JP2890607B2 - 射出成形ノズル - Google Patents

射出成形ノズル

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JP2890607B2 JP2035820A JP3582090A JP2890607B2 JP 2890607 B2 JP2890607 B2 JP 2890607B2 JP 2035820 A JP2035820 A JP 2035820A JP 3582090 A JP3582090 A JP 3582090A JP 2890607 B2 JP2890607 B2 JP 2890607B2
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    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/16Making multilayered or multicoloured articles
    • B29C45/1603Multi-way nozzles specially adapted therefor
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    • B29C45/1603Multi-way nozzles specially adapted therefor
    • B29C2045/1612Multi-way nozzles specially adapted therefor using needle valves with at least four positions

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は複数の層からなる成形品を製造する射出成形
ノズルに関する。
(従来の技術) 近時、複数の層からなる成形品を製造するための射出
成形ノズルには、固定金型のスプルー孔に接続される樹
脂流通孔を備え、この樹脂流通孔内に樹脂を供給する複
数の絞り室をこの樹脂流通孔の周囲に多層形状に形成
し、この樹脂流通孔内に棒状弁を摺動自在に嵌合し、こ
の棒状弁を前記スプルー孔に対して接近、離間させるこ
とにより、前記複数の絞り室内の各々を流れてくる樹脂
を、樹脂流通孔内に同心円状に供給するものが、提案さ
れている(特願平1−273489号)。
この射出成形ノズルは、樹脂流通孔内を同心円状に流
れる層の厚さにむらが生じないように、絞り室の中に樹
脂流通孔の周方向に延びる隔壁部を備えており、この隔
壁部に多数の孔を形成し、樹脂の流れてくる上流側の孔
の断面積を小とし樹脂の流れて行く下流側の孔の断面積
を大とする事により、樹脂流通孔内に供給される樹脂の
供給時の加圧力を均一にするようにしている。
この射出成形ノズルは、例えば、三種五層の樹脂を射
出成形するためのもので、先ず、再内層及び最外層の樹
脂のみを射出する工程(第1工程)、最内層から最外層
までの五層を射出する工程(第2工程)、最内層及び最
外層のみを射出する工程(第3工程)の三つの工程によ
り成形品素体を成形する。
かかる方法によれば、第3工程は最内層及び最外層の
みが射出されるので、中央の3層は完全に内外層の樹脂
で覆われているはずである。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、得られる成形品素体は、第9図に示す
ように、その底部の突出部(X)まで中央の3層が存在
している。最も中心の樹脂には、一般に酢酸ビニル共重
合体ケン化物などの酸素バリアー製樹脂が用いられる
が、かかる樹脂は大気中の水分を吸収して酸素バリアー
性が劣化する。このため、突出部(X)表面に酸素バリ
アー性樹脂が露出していると、この露水表面から水分を
吸収して成形品の酸素バリアー性が劣化する。
又、突出部(X)表面に露出していない場合も、第9
図に示すカット線から切断することにより、酸素バリア
ー性樹脂が露出するという結果を生ずることになる。
(課題を解決するための手段) 上記課題を解決するために、本発明の請求項1にかか
る射出成形ノズルは、金型のスプルー孔に連通接続させ
る樹脂流通孔を備え、この樹脂流通孔の周囲に、前記ス
プルー孔に近い先端部側が円錐形状の第1乃至第5の絞
り室を同心円状に形成し、最外層の第1絞り室と最内層
の第5の樹脂絞り室とを前記樹脂流通孔にそれぞれ独立
して連通させ、前記第1の絞り室と第5の絞り室との間
に位置する第2乃至第4の絞り室の前記スプルー側の先
端部に、第2乃至第4の絞り室内を流れる溶融樹脂を合
流させる合流室を設け、この合流室と前記樹脂流通孔と
を連通させ、前記樹脂流通孔内に前記第1乃至第5の絞
り室と前記樹脂流通孔との連通、遮断を行なう棒状弁を
摺動可能に嵌合し、この棒状弁に、前記スプルー側の先
端面から棒状弁の長手方向に延び、前記第1の絞り室と
前記樹脂流通孔との連通状態を遮断するときに、前記第
5の絞り室と前記樹脂流通孔とを連通させる樹脂通路を
形成すると共に、前記棒状弁を後退させて前記合流室と
前記樹脂流通孔とを連通させるときに、前記第5の絞り
室が前記樹脂流通孔と連通するように、前記第5の絞り
室の前記樹脂流通孔との連通開口部を前記棒状弁の後退
方向に延在させ、この棒状弁の先端面を棒状弁の後退す
る方向に凹むテーパー面としたことを特徴とする。
(作 用) 本発明の請求項1にかかる射出成形ノズルでは、棒状
弁をスプルー側にもっとも接近させて第1乃至第5の絞
り室と樹脂流通孔とを遮断した状態から棒状弁を後退さ
せると、先ず、第5の絞り室とスプルー孔とが樹脂通路
を介して連通し、第5の絞り室の樹脂が樹脂流通孔内に
流れ込む。次に、棒状弁を後退させると、第5の絞り室
がスプルー孔と連通した状態で第1の絞り室がスプルー
孔と連通し、第1と第5の絞り室に流れる樹脂が樹脂通
路を介して棒状弁と樹脂流通孔とで画成された空間に流
れ込む。これによって、成形体の表面層が形成される。
更に、棒状弁を後退させると、第1と第5の絞り室がス
プルー孔に連通した状態で合流室とスプルー孔とが連通
し、第1と第5の絞り室から樹脂流通孔内に流れ込む樹
脂の間に、第2乃至第4の樹脂が流れ込み、樹脂流通孔
内に5層の樹脂層が同心円状に流れ、成形体の表面層の
間に中間層が形成される。キャビティ内に5層からなる
樹脂がほぼ充填されるようになったら、棒状弁を前進さ
せて、第5の絞り室とスプルー孔だけを連通させると、
中間層が第5の絞り室からの樹脂に押されて成形体の表
面層の間に位置し、成形体からスプルー孔内に残る部分
には、表面層を形成する樹脂だけが存在することとな
る。
そして、棒状弁の先端面が棒状弁の後退方向に凹む形
状のテーパー面とされているので、第5の絞り室だけか
ら樹脂を供給するときに、樹脂通路から流れ出す第5の
絞り室の樹脂により、前の工程で樹脂流通孔内にあった
中間層形成樹脂が洗い流され、成形品の底部にあるスプ
ルー孔の跡部分には中間層形成樹脂が残らない。しか
も、棒状弁の先端部のテーパー面が凹む形状となってい
るので、樹脂通路内を流れてくる第5の絞り室からの樹
脂が樹脂流通孔内に流入するときに減速され、棒状弁を
後退させて合流室の3層の樹脂を樹脂流通孔内に流入さ
せるとき、合流室からの樹脂の供給が制御し易くなる。
(実施例) 以下、本発明の実施例にかかる射出成形ノズルについ
て図面を参照にしつつ説明する。
第1図は本実施例にかかる射出成形ノズルの断面構成
を概略的に示したものであり、1は固定金型、2は可動
金型、3はキャビティ、4はスプルー孔、5は射出成形
ノズルである。
射出成形ノズル5は、固定金型1のノズルタッチ1aに
密着されるアウターノズル6と、先端部がほぼ円錐形状
で後端部が円筒形状のインナーノズル7、8、9、10、
11とを備えている。アウターノズル6とインナーノズル
7との間には第1の絞り室12が形成され、インナーノズ
ル7、8の間には第2の絞り室13が形成され、インナー
ノズル8、9の間には第3の絞り室14が形成され、イン
ナーノズル9、10の間には第4の絞り室15が形成され、
インナーノズル10、11の間には第5の絞り室16が形成さ
れている。
この第1と第5の絞り室12,16には同じ経路から分岐
する樹脂供給通路17,18が通じており、樹脂供給通路17,
18を介して成形品の表面層を形成する樹脂(例えばポリ
プロピレン)が供給される。又、第2乃至第4の絞り室
13,14,15は、成形体の中間層を形成する樹脂が供給され
るものであり、第2の絞り室13と第4の絞り室15には、
同じ経路から分岐する樹脂供給通路19a(第2図参照)
が通じており、この樹脂供給通路19aを介して接着用の
樹脂(例えばマレイン酸変性ポリプロピレン等のポリプ
ロピレン変性樹脂)が供給される。第3の絞り室14に
は、成形体の酸素バリアー層を形成するために、例えば
エチレン酸共重合体ケン化物(EVOH)を供給する樹脂供
給通路19が通じている。
インナーノズル7、8、9、10、11の円錐形状部分及
び円筒形状部分の外周面には、それぞれアウターノズル
6、インナーノズル7、8、9、10の凹部6a,7a,8a,9a,
10aの壁面に嵌合する隔壁部20a〜24bが形成されてお
り、隔壁部20a〜24bには、第2図に示すように、樹脂を
通過させる縦溝25a〜25hが形成されている。縦溝25a〜2
5hは、それぞれ断面積が異なっており、それぞれ樹脂供
給通路17,18,19或は接着剤用の樹脂供給通路の樹脂流入
口側に位置する縦溝25aの断面積が小さく、これらの樹
脂供給通路の流入口から遠い位置に位置する縦溝25hの
断面積が大きくなるように設定されている。縦溝25a〜2
5hの断面積がこのように設定されることにより、第1〜
第5の絞り室12,13,14,15,16の周回り方向に流れる樹脂
の流入圧力が均一になる。尚、第2図のインナーノズル
8の構成に示すように、各々のインナーノズル6,7,8,9,
10,11には、ボルト取付け用の孔Bとキー溝32が開口さ
れている。
アウターノズル6、インナーノズル7の先端部には、
スプルー孔4に通ずる細長孔7b,7bが開口され、インナ
ーノズル10の先端部には細長孔6b,7bに通ずる細長孔10c
が開口されている。インナーノズル8,9の先端部には、
インナーノズル10の先端部を間隔をあけて位置させる開
口部8b,9bが開口されている。この開口部8b,9bとインナ
ーノズル10の先端部の外周面及びインナーノズル7の凹
部壁面7aによって、中間層形成樹脂の合流室26が形成さ
れている。インナーノズル11の先端部には、細長孔10c
より大径の凹部11aが開口されている。この凹部11aは、
第5の絞り室16の連通開口部を形成するもので、後述す
るようにインナーノズル11の内部側に延びている。凹部
11aの内部には細長孔10cに通ずる細長孔11dが貫通形成
されている。
細長孔6b,7b,10c,11dは、樹脂流通孔27を形成してお
り、この樹脂流通孔27に棒状弁28が図示しない駆動機構
によって摺動可能に嵌合している。棒状弁28には、棒状
弁28の先端面28aから棒状弁28の長手方向に延びる樹脂
通路29が形成されている。棒状弁28の先端面28aは、先
端部が棒状弁28の内部側即ち棒状弁28の後退する方向に
凹むようなテーパー面とされており、最終工程で第5の
絞り室16の樹脂のみを樹脂流通孔27に流す際に、樹脂は
樹脂通路29を通過して棒状弁28の先端部から、その逆テ
ーパー状の先端部形状に沿って広がるように樹脂流通孔
27に流れ込む。この結果、棒状弁28の先端部に滞留する
酸素バリアー性樹脂などを洗い流し、スプルー孔からキ
ャビティ3内に完全に酸素バリアー性樹脂等が押し込ま
れる。
樹脂通路29の先端部29aは常時樹脂流通孔27に臨んで
開口している。樹脂通路29の後端部29bは、棒状弁28の
先端部が第1の絞り室12と樹脂流通孔27との連通状態を
遮断するときに、樹脂通路29の後端部29bが第5の絞り
室16と樹脂流通孔27とを連通させる位置まで延びてい
る。そして、第5の絞り室16の凹部11aは、棒状弁28の
先端部が、合流室26と樹脂流通孔27とを連通させるとき
に、第5の絞り室16と樹脂流通孔27とを連通させるよう
にインナーノズル11の内部側に延びている。尚、アウタ
ーノズル6の先端部には、ヒータコイル30と感熱センサ
(図示せず)を配設する凹部31が設けられている。
次に、本実施例の射出成形ノズルの動作及び作用を説
明する。尚、第6図は、この射出成形ノズルの表面層形
成樹脂と中間層形成樹脂の供給タイミングを表わしたも
ので、縦軸の1は第1の絞り室12から樹脂流通孔27に表
面層形成樹脂を供給する時間を表わし、縦軸の2は第2
の絞り室13から樹脂流通孔27に接着用樹脂を供給する時
間を表わし、縦軸の3は第3の絞り室14から酸素バリア
ー性樹脂を樹脂流通孔27に供給する時間を表わし、縦軸
の4は第4の絞り室15から樹脂流通孔27に接着用樹脂を
供給する時間を表わし、縦軸の5は第5の絞り室16から
表面層形成樹脂を樹脂流通孔27に供給する時間を表わ
す。横軸は、供給する時間を時系列的に表わしたもので
ある。
(第1の工程) 先ず、固定金型1と可動金型2を閉じてキャビティ3
を形成し、ノズルタッチ1aに射出成形ノズル5の先端部
を密着させて棒状弁28を前進させて第1乃至第5の絞り
室12、13、14、15、16と樹脂流通孔27とを遮断してお
く。この状態で、樹脂供給通路17,18に成形品の表面層
を形成するポリプロピレン(PP)を190度c〜230度cの
温度で供給すると共に、第2、第4の絞り室13,15に接
着用の樹脂(マレイン酸グラフト変性ポリプロピレン)
を摂氏190度c〜230度cに加熱して供給する。更に、樹
脂供給通路19を介して第3の絞り室14に酸素バリアー性
樹脂(エチレン酢酸ビニル共重合体ケン化物(EVOH))
を摂氏210度c〜250度cに加熱して供給する。第1〜第
5の絞り室12〜15に樹脂を供給するときに、隔壁部20a
〜24bの縦溝25a〜25hを通過することにより、射出ノズ
ル5の周回り方向の樹脂の偏在が緩和される。
第1〜第5の絞り室12〜16に樹脂を供給したら、第3
図に示すように、棒状弁28を後退させて第1の絞り室12
を遮断し、第5の絞り室16と樹脂流通孔27とを連通させ
る。これによって、樹脂通路29、樹脂流通孔27内に第5
の絞り室16からの表面層形成樹脂が供給される。
(第2の工程) 第5の絞り室16から樹脂をオリフィス6cと棒状弁28の
先端部との間の空間に充填し始めたら、棒状弁28を第1
の工程の位置から後退させて、第1の絞り室12及び第5
の絞り室16を樹脂流通孔27に連通させる。これにより、
樹脂流通孔27内に成形品の表面層を形成する樹脂層が同
心円状に流れる。尚、第1の絞り室12から流れてくる樹
脂は、樹脂流通孔27の外周側を流れ、キャビティ3内に
入った場合に成形品である容器の外側表面層を形成す
る。又、第5の絞り室16から流れてくる樹脂は、樹脂流
通孔27の中心部位を流れるが、キャビティ3内に入った
場合、成形品である容器の内側の表面層を形成する。第
2の工程において、第2の絞り室に供給される接着剤樹
脂と第3の絞り室14に供給される酸素バリアー層樹脂と
第4の絞り室15に供給される接着剤樹脂とは、合流室26
において3層の同心円状の層を形成しており樹脂流通孔
27に入り込むように待機している。
(第3の工程) オリフィス6cと棒状弁28との間に位置する樹脂流通孔
27の空間に、第1の絞り室12と第5の絞り室16との樹脂
が充填されたら、第5図に示すように、棒状弁28を更に
後退させ、合流絞り室26と樹脂流通孔27とを連通させ
る。これにより合流室26において待機していた第2〜第
4の絞り室13〜15の中間層形成樹脂(接着剤樹脂と酸素
バリアー層樹脂と接着剤樹脂からなる樹脂層)が樹脂流
通孔27内に入り込む。樹脂流通孔27内に中間層形成樹脂
が入り込むときに、既に、第1、第5の絞り室12,16か
ら表面層形成樹脂が樹脂流通孔27内に流れ込んでいるの
で、中間層形成樹脂は表面層形成樹脂の間に進入し、5
層からなる樹脂層が樹脂流通孔27内に形成される。これ
によってスプルー孔4内に、5層の樹脂層が流れる。し
かも、表面層形成樹脂が最初に樹脂流通孔27内に流れ込
み、次に中間層形成樹脂が表面層形成樹脂層の間に流れ
込むので、中間層形成樹脂が乱れにくい。尚、中間層形
成樹脂を表面層形成樹脂層の間に進入させるときに、樹
脂通路29により表面層形成樹脂の流速が早いので、この
流速に適合するように、合流室26と樹脂流通孔27との開
口面積を設定し、中間層形成樹脂の供給量及び圧力を調
整する。
中間層形成樹脂が表面層形成樹脂の間に均一に位置す
るように、各々の樹脂を供給する状態で、棒状弁28を停
止させると、キャビティ3内に5層からなる樹脂が供給
され、5層からなる樹脂の供給は、スプルー孔4内に位
置する樹脂量を含めて成形品の素体が形成されるよう
に、設定する (第4の工程) スプルー孔4内に位置する5層の樹脂量とキャビティ
3に充填した5層の樹脂の供給量が、キャビティ3の容
積に達したら、第3図に示すように、棒状弁28を第2の
工程の棒状弁28の位置に復帰させる。これにより、第5
の絞り室16からの表面層形成樹脂のみが樹脂流通孔27、
オリフィス6cを介してスプルー孔4に入り込み、既にス
プルー孔4内に位置していた中間層形成樹脂と表面層形
成樹脂とがキャビティ3内に完全に注入される。キャビ
ティ3が5層からなる樹脂によって充填されたとき、第
5の絞り室16からの樹脂が、棒状弁28の先端部に滞留す
る酸素バリアー性樹脂などを洗い流し、スプルー孔4か
らキャビティ3内に完全に酸素バリアー性樹脂等が押し
込まれる。これによって、スプルー孔4には表面層形成
樹脂のみが存在する。
従って、成形品を取り出すときにスプルー孔4の跡部
分も同時に取り出されるが、このスプルー跡部分を切り
取っても切口に酸素バリアー層が存在しないので、この
切口を原因とする酸素バリアー層の劣化が起こることは
ない。スプルー孔4に表面層形成樹脂のみが充填した
ら、棒状弁28を前進させて第1〜第5の絞り室12〜16を
閉塞する。
(発明の効果) 本発明にかかる射出成形ノズル及び射出成形方法は、
以上説明したように構成したので、成形品を取り出して
このスプルー孔の跡部分を切り取っても、酸素バリアー
層が表面に露出しないため、空気中の水分を吸収した
り、成形品の洗浄作業において水分を吸収したりする虞
がない。従って、本発明によれば酸素バリアー層の劣化
が生じ難い成形品を製作することが出来る。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の実施例にかかる射出成形ノズルの断
面構成を示した断面図、 第2図は、第1図のインナーノズルの概略説明図、 第3図は、第1図にかかる射出成形方法の第1工程を示
す説明図、 第4図は、第1図の射出成形ノズルの第2工程の動作を
示す説明図、 第5図は、第1図の射出成形ノズルの第3工程の動作を
示す説明図、 第6図は、第1図の射出成形ノズルの第1〜第5の絞り
室を開閉するタイミングを示す説明図、 第7a,7b,7c,7d図は、第1図のキャビティに樹脂が流れ
て行く様子を示す説明図、 第8図は、本実施例の射出成形ノズルによって成形され
る成形品の断面構成を示す断面図 第9図は、従来の射出成形ノズルによって成形される成
形品の断面構成を示す断面図である。 3……キャビティ 4……スプルー孔 5……射出成形ノズル 6……アウターノズル 7,8,9,10,11……インナーノズル 12……第1の絞り室 13……第2の絞り室 14……第3の絞り室 15……第4の絞り室 16……第5の絞り室 26……合流室 27……樹脂流通孔 28……棒状弁 29……樹脂通路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−107525(JP,A) 特開 昭63−94805(JP,A) 特開 平3−133612(JP,A) 特開 昭63−309417(JP,A) 特開 平3−239518(JP,A) 実開 昭54−78775(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B29C 45/00 - 45/24

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】金型のスプルー孔に連通接続させる樹脂流
    通孔を備え、この樹脂流通孔の周囲に、前記スプルー孔
    に近い先端部側が円錐形状の第1乃至第5の絞り室を同
    心円状に形成し、最外層の第1絞り室と最内層の第5の
    樹脂絞り室とを前記樹脂流通孔にそれぞれ独立して連通
    させ、前記第1の絞り室と第5の絞り室との間に位置す
    る第2乃至第4の絞り室の前記スプルー側の先端部に、
    第2乃至第4の絞り室内を流れる溶融樹脂を合流させる
    合流室を設け、この合流室と前記樹脂流通孔とを連通さ
    せ、前記樹脂流通孔内に前記第1乃至第5の絞り室と前
    記樹脂流通孔との連通、遮断を行なう棒状弁を摺動可能
    に嵌合し、この棒状弁に、前記スプルー側の先端面から
    棒状弁の長手方向に延び、前記第1の絞り室と前記樹脂
    流通孔との連通状態を遮断するときに、前記第5の絞り
    室と前記樹脂流通孔とを連通させる樹脂通路を形成する
    と共に、前記棒状弁を後退させて前記合流室と前記樹脂
    流通孔とを連通させるときに、前記第5の絞り室が前記
    樹脂流通孔と連通するように、前記第5の絞り室の前記
    樹脂流通孔との連通開口部を前記棒状弁の後退方向に延
    在させ、この棒状弁の先端面を棒状弁の後退する方向に
    凹むテーパー面としたことを特徴とする射出成形ノズ
    ル。
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