップ133にて「前輪減衰
力制御ルーチン」の実行が終了される。これにより、シ
ョックアブソーバ12a,12bの減衰力特性がハード
状態からソフト状態に切り換えられた場合には、同アブ
ソーバ12a,12bの減衰力特性は少なくとも所定時
間だけソフト状態に維持される。
【0026】ショックアブソーバ12a,12bの減衰
力特性がソフト状態に切り換えられた後、前記所定時間
が経過すると、ステップ127にて「YES」すなわち
前輪用カウント値FCNTは所定値CT0 以上であると判定さ
れて、ステップ129,130にて変動幅Y1 ,Y2 が
基準値Z1,Z2未満であるあるか否かが判定される。こ
の場合、変動幅Y1 ,Y2 の一方でも基準値Z1,Z2以
上であれば、ステップ129,130の少なくともいず
れか一方にて「NO」と判定されて、ステップ133に
て「前輪減衰力制御ルーチン」の実行が終了するので、
ショックアブソーバ12a,12bの減衰力特性は以前
のソフト状態に維持される。
力特性がソフト状態に切り換えられた後、前記所定時間
が経過すると、ステップ127にて「YES」すなわち
前輪用カウント値FCNTは所定値CT0 以上であると判定さ
れて、ステップ129,130にて変動幅Y1 ,Y2 が
基準値Z1,Z2未満であるあるか否かが判定される。こ
の場合、変動幅Y1 ,Y2 の一方でも基準値Z1,Z2以
上であれば、ステップ129,130の少なくともいず
れか一方にて「NO」と判定されて、ステップ133に
て「前輪減衰力制御ルーチン」の実行が終了するので、
ショックアブソーバ12a,12bの減衰力特性は以前
のソフト状態に維持される。
【0027】このような状態で、両変動幅Y1 ,Y2 が
共に基準値Z1,Z2未満になると、ステップ129,1
30にて共に「YES」と判定され、ステップ131に
てショックアブソーバ12a,12bの減衰力特性がハ
ード状態に切り換え制御される。この切り換え制御にお
いては、出力回路23fを介した圧電アクチュエータ2
2a,22bに対する電圧の付与が解除され、同アクチ
ュエータ22a,22bがショックアブソーバ12a,
12bの減衰力特性をハード状態に切り換える。前記ス
テップ131の処理後、ステップ132にて前輪用ソフ
トフラグFSFTが”0”に設定される。これにより、以降
の「前輪減衰力制御ルーチン」においては、ステップ1
21〜126の処理が実行されるようになり、前述のよ
うに、変動幅Y1,Y2のいずれか一方が基準値Z1,Z2
以上になるまで、ショックアブソーバ12a,12bの
減衰力特性はハード状態に維持される。
共に基準値Z1,Z2未満になると、ステップ129,1
30にて共に「YES」と判定され、ステップ131に
てショックアブソーバ12a,12bの減衰力特性がハ
ード状態に切り換え制御される。この切り換え制御にお
いては、出力回路23fを介した圧電アクチュエータ2
2a,22bに対する電圧の付与が解除され、同アクチ
ュエータ22a,22bがショックアブソーバ12a,
12bの減衰力特性をハード状態に切り換える。前記ス
テップ131の処理後、ステップ132にて前輪用ソフ
トフラグFSFTが”0”に設定される。これにより、以降
の「前輪減衰力制御ルーチン」においては、ステップ1
21〜126の処理が実行されるようになり、前述のよ
うに、変動幅Y1,Y2のいずれか一方が基準値Z1,Z2
以上になるまで、ショックアブソーバ12a,12bの
減衰力特性はハード状態に維持される。
【0028】また、「後輪減衰力制御ルーチン」は、図
5に示すように、「前輪減衰力制御ルーチン」と同様な
ステップ140〜153の処理からなる。そして、この
場合も、変動幅Y3,Y4が基準値Z3,Z4より共に小さ
ければ、ステップ141〜143の処理により、ショッ
クアブソーバ12c,12dの減衰力特性はハード状態
に維持される。一方、変動幅Y3,Y4の一方でも基準値
Z3,Z4以上になれば、ステップ142〜143の処理
により、圧電アクチュエータ22c,22dに電圧が付
与されて、ショックアブソーバ12c,12dの減衰力
特性がソフト状態に切り換えられる。そして、この場合
も、ステップ146〜148の処理により、ショックア
ブソーバ12c,12dの減衰力特性がハード状態から
ソフト状態に切り換えられた場合には、同アブソーバ1
2c,12dの減衰力特性は少なくとも所定時間だけソ
フト状態に維持される。さらに、この所定時間の経過後
には、変動幅Y3 ,Y4 の一方でも基準値Z3,Z4以上
であれば、ステップ149,150の処理によってショ
ックアブソーバ12c,12dの減衰力特性は以前のソ
フト状態に維持されるが、両変動幅Y3 ,Y4 が共に基
準値Z3,Z4未満になると、ステップ149〜151の
処理によって圧電アクチュエータ22c,22dに対す
る電圧付与が解除されて、ショックアブソーバ12c,
12dの減衰力特性がハード状態に切り換えられる。
5に示すように、「前輪減衰力制御ルーチン」と同様な
ステップ140〜153の処理からなる。そして、この
場合も、変動幅Y3,Y4が基準値Z3,Z4より共に小さ
ければ、ステップ141〜143の処理により、ショッ
クアブソーバ12c,12dの減衰力特性はハード状態
に維持される。一方、変動幅Y3,Y4の一方でも基準値
Z3,Z4以上になれば、ステップ142〜143の処理
により、圧電アクチュエータ22c,22dに電圧が付
与されて、ショックアブソーバ12c,12dの減衰力
特性がソフト状態に切り換えられる。そして、この場合
も、ステップ146〜148の処理により、ショックア
ブソーバ12c,12dの減衰力特性がハード状態から
ソフト状態に切り換えられた場合には、同アブソーバ1
2c,12dの減衰力特性は少なくとも所定時間だけソ
フト状態に維持される。さらに、この所定時間の経過後
には、変動幅Y3 ,Y4 の一方でも基準値Z3,Z4以上
であれば、ステップ149,150の処理によってショ
ックアブソーバ12c,12dの減衰力特性は以前のソ
フト状態に維持されるが、両変動幅Y3 ,Y4 が共に基
準値Z3,Z4未満になると、ステップ149〜151の
処理によって圧電アクチュエータ22c,22dに対す
る電圧付与が解除されて、ショックアブソーバ12c,
12dの減衰力特性がハード状態に切り換えられる。
【0029】上記の作動説明からも理解できるように、
上記実施例によれば、「前輪減衰力制御ルーチン」(図
4)及び「後輪減衰力制御ルーチン」(図5)の処理に
より、所定の条件の基に、ショックアブソーバ12a〜
12dに発生する減衰力の変化率U1〜U4の変動幅Y1
〜Y4が基準値Z1〜Z4以上になれば、ショックアブソ
ーバ12a〜12dの減衰力特性はソフト状態に切り換
えられるので、車両の乗り心地が良好となる。そして、
この場合、前記基準値Z1〜Z4は、図3のステップ10
1〜108からなるファジィ推論により、前記変動幅Y
1〜Y4が大きくなりがちな凹凸の多い路面を走行するほ
ど大きな値に設定されるとともに、減衰力のばね上部材
(車体10)の共振周波数近傍の低周波数成分Xが大き
くなりがちなうねりの大きな路面を走行するほど大きな
値に設定される。したがって、平坦な路面を走行中に
は、路面に小さな凹凸があっても、ショックアブソーバ
12a〜12dの減衰力特性はソフト状態に切り換えら
れるので、車両の乗り心地が良好になる。また、うねり
の大きな路面を走行しても、ショックアブソーバ12a
〜12dはハード状態に設定され続けるので、車体のあ
おりが抑制されて、車両の乗り心地が良好となる。さら
に、前述のように、基準値Z1〜Z4はファジィ推論によ
り決定されるので、短時間で基準値を決定することがで
き、ショックアブソーバ12a〜12dの減衰力特性の
制御の応答性が良好になる。
上記実施例によれば、「前輪減衰力制御ルーチン」(図
4)及び「後輪減衰力制御ルーチン」(図5)の処理に
より、所定の条件の基に、ショックアブソーバ12a〜
12dに発生する減衰力の変化率U1〜U4の変動幅Y1
〜Y4が基準値Z1〜Z4以上になれば、ショックアブソ
ーバ12a〜12dの減衰力特性はソフト状態に切り換
えられるので、車両の乗り心地が良好となる。そして、
この場合、前記基準値Z1〜Z4は、図3のステップ10
1〜108からなるファジィ推論により、前記変動幅Y
1〜Y4が大きくなりがちな凹凸の多い路面を走行するほ
ど大きな値に設定されるとともに、減衰力のばね上部材
(車体10)の共振周波数近傍の低周波数成分Xが大き
くなりがちなうねりの大きな路面を走行するほど大きな
値に設定される。したがって、平坦な路面を走行中に
は、路面に小さな凹凸があっても、ショックアブソーバ
12a〜12dの減衰力特性はソフト状態に切り換えら
れるので、車両の乗り心地が良好になる。また、うねり
の大きな路面を走行しても、ショックアブソーバ12a
〜12dはハード状態に設定され続けるので、車体のあ
おりが抑制されて、車両の乗り心地が良好となる。さら
に、前述のように、基準値Z1〜Z4はファジィ推論によ
り決定されるので、短時間で基準値を決定することがで
き、ショックアブソーバ12a〜12dの減衰力特性の
制御の応答性が良好になる。
【図1】 本発明の一実施例に係る車両の全体概略斜視
図である。
図である。
【図2】 図1のショックアブソーバを制御するための
電気制御装置のブロック図である。
電気制御装置のブロック図である。
【図3】 図2のマイクロコンピュータにて実行される
プログラムのフローチャートである。
プログラムのフローチャートである。
【図4】 図3の「前輪減衰力制御ルーチン」の詳細フ
ローチャートである。
ローチャートである。
【図5】 図3の「後輪減衰力制御ルーチン」の詳細フ
ローチャートである。
ローチャートである。
【図6】 路面のうねりに関するメンバーシップ関数を
表すグラフである。
表すグラフである。
【図7】 路面の荒れに関するメンバーシップ関数を表
すグラフである。
すグラフである。
【図8】 路面のうねり、路面の荒れ及び基準値の関係
を示す図表である。
を示す図表である。
【図9】 基準値に関するメンバーシップ関数を表すグ
ラフである。
ラフである。
FW1,FW2…前輪、RW1,RW2…後輪、10…
車体、12a〜12d…ショックアブソーバ、20…電
気制御装置、21a〜21d…圧電センサ、22a〜2
2d…圧電アクチュエータ、23…マイクロコンピュー
タ。
車体、12a〜12d…ショックアブソーバ、20…電
気制御装置、21a〜21d…圧電センサ、22a〜2
2d…圧電アクチュエータ、23…マイクロコンピュー
タ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B60G 17/00 - 23/00
Claims (1)
- 【請求項1】 ショックアブソーバに発生する減衰力の
変化率の変動幅を検出する第1検出手段と、前記検出さ
れた変動幅と基準値とを比較して同変動幅が同基準値以
上のときショックアブソーバの減衰力特性をソフト側に
切り換え制御する切り換え制御手段とを備えたショック
アブソーバのための電気制御装置において、 ショックアブソーバに発生する減衰力のうちでばね上部
材の共振周波数近傍の低周波数成分を検出する第2検出
手段と、 前記基準値を、前記検出された変動幅と前記検出された
低周波数成分とを用いたファジィ推論により、同変動幅
が大きくなるにしたがって大きくなるとともに同低周波
数成分が大きくなるにしたがって大きくなる値に決定す
る基準値決定手段とを設けたことを特徴とするショック
アブソーバのための電気制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3257044A JP2890920B2 (ja) | 1991-09-09 | 1991-09-09 | ショックアブソーバのための電気制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3257044A JP2890920B2 (ja) | 1991-09-09 | 1991-09-09 | ショックアブソーバのための電気制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0565008A JPH0565008A (ja) | 1993-03-19 |
JP2890920B2 true JP2890920B2 (ja) | 1999-05-17 |
Family
ID=17300962
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3257044A Expired - Lifetime JP2890920B2 (ja) | 1991-09-09 | 1991-09-09 | ショックアブソーバのための電気制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2890920B2 (ja) |
-
1991
- 1991-09-09 JP JP3257044A patent/JP2890920B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0565008A (ja) | 1993-03-19 |
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