JP2890219B2 - 塗布方法 - Google Patents
塗布方法Info
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- JP2890219B2 JP2890219B2 JP3252815A JP25281591A JP2890219B2 JP 2890219 B2 JP2890219 B2 JP 2890219B2 JP 3252815 A JP3252815 A JP 3252815A JP 25281591 A JP25281591 A JP 25281591A JP 2890219 B2 JP2890219 B2 JP 2890219B2
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は塗布方法に関するもので
ある。特に写真用フィルム，印画紙等写真感光材料の製
造において、連続走行している長尺帯状支持体（以下
「ウエブ」という）上に写真乳剤等の塗布液を塗布する
方法に関するものである。
ある。特に写真用フィルム，印画紙等写真感光材料の製
造において、連続走行している長尺帯状支持体（以下
「ウエブ」という）上に写真乳剤等の塗布液を塗布する
方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】連続走行しているウエブ上に塗布液を塗
布する場合、一般にウエブの走行速度が大である程、均
一な塗布の開始は困難であることが知られている。高速
塗布安定性向上の対策としては種々の工夫がなされてい
るが、本発明に関するものとしては次の様な技術が開示
されている。即ち、 ウエブに塗布された塗布液ビードの背面の減圧室内
に蒸発ガス又は水蒸気を送り込む方法（特開昭４８−３
２９２３号公報参照）。 塗布する前にウエブ表面に超音波振動を利用して霧
化した噴霧液を付着せしめ、乾かない内にウエブに塗布
する方法（特開昭５２−３１７２７号公報参照）。 塗布前に支持体を親水化処理を施した後与湿（液滴
を噴霧させる）する方法（特開平１−１０４３７６） 塗布前にウエブの温度を３０〜５０℃に加熱して塗
布をする方法（特開昭６１−２７８８４８号公報参
照）。 塗布するウエブに均一に帯電させた後塗布を行う方
法（特開昭５７−１６７７５０号公報参照）等である。
布する場合、一般にウエブの走行速度が大である程、均
一な塗布の開始は困難であることが知られている。高速
塗布安定性向上の対策としては種々の工夫がなされてい
るが、本発明に関するものとしては次の様な技術が開示
されている。即ち、 ウエブに塗布された塗布液ビードの背面の減圧室内
に蒸発ガス又は水蒸気を送り込む方法（特開昭４８−３
２９２３号公報参照）。 塗布する前にウエブ表面に超音波振動を利用して霧
化した噴霧液を付着せしめ、乾かない内にウエブに塗布
する方法（特開昭５２−３１７２７号公報参照）。 塗布前に支持体を親水化処理を施した後与湿（液滴
を噴霧させる）する方法（特開平１−１０４３７６） 塗布前にウエブの温度を３０〜５０℃に加熱して塗
布をする方法（特開昭６１−２７８８４８号公報参
照）。 塗布するウエブに均一に帯電させた後塗布を行う方
法（特開昭５７−１６７７５０号公報参照）等である。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、，
，及びの方法は、結露により、あるいは直接発生し
た液滴が水滴がウエブに付着して塗布故障が生じやす
く、の方法はウエブの高温による塗布液のセット性悪
化による塗布ムラやハジキの発生，更に支持体周囲が低
湿となる関係上静電気の発生に起因する故障を惹き起こ
す危険性がある。更にの方法はウエブ全面に均一な帯
電をさせることは難しく、ウエブ上の帯電ムラによる塗
布故障が発生しやすい等の問題点を有していた。
，及びの方法は、結露により、あるいは直接発生し
た液滴が水滴がウエブに付着して塗布故障が生じやす
く、の方法はウエブの高温による塗布液のセット性悪
化による塗布ムラやハジキの発生，更に支持体周囲が低
湿となる関係上静電気の発生に起因する故障を惹き起こ
す危険性がある。更にの方法はウエブ全面に均一な帯
電をさせることは難しく、ウエブ上の帯電ムラによる塗
布故障が発生しやすい等の問題点を有していた。
【０００４】本発明の目的は上記問題点を解消し、水滴
付着による塗布故障，塗布ムラ，スタティックマーク，
帯電ムラ等により塗布故障を発生させることなく、薄層
塗布及び高速塗布の安定性を向上させる塗布方法を提供
することにある。
付着による塗布故障，塗布ムラ，スタティックマーク，
帯電ムラ等により塗布故障を発生させることなく、薄層
塗布及び高速塗布の安定性を向上させる塗布方法を提供
することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、連
続走行しているウエブ上に塗布液を塗布する方法におい
て、該塗布液の表面張力を５０ｄｙｎｅ／ｃｍ以下と
し、塗布を行う直前にウエブの塗布面に２０〜３０℃、
関係湿度７０〜９０％の高湿度を吹き付けることを特徴
とする塗布方法によって達成される。
続走行しているウエブ上に塗布液を塗布する方法におい
て、該塗布液の表面張力を５０ｄｙｎｅ／ｃｍ以下と
し、塗布を行う直前にウエブの塗布面に２０〜３０℃、
関係湿度７０〜９０％の高湿度を吹き付けることを特徴
とする塗布方法によって達成される。
【０００６】本発明において、塗布を行う直前にウエブ
塗布面に、２０〜３０℃、関係湿度（Ｒ．Ｈ）７０〜９
０％の高湿度を吹き付けるということは、温度としては
ウエブ温度が上がりセット性悪化による塗布ムラやハジ
キの発生を起こさせることのないようにする為であり、
関係湿度（Ｒ．Ｈ）７０〜９０％の高湿度はウエブの親
水性を高めるためである。上記の高湿度の吹き付け方と
しては、塗布を行う直前、少なくとも塗布注液器前５ｍ
以内の場所に、できるだけ近い位置にすることが好まし
い。
塗布面に、２０〜３０℃、関係湿度（Ｒ．Ｈ）７０〜９
０％の高湿度を吹き付けるということは、温度としては
ウエブ温度が上がりセット性悪化による塗布ムラやハジ
キの発生を起こさせることのないようにする為であり、
関係湿度（Ｒ．Ｈ）７０〜９０％の高湿度はウエブの親
水性を高めるためである。上記の高湿度の吹き付け方と
しては、塗布を行う直前、少なくとも塗布注液器前５ｍ
以内の場所に、できるだけ近い位置にすることが好まし
い。
【０００７】本発明におけるウエブとは、プラスチック
フィルム、レジンコーティッド紙、アルミニウムウエ
ブ、合成紙等が含有される。プラスチックフィルムの材
質は、たとえば、ポリエチレン，ポリプロピレン等のポ
リオレフィン、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニル；ポリ
スチレン等のビニル重合体、６，６−ナイロン，６−ナ
イロン等のポリアミド、ポリエチレンテレフタレート，
ポリエチレン−２，６−ナフタレート等のポリエステ
ル、ポリカーボネート，セルローストリアセテート，セ
ルロースダイアセテート等のセルロースアセテート等が
使用される。またレジンコーティッド紙に用いる樹脂と
しては、ポリエチレンをはじめとするポリオレフィンが
代表的であり、片面又は両面ラミネートしたものがあ
る。そしてこのウエブ上には更に写真感光材料の場合は
ゼラチンを含む下塗層を塗布したものをいう。本発明に
おける塗布液としては写真フィルム，印画紙等写真感光
材料の製造に用いられるハロゲン化銀乳剤層，バック
層，保護層，中間層のゼラチンコロイド溶液をいう。表
面張力も限定されないが、５０ｄｙｎｅ／ｃｍ以下で好
ましい結果が得られる。本発明におけるウエブに塗布液
を付与する方法としてはスライドコート，ローラービー
ドコート，エクストルージョンコート、カーテンコート
等が用いられる。
フィルム、レジンコーティッド紙、アルミニウムウエ
ブ、合成紙等が含有される。プラスチックフィルムの材
質は、たとえば、ポリエチレン，ポリプロピレン等のポ
リオレフィン、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニル；ポリ
スチレン等のビニル重合体、６，６−ナイロン，６−ナ
イロン等のポリアミド、ポリエチレンテレフタレート，
ポリエチレン−２，６−ナフタレート等のポリエステ
ル、ポリカーボネート，セルローストリアセテート，セ
ルロースダイアセテート等のセルロースアセテート等が
使用される。またレジンコーティッド紙に用いる樹脂と
しては、ポリエチレンをはじめとするポリオレフィンが
代表的であり、片面又は両面ラミネートしたものがあ
る。そしてこのウエブ上には更に写真感光材料の場合は
ゼラチンを含む下塗層を塗布したものをいう。本発明に
おける塗布液としては写真フィルム，印画紙等写真感光
材料の製造に用いられるハロゲン化銀乳剤層，バック
層，保護層，中間層のゼラチンコロイド溶液をいう。表
面張力も限定されないが、５０ｄｙｎｅ／ｃｍ以下で好
ましい結果が得られる。本発明におけるウエブに塗布液
を付与する方法としてはスライドコート，ローラービー
ドコート，エクストルージョンコート、カーテンコート
等が用いられる。
【０００８】
【作用】本発明は塗布を行う直前にウエブの塗布面に２
０〜３０℃、関係湿度７０〜９０％の高湿風を吹き付け
ることによって、ウエブ上のゼラチンを含む下塗層が吸
湿をして親水性を高めるためと考えられる。それによっ
てその上に塗布される塗布液が付着しやすくなり、薄層
塗布及び高速塗布時の安定性を向上させることが出来
る。
０〜３０℃、関係湿度７０〜９０％の高湿風を吹き付け
ることによって、ウエブ上のゼラチンを含む下塗層が吸
湿をして親水性を高めるためと考えられる。それによっ
てその上に塗布される塗布液が付着しやすくなり、薄層
塗布及び高速塗布時の安定性を向上させることが出来
る。
【０００９】
【実施例】本発明の実施例を図を用いて説明する。但
し、本発明は本実施例のみに限られるものではない。 （実施例−１）図１に示すように、ゼラチンを含む下塗
り層を有するポリエチレンテレフタレートフィルムのウ
エブ（ＰＥＴ）１の上にスライドビードコーターの注液
器２より１０％ゼラチン水溶液、粘度２５ｃｐｓの塗布
液３を５０ｃｃ／ｍ2 塗布する際、注液器２よりリット
ル＝３ｍ離れた場所に高湿風吹出チャンバー６を設置
し、その吹出し開口率５％，吹出口とウエブ間の距離ｄ
＝１５ｃｍ離し、吹出し風速７ｍ／ｓｅｃで２５℃，８
０％ＲＨの高湿風をウエブに吹付け、注液器２の手前の
減圧室７の減圧度を真空ポンプ８によって調節しなが
ら、塗布可能最高速度を測定した。高湿風は送風機４で
送り、その調整は温湿度調節器５で行った。尚この際の
ウエブ送出より塗布注液器に到る間の（高湿風吹出しゾ
ーンを除く）周囲の温湿度は２５℃，６０％ＲＨであっ
た。結果を第１表に示す。
し、本発明は本実施例のみに限られるものではない。 （実施例−１）図１に示すように、ゼラチンを含む下塗
り層を有するポリエチレンテレフタレートフィルムのウ
エブ（ＰＥＴ）１の上にスライドビードコーターの注液
器２より１０％ゼラチン水溶液、粘度２５ｃｐｓの塗布
液３を５０ｃｃ／ｍ2 塗布する際、注液器２よりリット
ル＝３ｍ離れた場所に高湿風吹出チャンバー６を設置
し、その吹出し開口率５％，吹出口とウエブ間の距離ｄ
＝１５ｃｍ離し、吹出し風速７ｍ／ｓｅｃで２５℃，８
０％ＲＨの高湿風をウエブに吹付け、注液器２の手前の
減圧室７の減圧度を真空ポンプ８によって調節しなが
ら、塗布可能最高速度を測定した。高湿風は送風機４で
送り、その調整は温湿度調節器５で行った。尚この際の
ウエブ送出より塗布注液器に到る間の（高湿風吹出しゾ
ーンを除く）周囲の温湿度は２５℃，６０％ＲＨであっ
た。結果を第１表に示す。
【００１０】
【表１】
【００１１】（実施例−２）図２に示すような装置で、
高湿度風の吹付による効果について実験を行った。即ち
ゼラチン下塗層を有するＰＥＴのウエブ１に高湿風吹出
チャンバ６の吹出口とウエブ１との間の距離ｄ＝１５ｃ
ｍを離した高湿風チャンバー６より２０ｃｍの吹出風ゾ
ーンにわたり実施例−１と同様に吹出し風速７ｍ／ｓｅ
ｃで２５℃，８０％ＲＨの高湿風をウエブ１に吹付け、
高湿風チャンバー６の前で強制帯電により３００Ｖにし
たものをアースロール９を通した後電位差計１０で測定
したところ帯電は１５０Ｖに下がっていた。これは高湿
風チャンバー６でウエブ表面の湿分が多くなったため、
ウエブ表面の電気抵抗が下り、その後のアースロール９
で電荷が漏洩し易くなったためと考えられる。即ち高湿
風吹付により、ウエブ表面は湿るものと考えられる。又
本方式は上記に示すようにウエブの除電強化にも使用出
来る。
高湿度風の吹付による効果について実験を行った。即ち
ゼラチン下塗層を有するＰＥＴのウエブ１に高湿風吹出
チャンバ６の吹出口とウエブ１との間の距離ｄ＝１５ｃ
ｍを離した高湿風チャンバー６より２０ｃｍの吹出風ゾ
ーンにわたり実施例−１と同様に吹出し風速７ｍ／ｓｅ
ｃで２５℃，８０％ＲＨの高湿風をウエブ１に吹付け、
高湿風チャンバー６の前で強制帯電により３００Ｖにし
たものをアースロール９を通した後電位差計１０で測定
したところ帯電は１５０Ｖに下がっていた。これは高湿
風チャンバー６でウエブ表面の湿分が多くなったため、
ウエブ表面の電気抵抗が下り、その後のアースロール９
で電荷が漏洩し易くなったためと考えられる。即ち高湿
風吹付により、ウエブ表面は湿るものと考えられる。又
本方式は上記に示すようにウエブの除電強化にも使用出
来る。
【００１２】
【発明の効果】本発明の塗布直前のウエブに高湿風を吹
付ける塗布方法により、実施例−１に示した様に塗布速
度も大巾に上昇させることが可能となり、更に薄層塗布
も可能となり、生産能率の増大に大いに寄与することが
出来た。
付ける塗布方法により、実施例−１に示した様に塗布速
度も大巾に上昇させることが可能となり、更に薄層塗布
も可能となり、生産能率の増大に大いに寄与することが
出来た。
【図１】本発明の１実施例を示す塗布装置近辺の側面
図。
図。
【図２】高湿風吹付の効果を計測する実験測定装置の概
略図。
略図。
１ ウエブ ２ 注液器 ３ 塗布液 ４ 送風機 ５ 温湿度調節器 ６ 高湿風吹出チャンバー ７ 減圧室 ８ 真空ポンプ ９ アースロール １０ 電位差計
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) G03C 1/74 B05D 7/00 B05D 7/04 B05D 1/26
Claims (2)
- 【請求項１】連続走行しているウエブ上に塗布液を塗布
する方法において、該塗布液の表面張力を５０ｄｙｎｅ
／ｃｍ以下とし、塗布を行う直前にウエブの塗布面に２
０〜３０℃、関係湿度７０〜９０％の高湿度を吹き付け
ることを特徴とする塗布方法。 - 【請求項２】該関係湿度が７５〜８０％である請求項１
に記載の塗布方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3252815A JP2890219B2 (ja) | 1991-09-05 | 1991-09-05 | 塗布方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3252815A JP2890219B2 (ja) | 1991-09-05 | 1991-09-05 | 塗布方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0566516A JPH0566516A (ja) | 1993-03-19 |
| JP2890219B2 true JP2890219B2 (ja) | 1999-05-10 |
Family
ID=17242595
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3252815A Expired - Lifetime JP2890219B2 (ja) | 1991-09-05 | 1991-09-05 | 塗布方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2890219B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002285497A (ja) * | 2001-03-28 | 2002-10-03 | Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd | バックコータの水溶液浸透性促進方法及び装置 |
| CN112544123B (zh) * | 2018-08-10 | 2024-01-30 | 大科防静电技术咨询（深圳）有限公司 | 使用湿气体的静电电荷减少系统 |
Family Cites Families (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5857984A (ja) * | 1981-10-02 | 1983-04-06 | Canon Inc | 印字装置 |
| JPS63143539A (ja) * | 1986-12-05 | 1988-06-15 | Mitsubishi Paper Mills Ltd | 写真感光材料の製造方法 |
| JPH01104377A (ja) * | 1987-10-16 | 1989-04-21 | Mitsubishi Paper Mills Ltd | 塗布方法 |
| JPH01206331A (ja) * | 1988-02-12 | 1989-08-18 | Konica Corp | 塗布方法 |
-
1991
- 1991-09-05 JP JP3252815A patent/JP2890219B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0566516A (ja) | 1993-03-19 |
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